多摩区・麻生区版【4月18日(金)号】
麻生安協事務局の扉に張られた、証紙の販売終了を知らせる張り紙

交通安全協会 意義発信し、活動続ける 非現金化で迫る変化の波

 県内の警察署が3月から手数料の支払いにキャッシュレス決済を導入したことを受け、多摩と麻生の交通安全協会(安協)は、3月末に収入証紙の販売を終了した。今後、両安協では財源確保など組織運営にあたり難しい判断が迫られそうだが、現段階では地域の交通安全を守るという取り組みの意義を改めて発信しながら、活動を継続していく考えだ。

 安協は、各警察署管内で交通安全啓発や広報、幅広い年代への教育活動を行うなど、地域安全の一翼を担う任意団体だ。

 多摩と麻生の警察署にそれぞれ併設されている両区の安協では、運転免許証の更新に必要な収入証紙の販売、免許証郵送の受付、更新者の顔写真撮影などを担ってきた。その業務の際、協会への任意加入を呼びかけ、販売や業務の手数料に加えて、会費を交通安全活動の主な財源としてきた。

 一方、神奈川県警では3月から、免許更新のほか車庫証明、道路使用許可などの申請時にかかる手数料の支払いに、クレジットカードや交通系電子マネー、コード決済などの「キャッシュレス決済」を導入。これに伴い県内では、収入証紙の販売、利用が順次終了することになった。

 両安協も3月末に収入証紙の販売を終了。手数料の支払いは現在、各警察署の窓口で対応している。キャッシュレス決済の利用が難しい場合は、署内でもらえる納付書でコンビニなどでの現金支払いが可能だという。

重要性を発信

 収入源の一つであった証紙の販売終了に加え、対面機会の減少により会員を直接勧誘できなくなることで、両安協では財源の確保が難しくなる見込みだ。麻生安協は、「会員の高齢化もあり、厳しさも感じる」と険しい表情を浮かべる。

 だが、「まちのために交通安全運動は続けていきたい」と、現段階では両安協共に、窓口を現在の事務所に据え置き、活動を継続する意向。引き続き、交通安全啓発キャンペーンの実施や、町内会・自治会の会合などで、つながりを生かしながら、取り組みの重要性を呼びかけていく考えだ。多摩安協は「収支の推移を踏まえ、方針を見極める」と今後について語った。

記念誌を紹介する杉本会長

はるひ野町内会 まちの記録 次代に残す 創設20周年記念誌が完成

 昨年、創設20周年を迎えた麻生区の「はるひ野町内会」が制作を進めてきた記念誌『はるひ野町内会のあゆみ』が、このほど完成した。同町内会の杉本秀治会長は「町内会の方が記念誌を手に取って、中身をご覧になった時に、自分がどこかで何かに参加していると感じるはず。また、このまちの知らなかったことを知るきっかけにもなる」と期待を込める。

 人口約7600人、2800世帯が居住する麻生区はるひ野地区は、川崎市北部最西端に位置する黒川地区の土地開発により誕生したまちだ。

 はるひ野町内会は小田急多摩線はるひ野駅が開業する2カ月前の2004年10月、黒川町内会から分離独立し、16班約90世帯で発足。はるひ野1丁目から5丁目までを区域とし、現在は約2000世帯が加入している。

 「顔の見えるまちづくり」を掲げ、年間を通じて数多くの行事を実施。中でも毎年夏に開かれる「はるひ野夏フェス」は3千人の入場者数を誇る大規模なイベントとして知られる。「楽しくなければ町内会ではない」が同町内会のモットーだ。

会員有志が制作

 20周年を控えた昨年、同町内会では記念事業を計画。3つの大きな事業を柱に据え、15人の会員有志が中心となって企画を練ってきた。記念誌事業はその一つで、有志のうちの6人が主だって取り組み、企画立案から取材、編集など1年をかけて制作を進めてきた。

