足柄版【4月26日(土)号】
看板の前でポスターを手にする佐藤事務局長

大野山、西丹沢で山開き 観光協会「山北町楽しんで」

 登山シーズンを控え、山北町観光協会は4月29日(火・祝)、大野山山頂で山開きを、5月18日(日)には西丹沢ビジターセンター前駐車場で西丹沢山開きを行う。地域の観光資源を広くPRしようと、町は今年に入り、山北駅改札を出て左手に、登山者を迎える大野山山頂や酒水の滝を紹介した看板を新設。多くのハイカー人が訪れる時季を地域活性につなげたい考えだ。

 恒例となった大野山の山開きは、午前11時から安全祈願祭が執り行われるほか、地元の物産品販売やキッチンカー、露店が出店し賑わいをみせる。コーラス団体などによるステージイベントや、先着1000人への牛乳と、先着200人への安全登山木札を無料配布、記念バッジの販売も予定している。雨天の場合は神事安全祈願のみ実施。山北町観光協会の佐藤孝行事務局長は「事故なく多くの方に山を楽しんでもらいたい」と安全への願いを込める。

 大野山は標高723・1メートル。家族連れを中心に気軽に楽しめる約4時間のハイキングコースとして親しまれている。山頂から望む富士山は「関東の富士見百景」にも選ばれている。

 佐藤事務局長は、山開きには例年約2000人の来場があるといい、「山頂から丹沢山塊、丹沢湖、相模湾など、360度の大パノラマが楽しめる壮大な景色が一番の見どころ。また、山北駅側と谷峨駅側。行きと帰りで異なるルートを楽しめるので、楽しく安全に多くの人に登山を堪能していただきたい」と紹介する。

 大野山と並び、登山者から人気の高い西丹沢山開きは5月18日(日)、西丹沢ビジターセンター前駐車場で開催される。時間は午前8時から。山開き記念バッジの販売を今年も実施。5月中旬からは、美しいシロヤシオツツジなどが見頃となる。

濱口山岳救助隊長

松田署 「低山でも油断しないで」 登山シーズンに注意喚起

 西丹沢や明神ヶ岳など、人気の山が多い足柄地区。登山シーズンを迎え、例年多くの登山者が訪れるが、松田署は事故防止のため、事前準備の大切さを呼び掛ける。同署山岳救助隊の濱口俊樹隊長に注意点などを聞いた。

――足柄地区には人気の山々が多くあります。

 「7・8月はより涼しい北アルプスなどへの登山者が多くなります。足柄地区は低山が多く、新緑が鮮やかな初夏と紅葉の秋が一番賑わう季節になります。自然相手ですので何が起こるかわかりません。ご自身の体調管理や準備をしっかり行った上で、必ず登山届を出し、楽しんでください」

――昨年は事故が減りましたが、その理由を教えてください。

 「山岳避難等発生件数は2021年は34件、22年は27件、23年は41件で、24年は23件に減少しました。SNSを使って注意喚起したほか、昨年は登山口などの見回りも強化しました。登山者の意識も上がっているのだと思います」

――事故の傾向は。

 「道迷いと滑落事故で全体の7割以上です。南足柄市の明神ヶ岳、金時山、矢倉岳などの『足柄三山』や山北の西丹沢の山々は、見どころとなる花や木々も多いので、花を探し求めて登山道から外れたり、足を踏み外す方もいます。低山でも油断は禁物です」

――この季節ならではの準備はありますか。

 「昼夜の寒暖差が激しい時季です。熱中症対策とともに、予想以上に冷えることもあるので服装に気をつけることが大切です」

「道の駅足柄・金太郎のふるさと」の第4代駅長に就任した 佐野 雅弘さん 小田原市鴨宮在住 36歳

文化と歴史を大切に

 ○…道の駅足柄の第4代駅長に4月に就任した。毎日1000人以上で賑わう来店者は地域住民と観光客が半々。「地域の憩いの場と、南足柄を外に発信していく2つの役割があります。双方を大切にしていきたいですね」。これまで不定期に行い、好評だった野菜の詰め放題、荷台いっぱいに積んで野菜を販売するトラック市などを毎週土日に開催するなど、来店者が楽しめる仕掛けを行っていく。

 ○…大学卒業後、地域ブランド開発や食のテーマパーク事業などに関わる静岡県の(株)TTCに入社した。営業畑を歩いてきたが、30代に入ってから出向し、山梨県の『道の駅なんぶ』で3年間、『漁港の駅TOTOCO小田原』で1年間駅長を務めた。お花見シーズンなど、来店者で賑わう現状にも満足せず「まだまだ改善の余地はある」と前向きな一言。仕事で心がけているのは「常に危機感を持って、お客様のニーズと時代に即したサービスを提供していくこと」だとか。

 ○…静岡県富士宮生まれ。学生時代はバドミントン部で活躍し、高校の県大会で3位に入賞した実績を持つ。今は映画鑑賞が一番落ち着ける時間。アニメが好きで、お気に入りのジブリ映画はは何回も見直すほど。「世代ではないのですが、最近はガンダムの世界にも魅せられていて、ガンプラ作りにもはまっています」と照れながら話す。

