厚木・愛川・清川版【4月11日(金)号】

清川村議選 10人が出馬意向 4月15日告示へ

 任期満了に伴う清川村議選(定数8)が4月15日告示、同20日投開票で実施される。これに先立ち、村選挙管理委員会は7日、4月4日時点の「立候補予定者一覧」を公表。現職6人、元職1人、新人3人の合わせて10人が立候補の届け出に向け、選管による書類の事前審査を受けている=4月9日起稿。

 立候補を予定している現職は自民党公認の細野賢一氏(50・2期)、いずれも無所属の落合美和氏(59・1期)、小林大介氏(40・1期)、細野洋一氏(75・3期)、笹原和織氏(63・4期)、城所英樹氏(56・2期)の6人。元職は、無所属の川瀬正行氏(72・7期)。新人は、いずれも無所属の岩澤一幸氏(44)、村田龍央氏(43)、山本直弘氏(37)が名乗りを上げている。

 2021年に行われた前回選挙は定数8に対して、10人が立候補。細野賢一氏が363票、落合美和氏が277票、小林大介氏が169票、細野洋一氏が134票、笹原和織氏が122票、城所英樹氏が121票を獲得し当選した(あん分省略)。投票率は70・36%で過去最低だった17年の69・38%を0・98ポイント上回った。

 村の選挙人名簿登録者数は3月3日時点で、2337人(男性1203人・女性1134人)。

平山代表(前列中央)とコーチ陣

愛川町の「ドアスポ」 総合型クラブとして始動 半原小卒業生も参加

 愛川町のスポーツ団体(一社)DOOR to SPORTS(ドアスポ)が、4月から総合型地域スポーツクラブとして活動を始めた。町内2例目となる総合型クラブとして、町民がスポーツに親しむ機会を提供していく。平山裕子代表は「子どもから高齢者まで、年齢や性別を問わず体を動かす大切さを伝えていきたい」と抱負を語る。

 総合型地域スポーツクラブは地域住民が自主的に運営する団体で、競技レベルに応じて多世代がさまざまなスポーツに親しむ場を提供する。地域スポーツの担い手やコミュニティーの核としての役割が期待され、部活動の地域移行が進む背景などもあり全国で創設が進んでいる。

 子どもの健全育成やスポーツに親しむ拠点づくりを目指して2019年に結成したドアスポは、三増公園陸上競技場や半原小学校の体育館などで陸上競技やダンス、パーソナルトレーニングなどの活動を行う。

 半原小学校で活動していた駅伝クラブ「レッドデビルス」が組織の前身で、現在もドアスポの陸上競技レッスンではレッドデビルスの名称を使用している。

 平山代表はレッドデビルス設立時からコーチとして運営に携わり、「よこはま国際ちびっこ駅伝大会」ではクラブを幾多の優勝に導いてきた。一方で長年児童らと関わってきた経験から、現代の子ども達の運動習慣の希薄化や体力の低下を実感しているという。

 老若男女に運動の重要性ややりがいを伝えようと、ドアスポの設立に奔走する平山代表の取り組みを知り集まったのは、かつてレッドデビルスのメンバーとして平山代表から指導を受けた半原小の卒業生たち。苅田広野さん(29・半原在住)は、拓殖大学時代に箱根駅伝を2度経験した実力派。松田敏和さん(28・相模原市在住)も救急救命士として働きながら、休日は地元に戻り活動に協力している。

地域移行の受け皿に

 ドアスポでは、陸上競技やブレイクダンスなどのレッスン、参加者が自由にスポーツを楽しむサークル活動のほか、運動初心者の女性向けにパーソナルトレーニングなども行っている。

 苅田さんは「指導した参加者が『足が速くなった』と喜んでくれるとうれしいし、子どもたちの伸びしろを感じる」とやりがいを語る。平山代表は「部活動の地域移行が進む中、ドアスポとしても受け皿としての役割を担えたら」と今後の展望を語った。

