茅ヶ崎・寒川版【2月21日(金)号】

茅ヶ崎市新年度予算案 一般会計初の1千億円台 4年連続過去最大を更新

 茅ヶ崎市は2月17日、定例記者会見を開き、2025年度当初予算案の概要を発表した。福祉や教育、防災など市民生活に関わる経費である一般会計は、前年度比106億5000万円(11・4%)増の1038億8000万円。4年連続で過去最大を更新し、初めて1000億円台となった。また国民健康保険や介護保険など特定の事業に関する経費である特別会計(公営企業会計を含む)も10億3500万円(1・4%)増となる741億2100万円で、こちらも過去最大となった。

 一般会計が前年度より10%以上の増となった要因について市は、萩園で24年度から行われている粗大ごみ処理施設の整備事業費として前年度比35億4500万円増の44億2400万円を、職員給与費として10億3600万円増の151億8100万円を、認定こども園や幼稚園の管理・運営費用を補助する施設型給付費として、8億8400万円増となる20億7700万円を計上したことなどを挙げる。

 一方、歳入については、定額減税が終了することなどから個人市民税が前年度比13・3%増の186億3800万円を見込むほか、好調な企業業績を受けて、法人市民税も増加を見込む。

 一般会計における市債残高は、前年度比で66億3000万円増の745億4000万円となる見通し。

実施計画「集大成の年」

 佐藤光市長は2月21日に開会する市議会定例会で行う施政方針演説について骨子を説明し「25年度を『茅ヶ崎市実施計画2025』の集大成の年として、まちの強みを生かし、魅力と活気あふれる持続可能なまちづくりを目指す」とした。

 具体的には、教育環境の充実を目指して湘南ベルマーレとの連携による「サステナトレセン プロジェクト」の実施、スポーツアンバサダーとの交流、中学校給食の全校実施、小中学校体育館へのエアコン設置などを挙げた。また新たなにぎわいづくりとしては、7月に開業予定の道の駅「湘南ちがさき」を拠点とした地元物産の販売促進や湘南エリア全体の情報発信、サザンビーチ・茅ヶ崎漁港周辺の整備による茅ヶ崎海岸グランドプランの推進を、安全・安心で強靭なまちづくりとして、保健所庁舎の建築工事着手や河川・公共下水道の整備、津波ハザードマップの更新などを進める、とした。

 新年度当初予算案は、市議会定例会で24年度補正予算案などとともに審議される。

(上)教育長賞を受賞した「連休初日」(下)賞状などを手にする冨田さん

茅ケ崎北陵高1年冨田穂歌さん 県高校美術展で最高賞 水彩画で評価 全国大会へ

 第71回神奈川県高等学校美術展で、茅ケ崎北陵高校の美術部に所属する冨田穂歌(ほのか)さん(1年)の作品が最高賞に当たる教育長賞を受賞した。今夏に香川県で開催される全国高等学校総合文化祭に出品される。

 受賞したのは水彩画の作品「連休初日」。透明感があり、発色のよい透明水彩絵具を使い、1日3〜5時間をかけ、完成に約半年間を費やした力作だ。

 描かれているのは2階建ての家を中心とした空想の世界。部屋で楽器やゲームをする人間のような猫や水槽などが、細部まで丁寧に描写されている。夜の時間を表現した左右の絵は、出品する際に規定のサイズを満たす必要があったことから、冨田さんの好みである、高速道路や地方の幹線道路の風景をモチーフに描き足した。制作に当たり既存の作品を参考にせず、一から全体像を空想して作り上げた。作品名は「気分がワクワクするから」という理由で付けたという。

 自身は美術部だった中学時代を含めて今回がコンクール初出品。それが最高賞の受賞となり、「特に自信はなかった。皆に祝福されてうれしかった」と笑顔を見せる。顧問の染谷厚教諭は「油絵の出品が多い中、水彩画の受賞は珍しい。空想の絵だが、実際に存在するようにきめ細かく描いたことが評価されたのでは。すごい作品。よく描いた」と話す。

