旭区・瀬谷区版【4月3日(木)号】
女性の視点を取り入れた防災対策を推進してきた和泉さん

市男女共同参画貢献表彰 旭・瀬谷から2者受賞 防災や居住支援の分野で

 2024年度の横浜市男女共同参画貢献表彰に、東希望が丘小学校地域防災拠点運営委員会の委員長を務める和泉禮子(れいこ)さん=旭区今宿町=と、女性の居住を支援する認定NPO法人さくらんぼ=本部・瀬谷区三ツ境=が選ばれた。3月25日に表彰式が行われた。

 同表彰は、男女共同参画社会の実現に向けて積極的に取り組んでいる個人・団体を称えるもの。24年度は功労賞として和泉さん、さくらんぼ、国立大学法人東京科学大学が、これからの活躍が期待されるユース賞にNPO法人第3の家族が選出された。

和泉禮子さん

 和泉さんは、災害避難所における女性や子どもへの暴力や暴言を防ぐため、巡回する組織を同委員会に設置。加えて、炊き出しに従事しているのが主に女性だったといい、役割分担意識の解消にも取り組んできた。

 また、東日本大震災などの避難所を訪問するなかで、女性の生理用品が他の物資と並び目に入るような方法で、男性が配布しているケースがあったことを問題視。自身が登壇する防災講演で、女性スタッフが配布するなどの工夫を促してきた。

 避難所における女性などへの暴力防止対策や、性別役割分担意識の解消などの先駆的な取り組みによって表彰された和泉さん。「女性の視点を取り入れて運営してきた。気づきが大事だと思っている」と語る。

 和泉さんは04年、地域で防災訓練が行われていないことへの危機感から同委員会に参加した。長年にわたり運営に携わり、自治会の防災訓練を取材して「防災拠点ニュース」を作成。情報発信を強化してきた。

 また、全国各地での防災講演会で講師を務めるほか、東日本大震災などの被災地で、避難所の取材にも足を向け、実情の把握にも努めてきた。「その経験が今に生きていると思う」と話した。

さくらんぼ

 1997年発足のさくらんぼは、保育室や地域子育て支援拠点の運営などを通じて、子どもや親を支援してきた。一連の事業を続けるなかで、住まいに不安を抱える女性が多くいることから、2種類のシェアハウスを相鉄線沿線で始めた。

 2018年開所の「下宿やWith」は、ケアリーバーの女子学生を対象にしている。ケアリーバーとは児童養護施設や里親といった社会的養護から離れた子どもや若者のこと。頼れる大人が少ないなか、勉強やアルバイトの両立などで生活に困難を抱え、卒業できないケースもあるという。「近年はアフターケアも充実しているが、私たちもフォローできれば」と担当の坂本左織さんは話す。

 23年に始まった「Nagomo」は親からの虐待やDVなどさまざまな事情で、一時的に住まいを確保することが困難な女性のための施設。横浜みなみ生活クラブ、生活クラブユニオンとの協同で運営されている。

 いずれのシェアハウスも、自立に向けてサポートすることが目的。見守りや相談対応、同行支援を担う生活コーディネーターが週3〜4日、数時間ほど滞在するが、「自分でできることは自分で行う」が原則だという。

 理事長の高橋洋子さんは受賞を受けて、「まずは今の事業を丁寧に続けること。他団体とも協力し、助けが必要な人たちを支えたい」と意気込む。法人ではシェアハウスを退去した希望者を対象に食料品や日用品を送付する「ヘルプ便」などにも取り組んでおり、坂本さんは「ゆるくつながりを持ち、様子を見守っていければ」と話す。

設置されている自動販売機と各関係者

聖マリ西部病院 自販機で食品ロス減へ 地元2業者が出品

 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院=旭区矢指町=に3月18日から、食品ロス削減を目的とした「SDGsロッカー」が設置されている。区内笹野台と柏町にある2業者が、消費期限内でありながら廃棄されてしまうパンや規格外野菜などを販売する。

 横浜市と金沢区の(株)アルファロッカーシステムが共同で実施している取組。ロッカー型の自動販売機で、設置は市内7カ所目で病院としては初となる。横浜市によると、今回の設置により年間で3・5トン程度の廃棄物を削減できるという。