 同町内会では、14年に10周年記念誌を発刊した経緯がある。当時は地区の成り立ちや土地造成の様子を年表や写真で振り返る内容が色濃いものであったが、今回は現在の町内会の取り組みの紹介などを中心に構成した。

 記念誌は3月末に完成。A4判カラー24頁刷りで、地域のイベントや行事、年表、里山や緑を支える活動、町内会に関わる人たちからのメッセージ、運営組織と各部会の紹介、20周年記念事業の様子、会員アンケートの結果などが収録されている。4月上旬に、同町内会内へ全戸配布された。杉本会長は「将来の町内会を担う人たちが、過去にどのようなことがあったのかがわかるよう、言葉ではなく紙やデータで記録を残していくことは大切なこと。会員有志が足を使って情報を集め、協力し合って制作してくれた」と思いを述べた。

 記念誌は麻生区役所地域振興課で閲覧することができる。

第27代麻生警察署長に3月21日付で就任した 岩本 克行さん 麻生区在住 53歳

全ての職務に全力尽くす

 ○…「なすべきことをなす」と署員に訓示。他部署の案件だとしても、警察の職務であることに違いはない。自分にできることはする。それが部署間の隙間を埋め、「警戒の空白」を防ぐ。そんな思いを込めた。加えて「警察官は常に誰かの命を守っている」ということを意識し、警護など直接人命を守る職務はもとより、健康管理や労務環境に至るまで、「命を守る」ことを常に念頭に置いてほしいと要望した。

 ○…石川県七尾市出身。能登半島地震発生の数日後、86歳の母の身を案じ、水や食料を携えて帰省したその夜、強い余震に襲われ飛び起きた。「被災者の苦労、震災の恐怖を肌で感じた」と真剣な表情で振り返り、故郷の復興を願う。

 ○…幼少期から憧れた警察。学生時代にドラマに魅了され神奈川県警を志願、旭警察署の交番でキャリアをスタートさせた。経歴の約半分を交通畑に従事し、交通捜査課時代には「遺族の無念をはらす」とひき逃げ事件の犯人を約2カ月間、執念の追跡で逮捕。一方、多くの交通死亡事故にも直面した。中には幼い子の被害も。「今もやるせなさと憤りを感じる」と口惜しそうに呟く。

 ○…「山ガール」の娘との登山が大切なひと時だ。立場上、しばらくは控えるが「百名山を一生かけて踏破したい」と夢を語る。もう一つの趣味は野球観戦。ひいきの球団が勝った翌日は気分爽快だ。日本酒を好み「石川の酒もおいしいよ」と故郷のPRも添える。麻生区の印象は「住宅街中心で、新旧住民が助け合い生活している素晴らしいまち」。一方で、「特殊詐欺の発生が多い」と警鐘を鳴らし、「特に高齢者の被害が多い。交通事故対策にも全力を尽くしいつまでも元気に暮らせるまちにしていきたい」と言葉に力を込めた。

「基地返還を求めるビラを積んだトラックをよく見た」と渡辺さん

元教員の渡辺さんに聞く 史実に迫った市民の力 登戸研究所資料館15年

 今年で15周年を迎えた明治大学平和教育登戸研究所資料館(多摩区)は、太平洋戦争における日本の加害の史実を伝える貴重な施設だ。1980年代にこの史実を掘り起こし、歴史に刻む役割を果たしたのは、高校生を含む川崎市民だった。なぜ、市民が重要な歴史に迫ることが出来たのか。法政二高(中原区)の元教員で、資料館の展示専門委員の渡辺賢二さん(81)の証言を、2回に分けてお伝えする。

平和教育学級

 登戸研究所は戦時中、旧日本陸軍が「秘密戦」を展開するために化学兵器や偽札などを極秘で研究・開発していた施設だった。1937年に現在の明治大学生田キャンパスがあるエリアに都内から移転され、敷地一帯に工場や研究棟が並んでいたという。

