鶴見区版【4月24日(木)号】
館内を紹介する酒井会長(右)と齋藤さん

生麦事件参考館 再開へ“プレオープン” 市の助成事業に向け再始動

 生麦事件の貴重な資料などを集めた私設の「生麦事件参考館」=生麦1丁目=が、再開に向け”プレオープン”を始めた。館の修繕費などの確保を目的に昨年度応募した市の助成事業では最終審査で次点となったが、今年度の応募に向け、地元住民らプロジェクトメンバーが決意を新たに動き始めている。

 大名行列に立ち入った英国人を薩摩藩士が殺傷し、日本開国に大きな影響を与えた生麦事件。

 参考館は、地元で酒屋を営んでいた故・浅海武夫さんが「地元の責任として記録を残しておかなければ」と、1994年に自宅敷地内に開館。国内外から集めた事件の錦絵や写真、文献など約150点を展示する貴重な資料館だった。

 それから20年。大人だけでなく、地元の小学生も訪れるなど親しまれてきた同館だったが、浅海さんが23年に亡くなり、閉館していた。

 しかし、再開を求める声が多く、歴史団体「鶴見歴史の会」や地元有志らで再開を目指す実行委「生麦事件参考館リユースプロジェクト」を昨年に結成。老朽化した同館を改修し、住民が集える場づくりのために横浜市の助成を得ようと「まち普請」事業に応募。1次審査は通過したが、最終の2次審査で1ポイント差の次点で涙をのんだ。

改めて館の大切さ実感

 「昨年度の応募では、審査まで時間がなく準備不足だった」と振り返る鶴見歴史の会の酒井晴雄会長。「でも、準備を進める中で多くの方が参加してくれて、飛び込みで清掃などを手伝ってくれた人もいた。みんなが再開を望んでいて、改めてここは鶴見の後世に残すべき大切な場所だという認識を強めた」と話す。

 実行委では、生麦事件に関する講座やホームページの開設など活動を活発化させている。今後も地域と対話を重ね、展示内容や運営方法を一緒に検討していく。次回のプレオープンは4月26日、27日。その後は毎月第2、4週の土日を予定。日程や時間など詳細は酒井さん【携帯電話】090・9855・7386へ。

中学校部活動 外部人材の活用進む 教員負担減へ、経験者指導

 教員の働き方改革を進める横浜市は、中学校の部活動顧問の負担軽減策として、教員以外が指導できる制度の活用を進めている。生徒らから外部人材の指導を歓迎する声がある一方、教員以外が学校施設を使用することなどの課題もある。市は課題を整理し、「持続可能な部活動を目指したい」としている。

学生や60代以降

 市は2018年度から部活動種目の指導経験がある人などを「部活動指導員」として配置する制度を導入。登録制で、市教育委員会によると、24年度は学校の依頼を受けた延べ1066人が活動した。ほぼ全校が制度を活用しており、学校運営において重要な役割を果たしている。指導員は学生や会社勤めを終えた60代の人が多く、野球やサッカー、吹奏楽の登録が多いという。活動には報酬が支払われる。

 これとは別に、21年度からは休日の部活動指導を民間スポーツクラブなどに委託する取り組みを試行しており、24年度は11校15部活で実施した。

 市教委は、いずれの制度に対しても「生徒や保護者から『経験のある人に指導してもらえる』との声が出ている」という一方、「教員ではない人が指導することに不安を覚える人もいる」という。さらに、技術だけではなく、教育的な視点での指導が必要なことや、活動中に個人情報が多く置かれている職員室や保健室に外部指導者がどこまで入室できるかなど、課題も多い。市教委は「課題は年々改善されている」と各校でルール整備が進んでいるという。

 指導員らに指導者としての知識を学んでもらおうと、市教委は3月25日に青少年のスポーツ振興を支援する「安藤スポーツ・食文化振興財団」と協定を締結。今後、同財団が指導員らに研修を行う。また、今年度から「企業版ふるさと納税」のメニューに「部活動支援」を盛り込み、寄付を募っている。

 市教委は「子どもたちがスポーツや文化・芸術に触れられる部活動を持続可能なものにしていきたい」としており、地域や外部との連携を深めながら、教員の負担軽減を図っていく。

