藤沢版【5月2日(金)号】
藍染めを採用したユニフォームとキャップ(C)YDB

藍左師守谷さん ベイ特別ユニをデザイン 「横浜藍」で染まれ スターナイト

 横浜DeNAベイスターズは先月20日、横浜で開催する夏の一大イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2025 Supported by 横浜銀行」(8月5〜7日/広島戦)で選手や来場者が着用するスペシャルユニホームのデザインを発表した。「横浜藍」がコンセプトで、「藍」と「現代左官」を融合させた「藍左師」として、市内出身で今も市内を拠点に活動する守谷玲太さんが手掛けた。

 スターナイトは、球団創設初年度の2012年から行われてきた恒例イベント。13年から限定のスペシャルユニフォームが用意され、選手や来場者に着用されてきた。

 横浜「愛」と「藍」に親和性を感じた球団から昨秋、デザイン制作のオファーが舞い込んだ守谷さん。「藍と一口にいっても色は50種類ほどある。験担ぎのため、かつて武将が身にまとい戦いに挑んだ『勝色』を採用。『YOKOHAMA BLUE』をかけ合わせた」という。藤沢産の藍やエゾシカの皮を使い染めた原画をデジタル化し、横浜の夜空や海をイメージ。左側は受容力や結束、右側は日本一連覇、リーグ優勝に突き進む力強さや勢いを表し、勝利への思いを込めた。

 デザイン案を球団関係者に提出し、色味や着心地などのチェックを経て、完成に至った守谷さんは「毎年注目が集まるとファンから聞いていたユニフォームデザインだったのでプレッシャーはあったけれど、良い反響ばかりで良かった」と胸をなでおろす。

 筒香嘉智選手は「横浜への愛と勝利への強い想いが込められた『横浜藍』デザインがとても気に入っています。当日、横浜藍で染まる横浜スタジアムがとても楽しみです。勝利に貢献できるよう全力で頑張ります」とし、トレバー・バウアー選手は「とてもユニークでカッコいいユニホームだと思いました。このユニホームを着用して投げるのが楽しみです。このユニホームを着用したベイスターズファンの方々とお会いできることも楽しみにしています」とコメントを寄せた。

在宅医療を含めた多職種連携を進める在宅療養の関係図(藤沢市より)

在宅医療支援センター 市民の直接相談受け付け 身近な窓口 安心届けたい

 藤沢市医師会(石原宏尚会長)が運営している藤沢市在宅医療支援センターの機能が先月から拡充された。これまでは市の地域包括支援センターなどが間に入り、つないでいたが、市民が直接相談することができるようになった。「専門的な相談に応じられ、対応も早くなる」と市は期待を込める。

 同医師会と市では通院が難しくなった人に対し、「みんなで支える在宅療養」を掲げ、在宅医療を中心に市民に寄り添ったサービスを提供。医師、歯科医師、薬剤師から、介護や社会福祉協議会の職員などと連携し、医療から介護、福祉と幅広い分野で療養生活を支える仕組みを構築している。

 その拠点となるのが、片瀬の医師会館内にあるセンターだ。

 直接対応することになったきっかけは、昨年の同医師会の提案から。市としても在宅医療の需要が主に85歳以上の高齢者で今後さらに増えることや、相談窓口が明確になっていないなどの課題に対応できるという観点から実現したという。

 またセンターは看護師、保健師が応じるため、一定の専門的な回答も可能になるほか、在宅医療機関の情報もスムーズに提供できるようになる。

 市では「市民にとって身近な窓口。安心して在宅医療を受けられる体制づくりができれば」と話した。

寄り添えるセンターへ

 同医師会はこれまでもかかりつけ医を持つことや将来の医療、ケアについて、本人が家族や医療者らと話し合い、共有するアドバンスケアプランニングの周知等について市民への啓発普及を目標に、多職種連携の研修会や出張講義、在宅医療に関する市民公開講座を実施。在宅医療の充実に努めてきた。在宅医療担当理事の石井由佳医師は「在宅支援センターは、これまでに培ってきた市内医療機関や多職種との連携情報を生かし、受診や訪問診療の相談があった折にオーダーメイドで選択枝をご提示できるよう寄り添っていきたい」と力を込めた。

