中原区版【5月2日(金)号】
(左から)吉田社長、佐藤理事長、斎藤さん、陸前高田市の佐々木市長 (C)川崎フロンターレ

市内在住大学生 子ども食堂へ「米」寄贈 CFで資金 復興支援も

 川崎市内在住の大学1年生・斎藤愛桜さん(18)がこのほど、クラウドファンディング(CF)を活用して、市内の子ども食堂に岩手県陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」200kgを寄贈した。今回の企画には、NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク、川崎フロンターレが協力。斎藤さんは「子どもたちに安心して食事を楽しんでもらえる居場所を、これからも応援していきたい」と話した。

 斎藤さんがCFを開始したのは高校3年生だった昨年9月。将来、児童福祉に携わりたいと考えていた斎藤さんは、子ども食堂に関心を持ち、子どもたちへ食の支援を希望していたことから、こども食堂ネットワークに相談。その際、被災地の復興支援も視野に入れ、現地の米の寄贈を考えていた。相談を受けた同ネットワークの佐藤由加里理事長は、日頃支援してもらっているフロンターレに協力を仰いだ。フレンドシップ協定を結ぶ陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」と、購入先をフロンターレから紹介してもらい、今回の企画が実現した。

 CFは2カ月間実施。目標金額10万円に対し、17万円が集まった。斎藤さんは「母校の在校生が地域のボランティア活動で集めたお金を寄付してくれた。皆さんの温かい気持ちがプロジェクトを後押ししてくれて、感謝している」と振り返る。

 購入した「たかたのゆめ」200kgは、同ネットワークを通じて、中原区内で子ども食堂を運営している任意団体8カ所に寄贈された。企画が実現したことに対し、斎藤さんは「思いに賛同してくれた皆さんのおかげ。子ども食堂をこれからも応援していきたい。今回の企画を通じて、社会課題に対して自分にできることがあることを実感した。学びや行動を大切にし、少しずつ進んでいきたい」と抱負を語った。

協力者も称賛

 4月20日にUとどろきスタジアムで行われた記者会見には、佐藤理事長、陸前高田市の佐々木拓市長、フロンターレの吉田明宏社長も同席。佐々木市長は「素晴らしい企画に参加でき、感謝している」と話し、吉田社長は「自ら行動を起こし、広い視点を持った情熱に感銘を受けた。今後の活躍に期待したい」と斎藤さんへエールを送った。佐藤理事長は「こども食堂は運用資金の調達に苦慮している。斎藤さんの思い、行動に感謝している」と話した。

登頂した陵太郎さん(左)と父・建一郎さん

高津区在住前田陵太郎さん キリマンジャロに登頂 アフリカ最高峰に10歳で

 高津区在住の小学5年生、前田陵太郎さんが昨年12月、10歳でアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895m)の登頂に成功した。これまで11歳だった日本人最年少記録を塗り替えた。

日本人最年少記録を達成

 1歳から登山を始めた陵太郎さんは、日本最高峰の富士山(3776m)に小学1年生で登頂。家族と一緒に日本各地の山々を巡り、登山愛好家が憧れる「日本百名山」のうち70座をすでに制覇している。

 キリマンジャロへの挑戦は、父・建一郎さんが同じ小学生が登頂した新聞記事を読んだことがきっかけ。「お父さんに誘われて、もし登れたら最年少記録になることを知って、挑戦する勇気が湧いた」と決意した。

 陵太郎さんは、12月25日に日本を出発しキリマンジャロのあるタンザニアへ。27日に登山口から歩き始めた。途中で高度順応をしながら登ったが、歩き出して3日目に激しい頭痛に襲われた。翌日には回復したが、連日の疲労や薄い酸素など過酷な登山は続いた。そして30日午後11時30分、ついに山頂へのアタックを開始。真っ暗な中ヘッドライトの明かりを頼りに黙々と歩き続け、翌31日午前9時1分、ついにアフリカ大陸最高地点の頂に到達した。

 厳しい山行を振り返り、陵太郎さんは「疲れて足も痛くて、景色をゆっくり見ることはできなかった」と話す。それでも、下山を始めると徐々に体力が回復し、登頂できた喜びが湧き上がってきたという。

