平塚・大磯・二宮・中井版【3月21日(金)号】
戸別配布される冊子の表紙

平塚市 がん検診・予防接種1冊に 4月18日から戸別配布

 平塚市は、がん検診や予防接種について1冊にまとめた冊子をこのほど作成、2025年度より各戸にポスティングで配布を行う。がん検診の受診勧奨や予防接種の起こり得る症状等を記載し、きめ細やかな周知を図る。

 冊子「平塚市がん検診と予防接種のお知らせ」はA4判20ページ。24年度までは、がん検診や予防接種に関して個別または回覧等で通知を行ってきたが、25年度からは戸別配布にするほか、集団がん検診のWEB予約システムを構築。利便性とともに受診の動機向上をねらう。

 また乳がん検診に関しては、これまでマンモグラフィと視触診の両方を受診する必要があったが、25年度からはマンモのみとなる。胃がん検診は、68歳が上限だった胃カメラの年齢制限を廃止するほか、一時保育を導入し、子育て世代でも気軽に検診を受けられるよう環境を整える。

 同冊子では、平塚市医師会の医師に協力を仰ぎ、それぞれの検診のメリットだけでなくデメリットも掲載している。

 予防接種に関しては、25年度から帯状疱疹ワクチンの定期接種化を開始。対象は65歳の人と、65歳から5歳年齢ごとで、25年度に限り101歳以上も全員対象となる。また、子宮頸がんの予防ワクチン「HPVワクチン」の公費接種を26年3月31日まで延長する。ただし25年3月31日までに接種開始が必要。

 同冊子は約11万5千戸に、4月18日(金)発行の広報ひらつかと配布される予定。WEB予約システムも配布と同時期の運用開始を目指す。

 市健康課では「幅広い年齢のことが書いてあるので、各家庭で共有してほしい。これまで一度もがん検診を受けたことのない方は、この機会に受診していただければ」と呼びかけた。問い合わせは同課【電話】0463・55・2111。

鴫立庵

日本三大俳諧道場鴫立庵 西行祭で遺徳偲ぶ 大磯に文化根付かせ

 大磯の鴫立沢の地名の由来にもなった平安末期の歌人・西行法師の遺徳を偲び、俳諧振興を目的とした第68回大磯西行祭が3月30日(日)、鴫立庵(大磯1289)で開催される。投句された俳句の入選作披講などを行うもので、日本の俳諧文化を今に伝えている。

 「心なき身にも哀(あわれ)はしられけり鴫立沢の秋の夕暮」という句は、西行が平安時代に大磯あたりの海岸を吟遊して詠んだと伝えられている。この句をゆかりとして、江戸時代には鴫立沢という地名が町民にも浸透していたということが文献にも残っているという。

 「鴫立庵」の始まりは1660年頃の江戸時代。小田原の外郎一族とされる崇雪が、鴫立沢の近くに閑居の地として建設した。俳諧道場として利用され始めたのは庵が整備されてから30年ほど経った頃だ。俳人・大淀三千風が第一世庵主となって以来、日本三大俳諧道場として現代に続いている。江戸時代後期には俳諧が農民にも浸透する娯楽となっていたことから、人々が集い教えを乞う「道場」として活用されたという。

 明治時代以降、俳諧文化は雑誌や新聞などの普及により従来の「集まって楽しむもの」から、投句するものへと変化していた。そうした社会の変化も踏まえ、今一度、同庵を地域の文化施設として盛り上げようと発起したのが初の女性庵主・鈴木芳如氏(第十八世)だ。1961年には西行祭もスタートさせ、戦後の鴫立庵の礎を作った。

 大磯町郷土資料館の学芸員の富田三紗子さんは、大磯小学校のPTA広報誌『いそかぜ』に俳句の投句コーナーがあることや、鴫立庵庵主による選句が行われることなどから、「鴫立庵という場所としてだけでなく、俳句を楽しむ文化が大磯町民に根付いていると感じる」と話していた。

 西行祭は午前10時半〜。投句はすでに締め切られている。同日、町保健センターでは俳句大会(席題発表10時)、短歌大会も開催。(問)同庵【電話】0463・61・6926