 在宅医療全般に関する問い合わせは同センター【電話】0466・41・9980。

4月1日付けで湘南地域県政総合センターの所長に就任した 山崎 博さん 平塚市在勤 55歳

市町の課題解決に注力

 ○…平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町、寒川町の5市3町を管轄する湘南地域県政総合センターの舵取り役に就任した。現庁舎は老朽化のため建替工事が予定されており、来年1月には仮庁舎となる元県立平塚商業高校への移転も控える。「市町の課題を吸い上げて、解決することが仕事。広域行政としてできることを考えていきたい」と、やさしい眼差しの奥に決意を込める。

 ○…1993年に県庁へ入庁。29歳から2年間、長野県庁へ交流職員として出向した。「人口が400人程度の小さな村がいくつもあった。ここで自治を学ばせてもらった」と振り返る。また、国際文化観光局でグローバル戦略を担当した際には、ウクライナ避難民支援やベトナムとの交流事業を実施。1年間に4度ベトナムへ訪問し、政府との関係性構築に尽力した。

 ○…山北町で生まれた。藤沢市との関わりは、産業労働局産業振興課長時代。新産業創出・ベンチャー支援、県立産業技術総合研究所の運営指導、さがみロボット産業特区の推進などを担当した。印象に残っているのは、2017年から翌18年に東京五輪に向けて、江の島と国道134号線を繋ぐ江の島大橋で、自動運転バスの実証実験を行ったことなどを挙げる。

 ○…横浜ベイスターズファン。県庁に通っていた昨年度までは、仕事終わりにナイター観戦することも。中川颯選手が推しで、「オリックスで戦力外になり、ベイスターズに来た選手。大活躍でうれしい。アンダースローが魅力」と語気を弾ませる。信条は「受けて忘れず施して語らず」。部下から「安心して一緒に仕事ができる上司」と評されるように、その背中は頼もしい。

開通直後の道路を通行する警察車両

遠藤葛原線が一部開通 式典に「渡り初め」も

 2021年度から整備工事を行っていた「遠藤葛原線」(葛原第1工区)の県道42号から葛原綾瀬線までの約560mが、24日に開通した。

 遠藤葛原線は市西北部の「新産業の森地区」と「健康と文化の森地区」を結ぶ幹線道路。全線の開通時期は未定だが、完成すれば辻堂駅北口から綾瀬インターチェンジまでをつなぐことになり、北部の交通ネットワークの発展に期待が寄せられている。

 同日、市は関係者への感謝と交通安全祈願、供用開始の市民周知を図ろうと開通式典を行った。式典には鈴木恒夫市長や市西北部総合整備事務所の中尾武所長など関係者が出席したほか、近隣住民も駆け付け、道路の完成を祝った。

 あいさつに立った鈴木市長は「藤沢市は今年度市政85周年を迎えた。記念すべき年に道路の開通ができうれしく思う」と話し、「西北部にとって大きな意義のある道路。地元の皆さんにも親しみをもって利用してもらいたい」と期待を込めた。その後、関係者によるテープカットが行われた。

 式典後には警察車両の先導で「渡り初め」が行われ、白バイやパトカー、市長を乗せた公用車などが道路を両端から交差するように走行し、道路が開通した。集まった人々はスマホで様子を撮影するなどして楽しんだ。

笛を構える久雄さん

石川佐波神社 祭囃子復活50周年 時代の変遷発起人語る

 石川佐波神社の祭囃子を演奏・保存する「石川佐波大明神太鼓保存会」(藤方貴夫会長)が設立50周年を迎えた。創立から初代会長として携わり、地域の子どもらを指導したのが藤方久雄さん(96)。半世紀を振り返って「長いような短いような…創立当初とは顔ぶれが異なる。そう考えると、50年経ったんだなと感じる」と話す。

   * * *

 同神社の祭囃子は、毎年秋の例大祭や元日に境内で演奏されるほか、市民まつりや近隣の公民館の祭で披露される。練習期間は毎夏、月曜から土曜の夜7時半から境内に集まる。保存会は現在25人の子どもと9人の指導員、OB20人ほどが関わる。