頼れる父とともに

 共に登山をする父・建一郎さんは、大学時代に探検部に所属し、国内外で豊富な経験を持つ。陵太郎さんは、そんな頼りになる父のことが「大好き」だという。登山の魅力について「山頂に着いた時の達成感や、きれいな景色を見ること。そして、大好きな父と一緒に登れることが何より楽しい」と笑顔を見せる。

 陵太郎さんの目標は、小学生のうちに日本百名山の残り30座に登頂すること。そして「将来は、アジアやヨーロッパなど世界七大陸それぞれの最高峰を全て制覇するのが夢。19歳までに達成して、日本人最年少記録をまた作りたい」と力強く語った。

【9月1日追記】以下について訂正いたします

当記事は、山岳雑誌「岳人」のキリマンジャロ日本人最年少登頂の記事を基に取材し取り上げましたが、岳人は9月号で「事実と異なる記述があった」とし、訂正を発表しました。訂正文では「当時10歳の前田陵太郎さんが日本人最年少で登頂したと記載してたが、2019年に中澤正太さんが特別許可を得て当時6歳4カ月で登頂し、日本記録認定協会から登山証明書が発行されていることが判明した」としています。よって、当記事も同誌に従い訂正させていただきます。関係者並びに読者にご迷惑をおかけしお詫びいたします。

4月6日に「丸子山王 日枝神社」の第38代宮司に就任した 山本 喜道(のぶみち)さん 上丸子山王町在住 42歳

父の背を追い、伝統守る

 ○…「街が大きく変化していく中で、伝統文化を継承していく大きな役割を与えられたと思っている」。平安時代に創建された1200年の歴史をもつ日枝神社の新宮司として、父・雅道さんの後を継いだ。歴史を知る親類や近くに暮らす二人の妹など、頼りになる存在が周囲にいることが心強い。「まだまだ勉強しなければならないことは多いが、期待に応えたい」と思いを口にした。

 ○…小さなころから父の姿を見て育った。正月や夏祭りなどの行事のときには親戚一同が集まる。「家族みんなが地域の人たちと力を合わせ、楽しそうに準備をしている様子が目に焼き付いている」。跡を継ぐことは強制されなかった。高校生のときに意向を聞かれ、自分の意志でこの道を選択した。大学卒業後、栃木県の日光二荒山神社で5年間、学びを深め、修行を積んだ。

 ○…長く続けられるスポーツであることを理由に大学時代に始めたゴルフは、平均80台のスコアで回るほどの腕前。師匠でもあるゴルフショツプの代表には、ゴルフ以上に電話の受け答えから人との接し方などについて指導を受けた。「社会に出たことのない自分に、社会人としての常識を教えてくれた」。今でも一緒にコースに出てラウンドを重ねる間柄だ。「日常を忘れ、ひとときの息抜きにもなっています」

 ○…禰宜のときから中原消防団の丸子分団に所属し、地元住民の安心・安全を守る活動にも従事。4月に行われた新宮司就任奉告祭には多くの関係者が参列した。6月には出席者が200人を超える盛大な着任祝賀会も開かれる。「子どものころから神社は地域の人たちに支えられていると感じてきた。これからも力を借りながら、感謝の気持ちを持って地域の発展に尽くしていきたい」

イベントを告知するチラシ

ブレーメン通り 子ども向けフェス 5月5、6日に商店街で

 モトスミ・ブレーメン通り商店街で、こどもの日の5月5日(月・祝)に「モトスミキッズフェス2025」が開催される。正午から午後5時。

 ライオンズマンション前の広場で行うイベント「みんなで集まれドキドキステージ」では、地元学生バンド『ジャックオンビート』のライブが正午、午後1時30分、「アフリカの太鼓をたたこう!」が午後0時30分、2時45分、「トリオンと一緒にキッズヨガ」が2時、3時30分から。商店街加盟店が出店する「みんなで挑戦ワクワク体験コーナー」にはお絵描きや工作、ゲームなどのブースが並ぶ。

 6日(火・振)には音楽教室の講師たちによる演奏も予定。詳細は商店街ウェブサイト。

活動を紹介する横澤さん

100人カイギ 人同士がつながり19回 最終回は5月25日

 地域で活動する100人の話を聞き、人と人がつながるイベント「川崎市中原区100人カイギ」。19回目のセミファイナルが4月23日、かわさき市民活動センター(新丸子東)で開催され、50人超が参加した。

