都筑区版【2月27日(木)号】
本社前で賞状を手にする杉崎さん

県優良産業人 杉崎さん(サカタのタネ)が受賞 FAQ作成など実績評価

 神奈川県はこのほど、第72回優良産業人表彰の受賞者を発表。都筑区からは株式会社サカタのタネ=仲町台=の杉崎和枝さん(58)が受賞した。杉崎さんは「普段の仕事を良く見てもらえていたことを知り、嬉しかった」と喜んだ。

 表彰は、県と(一社)県商工会議所連合会が、商工業の振興に寄与した県内企業の従業員を表彰するもの。今年度は県内各市の商工会議所から推薦を受けた148人が表彰された。都筑区に本社を構える企業からの受賞は杉崎さんのみだった。

 東京都出身で、農業系の大学を卒業した杉崎さんは、種苗関係の企業への就職を希望し、新卒で同社に入社した。

 入社当初は「ガーデンセンター」に配属。その後、通信販売の担当などを経て、2017年12月から「お客様相談室」担当となった。

顧客満足度の向上

 受賞につながった理由が「生産性の向上」につながった実績。その一つが、同社WEBサイト内に作られた「花と野菜のよくある質問FAQ」のページ。「顧客満足度の向上」を念頭に業務を続けていた杉崎さんが、他のメンバーらと協力し、相談室に寄せられる質問などをまとめ、3年ほど前に立ち上げた。ページは「時代の変遷で電話での質問に抵抗を感じる人や自己解決したい人に重宝されている」という。

 また顧客対応に対しても「これまでの経験だけではなく、自信をもってアドバイスできるように」と消費生活アドバイザーや消費生活相談員(国家資格)、電話応対技能検定(もしもし検定)1級などの資格を取得するなど、安心して相談してもらえるよう、アップデートを続けてきた。

「正解は一つじゃない」

 自身も自宅のベランダで花や野菜などを育てているという杉崎さん。「毎日が同じではなく、正解も一つじゃない」ところが園芸の魅力と語る。一方で、気候変動など環境の変化には戸惑いの表情も見せた。

 今回の受賞について、まだ同室員など限られた社員にしか伝えていないという杉崎さん。ただ「兄が(自身の)フェイスブックで『(妹が)受賞したらしいです』と上げてくれました」と満面の笑顔を見せた。

「おゆずり会」実現に意気込む6人の児童

NPO法人あっとほーむ 児童が不要品循環を実現 3月30日に「おゆずり会」

 「認定NPO法人あっとほーむ=牛久保、小栗ショウコ代表=」が運営する放課後児童クラブに通う小学4年生の児童6人が、県子ども・若者みらい提案実現プロジェクトで学校用品の「おゆずり会」を提案し、小学生部門で「優秀賞」に選ばれた。「おゆずり会」は3月30日(日)、ノースポート・モール(中川中央1の25の1)で開催される。

 プロジェクトは、子どもの意見を県の施策に直接反映させるため、県内在住・在勤・在学者を対象に、子ども・若者の目線で考えた「みらいに希望が持てる」事業提案を募集・選出し、事業化するもので、今回が初めて。小学生・中高生・若者の3部門で計102組が応募。書類審査を通過した9組がプレゼンテーション発表会に進み、「最優秀賞」と「優秀賞」が決定した。

 同法人の放課後児童クラブに通う尚大さん、啓太さん、駿太朗さん、寧玖さん、夏希さん、明日香さんの6人は、応募にあたり「ゴミが多く、海が汚れていくことが気になる」と社会課題の改善案を出し合った。その中で、小学生が授業に使用する文具や体操着、裁縫セットなどが、卒業後、ゴミとして廃棄されることに着目。「不要になった文具などを循環させることでゴミを減らせるのでは」と「子どもの子どもによる子どものためのおゆずり会」を提案し、「優秀賞」に輝いた。児童らは「頑張って考えてよかった。とてもうれしい」と満面の笑顔を見せた。

環境にも心にも優しい取り組み

 「おゆずり会」は3月30日、ノースポート・モール地下1階のすぽぱーくでが開催される。正午から午後4時。対象物品は、削っていない鉛筆や未使用の消しゴム、ノートなどの文具をはじめ、体操着、水着、絵具セット、裁縫セットなど。譲る物品は直接会場へ持ち込み。余った物品は、次回「おゆずり会」を実施する団体、社会貢献団体へ引き継がれる。

 実現にあたり、児童らは「皆が大切にしていたものを大切に使ってくれる人のもとへ。これから小学校に進学する人、引っ越しや進級で新たに学校用品が必要な人たちが、楽しい学校生活を送る手助けができたら」と意気込む。