クラシックカーの愛好家団体「SHONAN HISTORIC CAR CLUB」の発起人で、副会長の 村山 東(あずま)さん 二宮町二宮在住 64歳

名車愛 聖地でつむぐ

 ○…1969年までに生産された車両などで走行タイムを競う「ジムカーナ」の聖地・大磯ロングビーチを会場に、全国から愛好家が集結する「SHONAN HISTORIC CAR CLUB」の72回目となるミーティングを4月6日(日)に開催する。太平洋を望むロケーションに、年代物の車が並ぶ様子は圧巻。当日はキッチンカーなども出店し、祭りのようなにぎわいに。「非日常の空間を楽しんでもらえると思う。地元の人にも遊びに来てもらいたいな」と期待を寄せる。

 ○…クラシックカーを知ったきっかけは19歳の頃、知り合いから譲り受けた年代物の白い「ビートル」だった。個性的なところと、タイムスリップしたような感覚に陥るところに魅力を感じた。「ライフスタイルに沿った発展が見られる」と英国車が好みで、現在は1965年製の「ロータス エラン」と、1954年製の「ロータス マークシックス」が相棒だ。

 ○…28歳の時、平塚市の馬入川沿いにあったカートコースで同クラブの前身となる「リバーサイドカークラブ」を発足。3年程活動したのち、大磯ロングビーチのシーズン外の活用を模索していた支配人と偶然知り合い、会場を移すことに。SNSのない時代、愛好家同士でつながるには、イベント会場に足しげく通ったり、車のバンパーに名刺を挟んだり。最初は50台ほどの参加が、最盛期には150台にまで増えたという。

 ○…目下の目標は「クラブの活動を続けること」。そのための健康づくりとして、二宮町内だけを1カ月かけて100Km歩いている。おすすめは秋葉神社から徳富蘇峰記念館のコース。「昔から変わらない海岸沿いや街並みが一望できる」と色あせない地元の魅力も見いだした。

記者クラブで会見する原告団

龍城ケ丘整備 市民が平塚市長を提訴 事業費巡り住民訴訟へ

 平塚市が進める海岸整備(龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業)について3月14日、市民3人が平塚市長を提訴した。同事業の管理・運営を担う「平塚Sea side Park共同事業体」に支出する事業費約3億1600万円の差し止めを求めている。横浜地方裁判所に同日付で訴状を提出した。

 原告は平塚市役所内で会見を開き経緯を説明。昨年12月6日に監査委員に対して今回の訴訟と同内容の監査請求を実施したが、2月10日付で棄却されたことを不服として住民訴訟に踏み切ったという。

 同事業は、公園の整備や運営を民間事業者に任せる代わりに、収益の一部を広場などの公共施設整備に充てる公募設置管理制度「Park―PFI」の手法を採用。都市公園法に基づき、収益が見込める飲食店や売店の整備費を事業者が負担し運営も行う「公募対象公園施設」と、噴水やベンチなどの都市公園に必要な「特定公園施設」などに分類し、整備される。

 今回争点となる1階にコンビニエンスストア、屋上に津波避難機能を備えた「エントランス棟」は、「特定公園施設」として平塚市が建設費の9割(約3億1600万円)を支出し整備する。しかし、コンビニ運営は平塚市ではなく同事業体が担い、賃料などの収益を得るという。

 原告は、平塚市が建設費を9割負担するコンビニエンスストアの管理許可を同事業体が得ることを前提に計画が進んでいること、コンビニエンスストアの賃料が収益となり、同事業に対する事業体の投資を回収する収益の柱となっていることなどを問題視。会見の中で「Park―PFIの制度を歪め、同事業体が負担すべき費用を平塚市が肩代わりするもの」と指摘していた。

 提訴を受け落合克宏平塚市長は「訴状が届いていないので現時点ではコメントを差し控える」とした。(3月14日起稿)

過去の開催の様子(提供写真)

クラシックカーが大磯に 4月6日 ロングビーチで

 クラシックカー愛好家が集う「SHONAN HISTORIC CAR CLUB」(飛鳥田栄一会長)の第72回大磯ミーティングが4月6日(日)、大磯ロングビーチで開催される=関連に人物風土記=。

 当日は100台ほどのクラシックカーが集まる見込み。走行タイムを競う「ジムカーナ」(午前9時30分〜)が行われるほか、ピザやカレーなどのキッチンカーも出店する。雨天決行。表彰式は午後5時。