「描きたいものに正直に」

 冨田さんは4歳から絵を描き始め、中学から本格的に取り組み出した。「見て楽しいもの、その時々で描きたいものに正直に描く」のがモットーだ。7月には全国大会に参加するが、「たくさんの人に見てもらいたい」と今から期待に胸を膨らませる。現在は高校生国際美術展に出品する予定の作品づくりに取り掛かっており、今後は油絵などさまざまな技法にも取り組んでいきたいという。「作風の幅を広げて、将来も絵の道に行けたら」と目を輝かせる。

TOTO女子バスケットボール部の主将としてチームをけん引する 小関 梨帆さん 茅ヶ崎市浜竹在住 26歳

20年の感謝 ワンプレーに

 ○…茅ヶ崎市を拠点とするTOTO女子バスケットボール部の主将。162cmと小柄ながら、ゲームを組み立てるPG(ポイントガード)として、スピードとディフェンス力を生かしチームをけん引する。同部は社会人バスケットボール女子東日本SB2リーグで初優勝を果たし、2月28日に始まるアマチュア最高峰決定戦のチャンピオンシップに挑む。「ワンプレーを大切に。チーム記録のベスト4をめざしたい」

 ○…大阪生まれ。5歳上の姉の影響で幼稚園からバスケットボールに触れ始めた。小学4年時には年上に混ざり、主力として全国大会に出場。中学・高校は京都の強豪・精華学園で、全中ベスト8、IH(インターハイ)、WC(ウィンターカップ)、国体出場など、輝かしい戦歴を残した。ただ全国トップレベルの選手が集まる拓殖大学ではベンチを温める日々が続いた。「競技人生に区切りをつけることも考えた」というが同期の「もっと一緒にプレーしたい」というひと言に奮起。「今までで一番練習した」と、自身の強みであるスピードを生かしたボール運びと、相手が嫌がるディフェンスを磨いた。徐々に出場機会を増やし、関東トーナメント優勝やインカレベスト4に貢献した。

 ○…TOTOに入社し、道往く自転車がみなサーフボードキャリアをつけているのを見て「これが湘南か、と実感した」と笑う。生産管理に携わり「やることも増え生活のリズムもできた」と充実ぶりを見せる。

 ○…青森で開催されるチャンピオンシップには「何不自由なくバスケをさせてくれた」という両親も応援に駆け付ける。「指導者やチームメイト、応援してくれた人たちなど、今があるのはみんなのおかげ」と感謝する。「バスケ人生20年の感謝の気持ちを、楽しんでプレーで表現したい」

完成したデザインの前で写真を撮るアンベさんと児童

鶴嶺小6年5組 自作ステッカーを配布 3月6日、茅ヶ崎市役所で

 能登半島地震の被災地を支援しようと、鶴嶺小学校6年5組の児童らが3月6日(木)の午前11時30分から午後1時まで、茅ヶ崎市役所で募金活動を行う。募金をすると、児童らと茅ヶ崎市在住のアーティスト、RyuAmbe(リュウアンベ)さんとのコラボステッカーが寄贈される。

 同クラスではこれまで、総合学習の授業の一環で被災地支援を目的にチャリティー活動を行い、その返礼品として自作のステッカーを配布してきた。今回は卒業前の最後の活動となることから、「アンベさんと一緒にステッカーを制作したい」という子どもたちの願いをアンベさんが快諾した。

 ステッカーは「P・E・A・C・E・♡」の6文字にハートマークや動物、太陽など子どもたちの考える「平和を象徴する絵」と、アンベさんのキャラクターが描かれている。児童らはアドバイスやサポートをもらいながら思い思いに制作を楽しんでいた。

 同クラスの関美範さんは「命の大切さを伝えるために動物の絵を描いた。このステッカーがたくさんの人の手に渡れば」と笑顔を見せた。

体験・見学は随時可能、新規入会受付中!