都筑区民文化センター(ボッシュホール)の初代館長を務める 小川 弘さん 神奈川区在住 66歳

「まちづくりの拠点」を牽引

 ○...いよいよ開館が3月16日に決まった区民文化センター「ボッシュホール」。「区民待望の施設なので、皆の愛情が凄い」と準備に勤しむスタッフの働きぶりに目を丸くする。「地域との新しいつながりを生む施設」の胎動に、自らも興奮しているのが言葉の端々から伝わってくる。

 ○...区民文化センターとしては市内初の単独施設。隣に立つボッシュ社の社屋と親和性のあるデザインの総合美に「誇らしい」と胸を張る。センターとボッシュ社1階の多目的に活用できるエリア、そして両建物の間の全天候型広場を含めた一帯「ボッシュ・フォーラム・つづき(BFT)」を「新しいまちづくりの拠点にしたい」と期待値が高まる。

 ○...南区の生まれ。映像制作に興味があり、(株)テレビ神奈川の子会社TVKエンタープライズ(現tvkコミュニケーションズ)に入社。都筑区には南山田の虫送りや農業番組制作のためにJA横浜のきた総合センターにも何度も足を運んでおり、縁がある。映像制作の現場を離れ、営業部、事業部を歴任。それまでカメラのレンズ越しに見ていた世界を離れると「世の中が良く見えるようになった」と振り返る。横浜市の共創事業として出初式や地域の街づくり活性化事業などに携わり「世の中の仕組みを作る面白さ」に魅了された。常務取締役まで務め、「『最後は現場に』のわがままを社長に聞いてもらって」就いたのが初代館長だった。

 ○...これまでのノウハウを生かし、地元の文化団体などと融合させ、「地域にマインドを残す」ことを自らの使命に課す。開館はあくまでもスタート。2年後には「GREEN×EXPO2027」も控え機運醸成、相乗効果を生むイベントなども仕掛けていく。

横浜市内の20代女性がはしか感染 東急東横線、京王バス利用 市が注意呼びかけ

 横浜市は2月26日、市内の20代女性がはしか(麻しん)に感染したと発表した。市内の感染例は2022年以来3年ぶり。今年は19日時点で全国で3人の感染が確認されている。

 女性は2月上旬にタイから帰国。17日に発熱し、21日にはのどの痛みや咳が出て市内の医療機関を受診。24日に発疹が現れ、25日にはしかと診断された。予防接種歴はないという。

 帰国後、感染の可能性がある期間に公共交通機関を利用しており、同じ時間帯に利用した人に市が注意を促している。

 女性が利用したのは、16日の東急東横線(午前6時57分綱島駅乗車→7時18分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時29分渋谷駅乗車→7時47分幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、17日の東急東横線(午前6時48分綱島駅乗車→7時21分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時30分頃渋谷駅乗車→7時50分頃幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、21日の東急東横線(午前10時台綱島駅乗車→菊名駅下車、午後1時台菊名駅乗車→綱島駅下車)。市はこれらの交通機関を利用し、利用後10日前後経ってから発熱などのはしかを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に電話連絡の上、受診するように呼びかけている。

 はしかは非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染し、患者と同じ空間にいるだけで感染することがある。抗体がない人が感染するとほぼ100%発症する。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

雛飾りずらり 民家園で3月3日まで

 「上巳の節句(桃の節句)」にちなみ、都筑民家園(大棚西2)では3月3日(月)まで「ひな祭りウィーク」を開催中。午前10時から午後4時。入場無料。

 会場には、大正や昭和時代の雛人形をはじめ、つるし雛や折紙雛が飾られている=写真。

 設営に携わった安藤美知子さんは「毎年来場者が飽きないよう、雰囲気を少しずつ変えており、今年は干支にちなみ蛇の飾りも展示している。是非足を運んでほしい」と呼び掛けている。

<PR>
両住宅、人気の居室が残りわずか
東急不動産HDグループのシニア向け住宅で見学会
両住宅、人気の居室が残りわずか
「グランクレールあざみ野」「クレールレジデンス桜台」
東急不動産HDグループが運営する「グランクレールあざみ野」「クレールレジデンス桜台」は、自分らしく過ごせるシニア向け住宅。両住宅で今、人気の居室が残りわずかとな... (続きを読む)
狙い通りの投てきで優勝を決めた「だいキング」チーム

南山田小 モルックで「おもてなし」 個別支援学級が大会主催

 南山田小学校(鈴木智彦校長)の個別支援学級「5・6くみ」が主催するモルック大会「みなみやまたMOKKYチャンピオンシップ」が2月22日、同校校庭で開催された。大会は、「自分たちと一緒にスポーツを楽しんでほしい」との思いで同級の児童らが、半年かけて準備した。