「地域とつながりを」

 笹野台商店街に店舗があるパン屋の1―7Bread YOKOHAMA。店主の藏秀行さんによると、日によって売れ行きが異なり、販売数が定まらないことから、どうしてもロスが出てしまうという。

 規格外野菜を扱うマルシェを企画している柏町の(株) Woo―By.Style。代表の野村美由紀さんによると、売れ残る野菜がどうしても発生してしまうことが課題だったという。

 その中で、アルファロッカーシステムから各業者へ声がかかり、今回の販売が実現。パンは割引価格で買うことができる。藏さんは「より多く生産しやすくなる。廃棄の状況も改善するのでは」と期待する。野村さんは「SDGsに参加する人を増やしたいという思いがあった」と語る。

 同病院の担当者は「患者や職員にもニーズがあると思い、取組に参加した。地域に密接した施設を目指し、地元企業ともつながりを作りたかった」と設置の目的を説明した。

 設置後の反響について野村さんは「納品時に、欲しい商品の要望を受けることもある。採算度外視で参加したが、予想以上の売れ行きになっている」と話す。

 藏さんは「店舗の前にロッカーが置けないか検討している。営業時間外でも買えるので利便性が上がるのでは」と今後を見据えた。

二俣川駅直結、瀬谷駅前などの医療モールの開設に尽力した、ココダイイチグループ(薬局)代表取締役社長の 浅野 学さん 戸塚区在住 57歳

互いに支え合う社会に

 ○…二俣川駅直結、鴨居駅前、この4月には瀬谷駅前に医療モールを開設させた立役者。立地や物件、医院選びなど総合的にプロデュースする。経営する薬局を併設させているのも特徴だ。「駅近で多様な診療科が集約され、薬もその場で手に入る。患者さんのご負担を可能な限り取り除きたい」。医療を通じた地域貢献への思いを示す。

 ○…亡父が1950年に二俣川駅近くに開業した薬局に26歳で入社。2002年35歳で社長職に就く。当時市内に8店舗展開していたが「時代は大型ドラッグストアが軒並み開店し始めたころ。戦略を変更する時期だった」。計画的に店舗を閉め、インターネット通販事業をスタート。そんな時転機が訪れる。本店前に整形外科が開院し、調剤を依頼される。事務所の2、3階にクリニックも誘致。「現在の経営手法のきっかけをつかんだ」と振り返る。

 ○…6年前さらに大きな挑戦をする。二俣川駅の再開発に伴い、医療モールを開設する話を耳にする。「運営法人にエントリーしよう」と決断。企画を練り、多くの大手企業とプレゼンでしのぎを削った。「患者さんの役に立ち、地元の医院と良好な関係を築ける施策を示した」。その結果が10院、総合案内所も設置した現在の医療モールに形となっている。

 ○…旭区で育つ。物心がついた頃から人と違う道を選ぶのが好きだった。「父親からバトンを受け継いだものの、違う形態の薬局とした。でも最後まで応援してくれたのは父だった」と感慨深げ。薬剤師となった長男、医師となった次男。自身も二人を温かく見守り続ける。「周囲の方々に支えられ、いまがある。すべてはお互いさま。私もみんなを支えていきたい」。かみ締めるように語った。

サンハートで5日 旭ゆかりの映画上映会

 旭区民文化センターサンハートで4月5日(土)、映画「鉛筆と消しごむ」の上映会と舞台挨拶が行われる。

 主演は、旭区出身の船ヶ山哲さんと、元AKB48で現在は俳優、モデルとして活動する宮里莉羅さん。ロケ地として、旭・瀬谷区の新聞店や飲食店も使われており、地域ならではの要素が楽しめる映画になっている。

 船ヶ山さん演じる経堂淳平は、過去に暴力事件を起こした男性で、宮里さん演じる間口灯愛は、大学受験に失敗し未来を諦めた女性。偶然出会った2人が、未来のために過去の過ちと向き合う決心をする物語だ。

 元バレーボール選手で俳優の大林素子さんや、朝ドラ「おしん」のヒロインを務めた小林綾子さんが特別出演している。

 午後2時30分上映(30分前開場)。3時30分から舞台挨拶が行われ、船ヶ山さんや宮里さんなどが登壇する。また、当日のMCを横浜市出身のお笑いタレントである楽しんごさんが務める。

