秦野版【4月4日(金)号】
左から草野さん、山口さん、高橋市長を挟み、勝俣さん、坂岡さん

青年海外協力隊海外協力隊 秦野から4人派遣 さまざまな職種 4カ国に

 秦野市在住の山口愛花さん、勝俣彩さん、草野詩歩さん、坂岡雅志さんが、2024年度3次隊のJICA青年海外協力隊・海外協力隊として赴任するにあたり、3月26日に高橋昌和市長に表敬訪問を行った。任期は2年で、それぞれが赴任する国や支援の内容、意気込みなどを報告した。

山口愛花さん

 山口さんが青年海外協力隊として赴任するのは、バヌアツ共和国。首都からプロペラ機で1時間ほどの都市で、廃棄物に関する政策の策定や市民の環境意識向上など、環境教育に携わる。

 バヌアツ共和国では以前は食べ物の廃棄物が主だったが、国の発展や人口増などを背景に家電など新しい廃棄物の処理が問題になっているという。赴任を前に山口さんは、「可能な限り現地のニーズに寄り添い、ボランティア活動に従事したいです」と意気込みを語った。

勝俣彩さん

 海外協力隊として勝俣さんが派遣されるのは、ラオス人民民主共和国。少数民族の比率が多い地域で、商品開発やサービス業で培った知識をもとに、コミュニティ開発に従事する。

 勝俣さんが行くのは手工芸品製造などが盛んな場所。現地の職人との交流や、作り方の模索、新たな商品の開発、ゼロからの企画立案など、特産品の開発や品質向上に携わる。「赴任先で役に立てるよう頑張りたいです」と話した。

草野詩歩さん

 作業療法士である草野さんは、青年海外協力隊としてベトナム社会主義共和国を訪れる。

 草野さんによると、東南アジアでは教育環境が整っていないため作業療法士が不足し、理学療法士がリハビリテーションを提供している状態だという。現地の病院で現場に入りながら、作業療法士の指導を行っていく。「日本に帰国した時、ベトナムとの架け橋になれるよう頑張りたいです」と意気込んだ。

坂岡雅志さん

 ユーチューブの番組制作と、ライフワークの写真作品作りを行っている坂岡さんは、青年海外協力隊としてペルー共和国に赴任する。技術官への写真撮影指導を行う。

 高性能なカメラが手に入りにくいというペルーで、美術品などアカデミックな写真を機材がない中で撮影するための技術を伝えに行く。「専門用語が多い世界なのでどう言葉の壁を越えて伝えるかという課題はありますが、一人でもカメラマンになりたいと思ってもらえたら」と意気込みを話した。

 報告を受け高橋市長は、「志した思いを忘れず、それぞれの経験を生かし頑張ってほしい。環境も言葉も違うので体には気をつけて、また元気に秦野に帰ってきてください」と激励した。

ポスターを持って投票を呼びかける市環境共生課職員

秦野市 人気投票で「推し水」募る 名水の里の魅力発信

 秦野市は、市制施行70周年記念事業の一環として市内名水スポットを対象とした選抜総選挙(人気投票)を4月1日から実施している。投票期間は6月30日(月)まで。結果発表は8月2日(土)に開催される秦野名水Splashフェスティバル内で行われる予定だ。

 「秦野名水」は、秦野市域に存在する地下水を水源とする水の呼称。この選抜総選挙は、1985年に名水百選「秦野盆地湧水群」として選定されてから40周年、そして市制施行70周年という節目を記念して行われる。名水百選の価値と魅力を再発信し、市の豊かな自然や地下水保全の取り組みを広く知ってもらうことが目的。

 投票対象となるのは、市内の湧水、井戸、温泉などの名水スポット。水道水や「おいしい秦野の水─丹沢の雫─」以外の商品・グルメは対象外となる。投票方法は電子申請システム「e─kanagawa」を利用した電子投票と、市役所西庁舎1階環境共生課窓口、または自然観察施設くずはの家での紙投票。

