鶴見区版【2月6日(木)号】

横浜市予算案 防災、子育て支援に重点 2年連続プラス編成

 横浜市は1月27日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は前年度比3・6%増の1兆9844億円で、2年連続の増加となった。24年に4年ぶりの人口増、さらに20代から40代の社会増減が過去20年で最大のプラスになったことをうけ、引き続き子育て支援を強化するとともに、防災・減災対策にも注力し、「人にやさしいまち」を目指すとした。

 横浜市中期計画の最終年度にあたる25年度。山中竹春市長は27日の記者会見で、「もっと『人を惹きつけるまち』へ」をキャッチフレーズに、市民要請の高かった地震対策、子育て支援、地域交通の拡充を核とした予算編成であると説明した。

 能登半島地震を契機とした新たな防災・減災対策には、今後5カ年で960億円を投じる計画。発災前からの備えとして、木造密集対策地域において感震ブレーカーと家具転倒防止器具の設置の全額補助等に2億8000万円、また1億2000万円をかけ、旧耐震建築物の除去や新耐震グレーゾーン住宅に対して新たな耐震補助を行う。避難所環境の向上には、小中学校のトイレや全ての公園トイレの洋式化に24億200万円、小中学校の体育館への空調整備に14億7400万円を計上した。

 子育て支援対策として、自治体では全国初となる短時間預かりの新設に取り組む。商業施設等などに常設し、預けやすさと安心の両立を図るため認証制度と補助制度の検討を進め、25年度のモデル実施、26年度の創設を目指す。また子育て応援アプリのパマトコの拡充には4億7000万円を計上し、利用者を妊娠・未就学期(約18万人)から学齢期(約45万人)まで大幅に拡大する。

 地域の総合的な移動サービスの実現には合計7億円を計上。公共交通圏域外への地域交通導入や、敬老パスの地域交通への適用等で誰もが暮らしやすいまちづくりを目指す。

データ駆使し財源創出

 市は、中期計画に掲げた全ての施策と事業を対象に、データに基づいて施策の質の向上と、事業の創造・転換を検討するデータドリブンプロジェクトを進める。それにより介護関連事業の会計整理等を実施するなど17件7億円の財源を創出。事業の見直しによる歳出削減や広告料収入などの歳入確保と合わせて172億円の財源を創出する。

 市税収入は前年度比7・1%増の過去最高額9459億円。好調な雇用情勢などにより、納税者数や給与所得、企業収益の増、定額減税の終了等による増収も見込む。

 予算案は28日に開会した第1回市会定例会で審議される。

区自治連合会婦人部の役員ら

区自治連合会婦人部 最後の「新年の集い」 今年度末に解散へ

 今年3月での解散が決まった鶴見区自治連合会婦人部による最後の「新年の集い」が1月29日、サルビアホールで開かれた。横浜市内で唯一続いていた区連合会の婦人部で、各地区、自治会町内会の婦人部は今後も残る。新年の集いで名須川千賀子部長は「長く続いた婦人部を私たちの代で終わらせて申し訳ない。ただ、各地区や自治会町内会の婦人部は継続するので、今後も皆さんの力を地域で役立てていきましょう」と呼び掛けた。

 同婦人部は1961年に設立され、現在も各自治会町内会婦人部の約800人が所属する。

 過去には市内各区に連合会の婦人部があったがそれぞれ解散し、現在まで残っているのは鶴見区のみだった。

 鶴見区自治連合会婦人部は毎年「福祉バザー」や防災講演会、区民祭りでブースを担当するなど、様々な活動を行ってきた。

 しかし、共働き世帯が増えて若い世代の母親の参加が難しくなるなど活動の担い手が少なくなり、3月で解散することになった。

 新年の集いには、各自治会町内会の婦人部から約400人が参加。福祉バザーの売上を区社協に寄付したほか、3月での解散が伝えられると会場から残念がる声が多数聞かれた。来賓であいさつした区自治連合会の宮野昌夫会長は「解散は寂しく、残念。婦人部の協力が本当に大きかった」と労った。名須川部長=中面「人物風土記」で紹介=は「全体での活動はなくなりますが、皆さんの力を地域で役立てるべく、それぞれの婦人部でこれからも活動していきましょう」と参加者たちに呼びかけた。