 研究所では軍関係者のほか、近隣の川崎市民を働き手として召集し、仕事の内容や所内で見聞きしたことは「軍事機密」とされた。さらに終戦と共に研究設備は破壊されて記録も焼却されたため、戦後長らく研究所の詳細は謎のままだった。

 この史実を掘り起こしたのが、中原区民を中心とする「平和教育学級」のメンバーだ。「平和教育学級」は川崎市教育委員会が85年度から主催した市民講座だった。7区の市民館を拠点に多くの歴史講座が開かれた。中原区のチームを率いたのが、法政二高の教員だった渡辺さんだった。

 43年に秋田県で生まれた渡辺さんに戦争の記憶はなかったが、新任教員のころ、先輩に「これを考えてみて」と資料を渡された。その一枚に航空兵らしき青年と零戦が描かれ、大きな字で「我らみな 大君に すべてを捧げん」とあった。当時の小学6年生が、45年3月の東京大空襲直前に書いたものだった。

 渡辺さんは「子どもが『天皇に命を捧げる』ことを当然と思った時代を深く知り、教員として考え続けなくては。そう決意するきっかけだった」。そして歴史教育に取り組み始めたという。

基地返還運動

 川崎市の「平和教育学級」にも、大きな時代背景があった。

 戦後、現在の中原区にあった「東京航空計器」が米軍に接収され、米軍の出版センターが開設された。だが67年、センター近くの道路で基地関係者が交通事故を起こし、川崎の小学生が犠牲になる事件が発生。市民は子どもたちのために歩道橋の設置を強く求め、これが「基地返還運動」となり、75年に全面返還された。出版センターの跡地にふたつの公園を統合して整備したものが、現在の中原平和公園だ。

 交通事故が起きた翌年に法政二高に着任した渡辺さんは、当時の光景をよく覚えているという。「歩道橋をかけられないのは土地を接収した米軍のせいだと市民が声を上げ、国をも動かすうねりとなった。その機運の中で市として平和宣言を出し、平和教育学級へつながった。高校生たちも、時代の空気を感じて育ちました」

 川崎市は82年に「核兵器廃絶平和都市宣言」を打ち出した。渡辺さん率いる「平和教育学級」のチームが登戸研究所の史実を発掘したのは、その6年後のことだった。

(次回に続く)
多くの人が詰めかけた母の塔周辺=4月12日

母の塔、カラフルに輝く 緑化フェア最後の夜

 多摩区の生田緑地内にある岡本太郎美術館のシンボルタワー「母の塔」が4月12日、カラフルに輝いた。さまざまな音楽やダンスなどのライブパフォーマンスも披露され、多くの人が一夜限りの演出を楽しんだ。

 昨年、市制100周年を迎えた川崎市が開催地となった「第41回全国都市緑化かわさきフェア」。その「ラストナイト」に企画されたライトアップイベント「COLORS TARO NIGHT」では、高さ30mの母の塔がアーティスト・仙石彬人さんによって光に照らされた。周りではコンテンポラリーダンサー・藤平真梨さんらが踊りを披露するなど、多彩なパフォーマンスが繰り広げられていた。

 市担当者は「TARO NIGHTではさまざまなコラボが実現できた。多くの人に生田緑地に足を運んでもらえる機会になった」と振り返った。

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来場を呼びかける阿部さん

地域に親しむ一日に 4月26日 登戸でマルシェ

 多摩区ソーシャルデザインセンター(多摩SDC)は4月26日(土)、第5回「登戸・たまがわマルシェ」を開催する。

 稲田多摩川公園と登戸地区多摩川河川敷で、午前10時30分から午後4時。雨天の場合、翌27日(日)に順延となる。

 多摩川の河川敷を利用し、地域に親しみを持ってもらうきっかけとなる場を作ろうと企画されたイベント。近隣店舗や団体、個人約500人の協力を得ながら、市内の高校生や大学生が中心となって運営を実施する。

 ステージには、ダンスや吹奏楽、チアリーディングなど約25団体が出演する。ウサギなどの動物にふれあえるコーナーや、飲食や物販のブースもずらりと並ぶ。スーパーボールすくいやヨーヨー釣りなどの子どもたちが楽しめるコンテンツも多数用意される。

