藤沢版【2月14日(金)号】
作品を手にするかこさんの家族

故・かこさとしさん 孫が受け継ぐ思い 『くらげのパポちゃん』刊行

 故・かこさとしさん(1926年〜2018年)が70年前に描いた未発表原稿『くらげのパポちゃん』が5日、講談社から刊行された。挿絵を担当したのは、孫の中島加名さん(31)。反戦の思いが込められた同作品を次世代につなぐ。



 物語は従軍し、南の海で亡くなった父に、子の成長を伝えにいくクラゲの冒険譚だ。「戦争を総合的に書く」。そのためには自身の戦争体験だけではない視点が必要だとし、戦争を題材にした作品を長らく描けずにいたかこさん。20代でしたためた紙芝居の草稿は、一昨年まで誰にも知られずに保管されていた。

 発見後、各社が報じる中で刊行が決定。挿絵は同時期に『かこさとし童話集』の挿絵を担当していた中島さんに託された。絵本を描くのは初めてで、突然の依頼に動揺したが、「作品は心に刺さった」。新江ノ島水族館で魚を研究するなど、試行錯誤を重ねながら制作の日々を送った。「作業が辛かったとき、かこが夢枕に立ったこともある」と振り返る。

 「自分で考えてほしい」とよく話していたというかこさん。中島さんは「この絵本を読むことで、読者が戦争について考えるきっかけになれば」と呼び掛けた。

2025年度予算案 一般会計が2年連続最大 都市再整備、子育て支援など背景

 藤沢市は6日、総額3143億7500万円の2025年度当初予算案を発表した。一般会計は約1809億円で2年連続過去最大。32年開業予定の村岡新駅関連工事や藤沢駅前再整備といった大型事業のほか、子ども・子育て支援事業などが予算が膨れ上がった主な要因。

 歳入は前年度比で7・7%増となり、全体の49・4%を占める市税が894億3400万円で、前年度比で4・8%増となった。市民税は労働人口の増加などを背景に前年度から8・8%増の432億9600万円となり、法人税も5・1%増の48億6590万円となった。

 予算要求締切後の昨年11月時点では95・5億円の財源不足となり、対応策として、事業費の見直しや精査などにより80億円(一般財源62・9億円)を縮減。また市債の発行や、財政調整基金を12億円繰り入れる歳入確保による32・6億円の財源対策を行った。

「苦肉の予算」

 歳出の増加の要因として、各事業への供出のほか、近年の物価高騰に伴う資材価格の変動、人件費の増加などへの対応が挙げられる。

 市の「貯金」に相当する財政調整基金の25年度当初残高は24年度当初比20億円減の74億円になる見込みだ。

 市は「市民サービスの低下は避けたい」としながらも「財政調整基金の残高はできれば減らしたくなかった」として、25年度予算案を「苦肉の予算」と説明している。

 鈴木恒夫市長は2月定例会見で「不安だらけの予算。財政調整基金の切り崩しが何年も続いていくと市政が回らなくなる」という危機感を示しながら、将来の税収増を見込んだ投資的経費の重要性を強調した。

 25〜28年度までの重点方針を定める「藤沢市市政運営の総合指針2028」には、村岡新駅関連工事や藤沢駅前再開発、市民会館の建て替えなどが重点化政策として盛り込まれる予定で、27年には財政負担がピークを迎えるとされる。

 鈴木市長が昨年市長選で公約に掲げた「市立小学校の給食無償化」は同総合指針の重点化政策に盛り込まれるとされるが、25年度予算案では見送られ「財政状況を加味しながら任期中にはめどをつけたい」と話した。

来年度予算案 目玉は子育て・防災・ごみ収集

 藤沢市は2025年度当初予算案で目玉の施策として子育て関連の施策と防災対策を挙げた。

 子育て関連では、妊娠・出産・産後サポートとして、妊婦健康診査14回分の費用補助1万円増額と、宿泊型産後ケアの利用者自己負担額を従来から5千円軽減し、1泊2日あたり1万3千円で利用することが可能とした。

 未就学児の保育料負担では、第二子以降の算定条件で上の子どもの年齢制限や利用施設の限定を廃止するなど条件を緩和する。また、一時預かり施設を鵠沼地区に拡充するほか、昼寝用寝具などの物品を整備する保育所に対する補助を行う。

 市立中学校に通う生徒が給食を選択する数が増加傾向にあることから、安定供給を図るため、稲荷の旧南部収集事務所に学校給食センター施設を設備することも盛り込まれた。同施設では1日あたり約6千食の給食が提供予定であるとし、29年の供用開始を目指すとしている。

 子育て政策に注力する要因として「子育て世代の過ごしやすさ、働きやすさの向上を図りたい」としている。

 災害対策では耐震性の基準を定めた「2000年基準」を満たさない木造住宅耐震化の補助対象拡充が図られるほか、村岡地区の御幣下公園内に耐震性防火水槽を整備。また再整備が予定される鵠沼市民センターの基本実施設計に、津波等の災害に対する防災機能の強化を盛り込んだ。