「横浜スカーフ親善大使」の13代目メンバーに選ばれた 鈴木 理央さん 区内在住 21歳

スカーフPRで恩返しを

 ○…「ビシッと決めたい時のワンポイントにぴったり」。スカーフに初めて触れたのは、10代だった3年前。上半身が華奢に見える骨格で服装に悩んでいると母からスカーフを勧められ、巻いてみると全体の印象が一瞬で変わった。「華やかで軽く、まるで魔法みたいでした。今もスカーフはちょっと良いお店に行く時に身につけていきます」と笑顔で語る。

 ○…生まれも育ちも鶴見。今年で創立30周年を迎える新鶴見小学校の出身。「ちょうど10年前が6年生で、周年の実行委員会でいろいろ携わりました。もう10年も経っちゃったのか」と苦笑い。矢向中学校では吹奏楽部に所属し、副部長も務めた。新鶴見公園で毎年行われるサマーフェスティバルや尻手銀座商店街のイベントでもよく演奏していた。「特に矢向地区センターは思い出の場所。初めてトランペットをソロで演奏したんです」と懐かしむ。

 ○…高校時代に「世界一のミーハーになる」という目標を掲げ、いわゆるZ世代のトレンドを自身のSNSで発信してきた。特にスターバックスコーヒーのファンで、季節ごとに新作が発売されると朝一番で店に向かい、すぐに紹介してきた。「おかげで甘いもの好きと目を付けられて、友達によくスイーツの食べ放題とかに誘われていました」と笑う。

 ○…先日スカーフ大使の任命式が行われ、正式に活動が始まった。「若い人はあまりスカーフに馴染みがないと思うので、まずは知ってもらうことが大切。横浜スカーフはシルク100%で肌触りも良いので、ぜひ手に取って感じてほしい」と話す。大使の任期は1年間。「地場産業をPRすることで、生まれ育った横浜に一つ恩返しができたら嬉しい」と満面の笑みで思いを語った。

模型で電磁石の仕組み学ぶ 市場小コミハで科学体験塾

 市場小学校コミュニティハウスで6月22日、おもしろ科学体験塾が開かれる。認定NPO法人おもしろ科学たんけん工房の主催。

 今回は電磁石の仕組みについて、モーターを載せたバギーカーを組み立てて、その性質やどのようにモーターを動かすかを学ぶ。バギーカーでのタイムトライアルも。

 午後1時15分から3時。参加費700円。対象は小学3年生から中学2年生(小学3年生は保護者同伴)。定員22人。申込は6月7日までに下記リンクから。(問)同法人和田さん【電話】080・5042・5599
ロス・インディオス&工藤夕貴

夢のコラボが鶴見に ロス・インディオス&工藤夕貴

 俳優で歌手の工藤夕貴と新生ロス・インディオスのコラボによるコンサートが7月5日、サルビアホールで開かれる。つるみ文芸協会による50回記念公演。

 「コモエスタ赤坂」などムード歌謡全盛期を盛り上げたロス・インディオス。当日はゲストとして松本あゆみも出演。

 午後2時開演。チケットは全席自由で前売一般席3800円、バルコニー席2500円。当日券は残券がある場合のみプラス500円で販売。未就学児入場不可。

 申込み・問合せは同協会の南部さん【電話】045・572・9673。

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三ツ池公園でマルシェ 29日 試食やゲームも

 県立三ツ池公園で4月29日、「なかよしマルシェ」が開かれる。

 県内の生産者や区内で活動する団体が様々な食品の試食や、食を通じた健康づくりなどを提案。親子で楽しめるスタンプラリーや段ボール迷路なども。区内からはNPO法人つるみままっぷやまんてんなどが参加する。

 入場無料。午前10時から午後3時まで。会場は同園パークセンター前芝生広場。(問)生活クラブ生協矢向センター【電話】045・572・7016

毎回多くの人でにぎわう=写真は過去

JA横浜で農業まつり 26日 新鮮野菜など販売

 JA横浜鶴見支店=駒岡3の32の27=で4月26日、「春の農業まつり」が開かれる。

 同支店で年2回行われる恒例企画で、地元生産者による新鮮野菜や花の販売のほか、餅や赤飯など様々な模擬店も出店。ステージでは地元の団体によるフラダンスや和太鼓が披露される。また、会場で300円以上購入すると、花がもらえる企画も実施(先着300人)。