 100人カイギは、地域で活動しているゲストを毎回5人招いて話を聞き、参加者同士でコミュニティをつくっていくイベント。登壇者が100人に達すると解散する仕組み。中原区では2023年10月にスタートし、今回のセミファイナルの5人で、延べ95人が登壇した。

 今回は、地域と子供達の未来を育む会代表の横澤昌さん、あそびのわとわ/空とぶサカナの関川房代さん、参画はぐくみ工房代表兼ファシリテーターでかわさき市民活動センター理事長の竹迫和代さん、(株)OCTA CREATION取締役で丸子橋焚き火ナイト運営代表の渡邉孝匡さん、大矢製作所代表取締役の大矢賢司さんが登壇。それぞれの経歴や現在の取り組みなどを紹介した。また参加者同士で交流する時間も設けられ、会場中で会話に花を咲かせた。

 主催者の一人の朝山あつこさんは「途中苦しい時期もあったけど、皆さんが参加してくれて、ここまで来ることができ、感謝している。参加した人たちがつながっていくことがうれしい。次が最終回。最後も来てもらってつながってほしい」と期待を寄せる。

 次回最終回は、5月25日(日)に丸子多摩川いこいの家で開催。午前11時から。午後1時から解散式も実施予定。事前申込み制。参加費は1000円。申込み、詳細はhttps://peatix.com/event/4371846。
右から志保さん、福田市長、夏さん、古賀裕和副会長

区内道場空手選手 「最強姉妹」が福田市長訪問 本田志帆さん、夏さん

 極真拳武會川崎元住吉道場(木月)に所属する幸区在住の本田志帆選手(21)と夏選手(15)の姉妹が4月16日、川崎市役所を訪れ福田紀彦市長に昨年の大会の成績を報告した。

 大学4年生の志帆選手は、11月に行われた「第3回全日本学生フルコンタクト空手道選手権大会」女子1部重量級で準優勝。前大会王者として出場したが、決勝では判定で敗れた。「力を出し切ることができたので、気持ちはすっきりしている」と話した。

 都内の高校(1年)に通う夏選手は、12月の「第12回全日本ジュニアチャンピオンシップ」中学生女子重量級に出場。決勝では得意の突きで判定勝ちし、優勝した。「一度負けたことのある選手との対戦だったので、リベンジすることができてうれしい」と笑顔を見せた。今年の12月に開催する「第13回全日本ジュニアチャンピオンシップ」の出場権を獲得したほか、5月に有明アリーナで行われる「第2回国際フルコンタクト空手道選手権大会」で初めて大人と一緒の一般の部に参加することも決まり、「優勝したい」と意気込む。

 6歳離れた姉・志帆選手の姿を見て、3歳から空手を始めた夏選手。今では二人で一緒に練習することも多いという。

 福田市長は「全国の舞台の重量級で活躍する、まさに最強姉妹。後進のためにも、さらに高みを目指して頑張ってほしい」とエールを送った。

子ども向けの遊び場ブースも

アルク 学生がひとり親家庭援助 食糧・物資届ける

 学生団体Alku(アルク)が、ひとり親家庭に食糧・物資を届けるイベントを開催する。5月15日(木)午後4時から7時まで。NEC玉川事業場(JR向河原駅徒歩4分)。参加無料。事前申し込み制。定員100人になり次第受付終了。

 川崎市社会福祉協議会とNECプロボノ倶楽部の協力で、4回目を数える同イベント。寄付によって集まった食糧や日用品を渡すだけでなく、現役大学生による学校では学べない体験型の教育支援のブースや、子どもたちが遊べるコーナーも用意する。

支援品も募集中

 同団体では引き続き食糧・物資の寄付と、募金を呼び掛けている。生理用品やトイレットペーパーなどの日用品のほか、幼児から高校生向けの絵本、参考書、鉛筆や消しゴムといった文具も歓迎。食糧は米、レトルト食品、缶詰、菓子類。物資の送付は「困窮家庭への物資支援」と記載の上、川崎市社会福祉協議会総務部企画調整室(〒211―0053、中原区上小田中6の22の5)。5月8日(木)必着。