湘南オールスターチア

◆活動内容

 スポーツを通じて、子どもの社会的自立を支援するチアと教育がモットーのキッズのチアクラブです。

◆メッセージ

 「チーム競技で協調性やマナーを身につけたい」「基礎身体能力を高めたい」「体力・集中力をつけたい」など、習い事に求める要素がたっぷり詰まった魅力的なチア。未経験でも安心して通えます!

チョコレートを手渡す石原さん

メゾンカカオ 児童らにチョコレート寄贈 茅ケ崎支援学校で講義も

 茅ヶ崎市今宿に工場を構えるチョコレート専門店メゾンカカオが2月14日のバレンタインデーに合わせて、市立小中学校と県立茅ケ崎支援学校の全児童・生徒と教職員に、2万800個のチョコレートを寄贈した。

 「チョコレートを通じて自然環境について考えてほしい」と企画されたもので、環境にやさしい植物性素材で作るオーツミルクのヴィーガンチョコレートを贈呈した。

 当日は同社の石原祥行取締役が同支援学校を訪問。「すてきなバレンタインを過ごしてね」と一人一人にチョコレートを手渡した。またカカオの実を披露したほか、生産地コロンビアの農園と同社が提携し、栽培による地域再生に取り組んでいることなどを話し、児童らは興味深そうに講義に耳を傾けていた。

 石原さんは「子どもたちのピュアな反応がうれしかった。記憶に残る1日になれば」と笑顔で話した。

寒川フレッシュスターズのメンバー

寒川フレッシュスターズ 5年生チーム初の全国へ 2月22日から和歌山県で

 寒川町で活動する少年野球チーム「寒川フレッシュスターズ(藤井秀人監督)」の5年生チームが、昨年5カ月間にわたり行われた「オールジャパンベースボールリーグ小等部全国新人大会」の予選を勝ち抜き、全国への切符を手に入れた。

 ブロック予選を2位通過した同チーム。その後、上位チームのトーナメントを勝ち上がり、同率3位で全国を決めた。

 初の全国出場となる同チーム。キャプテンの田中碧(あお)君(一之宮小)は「どこの県代表がこようとも、初戦絶対勝ってきます」と闘志を燃やしている。

山下鈑金工業の山下代表取締役

県優良工場表彰を受賞 有限会社山下鈑金工業 運転台製造でもっと高みへ

 寒川町倉見の「有限会社山下鈑金工業(山下仁代表取締役)」がこのほど、「2024年度神奈川県優良工場表彰」を受賞し、県庁で1月27日に表彰式が開催された。

 県がものづくり産業の発展に貢献している企業を1958年度から顕彰している。今年度は同社を含め7社が選ばれた。

 同社は、自動車試作板金を生業として1972年に創業。自動車産業の新車開発に携わり、多くの部品製造を手掛けてきた。近年は、新幹線をはじめとした鉄道車両の運転台や床下制御箱関連などを製造し、販路を広げている。2年前には工場を拡大。職人の高いレベルでの溶接や組み上げ技術に加え、大型機器などのテクノロジーを融合し、「モノづくり」に励んでいる。

 また、女性従業員の活躍も目覚ましく、更衣室やトイレなどを整備し、「働きやすい環境」を整えている。

 「技術力には自信がある」と山下代表。しかし「どう生かしていいか、もがいていた時期もあった」と振り返る。今回の受賞に「予想外だったけれど、お客様に満足いただけるよう、誠心誠意励んできたことが評価されてうれしい。社員も喜んでいます」と笑顔に。「運転台でもっと高みへ。オンリーワンを目指したい」と力を込めた。