 区担当者は「行政としても婦人部の活動に大変お世話になっていたので本当に残念。今後も続く各地区、自治会町内会婦人部は地域活動の核。引き続きご支援をお願いしたい」と語った。

鶴見区自治連合会婦人部の部長を務める 名須川 千賀子さん 上末吉在住 77歳

婦人部を支え、支えられ

 ○…横浜市内で唯一、区自治連合会の婦人部が残る鶴見区。その部長を約6年前から務め、支え続けてきた。担い手不足などを理由に今年度限りでの解散が決まったが、「区社協に寄付する福祉バザーをみんなで頑張ったり、バスで色々な所に行ったり。楽しい思い出でいっぱいです」と寂し気に振り返る。

 ○…宮城県石巻市の出身。結婚を機に40年ほど前に夫の住む鶴見区へ。夫からは鶴見川の洪水氾濫の話を度々聞いていたが、「住み始めてからそういったことはなく、安心しています」とほほ笑む。地域の婦人部に入会したのはPTAの活動がきっかけ。町内会に関わる機会が増え、役員や子ども会の会長などを務める中で、上末吉地区自治連合会婦人部の部長に選ばれた。そして20年ほど前から区自治連合会の婦人部に参加し、他地区との交流を楽しみに過ごしてきた。「毎月の定例会の後に皆さんとお茶に行ってね。沢山のお友達ができて、1番の楽しみでした」と笑う。

 ○…散歩が趣味で、季節の移り変わりを感じたり、鶴見川で花見をするのが楽しみだとか。「三ツ池公園の桜も見たいけれど、人が多くて迷子になっちゃいそうで」と笑う。昔は同園で行われていた花火大会が自宅からよく見えたそうで、「本当にキレイだった」と懐かしむ。

 ○…区連合会の婦人部は解散するが、今後も各地区や自治会町内会での婦人部の活動は続く。所属する上末吉地区の婦人部では、毎月1人暮らしの高齢者を招いて弁当を振舞ったり、連合会主催の運動会をサポートしている。「これまでの活動で知り合った方々が私の財産。これからも皆さんと協力し、各地区の地域活動を盛り上げていけたら」と柔らかな笑顔で語った。

日頃の練習成果を披露 8日に寺尾シルバーフェス

 「第五回寺尾シルバーフェスティバル」が2月8日、寺尾地区センター・老人福祉センター鶴寿荘で開かれる。寺尾地区シニアクラブ連合会の主催。

 連合の各クラブや地域のサークルなどが集まり、日頃の練習の成果を発表する場として開かれる同イベント。フラダンスや新舞踊のほか、カラオケなども披露される。

 同クラブの山田徳夫会長は「地域で活躍する人を見て元気をもらいましょう。誰でも楽しめますので、ぜひ気軽にご来場を」と呼び掛けている。時間は午前10時から午後4時まで。当日直接受付。(問)同館【電話】045・584・2581

交通安全を祈願する参加者たち

1年の交通安全を祈願 鶴見警察署と関係団体が

 鶴見警察署と(一社)鶴見交通安全協会、安全運転管理者会が1月29日、鶴見神社=鶴見中央=で交通安全祈願式を行った。

 この祈願式は区内の1年間の交通安全を祈願するもので、30年以上続けられているもの。

 当日は、各団体の関係者ら約15人が参加。同神社の金子剛士宮司が祝詞を読み上げ厄払いを行った後、各団体の代表が玉串を捧げた。

 祈願式を終えた交通安全協会の大野慶太会長は「今年も1年、区内の交通事故を1件でも減らすために、私たちも鶴見署の活動に積極的に協力していきたい」と思いを語った。

三門に放水する署員と自衛消防隊

文化財を火災から守る 区内2カ所で訓練

 文化財防火デーに伴う防災訓練が大本山總持寺とみその公園「横溝屋敷」で行われた。

 文化財防火デーは、1949年1月26日に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼損したことを受け、文化財を火災から守る意識の高揚を図るために制定されたもの。全国各地の文化財所在地で毎年、この日を中心に訓練が行われている。

 数多くの文化財がある總持寺での訓練は1月23日に行われ、鶴見消防署と同寺の自衛消防隊が協力。

 三門で火災が発生したという想定で、自衛消防隊員が通報や怪我人を搬送、文化財を外に運び出す手順などを確認。駆けつけた消防署員と鎮火のための放水活動を行った。

 そして、横溝屋敷で25日に行われた訓練では、消防署と消防団が主屋への放水訓練を行った。

 鶴見消防署の川村滋署長は「文化財という遺産を未来に残すことが我々の責務。今後も自衛消防隊や消防団の皆さんと協力しながら、大切な地域の宝を守っていきたい」と語った。