(問)事務局【電話】046・239・4867

第100代厚木警察署長に就任した 阿部 勇さん 厚木市在住 59歳

利他の心で地域をつなぐ

 ○…100代目という節目の署長職に就任したことに、大きな責任と喜びを感じている。管轄する厚木、愛川、清川の印象は「自然が豊かで人も温かい一方で、厚木には歓楽街もある。地域の方が安心して暮らせるよう、治安の維持に努めたい」。定年を前に最後の勤務地となる厚木署で、「警察人生の集大成として、悔いのないように全力を尽くしたい」と力強く語った。

 ○…「引っ込み思案な性格」だったが、刑事ドラマに憧れて警察官を志した。「結局刑事になることはなかったけれど」と笑うが、住民の相談係や広報など、地域に寄り添う警察官としてやりがいを培ってきた。交通部での勤務経験も持ち、前任は運転免許本部長として運転免許証とマイナンバーカードの一体化や手数料のキャッシュレス化など、時代の変化に対応した業務を担った。

 ○…400人を超える厚木署員の指揮を執るにあたり、着任時の訓示では「利他の心」の大切さを説いた。自分の利益よりも、相手を思いやる心を―。署員一人ひとりがそんな気概を持つことで、組織としての結束力が高まると信じている。春の交通安全運動の街頭活動では交通指導員の熱心な様子に感銘を受けたといい、「他にはないような力を感じた」と、地域とのつながりにも積極的に関わりたいという。

 ○…休日には地域をくまなく巡り、「川に鮎の稚魚が泳いでいたのを見つけた」と自然を楽しみながら、土地土地の実情を把握して歩く。単身赴任中の自炊は「なんでも作れますよ」とお手のもので、過去には上司直伝のだし巻き卵を部下に振る舞ったことも。署員や協力団体との円滑な関係づくりに取り組むべく、歴代署長がつないできた100代目のバトンをしっかりと握りしめる。

加藤代表取締役(左)と山口市長

ココカラ本厚木 帰宅困難者の滞在施設に 運営企業が厚木市と協定

 厚木市はこのほど、大規模災害発生時における帰宅困難者用一時滞在施設などの提供に関する協定を、市内中町のフィットネス&スパ ココカラ本厚木を運営する人の森株式会社(海老名市)と締結した。

 この協定により、180人の帰宅困難者を同施設内に受け入れることができるという。締結式には山口貴裕市長、加藤政徳代表取締役が出席。加藤代表取締役は「協定締結により、地域のための活動の大切さを再認識するきっかけとなった。有事の際には力の限り協力をさせていただきたい」とコメント。山口市長は「市民、そして在勤の方も大変心強いと思う。今後も災害に強いまちづくりを進めていきたい」と話した。

扉座による新作公演 厚木市文化会館で2日間

 厚木高校出身で劇作家の横内謙介さんが主宰する劇団扉座の公演「北斎ばあさん―珍道中・神奈川沖浪裏―」が6月7日(土)と8日(日)、厚木市文化会館で開催される。

 開演時間は7日が午後6時から、8日が午後2時から(開場は開演の30分前)。

 今作は、江戸時代の著名な浮世絵師・葛飾北斎の死後、残された腹違いの老姉妹、お美与とお栄が父の面影を辿る旅を描いた物語。扉座の誇る2人の看板女優、中原三千代さんと伴美奈子さんが老姉妹を演じる。

 チケットは前売・当日ともに一般5000円、学生2000円(全席指定)。学生券は25歳以下(当日は学生証持参)。未就学児は入場不可。

 詳しくは劇団扉座オフィシャルサイトまたは、【電話】03・3221・0530へ。

【大正型関東大地震による最新の想定死者数】厚木市/400人、大和市250人、海老名市240人、座間市100人、綾瀬市250人、愛川町0人、清川村0人(神奈川県地震被害想定調査報告書より抜粋)

大正型関東地震 神奈川県 想定死者数の半減めざす 最新調査もとに戦略改定

 神奈川県はこのほど、「県地震防災戦略」を策定した。2016年に策定した戦略が今年3月に期間満了を迎えることを受けて、最新の地震被害想定調査結果を踏まえて改定した。新たな戦略では、県内最大規模の被害が想定される大正型関東地震による死者数の半減を目標とした。