皆でやりたい

 同級担任の迎田理恵さんによると、毎日児童らと学校近隣を散歩する中、隣地の神無公園でグラウンドゴルフを楽しむ高齢者の姿を目にし、健康を保つためにはスポーツが良いのでは、との考えから「総合的な学習」で「皆で一緒にできるスポーツ」に取り組むことにした。

 児童らは年齢や性別、年齢を問わず誰でもできるスポーツを検討、アイデアとして創作ダンスなどが挙がる中、誰もが楽しめるスポーツとして「モルック」を見つけた。

 モルックはフィンランド発祥のスポーツで、ボウリングのように並べられた点数のついた木製のピンめがけて専用の棒を投げ、倒れたピンについた数字や本数を加算し、50点ちょうどを目指す。誰でも手軽に始められ、頭の体操にもなると近年人気が高まっている。

 児童らはまず自分たちが体験するため、日本ユニバーサルモルック協会=町田市/以下、UM協会=に講習を依頼。昨年9月に同協会会長の山口順さんらを招き、モルックを体験した。

 「ユニバーサル」を冠するUM協会は、体験だけでなく、子どもたちが自ら企画、運営し、大会を開催するための支援をしており、体験会を通し、同級では大会開催を目指して動き出した。

校外に呼びかけ

 児童らは山口さんらの支援のもと、校内で対象を変えながら、モルック体験会を複数回開催。ルールの説明や競技の体験、アンケートの回収などを繰り返し行った。迎田さんによると「当初は自分たちも上手にできず、(体験会の)進行もスムーズにいかなかった」と振り返る。ただ回数を重ねるうちに慣れ、「体験してくれる児童らも真剣になってくれた」と手応えを感じていた。

 また児童らは校外からの参加を呼びかけるため、最寄りの北山田駅構内や近隣のマンションに手作りのポスターの掲示を依頼。神無公園でグラウンドゴルフをする高齢者にも直接参加を呼びかけるなど大会成功にに向け準備を続けた。

 結果的に大会に校外からの参加はなかったものの、これまで一緒にモルックを楽しんできた横浜市立大学のモルックサークルを含む、当初の予定を上回る18チーム約60人が参加した。

 大会は3チーム毎に分かれ予選、準決勝を実施。勝ち上がった3チームが決勝戦を行った。同級の児童らは、事前に入賞者のための賞状やトロフィー、メダルなどを手作り。当日は選手として大会に出場したほか、開・閉会式の司会やスコア付け、投てき者の呼び出しなど運営側として大会を仕切った。

 子どもたちによる大会の企画・運営を提案しているUM協会だが、実際に児童らが大会を主催し、完成させたのは今回が初めてだという。山口会長は「児童らの成長を感じた。ここまでできて嬉しい」と感慨深げに語った。鈴木校長は「大会を通じて児童らが『皆に楽しんでもらおうと』計画することは大きな学び」と協力してくれた人たちに謝辞を述べた。

 大会に運営スタッフとして携わった永松伊織さん(6年生)は「大変だったが、皆盛り上がっていたので上手くいったと思う」と安堵の表情を浮かべた。両親とチームを組んで出場し、見事優勝した「だいキング」の鈴木大輝さん(4年生)は、選手として大会に参加する傍ら、スタッフとしても級友をサポート。「またやりたい」と充実した笑顔を見せた。

(写真左から)かかし座の後藤圭代表、菊本香代さん、飯田周一さん。画面右はオンラインで取材に答えたアートステージサンのチョ代表

ボッシュホールまもなく開館・特別インタビュー かかし座×アートステージサン 「るる島の秘密」6年ぶり共演「うれしい」「楽しみ」 3月28・29日 ボッシュホール劇団かかし座×アートステージサン

 いよいよ開館が来月に迫った都筑区民文化センター「ボッシュホール」。開館記念公演の一つとして、地元・都筑の影絵専門劇団「かかし座」と韓国の人形劇団「アートステージサン」によるコラボレーション『るる島の秘密』が上演される。初演以来、6年ぶりとなる共演を前に、両劇団にインタビューを行った。