 ○…6月26日で開業5周年を迎える。感謝祭を企画し、特売や抽選会のほか、地元の各団体と連携して歌や踊り、体験会など様々な催しを予定している。「道の駅は特産品の販売だけでなく、文化や歴史を感じられる施設にすることが大切。感謝祭ではそうした原点を念頭にお客様に還元していきたいですね」

出発前、市役所正面玄関前に集結する参加者

南足柄で市内巡視 通学路で安全呼び掛け

 南足柄市は4月14日、「春の全国交通安全運動」に合わせ、学童の通学時間帯に市内巡視を実施した。この活動は、市民への意識の啓発と、悲惨な事故の防止を目的とするもの。

 出発に先立ち、市交通安全対策協議会長である加藤修平市長は「本市は5年連続死亡事故ゼロを継続中です。引き続き、市民の皆さまへの啓発にご協力をお願いします。これからも諸活動を通して、交通安全対策を一層推進していきます」と、安全な街づくりへの決意を示した。

 巡視は加藤市長や鴨下昭宏松田警察署長らが参加した。指導車を先頭に白バイ、パトロールカー、市長車、市の共用車などが巡回。南足柄小学校裏や足柄台中学校前、和田河原駅前など、市内の主要な通学路や交差点を巡り、通行する自動車や自転車の運転者、歩行者に対し、安全運転と交通ルール遵守を呼びかけた。

 南足柄市における2024年中の交通事故発生件数は82件(前年同数)、負傷者数は95件(前年比3件増)だった。また、死亡事故は0件で、神奈川県交通安全対策協議会から感謝状が贈られている。

山頂から見る富士山が人気

明神ヶ岳コース修繕完了 通行止めが解除

 明神水付近で発生した崩落の影響で3月28日から通行止めとなっていた明神ヶ岳ハイキングコース。南足柄市は4月11日、修繕作業が終了したため、通行止めを解除したと発表した。

 山頂から360度の展望で富士山、丹沢、相模湾などが見られる明神ヶ岳。大雄山最乗寺境内から見晴らし小屋〜神明水〜明神水〜明神ヶ岳を抜け金時登山口まで続く、約10・8Kmのハイキングコースは人気の登山ルートの一つとなっている。市商工観光課は「安全に注意しながらハイキングをお楽しみください」と話した。

開成游刻会が作品展

 開成游刻会による刻字展が5月10日(土)から15日(木)まで小田原三の丸ホール(小田原市本町1の7の50)展示室で開かれる。午前10時から午後5時(最終日は4時)。

 同会によれば刻字は書の仲間で、板に字を彫って絵の具や金箔・銀箔などで着色した作品のこと。書く楽しさ、彫る楽しさに加え、立体的でカラフルに表現できるのが魅力だ。

 趣味の会である同会には開成町のほか近隣市町などの7人が在籍。主に開成町民センターで活動している。今回は大小合わせて約30点を展示予定で、一番大きなものは150cm×50cmほどになるという。

 期間中の土日には、刻字の楽しさにふれてもらおうと、ハガキ大の彩玉ボード使った刻字体験教室(1枚200円)も企画している。会員たちは「作品一つひとつに個性があります。表札づくりなどにも使える技術です。ぜひ会場でいろいろな表現を楽しんでほしい」と話している。

加藤市長(左)と齋間代表理事

県塗装協会が寄贈 南足柄市へ災害時資機材

 公益社団法人神奈川県塗装協会は4月11日、南足柄市へ防災対策用機材を寄贈した。

 寄贈したのは災害対策本部の情報共有するための「ビジネスプロジェクター」と「キャリングケース」、災害現場での迅速な情報収集に役立つ「デジタルカメラ」、ネットワークが寸断された状況下でもデータ保全を可能にする「耐衝撃ポータブルHDD」、「アルミケース」など。

 市役所で行われた寄贈式には、同協会の齋間紀博代表理事ら4人が出席した。

 齋間代表理事は「防災用品を安心・安全なまちづくりの、ひとつのアイテムとして活用していただければ」とあいさつ。加藤修平市長は「災害対策本部の機能の充実と体制づくりに有効であり、情報の収集や本部の運営に際して、活用させていただきます」と感謝の意を述べた。

銅板盗難に遭ったあずまや

要定川ふれあい公園 銅板約190万円分盗難被害

 南足柄市は4月14日、要定川ふれあい公園(和田河原1251)敷地内の北側あずまやの屋根に使用している銅板が盗まれていたことが判明したと発表した。

 市は4月11日に市民からの通報を受けて現場を確認。銅板が盗まれており、周囲には一部破片が散乱していたことから警察に通報した。市によれば、前日の午前10時時点では異常がないことを確認していた。被害は326枚で、額にして約190万円分に上る。

 その後、市内公共施設で銅板を使用している施設4カ所(同公園南側あずまや、なごみ公園、大口広場、運動公園)を確認したが異常はなかったという。

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