贈呈式での児童たち

不要品回収 緑化に貢献 梅田小児童 市から感謝状

 梅田小学校の児童が2月13日、不要品回収プロジェクト(FKP)の売り上げ1万265円を、太陽光発電設備普及啓発基金と緑のまちづくり基金に寄付。佐藤光市長から感謝状が贈られた。

 FKPは、同小の運営委員会の児童が、本やCD等の不要品の提供を呼びかけ、ちがさき環境フェアの会場や校内で回収し、リサイクル事業者へ売却して得た売上金を市の環境に関する基金に寄付をするもの。不要品の提供を呼びかける校内放送での広報活動や、返礼品として端切れや牛乳パックを使用したコースター作りなどを自主的に行ってきた。計232点の不要品を回収、売却した。

 委員長の坂之上莉乙さんは「活動を通して、交流や協力することでやりがいを感じ、その大切さを学べた。みんながこの(市長表敬の)ような体験ができたら、もっと学校が楽しくなる。後輩には私たちを上回る活動を期待したい」と話した。佐藤市長は「貴重な浄財を1円も無駄にせず市のために使わせてもらう。みんなの中から大きく輪が広がれば」と期待を寄せた。

茅ヶ崎南口ファミリーホール

葬儀に役立つセミナー 茅ヶ崎南口ファミリーホールで

 株式会社サン・ライフ(本社/平塚市)の茅ヶ崎南口ファミリーホール(茅ヶ崎市幸町16の10)では3月8日(土)、サン・ライフフェスタを開催する。時間は午前10時からと昼12時半からの個別対応の2部制、入場無料。

 近年の葬儀スタイルや葬儀に必要な費用などについて学べる参加無料のセミナーは10時10分からと12時40分からの2回(各回およそ30分)。その他、スマホのLINEやアプリによるエンディングノートの使い方なども解説。会場ではコストコのパンの特別販売も開催。事前の来館予約者には会場で使えるパンの買い物券を300円分プレゼント。

 当日互助会新規加入者には、葬儀で利用できる3万円の特別優待券を進呈。予約・問い合わせは【電話】0463・51・2366へ。

指導する倉本さん(中央)

「春に向け技術向上を」 ソフトボール協会が教室

 茅ヶ崎ソフトボール協会(岡崎進理事長)は1月26日、神奈川県立茅ケ崎高校でソフトボール教室を開催した。

 当日は中学生から高校生、一般まで72人が参加。指導には茅ヶ崎市出身で、日立サンディーバで活躍した倉本美穂さんらが当たったほか、同校のソフトボール部員がバックアップした。

 参加者らは午前中は野手と投手に分かれて守備練習、午後は打撃練習と投球練習に汗を流した。同協会は「大会が始まる春に向けて、こうした機会に技術を向上させほしい」と話していた。

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(上)寒川町の掲示板にポスターを掲示する児童、(下)児童が手描きしたポスター

寒川小学校 「より良い町に」児童が貢献 ポスター掲示やごみ拾い

 寒川小学校の6年生児童85人が2月中旬、地域との関わりを学ぶ家庭科の授業で制作した「より良いまちを作っていくためのポスター」約70枚を町内に掲示したほか、公園や道端のごみ拾いを行った。

 制作にあたり、「どのような取り組みをしたら町がもっと良くなるか」などについて事前に話し合った子どもたち。そのなかで、ゴミ拾いに行く、ポイ捨てを抑制するポスターを作るなどの声があがった。

 当日、活動に参加した児童は、「タバコの吸い殻やペットボトルがたくさん落ちていた。落ちているゴミの量におどろいた。もっとゴミが減れば町がきれいになると思う」などと話した。

トークショーに出演するみやぞんさん

楽しく学べるペット防災 3月1・2日にイベント

 茅ヶ崎市役所前広場(茅ヶ崎市茅ヶ崎1の1の1)で3月1日(土)・2日(日)、防災イベント「ペットと一緒に防災体験inちがさき」が開催される。時間は両日とも午前10時から午後4時。参加無料。主催は旭化成ホームズ。茅ヶ崎市、茅ヶ崎エフエムが後援。