触れて感じる視覚障害 9日に「ふくしの体験会」

 鶴見区社会福祉協議会・鶴見区ボランティアセンター(鶴見中央4の37の37リオベルデ鶴声2階)で2月9日、「ふれる・かんじる」をテーマにした「ふくしの体験会」が行われる。

 3Dプリンターで作成した模型に触れて視覚障害について理解する講座では、鶴見大学の元木章博教授が講話。視覚障害者の誘導体験コーナーも設けられる。

 「はじめての手話教室」や「アニマルセラピー犬って?」と題した講座も開かれる。また、「お菓子釣り」コーナーもあり、子どもから大人まで楽しむことができる。

 午前10時から午後3時まで。各講座の時間は異なるので確認を。当日の飛び込み参加も可。問合せは同センター【電話】045・504・5625。

店を守り続けてきた英昭さんと直子さん

ナポリタンの名店が閉店 「喫茶タンゴ」49年の歴史に幕

 レアールつくの商店街の「喫茶タンゴ」が1月31日で閉店した。

 常連客で連日にぎわい、マスターの高橋英昭さん(68)と妻の直子さん(67)の2人で仲睦まじく営み続けてきた同店。ナポリタンの名店として有名で、食べ放題や歌声喫茶も評判だった。

 今年の10月で開店50周年を迎えるはずだったが、建物の老朽化や後継者がいないことなどを理由に閉店を決断。英昭さんは「もちろん寂しい部分はありますが、ここまで続けられて満足しています」と笑顔で語った。

客の提案がメニューに

 直子さんの両親が創業した同店創業時のメニューは、コーヒーとトーストのみだったという。ただ、客の「カレーうどんが食べたい」などのリクエストに応え続けたことで、徐々にメニューが多彩に。直子さんは「自分たちで考えたものはほとんどなくて、ぼーっとしていたらどんどん増えていった」と笑う。店内のインテリアもほぼ客が持ち寄ったもので、直子さんは「お客さんと一緒に営業している感じでした」と嬉しそうに語った。

 同店の名物にもなったナポリタンは、発祥のホテルニューグランド=中区=を独立したシェフからの直伝。レシピには一切手を加えず、パスタを最低3時間以上茹で置きすることで生まれる太めでもちもちした食感が好評で、上に乗るスクランブルエッグとの組み合わせが大人気だった。ランチに訪れた会社員からは「シャツにケチャップが飛ばないナポリタン」としても喜ばれ、「作り方を教えてほしい」と講習会の開催をせがまれるほどだった。

 今年に入って閉店の報が流れると昔の常連客らが集った。最終日には店の外まで行列ができ、「寂しくなるね」など多くの惜しむ声が聞かれた。英昭さんは「妻と従業員と長い間営業してきたから、しばらくはゆっくり過ごそうと思います」と優しく笑った。そして、最後の客を夫婦で見送り、49年の歴史にシャッターを降ろした。

あいさつする遠藤会長

警察の活動を支え続ける 関係5団体が新春の集い

 鶴見警察署関係5団体合同の新春の集いが1月21日、ナイス(株)本社ビルで開かれた。

 当日は、同署を支援する鶴見地区警察官友の会、鶴見区防犯協会、(一社)鶴見交通安全協会、鶴見安全運転管理者会、大黒ふ頭連絡協議会の5団体の関係者らが参加。代表してあいさつに立った友の会の遠藤一郎会長は区内での自転車の事故件数が市内ワーストを記録した件に触れ、「厳しい状況だが、改善しようと署員の皆様が活動している。この活動を警察の外郭団体として支え続けたい」と話した。その後は同署の中西実署長も参加しての鏡開きが行われ、鶴見の1年間の安全を願った。

あいさつする小高会長

「商店街は地域の宝」 区商店街連合会

 鶴見区商店街連合会(小高信一会長)の新年賀詞交換会が1月29日、中区の県民共済プラザビルで開かれた。商店街関係者や来賓など50人以上が参加した。

 昨年も区役所と連携して商店街スタンプラリーを実施した区商連。あいさつに立った小高会長は昨年の能登半島地震で被災地の商店が甚大な被害を受けながらも地域住民のために商売を再開する姿を見て、「『地域の商店が頑張らないと』と改めて感じた。商店街は地域の宝。お客様に喜んでもらえるよう、皆さんと協力しながら盛り上げていきたい」と語った。