県内初の試みも

 予算案では、ごみ収集の全品目戸別収集の施行を御所見地区宮原自治会380世帯で実施する計画も盛り込まれた。全品目収集は県内初の試み。

 市では現在、ごみ24品目のうち段ボール、新聞・折込広告、飲料用紙パック、古布類の4品目について、各自治会の「その他資源集積所」を排出場所としている。

 戸別収集により高齢者の負担を減らすことや、集積所維持管理の負担軽減、ごみの減量などの効果が見込まれるという。

 宮原自治会はリサイクルプラザ藤沢に近く、他市町村に囲まれており収集方法を変えた場合も他の地区への影響が少ないことなどから試行場所に選ばれた。

 今後について、市は「ゆくゆくは全市で実施したい」と話した。

50周年を迎えた藤陶会の発足メンバーとして活動する 八ツ橋 博美さん 横浜市栄区在住 

土と灰が織りなす美

 ○…「野山を散策しながら目に映った自然を、作品に落とし込むこと」を陶芸の魅力とする。稲荷のやすらぎ荘を拠点に活動し、50周年を迎えた陶芸サークル「藤陶会」の発足メンバー。市民の創作活動を支えるとともに、自身も市美術家協会に所属する陶芸家として活動する。

 ○…20代の頃、社会福祉協議会に職員として勤務し、やすらぎ荘の運営を担う中で、会の設立に携わった。最初は手伝いのみだったが、しだいに作品や技に魅了されていく。熱心に教えを乞う中で、同会で講師を務めていた美濃焼直系の加藤皇さんに弟子入りした。

 ○…師から教わった陶芸の真髄は「一焼き、二土、三形づくり」。約15時間かけて窯で焼き、空気の量を調整し赤みを出す工程は、ろくろを回す成形や、釉薬を使った色付け以上に重要であると学んだ。美濃焼の中心地である岐阜県多治見市に修業に赴くなど研鑽を重ね、30代で自宅に窯を設けた。「市展に初参加したときは、やっと一人前になれたと感じた」。その後、師の推薦を受けて市美術家協会に入会した。協会の会長職も歴任し、創作とあわせて後進の育成にも励む。市内での美術振興における今後の課題として、窯などの設備がある施設の少なさや、若い人への発信などを挙げ「体験教室などをどんどんやっていきたい」と意気込む。

 ○…好みの焼き方は、釉薬を使わずに灰でいぶす「炭化焼成」。土と灰が一体となり、自然の風景のような深みのある陰影が表面に浮かび上がる。最近はYouTubeで新たな焼き方を研究するほか、創作に悩んだ際には弁当を持参し、鎌倉の山中に足を運んで自然観察を行う。「人と違うものが作りたい。体が元気なうちは続けていく」と力を込めた。

児童らに講話をする藤沢LCメンバー

「薬物はダメ、ゼッタイ」 藤沢LC 秋葉台小で講話

 藤沢ライオンズクラブ(藤沢LC・立石直子会長)は先月27日、秋葉台小学校で「薬物乱用防止教室」を開いた。

 藤沢LCによる青少年育成活動の一環。卒業を控えた6年生約120人を対象に講話を行った。

 講師を務めたメンバーの上條和明さんは、身近に潜み、誘惑してくる薬物の危険性を児童らにわかるよう丁寧に説明。「合言葉は『ダメ、ゼッタイ』とまず覚えて」と力を込め、「勇気を持って断る、自分自身を大切にしてほしい」と訴えた。

 立石会長は「今回の教室で、一人でも多くの子どもたちの胸に危機感が芽生え、ダメゼッタイと言えるようになって欲しい」と話した。

下水道管路内での点検(提供)

陥没事故受け市が緊急点検 目視やレーダーで調査

 埼玉県八潮市で先月28日に発生した、下水道管の破損に起因する道路陥没を受け、藤沢市が先月31日から2月10日にかけて、市内下水道管の緊急点検を実施した。

 点検が行われたのは、下水処理場に接続する口径2千ミリメートル以上の下水道管(汚水)で、大清水浄化センターから大清水中学校南側までの延長約550m。

 担当の市下水道管路課によると、市内で口径2千ミリメートル以上の汚水下水道管は今回調査を行った地点のみで、31日には路面の変状を目視で確認した。

 6日から7日の夜間にかけては、専門の調査業者が管路内に入り、汚水の流下状況や土砂の堆積、管の亀裂や破損等を目視で調査した。

 さらに10日には、地中レーダーを使って路面下の空洞の有無を調査した。管路が埋設された道路上でレーダー搭載車両を走らせ、データを収集し解析した。

 同課によると、路面と管路内の異常やレーダーによる地中調査での空洞は確認されなかったという。同課では「今後も点検等を行い、異常を発見した場合は速やかに補修するなど適切に処置していく」としている。