 会場となる大磯ロングビーチは1960年初頭にもジムカーナが実施されていたといい「聖地」として知られる。詳細は同クラブホームページやフェイスブック。

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(右から)武井理事長、常盤会頭、落合市長、尾上理事長、小板橋会長

中小企業の支援体制強化 新たに5者連携

 平塚市内における中小企業の支援メニューが強化されそうだ。これまで平塚市、平塚商工会議所、平塚信用金庫、神奈川県信用保証協会による4者で中小企業の支援を目的とした連携協定を結んでいたが、新たに公益財団法人神奈川産業振興センターが参画する。

 自治体、金融機関、商工会議所、保証協会に神奈川産業振興センターが加わった5者での包括連携協定は県内初の取り組みだという。

 平塚市役所で3月11日、「中小企業の経営支援における連携に関する協定」の締結式が行われ、平塚市の落合克宏市長、平塚商工会議所の常盤卓嗣会頭、平塚信用金庫の尾上達也理事長、神奈川県信用保証協会の小板橋聡士会長、神奈川産業振興センターの武井政二理事長が出席した。

 産業振興センターの武井理事長は「各機関に横串を通して、複合的に幅広い支援メニューを提供したい。現場目線で施策を改善し、新規施策も提案する」と意欲を示す。

 中小企業支援の4者連携は2019年にスタート。「ひらつかビジネス応援窓口」=ひらBiz=を開設し、販路拡大や新商品開発、企業再生、創業支援など様々なメニューを提供している。

手話ダンスで狙え世界記録

 二宮町観光親善大使のボーカル&手話ダンスパフォーマー「HANDSIGN(ハンドサイン)が「世界で一番手話ダンスが盛り上がる日in二宮町 1500人で踊って世界記録を更新しよう!」を3月30日に二宮町のラディアン花の丘公園内で開催する。参加無料。

 芸人・平野ノラさんなどのゲストを招いて「バブリー手話ダンス」を1500人で踊る。午後2時に広場に集合し、2時30分から手話ダンスレクチャーを受けたのち、撮影に入る。詳細は同グループHP。

鏡開きに臨む升水さん(中央)と説子夫人

升水さんの叙勲祝う 政財界から多数の来賓

 湘南スターモール商店街のなべや(有限会社鍋谷商店)取締役会長を務める升水一義さんの旭日双光章受章祝賀会が3月15日、ホテルサンライフガーデンで開かれた。

 落合克宏平塚市長、河野太郎衆議院議員、平塚商工会議所の正副会頭、神奈川県中小企業団体中央会の森洋会長など政財界の来賓をはじめ約140人が参列し、升水さんの叙勲を祝った。

 升水さんは、1940(昭和15)年7月生まれの84歳。4つあった商店会をまとめてスターモール商店街の立ち上げに中心的な役割を果たすなど商都・平塚の発展に尽力した。2019年から23年までの4年間にわたり公益社団法人商連かながわの会長を務めた。

 発起人代表であいさつした常盤卓嗣平塚商工会議所会頭は「商店街のアドバイザーとしてこれからも活躍してほしい」とと呼び掛けた。

 升水さんは「叙勲は私1人が賜ったものではなく、商店街活動に関わった全ての皆さまを代表していただいたと思っている」と謝辞を述べた。

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中井町で花火 桜楽しむ風物詩

 中井町商工振興会が3月29日(土)、「花見で花火」を中井中央公園内で開催。熱気球フライト体験は午後1時〜(有料)。花火打上げは午後7時。臨時駐車場はテルモ湘南センター。(問)事務局【電話】0465・83・3211

平塚市の2公民館 文科省表彰を受賞

 平塚市立富士見公民館と吉沢公民館がこのほど、文部科学省が選ぶ第77回優良公民館表彰を受賞した。富士見公民館は全国65館の優良公民館のうち5館が受賞した優秀館にも選ばれた。同表彰は事業内容に工夫をこらし、地域住民の学習活動に大きく貢献している公民館を表彰するもの。今年度は県内で3館が優良館に選ばれた。