献血の呼びかけを行う会員ら

横浜鶴見西LCが献血活動 盲導犬育成の募金も

 横浜鶴見西ライオンズクラブ(田中準二会長)は1月25日、鶴見駅西口で献血活動を行った。神奈川県赤十字血液センターが協力。

 これは、同クラブが奉仕活動の一環として長年続けてきたもので、厚労大臣から感謝状も受けている。

 この日は49人が協力し、1万6800ミリリットルが集まった。また、盲導犬育成を目的とした募金活動も行われ、5800円が集まった。田中会長は「毎回多くの方に協力していただきありがたい。今後もクラブの大切な活動として継続していきたい」と笑顔で語った。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

源氏物語を読み解く 歴史の会主催 3月開講

 鶴見歴史の会らから成る団体・鶴見古典カルチャー「つるみんぐ」が、3月26日から紫式部『源氏物語』を読み解く第11期日本文化のルーツ探訪講座を開催する。現在、参加者を募集中。

 講座は全6回。日程は表参照。第1回と6回の講師は歴史文化研究家の伊藤たか子さん。

 そして第2回から5回は藝能学会会長で「明解 源氏物語五十四帖 あらすじとその舞台」など著書多数の伊藤好英さんが講師を務める。

 各日午前10時から正午まで。参加費4千円。テキスト「新潮日本古典集成 源氏物語 四」(新潮社・税込2640円)を事前購入で持参を。

 同会は「古代から未来へ。世界に誇る日本文学の粋を楽しみましょう」と呼びかけている。

 定員20人で応募多数抽選。申込みは往復はがきに講座名、住所、氏名、電話番号と返信用の住所、氏名を書いて、〒230-0051鶴見区鶴見中央1の31の2鶴見中央コミュニティハウスへ。3月5日締切。問合せは同会・東海林さん【電話】045・581・0372または箸さん【電話】045・571・5035。

県人会の指導を受け調理する児童たち

入船小児童 沖縄料理作りに挑戦 県人会が協力

 市立入船小学校3年1組の児童が1月28日、横浜・鶴見沖縄県人会と協力して沖縄の郷土料理作りに挑戦した。

 同クラスでは、今年度の社会科のまち探検で、地元に根付く沖縄文化に関心を持った。そこで総合的な学習の時間で沖縄の料理や生き物などについて調べ、シーサーづくりにも挑戦。そして、調べてきたことを新聞やポスターにまとめていた際に沖縄料理を実際に作りたいと思い立ち、同県人会に依頼して体験会が実現した。

 今回の取り組んだのは、沖縄の郷土料理の炊き込みご飯「ジューシー」と「ゆし豆腐」の2品。県人会からは5人の役員らが参加して、児童たちに調理方法を指導した。

 ジューシー作りでは包丁で人参やこんにゃくを切り、計量にも挑戦。ゆし豆腐作りでは、豆乳ににがりなどを入れて火にかけ、徐々に固まっていく様子を食い入るように見ていた。

 児童たちが楽しそうに郷土料理を食べる様子を見て、同県人会の並里典仁さんは「子どもたちと一緒に料理を作れて良かった。これを機に沖縄についてより興味を持ってもらえたら」と語った。参加した児童の1人、槇莉央さんは「初めて作ってみたけれど、とても楽しかったし美味しかった。次に作る時は味の工夫もしてみたい」と笑顔で語った。

小机駅北口地区(出典:国土地理院 空中写真)

小机駅北口 駅前活性化へ向け始動 業務代行予定者を募集

 (仮称)小机駅北口地区土地区画整理事業の業務代行予定者の募集が1月20日に開始された。運営は、小机駅北口地区土地区画整理準備組合。

 近年、農地の宅地化が進んでいる同地区では、土地利用の混在化が生じており、このまま何も手を打たないと更に虫食い的に宅地化が進行し、農地の荒廃や景観・治安が悪化してしまうことが懸念されているという。