地域つなぐ音

 戦前までは秋になると地元の青年が演奏していた。当時十代の久雄さんもその一人で、主に笛を担当していた。太平洋戦争が始まり、地域から囃子の音は途絶えた。

 終戦から30年が経過し、石川で造園業を営んでいた久雄さん。時代は高度経済成長期、開発が進み人口流入も増え、どの学区も子どもであふれかえる一方、地域住民同士の交流は薄れていった。その状況に「この子らが大人になった時、町内は円満にいくだろうか」と不安を感じたという。

 町内がつながる機会を作るため、囃子を復活させた。復活を主導したメンバー5人は久雄さんと同世代で、戦前の石川を知る人たち。時代に合った指導方法を模索し続けた。「いつの時代も子どもは覚えるのが早い」と久雄さん。基礎練習に廃タイヤを用いてバチの振り方を覚える方法は変わらない。

 当初、子どもは80人ほどいたとされる。「公民館のイベントの際に全員分の食べ物を確保するのが大変だった」と振り返る。主婦の参加者も多く、「ママさん太鼓」は話題となり、メディアに取り上げられるなど、地域を活気づけた。

みんなの「先生」

 久雄さんは会長職を退いたのちも、88歳まで練習に顔を出していた。そのため地域の大多数は「弟子」だ。「復活当時の子らは今や50歳以上。道で『先生』と呼び掛けられても一瞬誰だか分からない」と笑う。

 新型コロナ禍で一時期休止となった時「夏に囃子の音が聞こえてこないのはさみしい」と感じたという久雄さん。「神社のお祭りにはやはりお囃子がつきもの。これからも長く存続してほしい」と願った。

市展作品を公募 11日と17日 市民会館へ

 市内での芸術文化の普及と向上を目指し、市民による美術・書道・写真・華道作品を飾る総合展「藤沢市展」。今年度の公募作品の受け付けが11日(日)と17日(土)午前10時から正午に、藤沢市民会館(鵠沼東8の1)で行われる。

 対象は市内在住・在勤・在学(私塾やサークルを含む)の中学生以上の自作で未発表の作品、各部門一人1点まで。出品料は無料。市内公共施設やHPから入手できる出品申込書と出品票に必要事項を記入の上、市民会館に作品を搬入する。

 11日は、油彩や水彩、彫刻、立体造形などの絵画・彫刻部門と、陶芸や染色、人形、金工などの工芸部門からなる美術の作品を第1展示集会ホールで、書道の作品を第2展示集会ホールで受け付ける。17日は写真作品を会館棟3階で受け付ける。華道作品は11日正午までに記入済みの出品申込書と出品票を持参、または同館に郵送する。

 公募作品の展示は6月17日(火)から7月6日(日)まで藤沢市民ギャラリー(ODAKYU湘南GATE6階)で行われ、7月13日(日)には市民会館で各部門の表彰式が開かれる予定。

 問い合わせは(公財)藤沢市みらい創造財団芸術文化事業課【電話】0466・28・1135または【FAX】0466・25・1525。

新型車両700形イメージ(提供)

20年ぶり新型車両導入へ 江ノ電「700形」 来年度から

 江ノ島電鉄(黒田聡社長)は、新型車両「700形」を2026年度から導入すると発表した。新型車両の導入は06年の「500形」以来20年ぶり。

 700形は、「日常から非日常まで 想いを紡ぐENODEN」をコンセプトに開発。安全性向上として、車内防犯カメラや側面カメラ、非常通報装置を新たに搭載。バリアフリーに対応し、誰もが利用しやすい車両となるほか、多言語放送の導入により、外国人観光客への情報提供も強化される。

 車両前面ガラスを拡充し、未来的なデザインを取り入れたほか、乗客が景色をゆったりと眺められるよう、海側の座席には一人掛け席が向き合う形の「クロスシート」を採用。従来よりも乗客が車内奥まで乗り込むことができるため、混雑の緩和も期待されるという。