 改定した戦略では、今後10年間(2025年度〜34年度)を目標期間とし、「誰一人取り残さない防災」を基本理念に据えた。大正型関東地震で想定される直接死1万9780人と災害関連死9460人を含む死者数(冬・午後6時想定)の半減を目標とした。16年策定時の想定総死者数は3万1550人だった。

 能登半島地震や熊本地震の教訓を踏まえ、高齢者や障がい者などの要配慮者の被災率や災害関連死、避難所における女性への視点の欠如も「今なお繰り返される課題」と位置付けた。

 重点プロジェクトとして、「防災DXの推進」や「防災に関する知識・意識の向上」、「要配慮者対策」など10項目のプロジェクトを取りまとめた。住宅などの耐震化推進やストレスフリーな避難生活環境の確保、被災者の生活再建も重点的に取り組む。

 自助・共助・公助が一体となった取り組みを積極的に推進し、県民一人ひとりと事業者の防災意識の向上を目指す。

震度7の揺れも

 大正型関東地震が発生した場合、県内ではほぼ全域で震度6強以上の揺れが想定され、川崎、横浜、湘南、県央、県西地域にかけては震度7で甚大な被害が予測される。

 地震発生直後には、県人口の半数を超える518万人が断水の被害を受け、その復旧には約50日を要する指摘もある。

 津波は相模湾沿岸で6〜10m、東京湾沿岸で2〜4mの高さが想定され、相模湾内で5〜10分、東京湾内で25〜45分で到達が想定される。

中間で見直しも

 県は、目標期間のおおむね中間年に進捗状況の点検を実施し、必要に応じて戦略の内容や施策の見直しを行うとしている。今回の改定を通じて、県民の安全・安心の確保に向けた取り組みを一層強化する構えだ。

厚木市(上)と清川村での贈呈の様子

JAあつぎ 農業を知ってほしい 厚木市と清川村に教材本

 JAあつぎ(大貫盛雄代表理事組合長)は3月25日に厚木市役所と清川村役場を訪問し、新5年生に向けてJAバンクの小学校高学年向け補助教材本「農業とわたしたちのくらし」2243冊を寄贈した。

 同教材本は2008年から、JAバンクが「食農教育応援事業」として、全国の小学校へ寄贈を続けているもの。教材本では、農業と地域の関わりをはじめ、生産や流通、農業技術の移り変わりなどが図や写真、二次元コードを使った動画資料で紹介されており、小学5年生の副教材の一つとして使用されている。

 当日は、同JAの萩原佐敏常務理事らが厚木市教育委員会で佐後佳親教育長に、清川村役場で岩澤吉美村長へ教育本を手渡した。萩原常務理事は「教育本を通じて、食と農業の関わりに興味を持ってもらいたい。今後も子どもたちが農業に楽しく触れ合える機会を地域と連携して作りたい」と話した。

 教材本は市と村にある24小学校の新5年生と教職員に配布される。また来年度からは電子版での配布も予定されているという。

トロフィーと賞状を手にする上位入賞者

朱心会館6人が活躍 神奈川硬式空手道選手権

 「第33回神奈川硬式空手道選手権大会」が横須賀アリーナで開催され、愛川町で活動する朱心会館に通う選手6人が優秀な成績を収めた。同大会には17団体約300人が参加し、形の部と組手の部に分かれて戦った。組手個人戦男子高校で優勝した武藤生蕗さんは「練習を本番の試合同様の気持ちで取り組んできた結果が優勝だったので嬉しかった。試合中にみんなからの声援が背中を押してくれた」と笑顔でコメントした。

 今大会での入賞者は以下の通り(敬称略)。

 ▼組手個人戦男女幼年・優勝/高知虎太朗、組手個人戦男子小学1年・準優勝/松枝龍太郎、組手個人戦男子小学3年・優勝/佐藤恵、組手個人戦男子中学2・3年・準優勝/桃井大虎、組手個人戦男子高校・優勝/武藤生蕗、組手個人戦男子一般有段・優勝/小関瑞葵