陥没は年約30件

 老朽化による破損や改修費用の負担増など、全国的に課題となっている下水道管などのインフラ設備。

 藤沢市内では、管路全体の延長が約1700Kmほどあり、年間約340Kmを目標に定期的な点検を行っている。

 さらに、管が腐食する原因となる硫化水素が発生する恐れがある約90カ所を特定し、年1回の点検も実施している。

 この他にも、地盤強度の差などから陥没が発生する可能性が高い地域を示す「陥没ポテンシャルマップ」をもとにした点検や調査を行い対策を取ることで、多い時には年間120件ほど発生していた道路陥没は、最近では年間30件ほどになっているという。

 同課では「人や車両などに大きな被害が発生する規模の道路陥没は発生していませんが、下水道管が原因での道路陥没は今なお発生している」とし、「道路部門と連携しながら、点検や調査を継続的に行い、補修や対策を取ることで陥没被害の発生を防いでいきたい」と話す。

久野さん(左)と今後の活動について話す中村さん

「起業だけがゴールじゃない」 育成講座で人生デザイン

 起業や新規事業を立ち上げるスタートアップを目指す人への支援が熱を帯びている。藤沢市内では「アントレプレナー育成講座」と銘打ったプログラムが好評だ。医療・ヘルスケアを専門とするコンサルティング会社(株)NERV(ネルフ)代表の久野孝稔さん(48)が講師を務め、2022年春からスタート。村岡東の湘南アイパークで今年6月から始まる第5期の受講者を待つ久野さんは「一生に一度くらいは、世界を相手に挑戦しても良いのでは」と呼び掛けている。

自分は何者だ

 「自分と会話ができ、ふわっとしたイメージが明確になった」。ホームページ制作会社に勤務する辻堂新町在住の中村彰吾さん(28)はここの3期生。「自分の力で事を起こしたかったが、起業家の知人もいなかった」と門を叩いた。半年に及ぶ育成講座を受ける中で「子どもたちの偏差値で測れない可能性を見出したい」と具体的なイメージが固まったという。

 育成講座は社会に新たな価値を生み出す”原石”に独自カリキュラムを受講してもらい、具体的な行動に結びつけてもらうことが目的。ビジネス戦略の立案や資金調達、組織マネジメント、さらには実践的なインターン活動まで総合的に学べる仕組みだ。先輩起業人への取材を通じて洞察力と情報発信力を習得するほか、自身の強みや情熱を再確認し、長期的な人生設計と事業計画とを連動させていく。

 湘南アイパーク設立に携わった久野さん。100を超える企業や団体が入居し、湘南の潜在能力を高めた一方、地域に目を向けると「起業を支援する仕組みがない」と知り、育成講座を開講。これまで中村さん含む5人の巣立ちを後押しした。

 「起業だけがゴールではない。人生を俯瞰してみた時、自分の在り方を若いうちから見つけることが何より大切。それが近い未来、地域経済の活性化にもつながるはず」

図鑑を手にする岩本教育長(左)、崎山館長

新江ノ島水族館 「海の面白さ知って」 市立小中学校に図鑑寄贈

 新江ノ島水族館(崎山直夫館長)は7日、市立小・中・特別支援学校に「えのすい海のずかん 江の島むせきつい海岸どうぶつ図鑑」を55冊寄贈した。市教育委員会からは感謝状が贈られた。

 図鑑は同館が初の図鑑として制作したもので、同館が1987年から定期的に行ってきた江の島海岸の調査がまとめられている。中心となって図鑑の制作を担当した同館の北嶋円さんは「今回紹介している生き物は、少しマニアックで一見分かりづらいけれど岩の表面や隙間など簡単に見つけられる。ぜひこの図鑑で海の面白さに気付いてもらえたら」と期待を込めた。

 図鑑を受け取った市教育委員会の岩本將宏教育長は「ありがたい。この図鑑で興味が沸けば、水族館も海も市内にあり、気軽に出かけられる。ぜひ有効に活用して子どもたちの健全育成に生かしたい」と話した。

自分たちの活動を発表する児童ら

大鋸小 地域活動の学びを発表 45周年特別プログラム

 今年度に創立45周年を迎えた大鋸小学校で7日、6年生児童が総合学習の時間で取り組んできた特別プログラムの発表会を行った。

 「つながろう!広げよう!地域の輪」と題して行われた6年生の総合学習では、地域から学校への要望などを聞き、活動を考案。高齢者施設での世代間交流や公園の美化清掃、学校の魅力を紹介するパンフレットや動画の作成、藍染めを用いた卒業制作など、130人の児童がグループに分かれて多彩なプログラムを行った。

 発表会は、地域の保護者やプログラムに協力した関係者も参加して行われた。児童らが活動に取り組んだ理由や、進める中での工夫点、苦労した出来事などを紹介。「活動を通してたくさんのことに気が付いた」「大変だったけれど、とても楽しかった」と学習の感想を話した。

