さがみはら緑区版【3月13日(木)号】
笑顔の山下さんと生徒たち

アトリエMEGU 全日学生美術展で最高賞 初受賞から3年連続

 下九沢の絵画教室・アトリエMEGUが2月に開かれた「第69回全日本学生美術展」で、団体部門の最高賞にあたる全日本学生美術会賞を3年連続で受賞した。

 同展は、幼稚園児から大学生までを対象とした歴史ある公募展。今回は全国から7312点、267団体が応募した。団体部門は個人の応募作品の評価や賞の獲得数などの総合成績で選ばれる。同教室は292作品を出展。そのうち個人最高賞の「推奨」が2点、次ぐ「特選」に6点、「佳作」に45点と計53作品が入賞し、好成績を収めた。

 作品が入賞した石村結さんは「気持ちを込めて描いたママの絵が入賞してうれしかった」、赤羽紬さんは「次も受賞できるようにたくさん描いて上手になりたい」とそれぞれ受賞の喜びを語った。

 3年連続の快挙に、講師の山下愛絵さんは「3年連続の団体最高賞。みんなの作品と努力が実ったことがとてもうれしい。これからも、子どもたちにはどんどん、意欲に合わせて描いてほしい」と笑顔を見せた。

 また、同展の出品作品は4月1日(火)から6日(日)まで平塚市中央公民館で開かれる、同教室の作品展で見ることができる。

 同教室の受賞者は次のとおり(敬称略)。【推奨】▽小川友喜人(小1)、石牟礼明(小6)【特選】▽やまきゆずは(年少)、かとうゆずき(同)、伊藤凜(小4)、山下駿(同)、青島暉晏(中1)、上遠野想(同)【佳作】[油絵]▽赤羽紬(小3)、山下結(同)[クレパス・水彩]▽おがわまりな(年中)、きしじゅんや(同)、なかでことり(年長)、ながしまわかな(同)、いまぐままな(同)、ひのみつき(同)、赤羽結太(小1)、コックス璃咲(同)、田邊真佳(同)、森田穏月(小2)、青島瑛那(同)、赤羽紬(小3)、細田兼照(同)、坂口菫(同)、奥脇環奈(同)、池田聖愛(同)、山下結(同)、櫻井幸乃(小4)、二戸明希(同)、金森美裕(同)、上遠野怜(同)、石村結(同)、青島寧那(小5)、北村実千花(同)、坂口貫(同)、坂口創佑(小6)、石牟礼明(同)、青島暉晏(中1)、上遠野想(同)、瀨山浩野(中2)、小林修平(中3)、吉田蓮(高1)

親子全力クラブを主導する(左から)笹野実行委員長、大貫館長、職員の天羽道子さん

大沢公民館 3度目の優良公民館に 親子向け事業が評価

 大沢公民館(大貫勲館長)が2月28日、文部科学大臣が表彰する優良公民館表彰を受賞した。同表彰を受けるのは22年ぶり3度目。大貫館長は「われわれの活動が評価されて大変うれしい。当館は創立75周年を迎え、非常に良いタイミングでの受賞となった。多くの方に感謝したい」と話す。

 優良公民館表彰は工夫をこらした活動を行い、その成果が人づくり、まちづくり、地域づくりに大きく貢献している公民館を表彰し、今後の活動の充実、振興につなげるもの。同館は市内で最初の公民館として1949年に設置され、51年と2003年にも表彰を受けている。今回は市内で唯一の受賞となった。

 評価された取り組みは子ども参加型モデル事業「親子全力クラブ」。この事業は近年、公民館事業に子どもの参加者が激減していることを受け、子どもの参加を促すために始めた。小学生とその親を対象に1年を通して親子で楽しめる事業に組み立てている。

 22年5月に実行委員会を立ち上げ9月に事業をスタート。今年度は3年目で、ようやく軌道に乗ってきた。今年度は河原探検やさつまいもづくりなどを実施。「子どもたちだけでは少し危険な河原でも、親子で探検すれば安全に楽しむことができる。そんな学校ではできないようなことを意識してやってきた」と大貫館長。その結果、子どもが楽しんで参加しているのはもちろん、親が熱心に参加しており、事業を支える存在になっているという。

