第27代麻生警察署長に3月21日付で就任した 岩本 克行さん 麻生区在住 53歳
全ての職務に全力尽くす
○…「なすべきことをなす」と署員に訓示。他部署の案件だとしても、警察の職務であることに違いはない。自分にできることはする。それが部署間の隙間を埋め、「警戒の空白」を防ぐ。そんな思いを込めた。加えて「警察官は常に誰かの命を守っている」ということを意識し、警護など直接人命を守る職務はもとより、健康管理や労務環境に至るまで、「命を守る」ことを常に念頭に置いてほしいと要望した。
○…石川県七尾市出身。能登半島地震発生の数日後、86歳の母の身を案じ、水や食料を携えて帰省したその夜、強い余震に襲われ飛び起きた。「被災者の苦労、震災の恐怖を肌で感じた」と真剣な表情で振り返り、故郷の復興を願う。
○…幼少期から憧れた警察。学生時代にドラマに魅了され神奈川県警を志願、旭警察署の交番でキャリアをスタートさせた。経歴の約半分を交通畑に従事し、交通捜査課時代には「遺族の無念をはらす」とひき逃げ事件の犯人を約2カ月間、執念の追跡で逮捕。一方、多くの交通死亡事故にも直面した。中には幼い子の被害も。「今もやるせなさと憤りを感じる」と口惜しそうに呟く。
○…「山ガール」の娘との登山が大切なひと時だ。立場上、しばらくは控えるが「百名山を一生かけて踏破したい」と夢を語る。もう一つの趣味は野球観戦。ひいきの球団が勝った翌日は気分爽快だ。日本酒を好み「石川の酒もおいしいよ」と故郷のPRも添える。麻生区の印象は「住宅街中心で、新旧住民が助け合い生活している素晴らしいまち」。一方で、「特殊詐欺の発生が多い」と警鐘を鳴らし、「特に高齢者の被害が多い。交通事故対策にも全力を尽くしいつまでも元気に暮らせるまちにしていきたい」と言葉に力を込めた。
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5月23日
5月16日