 午前9時から午後1時まで。雨天決行。入場無料。駐車場が無いため、公共交通機関の利用を。

 問合せは同支店【電話】045・573・1111。

バザーも盛況だった=提供

雨にも負けず交流にぎわう 市場地区で春祭り

 市場下町の旧東海道公園で4月6日、「第3回市場スプリングフェスティバル」が開かれた。

 このイベントは、市場地区自治連合会がコロナ禍前に恒例だった「歩け歩け大会」の代替として2年前から行っているもの。地域の子どもや大人たちの交流を目的としている。

 当日は、けん玉など「昭和遊び」のコーナーやマジックなど様々なブースが多くの子どもたちでにぎわい、高齢者が上手に遊ぶコツを教える姿なども見られた。また、婦人部によるバザーにも多くの人が列を作っていた。

 昼過ぎからの雨で早終いとなったが、同連合会の森田洋司会長は「みんなが楽しんでくれて良かった。地域の親睦を深めるきっかけになれば」と笑顔で語った。

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表彰を受けた受賞者と関係者ら

鶴見警察署安全運転管理者会 安全運転管理者らを表彰 1個人と6団体に

 鶴見警察署と鶴見安全運転管理者会(山谷朋彦会長)は4月17日、優良安全運転管理者や優良事業所への表彰を行った。

 これは、長年にわたって安全運転管理の業務を遂行した個人や、事業所などで無事故を続けた団体などを毎年表彰するもの。

 今回は1個人と6団体が受賞。同会の定期総会後に表彰式が行われた。渋谷治雄区長も出席し、鶴見署の中西実署長と同会の山谷会長から表彰状と記念品が贈られた。

 中西署長は今年の区内での交通事故件数などを説明した上で、「皆様の事業所の安全運転管理に感謝しています。鶴見署としても痛ましい事故が起きないよう署員一丸となり、取り締まり等に取り組んでいきたい」と語りかけた。

 また、山谷会長は「今日が1年間の活動の始まりでもあるので、事故防止のため、様々な活動に取組み、警察署の活動にも協力していきたい」と語った。

 表彰者は以下の通り(敬称略・順不同)。

【個人表彰 優良安全運転管理者】▽岡田重則((一社)全日検横浜支部)

【団体表彰 優良事業所】▽(株)東京セントラルサービス、サントリービバレッジソリューション(株)、(有)トミタ自動車、(株)政和工業所、(株)センダ、東邦薬品(株)鶴見営業所

啓発物を配布する署員

自転車の安全運転呼びかけ 春の全国交通安全運動で

 鶴見警察署は4月10日、春の全国交通安全運動の一環として、クリエイトエス・ディー鶴見中央店の自転車駐輪場で啓発活動を行った。

 鶴見区内では、今年3月末までに自転車が関わる交通事故が30件発生。昨年同時期に比べると12件減少しているものの、ヘルメットの着用や歩道走行など、改めて自転車のマナーを呼び掛けるために実施した。

 当日は署員らが買い物客に啓発物を渡し、走行時の注意点などを伝えた。買い物に訪れた主婦は「自分の親や子どもにも注意して運転するように伝えたい」と話した。

イベントでホットドックを作る池田さん

教員・池田さん 子どもの挑戦 食で後押し キッチンカー購入へCF

 横浜市立小学校で教員や副校長の経験があり、現在は都内の小学校で非常勤講師やまちづくりに関わる活動をしている池田孝さん(48)が、キッチンカーをベースに子どもたちの「やってみたい」ことを実現させるためのクラウドファンディング(CF)に挑戦している。キッチンカーでのホットドッグ販売に子どもに関わってもらうことを目指し、車の購入資金の一部となる150万円を目標にしている。

「やってみたい」を応援

 池田さんは教員として子どもと向き合う中、児童が何かをやってみたいと思っても、周囲に受け止める大人や、環境が整っていないことで、諦めてしまう光景を数多く見聞きしてきた。「その結果、やってみたいという思いさえ浮かばなくなってしまう」と指摘。25年の教員生活の中で「『やってみたい』を実現した子どもは、大きな満足感や幸福感を感じていた」と力説する。

料理で笑顔広げる

 子どもの思いを実現に移せる環境づくりが必要と考える中、過去に行った手作り料理を子どもと一緒に食べるイベントでの経験を思い出した。「料理を手に取った人が笑顔になり、その場にいた人の中に温かい空気が広がるのを感じた」と振り返る。

 「食」が生み出す幸福感と子どもの挑戦を後押しする環境をキッチンカーを使って全国に広めようと、CFで車の購入資金の一部となる150万円を集めることにした。3月11日に始め、4月21日時点で約130万円が集まっている。