 その成果が見られたのが3月上旬に行われた公民館まつり。クラブの有志が自主的に軽食販売を行ったほか、「昨年はまつりに子どもがほとんどいなかったのに、今年は明らかに子どもが増えた」と大貫館長は振り返る。管内の小中学校に公民館の情報を発信する掲示板を設置してPRするなどの働きかけも功を奏している。

関わり方が変化

 現在、クラブの運営を支えるのは4人。笹野和子実行委員長は、「地域ではこども会や自治会活動が減少している。親と子どもが集まって地域を盛り上げることができないかと始めた事業で今回のような表彰はうれしい」と喜ぶ。事業を進めていく中で、参加する親の公民館への関わり方の変化を感じている。「昼間は仕事をしている親が多いので、準備は運営が担当することで事業ができることがわかってきた。できることをお互いが助け合ってやることで公民館事業に参加する親も増えており、今やっていることを次の世代につないでいければ」と先を見据える。

 今後について大貫館長は「長い目で見て少しずつ規模を大きくしていきたい。もっと大きな事業にして関わる人を増やしていきたい」と意気込む。笹野実行委員長は、「なるべく多くのアンテナを張って、子どもがいろいろな経験をできるように楽しんで運営を進めていけたら」と話す。

ラグビー・三菱重工相模原ダイナボアーズの元選手で事業統括を務める 浦田 昇平さん 下九沢在住 49歳

今も昔も「司令塔」

 ○…ラグビーリーグワン1部・三菱重工相模原ダイナボアーズで広報やファンクラブの運営などを担う事業部門で舵を取る。全体を取りまとめる司令塔としてチームの発展の道筋を日々考えている。ラグビーの魅力を伝えようと、何より大切にしているのが地域社会との信頼関係。「自分たちのことを知ってもらう。顔を覚えてもらう。本気なのだと知ってもらう。それができてやっと、試合に行ってみよう、応援してみようとなる」

 ○…自身も元ラグビー選手。「神奈川のオールブラックス」と称された強豪・県立相模台工業高校(現・神奈川総産)黄金期のキーマンとして3年時にキャプテンを務めた。93年春の県大会は決勝戦敗退。「負けるなんて考えられなかった」。日本一になるために練習の量と回数を積み重ね、キャプテンとして個性豊かな部員をまとめて同年秋の全国大会優勝を掴んだ。「指導者と仲間にめぐまれた」と振り返る。

 ○…大学卒業後は「高校の頃、相模原に応援してもらった」との思いで三菱重工の社員選手になり、ラグビーに励んだ。ポジションはスタンドオフで、全体を見ながらプレーする司令塔のような役割を担った。選手引退後は2年ほどのコーチ経験を経て社員教育に携わり、組織の作り方などのマネジメントに関するスキルを身に付けた。6年ほど前からダイナボアーズに戻り、チームの事業に関わっている。

 ○…都内の本社勤務時代も2時間かけて通勤するほど地元・相模原が好き。「スポーツチームがたくさんあるのが相模原の魅力。市民にもそう感じてほしいし、『今週はダイナボアーズの試合があるから楽しみ』と思ってもらえるようにしたい」。次の試合に向けて今日も全体に目を配り、チームを支えている。

本を手にする榎本さん(前列左)と理科で遊ぼう会の仲間たち

中沢在住の榎本さん 城山の山野草を一冊に 野鳥や「聞きなし」も紹介

 相模原市を拠点に活動するシニアボランティア団体・理科で遊ぼう会代表の榎本成己さん(77・中沢在住)がこのほど、城山の山野草を一冊にまとめた「相模原市津久井 城山の山野草 その他の生き物 観察ハンドブック」を出版した。

 榎本さんは高校の物理教師を長年務め、定年後は75歳まで大学の教壇に立った。以前から山歩きが好きで、時間に余裕ができたことから「城山の登山道で出会う草花や生き物を本にまとめよう」と思いついたという。