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4月、5月、6月の3カ月で順次公開される

厚木ゆかりの偉人紹介 郷土博物館HPで

 あつぎ郷土博物館(下川入)では、市制70周年の節目として、4月5日から「あつぎにゆかりある偉人70選」を同館ホームページで公開した。

 これは同館学芸員が選んだ厚木にゆかりのある偉人70人を紹介するもので、主管する市文化魅力創造課では、「郷土愛と郷土学習のきっかけ作りとなれば」と話す。

 ホームページ内のデジタルミュージアムでは現在、ヤマトタケルに始まり毛利季光、愛甲三郎季隆ら28人の偉人を紹介。各ページでゆかりのある場所や所蔵品などの写真と共に、厚木との関係性を解説している。4月は古代・中世編、5月は近世編、6月は近現代編として計70人が掲載される予定。

 現在公開されている偉人は、▽ヤマトタケル▽小野小町▽源義隆・頼隆▽源頼朝▽毛利(森)景行▽大江広元▽毛利季光▽愛甲三郎季隆▽近藤能成▽隆寛▽藤九郎盛長▽日蓮▽本間重連▽本間一族(資貞・資忠父子と忠秀)▽一遍上人▽善鸞▽夢窓疎石▽高師直・師冬▽上杉憲顕(山内上杉氏)▽足利基氏▽足利持氏▽長尾景仲▽上杉定正(扇谷上杉氏)▽北条五代▽武田信玄▽上杉謙信(長尾景虎)▽桂坊▽豊臣秀吉

 問い合わせは同館【電話】046・225・2515へ。

ステージを盛り上げるキッズダンス

初日は6千人以上が来場 宮ヶ瀬桜まつり

 愛甲郡清川村にある宮ヶ瀬の春の風物詩、「第18回宮ヶ瀬桜まつり」が4月5日に開幕した。初日には近郊から約6200人が訪れ、満開を迎えた約1000本の桜並木を堪能した。

 まつりのオープニングを飾ったステージでは、相模原市のキッズダンスチームが元気いっぱいのパフォーマンスを披露、集まった観光客から大きな拍手が送られた。

 また会場となった水の郷商店街や水の郷大つり橋周辺の美しい桜を背景に多くの人々で賑わいを見せた。まつり期間中の12日(土)にもステージパフォーマンスを予定、13日(日)には近隣の服部牧場からヤギやウサギが訪れ、触れ合い体験会が開催される。

 問い合わせは宮ヶ瀬水の郷イベント実行委員会【電話】046・210・3226

横断旗の寄贈の様子

神奈川トラック協会厚木 第一地区会が横断旗寄贈 新入児童らの事故防止へ

 神奈川トラック運送事業団体厚木第一地区会(鈴木紀夫会長)が4月7日、厚木市に横断旗200本を寄贈した。

 同会は新入学児童や生徒、高齢者などの交通事故防止に役立ててもらおうと、毎年4月に旗の寄贈を行っており、今年で4回目となる。

 当日は厚木市役所に鈴木会長、大塚淳副会長、坂本学副会長の3人が訪れ、山口貴裕市長と佐後佳親教育長に旗を手渡した。鈴木会長は「新年度を迎えるにあたり、市内の交通事故、死亡事故を1件でも減らしていくため、横断旗を活用していただきたい」と話し、山口市長は「横断旗の寄付に心から感謝申し上げる。横断旗を使用し、子どもたちや高齢者などの交通事故防止に役立てていきたい」と話した。

 また、同会は7日から9日の3日間、厚木市、愛川町、清川村の通学路などで小学生の朝の登校時の見守り活動も実施。会員らは交通量の多い道路や交差点、横断歩道などで、横断旗を掲げた。

 厚木北小学校前の歩道橋で国道129号を横断する児童の見守りに参加した大塚副会長は、「この場所は交通量も多く危険。トラック事業者として、交通安全に協力していきたい」と話した。

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イベントチラシ

新庁舎予定地で壁画制作 井上純さん招き

 厚木市は、市役所新庁舎建設予定地の仮囲いを使った親子向けのアートワークショップを5月に開催する。現在参加者を募集している。

 講師を務める井上純さんは、荻野小・荻野中・厚木西高・多摩美術大学卒業。2010年にナイキ本社の壁画を制作したほか、12年にはファッションブランドMIHARAYASUHIROパリコレクションの舞台でライブペイントを実演。市内でも文化会館改修工事の仮囲いに作品を描いたほか、本庁舎1階総合受付上に市制70周年記念作品を描いた。