 募金は以下の口座に振り込み。▽みずほ銀行、向ヶ丘支店、普通預金、店番号540、口座番号3108563

小関橋跡近くに揚がるこいのぼり=4月19日撮影

32匹が大空泳ぐ 遊歩道にこいのぼり

 5月5日の「こどもの日」に合わせ、今年も江川せせらぎ遊歩道沿いの青空を色とりどりのこいのぼりが泳いでいる。

 同遊歩道沿いの草花の手入れに取り組む萩原勲雄さんらによる「せせらぎ遊歩道を楽しむ会」のメンバーが、毎年この時期に小関橋跡周辺にロープでつなぐ。今年は4月17日に大小あわせて32匹のこいのぼりと、吹き流しがメンバー5人の手で設置された。晴天に恵まれた19日には、散歩途中に写真を撮る人や小さな子連れの親子が眺めている様子も見られた。

 萩原さんは「寄付で集まった大きなこいのぼりを揚げることができた。家庭でもここまで迫力のあるこいのぼりを掲揚する機会は減ってきている。ここに来て、ぜひ楽しんでほしい」と話した。ゴールデンウィーク明けまで楽しめる予定。

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『シン・ゴジラ』内にも登場する丸子橋

かわさきロケアワード 1位は『シン・ゴジラ』 応募数1200通超える

 「映像のまち・かわさき」推進フォーラムはこのほど、川崎市内で撮影された映像作品に投票する「かわさきロケアワード」の結果を発表した。1位には2016年に公開された『シン・ゴジラ』(東宝)が選ばれた。

 例年、同フォーラムは、市内の映画館でその年に観た中で、一番印象に残っている作品を選ぶ「かわさきシネマアワード」を開催している。

 昨年の市制100周年を記念し、今回は市内で撮影された一番好きな映像作品に投票する「かわさきロケアワード」を実施。昨年12月から今年2月末まで投票を募り、昭和から現在までに市内でさまざまな作品のロケ地となっていることを周知することで、シビックプライドの向上を図った。

 応募総数は1269通。1位の『シン・ゴジラ』は、川崎区の川崎市役所旧本庁舎、第3庁舎や、中原区の武蔵小杉エリア周辺などで撮影が行われており、313票を集めた。投票者からは「自宅が無事か映画を見ながら探してしまった」「多摩川河川敷を舞台にしていて衝撃だった」といった声が寄せられた。

 2位はMV『Gifted.―Orchestra ver.』(BE:FIRST/2024年)で139票、3位はドラマ『男女7人秋物語』(TBS/1987年)で106票。4位から10位の作品や詳細なコメントは同フォーラムウェブサイトを参照。

インタビューに応えるふじたさん

戦後80年 戦禍の記憶【2】 麻生区在住 ふじた あさやさん(91) 「手のひら返し」に憤り覚え 「自分事として見つめる体験を」

 たった一夜で、家が、人が、まちが、なくなった――。

 東京都生まれ。国民学校(小学)5年生だった1944年の初夏から、学童疎開が始まっていたが、体調を崩し伊豆から帰京を余儀なくされていた。東京では、度重なる空襲に怯え、睡眠不足が続く毎日。「皆、段々とまいっていくのが目に見えた」

 そんな日々の中、東京大空襲が起こった。1945年3月10日の真夜中。今までは数百m上空を飛んでいた爆撃機が、初めて数十mの超低空から爆弾を落とした。操縦士の顔が見えるほどの近さだった。「何丁目の角から何丁目の間に何発、と正確に落としていく。それはもう正確に」。射程距離が狭まったことで、米軍機は的確に被害を与えていった。

 「僕は上野不忍池の方に逃げた。無駄だから、池には焼夷弾を落とさないだろう」。不忍池の周りにあった防空壕に入り、時々顔を出して様子をうかがった。まちが焼けていくだけだった。その光景はまさに火の海。一夜にして9万5千人が亡くなった。「軍事的なものはない場所。人々がこれだけ死ねば音を上げるだろう、というものだったのでは」