共通する美意識

 両劇団の出会いは、2012年に招待され、ブラジルで開催されたフェスティバル。互いの舞台を鑑賞しあう中、交流が生まれ、日韓両国で公演を行うようになった。

 人形も影絵も表情は無い。にも関わらず、最小限のセリフと動きや間で観客の想像力を掻き立て、言語の壁を越え、観ているものに喜怒哀楽が伝わる。「サン」代表のチョ・ヒョンサンさんは「余白を作る美意識が共通している」と分析する。2〜3年に及ぶ準備期間を経て、19年、言語の壁を越え、少ないセリフで大人も子どもも楽しめるコラボ作品『るる島の秘密』が完成した。

言語の壁越え

 作品は、都会に住む主人公の少女・ハルが、祖父の住む島『るる島』へ出かけるところから始まる。スマホの電波も届かないような島で不安だったハルが、祖父の飼い猫や島の動物たちと仲良くなり元気を取り戻し、祖父から見聞きした島の不思議な伝説や秘密に直面する冒険の物語。

 日韓両国で延べ31日間56回公演が行われ、約9千人もの観客を集めた。かかし座代表の後藤圭さんは「公演前は心配だったが、日韓両国の観客に期待以上に楽しんでもらえた」と初演当時を振り返った。出演した菊本香代さん、飯田周一さんも「互いに言葉や距離の問題に加え、不慣れなコラボで難しい面もあったが、新しい気づきもあり、楽しくできた」と笑顔を見せた。

 継続的なコラボ公演は、コロナ禍で叶わなかったが、今年6年ぶりの再演が決定。東京、山梨での公演後、満を持して、ボッシュホールの開館記念公演として上演されることになった。

 「サン」は、3月12日に来日し、本番に備える。代表のチョさんは「日本の観客に会うことが何よりも楽しみ。自分たちのメッセージを受け取って、どんな反応をしてくれるのか」と期待を寄せた。

かかし座×アートステージサン「るる島の秘密」3月28・29日 ボッシュホール

 ボッシュホール開館記念公演「るる島の秘密」は、3月28日(金)が午後2時30分、29日(土)が午前11時と午後2時30分の計3回公演。チケットは全席指定で大人2500円、小学生以下1500円。購入は電話での予約(045・530・5084)またはLINEチケットサービスから。問合せも同番号へ。

公式アンバサダーの二階堂ふみさん

横浜でフランス映画祭 3月20日から10作品上映

 国内最大級のフランス映画の祭典、「横浜フランス映画祭2025」が3月20日(祝)から23日(日)まで、横浜みなとみらい21地区で開催される。開催を前に2月6日、在日フランス大使館公邸で記者発表会が行われ、公式アンバサダーの俳優・二階堂ふみさんが登壇した。

 二階堂さんは子どもの頃からフランス映画が好きで、今回のアンバサダー就任を喜び、「好きなものが共通すると、言語や文化、国境を超えることができるのだと実感した」と語った。記者発表会には、フランス映画の魅力を世界に発信するプロモーション活動を行い、今回の映画祭を開催するユニフランスの代表、駐日フランス大使、横浜市の山中竹春市長らも登壇した。

 映画祭では『The Count of Monte-Cristo(モンテクリスト伯)』『犬の裁判』など10作品が上映され、来日ゲストによる舞台あいさつなども予定されている。チケットの購入、問合せは公式サイト(「横浜フランス映画祭」で検索)から。

「ふわふわ」で生き物手作り 3月20日 ワークショップ

 NPO法人日本ぬいぐるみ協会主催の「ふわふわ春のワークショップ」が3月20日(木)、東山田中学校コミュニティハウス(東山田2の9の1)で開催される。午前9時40分、10時40分、11時40分の計3回実施。

 毛糸で作ったポンポンやフェルトをを組み合わせたり、貼り付けたりして、リスやてんとう虫を作る。

 対象は年中児以上。大人だけの参加も可。材料費1000円。作品を入れる袋を持参。各回先着9人で、事前予約制。

 予約、問い合わせは同会【電話】045・517・4299へ。

アート鑑賞で地域巡る 川和で3月23日から

 川和地域福祉ネットワーク交流会主催の「川和アート展」が3月23日(日)から4月5日(土)、川和地域の福祉施設や商店など16カ所で開催される。

 川和地域の福祉施設を利用する高齢者や障害者、児童の作品が展示されるほか、賞品がもらえるスタンプラリーも催される。

 23日には川和連合集会所と菜の花畑でオープニングイベントも開催。参加施設の紹介や作品展示、飲食販売、ボッチャ体験などが行われる。午後1時から4時。雨天決行。

 問い合わせは、加賀原地域ケアプラザの石井さん【電話】045・944・4040へ。

村上さんの作品「Known Unknown」から

写真コンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」グランプリは村上賀子さんの作品 2月27日からパシフィコ横浜「CP+」で展示