 多摩SDCのメンバーは、認知症サポーターのシンボルキャラクター「ロバ隊長」を作る企画を実施して、認知症への理解も呼びかけていく。そのほか、フリーマーケットやキーホルダー作りなどのワークショップもある。イベントを担当する阿部菜月さん(21)は「多くのつながりを生かして、地域のみなさんと一緒につくり上げる一日。どなたでも、気軽にふらっと立ち寄ってもらいたい」と思いを語る。

 子どもたちの「運転したい」という夢を叶えようとゴーカート場を設置するクラウドファンディング(CF)に4月24日(木)まで挑戦している。

 目標金額は45万円。CFはサイトhttps://camp-fire.jp/projects/822781/view。問い合わせは多摩SDC【電話】044・281・4422(平日午前10時から午後4時)。

今年も「ゆりバル」 百合ヶ丘駅周辺はしご酒

 百合ヶ丘駅周辺の飲食店で、はしご酒イベント「ゆりバル」が5月2日(金)、3日(土・祝)に開催される。

 百合丘を盛り上げるため多様な企画を行う「リリィヒルファン」の主催で行われる。昨年5年ぶりに復活し、2日間で約300人が参加した。

 今年は過去最多となる22店舗が協力し、ドリンクとつまみのお得なセットを販売。主催者は1店舗につき30分を目安とした滞在を推奨している。

 各日午後4時から、百合丘交番下の特設会場で参加チケット(500円)を販売する。4月21日(月)から27日(日)まで、100枚限定で前売り券販売も実施。購入者には特製サコッシュ=写真=を進呈。前売り販売場所など詳細は公式SNSか、隠れ家たまり【電話】044・951・1603。

認定証を手にする小林選手(右)

川崎F 小林選手、ギネス世界記録 J1途中出場得点数で

 サッカーJ1・川崎フロンターレの小林悠選手が持つJ1リーグ戦での途中出場選手最多得点「29」が4月13日、ギネス世界記録に認定された。

 小林選手は、昨年10月18日のガンバ大阪戦で途中出場から通算28ゴールを決め、歴代最多を更新。11月22日に行われた浦和レッズ戦で29得点にまで伸ばした。

 公式認定証の授与式は麻生区のクラブハウスで行われた。認定を受け、小林選手はクラブ広報を通じて「自分でも途中出場でたくさんゴールを決めたと思っていた。このような形でギネス世界記録に認定していただき素直にうれしく思う」とコメントを出した。

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10日に作る苔玉の例

リリオスで多様な体験 麻生区 5月10日、11日

 しんゆり交流空間リリオス(麻生区万福寺)の交流室で5月10日(土)、11日(日)に「5月の体験ウィークエンド ワークショップを楽しもう!」と題したイベントが開催される。

 同施設で定期的に教室を開催している講師陣らと共にさまざまな体験ができるイベント。10日はかぎ針編み、苔玉作り、ネイチャーヨガ、11日はタイ式ヨガとも呼ばれる「ルーシーダットン」、リフレッシュヨガ、ピアノサロンが行われる。

 各回有料(現金のみ)、事前予約制。参加者には写真立てが贈られる。時間や参加費などの問い合わせ、申込みは同施設【電話】044・281・5036。

芋を焼く焚き火に薪を投げ入れる参加者

全身で多摩美の森を満喫 子ども体験会に80人超

 麻生区市民健康の森(麻生区多摩美)で4月5日、麻生多摩美の森の会(小田桐浩会長)が主催する「多摩美の森 春のこども作業体験会」が開催され、多くの親子が参加した。

 普段は畑の整備や木の伐採、敷地内のパトロールなど、多摩美の森の保全活動を行っている同会。子どもたちが自然にふれ、遊べる機会を提供しようと、例年春と秋に体験会を実施している。