 同校の山崎晋治校長は「地域の人のお願いと、自分たちがやりたいことをあわせて、とても良い学習ができた」と話す。

街かどで 善行の「ハートの木」 2月14日はバレンタイン

 善行の住宅街にある畑で、「ハート」型に剪定された木=写真=が通行人や、付近を走行するバスの乗客の目を楽しませている。14日はバレンタインデーということで、この畑を所有する齋藤義治さんに話を聞いた。

 齋藤さんによると、この木はサザンカで、1月ごろが花の見頃のピークになるという。今年も先月には花がついていたそうだが、現在はまばらとなっている。

 剪定にハート型を選んでいる理由は「一番簡単だから」といい、作業は年に数回ほど、周囲の木も併せて1日がかりで行っており、15年ほど続けている。

 齋藤さんの畑ではほかにもザルを伏せたような丸い形が特徴の「ざる菊」を700株ほど栽培しており、地元の秋の風物詩となっている。

 畑の住所は、善行3の15の1(善行駅から徒歩10分ほど)。問い合わせは齋藤さん【携帯電話】090・3330・1373。

観光客を想定した車椅子補助訓練

江の島に津波がきたら 避難訓練に125人参加

 江の島島内で7日、住民やマリンレジャー愛好者、観光客らを対象にした地震と津波の対策訓練が行われ、125人が参加した。

 訓練は、相模湾を震源としたマグニチュード8クラスの地震が発生し、相模湾と三浦半島に大津波警報が発令された状況を想定して実施された。津波避難訓練では、海抜10メートル地点に徒歩で移動したほか、住民と観光客それぞれに車椅子使用者がいた場合を想定し、数名で車椅子とその使用者を運ぶ訓練も行われた。実際に車椅子と使用者を担いで島内を上ってきた住民の男性は「きつかったが、複数人でなら運べるのを再確認できた」と感想を話した。

 その後、サムエル・コッキング苑前では消防団や市管工事業協同組合の指導の下、消火器や貯水槽の取り扱い訓練も実施。参加者はもしもの時の対応を確認し合った。

藤陶会の作品(提供)

陶芸作品 一堂に 市民ギャラリーで「作陶展」

 稲荷にあるやすらぎ荘の陶芸サークル「藤陶会」の会員による作品展「作陶展」が2月18日(火)から、ODAKYU湘南GATE6階の藤沢市民ギャラリー第1展示室で開かれる。入場無料。午前10時から午後7時(最終日は午後5時まで)。

 作品は200点以上に上る。お猪口や皿、湯呑、花瓶、小物などの日用品のほか、人形や干支のヘビを象った創作作品が並ぶ。

 設立50周年を迎えた藤陶会。これまでさまざまなイベントに出展するほか、陶芸教室なども開催してきた。作陶展は1988年から開催され、今回で35回目を数える。「一年間の成果が並ぶ展覧会にぜひお越しいただければ」と同会は呼び掛けている。

 会期は23日(日)まで。

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ボトル印刷の一例

ふじキュン♡ボトルいかが? いざに備える防災グッズ

 昨年の元日に発生した能登半島地震では、災害時に向けた備えの大切さが改めて認識された。タウンニュース社ではいざという時に役立つアイテムがセットになった「防災ボトル」に、藤沢市公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」のイラストと団体名などを印刷したオリジナル商品の取り扱いを開始した。

役立つ5点セット

 水などを入れられるフタ付きボトルに入っているのは【1】救助要請を知らせる笛【2】LEDライト【3】ペットボトルキャップ1杯の水で元のサイズに戻る圧縮タオル【4】保温大判アルミシート【5】ジッパーバッグの5点。ボトルは500ミリリットルのスリムサイズで飲用にも使用できる。

300本から取り扱い

 取り扱いは300本から可能で、価格は1本あたり880円(税込)。また、防災トイレや安否確認タオルなど、さまざまな防災グッズの中から選びたいという人には、総合カタログも無料で届けるサービスも実施中。

 問い合わせは、営業推進部【電話】045・913・4141(平日午前9時〜午後6時)。

パソコンを操作しながらスケジュール管理に余念がない松本さん

「独りにさせない」 訪問看護の現在地

 いわゆる「団塊の世代」のおよそ5人に1人が75歳以上の後期高齢者になる今年は「2025年問題」とささやかれ、医療・介護のニーズがさらに高まることが予想される。現場がひっ迫するなかで、厚生労働省が推進するのが在宅ケアだ。

 今年1月、湘南台に開所した「がじゅまる訪問看護ステーション」。湘南藤沢心臓血管クリニック附属の事業所で、所長を務める松本智美さん(45歳・善行在住)は「独りにさせない」と強い意志を瞳に宿らせる。

 看護師が利用者宅に赴き、病気や障害に応じた医療処置を施す訪問看護ステーション。暮らしの相談を受けたり、アドバイスをしたりして、本人やその家族などが住み慣れた環境で療養生活を送れるような支援もする。