 投票者には、期間終了後に抽選で景品が贈呈される。景品は、電子地域通貨OMOTANポイント・横浜DeNAベイスターズオリジナルキャップ・もりりんオリジナル手ぬぐいの3コースから選択可能。

 過去にも名水百選選定30周年を記念して環境省が実施した「名水百選選抜総選挙」で、ペットボトル飲料「おいしい秦野の水─丹沢の雫─」が全国1位を獲得した実績を持つ秦野市。今回の選抜総選挙は、秦野名水に係る市制施行70周年記念事業の始まりとして実施される。今後は、名水フェスティバルや名水巡りスタンプラリーなどのイベントも開催される予定だ。さらに、11月8日(土)には、名水百選選定自治体で構成される協議会の会長市として、「第39回全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会(名水サミット in はだの)」を開催し、秦野名水の魅力を全国に発信する。

 秦野市環境共生課は「秦野市は生活の中に名水が息づいているまち。名水の里として、多くの方に知ってもらいたい。総選挙を通じて、市外の方も秦野市に来ていただくきっかけにもなれば」と話している。

3月21日付で秦野警察署長に就任した 浅田 二郎さん 秦野市在住 58歳

「挑戦せねば、始まらず」

 ○…秦野署での勤務は2回目。10年前は調査官、今回は初の署長職だ。警察と自治体の連携が深く、ボランティア活動も活発で「良い街だなぁと思っていました。また働きたかったので、辞令が出てガッツポーズです」と笑顔で語る。

 ○…署員に訓示として伝えたのはスマイル、スピード、チャレンジの3つ。笑顔で明るく市民の信頼を得て、スピード感を持って取り組み、目標を持って困難な課題にチャレンジすること。「為せば成る為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」を座右の銘に「諦めたら結果は出ない。前例にとらわれず取り組んでいく」と強い決意を示す。特に特殊詐欺の市民の自己看破率の向上、交通死亡事故の防止、山岳対応に取り組む。山岳救助はもちろん、山火事の防止やヤビツ峠でのローリング族対策なども力を入れていきたい考えだ。

 ○…1985年、小田原警察署交番勤務から始まり、警備警察としてキャリアを積んできた。昭和から平成へ変わる際の「大喪の礼」や「即位の礼」での警備、三里塚闘争(成田闘争)やオウム真理教の一連の事件など、機動隊として歴史に残る事件にも最前線で関わった。「この経験は悪事に対する警察官の正義感を確立させたと感じています」。現在は匿名・流動型の犯罪が増え、昔とは犯罪も変化しているが「対決心を持って取り組んでいく」と話す。

 ○…歴史が好きで、秦野の史跡や古墳に興味も。野球ではベイスターズファンだとか。秦野に単身赴任中だが、自宅は平塚。もともと秦野は生活圏内なので、買物や春には桜を見に来ることもある。「私も今は秦野市民の一人。市民にとって何がベストか想像力を働かせ、治安維持の責任者として対応したい」

交通安全標語の入賞者ら

標語で交通安全啓発 交安協が6点選出し表彰

 第35回交通安全標語入選者表彰式が3月21日、交通安全協会会館で行われた。秦野市交通安全協会(宇佐美一生会長)が主催しているコンクールで、市民の交通安全意識の高揚を図るため、啓発物品などに使用する交通安全標語を毎年募集している。今年は49人173点の応募があり、入選作品6点が選ばれた。

 秦野市長賞に選出されたのは原敬(たかし)さん(下大槻)の標語『夕暮れの 散歩にキラリ 反射材』。原さんは「散歩している時に、車に気づかれるよう反射材があると安全だと思い、その経験を標語にした。秦野市長賞は2回目で嬉しい」と受賞の喜びを語った。選考に関わった秦野市を代表し、地域安全課の相蘇暢宏課長は「市長賞の標語は歩行者の安全を確保するもの。みんなで連携し、安全に暮らせるような環境整備をしてきたい」とコメントした。