 今回は、80人ほどが参加。葉や木材などを活用した工作や焼き芋作りなど、全身を使い自然の中での活動を楽しんだ。家族と共に参加した板垣友悟ちゃん(4)は「工作は難しかったけれど、一番楽しかった」と笑みを浮かべた。

 敷地内の畑ではサトイモの植え付け体験も実施。同会会員によるイモの植え方、成長段階についての説明に、子どもたちだけでなく大人も興味深げに耳を傾ける姿が見られた。

 小田桐会長は「5歳前後の参加者が多いので、皆が楽しめる企画を用意した。今の子どもたちは今回のような体験をする機会が少なくなっている。喜んでいる声も聞くことができて良かった」とうれしそうに語った。

新百合ヶ丘総合病院 看護の日イベント 5月12日 予約不要

 新百合ヶ丘総合病院(麻生区古沢都古)で5月12日(月)、看護イベントが行われる。3階STRホール、1階STRひろばで、午前10時から午後2時まで。参加無料、予約不要。

 毎年、同院では5月12日の「看護の日」に合わせてイベントを開催している。今回は「最良の安心を届けよう!」と題して企画を多数実施。理学療法士による、認知症予防のための体操や骨密度・血圧測定、専門・認定看護師によるがんや脳卒中、質の良い睡眠などについての相談コーナーを開催する。

 開催内容や時間など詳細は同院ウェブサイト。問い合わせは同院広報課(代)【電話】044・322・9991。

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ライブを行う2人

前を向く曲で心つかむ M&Mの恒例ライブ

 デュオ「M&M」が4月13日、宿河原の「ポトス」で21回目となるライブを行い、ファン約20人が音楽に聴き入った。

 「M&M」は多摩区長尾の美容室杏里を営む蓮見正道さんとギタリスト高橋マコトさんのデュオ。宿河原のまちを盛り上げたいと、定期的にライブを開催している。

 今回は、春を迎え、気持ち新たに前向きな気持ちになれる曲を中心に選んだという。『人生の扉』や『見上げてごらん夜の星を』など14曲を披露した。蓮見さんは「歌詞が心に刺さる曲が多かった。涙を流して聞いてくれた人もいた。老若男女問わず、音楽で元気になってもらえた。今後も歌を届けていきたい」と思いを語った。次回は8月を予定している。

懐かしの歌、披露 菅で歌謡コンサート

 菅の町歌謡コンサートが5月10日(土)、多摩区にある「らいふ・くつろぎ 稲田堤」大ホール(菅稲田堤1の11の5)で開催される。午後1時45分開演(1時15分開場)、4時30分終了。入場無料。

 演歌や歌謡曲などを地元の人らが歌い上げる。約35組が出場予定で、最後は『ふるさと』を全員で合唱する。企画する佐保田光弘さんは「カラオケが大好きな人たちが日頃の練習の成果を披露する。懐かしい歌が多く、音楽を通じて、まちを盛り上げられれば」と思いを語る。問い合わせは佐保田さん【携帯電話】090・2248・7849。

ごみを拾って地域交流 5月11日 登戸で

 地域住民の交流を図るごみ拾いイベント「地域がつながるごみ拾い Vol.3」が5月11日(日)に実施される。主催は市民団体の多摩エコスタイルプロジェクト。グリーンバード専修大学が共催する。午前10時から11時30分。集合場所は登戸1号街区公園(多摩区)。参加費無料。

 要事前申込み。詳細や申込みは同プロジェクトウェブサイト。(問)【メール】tamaecostyleproject@gmail.com

川崎市役所

川崎市 帯状疱疹ワクチン 定期接種を開始  約7万人対象に

 「帯状疱疹」を予防するワクチンの定期接種が、4月から川崎市で始まった。

 帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが元で発症し、体に発疹や痛みが生じる。症状が治まった後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」は、日常生活に支障をきたすこともある。厚労省によると50歳代以降で罹患率が高くなり、70歳代が最も多い。