 座席や床にはグリーンがあしらわれる予定で、長年親しまれてきた江の電のイメージを踏襲しつつ、新たな時代の潮流を取り入れたデザインとなる見込みだ。

 担当者は「沿線に暮らす方にも観光で訪れた方にも親しまれる車両になれば」と話している。

市役所分庁舎で相談業務にあたる丸山さん

元当事者 丸山さん 心の機微、感じ伝え22年 持続可能な不登校・ひきこもり相談へ

 新生活の変化などが原因で、心がふさぎ込む人が多い5月は孤独・孤立対策強化月間。国が昨年、全国2万人に実施した調査によると、10人のうち4人が孤独を感じていた。市内で22年にわたり、不登校とひきこもりの相談室「ヒューマン・スタジオ」を運営してきた丸山康彦さん(61)は、元当事者の経験を生かした相談業務のほか、講演や執筆活動を通じ、悩み苦しむ人の心に寄り添ってきた。今年度からLINE相談や動画配信も新設し、相談所から研究所へと衣替え。相談者の受け皿を増やし続けている。

 高校入学後、官僚だった父の期待と自身とのギャップに悩み、不登校になった。留年を繰り返し、7年かけて卒業。大学を出た後は高校の非常勤講師となったが、母とのトラブルが原因で30代半ばまでひきこもり生活を送った。上から目線の教育や支援に疑問を感じ、同じように苦しむ人を支えたいという思いが芽生え、2001年に自らスタジオを設立。準備期間を経て、03年から不登校・ひきこもり専門の相談室を開設した。

 メールマガジンに当事者だった頃の心境をつづり始め、その一部を収録した著書を出版すると、大きな反響があった。相談件数も増え、5年ほど前に市社会福祉協議会から依頼を受け、相談業務とソーシャルワーカー支援のため月に1度、市役所分庁舎で当事者やその家族、支援者からの相談を受けている。

 「このままでは将来が不安」「学校、社会復帰する方法は」――。相談者の年齢は10〜50代と幅広く、80代の親がひきこもり状態にある50代の子どもを支える「8050問題」にも真っ向から向き合う。「歯みがきできた、話しかけて反応しただけでも大きな進歩。親が子の小さな変化に気づくことが大切」と説く。

 メルマガ、本、note(投稿サイト)構築など時代に沿った手法で情報を発信し、持続可能な相談、支援体制を整える。「当事者が間違っているかのように変化を促すのは周囲の偏見。当事者の目線で思いを伝え、環境を変えていきたい」

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お寺でオペラ 30日に無料コン

 龍口寺(片瀬3の13の37)で30日(金)、藤沢市民オペラスペシャルコンサート「お寺でオペラ‼」が開催される。午後6時30分から7時30分、観覧無料。

 現在開催中の江の島アートフェスティバルの一環で、境内で本格的なオペラを堪能できる人気企画。指揮者で藤沢市民オペラ芸術監督を務めている園田隆一郎さん(ピアノ)、声楽家の城宏憲さん(テノール)、光岡暁恵さん(ソプラノ)によるオペラ『ロメオとジュリエット』の歌唱が披露される。

 雨天中止。主催・問い合わせは(公財)藤沢市みらい創造財団芸術文化事業課【電話】0466・28・1135。

江の島が赤く灯る 日赤が支援訴え

 「世界赤十字デー」の5月8日(木)、江の島シーキャンドルが赤色に照らされる=写真(昨年)。日没から午後10時まで。

 日本赤十字社は5月1日が創立記念日、5月8日が創設者のアンリー・デュナン生誕の日であることから、5月を「赤十字運動月間」とし、2018年から全国各地の歴史的建造物やランドマークとなる建物などをシンボルカラーの赤色にライトアップ。「国内外の自然災害、世界の人道危機で苦しんでいる人に思いを馳せて欲しい」との願いを込め、事業紹介と支援協力を求めてきた。

 シーキャンドルでの点灯は、昨年に続き2度目。今年5月は県内で過去最多となる14カ所で、赤色のライトアップが見られる。

下土棚公園に集まろう  17日 Parkフェス

 下土棚遊水地公園(下土棚1274の2)で、「Parkフェスティバル2025 In 下土棚遊水地公園」が、17日(土)に開かれる。午前10時から午後3時まで。

 当日は公園の施設と(公財)藤沢市まちづくり協会・市緑化事業協同組合グループによる指定管理事業を市民に広く知らせようと、スポーツや健康、防災など多彩な出し物や体験コーナーが用意される。午前10時から午後1時には地震体験車が登場。キッチンカーによる食事販売もある。