 定員280人。チケットは3000円(最前列は6000円)。予約は映画公式サイト(http://enpitsu-keshigomu.jp/)から。

贈呈式に参加した建設業協会と横浜市の関係者

横浜建設業協会 マンホールで園芸博応援 鶴ケ峰・瀬谷両駅に設置

 横浜市内の建設業者が加盟する一般社団法人横浜建設業協会(福嶋隆太郎会長)は、2027年3月から旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で開催される「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)を盛り上げようと、マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」がデザインされたマンホールふた2基を横浜市に寄贈した。ふたは相鉄線鶴ケ峰駅北口と瀬谷駅北口駅前広場に設置されている。

 3月24日に市役所で贈呈式があり、同協会から水村初男副会長、松本文明副会長、旭区会の頭山俊男会長、瀬谷区会の武田和親会長らが参加。水村副会長は「協会として、国際的な大イベントに向けて横浜市や関係者と連携しながら全面的に協力していきたい」と話した。横浜市脱炭素・GREEN×EXPO推進局の堀田和宏局長は、「ふたが目立つところに置かれることで機運醸成につながる」と感謝した。

里山ガーデンフェスタ 春風感じる大花壇 5月6日まで開催

 大花壇で春の息吹を感じてみては――

 里山ガーデン(旭区上白根町・よこはま動物園ズーラシア隣接)を期間限定で公開する「里山ガーデンフェスタ」が、5月6日(火・休)まで開催されている。午前9時30分から午後4時。

 今回のテーマは「はるかぜの丘」。市内最大級という1万平方メートルの大花壇で、ネモフィラやラナンキュラスなど約110品種、20万本の花を楽しむことができる。

 同イベントについての問い合わせはNTTハローダイヤル【電話】050・5548・8686。

園児が花植え

 地元の子どもたちも、ガーデンフェスタに花を添えた。

 3月21日に、近隣にあるひかりが丘保育園の園児約30人が、里山ガーデンの「ウェルカムガーデン」に花の苗を植えた。

 植えたのはパンジーやネモフィラ。指導を受けて、土に穴を掘り、苗を植えていった。”一仕事”を終えた園児たちは「頑張って4個植えた」「膝が痛かった」などと感想を述べていた。

 同園の池田美奈子園長は「GREEN×EXPO 2027」(園芸博)の開催を念頭に、「園児たちに身近なところから園芸博を意識してほしいと思い、花植えに参加した。今日体験したことが、大人になって生きてくるのでは」と語った。

高い火点に向かい放水する隊員※提供写真

大船渡市の林野火災 「想定外」対応し消火 市から緊急消防援助隊

 岩手県大船渡市で2月26日に発生した林野火災に対し、横浜市は第1次から第3次までの緊急消防援助隊を派遣。旭と瀬谷を含む各区の消防署から延べ77隊325人が消火活動などに従事した。今回は第一次派遣隊に参加した瀬谷消防署の関口正吾さんと小川雅彦さんに、現地での活動や火災予防のポイントなどについて話を聞いた。

中継車両で加圧

 瀬谷消防署からは関口さんを隊長として、小川さんなど計5人が第一次派遣の消火隊として参加した。林野火災に対応できるように通常より放水ホースを多く車両に積載し、3月3日に消防訓練センターを出発。気仙沼市の総合体育館を拠点として、4日早朝から6日まで大船渡市赤崎町で活動し、7日に帰局した。

 「想定外のことが多く臨機応援な対応が必要でした」と、関口さんと小川さん。市民生活への影響を考慮して消火栓の水が使えず、海水を用いて消火にあたった。

 特に困難だったという点が急傾斜地での放水。高低差で100mほど離れている火点まで放水するには、車両1台の圧力では足りなかったため、3台の車両を用いて加圧した。普段は1台で放水を開始・停止しているが、今回のように複数体制で高圧の水を送る場合は、各車両の意思疎通と連携が高いレベルで必要になったという。

 派遣を振り返り、「非常にタフで、特に初日は到着してから少しの仮眠を取り、早朝から夜中まで活動し続けました」と小川さん。「最終的に人の力が肝心で、いついかなる時もスムーズに行動できるよう自分を磨き上げる必要を感じました」と気持ちを新たにする。関口さんは大船渡市民からの「お願いします」などといった声掛けが大きな励みになったと言い、「消防行政に対する信頼や期待の大きさに応えられるよう、より一層励みたい」と意気込む。