 凄惨な光景を目の当たりにしてもなお、我が国が勝利を手にする日がやってくると思っていた。なぜか。日本は勝つと「教えられていた」からだ。

 それが、負けた。

 日本はポツダム宣言を受け入れ、戦争は終わった。

 敗戦後、学校では手のひらを返したように、教科書に記された文章を濃くすった墨で塗りつぶすよう指示された。戦意を鼓舞し、軍国主義を賛美する文言ばかりだった。「今消したところは教わらなかったことにしてほしい」。担任の言葉に、激しい憤りを覚えた。「だましやがって。覚えてろ!」。心の中で叫んだ。

 当時感じた教育への不信感は、演劇にまい進し、劇作家として活動をする今もなお、自身の表現の根となっている。「教育は信じるものではなく、考え始めるきっかけに過ぎない」。その思いで多くの児童向け作品を手がけてきた。「自分だったらどうしようと考え、自分事として見つめられる。そういう疑似体験をさせる演劇は、本当の意味で教育だ」

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今年で戦後80年。体験者が年々減少し、戦争の記憶が風化しつつある。当事者の記憶を後世に残すとともに平和の意義について考える。不定期で連載。
AED体験など用意=昨年

学んで体験「看護フェスタ」 5月10日 JR武蔵溝ノ口駅前

 (公社)川崎市看護協会が主催する「看護フェスタ」が、JR武蔵溝ノ口駅南北自由通路(JR改札口正面)で5月10日(土)に開催される。午後0時30分から3時30分。参加無料。

 近代看護を築いたナイチンゲールの誕生日である5月12日の「看護の日」に合わせ、毎年開催されている同フェスタ。現役看護師によるAED体験、妊婦ジャケット装着や新生児の抱っこ体験、子ども向けのナース体験ができる。介護や病気の相談などを受け付ける「まちの保健室」、看護師を目指す人に向けた進路進学相談コーナーなども用意されている。来場者にはヘルスチェックカードを進呈。

 問い合わせは同協会事務局【電話】044・711・3995。

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昨年配備されたデイタイム救急隊

デイタイム救急隊 現着時間、前年より短縮 中原署 配備から1年

 救急需要の高い日中の時間帯に出場する「デイタイム救急隊」。昨年4月に、川崎市消防局が同救急隊を中原消防署に配備し、1年が経過した。課題だった現場到着時間が1分以上短縮され、その効果が表れているという。

 中原署に配備されたデイタイム救急隊は、土日祝日を含む、午前8時30分から午後5時15分までの日中の時間帯のみ、5人で毎日運用。市消防局によると、昨年4月1日から12月31日までの出場件数は1242件(中原区外への出場も含む)だったという。

 中原署でこれまで運用されていた救急隊は3隊で、2023年の救急件数は1万3002件だった。デイタイム救急隊が増隊されて4隊となった24年は1万3004件(速報値)と前年とほぼ横ばい。その1割弱をデイタイム救急隊が担ったことになる。

 市内でも救急出場の多い中原区では、救急隊の現場到着時間が22年(4月1日〜12月31日)は11・1分だった。一方で、デイタイム救急隊が配備された昨年(同)は10分と1分以上短縮された(23年はデイタイム救急隊の試行期間だったため、比較できず)。

 デイタイム救急隊配備の狙いは、この現場到着時間の短縮だ。市内の救急出場件数は23年が8万7591件、24年が8万9114件と増加し、24年は過去最多だった。年々出場件数が増え続ける中で、日中の時間帯における救急出場件数は夜間よりも多い傾向にある。特に中原区、高津区は、日中の現場到着時間が川崎市が目標とする8・4分を超えていることから、日中の救急需要に対応するためにデイタイム救急隊が昨年、市内で初めて配備された。市消防局の担当者は「昨年と比較して1分程短縮できており、効果が出ている。日中の忙しい時間帯に1隊増えたことで、現場の負担も軽減できている」と評価する。

高津署にも配備

 4月には、中原区同様に、救急隊の出場件数が多い高津区でもデイタイム救急隊が配備された。「すでに配備されている中原区と情報交換し、連携しながら円滑な運用を行っていきたい」と同担当者は話す。

 市内の救急隊の数は31隊となったが、国が示す人口数の算定基準の34隊にはまだ及んでいないのが現状だ。「救急車の数に限りがあるため、市民の方々には適正な利用をお願いしたい」と呼び掛けている。