 同イベントでは大切な家族の一員であるペットを災害時に守るための正しい知識と準備を学ぶ。

 1日はペット防災セミナーのほか、愛犬家として知られるタレントのみやぞんさんらをゲストにトークショーを実施。2日は防災リュックを背負ってペットとゴールを目指す「ワンちゃん防災避難体験」など、ペットと一緒に防災力を高める体験型イベント(申し込み制)が行われる。

 会場には両日ともキッチンカーが並ぶほか、ペット用給水サービスや、ドッグトレーナーによる無料しつけ相談も。詳細および問い合わせは運営事務局FVコンサルティング【メール】info@fv-shonan.com。

(上)1年半ぶりの公演で熱く歌い切ったヤノさん(下)つなげると「やのよしやLOVE」になる応援うちわで盛り上げたファンとヤノさん=7日、茅ヶ崎市民文化会館

茅ヶ崎市在住ヤノヨシヤさん オリジナル17曲で魅了 1年半ぶりライブ盛況

 電気設備工事会社の社長で、茅ヶ崎市元町在住のシンガーソングライター・ヤノヨシヤさんが7日、茅ヶ崎市民文化会館で1年半ぶりの単独ライブを開催した。この日のために制作したという新曲「誰もいない」のほか、アンコール曲を含め、17のオリジナル曲をピアノとクラシックギターの弾き語りで歌い上げ、観客を熱く魅了した。

 ステージでは曲の合間に作曲時の情景や思い出、込められた思いなどを語るとともに、照明や映像などで演出。観客はこの日のために用意した応援うちわをヤノさんに向けて振ったり、曲に合わせてペンライトを掲げるなどして会場を盛り上げた。

応援を力に

 ヤノさんは「初めての来場の人も、続けての人もお越しいただきありがとうございます」と感謝の意を述べると、「多くの皆さんの応援を力に変え、最後まで歌い切ることができた。これからも歌と真摯に向き合い、新たな命を吹き込むことができるよう、こつこつと精進していきます。もっと皆さんに楽しんでいただける良い音楽をお届けしたい」と意気込みを示した。

「絆」大使トラセンジャー(左)と振り込まセンジャー(中央)、山積みの大根で「大根絶」を訴えた

大根で「詐欺を大根絶」 わいわい市で啓発活動

 JAさがみわいわい市寒川店で2月17日、特殊詐欺防止を呼びかける啓発活動が行われた。

 地域貢献活動の一環として、同店と茅ヶ崎・寒川防犯協会、茅ケ崎警察署が協力して開催したもの。特殊詐欺では、誰かになりすまして金をだまし取るケースがあることから、「大根役者に騙されない!」と掲げ、「特殊詐欺を大根絶」と呼び掛けながら、同店が買い上げた寒川・茅ヶ崎・藤沢産の大根250本を無料で配布した。

 同店の野村明宏店長は「ターゲットになりやすい高齢のお客様が多いため、何かできないかと考えていた。地域のために少しでも役に立てれば」と話した。

大勢の来賓らを招き、盛大に開催された賀詞交歓会=1月28日、コルティーレ茅ヶ崎

各所と連携し組織強化へ KBKが賀詞交歓会

 神奈川県美容業生活衛生同業組合茅ヶ崎支部(KBK・川内憲支部長)が1月28日、コルティーレ茅ヶ崎で賀詞交歓会を開催した。

 当日は組合員をはじめ、佐藤光市長、木村俊雄寒川町長らが参加。川内支部長は「行政などと連携して組織強化事業を行っている」とし、「皆さまに入会して良かったと思ってもらえるような活動を続けていきたい」と抱負を述べた。