強風の日に注意を

 約2900ヘクタールが焼失した大船渡市の林野火災。3月9日に拡大の可能性が無くなった「鎮圧」状態となったが、再燃の恐れがない「鎮火」に向けた作業が続く(3月27日時点)。また、全国各地で林野火災が相次ぐなど、その恐ろしさが改めてクローズアップされている。

 関口さんによると、4月は冬場の乾燥が落ち着くものの、強風の日が多いという。「火の粉がどんどん延焼し、だるま式に燃え広がると恐ろしい。風の強い日は特に注意を」と呼びかける。小川さんは5月の行楽シーズンに向け、「レジャー先での火の取り扱いに十分注意して欲しい」と話している。

過去の旭区(写真上)と瀬谷区の会場の様子

地域の花壇を楽しもう 両区でオープンガーデン

 4月から5月にかけて、個人宅や地域の施設にある花壇を楽しめるオープンガーデンが旭・瀬谷両区で開催される。

 「旭オープンガーデン」は横浜国際園芸博覧会旭区推進協議会の主催。3回目の今回は50カ所が参加する。開催期間は4月4日(金)から5月11日(日)。「特別公開期間」が4月18日(金)から20日(日)、5月9日(金)から11日(日)まで設けられ、各会場の庭の中に入って見学できる(午前10時〜午後3時)。

 会場によって公開日が異なるほか、SNSへの写真投稿ができない箇所もある。詳細はホームページ(旭オープンガーデンで検索)で確認か、旭区区政推進課【電話】045・954・6027へ問い合わせを。

 「瀬谷オープンガーデン」は瀬谷区役所の主催。2017年から開催されており、今年は過去最多という63会場が参加する。開催期間は4月4日(金)から5月11日(日)。庭に入れる「開放期間」が4月4日(金)から6日(日)と、5月9日(金)から11日(日)まで設けられる(午前10時〜午後3時)。

 開催に際して、瀬谷区役所は「庭を傷つけないよう、植物や置物には触れず、足元にも配慮してください。近隣住民へのご配慮もお願いします」と呼びかける。

 会場ごとの公開日時など詳細は、ホームページ(瀬谷オープンガーデンで検索)で確認か、または瀬谷区区政推進課【電話】045・367・5632へ問い合わせを。

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自治会町内会長永年在職表彰 旭区で18人が受賞 長年にわたり貢献

 自治会町内会に長く貢献した人を称える2024年度 旭区自治会町内会長感謝会が、3月に保土ケ谷区のモンテファーレで開かれた=写真。

 感謝会は在職年数に応じて表彰するもので、24年度は旭区から18人が受賞。市長表彰として20年が4人(連合20年1人含む/1人重複)と15年が4人、市長感謝として10年が6人、区長感謝として5年が5人だった。

 この日は、受賞者に山中竹春市長と権藤由紀子区長から賞状が手渡されたほか、表彰式の終了後には懇談会も開かれた。

植物の実態に迫るテーマ館のイメージ

国際園芸博 開催2年前 市内外で機運醸成 最新の会場計画も発表

 旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で開かれる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)。3月19日の開催2年前に合わせた記者発表会やセレモニーが都内や横浜市庁舎で行われ、最新の会場計画などが発表された。

 この日は(公社)2027年国際園芸博覧会協会による記者発表会が日本橋三井ホールで開催され、十倉雅和会長、副会長を務める山中竹春横浜市長と黒岩祐治神奈川県知事が2年後に向けた意気込みなどを語った。東京会場との同時配信も行われた横浜市庁舎でのセレモニーには市会議員や市内企業・団体の関係者など150人超が来場。平原敏英副市長や、2027年国際園芸博覧会を成功させる横浜市会議員の会会長の鈴木太郎市会議長などがあいさつした。

出展内定者、続々

 この日は会場計画も発表。「テーマ館」では地球を支える植物の”真の姿”を最新の映像と展示技術で伝えるほか、東日本大震災の津波に耐えた陸前高田市の「奇跡の一本松」の根が展示される。また、江戸時代の植木屋や花屋敷などを再現する「園芸文化展示」、瀬谷区を流れる和泉川の源流部の樹木や在来植物を活用しながら庭園を設ける「政府出展」の概要も明らかにされた。