 昨年4月から12月まで週に1回、必ず城山に足を運び、写真を撮り調査を続けた。「自然保護の観点から、登山道から見える範囲のものだけをまとめた」という榎本さん。

 完成した頁には季節ごとに山野草や生き物が分かりやすく説明され、登山ルートや野鳥の聞きなし(鳴き声を人の言葉に置き換えたもの)なども紹介されている。また出版に先立ち、津久井地区の小学校には同書が無料で進呈された。

 榎本さんは「城山は自然豊かな山。ぜひ、この本を片手に散策してもらえたら」と話している。

 同書は理科で遊ぼう会発行、A5判オールカラー全50頁、1冊500円。有隣堂ミウィ橋本店、伊勢原書店城山店、市立博物館ほかで販売予定。(問)榎本さん【メール】shiroyamaenomoto@dream.com。

読者プレゼント

 同書10冊を読者にプレゼント。希望者は葉書に郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号・紙面の感想を明記し、〒252―0239 相模原市中央区中央2の6の4 タウンニュース「山野草」係へ。3月29日(土)必着。当選発表は発送をもって。

5つのプロジェクトの進捗が発表された

森ラボ 5つのPRJ(プロジェクト)が進捗発表 各リーダーがそれぞれ解説

 JR藤野駅そばの交流拠点・森のイノベーションラボFUJINO(森ラボ)で3月7日、プロジェクト発表会が行われた。

 現在、森ラボでは森林、農林業、映画、デジタル関連、ウォータースポーツ、空き家など地域課題の解決を主なテーマにした24のプロジェクトが進行しており、今回は「バリアフリー」「訪問看護」「農産物開発」「里地創生」「藤野駅前活性化」の5つの進捗や今後の展望が発表された。当日は約20人が参加。それぞれのプロジェクトリーダーが説明していった。

 バリアフリープロジェクトでは、寂しさを解消するコミュニケーションロボットを作りたいというリーダーの篠部虹人さんが進捗を紹介。篠部さんは友人の母親ががんで入院中に『授業参観に出たい』という話をきっかけに、特に入院中の寂しさに焦点を当てたコミュニケーションロボットの開発を進めている。その中の一つであるぬくもり伝達ロボットについての開発経過を発表。実証実験を経てロボットにどのように人らしいぬくもりを再現させるかなどの課題について述べていった。参加者からは「価格はいくらになるのか」などの質問があり、「まだ決定できていない」と回答する場面が見られるなど、プロジェクトへの関心の高さが伺えた。

本格稼働から3年

 発表会を振り返り、コミュニティマネージャーの髙橋靖典さんは「いろいろなプロジェクトがある中で、今回はこれから始まるものや地域に還元できるプロジェクトの紹介となった。今後は藤野を中心に同じ中山間地域である相模湖や津久井にも取り組みを広げていけたら。また、中高生の起業のバックアップや支援なども進めていきたい」と力を込める。

 森ラボは2022年4月に本格稼働し、ちょうど丸3年を迎える。この3年を振り返り髙橋さんは「地域全体のデジタル化支援はまだ鈍いが、関係人口の創出や移住者への仕事の紹介などには成果が出ている。今後も地域課題の解決に向けた支援や創業支援などを進めていきたい」と話す。
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知事と対面した6年3組の児童ら

「上品な味」と知事も太鼓判 旭小児童がラスク開発

 相模原のブルーベリーを使ったラスクを開発した旭小学校(黒岩由貴子校長)6年3組の児童は3月5日、神奈川県庁で黒岩祐治知事を訪問し、取組についての報告を行った。

 その場でラスクを試食した黒岩知事は「上品な味で美味しい。癖が無くて、どんどん食べたくなる」と絶賛。ラスク開発に取り組んだ児童のひとり、武内健人君は「楽しいことをやってこういう体験ができることはなかなかない機会で本当に良かった。仲間がいることで協力することができるし、知恵も広がった。知事が美味しいと言ってくれて安心しました」と笑顔で話した。