 開会に先立って行われた、各種表彰、受賞者は以下の通り。敬称略。

【KBK茅ヶ崎支部永年勤続者表彰】 内田伸一郎(美容室ヘアーサロンsin)【傘寿祝い】吉村洋子(あるえっと美容室)

整備士の講義に耳を傾ける市消防の職員たち=17日、茅ヶ崎市消防署

茅ヶ崎市消防 電動車事故に備え講習会 メーカー招き構造など学ぶ

 電気自動車などの事故を想定した講習会が17日、茅ヶ崎市消防署で開催された。市消防の依頼を受けて神奈川トヨタ自動車=横浜市=が毎年実施。同社のサービス技術部の7人が講師となり、隊員ら約50人が参加して車両の構造や安全対策などについて理解を深めた。

 電気自動車をはじめとした次世代自動車の普及が進む中、自動車事故などの救助では車内に搭載された高電圧バッテリーやケーブルによる感電の危険があり、対策が急務とされる。こうした状況を受け、講習会は隊員の安全対策を把握するとともに、対応力の向上も目的としている。

 初めに、隊員らは座学で「水素燃料の電気自動車の構造」を学習。車内の高電圧配線系統や配管の位置など構造のほか、水素タンクの仕組みなど車両特性について講義を受けた。続いて、実際に燃料電池自動車や電気自動車、ハイブリッド車を使用して実技を実施。発電やそれに伴う電気の流れなどの仕組みに加え、安全な救助を行う上での注意点を確認した。

 講習会を受け、市消防警防救命課副主査の杉崎恭介さんは「実車を使用した講習だったため、詳細に構造を確認できた。講習で得られた知識を署内で共有し、今後の現場活動に生かしていきたい」と話している。

『会いたい』から35年澤田知可子さん 人生のヒント

 オリコンシングルチャートで100位以内87週ランクインなど、1990年代を代表する名曲『会いたい』で知られる歌手の澤田知可子さん(61)。現在も精力的に活動する澤田さんのパワーの源は、生涯現役という目標と、人生を楽しむ前向きな考え方にある。澤田さんに、日々の暮らしの中で大切にしていることを聞いた。

 ―『会いたい』が昨年、日本作曲家協会音楽祭でロングヒット賞を受賞しました。

 「35年目の楽曲が改めて評価されたことは、大事に歌い続けたご褒美のよう。私には『生涯現役』という目標があるので、これからもステージに立ち続ける勇気ももらいました」

 ―今も活発に活動されていますが、日々大切にしていることは。

 「シンプルに夫婦仲よく(※夫はピアニストの小野澤篤さん)。プロ同士の小さな衝突はあっても向いている方向は一緒なので、歩み寄る力やその時々の距離感が大事だと思っています」

 ―これまで挫折などはありましたか。

 「長く歌っていると表現に迷いも出てきますが、中越地震の復興コンサート(2004年)で『会いたい』を歌った時、傷ついている人たちを癒していると実感しました。挫折というより気づきによって私自身が復興できました。今でもその場所でコンサートを行い、花火大会では私の楽曲を使ってもらっています。自分がやるべきことを丁寧に積み重ねることの大切さを学びました」

 ―人生100年と言われる時代、大切にしたい考えなどは。

 「人生は飽きたらつまらない。途中でリセットできないんだから楽しまないと。私は夫や友人とコミュニケーションをとりながら笑ってゴールまで向かいたいと思っています。悔いのないよう過ごせたら素敵ですよね」

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵...と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。"石丸流"の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登攀(とうはん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》
火災予防を訴えるすずやの店主(左)とショウボーグ119号=提供

まんじゅうで火災予防啓発 3月1日から7日まで販売

 茅ヶ崎市は3月1日(土)から7日(金)まで、老舗和菓子店「都まんじゅう(有)すずや」(茅ヶ崎市元町4の6)と連携し、火災予防の重要性を伝えるオリジナルまんじゅうを販売する。