 企業がグリーン社会実現に向けた取り組みなどを発信する「Village出展」、庭園や盆栽など多種多様な作品が並ぶ「花・緑出展」の第2次内定者141件も発表。また、「テーマ営業出店」の内定者4件も発表された。

入場無料の室内楽演奏会 サンハートで12日

 川崎市民交響楽団のゲストコンサートマスターを務める五味俊哉さんら14人の演奏家による室内楽演奏会が4月12日(土)、横浜市旭区民文化センターサンハートで開催される。午後0時30分開場、1時開演。

 演奏会では、ハイドン作曲『弦楽四重奏曲第77番』と『フルート四重奏曲第3番』、モーツアルト作曲『クラリネット五重奏曲』、『ホルン五重奏曲』、エルガー作曲『弦楽セレナード』など6曲を披露する。

 入場無料で全席自由。要予約。予約・問い合わせは同楽団【携帯電話】080・3492・0900。

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山中市長(左)に宣誓を行う職員

新職員746人が新たな一歩 横浜市採用式

 4月から横浜市の職員となった人の「採用式」が1日に関内ホール=中区=で行われた。

 採用されたのは事務職、技術職、医療技術職、技能職の計746人。式では4人の代表が山中竹春市長から辞令を受け取った。

 代表で宣誓を行った女性職員は「横浜市民の奉仕者であることを認識し、誠実かつ公正に良心に従って職務を執行することを誓います」と述べた。山中市長は「これから皆さんと働けることにワクワクしている」と期待を込めたメッセージを送った。

横浜市会議事堂(資料写真)

横浜市長選立候補表明の高橋徳美市議が自民会派離団

 横浜市長選挙(7月20日告示、8月3日投開票)への立候補を表明した金沢区選出の高橋徳美市議が3月31日付で自由民主党横浜市会議員団を離団したことが発表された。

 また、同日付で港南区選出の山田桂一郎市議が日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会を離団し、保土ケ谷区選出の関嵩史市議とともに新しい会派「地域政党よこはま」を結成したことも発表された。

 これらの動きに伴う横浜市会の会派構成は次の通り。▽自由民主党33▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会7▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽地域政党よこはま2▽無所属7

政治の場「男女平等と感じる」1割 市民意識調査で明らかに

 横浜市が実施した男女共同参画に関する市民意識調査の結果が3月28日に発表され、政治の場で男女の地位が「平等」と感じている人の割合が1割にとどまることなどが明らかになった。

 調査は市内の18歳以上を対象に昨年9月から10月にかけて実施し、1667人から回答を得た。

 男女の地位の平等感について、▽家庭生活▽就職活動▽職場▽学校教育▽地域活動▽政治▽法律・制度▽社会通念・習慣・しきたり―の8項目を聞いたところ、学校教育では「完全に平等になっている」と「ほぼ平等になっている」と回答した人が合わせて53・3%で最も高かった。それに対し、政治では10・1%と最も低く、「男性の方が優遇されている」と「どちらかといえば男性の方が優遇されている」を合わせた回答は75・6%だった。

「らしさ」期待 女性6割

 日常生活での男女の役割期待に関する質問では、回答者全体の7割以上が「『女/男らしさ』を言われたり期待されたりした経験がある」と回答した。この経験に対し、女性の62・8%、男性の40・5%が不都合さや不快感、生きづらさを感じるとしている。

家事分担 理想と現実乖離

 家事・育児・介護の分担割合の理想については、男女ともに回答者の約5割が「あなたと配偶者等が同じ割合」と回答した。しかし、実際の分担割合は、女性の39・0%が「自分が8〜9割」を担っていると回答。対照的に男性は最多が「自分が1〜2割」の40・2%で、理想と現実の間に大きな乖離があることが明らかになった。

 共働き世帯の平日の家事・育児・介護に費やす時間も、夫の平均時間が2時間26分であるのに対し、妻の平均時間は5時間25分と、妻の方が約3時間長い。

 男女共同参画社会の実現に向けて、市が取り組むべきことを聞いたところ、「保育所や小学生の放課後の居場所などの整備」、「離職した女性の再就職を支援する取組」、「柔軟な働き方や仕事と育児・介護の両立支援に向けた企業への働きかけ」がともに6割を超えた。