 5月17日(土)は「大きな壁に描いてみる」をテーマに、仮囲いに自由に絵を描く。午前10時から午後3時。

 対象は市内在住在学の小学生〜高校生10人。画材や道具の持参も可。汚れてもよい白いTシャツで参加を。必要に応じて手袋持参。

 5月18日(日)は「レタリングワークショップ」と題し、仮囲いにレタリングで文字を描き、手や足などを使って色を塗る。会場はあつぎ市民交流プラザアートギャラリー(アミューあつぎ内)、市役所新庁舎建設予定地仮囲いの2カ所。対象は未就学児から小学生とその保護者5組。

 午前10時から午後3時で参加無料。汚れてもよい白いTシャツで参加を。参加希望者は、市ホームページの申込書をメール(8650@city.atsugi.kanagawa.jp)または市文化魅力創造課(あつぎ市民交流プラザ6階)に持参。4月25日(金)締切。応募多数の場合は抽選。

(問)市文化魅力創造課【電話】046・225・2508

上位入賞者には奨励金制度も

厚木市 音楽コンクール参加募集 ピアノ他4部門

 厚木市では7月27日(日)に本選が行われる第43回厚木青少年音楽コンクールの出場者を募集する。

 同コンクールは地域の音楽文化の普及向上、青少年の育成を目的に毎年開催しているもの。

 募集は青少年向けのクラシック音楽の独奏、独唱で、【1】ピアノ【2】バイオリン【3】声楽【4】その他の管弦楽器の4部門。参加資格は29歳まで(音楽系の大学生・卒業生は不可)。参加費等の詳細は問い合わせを。締切は5月30日(金)。問い合わせは市文化魅力創造課【電話】046・225・2508。

春の自然観察会 八菅山いこいの森で

 八菅山いこいの森で4月26日(土)、四季の自然観察会が行われる。午前9時30分から11時30分。参加無料。主催するサークル愛川自然観察会では参加者を募集している。

 希望者は、当日午前9時30分までに社務所横の駐車場に集合する。歩きやすい服装と靴で、タオル、飲み物、持っている人はルーペや双眼鏡、カメラなどを持参する。事前の申し込みは不要なので直接会場へ。

 雨天時は翌27日(日)に延期。天候判断は同会代表の山口さん【携帯電話】090・9399・3910へ。

デジタルパネルでドローンを操作する来場者

宮ヶ瀬ダム 水道ゾーンリニューアル 水とエネルギー館

 愛川町にある宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館内の「水道ゾーン」が4月5日にリニューアルオープンした。1999年の同館開館以来、神奈川県内広域水道企業団が広報拠点として運営してきた同ゾーンは、ダムの役割や水資源の重要性を伝え、多くの来場者に学びと気づきを提供した。

 開館25周年を機に、展示コンテンツと内容を一新。今回のリニューアルでは、特に家族連れが楽しめる要素を大幅に拡充した。オープンに先駆けて行われた内覧会には、同企業団の城博俊企業長のほか、愛川町の小野澤豊町長、清川村の岩澤吉美村長ら約20名が出席し、新たな「水道ゾーン」の誕生を祝った。

 リニューアル後、初の来場者となったのは、町田市から訪れた小学1年生と4歳の兄弟。デジタルパネルに映し出されたドローンの操作体験を満喫し1年生の兄は「ダムのことが良く分かった」と笑顔で語り、リニューアルされた展示に満足した様子を見せた。

新たな認定品を手にする岩澤村長

新たに3品認定 きよかわブランド

 清川村の地域ブランド「きよかわブランド」に、この度新たに3つの特産品が認定された。

「きよかわブランド」は、村の知名度向上と地域産業の更なる推進を目指す取り組みとして2022年に創設され、これまで自然薯や清川恵水ポークといった一次産品に加え、村の手作りソーセージやジェラートなどの加工品、計16品目が認定を受けている。