 パシフィコ横浜で2月27日から3月2日まで行われるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」(一般社団法人カメラ映像機器工業会主催)が日本の写真家の国際的な活躍を応援するコンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」のグランプリに村上賀子(いわうこ)さんの作品「Known Unknown」を選出した。

 村上さんは1986年宮城県仙台市生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了後、コンセプチュアル・フォトのパイオニアとして知られる写真家・山崎博氏に師事。記憶やアイデンティティーを社会的出来事や生活環境と関連付けて捉える写真プロジェクトを展開している。

 受賞作「Known Unknown」は、女性の日常空間を捉えたポートレート作品。被写体の顔を写していないのが特徴で、審査員のサイモン・エドワーズ氏は「感情は顔の表情で表現されることが多いが、本作では体の動きや仕草がその役割を果たしている」と評した。村上さんは「この受賞を励みに、今後も制作に邁進する」とコメントしている。

 準グランプリには竹腰隼人さんの「寂として」が選ばれた。受賞作品は「CP+ 2025」の会場で展示される。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
キャンペーンイメージ

「東方神起」の記念企画 市が3月1日から9日

 横浜市は、韓国の人気アーティスト「東方神起」の日本デビュー20周年を記念した「東方神起×横浜 ZONE キャンペーン」を3月1日(土)から9日(日)まで行う。3月5日(水)、6日(木)に横浜アリーナで開催される記念ツアーに合わせたもの。

 期間中、対象店舗で指定のメニューやサービスを利用すると、限定ステッカーがプレゼントされる「限定ノベルティプレゼントキャンペーン」を実施。専用音声アプリを使用した「スペシャルボイス企画」、ファンクラブ公式キャラのフォトスポット設置、横浜マリンタワーなどの特別ライトアップ、特別デザインの「みなとぶらりチケットワイド」の発売などもある。3月1日には午後7時から大さん橋で公式カラーの赤色を中心にした花火も打ち上がる。

 詳細は市にぎわいスポーツ文化局にぎわい創出戦略課【電話】045・671・4851。

横浜市内外国人「生活に満足」7割超 意識調査で明らかに

 横浜市が行った外国人意識調査の結果が2月20日に発表され、回答者の7割以上が生活に満足していると回答したことがわかった。

 調査は市内の外国人人口が12万人を超え、今後も増加が見込まれる中、外国人住民の生活意識やニーズを把握するために行った。18歳以上の市内在住外国人5千人を無作為抽出し、郵送とインターネットで調査。1512件の回答があった。

 結果によると、現在の生活について「満足している」(31・6%)、「やや満足している」(39・4%)と回答した人の合計は71・0%に達した。この数値は前回の2019年度調査の64・1%から約7ポイント上昇した。

 大地震などで自宅が使えなくなった際に避難する「地域防災拠点」について、「知っているし、場所もわかっている」と答えた人は38・5%にとどまり、前回調査(43・9%)から5・4ポイント低下した。「知らない」と回答した人は30・7%で前回調査(25・8%)から増えた。

 市は「今後、外国人の地域での活躍に向けた後押しや、災害時の外国人支援などの課題に取り組み、外国人材の受入・共生を一層推進していく」としている。

キャンペーンのイメージ

「東方神起」横浜キャンペーンの追加企画で特別セレクト楽曲 3月1日から元町やマリンタワーなどで

 横浜市は韓国の人気アーティスト「東方神起」の日本デビュー20周年を記念した「東方神起×横浜 ZONE キャンペーン」の追加企画を発表した。

 キャンペーンは3月5日(水)、6日(木)に横浜アリーナで行われる「東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR〜ZONE〜」に合わせ、3月1日(土)から9日(日)まで行う。

 期間中、キャンペーンのために特別に選んだ楽曲「東方神起×横浜セットリスト」が横浜元町ショッピングストリート(4日から)や横浜マリンタワー、横浜港大さん橋国際客船ターミナル、横浜赤レンガ倉庫、よこはまコスモワールド(6日は休園)の5か所で流れる。

 また、ファンクラブ公式キャラクター「TB」と一緒に撮影できるフォトスポットが横浜マリンタワー2階のアートギャラリースペースなど6カ所に設置され、各施設で異なるデザインの「TB」と記念撮影ができる。

 問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局にぎわい創出戦略課【電話】045・671・4851。

都筑図書館 谷戸の暮らしを紐解く 3月16日、郷土講演会

 都筑図書館主催の郷土講演会「丘のよこはま 都筑の谷戸とくらし」が3月16日(日)、都筑区総合庁舎6階大会議室で開催される。午後2時から4時。入場無料。

 講師は横浜市歴史博物館副館長の刈田均さん。希望者は同館の登録窓口に直接または電話(045・948・2424)、電子申請で。定員は先着60人。問合せも前記連絡先へ。