 同院の看護師として勤務していた松本さんだったが、「高齢で病院へ足を運ぶことが困難な人もたくさんいる。コロナ禍も追い打ちをかけた。助けを求める人のもとへ看護師が直接駆けつける体制を築きたかった」と開所の理由を明かす。

がじゅまるの木

 子どもから高齢者まで対象は幅広い。常駐する看護師は4人。365日24時間、交代制で藤沢市内のほか、場合によっては綾瀬や大和、茅ヶ崎など市境も巡回する。

 「附属クリニックの先生方とタッグを組み、点滴や腹膜透析などにも対応。スタッフもスムーズに動けている」とした上で、「幹や気根が『からまる』姿がなまって伝えられたとされる『がじゅまるの木』。私たちが目指すワンチームで連携のとれた医療に最も合っていると思う」と事業所名の由来を説明する。

 「利用者さんのお家に入らせてもらうと、一人ひとりの生活ぶりが見えてくる。あくまで”その人らしさ”を尊重し、信頼関係を築くことができれば、ケアの内容も充実する」と松本さん。慌ただしい日々を送るなかでも、献身的に労を惜しまず交流を図ろうとする。

 「ご本人だけでなく、ご家族のケアも必要。始めはつらい顔をした皆さんが、自然と笑顔になる瞬間を見ると本当にうれしい。地域に根差した拠点として私たちが選ばれるよう、幸せの輪が広がっていければ」

社協のオフィス

常勤嘱託職員を募集 藤沢市社協が14日から

 藤沢市社会福祉協議会では14日から、常勤嘱託職員を募集している。

 社会福祉協議会は、営利を目的としない民間組織。保健・医療・教育などさまざまな関係機関と協力し、地域の人が住み慣れたまちで安心して生活できる「福祉のまちづくり」実現をめざして活動している。

 募集しているのは、一般事務を行う常勤嘱託職員(1人)。受験資格は【1】社会福祉に熱意と理解がある(経理の実務経験があれば尚良し)【2】高校卒業以上【3】パソコン操作ができる【4】要自動車運転免許(AT限可)。雇用期間は2025年4月1日から26年3月31日(就労開始日は相談可)。勤務場所は藤沢市役所分庁舎1階(藤沢駅徒歩3分)。「福祉の縁の下の力持ちとして、やりがいのある仕事です。職員間で休暇の調整もできます」と同会。求人情報についての詳細は左記二次元コードまたは【電話】0466・50・3525。

輝くシニア活動を紹介 15日に見本市

 市民団体の活動を紹介する「地域活動見本市」が2月15日(土)、藤沢市役所本庁舎1階などで開かれる。午前10時から午後3時。入場無料。市と認定NPO法人湘南ふじさわシニアネットの主催。

 21回目を数える催し。自然保護や福祉、スポーツ、趣味など幅広い分野で活動する20団体が出展する。そのうちマジックや落語、合唱、吹矢など9団体の活動は、当日実際に体験できる。また市内で極めて優れた技術者を匠として市が認定する「藤沢マイスター」による実演やトークショー、キッチンカーの出店、野菜販売などもある。

 「地域活動を始めるきっかけとして役立ててもらえれば」と主催者。

 問い合わせは市高齢者支援課【電話】0466・50・3571。

文化芸術イベント 初夏に集まれ出展・出演者

 音楽やダンス、ワークショップなどを通じて文化芸術を楽しむイベント「ここでくらっそ」が5月31日(土)、藤沢市民会館の大ホールと前庭で開かれる。主催する藤沢の文化芸術を考える会は、出展・出演者を募集している。今月28日(金)まで。

 昨年6月に続く2回目の開催。藤沢市民会館や旧南市民図書館など、エリア一帯が文化芸術を含む複合施設として再整備が進む。イベントは再整備について多くの人に関心を持ってもらおうと、同会が企画した。

 出展・出演ジャンルと場所は、ステージ(歌う・踊る・見せる)が大ホールまたは前庭、ワークショップ(学ぶ・知る・つくる)が前庭またはロビー、ショップ(売る・味わう・伝える)が前庭。時間は午前10時から午後4時。料金など詳細、申し込みは同会HPから。応募多数の場合は選考。申請企画は実行委員会で審査した後、3月16日(日)までに参加可否の連絡があり、出展確定後の3月下旬から4月上旬に説明会がある。

 問い合わせは【電話】0466・24・1747。

ゴールを狙う丹野合気選手

プロバスケ無料招待 湘南BCが学生対象に

 プロバスケットボールB3リーグで活動する地元チーム「湘南ユナイテッドBC」が21日(金)午後7時〜と22日(土)午後2時〜、バスケファンの間では親しみ深い秋葉台文化体育館で「金沢武士団」と激突する。

 2024―25シーズンは、現時点で勝率44・1%、順位は17チーム中11位。1〜2日には同館で「ヴィアティン三重」と対戦し、マイケル・ヒューズ選手(センター)が203cmの長身を生かして28得点、11リバウンド、石井良樹選手(ポイントガード)の5アシストの活躍などで、初日は96対65で勝利を収めた。これでチームは5連勝となったものの勢いは続かず、翌日は80対85で惜しくも敗れた。