 このような課題を解決し、持続可能な魅力あるまちづくりを推進するため、2022年7月に有志の地権者らが「小机駅北口地区まちづくり検討会」を組織。横浜市とともに、まちづくりコンセプト案や事業手法等の検討を行ってきた。

 検討会では、地区全体を市街化区域に編入し、土地区画整理事業により駅前にふさわしい魅力あるまちづくりを促進することを地権者に提案、同意を得て昨年4月に「区画整理準備組合」を立ち上げた。同事業により、地域の特性を生かしながら、商業・業務機能等を融合させた魅力ある街の形成を目指していく。

 施行予定地は、港北区小机町内の面積約18・6haの土地で、地権者は2025年1月現在で116人。今回の募集は準備組合が企業誘致や土地区画整理事業を早期実現するため、豊富な経験とノウハウを有する民間事業者を業務代行予定者として選定するもの。選定された業務代行予定者は、準備組合との協定に基づき、事務局運営や土地利用計画の調整、関係機関との協議などを行う。2月10日に公募が締め切られ、書類審査やプレゼン等を経て、4月下旬に事業者が決定する。

市内に大型図書館新設へ 今後10年程度で整備

 横浜市は現在、中央図書館=西区=が担う蔵書や物流機能がひっ迫しており、新たな拠点が必要と判断し、大型の市立図書館を新設する方向性を明らかにした。今後、10年程度の間に整備する方針で、場所や規模、時期などは来年度に検討する。加えて、各区の図書館のうち、一部を中規模化することも明らかにした。

「1区1館」は変えず

 図書館整備の方向性は昨年12月の市会定例会の常任委員会で示された。これまでの「1区1館」の基本方針は変わらない。

 市教育委員会によると、「地域館」と呼ばれる中央図書館以外の17図書館の平均施設面積は1981平方メートルで、近年整備された他自治体施設の平均である3840平方メートルに比べて狭く、閲覧席も平均51席と少ない。そこで、再整備や機能拡張を図り、提供するサービスの充実とアクセス性向上を目指すことを決めた。

 整備する大型図書館は1〜2万平方メートルを予定。約2万平方メートルの中央図書館と同規模になる可能性がある。「知の拠点」と位置付け、図書のほか写真や音声、動画など多様なメディアの収集、利用、貸し出しに対応。同時に中央図書館が担う物流拠点としての役割も持たせる。図書館などの2022年度物流量は約559万冊で、13年度比で2割超増加。中央図書館に設けられている本の仕分け場所はひっ迫しているという。

 また、図書館以外の商業施設や地区センターなどで図書の受け取りや返却ができる「図書取次拠点」を増やすことも検討し、大型図書館が中心的な役割を果たす。

 注目される整備場所は市内全体からの交通アクセスやまちづくりの観点を踏まえるとしており、来年度に検討を行う。建設費用は2〜300億円を想定している。

一部を中規模化

 各区の地域館のうち、一部を約5千平方メートルに中規模化し、機能強化を図る。対象館はまちづくりの動向を見つつ判断される。再整備とは別に、各図書館の内装を改装し、居心地の向上も目指す。

季節の花を生ける

 馬場花木園で2月15日にワークショップ「松竹梅を生けよう」が開かれる。午前11時から正午。参加費1000円。先着10人。申込みは電話か窓口で。15、16日に生け花展示も。(問)同園【電話】045・585・6552

喜びを爆発させる横浜の部員(上)と野原監督を中心に集まる横浜清陵の部員

高校野球 センバツに市内2校 6年ぶりの横浜、初の清陵

 3月18日から甲子園球場で行われる「選抜高校野球大会」の出場32校が1月24日に発表され、一般選考で横浜高校=金沢区=、「21世紀枠」で県立横浜清陵高校=南区=がそれぞれ選ばれた。戦後の選抜大会に横浜市内から2校が選ばれたのは、2019年に横浜と桐蔭学園=青葉区=が出場して以来、7回目。

優勝候補の名門

 横浜の選抜出場は6年ぶり17回目。昨年は夏の県大会で準優勝の後、秋に関東大会を制し、11月の明治神宮野球大会で27年ぶりの優勝を果たした。今大会では優勝候補に挙げられる。

 阿部葉太主将は「『頑張ってね』と声をかけてくれる地域の方たちのためにも、自分たちが甲子園の舞台で精一杯戦い抜いている姿を見せたい」と話し、06年以来、4度目の選抜制覇を目指す。