親子で交通ルール学ぶ 3月27日 歴博駐車場

 親子を対象にした「楽しく学ぼう!バス交通安全教室」が3月27日(木)、市歴史博物館(中川中央1の18の1)駐車場で開催される。主催はNPO法人H&K。午前10時から11時30分。参加無料。

 市交通局職員とバスの運転手を迎え「バスの乗り方教室」や実車を使った死角実験などを行う。

 定員は先着30組(祖父母も可)。申込は3月19日(水)までに予約フォームから。

 問合せは、ハッピーひろば【電話】045・777・9133へ。

 

 

地下鉄関内駅に掲示されているポスター

アフリカの魅力に触れるデジタルスタンプラリー 横浜市内23カ所で

 市営地下鉄、みなとみらい線沿線などを巡るイベント「会いたい!アフリカデジタルスタンプラリー」が行われている。3月23日(日)まで。

 これは今年8月に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議「TICAD9」の機運醸成を図ろうと、横浜市が企画した取り組み。市民に遊び感覚でアフリカの知識を深めてもらおうという意図がある。

 市営地下鉄とみなとみらい線の17駅のほか、パシフィコ横浜やよこはま動物園ズーラシアなど、アフリカにゆかりのある6施設に掲示されているチラシやポスターにある二次元コードを読み取り参加。アフリカにちなんだクイズに正解するとスタンプがもらえる。集めたスタンプの数に応じて特典に応募でき、抽選で賞品が当たる。

 イベントに関する問い合わせは市国際局グローバルネットワーク推進課アフリカ開発会議担当【電話】045・671・4888へ。

セン南ピアノコンサート 5周年祝い、式典も 3月5日、バイオリンとの共演

 センター南駅構内に設置されたピアノ「セン南ピアノ」を使ったコンサートが5周年を迎え、3月5日(水)に記念コンサート「いってらっしゃい!&おかえりなさい!」が開催される。午後2時から約30分。観覧無料。

 今回は5周年記念として、佐々田賢一区長をはじめ、来賓が祝いに駆け付け、祝辞を述べる予定。出演は、バイオリニストで有限会社ベル音楽事務所=大熊町=代表の牧千恵子さんとピアニストの石塚まみさん。当日はチャイコフスキーの「花のワルツ」や5周年を祝う牧さんのオリジナル曲などが演奏される。

 「セン南ピアノ」は2020年2月、センター南駅周辺の活性化を目的に、地元の商業地区振興会が中心となって駅構内に設置された。ピアノは自由に演奏できる一方、振興会などが運営委員会を発足し、年に数回コンサートを実施。これまでに20回のコンサートを開催してきた。

 牧さんは、セン南ピアノコンサート初出演。「春間近なので、楽しい曲を弾ければ」と意気込む。 「ひと時でも音楽を聴いて楽しんで、音楽が作る小さな奇跡を感じてもらえれば」と来場を呼び掛けた。

もう一つの声

 3歳からバイオリンを弾き始めた牧さんは、東京芸術大学を卒業後、クラシックを中心に国内外で活動している。「バイオリンはもう一つの声。メロディを弾くことで言葉を獲得でき、可能性が拡がる」と魅力を語る。一方で「譜面はあくまでデータ。いかに読み込むかが鍵。思い通りに弾けないと苦しい」と葛藤を吐露する。

 牧さんは1999年にペルーで行われた日本人移住100周年記念コンサートに参加したことをきっかけに2005年、「砂漠の一滴」会を発足。貧民街の食糧支援を続けている。また国内でも老人保健施設での慰問や被災地での演奏など、ボランティア活動に積極的に取り組んでいる。

 区内では、上級者を対象にした「トゥジュール弦楽アンサンブル」を月に1度かけはし都筑=荏田東=で指導。またつづきジュニアストリングスの主任も務める。つづきジュニアストリングスは、3月30日(日)に都筑区民文化センター「ボッシュホール」の開館記念でコンサートを行う。当日は自らも弦楽クインテットの1人として、他の講師らと一緒に真新しいステージに立つ。

オープンキッチンでライブパフォーマンスが楽しめるバンケット会場

アニヴェルセル みなとみらい横浜 「街に開かれた」施設へ 10周年の節目にリニューアル

 2014年に日本最大級のゲストハウス様式のウエディング施設として誕生した「アニヴェルセル みなとみらい横浜」は、10年の節目を迎えた昨年9月にリニューアルオープンした。