富士見公民館生徒が講師に

 専門学校や高校など教育機関が多い富士見地区にある同館は、各校に通う生徒らが講師となり得意分野を地域住民に教える事業を行っている。生徒は成果発表の場になり、参加者は知識を得ることができるなど双方向の学びがあるという。

 平塚看護大学校は感染症の講座、平塚農商高校は食育講座を実施した。春日野中学校は公民館まつりでブラスバンド部の演奏披露や放送部の司会進行を行ったほか、美術部の作品を館内に展示している。湘南平塚看護専門学校は同まつりで飲食の模擬店を出店。県立江南高校は、同市立富士見小学校の児童に書初めを指導した。

 同館の渡邉兼行館長は「今後も多世代が気持ちよく関われる公民館を目指したい」と話した。

吉沢公民館レシピ集発行

 同館の利用者はコロナ禍、これまで通りの活動ができなくなったことがきっかけで、地域で採れる食材を使ったレシピ集を不定期で発行するようになった。ウェブにも掲載することで、誰もがいつでも閲覧できるようにしたという。

 同館の小巻伸治館長は「生姜の佃煮は、この地域ならではらしい。伝統料理を残したいという思いもあり企画された」と話す。

 近隣にある松岩寺で坐禅や写経体験を行い、コロナ禍でも地域の魅力発見や再認識するきっかけを提供しているほか、七夕飾り制作によって高齢者や小中学生、保護者などが交流する機会をつくっている。小巻館長は「引き続き地元の人の活動をサポートしていきたい」と思いを語った。

デモ行進を行う参加者(提供写真)

「原発反対」デモで訴え まちかど広場に85人

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の風化を防ごうと、原発反対を訴えるデモが3月8日、平塚の紅谷町まちかど広場で行われた。

 さよなら原発ひらつかアクション2025実行委員会主催で、85人が参加。思いを語るリレートークやパントマイムが行われたほか、自由参加のデモ行進では、自作プラカードや横断幕を掲げながら「原発いらない」「汚染水流すな」などと原発反対を訴えた。

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ポーズを決める植木さん(左)と山本さん

バトン全国大会 狙うは決勝進出 「湘南Fatina」の2選手

 平塚市岡崎を拠点に置く「湘南Fatina」の植木莉愛(りりあ)さん(小学6年)と山本ひなたさん(大学1年)が、3月26日(水)と27日(木)に香川県で開催されるバトントワーリングの全国大会に出場する。

 2月に開催された関東支部大会で、植木さんはU12のソロストラットで2位、同ソロトワールで3位に、山本さんはU22のソロストラットで5位に入り、全国への切符をつかんだ。

 植木さんは昨年に続き、2度目の全国となる。関東では「決勝で3回バトンを落としてしまった」と後悔をにじませるも、得意技のワンスピンリバースダブルイリュージョンを武器に全国へ挑む。

 山本さんは小学6年生のころから毎年全国に出場していて、最高位は12位。今年から大学1年〜4年のU22で出場しており、「自分より年齢も技術も上の相手を前にすると緊張する」と吐露。

 2人を指導する森侑子コーチは「山本さんは練習を黙々とできるタイプで、植木さんは本番に力を発揮できるタイプ」と太鼓判を押す。

 全国へ向け2人は「決勝に残れるように全力で頑張りたい」と口をそろえた。

イベントチラシ

ハンドサイン 二宮でワンマン公演 読者プレゼントも

 二宮町出身のHANDSIGNが4月26日(土)、ラディアンホールでワンマンライブ「バブリーバブリーバブリー!!!」を開催する。午後3時開演。

 タウンニュース読者5組10人を招待。希望者はメールの件名を「ハンドサインワンマン」とし、氏名、〒、住所、年齢、電話番号、本紙の感想を明記の上、【メール】hiratsuka@townnews.jpへ。3月31日(月)締切。当選者には4月上旬に発送する。

井出会長(右)と卒業生

笑顔胸に門出 SBCが卒業式

 平塚市明石町にあるヘアスタイリスト養成校・湘南ビューティーカレッジ(SBC/井出隆夫校長)の第21回卒業式が3月11日、ひらしん平塚文化芸術ホールで挙行され、卒業生10人や保護者、関係者が出席した。