 巨大なふじキュン♡の中で跳ねて遊ぶことができるエアートランポリンやロディ、遊び道具の貸し出しなど子どもに人気の催しも実施。

 駐車場に限りがあるため、主催者は公共交通機関または徒歩、自転車での来場を呼び掛けている。雨天の場合は18日(日)に延期。

 問い合わせは、同協会事業課公園担当【電話】0466・46・7788。

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障害者と共に苗木を植えるクラブメンバー

藤沢西RC すくすく育て、河津桜 親水公園の100本再整備

 藤沢西ロータリークラブ(RC・小澤一成会長)は先月24日、創立60周年記念事業の一環で、大庭の引地川親水公園に河津桜を植樹した。

 同RCは創立40周年を記念し、2006年から5年かけ、同園に年間20本ずつ計100本の河津桜の植えた。鮮やかな濃いピンク色の花が咲く圧巻の景色は、今では来園者に春の訪れを告げる風物詩となっている。

 しかし植樹から20年が経過し、そのうち20数本が枯れてしまった。そこでクラブ還暦の節目に、河津桜を再び100本に戻し、日ごろの奉仕活動を市民らにPRしようと、「河津桜植樹再整備プロジェクト」を立ち上げた。

 汗ばむ陽気となったこの日、メンバーのほか、鈴木恒夫市長ら来賓を合わせ、約30人が出席した。

 プロジェクトの内容を説明する看板が新設され、まずは除幕式が行われた。その後、メンバーは障害者施設のNPO法人木曜クラブ、社会福祉法人創の利用者と合流。門倉土木株式会社協力の下、ぽっかりと空いた土の中へ共に苗木を埋め、スコップやシャベルを使って土をかぶせていった。植樹体験を通じ、事業に携わる全ての人に郷土愛や福祉精神を育んでもらう狙いがある。

 植樹後、鈴木市長は「いつも市民に尽くしてくれ、ありがたい。藤沢は住み良いまちと評価されており、自然の宝庫であるのもその一つ。住民の満足度をさらに高め、人の輪が広がってほしい」と期待した。現在20人のメンバーを率いる小澤会長は「20年前に植樹した先輩方の意志を受け継ぎ、市民の憩いの場を守っていきたい。今後も藤沢の素晴らしい魅力を発信していければ」と決意を新たにした。
園内各所に咲いたエビネ

里山に可憐な彩り 遠藤でエビネが見頃

 里山の景観の中で四季折々の山野草が鑑賞できる「遠藤まほろばの里 えびね・やまゆり園」(遠藤4580)で、ピンクや白、黄色など色とりどりのエビネの花が満開を迎えている。

 園内にはジエビネや、キエビネ、タカネエビネなど約6000株が咲き連ねる。今年は例年より1週間ほど遅い開花となり、見頃は連休中まで続く見込みだという。

 8500平方メートルの敷地内に草花約130種、樹木約20種が生い茂る同園。遠藤の豊かな自然を多くの人に楽しんでもらうことで農業の活性化につなげようと、NPO法人「里地里山景観と農業の再生プロジェクト」が造営、管理し、先月1日に10周年を迎えた。同法人理事長を務める冨田改さんは「開園当初から植物の種類がだいぶ増えた。今後もそれぞれの植物の生育に合った環境を整えていきたい」と次の10年に向けて抱負を語った。

 開園は午前9時から午後4時。入園料300円。問い合わせは【電話】0466・48・8711。

やすらぎ荘旅行講座 19世紀探検家の足跡辿る 5月13日から全3回

 いきいきシニアセンターやすらぎ荘(稲荷)2階まつの間で、15回目となる「旅行講座」が開催される。5月13日(火)、6月10日(火)、7月8日(火)の3回。

 今回のテーマは「イザベラ・バードの日本奥地紀行の旅」。19世紀イギリスの探検家イザベラ・バード(1831〜1904年)は47歳の頃、当時鉄道が未開通だった東北や北海道を馬と徒歩で3カ月間旅し、旅行記『日本奥地紀行』を記した。