 国は予防接種法に基づく定期接種としての実施を決め、接種費用の一部を公費負担する。

 対象は原則今年度中に65歳になった市民だが、経過措置として5年間は70・75・80・85・90・95・100歳になる市民も加える。100歳以上の市民、接種日時点で60歳〜64歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害のある市民も対象。年度内が対象となるため、1月から4月1日生まれの人は含まれない。

 川崎市は今年度、同事業に約6億円を計上。現在、約7万人の対象者に通知を発送する準備を進めている。発送は6月中を予定。あわせて市医師会を通じて協力医療機関を募っている。市によると4月4日時点で500の医療機関が協力。最終的には550から600施設になると見込む。

 ワクチンには、皮下に1回接種する生ワクチンと筋肉内に2回接種する組換えワクチンの2種があり、選ぶことができる。市は来年3月31日まで生ワクチンは4千円、組換えワクチンは1回あたり1万円で実施。生活保護世帯、市・県民税非課税世帯などは自己負担金が無料になる。

 接種場所など詳細は市ウェブサイトか市予防接種コールセンター【電話】044・200・0144。

ボタンで気持ち和ませ 多摩区 常照寺境内で見頃

 多摩区宿河原にある常照寺のボタンが見頃を迎えている=写真。

 約20株が赤やピンク、白の花を咲かせ、境内を彩っていた。取材日の4月14日には、カメラを構えて花々を写真に収める人たちの姿もあった。

 同寺が属する真言宗豊山派の総本山、奈良県の長谷寺は、多くのボタンが咲くことで有名だ。常照寺では約40年前に少しずつボタンを植えていったという。毎年、4月頃に大輪の花が見られ、近隣住民らが見に来ることも増えた。

 同寺の沼田眞教副住職は「ボタンを見ることで心が豊かになり、気持ちも和む。境内は出入り自由なので、ぜひ見に来ていただければ」と笑顔を見せた。

2025年度・持続化補助金 診断士会 セミナー開催

 2025年度、1回目の小規模事業者持続化補助金の情報(暫定)公開にあわせ、川崎中小企業診断士会では小規模事業者や個人事業主らを対象に4月25日(金)、高津区溝口にある川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」でセミナーを開く。

 時間は午後3時から。質疑応答も入れ約2時間程度の予定。要予約、参加費は無料(協力・タウンニュース)。

 セミナーでは決算書や事業計画書など、申請に関する書類の説明、採択へ向けたポイントなどを解説するほか、専門家による相談会も行う。

 診断士会では「近年、書類不備に対する審査は厳格となり、形式要件を満たすことは最低条件だが、採択の決め手となるのは事業計画の内容そのもの」と話し「興味はあるが、不安もある事業者はこの機会に、補助金に対する疑問を解消してほしい」としている。

 希望者は4月24日(木)午後6時までに、タウンニュース営業推進部【電話】045・913・4141へ申し込みを。

川崎商工会議所

川崎商工会議所 人材確保支援などに力 2025年度 主要事業計画

 川崎商工会議所(草壁悟朗会頭)は3月28日、通常議員総会をKCCIホール(川崎区駅前本町)で開き、2025年度の主要事業計画を決めた。全5項目を重点項目に掲げ、人材確保の支援に対応する事業などに取り組む。

 同商議所によると、新年度の予算案の総額は、約11億3500万円で対前年度比約4500万円増。「地域とともに、未来を創る」をテーマに【1】政策提案・要望活動の展開【2】会員ネットワーク構築・ビジネスマッチングの推進【3】中小企業の持続的成長支援と地域活性化の推進【4】人材の確保・育成支援【5】組織・財政基盤の強化を重点方針に掲げる。

新規で6事業

 新規事業計画は6つ。このうち、人材確保支援では民間の求人ポータルサイトの利用を割引価格で利用できるサービスを始める。社員の育成やスキルアップでは、東京商工会議所で実施するビジネススクールの研修講座との連携に取り組む。中小企業の生産性向上を図るためのDX化支援では、ITツール導入支援を行う。JFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)の跡地の土地利用転換を受け、国道357号(東京湾岸道路)の道路の早期整備を図るための要望活動を新規事業として盛り込んだ。