横浜市瀬谷区のオープンガーデンに合わせて 春の花巡りを楽しもう 区民グループが4月5日に

 横浜市の区民グループ「瀬谷水緑(みりょく)の健康ウォーキングの会」(名雪勝利会長)が4月5日(土)、瀬谷オープンガーデンに合わせたウオークイベントを開く。

 オープンガーデンは普段入ることができない個人宅の庭や、地域団体の手がける花壇などを散策するもの。今年の瀬谷オープンガーデンは第1弾の開放期間が4月4日(金)から6日(日)にあたる。

 当日は相鉄線瀬谷駅北口から徒歩3分の瀬谷駅北口公園に午前8時45分に集合。瀬谷本郷公園や中屋敷中央公園、相沢7丁目の花壇などを散策し、楽老南公園で正午頃に解散する。

 約9Kmのコースで、事前申込は不要。参加費300円(当日集金)で、マイナンバーカード保険証持参。当日午前7時のNHK天気予報で横浜に午前中大雨などの荒天予報発令時は中止。詳細は瀬谷スポーツセンターのHP内のウオーキング情報、または名雪会長【携帯電話】080・5683・2784。

横浜市長選 7月20日告示、8月3日投開票

 任期満了に伴う横浜市長選挙の日程が7月20日告示、8月3日投開票に決定した。3月28日の市選挙管理委員会で決まった。

 公職選挙法により、任期満了日の前日から30日以内に選挙を行う必要があり、投票日は期間中の日曜日の8月3日、10日、17日、24日の中で検討されていた。お盆の時期と重なることや8月20日〜22日にアフリカ開発会議が市内で開かれることなどを考慮し、日程を決めた。

 告示の7月20日は参議院選挙の投票日になる可能性がある。異なる選挙の投開票と告示が同日になるのは法的には問題はないが、その場合、投票所入口から半径300m以内では選挙カーによる街頭演説を行えないなどの制限がある。

フラのリズムに合わせて体操!健康を維持しよう 横浜市瀬谷区の下瀬谷地域ケアプラザで4月に講座

 下瀬谷地域ケアプラザ(横浜市瀬谷区下瀬谷2の44の6)で4月10日(木)、17日(木)、22日(火)、30日(水)に「はじめてのフラ体操」が行われる。

 介護予防や健康維持が目的の同企画。フラダンスのリズムに合わせて座ったままできる体操などを4回にわたり学ぶ。

 午後1時30分から3時。参加費各500円。運動しやすい服装で、タオルと飲み物持参。

 定員各20人程度。申込は各回の前日午後5時までに同ケアプラザ【電話】045・304・1291。

入場無料 大人が楽しむコンサート 4月13日 サンハート

 大人たちによる、大人たちのためのコンサートを楽しもう--。

 クラシックからポピュラー音楽までバラエティー豊かなプログラムで構成される「そぞろ歩きのコンサート」が4月13日(日)、二俣川駅直結の横浜市旭区民文化センター・サンハートホールで開かれる。午後2時開演(30分前開場)、午後5時45分頃終演予定。入場無料(演奏中以外は入退場が自由)。

 当日は、人形の夢と目覚め(フィガロの結婚から)、ハウ・ハイ・ザ・ムーン、別れの曲、故郷、朧月夜、愛の挨拶など、さまざまなジャンルの曲が披露される。

 20年以上行われているこのコンサート。出演者は、音楽大学卒業者や普段から演奏活動を続ける愛好家ら。器楽や声楽など幅広い。

 問合せは吉野さん【携帯電話】080・1085・6721(必ず番号通知を)。【メール】zoo_a_quand@yahoo.co.jp

賞状を手にする平野さん(左から2人目/保土ケ谷税務署提供)