 今シーズン残すところ20試合を切った湘南。上位に食い込むためにも、選手を鼓舞し、チームを勝利に導くブースターの存在は必要不可欠だ。

 ホームで開かれる金沢戦では、藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町に在学の人が2階自由席へ無料招待される。3月14日(金)午後7時〜と15日(土)午後3時〜、秩父宮記念体育館で行われる「東京ユナイテッドバスケットボールクラブ」戦も同様。観戦希望者は、身分証明書または学生証を会場入口で提示する。小学生以下は保護者同伴。詳細はチーム公式HP【URL】https://shonan-united.com/から。問い合わせは【電話】0466・23・6001。

藤沢らしさを前面に押し出した装いが目を引く「フジサワねこら」

フジサワねこら 「ねこ」が魅力発信 ご当地キャラクターの素顔とは

 「ご当地Ⅴチューバー」として昨年10月に誕生したキャラクターがいる。「フジサワねこら」。ラジオや市内外のイベントに出演し、藤沢の魅力を広く発信している。ねこらの横顔について”お友達”という工藤ひなきさん(24)に記者がインタビューを試みた。

 ――単刀直入に聞きます。ねこらとは一体何者でしょうか。

 「藤沢市と湘南地域を応援するために生まれたご当地キャラクターです」

 ――もう少し詳しく教えて下さい。

 「語尾に『ねこ』を付けてしゃべる藤沢に住む猫の化身、という設定を演じる市内在住の女子高生です」

 ――普段はどんな活動をしていますか。

 「産業フェスタなど地域の催しや市外のサブカル系イベントへの出演のほかに、毎週土曜午後10時からコミュニティーFM局・レディオ湘南『湘南らぶかるらじお』という番組でパーソナリティーを務めています」

 ――ラジオ番組の中身は。

 「藤沢のイベント情報や藤沢を舞台にしたアニメ作品、お気に入りの場所などを紹介しています。お悩み相談のコーナーでは、ねこらが『らぶかる民』と呼ぶリスナーから寄せられた悩みを聞き、解決したり、しなかったりします」

 ――工藤さんとねこらそれぞれの藤沢の好きなところは。

 「私はシラスなど海鮮が美味しいところが好きです。ねこらは『海がきれい。上から見ても、近くから見ても写真になる景色が好きねこ』と言っています。昔ながらのお団子屋さんなども好きらしいです」

 ――今後の展望は。

 「ねこらがリアルタイムで動くライブ配信を計画しているようです。また、私と一緒に市内のイベントでの活躍機会も増やしたいそうです」

 ――最後にねこらから一言。

 「みんなからの反応や応援を聞いて、活動のやる気が出たねこ。もっと藤沢の魅力を届けられるよう頑張るねこ」

児童の絵が貼られたあんどんを見上げる通行人

「冬の思い出」ずらり 銀座土曜会のあんどん物語

 藤沢駅北口から南仲通り交差点へ続くおよそ400メートルの歩道上に今月1日から飾られているあんどんが、通行人の目を楽しませている。藤沢駅北口の商店街「藤沢銀座土曜会」が主催する「あんどん物語」と題した夏の恒例イベントで、今回は初の試みとして時季を冬にずらし、5年ぶりの開催となる。

 飾られているあんどんは250個。あんどんの4面には近隣児童約500人が「冬の思い出」をテーマに描いた絵と協賛事業者のロゴが貼られている。鵠沼、大道、本町、藤沢小学校の子どもたちがイメージしたクリスマスや元旦、雪だるま、雪うさぎなど、思い思いの風景が商店街を照らしている。同商店街によると1日の点灯開始以降、絵を描いた児童やその家族があんどんを見に訪れているという。

 7日、通行人の女性はあんどんを見上げ、「これ懐かしい。小学校のころ絵を描いたな」と思い出に浸っていた。

 点灯は28日(金)までの日没から午後11時まで。問い合わせは銀座土曜会協同組合【電話】0466・22・6850。

昨年披露された横綱(照ノ富士)の土俵入り

4月・大相撲藤沢場所 来たれ未来の横綱 実行委が男子中高生を招待

 大相撲藤沢場所実行委員会では4月12日(土)、秋葉台文化体育館(藤沢市遠藤2000の1)で行われる「大相撲藤沢場所」(最上重夫勧進元/(株)湘南営繕協会代表取締役)に男子中高生25人を招待する。

 最上勧進元は「国技、大相撲というスポーツに少しでも関心がある人に、ぜひ、生で見てほしい。そして、未来の横綱を目指してもらえたら」と思いを口にした。

 対象は県内の男子中高生。一家族一人が原則だが、兄弟は応相談。席は2階席。観戦に加え、記念座布団と3千円相当のお土産セット(幕内弁当・お茶・お菓子、相撲みやげ)さらに力士が実際に着用する浴衣に使われる反物もプレゼント。反物は力士ゆかりの柄が入った貴重な逸品だ。