 同小のラスク開発は、「橋本の魅力を伝えるお土産を作りたい」という児童の発案から始まり、総合的な学習の時間で取り組まれてきた。

 若者のアイデアを県が募集し、選出されたものを事業化する「子ども・若者みらい提案プロジェクト」の公募では、児童が自ら企画書を作成。黒岩知事の前でプレゼン発表も行い、小学生部門で最優秀賞に輝いた。

 「ベリーのとりこ〜相模の味〜」という名称や、パッケージデザインも児童が考案。2月25日には橋本駅前で試食会も行い、アンケートでは好評を得た。今後の展開は未定だが児童からは「良かったら商品化して」という声も聞かれた。

一斉放水訓練をする消防団員

防火祈願し一斉放水 消防団北方面隊

 相模原市消防団北方面隊(原正弘隊長)は、3月2日、小倉橋近くの相模川上流河川敷で一斉放水訓練を実施した。

 今回の訓練は、かつて大火が生じたという城山地域の防火を祈願し、春季火災予防週間に合わせて実施。訓練では一斉放水のほかに、各分団長との指揮命令・情報伝達等無線運用訓練も行われた。原隊長は、「訓練は事前の打ち合わせができるが、有事の際にはこの打ち合わせができない。訓練を通じて各団員の行動を確認することができた。この繰り返しによって団員活動がより充実し地域を守る利他の精神が発揮できると思う」と振り返った。

スマホアプリの抽選会画面(上)と昨年の桜まつりSDGsエリア(右)

まちのコイン「すもー」 相模原の名産品当たる 3月21日まで抽選会

 相模原の地域通貨「すもー」のスマホアプリで現在、お菓子やパン、雑貨などが当たる抽選会が開催されている。3月21日(金)まで。

 まちのコイン「すもー」は地域活動や市内施設への訪問などで貯めることができる地域通貨で、グッズや体験などへの交換が可能。地域コミュニティの活性化をめざして相模原市みんなのSDGs推進課が運営しており、スマホアプリで利用することができる。

桜まつりでも

 4月5日(土)・6日(日)に開催される相模原市民桜まつりのSDGsエリアでも「すもー」を集めてグッズと交換できるイベントが開催される。

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学園生を前に話す三遊亭わん丈さん

「いろいろな挑戦を」 三遊亭わん丈さん 中学生にエール

 青和学園(榎本泰行校長)で3月3日、落語家の三遊亭わん丈さんを招いた授業が開催された。

 この授業は公益財団法人相模原市民文化財団が主催。中学生に芸術鑑賞の機会をつくるとともに、芸術家のこれまでの人生の道のりを知ることで将来につなげてほしいと毎年企画している。

 今回のテーマは「歌手からなぜ落語家になったのか」。わん丈さんは大きな拍手に迎えられると、落語の楽しみ方や歴史を紹介しつつ、古典落語の「牛ほめ」を披露。さすがの話芸に学園生は引き込まれていった。

 続けてわん丈さんは、落語家になるまでの道のりを振り返った。歌手の夢を追っていたが芸能事務所に断られ、偶然見た落語を「面白い」とその道に飛び込んだと回想。「学校では大きい壁にぶつかったら壊せと教わるかもしれない。叩いて壊せなかったら逃げていい」と力説。その理由を「それは逃げではなく横移動。横の道は開けているかもしれない。そのためには選択肢を広げるために、いろいろなことに挑戦してやりたいことをやってほしい」と説明し、学園生にエールを送った。

募金に感謝する本村市長

大船渡への支援呼び掛け 「市民と同じ気持ちで」

 2月26日に発生した岩手県大船渡市の大規模火災を受けて、相模原市は3月5日に橋本駅前で街頭募金活動を行った。

 この日は小雨の降る中、午後6時から7時まで募金を呼び掛けた。本村賢太郎市長が「大船渡市が山林火災に見舞われています。支援のご協力をよろしくお願いします」と訴えると、立ち止まり協力する人の姿が見られた。本村市長は「市民からは相模原市が先頭に立って支援をがんばってほしいという声も届いている。東日本大震災の時と同じように、72万市民と大船渡市民を同じ気持ちで支援するという思いで、しっかりサポートしていきたい」と話した。