 今回、新たにブランドの仲間入りを果たしたのは、2月1日から21日までの期間に募集が行われた3品。「清川茶ばあむ」「清川茶そば」「茶パウンドケーキ・ハーフサイズ」が審査を経て認定された。

 岩澤吉美村長は、今回の新たな認定品について「村のオリジナル茶葉の風味を匂いも味も存分に味わえる品々が揃った。なかでも、ソバは生めんで、のど越しも非常に良い」とコメントした。

厚木市の職員が着用する名札

厚木市と愛川町 職員の名札、名字のみに カスハラ対策で4月から

 厚木市と愛川町は4月から、職員が勤務中に着用する名札の記載をフルネームから名字のみに変更した。

 窓口業務などにあたる職員が、来庁者から不当な要求を受けたり心無い言葉を浴びせられたりする「カスタマーハラスメント(カスハラ)」対策の一環。SNSの普及で職員の氏名から個人情報や顔写真が特定され、プライバシーを侵害される恐れもあるとして、全国の自治体で名字のみの名札に切り替える動きが広がっている。

 厚木市職員課によると、主に庁舎1階、2階で窓口対応する職員から来庁者のカスハラに関する相談などが寄せられているという。中には、名札にフルネームが記載されていることに不安を抱く声もあった。

 新しい名札では、名前のほかに顔写真も削除し、代わりに名字の振り仮名とローマ字表記を追加。多くの人が読みやすいユニバーサルデザインを採用し、子どもや外国人、高齢者に配慮した。

 カスハラ抑止に向け、市では昨年11月から庁舎内で啓発ポスターを掲示して来庁者への理解を求めている。

 カスハラの具体的な行為として、「暴言・大声」「長時間の拘束」「過度な要求」「SNSへの掲載」の4点を列挙。ほかにも土下座の要求、居座り、差別的な言動なども該当するとし、これらの行為によって市役所業務に支障が生じる場合、対応を打ち切る旨を記載している。

 愛川町でも、名札の変更について昨年度から検討を進めてきた。変更後は、厚木市同様に名字と振り仮名、ローマ字の表記にした。町総務課は「カスタマーハラスメントが社会問題となる中、職員がトラブルに巻き込まれるのを防げれば。職員にはより一層親しみやすく、ていねいな窓口対応を指導していきたい」と話した。

寄贈式の様子

無事故願いワッペン寄贈 金融機関など、新入児童に

 新入学児童を交通事故から守るため、市内の金融機関や保険会社がこのほど黄色いワッペンを市に寄付した。

 寄付を行ったのは、みずほ銀行厚木支店と損害保険ジャパン神奈川支店厚木支社、明治安田生命保険相互会社 町田支社 厚木中町営業所、第一生命保険厚木支社。厚木市では71年から毎年寄付を受けており、今年は計1705枚が寄付された。各小学校から新入学児童に配布される。

 ワッペンを贈る取り組みは、1965年に交通事故で子どもを失った母親が、当時の総理大臣に交通事故撲滅を訴える手紙を出したという新聞報道を受け、富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)が始めた。現在は損保ジャパン、明治安田生命、第一生命を加えた4者で活動を続けている。

 ワッペンには1年間の交通事故傷害保険が付帯され、登下校中に死亡または後遺障害が残る交通事故に遭った場合、最高50万円の保険金が支払われる。

 3月27日の寄贈式に出席したみずほ銀行厚木支店の三上裕史副支店長は、「子どもの安全を願う気持ちは今も昔も変わらない。子どもたちが安全に登下校できるよう、少しでも役に立てれば」とあいさつ。山口貴裕市長は「今年は1507人が4月から新1年生になる。交通事故を防ぐためにも活用していきたい」と感謝した。

漫画の表紙

厚木市 「脱炭素」漫画で学んで ホームページで公開

 厚木市は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを幅広い年代に知ってもらおうと、オリジナル漫画「ナンデちゃんのなるほど!カーボンニュートラルfromあつぎ」を作成して市ホームページなどで4月7日から公開した。

 2023年度に市民協働で開催した「あつぎ気候市民会議」の中で、カーボンニュートラルの実現を目指して市民が取り組むべき項目を「脱炭素市民 アクションプランinあつぎ」としてまとめた。漫画は市と「カーボンニュートラルあつぎ未来プロジェクト」の市民協働事業として作成したもので、アクションプランに基づいて脱炭素に効果的で取り組みやすい項目について紹介する。