 また、小島富雄さん(堀西)の標語『自転車に ルールとマナーと ヘルメット』が秦野警察署長賞を受賞。秦野警察署交通課の高橋祥一課長は「自転車の事故が増えている中、この標語の通り交通ルールとマナー向上について市民に関心を持ってもらい、事故を1件でもなくしていきたい」と語った。

 宇佐美会長は「どの標語も優秀で選考は難しかった。市民の交通安全への意識の高さがうかがえて嬉しく思った」と話していた。交通安全協会長賞の受賞者と標語は次の通り(敬称略)。

 ▽笹本佳英子『車間距離 心の余裕を 測る距離』▽安藤牧代『青信号 点滅してたら 止まろうね』▽広川正樹『一瞬の 無理と焦りが 事故を呼ぶ』▽大庭祥子『運転中 あせり禁物 事故のもと』

秦野リトルシニア 春の関東大会に出場

 中学生硬式野球チーム「秦野リトルシニア」(牧嶋和昭監督・部員66人)が、2月16日から開催された南関東支部春季大会(参加61チーム)で敗者復活戦から勝ち上がり、春の関東大会への出場を決めた=写真。

 1回戦シードだった秦野リトルシニアは、初戦となった2回戦で秋季大会優勝の中本牧シニアと対戦。投打がかみ合い、9対1の5回コールドで勝利した。

 続く3回戦も鶴見シニアに7対4で勝利。順調に勝ち抜き勢いに乗るかと思われたが準々決勝、最終回まで平塚シニアに対し2点リードしたものの、4対5でサヨナラ負けを喫した。

敗者復活勝ち抜き

 その後、初戦を勝てば関東大会出場が決まる横浜青葉シニア戦で、タイブレークの末6対8で惜敗する。続く2回戦で再び投打がかみ合い、川崎中央シニアに11対1の4回コールドで勝利し、関東大会出場を決めた。

 大会を終え牧嶋監督は、「初戦で優勝候補の中本牧シニアを破ったが、投手力が課題となった大会でもあった。関東大会では守りからリズムを作り、よい結果を残したい」と話した。

 また、主将を務める布施麟太郎さん(平塚市土沢中学校3年)は、「春季大会では投手力・守備に課題が残りました。関東大会では守備からリズムを作り、目標のベスト8を目指して夏のスーパーシードを獲得したいです」と、意気込みを語った。

 関東大会初戦は4月6日(日)に行われる。

障害者施設の作品即売会 4月11日 イオン秦野SC

 障害者施設による自主作品などの展示即売会が4月11日(金)、イオン秦野SCで開催される。午前9時から午後3時。

 今月は、ゆめ散歩(市内事業所自主製品など)、いんくるネット(みかん・ニンニク・黒ニンニク・菓子など)、弘済学園(花苗・ハーブティー)、ちっちゃな星の会(ラスク・菓子・手芸品)、くず葉学園(しいたけ・豆腐・織物製品など)、秦野ワークセンター(陶芸品・手工芸品)、やまばと学園(せっけん・マグネット・巾着)の7事業所が出店。

 問い合わせは、ともしびショップゆめ散歩【電話】0463・73・6031へ。

3月に行われた懇話会

OMOTANコイン 利用状況など報告 昨年度最後の懇話会で

 秦野市役所で3月24日、2024年度最後の「秦野市電子地域通貨事業推進懇話会」が行われた。昨年12月1日に運用が始まったOMOTANコインの状況や、今後の方針などが報告された。

 事務局によるとアプリダウンロード(DL)数は、2022年の電子商品券1万3663件を上回る3万2469件。年代別では40〜50代が全体の約半数で次いで60代・30代。電子商品券と比率はほぼ変わらなかったが10〜20代が微増した。

 利用状況は、1日の決済件数を見ると当初は個店利用が上回り、決済額は個店・大型店共にほぼ同額で推移している。12月24日のプレミアムポイントバックキャンペーン(CP)の個店ポイント終了を境に、DL数・決済額共に減少。1月31日のポイントバック終了時点での共通ポイント予算執行率は75%で、その残額を使い実施したDL3万人突破記念CPで、再び増加した。