 キッチンカーでは、ホットドックや野菜スープの販売を計画。子どもにメニューを考えてもらったり、一緒に販売を行うことを想定しており、すでに今後のイベント出店も決まっている。

 池田さんは「キッチンカーなら全国、どこへでも行ける」としており、震災の被災地での活動も視野に入れている。CFは5月11日まで。

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横浜スカーフ親善大使に選ばれた4人

13代目スカーフ大使決まる 鶴見区から鈴木さんが選出

 横浜生まれのシルク製品ブランド「横浜スカーフ」の魅力を伝える「横浜スカーフ親善大使」の13代目となる4人のメンバーがこのほど決定し、鶴見区から鈴木理央さん(21)=「人物風土記」で紹介=が選ばれた。

 横浜繊維振興会(松村俊幸会長)が毎年公募している同大使。今回は34人の応募があり、(写真左から)中村美紀さん(24)、鈴木さん、伊豆莉乃さん(19)、水木香さん(43)が選ばれた。年齢や職業、経歴が異なる4人が様々な立場から1年間、横浜スカーフをPRしていく。

 大使に選ばれた鈴木さんは「横浜の地場産業でもあるスカーフの魅力を若い人にも広めていきたい。いろいろな場所でスカーフを付けている人たちの姿が見られるように頑張りたい」と笑顔で思いを語った。

 4人は4月26日から5月6日にシルクセンター=中区山下町=で行われる「横浜ファッションウィーク」に参加する。イベントの詳細はhttps://www.yokohamascarf.com/で確認を。

ロコモ予防について語る井田さん

社会とつながりロコモ予防 理学療法士が住民に啓発

 潮田公園コミュニティハウスで4月15日、「GOGO健康講座」が開かれた。

 潮田地域ケアプラザが主催した同講座は、自立した生活を送るためのコツを楽しみながら学ぶもの。今年度最初の開催となった今回は、区内でデイサービスなどを運営する理学療法士の井田徹さんが「ロコモ予防」について講義を行った。

 病気や筋力低下等で転倒、骨折しやすくなり、介護が必要になる危険性の高まるロコモティブシンドローム(ロコモ)。井田さんはロコモ予防には社会とつながりを保ち、フレイルと呼ばれる虚弱状態にならずに健康寿命を延ばすことが大切と語り、チェックリストを使って参加者の健康状態も一緒に確認した。

 井田さんは「家に閉じこもるなど、社会的に孤立することが健康状態にも影響する。ぜひ地域との関わりを大切にしてほしい」と呼び掛けた。

日スタで芝生体験ツアー 4月26日・5月10日

 日産スタジアム(新横浜公園)=港北区小机=は「芝生体験ツアー」を開催する。4月26日・5月10日の2日間で、両日程ともに【1】午前10時から【2】午後1時30分からの2部制。

 各回定員150人(うち20人は区民対象)。小学生1000円、中学生以上2000円。

 4月26日はスポーツファン向け、5月10日はコンサートファン向けの内容で実施。普段入ることができない芝生エリア=写真上=に入れるだけでなく、スタジアムの芝生を守る"グリーンキーパー"の話を聞くことができる。「ボールで遊んだり、裸足で芝生を感じたり貴重な体験ができます。是非ご応募ください」と公園管理局の甲斐事業部長。

 申込みは、下記リンクから。港北区民・その他応募者でフォームが分かれているため注意を。

横浜市 図書取次拠点増設へ 地区センター等で検討

 横浜市の今年度予算で新たに図書サービスへのアクセス性の向上に1500万円が計上された。地区センター等身近な施設との連携による新たな図書取次拠点の設置に向け、物流への影響等を調査・検討する。

 現在市内で図書取次サービスを実施している場所は12カ所。市の統計によると、2021年度の図書取次サービスの利用者数は24万6030人、貸出冊数は40万6236冊、返却冊数は62万71冊、22年度は29万8368人、貸出52万6779冊、返却78万943冊、23年は30万977人、貸出53万9212冊、返却79万6048冊。いずれも前の年より増加している。

来年度以降の予定

 人口当たりの図書館の数が少ないとの意見から、より図書サービスにアクセスしやすい環境を作る目的で実施。滞在できる身近な施設として地区センター等が候補として挙げられている。