 これは春季火災予防運動に合わせて企画されたもの。期間中は同店の看板商品「都まんじゅう」に「火の用心」と消防本部のイメージキャラクター「ショウボーグ119号」のマークを焼き印したまんじゅう(1個税込み50円)を店頭で販売する。

 「市民の皆様にはまんじゅうを楽しみながら、火災予防の重要性を再認識し、防火意識を高めてもらいたい」と同市。

 問い合わせは茅ヶ崎市役所消防本部予防課【電話】0467・82・1111へ。

展示中のひな人形と伝統文化の会のメンバーら

ひな人形300体がズラリ 菱沼八王子神社で3月3日まで

 菱沼八王子神社境内の菱沼自治会館で3月3日(月)まで、ひな人形の展示が行われている。期間中の展示時間は午前9時から午後6時まで。

 これは節分や端午の節句など「季節の行事を次代に受け継ごう」と活動する伝統文化の会(須田實会長)が、2009年から毎年開催しているもの。人形は地域の人たちから寄付されたもので、会館内には約300体が並び多くの地域住民や親子連れが訪れている。

 同会の須田会長は「最近は住宅事情もあり雛人形を飾れない家庭も増えているので、子どもたちにはひな祭りの華やかさやワクワクを感じてもらえたら」と話している。

昨年の桜まつりの様子=提供

第16回小出川桜まつり 3月2日までの土日祝日

 「第16回小出川桜まつり」が2月22日(土)、23日(日)、24日(月・祝)、3月1日(土)、2日(日)に、茅ヶ崎市の西久保橋から萩園橋の小出川沿いで開催される。時間はいずれも午前10時から午後2時まで。雨天、雪の場合は中止。花とともにくらす会主催。

 開催日にはキッチンカーが出店しており、焼きそばやたこ焼きなどさまざまなメニューが楽しめる。また23日(日)には近隣の県立茅ケ崎支援学校で演歌・民謡ショーやチアリーディング、祭囃子などのイベントが行われる。午前9時40分から。

 アクセスはコミュニティバス鶴嶺循環市立病院線北コースで「萩園橋」停留所下車後、北へ徒歩6分。(問)同会・金子孝一会長【携帯電話】090・8726・7644。 

長谷川書店 本の魅力語り合おう  2月22日にビブリオバトル

 長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店で2月22日(土)、「第20回ビブリオバトル」が開催される。午後2時から3時30分まで。

 ビブリオバトルとは、発表者が読んで面白いと思った本を持ち寄り、1人5分間で紹介する書評ゲーム。全員が発表した後、「どの本を一番読みたくなったか」を投票で決定する。

 今回は、ビブリオバトル普及委員の滝直哉さんがサポートするため、初心者でも安心して参加できる。参加は無料。 発表者、観覧者ともに募集中。 事前申し込みも可能だが、当日参加も大歓迎とのこと。

 申し込みは同店【電話】0467・88・0008へ。

自転車条例を学ぼう 2月22日 高砂コミセン

 高砂コミュニティセンター(茅ヶ崎市中海岸1の2の42)の3Fホールで2月22日(土)、「自転車条例講習会」が開催される。時間は午前10時から正午。茅ケ崎警察署、茅ヶ崎南地区まちぢから協議会、南駅前商店会、茅ヶ崎飲食店組合の協力。

 昨年11月1日に道路交通法が改正されたのに伴い、自転車運転中にスマートフォンを使用する「ながら運転」による罰則が強化されたほか、新たに「自転車の酒気帯び運転」が罰則の対象となるなど自転車を取り巻くルールが変化している。そこで、高砂コミセンでは昨年に引き続き、茅ケ崎警察署の協力のもと同講習会を実施。神奈川県の自転車条例を改めて学ぶ機会にしていく考えだ。当日は白バイ試乗体験もあり、担当者は「ぜひ家族連れで訪れてもらえれば」と話している。

 詳細は同コミセン事務局【電話】0467・57・0891へ。