チャリティー販売会

 相模原市は大船渡市を支援するチャリティーグッズ販売会を3月18日(火)、19日(水)の午前9時〜午後3時まで市役所本庁舎1階で開催する。

 当日はボランティアグループ青い鳥が手掛けるアップサイクルした小物(バッグ、ポーチ、洋服など)やさがみはらSDGsパートナーからの協賛品などを販売。収益を全て大船渡市に寄付する。また、まちのコイン「すもー」を使った販売会支援もできる。

昨年に続き登場する相模原市出身の落語家・古今亭佑輔さん

お寺の本堂で大笑い 3月20日 正泉寺寄席

 龍源山正泉寺(相原6の6の2)で恒例となっている「正泉寺寄席」が3月20日(木)に本堂で開催される。午後0時30分開場、1時開演。

 今年も相模原市出身の落語家・古今亭佑輔さんが一席披露する。さらに、太神楽の鏡味仙成さん、前座には三遊亭歌きちさんが登場する。同寺では「チケットや予約の必要はなく、どなたでもご覧いただけます。ご家族やご友人、皆さまでぜひご来場ください」と呼び掛ける。

 入場無料。聴講希望者は当日直接会場へ。寄席の詳細、問い合わせは同寺【電話】042・772・2938。

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登山者に呼び掛ける署員

津久井消防署 登山者に注意喚起 山火事予防運動

 津久井消防署(加藤重幸署長)は3月2日、景信山(千木良)の登山道および山頂広場で火災予防活動を行った。

 3月1日から7日は林野庁が定める、全国山火事予防運動期間。全国では例年約1300件の山火事が発生しており、空気や土壌が乾燥する春先は特に多いという。同署員は入山者に、山火事の知識や予防を促すために啓発物を配布し火の用心を呼び掛けた。

 同署警備課の矢野陽介さんは、「岩手県をはじめ全国で林野火災が相次ぐなか、相模原の山でも乾燥した天候が続いていて山火事発生の危険が高まっています。登山者の方には十分注意していただき、楽しく安全に相模原の山を楽しんでほしい」と話す。

 市内では今年に入り、2月28日時点で(速報値)、火災が41件発生(前年比+8件)。死者3人(同+3人)、負傷者12人(同+7人)で、いずれも前年同時期より増加している。

日産自動車が相模原市に絵本と幼児用豆自動車を寄贈 市が感謝状を贈呈

 日産自動車株式会社から絵本と幼児用豆自動車の寄贈を受け、相模原市は3月6日、市役所本庁舎で感謝状の贈呈式を行った。

 日産自動車では1984年から創作童話と絵本のコンテスト「日産 童話と絵本のグランプリ」を開催し、大賞に輝いた作品を書籍化。毎年、書籍化した童話と絵本、幼児用豆自動車を市に寄贈している。今回市に寄贈されたのは、23年に実施された第40回同グランプリの大賞を受賞した童話「今日にかぎって」(樺島ざくろ作)と絵本「さんにんだけのないしょのはなし」(スージィ作)。それぞれ225冊と幼児用豆自動車「スカイラインGT-R」2台と「フェアレディZ」2台が寄贈された。

 感謝状の贈呈式には日産自動車相模原部品センターの瓜生厳太郎部長と相模原市の本村賢太郎市長が出席。本村市長は「毎年素晴らしい絵本と自動車を寄贈いただき、大変感謝している」と述べ、瓜生部長は「相模原市には操業から54年お世話になっている。これからも市に恩返しをしていきたい」と話した。

 寄贈された童話と絵本は、市内の保育所などに配布され、 幼児用豆自動車は鹿沼児童交通公園で交通安全教育などに活用される。
窓口で提示して使う引き換えカード

相模原市、生理用品を無料配布 経済的に困窮する女性を支援

 「生理用品は必需品なのに、経済的な理由で購入できない」という声を受け、相模原市では生理用品を無料で配布している。この取組はコロナ禍にあった2022年から実施されているもの。