 答辞を務めた卒業生の高橋玲生さんは、「笑顔の大切さを学び、夢に向かって成長できた」と感謝を述べた。

ボウリングを楽しむ子どもたち(提供写真)

神奈中スポーツデザイン 寺子屋に遊びの場提供 ボウリングを体験

 (株)神奈中スポーツデザインが運営する神奈中平塚ボウルで3月9日、平塚市内4つの寺子屋に通う小・中学生と高校生合わせて45人がボウリングを楽しんだ。

 同取り組みは、神奈中スイミング平塚校の森山剛史支配人が須賀の寺子屋を訪問したことをきっかけに、地域の子どもたちに学びや遊びの場を提供し、交流を深める機会を作ろうと、初めて実施された。

 当日はボウリング場の片岡達之支配人からレクチャーを受けたあと、ボウリングに挑戦。仲間とハイタッチを交わしたり、拍手を送り合ったりしながら盛り上がりを見せた。参加した子どもたちからは、「高校を卒業する前に寺子屋のみんなでボウリングができて良かった」や「みんなが盛り上がってくれたので今までで一番楽しかった」などの感想が聞かれた。

 森山支配人は「今後も、子どもたちの成長につながる体験の場を提供できるよう、水泳教室や着衣水泳などのイベントを企画していきたい」と話した。

落合市長(左)と河野代表

平塚市 湘南倉庫運送と協定締結 災害時の物資保管など

 平塚市は3月14日、湘南倉庫運送株式会社(平塚市黒部丘)と災害時における物資の保管等に関する協定を締結した。

 大規模地震や風水害などの災害が発生した際、同社の車両や倉庫を利用し物資の輸送や一時保管をする。避難所への物資輸送体制を強化することで、迅速に被災者支援をすることが目的。同社は防災訓練にも参加する予定だという。

 締結式に出席した同社の河野浩平代表取締役は「平塚市に恩返しできる機会になった。安心安全なまちにしていきたい」と思いを語り、落合克宏市長は「市としても物資輸送のために道路を整えていきたい。今回の締結は大変心強い」と感謝を述べた。

自転車はダブルロックを 市防犯協会女性部が啓発

 平塚市防犯協会防犯女性部連絡会(和田規子会長)が3月14日、ららぽーと湘南平塚の駐輪場で自転車盗難防止・交通安全を呼びかけるキャンペーンを行い、自転車利用者に啓発チラシとダイヤルロック錠を100セットを配布した。

 キャンペーンには同会メンバーら約20人が参加。自転車利用者一人一人に声をかけながら、啓発活動を行った=写真。和田会長は「毎年3月に女性部でキャンペーンを行っている。少しでも自転車盗難が減ってくれれば」と話した。

 平塚警察署によると昨年、管内で発生した自転車盗難は477件で、一昨年より12件増加したという。同署では「集合住宅や商業施設での発生が多く、6割以上が無施錠の状態で盗まれている。ダブルロックをしてほしい」と呼びかけた。

リーフレットをPRする学生たち

大学生が湘南の「体験」紹介 リーフレットが完成

 湘南地域県政総合センターでは、東海大学・産業能率大学と連携し、「子どもも大人も楽しめる湘南ワクワク体験」をテーマにした観光リーフレット「湘南エリア旅なびガイド特集版vol.8体験」を作成。3月に完成し、同センターをはじめ、平塚、茅ヶ崎、藤沢、秦野、伊勢原市役所や大磯、二宮、寒川町役場の観光所管部署のほか、各観光協会などで順次配布される。

 同リーフレットは、両大学の学生が実際に足を運んでその魅力を取材。大学生の視点や感性などを取り入れながら、主に「子育て世代」が体験できるスポットを紹介している。リーフレットでは、はんこ彫り(平塚)や七宝焼の絵付け(茅ヶ崎)、キャンドルワークショップ(藤沢)、そば打ち(秦野)、ビームライフル射撃(伊勢原)、サップヨガ(大磯)、地引網・漁業(二宮)、屋内釣堀(寒川)など、16の体験スポットを紹介している。

 取材をした学生は、「リーフレットを一言で表現すると『湘南で過ごす家族時間の教科書』。16スポットの詳細が1枚にまとまっているので、読み物としても楽しめる」や「どの体験スポットにも学校では得られない学びがある」など、出来栄えに自信をみせた。また「ぜひ手に取って、家族で体験に行ってみてほしい」とアピールした。