上新城の個人宅に咲くハゴロモジャスミン

ハゴロモジャスミン 生垣に満開 甘い香りに包まれ

 白くかれんな花が、満開を迎えている。上新城の柏原美佐子さん宅の生垣を覆うように、力いっぱい咲くのは「ハゴロモジャスミン」。中国原産のつる植物で、ピンク色のつぼみから、白い小さな花を咲かせる。甘く濃い香りが特徴だ。

 柏原さんによると、10年前に鉢植えを購入してから成長し、1・5mほどの大きさになったという。「道行く人は足を止め、香りを嗅ぎに来ることもあります。希望があれば、切ってお渡ししています」と柏原さん。新城周辺の随所で見られるこの花。見かけた際は香りを楽しんでみては。

南武線沿線を歩こう 駅ウオーク、参加者募集

 南武線沿線とその周辺を歩く「駅ウオークシリーズ」の第二弾が、5月7日(水)に開催される。主催は、川崎ウオーキング協会。

 集合場所のこすぎ公園を出発し、武蔵溝ノ口駅を目指す8Km(先導付・なし)のコース、川崎市緑化センター前を目指す12Kmのコース、五ヶ村堀緑地を目指す14Kmまたは18Kmのコースが用意されている。受付は午前9時から9時30分まで(先導付8Kmを希望する場合は、9時20分から30分まで)で、各自随時スタート。問い合わせは同協会・石井さん【電話】090・1432・4128。

優勝旗を手にして喜ぶ「陣二」の選手ら

ドッジボール 「陣二」が2年ぶり優勝 15チームが熱戦繰り広げ

 中原区子ども会連合会(小笠原茂春会長)の春季ドッジボール大会が4月20日、上丸子小学校で行われ、陣屋二丁目(陣二)が優勝した。

 新編成の15チームが参加した同大会。実力が拮抗し、24試合中10試合が3セットまでもつれる接戦を繰り広げた。陣二は予選から調子を上げ、決勝で宮内を2対0で下して、2年ぶりに頂点に立った。キャプテンの糸賀みつきさんと副キャプテンの安達梨花さん(中原小)は「チーム全員で団結し、練習の成果を発揮して優勝できてうれしい」と口をそろえた。

 準優勝は宮内、3位は八幡町で、下新城が敢闘賞を受賞した。

ボッチャで多文化交流 国際交流センター

 川崎市国際交流協会主催のイベント「ボッチャで多文化交流」が5月17日(土)、川崎市国際交流センター(木月祗園町)で開催される。午前10時から正午。参加無料。

 パラリンピックの正式種目で、年齢や性別、障害の有無を問わず楽しめる「ボッチャ」。今回は、国籍も超えてそのボッチャで参加者同士の交流を図る。

 対象は小学生以上、先着順で24人。要事前申込み。申込み、問い合わせは同協会ウェブサイト。

外国人市民意識実態調査 「ネット上の攻撃」不安増 入居拒否25%が経験

 川崎市が外国人市民を対象に実施した意識実態調査の結果が公表され、4人に1人が外国人であることを理由に賃貸物件などの入居を断られた経験がある一方で、「ヘイトスピーチ」などの差別的な暴言への不安は、2019年の前回調査よりは減少した。

 川崎市では、日本国籍を持たない外国籍の人々が市民生活で感じる不便や不安などを行政として解消するため、5年に1度、実態を調査している。今回の調査は昨年6月28日〜7月31日に実施され、川崎市在住の18歳以上の外国人市民5千人を対象に、郵送方式で実施。1031人から回答があり、回収率は20・6%だった。

 国籍・地域別の内訳は、中国籍28・4%、韓国籍とベトナム籍が11・9%、フィリピン籍が10・6%と続き、その他アジアが20%を占めた。居住地域は川崎区が最も多く31・8%、中原区15・4%、高津区11・6%と続いた。

 市内で住居を探す際に「外国人を理由に入居を断られた」は前回と同じ26・1%。「外国人であることを理由に物件を紹介してもらえなかった」は17・7%と前回の14・2%より3・5ポイント増加し、不動産業者の段階で拒否されている可能性がある。