 漫画は、小学生の「ナンデちゃん」がCO2を減らすことの大切さや、削減に向けて必要な取り組みをカーボンニュートラルに詳しい同級生の「よしおくん」から学ぶストーリー。絵は、同会議に市民として参加した漫画家のきくち栞さんが手掛けた。登場人物による会話形式で脱炭素に関する補助金など市の施策も紹介。漫画は小中学校の授業教材としても活用していく予定。

 (問)市環境政策課【電話】046・225・2746

救命ボートを操る消防隊員

厚木市消防本部 夏場の事故増加に備える 相模川で救助訓練

 市消防本部は7日、8日に相模川(同市金田)付近の河川敷などで、水難事故に備えた救助訓練を実施した。約50名の消防隊員が参加し、救命ボートの操作や救命索発射銃の取り扱いなどを確認した。

 この訓練は、水難事故が増加する夏季に備え、迅速かつ的確な救助活動を行えるよう、消防隊員の技術向上を目的に毎年実施されているもの。

 7日の訓練では、救命ボートの操縦訓練に加え、要救助者へのロープや浮き輪の搬送に用いる救命索発射銃の発射訓練が行われた。また、昨年7月から運用を開始した水中ドローンの操作訓練も実施され、隊員が川岸からドローンを操作し、モニターで水中の状況を確認する様子も見られた。参加した消防隊員は、実際の水難事故を想定し、真剣な面持ちで各訓練に取り組んだ。

 訓練に参加した警備第一課の瀧島漱太さん(26)は、「実際の出動を想定して訓練に臨みました。川は危険な場所が多いので、遊ぶ際には特に小さなお子さんから目を離さないよう注意してほしい」と話していた。

窓口に設置された募金箱

被災者支援へ義援金募る ミャンマー地震で厚木市

 厚木市では、3月28日にミャンマー中部で発生した地震による被災者支援に向け、義援金の募金活動を行っている。

 市役所第二庁舎5階の地域包括ケア推進課に募金箱を設置。6月30日(月)まで受け付ける。

 振り込みを希望する人は、日本赤十字社神奈川県支部のホームページから行える。

 問い合わせは同課【電話】︎046・225・2200へ。

国産材を活用した厚木・伊勢原店

神奈川スバル(株) 国産材でSDGsに貢献 飛騨市産の家具を初導入

 神奈川スバル(株)(本社横浜市港北区・中村亜人代表取締役社長)はこのほど、1月にリニューアルオープンした厚木・伊勢原店=伊勢原市高森=に岐阜県飛騨市の国産材を使った木製家具を初めて導入した。

 車の点検などの待ち時間を「ゆっくり過ごしてほしい」と同社では10年ほど前からショールームのリニューアルなどに併せてカフェコーナーを設置。これまでは市販の木目調の家具を導入していたが、国産材を有効活用することで自然を守りながら維持し、地球温暖化防止へもつながる取り組みを推進する飛騨産業(株)の想いに共感。同市産のブナ材のテーブルやイスなど約40点を導入した。「少しでも二酸化炭素削減につながる活動ができれば」と担当者。同社では今後も、店舗の改装時などに県産材を含めた国産材の家具を取り入れていく方針。

風を受けてたなびく鯉のぼり

空を舞う250匹の鯉のぼり 恩曽川を彩る群泳

 「恩曽川をきれいにする会」が4月5日、厚木市内を流れる恩曽川で色とりどりの鯉のぼり250匹を掲揚し、道行く人々の目を楽しませている。

 同会では年間を通して恩曽川の美化清掃やホタル観賞会、イルミネーションなどを実施。東京農業大学厚木キャンパスの学生らと共同で、小学生を対象にした水の透視度や水生生物生息状況などの自然観察調査も行っている。

 鯉のぼりは家庭で不要になったものなどを市民から譲り受け、2012年から掲揚を続けている。現在では季節を感じる恒例行事として、地域住民に親しまれている。

 当日は朝9時頃から同会の会員30人が集まり、200mにわたり川をまたぐようにして鯉のぼりを設置。作業を見守る家族連れからは、大きな鯉のぼりが風にたなびくたびに歓声が上がった。