 2月17日にはリニューアルレセプションが行われ、関係者や周辺施設・企業の約400人に披露された。運営するアニヴェルセル(株)の松田健一代表取締役社長が、これまでの歩みや今後の展望を説明した。

 リニューアルのコンセプトは「Brand New Scenery(ブランド ニュー シーナリー)-ウェディングの新しい景色を創る―」。コロナ禍以降に増加する少人数スタイルのウェディングや、一般宴会や会議などのMICE需要に対応するべく、メインエントランスや4つのバンケットを刷新した。

 メインエントランスは、開港の街・横浜らしさを意識した洋館の佇まいに。歴史を感じさせる豪華客船の丸窓ミラーなどを配置した。バンケットの改装は、企業や団体のイベント、試乗会、商品展示会などの利用も見込んでのものだ。7つの会場すべてにキッチンや前室を併設しており、人数や目的に応じた様々な利用ができる。

 市と連携した取組や、子どもを対象とした「はじめてのフレンチ」、「いい夫妻の日」イベントなど、みなとみらい21地区を訪れるきっかけ作りにも力を入れる。これまで以上に多様なニーズを反映し、「街に開かれた施設」を目指す。

紙パック容器リサイクル トイレットペーパーと交換

 紙資源の有効利用を目的としたイベント「リサイクルに参加しよう」が3月18日(火)、ノースポート・モール(中川中央1の25の1)3階サービスカウンター横で開催される。午後2時から6時。

 イベントでは、牛乳やジュースなど1リットルの紙パック容器6枚を洗って開いて持参するとトイレットペーパー1ロールと交換してもらえる。500mリットル容器は2枚、250mリットル容器は4枚で1リットルに換算。アルミ付きの紙パック容器も可。トイレットペーパーは先着300ロール。

 (問)【電話】045・913・8000(サービスカウンター)

窓にペイント虹色アート ビーコルC(センター)

 センター北駅近くの横浜ビー・コルセアーズの拠点「ビーコルセンター」にカラフルなウインドウアートが登場した=写真。

 岩崎学園横浜デジタルアート専門学校=港北区=の総合デザイン科1年生7人が同センターを活用した地域の賑わいづくりのために行ったもの。

 学生が絵を描いた窓は、縦約1・8m、横約3mの大きさで、約40cm四方の小窓で縦4等分、横7等分に仕切られている。7人の学生たちは、それぞれ縦1列の窓を使い、バスケットボールや横浜、海賊などをテーマにしたテーマで作画。二日がかりで完成させた。

最新機器に触れることができる(昨年の様子)

カメラと映像の祭典「CP+2025」パシフィコ横浜で2月27日から 過去最多の出展者、新製品展示など

 カメラと写真映像の展示会「CP+(シーピープラス)2025」が2月27日(木)から3月2日(日)までの4日間、パシフィコ横浜で開催される。一般社団法人カメラ映像機器工業会の主催。

 同時開催のオンラインイベントとのハイブリッド形式で、過去最多の125の企業・団体が出展し、会場スペースも例年より拡大する。

 「Visualize Your Story あなたの物語をイメージにのせて」をテーマに、各メーカーの新製品が展示される。そのほかに、人気写真家らが参加するトークステージ、写真・動画撮影ワークショップなども開催される。プラレールの巨大ジオラマや「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」のフォトスポットなど、ファミリーで楽しめるイベントも用意されている。

 午前10時から午後6時(初日は正午から、最終日は午後5時まで)。入場無料(要事前登録)。登録は公式サイト(https://www.cpplus.jp/)から。

横浜市委託事業 管理体制などの問題指摘 包括外部監査人が報告書提出

 横浜市が行った事業をチェックする包括外部監査人による2024年度の監査報告書が2月19日、山中竹春市長に提出された。

 今年度は「委託に関する財務事務の執行」をテーマに、11部局・2区の138の委託事業を監査。その結果、24事業に何らかの措置が必要な「指摘」、118件に改善を要望する「意見」が付いた。

請求書受理日が不明

 報告書によると、経済局が行った大学研究室の起業を支援するイベントや相談支援事業では、委託先の企業が発行した請求書の日付から44日後に支払いがあった。規定では請求を受けた時から30日以内に支払うことになっている。監査時に請求書受理日が不明で、30日以内に支払われたか確認できなかった。そのため、受理簿を設けることや、請求書に受理日付を押印するなどの対策が必要と指摘した。さらに、報告書の完成直前に同局が請求書受理日が分かる資料があったと連絡したことに対しても、「業務に対する管理体制に問題があると考えられる」と指摘した。