 同講座では異国の地を巡ったバードの足跡を辿る。講師は湘南ふじさわ学びネット講師で日本地名研究会会員の大西順三さん。

 2011年から行われている同講座では、これまで「おくのほそ道を歩く」「平家落人のかくれ里の旅」など、あまり知られていない国内の観光地の魅力を、さまざまな切り口のテーマで紹介してきた。

 各日午前10時45分から午後0時15分。対象は市内在住60歳以上。定員30人先着順。参加費200円(資料代)。申込は同館【電話】0466・81・6068。

クラフトビール大集結 GWは家族で湘南へ

 テラスモール湘南(JR辻堂駅北口直結)1階ゲートスクエアで3日(土)から5日(月)まで、「SHONAN CRAFT BEER FES 2025」が開催される。午前11時から午後6時。入場無料。

 コンセプトは「家族で楽しめるビールフェス」。湘南を代表する8つのクラフトビールブリュワリーが集まるほか、ビールに合うつまみや食事などのフード出店、ビアフェスならではのワークショップもあり。ノンアルドリンクも用意されている。

市「共育計画」を策定

 藤沢市は今年3月、市内の子どもや若者の健全な育成を目的とした「藤沢市子ども・若者共育計画」を策定した=写真。市では計画に即した具体的な取り組みを、来月から子ども・若者による委員会の発足やオンラインで子どもや意見を集めていくとしている。

     ◇

 2029年度までの子ども施策の基本目標として、「子ども・若者のライフステージを通じた施策の推進」や「青年期の支援の充実」「子どもの誕生前から幼児期までの支援の充実」「学童期・思春期の支援の充実」など8つが盛り込まれている同計画。進む少子化や虐待相談件数の増加、子ども自身の生活満足度の減少などを背景とし、すべてのこどもが、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指すものとされている。

 23年4月に施行されたこども基本法に基づき、「第2期藤沢市子ども・子育て支援事業計画」及び「藤沢市子ども共育計画」を引き継いでいる。過去の計画から刷新された点について、市青少年部は「子どもが意見を発信でき、主体的に参画できる社会を目指す方針を示した点」と説明する。

ウェブページ開設

 基本目標7に掲げられた「子ども・若者の意見表明・意見反映」に向けた取り組みとして、同基本法11条に基づく子どもの意見表明の機会づくりなどが挙げられる。市は「子どもらが安心して意見を言うことができる場を作り、それがどのように反映されたかがわかる仕組みを整えたい」としている。

 市はこれまで、子どもを交えたワークショップを開催してきたが、その中で「匿名の方が意見を言いやすい」という声が挙がったという。また「いつ・どこでも意見が言える仕組みを整えたい」との考えを受け、専用のウェブページ作成を決定した。ウェブページでは子ども自らが、スマートフォンなどで市からの質問に気軽に答えることができる。6月から対象となる世代に参加を呼びかけていく考えだ。

委員会も発足

 同ウェブページでの質問は、主に市主催の体験事業やアウトリーチの学校訪問事業についての感想、公共施設の使いやすさなどを聞くものになる見込みだが、より具体的な内容については「スタート地点で子どもや若者主体の取り組みにしていきたい」と市は話す。

 市ではその場として委員会を設ける。市内の小学5年生から概ね22歳の20人を同世代の代表として選出し、子どもに関する事業運営や市のサービス普及の方法を話し合う環境を整える。

 委員会発足は6月下旬を予定しており、現在市ではメンバーを募集している。毎月1回日曜日午前10時から、全9回を予定。応募期間は6月2日(月)まで市ホームページの申込フォームから応募。多数の場合は抽選。問い合わせは【電話】0466・50・3562。

ポスターやポップを手にする実行委員会メンバー

ようこそ"小鳥の世界"へ 11日 ミナパークで即売会

 インコや文鳥といった小鳥をブリーダーから直接購入できるイベント「とりっぷ」が5月11日(日)、藤沢商工会館ミナパーク(藤沢市藤沢607の1)6階多目的ホールで初めて開催される。時間は午前11時から午後5時まで。入場料は大人1千円、中高生500円、小学生以下無料。