 こいのぼりは5月6日(火)まで設置される予定。

発見された頭骨(清川村提供)

4月19日 ニホンオオカミの講演会 清川村 みどりホール

 「清川村令和7年度文化伝承・文化財保護講演会」が4月19日(土)、みどりホールで開かれる。

 当日は総合研究大学院大学の寺井洋平准教授が講師を務め、「世界的に貴重な清川村の二ホンオオカミ群」について講演を行う。

 村の指定重文に今年3月に指定された村内で発見されたニホンオオカミの頭骨は、日本のみならず世界の犬の研究者からも注目を集めている。

 時間は午後2時から3時30分(1時30分開場)。参加無料。対象は村内在住、在勤者ほか講座に興味を持った人。

 申し込みは4月14日(月)までに村生涯学習課【電話】046・288・3733へ。

見ごろを迎えたミツバツツジ

開花続々、ツツジ艶やか あいかわ公園見ごろ迎える

 県立あいかわ公園(愛川町半原)でツツジの花が咲き始め、来園者の目を楽しませている。

 斜面一帯にオオムラサキツツジやヤマツツジ、トウゴクミツバツツジなど約40種類・4万4千本のツツジが植えられており、現在は早咲きのミツバツツジが見ごろ。今後も続々と他の品種が開花を迎え、色とりどりの花が斜面を艶やかに染め上げる。

 快晴に恵まれた4月5日は、満開を迎えた桜との競演を楽しむ人などでにぎわいを見せた。厚木市から愛犬と訪れた70代の男性は、「いろいろな花が見られるので、毎年この時期が楽しみ」と話していた。

 同園によるとツツジの開花ペースは例年通りで、4月いっぱいは楽しめそうという。

会場を彩る生け花展  アミューあつぎで2日間

 いけばな小原流相模支部の創立45周年記念花展「花紡ぎ-45の軌跡」が4月12日(土)と13日(日)、アミューあつぎ5階のアートギャラリー1〜4で開催される。午前10時から午後5時。入場無料。

 同支部は厚木市を中心に海老名市、座間市、相模原市で活動する会員70人で構成され、いけばなを通じ、地域文化の発展や伝統文化の継承に努めている。「花の美しさを生かしながら形と輝きを与え、自然の美しさ以上に表情豊かな作品を是非ご覧ください」と来場を呼びかけている。

(問)同支部・善理さん【電話】042・742・0687

 

スピッツ

 今この原稿を病室で書いています。人生初の手術入院体験中で、病名は痔です。命に係わるものではありません。むしろ病気界の癒し系というか、私の年齢で今度手術なんですと人に告げると深刻な心配顔をされがちですが、この病名を明かすと皆さんたちまち笑顔になって、職業病だね、まあ休暇だと思って、みたいなお気楽な反応に変ります。私もイージーな気分でおりました。しかし本日施術後二日目、血は出るし、痛いし、やはり手術とは大変なことだと改めて噛み締めています。痔さん、ナメててごめんなさい、です。

 ところで初めての手術体験で、驚きがありました。オペ中ずっと手術室に音楽が流れていたのです。それもJポップの「スピッツ」ヒットメドレー。下半身麻酔で、意識もはっきりしていたのでしっかりと聞こえていました。「君が思い出になる前にもう一度笑って見せて〜」とか。この状況でどうなのよ、と思う反面、シーンとした中でドクターの低い声や患部を切除する音だけが響いているよりはずっとマシで、あつぎミュージックフェスティバル実行委員長としては、音楽の力を改めて噛み締めました。

 気になったのがこの選曲で、痔の手術には「スピッツ」が効く傾向とかあるんですかと後でナースに尋ねたら、ドクターの趣味だと思います、という回答でした。

 幸い術後経過も良く、六月には扉座公演で皆さんに元気な姿をお見せ出来そうです。

劇団扉座第79回公演『北斎ばあさん―珍道中・神奈川沖浪裏―』
詳しくは扉座オフィシャルサイト