 直近の1年間で感じた不安や危険に関する質問では、「住んでいる地域の治安についての不安」は前回の17・7%より大幅減の10・9%。外国人であることを理由に「暴力をふるわれる不安・危険」は6・8%(0・3ポイント減)、「脅迫や差別的な暴言を受ける不安」は14・7%(3・3ポイント減)といずれも減少したが、「外国人を攻撃するようなインターネットやSNSの書き込みを見て感じる不安・危険」は13・2%で前回の12・4%より微増した。市は「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例の効果は表れているものの、条例の運用を一層、推進していく必要がある」としている。

 国籍に関係なく全国的な課題である災害への備えでは、「飲み水や食料を準備している」は7・8ポイント増の51・7%と5割を超えたが、「特に何もしていない」は27・7%(前回32・5%)と3割近く、「防災訓練に参加している」は16%(前回16・7%)にとどまった。

 市担当者は「この結果を関係部局に共有のうえ、施策に反映していく」と話している。報告書は市のホームページで公開しており、ルビ付きの日本語を含め10カ国語で閲覧できる。

川崎市役所

子ども・若者調査報告書 「子育て費用に不安」4割 ヤングケアラーの現状も

 川崎市は子育て世帯と子ども・若者を対象とする生活意識調査を実施し、4月24日に「報告書」として公表した。保護者の心配ごととして「子育てに必要な費用に関すること」の比率が前回調査の2020年から倍増し、物価高などの世相を反映した結果となった。

 調査は昨年11月から今年1月にかけて、各世代の子を持つ親や小学5年生と中学2年生、16歳〜30歳の「若者」を対象に、インターネットと郵送で実施。回答率は4割から7割弱だった。

 「子育てに関する心配ごと・悩み」への設問では、0〜6歳児の保護者の38・5%が「子育てに必要な費用に関すること」と答え、前回調査の15・4%の2倍以上だった。小・中学生の保護者は「学習・進学・受験に関すること」が多く、小学5年生の保護者の6割、中学2年生の保護者の7割を占めた。

 受験や進学に関しては子ども自身も不安値が高く、中学2年生の「現在の悩みごと」では、「進学のこと」72・4%、「勉強のこと」が70・0%。「自分の将来のこと」も63・7%だった。

 「1日3食分の食料が買えなかった経験」に関する設問では、「ある」と答えた「ひとり親家庭」が多く、0〜6歳児のいる家庭の24・2%、小学2年生のいる家庭の16・4%、小学5年生のいる家庭の17・9%が、「3食に必要な食料を買えなかった経験がある」と答えた。

「心がつらい」

 調査ではまた、家族のために世話や家事をしている子どもや若者のうち、自身への影響が「特にない」と答えた人以外の回答をした人を「ヤングケアラーの可能性がある」と定義。その結果、ヤングケアラーの可能性がある子どもの割合は、小学5年生で3・6%、中学2年生で2・6%、若者で5・6%だった。

 このうち「ヤングケアラーの可能性がある」若者に「感じること」を尋ねた設問では、「仕方がない」が31・7%でトップだが、「心が少しつらい」20・0%、「心がとてもつらい」15・0%と、精神的な負担を感じている状況も見て取れる。また家事や世話のことに関する相談相手を尋ねたところ、小中学生で「誰にも話していない」と答えた人は51・6%と最多で、次いで「家族」が28・6%、「友達」が22・0%だった。

 調査の結果は今年度に策定予定の「川崎市子ども・若者の未来応援プラン」の基礎資料となる。

中田悠真さん(右)と豊さん

川崎市子ども夢パーク 「あそぼうデイズ」今年も 初の解体イベント好評

 川崎市の「子どもの権利に関する条例」に基づく社会教育施設「川崎市子ども夢パーク」(高津区)で4月19日、施設内に蓄積した壊れた家具などを解体して再利用につなげる「かいたいまつり」が開かれ、市内外から約50人が参加した。

 川崎市子ども夢パーク(以下「夢パーク」)では、市民有志が多様な形で施設運営にかかわる利用者懇談会「つくりつづける会」がある。この会の中で、「夢パーク」内に散在している壊れかけの机や椅子などに関し、「解体して再利用につなげる企画をやろう」との提案があり、「かいたいまつり」と名付けてイベントを企画。19日には市内外から親子連れが集まり、主に木製の壊れた椅子や机、看板など約20点を、ドライバーやのこぎりなどの工具を使って解体した。