 このほか、会員事業所の新製品・新サービスの販売促進支援に力を注ぐための発表会を定期的に実施していく。

 近年の物価高騰に対しては、価格転嫁の浸透を図り、中小企業や小規模事業者の「稼ぐ力」を強化するためのセミナーも実施していくとしている。

 今年10月末には役員・議員の任期が満了となることから、円滑な役員・議員改選も掲げる。

富士通・窪田氏副会頭に選任

 通常総会では、窪田雅己富士通アドバイザー(67)=下写真=を副会頭に選任した。

 窪田氏は1958年生まれ。横浜国立大学を卒業後、81年に富士通入社。同社執行役員常務、専務などを経て、2022年富士通Japan代表取締役会長CEOに就任。24年には取締役会長を務め、今年4月から現職。

 窪田氏の選任にともない、これまで副会頭を務めてきた岩山眞士氏は3月31日で辞任した。

麻生図書館所蔵の市内遺跡の発掘調査報告書(一部)。一見の価値がある。(麻生図書館協力)

あさお区民記者が走る! vol.46 2025年April 多摩区、麻生区の遺跡たち

 麻生区、多摩区には多数の遺跡がある。例えば麻生区には、岡上丸山、古沢都古(ふるさわつこ)、早野上ノ原のほか、小田急多摩線沿線でも多数の遺跡が発見されている。また多摩区にも、宿河原縄文時代低地、下原(しもっぱら)、長尾台など多くの遺跡がある。特に宿河原縄文時代低地遺跡は、竹編の小形籠を出土したほか、内水面水ぎわで植物性食料を加工した痕跡がある遺跡として、県内最古、国内でも希少な存在である。また、早野上ノ原遺跡では、約3万年前の市内で最も古い遺物が発掘されている。

 我が国だけの時代区分であり、狩猟・採集によった縄文時代。ハマグリ、アサリ、アワ、クリ、クルミ、クロダイ、スズキ、イノシシなど食したようだ。

 なお、麻生図書館では市内一部遺跡の発掘調査報告書を閲覧できる(貸出不可)。また市内の発掘品の多くを保管していた川崎市市民ミュージアムは、被災品修復のため寄付を募っている。寄付金控除など、詳細は同ミュージアムへ(044-712-2800)。

 

 

区民記者とは?

地域活動が盛んな麻生区で活動する団体にスポットライトをあてるために、麻生市民交流館やまゆりを運営する認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターが中心となって、文章を書くことが好きな区民で活動しています。

ラグビー教室を楽しむ子どもたち

GO!GO!!フロンターレ

スポーツに触れる連休を過ごそう

 富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)は5月6日(火・振休)、「富士通スタジアム川崎スポーツフェスタ2025 supported by トーメンデバイス」を開催する。午前10時〜午後4時。雨天・荒天中止。

 子どもから大人まで、さまざまなスポーツ教室や体験会が楽しめる同イベント。今年は過去最大の23ものスポーツ教室が開設される。家族みんなでスポーツに親しむ良い機会となるはずだ。

 事前申し込みが必要なスポーツ教室は、ラクロス、アメフト、体操、ラグビー、競歩、親子ヨガ、親子障害物レース、座タップダンス、サッカーなど。参加料は無料から300円まで。

 当日参加型のスポーツ教室は、ふうせんバレー、ペガーボール、子ども体幹すごろく、スポーツ適正診断など。すべて参加無料。

 そのほか、ふわふわ大型遊具、オリジナルラベル缶作成、川崎フロンターレグッズ出張販売など、スポーツ以外に楽しめる企画も。

 申し込みは同所公式ウェブサイト内の同イベントページから。5月2日(金)午後6時締切。雨天時は当日午前8時頃に同所公式Ⅹで開催可否を発信する。

画像は川崎フロンターレ