今年も開催 全国大学生ピアノ選手権 3月16日、関内ホール

 音大生以外の大学生・大学院生・専門学生を対象にしたピアノコンクール「全国大学生ピアノ選手権」が3月16日(日)、関内ホール=中区=で開催される。午前10時45分開演。主催は同選手権実行委員会。

 大会は、「クラシック音楽の普及」を目的に、茅ケ崎南の株式会社エルフラットが企画したもので、今年で2回目。大学やサークルごとに3人1組でチームを組み、ピアノソロをリレー形式で演奏し、3人の演奏が終了した時点で評価される。

 本選には予選を勝ち抜いた10チームが出場。初代覇者となった東京大学ピアノ会をはじめ、京都大学、早稲田大学などの5チームが連続出場を決めた一方で、熊本大学、徳島大学、北海道大学など5校が初出場を果たしている。

 チケットは全席自由で1000円(未就学児入場不可)。チケット取扱いはイープラスeplus.jp

またはエルフラット【電話】045・947・1400へ問い合わせを。

読者プレゼント

 本紙読者10組20人にチケットをプレゼント。住所、氏名、連絡先を明記の上、郵送(〒224-0037横浜市都筑区茅ケ崎南2の20の5)、メール(info@nupc.jp)で株式会社エルフラットまで。

協定書にサインした下山署長(右)と庄野支配人

都筑警察署 東横INNと協定締結 災害時の部隊拠点に

 都筑警察署は東横INN横浜市営地下鉄センター南駅と2月19日、災害時の施設使用に関する協定を締結した。

 協定は、大規模災害等が発生した際、万全な警察活動を行うため、警備本部から指揮を受けて活動する「現地警備本部」の設置や、通勤が不可能となる災害警備部隊員の宿泊施設としての使用を想定。東横INNは同署から直線距離200mに位置し、日頃の警察業務への理解が深いことなどから選定された。

 同署の下山幸男署長は「災害時など有事の際には、署員のマンパワーをフル活用する必要があり、休息時の拠点は大きな役割を担う」と話し、東横INNの庄野直美支配人は「弊社の企業理念である『地域社会との共存』を胸に、客室や朝食提供など、できることから協力していきたい」と声をあげた。

ディフェンスからチームを引っ張る須藤選手

TO THE BONE横浜ビー・コルセアーズ vol.17 4試合ぶり勝利目指す

 B1リーグの横浜ビー・コルセアーズは3月1日・2日、横浜国際プール=北山田=でサンロッカーズ渋谷と対戦する。2月22日にはたきがしら会館=磯子区=での練習をファンに公開し、4試合ぶりの勝利へ向けて後押しを呼び掛けた。

 直近では3連敗を喫し、リーグ戦再開に向けて持ち味のチームディフェンスの練習などを重ねている。「いいディフェンスが表現できた試合では、群馬や千葉Jなどの強豪相手でも勝てている。そういう試合を毎試合できるようにしないと」と須藤昂矢選手。1月に契約が発表された前野幹太選手は「練習からチームに勢いをもたらし、バイウィーク明けにチームがいいスタートを切れたら」と話し、一致団結して約3週間ぶりのゲームに臨む。

コラム「学校と社会をつなぎ直す」㊲ ラグビー部の活躍を学園の教育へ 桐蔭学園理事長 溝上慎一

 おかげさまで本学園の高校ラグビーが花園で二連覇を遂げた。五度目の全国優勝である。多くの方から応援をいただき、お祝いのメッセージも頂戴した。この場を借りて厚くお礼を申し上げる。

 昨年の全国優勝したチームはスター選手ぞろいであった。それですぐさま全国優勝できるほど甘い世界ではないものの、優勝してみれば、やはりスター選手がそろっていてこその結果であったと評される。しかし、今年のチームにはスター選手が少なく、今年の前半期の試合では強豪校に惜敗の成績が続いた。彼らは年度後半にかけて強いチームになったのである。花園で決勝戦を応援したが、身内ながら「圧倒的だな」と感嘆した。

 監督、コーチがチームを強くする練習の戦略はいくつもある。技術や体づくりなどの基礎トレを充実させることは、強豪校ならどこでも怠らない。しかし、それではトップオブトップの世界では差はつかない。監督らが時間をかけて育てているのは対話の力である。どのような力を向上させるか、ある場面でどう対処し、誰がどう動くかということ等が生徒主体で徹底的に議論される。昨年の決勝戦前は、翌日の試合に響くからもうそれくらいでやめろと監督が止めたほどであったと聞く。学園の理事長としてはこれをラグビー部の美談に終わらせず、全学園の子ども生徒の教育・指導に活かしていきたい。