 実行委員長を務める鎌倉市在住の鶴羽淳さんは過去に、トカゲなど「エキゾチックアニマル」の展示販売会に携わってきた。こうした中、同じ会場にいる小鳥たちを見て「萎縮してかわいそう」という来場者の声から、小鳥のみの展示即売会を企画。鎌倉市内でイベント運営などを手掛ける株式会社Chronosと協力し、開催に向けて準備を進めてきた。

 イベントでは小鳥や飼育用品、餌、グッズの販売をはじめ、鳥の健康相談ができる獣医のブースなども設けられる。

 小鳥の魅力を伝える一方で、飼育についての注意点の啓発にも力を入れる鶴羽さん。鳥は小さな体でも想像以上に長生きをするため、「家で飼いきれず外に放してしまうケースもある。飼われていた鳥は外敵に狙われたり命を落とす可能性が高い」とした上で、「きちんと飼うための知識もしっかりと伝えていきたい」と話している。

 イベントの最新情報は公式ホームページ(「とりっぷ 小鳥」で検索)へ。

食事を取りながら互いに交流を深める利用者ら=先月24日、六会ご縁食堂

子ども食堂 最前線 孤食解消から地域交流の場に

 子どもに無料か、低額で食事を提供する「子ども食堂」は今や孤食や貧困の支援だけにとどまらず、地域交流の場の一つとして溶け込んでいる。認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえが実施した全国調査によると、子ども食堂の数は昨年1万カ所を超えた。食堂と一口に言っても形態や役割はさまざま。市内18カ所が加盟する「ふじさわこども食堂・地域食堂ネットワーク」では各所のメンバーが交流を深め、食材確保や寄付獲得など運営に必要なノウハウ、抱える課題を情報共有。持続可能な運営を図っている。

形態・役割さまざま

 2023年6月に発足した同ネットワーク。食堂となる会場は教会や寺院、居酒屋、メニューは定番のカレーや豚汁、いなりずし、ポトフなどで、時間帯もそれぞれ異なる。祭りや芋掘りといったワークショップを開く食堂もあり、一つとして同じ食堂は存在しない。それらのまとめ役として代表を務めるのが、川本修三さん(62)。自身も第4木曜に「六会ご縁食堂」を運営しており、先月24日には「スタミナカレー」を振る舞った。常連のシニアや初めて訪れた親子連れなどが食事を共にし、和気あいあいと会話を楽しんでいた。

好循環な仕組み

 子ども食堂は、NPOや市民団体がボランティアで月に1〜2度開催するケースが多く、同ネットワークが立ち上がったことで、加盟一覧を巡る利用者もいる。

 運営側も横のつながりを持ち、手洗いの講義や実践など食品衛生を学ぶほか、食品や備品の情報をLINEで共有。必要な量だけ「フードバンクふじさわ」(鷲尾公子代表理事)から分配される仕組みが築かれている。

 川本さんは「子ども食堂は利用者のみならず、運営スタッフのやりがい創出にもつながり、寄付者も含めると関わる人全てに良い循環ができている。母子家庭や独居高齢者はもちろん、誰でも利用できる地域のたまり場」と説明する。

新生フードバンク

 子ども食堂や支援を必要とするひとり親世帯に食品を届ける活動を行うフードバンクふじさわが先月3日、一般社団法人として再出発した。

 2021年にふじさわ福祉NPO法人連絡会を母体に設立された同団体。個人や企業から寄付された食料を、市社会福祉協議会やボランティアの協力で同団体が保管・仕分けを行った後、子ども食堂のほか、高校生までの子どもを持つひとり親世帯に月に1度、藤沢、大庭、村岡、明治、長後各地区で配布している。

 運び込まれる食糧のうち、冷凍食品などには冷凍庫や冷凍車が必要となる。法人格ではなかった同団体はこれまで休眠預金などの支援制度に申請することが難しく、鷲尾さんが会長を務める認定NPO法人が申請し、冷凍庫や1トンの容量を持つ冷凍車を購入していた。「法人格を得て、今後は申請がしやすい」と鷲尾さん。企業からの支援も受けやすくなる。「法人でないと企業の活動費として認められず、経営者のポケットマネーから出してもらっていた。今後は胸を張って取り引きができるのでは」と期待感を示す。