 東京都国立市から父と参加した小学校1年生の中田悠真さん(6)は、電動ドライバーを使って釘を上手に抜き取り、木製の机を手際よく解体した。日ごろからDIYを楽しんでいるといい、父の豊さん(32)は「今日も張り切って来ました」。

 この日は市の環境局が保有する学習用の「スケルトンごみ収集車」や、市のリサイクルキャラクター「かわるん」も参戦。ごみ分別の大切さなどをアピールした。

 「夢パーク」所長の友兼大輔さんは「初めてのイベントだったが、たくさんの人に集まってもらえた。作ったものを自分が片付けるという意識づけになればうれしい」と話していた。

 大型連休中は、「夢パーク」恒例の「とことん遊ぼうデイズ」を開催する。5月3日には文字通り、大きなこいのぼりを作って遊ぶ「巨大こいのぼりづくり」▽4日は段ボールなど様々な素材を使って自由にものづくりを楽しむ「ものづくりして遊ぼう」▽5日はパン生地を棒に巻いて焚火で焼く「遊ぼうパンづくり」がある。3日と4日は午前10時半〜、5日は午後2時〜で、パン生地の準備は約100人分の予定。

 問い合わせは「夢パーク」(【電話】044・811・2001)。

校庭で遊ぶ小学校児童

放課後等の子どもの居場所 川崎市 支援の「方向性」策定

 川崎市は「放課後等の子どもの居場所に関する今後の方向性」を策定し、4月17日に公表した。今年1月に案をまとめて1月末から2月末まで、行政手続法に基づくパブリックコメント(意見募集)を実施し、改めて「方向性」として内容を策定した。

 こども家庭庁が2023年12月に「こどもの居場所づくりに関する指針」を閣議決定したことを受け、全国の各自治体が「子どもの居場所」に関する取り組みを本格化させている。川崎市では、子どもを孤立・孤独から守り、健やかに育てるための「Well-being(ウェルビーイング)で成長するための居場所づくり」を全市的に進めることを目指し、「今後の方向性」の策定を進めていた。

 市はまず基本的な考え方として、「子どもの声・主体性・価値観を大切にする居場所づくり」「発達段階に応じた目的・空間を有する居場所づくり」、そして不登校の状態にある子どもたちに対する「子どもの状況に応じた支援の実施」の3点を掲げた。そのうえで、居場所のありようを考えるうえで、「学童期(主に6歳〜12歳)」と「思春期(主に13歳〜18歳)」に分けて方向性案をまとめた。

 寄せられた意見は55通76件で、学童期の居場所づくりに関する意見は43件、思春期の居場所づくりに関する意見は11件だった。方向性の策定にあたり「意見を踏まえて反映したもの」はなかったが、「今後の参考とするもの」は15件あり、このうち「思春期の居場所づくりに関すること」が10件で最多だった。

中学生の居場所は

 学童期の居場所づくりに関する意見では、「学童クラブ」への補助金支出を求める声が多数寄せられた。「こども文化センターの老朽化」を指摘する声や、小学校の全学年が対象である「わくわくプラザ事業」と、低学年が対象から外れがちな「みんなの校庭プロジェクト」などの放課後児童健全育成事業を「分けて運営するべき」との指摘もあった。

 思春期の居場所づくりに関する意見としては、「中学生が急に地域とつながるのは難しい。小学生から(地域と)かかわることが理想」「中学生は部活に入らないと居場所を見つけにくく、居場所が不足している」といった「中学生」に関する意見が目立つ。「貧困や家庭環境の問題を抱える子どもの『生き場所』が必要」と、複雑な生育環境にある子どもを気遣う声もあった。

 今回の「方向性」は、今年度から策定が進む「総合計画第4期実施計画」や「第3期川崎市子ども・若者の未来応援プラン」の中で、考え方の基本となる。市の担当者は「地域ごとに子どもたちの状況は異なるので、具体的にどのような居場所を設けるかは、様々な形をとることになる。地域と連携しつつ、市としても部局間で工夫して進めていきたい」とした。

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