工芸美術の作品ずらり

 公募展「IAC美術会湘南工芸展」が4月9日(水)から13日(日)まで平塚市美術館市民アートギャラリーで開催される。午前10時〜午後5時(最終日は3時)まで。入館は4時30分まで。

 工芸美術の普及と発展、創造的表現の向上を願い、工芸の輪を広げることを目的として開催されている。

 陶や鎌倉彫、漆、籐、革、切り絵、ガラス、羊毛、染色、刺繍などの作品が並ぶ。入場無料。公募団体IAC美術会湘南支部(山岸和子支部長)主催。

 問い合わせは山岸支部長【電話】0463・58・1747または【携帯電話】090・9148・7767。

出演者の福原さん

和楽器コンサート 3月22日 平塚八幡宮で

 平塚八幡宮の参集殿2階で3月22日(土)、「ひらつかわがっきコンサート」が開催される。午後1時30分開演(1時開場)。

 津上弘道さん(尺八)、福原寛瑞さん(篠笛)、三谷夏香さん(箏・三味線)が出演し、藤永検校作曲『八千代獅子』、ヴィヴァルディ作曲『四季』より『春』などが披露される。

 チケットは一般3000円、高校生以下1500円、親子4000円(子どもを追加する場合は一人につき1000円)で販売する。申し込みは二次元コードから。

司法書士が講演会 大磯町保健センター

 講演会「司法書士が教えるわかりやすい相続・遺言・成年後見制度」が3月27日(木)、大磯町保健センター2階研修室で開催される。午後2時〜3時30分まで。参加無料。

 司法書士の大谷潔さんが実際に役立つ情報を分かりやすく解説する。定員は先着40人。電話または参加申込書を郵送などで申し込み。(問)町民福祉部福祉課高齢福祉係【電話】0463・61・4100

春到来とは言い難い寒さの影響か、試合開始から選手の出足は重かった。そんな中、後半開始から出場した高橋直也選手のハードワークがチームを支えた。更なる活躍を期待したい

ベルマガ通信 3月16日ホーム湘南1-2神戸 今季初黒星は「何を超えようとした一戦」か J1第6節vsヴィッセル神戸

 追いかける展開となった後半の内容を悔いるより、前半の内容の悪さが強く印象に残った。昨年目の前で優勝を決められた神戸に対し、「超えろ」と煽った試合前のPRで抱いた高揚感は、前半の内容で鎮静化。攻撃の起点となる左右の両CB(鈴木雄斗選手、鈴木淳之介選手)の動きに圧力をかけて対策され、後半に一点返すも勝利は遠かった。

 先制点だけを切り取ればセットプレーでの失点だが、そこに至る過程の中に敗因を感じる。試合後の会見でも「奪われ方がもったいない」と言葉を残した山口監督。スコアをみれば善戦したとも映るが、攻撃時に相手ゴール前からボールを奪われ、そのままカウンターで自陣ゴールまで運ばれてシュートを打たれる展開にハマってしまった。特に前半戦だ。相手ゴール前までボールを運ぶもシュートで終わる場面が、あまりにも少なかった。

 固定されつつあるスターティングメンバーで長く戦うことは連携深化が進む一方、湘南対策を容易にさせる。J1はワールドカップ・アジア最終予選のため中断期間に入り、次戦はカップ戦(20日)を挟んで今月29日(土)のアウェー清水戦から再開。今節はFWにルキアン選手が入ったが、チーム内でのレギュラー争いも今後は必要になる。

 リーグ3連覇を目標に掲げる相手との敗戦は、明確な目標設定の有無が結果に表れると感じざるを得ない。近年目標に掲げてきたリーグ5位以内につけている湘南は、ここからシーズンが進むにつれ「一桁順位で終わればいい」「最終的に残留すればいい」と、目標修正が必要になるかもしれない。しかし、消極的な采配も内容も必要のない順位にいる。追いかける状況ならば尚更だ。「上を目指す」以外の選択肢はない。この敗戦が中断前でよかったと思えるよう、上を目指す戦いを続けてほしい。(スポーツライターすぎさきともかず)