 その後も決済や健康ウォーキングポイントの稼働が一定数あったことから、進行を務めた東海大学の小林隆教授は「滑り出しは順調」とする一方、「今後、日常的に使ってもらえるよう、どう育てていくかが肝要」とした。今年度は市の事業での活用のほか、市内のイベントとの連携や、アドバイザー制度導入も検討。懇話会も事業者と消費者を中心としたものに再編成される。

支部の会員を前にあいさつする石井さん(左)

福島商業高同窓会関東支部 石庄庵で恒例の懇親会 震災きっかけに絆

 手打ちそば石庄庵(秦野市寺山)で3月27日、福島県立福島商業高校同窓会関東支部(原山伸之会長)の会員8人が集い、懇親会が行われた。

 これは同店店主の石井貞男さんが2011年の東日本大震災発生後、すぐに現地を訪れ、同高校の体育館で被災者のためにそばを打って振る舞ったことがきっかけ。その後、毎年この時季、同支部の有志による懇親会が行われるようになった。石井さんは「そば打ちがきっかけとなり、このような絆ができ、毎年、皆さんの笑顔を見ることができて嬉しい」とあいさつ。原山会長は「継続したご支援ありがとうございます。今後も毎年この集いを継続していきたい」と話した。

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秦野戸川公園 チューリップ愛でる 13日まで、春のイベント

 県立秦野戸川公園(秦野市堀山下1513)で4月13日(日)まで、「2025チューリップフェア」が開催されている。

 7万本のチューリップが植わるなど自然豊かな同公園。期間中、《5日(土)・6日(日)》ヨーヨー釣り体験・プラバンのキーホルダー作り・新鮮野菜などの販売、《6日》アルプホルン演奏、《期間中毎日》キッチンカーによる販売のほか、「新東名高速道路情報」の展示や花・昆虫・野鳥などの園内トーク(秦野ビジターセンター主催)などが行われる。また、13日(日)には丹沢マルシェも同時開催される。

 詳細・問い合わせは、同公園パークセンター【電話】0463・87・9020へ。

赤いノボリが目印

最後の上宿観音市 本日4月4日・5日

 上宿商栄会主催の「上宿観音市」が4月4日(金)、5日(土)に行われる(荒天中止)。参加店の内2店舗で5百円以上の買物をし、観音市のチラシに店印を集めると抽選会に参加できる。

 5日11時〜正午は「サイコロトイレットペーパー取りゲーム」実施(雨天中止)。模擬店は10時〜15時(5日14時まで)。なお、今回の開催をもって上宿観音市は歴史に幕を閉じる。同商店会は「長い間ご愛顧いただきありがとうございました」と話す。(問)アンデス橋本【電話】0463・81・1202

次回の歌声サロンのチラシ

歌声サロンの参加者を募集

 地域の文化活動に尽力している加藤雅彦さんの「歌声サロン」。次回の開催は4月25日(金)。会場は東海大学前駅南口すぐのタウンニュースホール。時間は午前10時から11時30分(午前9時30分受付開始)。参加費は1ドリンク付で800円。ピアノは岩元志真さん。

 懐かしい童謡や唱歌、昭和のヒットソングや世界中で愛されている歌の数々を加藤雅彦さんとともに歌う。予約制。参加費は当日払い。定員になり次第締め切り。駐車場に限りがあるため公共交通機関で来場を。

 ■タウンニュースホール【電話】0463・77・0025、午前10時から午後5時。水曜休館。

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ピアニストの末松茂敏さん

限定40人観覧受付中 森の中の音楽会 5月17日 奥津国道美術館

 奥津国道美術館(秦野市曽屋1758)で5月17日(土)、”森の中の音楽会”として人気の「ミュージアムコンサート」が開催される。午後3時開演(4時30分終演予定)。今回はピアニストの末松茂敏さんを迎え、”名曲の花束”と題し開催。演奏予定曲は「幻想曲 さくらさくら」(平井康三郎)、「春の歌」(メンデルスゾーン)、バラード第1番(ショパン)、「ラ・カンパネラ」(リスト)ほか。観覧料はデザートセット付・入館料込みで3500円。小学生以下1500円。2歳以下は膝上鑑賞無料。予約制・先着40人。申込みは同館【電話】0463・26・7312(午前10時から午後4時)へ。水・木休館。