税務署長賞に平野さん 保土ケ谷間税会「税の標語」

 保土ケ谷間税会(遠藤昇会長)が主催する「第13回税の標語」において、瀬谷中学校3年の平野結彩(ゆあ)さんの作品が保土ケ谷税務署長賞に選ばれた。

 同コンクールは、次世代を担う子どもたちに税を身近に感じてもらうために行われているもの。

 保土ケ谷税務署管内(旭区・保土ケ谷区・瀬谷区)の小中学校の児童・生徒を対象に作品の募集が行われ、小学校23校・中学校8校から計2883件の応募があった。

 平野さんの作品は、『支え合う 税が作るよ 安心の輪』。3月上旬に、野田真一郎保土ケ谷税務署長と遠藤会長が瀬谷中学校を訪れ、平野さんに表彰状を手渡した。

 同中学校から、茂木健太郎さんの作品『消費税 買って納める 身近な税』が神奈川県間税会連合会会長賞を受賞したほか、3作品が保土ケ谷間税会佳作に選ばれた。

にぎわう会場

交流物産展で東北・北関東の魅力を発信 横浜市庁舎にぎわう

 横浜市と再生可能エネルギー(再エネ)の創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品を販売する交流物産展が3月13、14日に横浜市役所1階アトリウムで行われた。

 市は脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、2019年2月に再エネ資源を豊富に有する東北12市町村と連携協定を締結。その後に茨城県神栖市と締結して東北地方から裾野を広げ、現在17市町村と協定を結んでいる。

 横浜市内では、現在約130事業者が連携協定で得られた再エネを活用。電気代の一部を地域活性化資金として連携先の自治体に還元している。自治体間の交流促進を図ろうと、昨年初めて交流物産展を実施。好評を博し、今年も開催する運びとなった。

 今年の交流物産展には青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。野菜やワインのほか、岩手県九戸村の非公認マスコットキャラクター・キングオブチキンの関連グッズなどが販売された。市内在住の40代女性は「独自性のある商品ばかりで楽しかった」と感想を述べた。

 

パーティーで市長選への意欲を語る高橋氏

横浜市長選 市議の高橋徳美氏が出馬へ 市会議長の鈴木氏も意欲示す

 任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に横浜市会議員の高橋徳美氏(56)が立候補する意向を表明した。3月27日に行われた自身の政治資金パーティーで明らかにした。高橋氏は25日に自民党市議団に離団届を提出。6月中旬に市議を辞職し、市長選には無所属で出馬する方向。金沢区では市議補欠選挙が行われる見通し。

 高橋氏は出馬を決めた理由に山中竹春市長の市政運営への不満や閉塞感を挙げ、2026年度から中学校で始まる全員給食について「安全で温かい食事を与えたい」と述べ、一部の学校は自校で調理する方式にすべきだと主張した。また、27年の国際園芸博覧会を契機に「50年後の横浜をつくりたい」と語った。

 高橋氏は会社員、参議院議員秘書を経て、2011年に金沢区選挙区で初当選。現在4期目。市会運営委員会の委員長などを務める。

 市長選への立候補表明は(株)つま正会長の小山正武氏(76)に続いて2人目。山中市長は態度を明確にしていない。

 同日、市会議長の鈴木太郎氏(58)が記者向けの定例会報告の場で「市長選に意欲を持っている。そのことは自民党に伝えてある」と述べ、今後、党の対応を踏まえて立候補を判断する意向を示した。

認知症について語る蝶野さん(中央左)と中島さん(同右)

プロレスラー・蝶野正洋さんが認知症啓発イベント参加「相手を思いやる気持ちを」

 認知症について考えてもらうための横浜市によるイベントが3月26日、市役所1階アトリウムで行われ、プロレスラーの蝶野正洋さんらが参加した。

 蝶野さんは市が作成した認知症に関する動画に出演している。この日は動画で若年性認知症の当事者として紹介されている中島輔(たすく)さんと蝶野さんらの対談が行われ、約300人が熱心に耳を傾けた。

「症状、状況は人それぞれ」

 対談に先立ち、中島さんは普段通っているデイサービスの仲間と行っているバンド活動の成果として歌を披露。これを見た蝶野さんは「今までは認知症と聞くと、徘徊などのイメージが先行していたが、症状や状況は人それぞれ違うということが分かった」と述べた。さらに、「プロレスラーの先輩には、自分の言いたいことばかり話して、会話のキャッチボールが成り立たない人もいる」とユーモアを交えて会場を沸かせた後、「認知症に関する正しい情報を得て、相手を思いやる気持ちを大切にしたい」と語った。

 中島さんが通う若年性認知症の支援に特化した介護サービス事業所を運営するGrASP株式会社の山崎健一さんは「認知症の方が活躍でき、周りの人に支えられる環境を作りたい」と述べ、そのためには社会全体の正しい理解が不可欠だと訴えた。

 蝶野さんらが出演する啓発動画は今後、公開される予定。