 拠点の数や規模、立地などは、予算などの状況をふまえ調査・検討を進める。市の担当者によると、増設等に取り掛かるのは来年度以降の予定。

 昨年3月には市民や有識者の意見を取り入れながら図書館の方針を定めた「横浜市図書館ビジョン」が発行された。また今年3月29日からは、ららぽーと横浜=都筑区=で新たな図書取次所「つづきの本ばこ」が開設されるなど、図書サービスのアクセス性向上への取り組みが進んでいる。

 取次所では、オンラインで予約した市立図書館の図書の貸出・返却などができる。

 貸出期間は2週間、1人10冊まで(予約は6冊)。

 市の担当者は「市民の皆様が普段利用している施設でサービスが受けられるよう準備を進めている。取次拠点に実際に足を運び図書を手に取ることで、知識の海におぼれていただきたい」と話す。

中華街の歴史文化を学ぶ 商科大が12日から公開講座

 横浜商科大学が5月12日から7月7日まで、市民向け公開講座「中華街まちなかキャンパス」を開催する。

 横浜中華街の歴史や文化を、そこで生まれ育った人々から直接学ぶ同講座。横浜中華街「街づくり」団体連合協議会の協力で毎年開催している。

 講師は、横浜中華街の歴史研究、地域再生や商業活性化、華僑・華人社会の調査研究を行っている人々などが務める。

 12日から7月7日までの月曜日(午後6時から7時30分)の全9回講座(1講座から選択して受講可能)。各講座の詳細は表参照。

 各回定員先着20人。受講料は1講義500円。申込みはメールに、受講希望の講義開講日、講義タイトル、氏名を記載し、担当の佐々教授(sassa@shodai.ac.jp)へメールを。各講座の申込み締切は開講日の3日前まで(定員に余裕ある場合は当日受付も可)。

 問い合わせは同大教務課【電話】045・583・9062。

マドレーヌを作る 潮田地区センでおやつ講座

 潮田地区センターで5月23日、「簡単おやつ講座」が開かれる。

 今回はマドレーヌを作り、3個を持ち帰ることができる。

 午後1時30分から3時30分まで。成人対象。定員8人(受付開始時に定員超の場合は抽選)。参加費1000円。エプロン、三角巾、手拭きタオル、容器持参。申込は4月25日午前9時30分から窓口(電話は翌日)。(問)同館【電話】045・511・0765

輸血用血液製剤 安定供給への支障に懸念 需要急増で供給量最高に

 神奈川県赤十字血液センター(港北区)はこのほど、県内における2024年度の輸血用血液製剤の供給量が過去最高だと発表した。現状、医療機関からの需要は急増しているが、県内だけでは必要な献血者数を確保できていない。同センターでは、特に若年層の献血者数減少が課題で、さらに少子高齢化が進むと将来の安定供給に支障をきたす恐れがあるとし、輸血経験者が出演する動画を公開する等、献血の普及、啓発を図っている。

 同センターによると、特に赤血球製剤の供給量が増えており、10年度は38万747単位だったが24年度は43万8484単位になり、15年間で15%増(1単位=200ミリリットル)。

 供給量増加の背景には、高齢化やコロナ禍以降の手術件数の増加、在宅医療での使用量増加など複数の要因が重なっている。輸血は、年齢と共に罹患率が高くなるがん等の病気やけがの治療のために行われる。

 血液中のすべての成分を献血する「全血献血」の献血者数は、24年度は22万1457人で前年度比で3124人増、過去最高を記録した。しかし、県内の全血献血だけでは対応が困難で、関東甲信越ブロック内で調整して供給している。

若年層の献血者減少

 少子高齢化で全国的に献血可能人口が減少している。10代から30代の協力者数はこの約10年間で33%減。県内では1日950人の献血協力が必要とされているが、同センターでは、今後さらに少子高齢化が進むと将来の安定供給に支障をきたすと危惧しており、若い世代への普及、啓発が重要な課題としている。

動画で普及、啓発

 同センターは献血が誰かの命につながっていることを伝えるために、動画「LIFE GOES ON#5献血がくれた『たからもの』」を公開している。出演したのは、輸血経験のあるミユキさん(40代)。動画では自身の経験などを語っている。ミユキさんは30歳の時、倦怠感や脱力感で最寄りのバス停から自宅まで歩けなくなった。肝臓の機能が低下し、意識障害などの症状が現れる「劇症肝炎」と診断され、医師から「明日の命もわからない」と告げられたが、48人分の輸血で救われた。その後、出産を経験し元気に生活している。動画に出演し「献血は、あなたの大切な人を助けられるかもしれません。元気を分け合い、優しさが広がる世界であってほしい」と期待を寄せた。