公立の星 21世紀枠

 横浜清陵は春夏通して初の甲子園出場。県内の県立校が選抜大会に出場するのは1954年の湘南以来、71年ぶり。

 21世紀枠は、困難な練習環境を克服しているなどの学校を選出するもの。県内校が21世紀枠で出場するのは初めて。

 野原慎太郎監督は「喜びより使命感を強く感じる」と話し、「今日も甲子園に向けた大事な一日」と監督から言葉をもらった選手は、いつも通りの練習に励んだ。

「ヨコハマeアンケート」新規メンバーを募集 市政に市民の声を生かす目的

 横浜市はインターネットを通して市政に関するアンケートに答える「ヨコハマeアンケート」の2025年度新規メンバーを募集している。

 市はアンケートの回答結果を事業の企画や効果測定、改善に役立てている。今年度は、防犯や都市農業、青少年の地域活動拠点づくり事業、熱中症に関するアンケートが実施された。

 募集対象は25年4月1日時点で市内在住・在勤・在学の15歳以上で、インターネットと電子メールが利用可能な人。 アンケートは月2回程度の実施で期間は1年間。

 メンバーには、対象施設の入場料金割引や市政情報などを掲載したメールマガジン配信などの特典がある。

 応募は3月11日(火)までに市サイトの「ヨコハマeアンケート メンバー募集」ページの応募フォームから行う。問い合わせは、市民局広聴相談課ヨコハマe アンケート担当【電話】045・671・2333。

グランプリ作品の「Miyajima,s Deer 宮島の鹿」(シハブ・アルファヒームアラブ首長国連邦大使館特命全権大使作)

外交官撮影の写真一堂に 横浜赤レンガ倉庫で2月5日から

 「にっぽん─大使たちの視線2024」と銘打つ写真展が2月5日(水)から9日(日)まで、横浜赤レンガ倉庫1号館2階で開催される。

 テーマは「Inspiring Japan」で42の国と地域から62人の外交官の作品を展示。外交官が独自の視点で捉えた一枚が並ぶ。8月に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に向けた取り組みとして、アフリカにゆかりのある絵本作家・沢田としきさんの原画作品なども披露される。

 午前11時(5日は午後1時)から午後6時まで。入場無料。詳細は横浜市国際局グローバルネットワーク推進課アフリカ中東担当【電話】045・671・4719へ。

高円宮妃久子さま ご寵愛の人形展示

 「にっぽん─大使たちの視線」写真展実行委員会の名誉総裁を務められている高円宮妃久子さまがご寵愛されている人形2体を2月4日(火)まで横浜市庁舎3階に展示している。

 平日のみ。午前10時から午後4時(4日は2時)まで。詳細は横浜市にぎわいスポーツ文化局観光振興・DMO地域連携課【電話】045・671・3940へ。

連載コーナー46 横浜とシュウマイと私 「シュウマイ好き著名人募集」

令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?

 横浜、神奈川の皆様を中心に、2025年もシュウマイをどうぞよろしくお願いいたします。

 ここ数年、新年を迎えると正月休みボケに浸る間もなく、協会で制定した2月26日の「シュウマイの日」に向けた準備に追われ始めております。その一つとして、今年はインターネット上でシュウマイを盛り上げるべく、SNSでのフォロー&コメントキャンペーンを計画中です。お題は「シュウマイ好きな著名人」。というのも、ある筋からシュウマイ好きの著名人に、ただただシュウマイ愛を語ってもらうインタビュー企画をいただき、人選とキャンペーンを合体させ、著名人たちを通してシュウマイの知名度向上を図ろうという戦略です(人選を楽しようとしている訳ではありません)。

 とはいえ、実は前から私なりにリサーチはしているのですが、そのほとんどがシュウマイ好きというよりも崎陽軒好き。協会としては崎陽軒を含むシュウマイ全体を愛していることのほうが重要で、残念かな、それを公言している著名人はなかなか見つかりません。

 ただ、著名人に限らず、私が接したシュウマイ愛が強い方の共通点は、出身地がシュウマイと馴染みが深い=名店が多い地域であること。それは東京、大阪、佐賀などいろいろあるのですが......やはり一番多いのは神奈川・横浜。崎陽軒以外にも中華街、町中華などの名シュウマイの愛を語れそうな方、心当たりがあればぜひ編集部までご一報を!