 厚生労働省は経済的な理由で生理用品を購入できない女性たちの状態を「生理の貧困」と定義していて、日本では新型コロナウイルスの感染拡大によって経済格差とともに顕在化した。相模原市は当初、コロナ禍対策の一環として生理用品の無料配布を始めたが、「生理の貧困」はいまだ続いているとして事業を継続している。

 配布対象者は市内在住、在勤、在学の女性。生理用ナプキン1セット(ふつうの日用28個入・夜用11個入)などを無料で配布している。

 受け取り方法は、配布窓口で口頭で申し出る方法、配布窓口に設置してある生理用品引き換えカードを提示する方法、またはスマートフォンなどで無料配布案内ページを提示する方法の3つがある。身分証明書の提示は不要。配布窓口は、緑子育て支援センター(緑区西橋本)、ソレイユさがみ(緑区橋本)、中央子育て支援センター(中央区富士見)、南子育て支援センター(南区相模大野)で、それぞれ受付時間が異なる。

 市の担当者は「幅広い世代に利用してもらっている」と話し、「困っていたら気軽に相談してほしい」と女性相談につなげたい考えだ。詳しくは人権・男女共同参画課【電話】042・769・8205。

児童にアドバイスする隊員

「ルール守って乗ってね」 母の会が自転車教室

 橋本地区交通安全母の会は3月1日、橋本公園で自転車教室を開催した。

 「自転車に安全に乗ってほしい」という思いから、小学生を主な対象にして行われた。当日は神奈川県警の交通安全教育隊が道路標識のルールや自転車の点検について解説。実際に自転車に乗って走行のアドバイスを行うと、「自転車は便利な乗り物だけど、ルールを守らないとけがをしたり、人にけがをさせたりしてしまう。しっかり交通ルールを守って乗ってね」と呼び掛けた。

 神奈川県内では交通事故で亡くなる人が多く、管内でも人身交通事故が増えているという。そのうち自転車が占める割合は3割で、特に注意を促している。同会の共同代表を務める牛山由美さんは「自転車に乗り始める子たちに教えたいと今年も開催した。地域にも学ぶ場所があるというのを感じ取ってもらえたらうれしい」と話した。

多頭飼育崩壊した猫

動物愛護推進委員のアドバイス【1】 家庭や地域の猫に関するご相談

 市民の皆さまとともに小さな命に関心を持ち、地域の良好な環境を創っていくことが人と動物のより良い共生社会の実現につながると考えています。

 保健所の相談窓口で猫に関する相談受付のボランティアをしていると、多くのご相談をいただきます。

 「猫などの動物が近所で増えて困っている」「野良猫の不妊手術(TNR)をしたいが捕獲の仕方や助成金の仕組みが分からない」「動物の糞尿被害に悩んでいる」 「地域一体となって環境被害軽減のために野良猫の数を減らしたい」「飼い主(親戚や知人)が病気で倒れ、ペットの行き場がなくなった」「知人の家でペットが大繁殖し大変な状況になっている」など、さまざまなお悩みが寄せられます。

 昨年末に市内で発生した多頭飼育崩壊の現場からは111頭の猫が保護されました。保護された猫の身体は排泄物にまみれ健康状態は非常に悪かったです。一頭一頭シャンプーを行いましたが、全頭長毛種ということもあり、毛に絡まった汚れや排泄物が塊となっており、作業にはかなりの時間が掛かりました。とても胸が痛くなりました。

 このような案件の対応時、なぜもう少し早くご相談いただけなかったのだろうかと毎度考えています。お一人で抱え込まず、周囲の方や行政機関に相談することで、より良い解決策が見つかるかもしれません。※E・N

この連載では動物愛護推進委員(動物愛護や適正飼養の普及啓発等を行う市が委嘱するボランティア)が各テーマでお話しします