日本伝統の和装を体験

5月4日〜6日 きものフェス シルクセンターで

 GW恒例の「きものフェス」が5月4日(日)〜6日(火)にシルクセンター(山下公園前)で行われる。10時〜17時半(6日は〜16時)。入場無料。

 プロが目利きした「リユースきもの」が市場価格の80〜95%引きで販売されるほか、「きもの何でも相談会」を開催。

 5・6日の「きもの撮影会」では七五三や十三参、振袖、小紋、紬、袴、男性用きものなどを用意。レンタル・着付け込で一律7千円の格安で体験できる。家族の記念や卒業式の前撮りにも人気だ。30日までに要予約【電話】03・5875・8812(平日10〜17時)。

撮影会に招待

 家族1組を5月6日13時30分〜の撮影会に招待。4月27日まで件名に「きもの撮影会応募」、氏名、住所、年齢、連絡先を記しnaka-nishi@townnews.co.jpへ。

燃料高騰で苦境の中小運送業を支援 横浜市が10万円交付へ 申請受付中

 ガソリン価格の高騰などを受け、横浜市は市内の中小貨物運送事業者を対象に、支援金10万円を交付する事業を始め、4月15日から受付を行っている。

インフラ支える

 地域経済を支える社会インフラである物流業界は、燃料費高騰や人手不足の影響を受けており、市は新制度で支援する。

 支援金の交付対象は、資本金3億円以下か従業員300人以下で、一般貨物自動車運送事業か特定貨物自動車運送事業の許可を受けた法人・個人。市内に営業所があることなどが条件。

 支援金額は1事業者あたり10万円で、申請受付は7月31日までだが、予算の範囲を超えた場合は期間内でも受付が終了する。申請には、交付申請書、自動車検査証記録事項の写し、市が進める「脱炭素取組宣言」の確認書などが必要。申請後2〜3週間で交付決定通知が届き、その後、請求書の提出から約30日で指定口座に支援金が振り込まれる仕組み。

 問い合わせは、受付事務局コールセンター【電話】045・912・2560(午前9時から午後5時、土日祝日除く)。

山中市長(中央)に公演をPRする松永選手(右)と小林選手(左)

フィギュアスケートのイベント主催者に感謝状 児童福祉施設の子ども400人をリハ招待で

 フィギュアスケートのアイスショー「プリンスアイスワールド横浜公演」が4月26日(土)から30日(水)まで、KOSE新横浜スケートセンターで開催される。同公演を主催する株式会社テレビ神奈川などが25日に行われる前日リハーサルに横浜市内の児童福祉施設の子ども約400人を招待することから、山中竹春市長から関係者に感謝状などが手渡された。

 プリンスアイスワールドは1978年に誕生した日本初のアイスショーで、毎年全国各地で開催。フィギュアスケートとミュージカルを組み合わせたもので、プロフィギュアスケーターが華麗で力強く繊細なスケーティングを披露する。主催者は例年、前日リハーサルに児童福祉施設の子どもを招待している。

 18日、同公演の主催関係者のほか、出演する松永幸貴恵選手と小林宏一選手が横浜市庁舎を訪問し、山中市長から感謝状などを受け取った。松永選手は「横浜から公演が始まり、良い意味で緊張感がある。子どもたちに『明日から頑張ろう』と思ってもらえるような非日常空間を届けたい」と抱負を語り、小林選手は「今からわくわくしている。芝居で子どもたちを笑わせることができたらうれしい」と話した。

世界大会のコースの一部を走る© Shinji KAWATA Japan Triathlon Media

トライアスロン世界大会のコースを親子で走る 5月17日、横浜市が参加者募集

 横浜市は「世界トライアスロン横浜大会」の第15回記念企画として、5月17日(土)に親子向けの「ファミリーFUNラン」を行う。

 横浜大会は2009年に始まり、5月17日、18日に行われる2025年大会で15回目を迎える。15回を記念し、未来を担う子どもに世界大会を身近に感じてもらおうと、初めてランニング企画を行う。

 コースは横浜大会の一部である、ホテルニューグランド前から赤レンガ倉庫までの約1.25Km。対象は小学生とその保護者。定員は100組200人。参加費1組4000円(オリジナルTシャツ付き)。5月6日まで専用申込サイト(Peatix)で受け付け。大会情報は公式サイトで。