 藤沢場所は、子どもたちが力士に挑戦できる「わんぱく相撲」が復活。そのほか、人気力士の握手会や巡業名物のトーナメント戦、テレビでは観られない初っ切り、髪結などの魅力が盛りだくさんで、毎回、満員御礼となっている。

 希望者はEメール(fujisawa.kansen2025@sea-archi.co.jp)で。件名に藤沢場所招待応募と記入、本文に【1】住所【2】氏名【3】年齢(学年)【4】電話番号【5】大相撲のどこに興味を持ったのかを記し応募。応募多数の場合は抽選。2月25日締切。

 詳細・問合わせは実行委員会【電話】0466・81・7886。

イベントのイラストイメージ(藤沢市提供)

江の島で「宝探し」 3月末まで

 謎を解きながら江の島と片瀬エリアを探索する宝探しイベント「エノシマトレジャー」が、7日から始まった。藤沢市と市観光協会の主催。

 観光客の回遊や滞在を促そうと、2005年にスタートした。市観光課によると、来場者は年々増加傾向にあり、昨年の開催時には約2万人がエントリー。5千万円ほどの経済効果(推測)があったという。

 「宝の地図」に描かれた謎を解読し、各所を巡りながら物語を進めていく。前回までスマートフォンが必要だったが、今回は冊子のみで参加可能。また江の島にあるエノシマトレジャーカフェ(江の島1の3の8)では、オリジナルカードを発行する実証実験も行われる。アンケート回答者が対象。参加記念として自身が撮影した写真で、世界に一つだけのカードが作成できる。対象店舗で500円以上の買い物や飲食をすると、記念メダルも進呈される。

 3月31日(月)まで。午前9時から午後5時。参加無料。冊子は市観光課や各市民センター、市観光センター、市内小田急線各駅、江ノ島電鉄江ノ島駅等で配布。問い合わせは市観光センター【電話】0466・22・4141。

地元農家が「食」の祭典 鵠沼海浜公園に集結

 地域で採れた食材を生産者から直接購入できる「うみべのFARMERS MARKET」が15日(土)と16日(日)、鵠沼海浜公園HUG―RIDE PARKで開かれる。時間は午前10時から午後4時。

 一次産業を応援しようと、昨年10月から月に一度、藤沢駅前で行われてきた催し。地元の生産者7店舗のほか、フードトラック11店舗やペット用品3店舗が出店する。また、漁師によるロープワークのワークショップ(15日午前11時から午後3時)やDJタイム(両日午前11時から午後4時)も用意されている。

 入場無料(パーク内駐車場は有料)。最新情報など詳しくは公式インスタグラムから。

スタート直後は順調なすべり出しを見せたLawrence Ngure選手(中央)

かながわ駅伝 藤沢市13位でフィニッシュ 若手健闘も昨年超えならず

 第79回市町村対抗「かながわ駅伝」競走大会が9日、山北町・丹沢湖周回コース(7区間、42・236Km)で行われた。県内市町村32チームの代表ランナーが世代を超え、たすきをつないだ。

 上位入賞を目指し、序盤から攻めの走りを見せようと挑んだ藤沢市チーム。スタート地点の直線をトップで駆け抜けた1区のLawrence Ngure(プレス工業(株))選手だったが、2Km付近で転倒するアクシデントに見舞われた。2区へは7位でつなぎ、その後10代の若手メンバーが奮闘するも15位まで順位を落とした。最後の7区を務めたのは、2年連続で全国高校駅伝に出場した経験をもつ稗村泰吾選手(相洋高)。好走したが結果は13位、2時間17分20秒でゴールテープを切った。昨年5位の壁は超えられなかった。

 大会を終えて田中良範監督は「けがに悩まされた選手もおり、思うような走りを見せられなかった。郷土の思いを背負って走るかながわ駅伝の素晴らしさを多くの選手が知り、意識してもらい、ベストメンバーで来年こそ上位を目指したい」と前を向いた。

 優勝は横浜市(3大会連続43度目)、2位は相模原市、3位は小田原市だった。

小学生男子混合を制した藤沢スカイチーム(上)と婦人1部で優勝した大越チーム

児童、ママさんが熱戦 バレーボールNSK杯

 NSK(日本精工)杯藤沢市家庭婦人・小学生バレーボール新春大会が先月19日、秋葉台文化体育館を会場に行われた。市内の小学生16チーム、家庭婦人14チームが参加し、熱戦を繰り広げるとともに、親睦を深めていた。

 同社の地域貢献活動の一環として始まり、31年目となる歴史ある大会。第1回から携わる藤沢市バレーボール協会の荒井勝男会長は「多くの選手たちを育ててくれた大事な大会。運営に携われて感無量」とコメント。今大会を振り返り「毎回、多くの子どもと婦人が大活躍。見ごたえもあった」と笑顔を見せた。