市長動向 3月27日〜30日

 ▽3月27日(木)/高村政策アドバイザー、秦野こども未来づくり会議から「未来づくりのアイデア」及び「秦野こども未来づくり宣言」の受領、湘南地域県政総合センター・篠田所長ら、平塚土木事務所・近藤所長ら、川崎国道事務所・藤坂所長、内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局・西尾参事官ら、公益社団法人農業農村工学会・小泉専務理事(東京)等▽28日(金)/株式会社ジェイコム湘南・神奈川・平林西湘局長ら、各部決裁、広報編集会議、中地区教職員組合歴代役員会(平塚)等▽30日(日)/秦野市長杯争奪春季市民野球大会開会式、はだの桜まつり視察、弘法大師法要

感謝状を手にする高橋市長(中央左)と関野会長(中央右)

秦野LC 市に丹沢産ヒノキ寄贈 権現山の野鳥観察に活用

 秦野ライオンズクラブ(=LC・関野滋一会長)が、権現山バードサンクチュアリの改修工事に、丹沢産ヒノキ100万円分を寄贈した。同クラブの関野会長ほか6人が3月17日、秦野市役所を訪れ高橋昌和市長から感謝状を受け取った。

 権現山バードサンクチュアリは、四季折々の自然と野鳥との出合いを通じて人々の心を育む場として1993年に同クラブが整備・寄贈。整備から30年以上が経過し、老朽化が進んでいたため利用者の安全・安心を確保すべく、この度リニューアルされることとなった。今回の改修にあたり、今年創立60周年を迎える同クラブが協力し、丹沢産ヒノキ100万円分を提供した。

 贈呈式で高橋市長は「素晴らしいものを寄贈いただき、弘法山公園の魅力がさらに増した。多くの人が訪れるのを楽しみにしています」と話した。関野会長は「野鳥が好きな人にとって名所になったら嬉しい。秦野ライオンズクラブは今年60周年。今後も地域に貢献し、益々発展させていきたい」と語った。

「こも巻き」外し、春の訪れ 稲元興業が地域貢献

 松の木の幹に藁を巻いて冬の寒さから木を守る「こも巻き」。松の葉を食べるマツケムシは、暖かい場所に集まる習性がある。こも巻きは冬の間に藁に虫を集めて駆除することを目的に行われている。

 冬の間、水無川沿いの鶯橋から堀戸大橋付近に植わる松の木に施されていたこも巻きは、(株)稲元興業(秦野市戸川)が昨年11月末に取り付けたも

の。こも巻の藁を外す作業は、春の訪れとともに桜の開花が進む3月29日に行われた=写真。

 「10年ほど前から、地域貢献の一環として行っている事業です。今後も引き続き、取り組んでいきたい」と同社常務取締役の三谷隆明さんは話す。

府川校長(右)に手渡す川上会長

鶴巻温泉南町商店会 新入生の安全と成長願い 延命地蔵ストラップ寄贈

 鶴巻温泉南町商店会(川上拓郎会長)が3月27日、鶴巻小学校の新1年生のために延命地蔵のマスコットストラップを寄贈した。今年、鶴巻小学校に入学する101人の児童に配布される。

 鶴巻温泉駅南口にあり、昔から長寿を願う縁起の良い地蔵として大切にされてきた延命地蔵。2018年には、南口広場完成に合わせモニュメントが設置されている。ストラップの寄贈は今年で6回目で、交通安全と元気に学校生活が送れるようにという願い、郷土愛を育んでほしいという思いが込められている。

 当日は川上会長が鶴巻小学校の校長室を訪問し、府川伸校長にストラップを手渡した。これを受け府川校長は、「子どもたちに健やかに成長して欲しいという地域の思いを感じます。新入学児童が鶴巻のことを知るきっかけになってくれれば」と話した。