 優勝、準優勝チームは以下の通り。

 ▷小学生男子混合の部/優勝・藤沢スカイ/準優勝・藤沢クラブA▷同女子の部/優勝・羽鳥/準優勝/スカイラーク▷5年生以下の部/優勝・湘南台ジュニア/準優勝・羽鳥▷家庭婦人1部/優勝・大越/準優勝・辻堂キャロット▷2部/優勝・善行クラブ/準優勝・浜見クラブ
新体操でポーズを決める子どもたち

児童らしなやかに表現 恒例の体操祭、盛況に

 市内の子どもが日頃の練習の成果を披露する「藤沢市児童体操祭」が9日、秋葉台文化体育館で開かれた。市体操協会の主催。今年は204人が参加し、それぞれ演技を披露した。

 児童らの体力向上や競技の普及を図ることを目的に、今年で15回目を迎える体操の祭典。ゆかやとび箱、タンブリングといった体操、ボールやロープ、リボンなどを操る新体操のほか、特別種目として静止時間が成績となる倒立競争や二重跳びの回数を競うなわ跳び競争もあり、盛り上がりを見せた。出場選手の中から各種目男女別に1〜3位が表彰された。

 同会副会長の栗原英昭さんは「倒立競争で2分17秒、なわ跳びでは158回を記録した子どもが出た。どちらも女の子なので、男の子にも頑張ってほしい」と話した。

市長動向 鈴木恒夫藤沢市長

2月3日▽百歳訪問▽藤沢市園芸まつり農産物品評会褒賞授与式

2月4日▽所用外出

2月5日▽タウンニュース社取材▽中山副市長▽村岡公民館、消防分団第6分団器具置場改築工事現場視察▽明治大学校友会藤沢地域支部新春の集い▽藤沢商工会議所主催市政懇談会

2月6日▽川崎副市長▽定例記者会見▽関東地方整備局横浜国道事務所宮本久仁彦所長▽川崎副市長▽東海道シンポジウム連絡会東京・神奈川ブロック会議(品川区)

2月7日▽江の島津波対策訓練▽郷土づくり推進会議地区交流会▽中山副市長▽神奈川県市長会市長会議(横浜市)▽知事と市町村長との意見交換会(同市)

2月10日▽所用外出▽執務

江の島で「宝探し」 3月末まで

 謎を解きながら江の島と片瀬エリアを探索する宝探しイベント「エノシマトレジャー」が2月7日から始まった。藤沢市と市観光協会の主催。

 観光客の回遊や滞在を促そうと、2005年にスタートした。市観光課によると、来場者は年々増加傾向にあり、昨年の開催時には約2万人がエントリー。5千万円ほどの経済効果(推測)があったという。

 「宝の地図」に描かれた謎を解読し、各所を巡りながら物語を進めていく。前回までスマートフォンが必要だったが、今回は冊子のみで参加可能。また江の島にあるエノシマトレジャーカフェ(江の島1の3の8)では、オリジナルカードを発行する実証実験も行われる。アンケート回答者が対象。参加記念として自身が撮影した写真で、世界に一つだけのカードが作成できる。対象店舗で500円以上の買い物や飲食をすると、記念メダルも進呈される。

 3月31日(月)まで。午前9時から午後5時。参加無料。冊子は市観光課や各市民センター、市観光センター、市内小田急線各駅、江ノ島電鉄江ノ島駅等で配布。問い合わせは市観光センター【電話】0466・22・4141。

輝くシニア活動を紹介 2月15日に見本市

 市民団体の活動を紹介する「地域活動見本市」が2月15日(土)、藤沢市役所本庁舎1階などで開かれる。午前10時から午後3時。入場無料。市と認定NPO法人湘南ふじさわシニアネットの主催。

 21回目を数える催し。自然保護や福祉、スポーツ、趣味など幅広い分野で活動する20団体が出展する。そのうちマジックや落語、合唱、吹矢など9団体の活動は、当日実際に体験できる。また市内で極めて優れた技術者を匠として市が認定する「藤沢マイスター」による実演やトークショー、キッチンカーの出店、野菜販売などもある。

 「地域活動を始めるきっかけとして役立ててもらえれば」と主催者。

 問い合わせは市高齢者支援課【電話】0466・50・3571。

地元農家が「食」の祭典 鵠沼海浜公園に集結

 地域で採れた食材を生産者から直接購入できる「うみべのFARMERS MARKET」が2月15日(土)と16日(日)、鵠沼海浜公園HUG―RIDE PARKで開かれる。時間は午前10時から午後4時。

 一次産業を応援しようと、昨年10月から月に一度、藤沢駅前で行われてきた催し。地元の生産者7店舗のほか、フードトラック11店舗やペット用品3店舗が出店する。また、漁師によるロープワークのワークショップ(15日午前11時から午後3時)やDJタイム(両日午前11時から午後4時)も用意されている。

 入場無料(パーク内駐車場は有料)。最新情報など詳しくは公式インスタグラムから。