 「今、フードバンクの現場に最も必要なものはお米とお金」。全国的に米不足となる中、市に米の支援を要望し、市社協の協力で、1世帯3カ月分でプラス5キロを確保できた。「設備面も整ってきたが、運搬費や冷凍車の維持費などの運営費が足りない。法人化で寄付が受けやすくなることを期待する」。現場では物価高で困窮する家庭が増えていると実感。「支援を待つ一人でも多くの人に届けたい」とした。
おやじの会連合が手掛けた打ち上げ花火(左)とギネス世界記録認定を受けた塗り絵の列

安心安全、思い出づくりも 藤沢「おやじ」はパワフル

 藤沢市内の小中学校に通う児童・生徒の「おやじ」たちで組織される「おやじの会」は、地域の子どもたちの心強い存在だ。地域のパトロールや交通安全の見守り、学校行事の支援と活躍。時には自ら子どもたちを楽しませようとイベントを開催することもある。子どもたちにとっての安心安全はもちろん、思い出づくりにも一役買う。

 そして全国的にも注目されているのが、おやじの会が集まって活動する「藤沢市おやじの会連合」。中でも2022年の江の島の花火大会と、2023年の塗り絵で達成したギネス世界記録認定を果たした市役所塗り絵イベントは話題となった。

 花火はコロナ禍で満足に学校生活を楽しめなかった子どもたちのために、中学校の卒業式の夜に150発の大輪の花を夜空に咲かせた。打ち上げるための資金づくりから大勢訪れた人たちの交通整理まで、すべて「おやじ」たちが手掛けた。

 ギネス世界記録認定は、世界一長い塗り絵の列を、市役所を会場に作り上げた。市内55の小中学校や関連施設の子どもたちから集めて掲示。5778枚を全長およそ1200mを作りあげて認定を受けた。

 連合発起人の一人で事務局担当の安岡正広さんは「普段仕事で地域に関われないことも多い『おやじ』たちが頑張っている。これからもいい背中を見せていきたい」と意気込んだ。

参加者の子どもたちも交流

不安から楽しさへ「家族教室」 聴覚障がい児の成長を支える

 藤沢にある神奈川県聴覚障害者福祉センターでは、聴覚に障がいのある人やその家族を支援するため、聞こえないまたは聞こえにくい子どもとその家族が交流する「家族教室」を実施している。対象は、聴覚障がい児0歳〜就学前の乳幼児とその家族。県内各地で定期的に開催されており、2022年から2025年2月までの3年余りで約160組の家族が参加。多い時には7、8家族が集まる人気の企画となっている。

 聞こえない、聞こえにくい子どもを持つ保護者は、日々の育児における悩みや将来への不安を抱えがち。その心情を和らげる場となっている。

 内容も専門の相談員と共に子どもたちの遊びや家族の交流を重視。テーマは「みんなで遊ぼう!みんなで話そう!」や、自由に交流できる「おしゃべり広場」など、参加者は肩肘張らずに子どもと一緒に楽しむことができるように設定されている。また、先輩の母親たちから貴重な体験談を聞く機会もある。

 参加者同士の子どもたちの交流もこの教室の大きな魅力の一つ。

 2月に厚木市で開催された教室では、先輩の母親たちから「手話による生活の助けとなった経験」や「ろう学校での生活」、「進学や就職について」といった実体験に基づいた話が語られた。その中で、耳の聞こえない子どもとのコミュニケーションの秘訣として、「表情を大げさに示すことで気持ちが伝わりやすくなる」というアドバイスもあった。

 相模原市から生後6カ月(当時)の子どもが難聴である鈴木さん一家も家族4人で参加。夫の諒明さんは「子どもがまだ小さいので、将来について色々な話を聞けて良かった。ろう学校への入学も考えているので、そのメリットなども参考になった」と話した。

 同センターで家族教室を担当するスタッフは「聞こえない、聞こえにくいお子さんとそのご両親だけでなく、きょうだいや祖父母など、家族みんなで楽しめる場です。多くの出会いが待っていますので、ぜひご参加を」と呼び掛けている。

 詳細は同センターホームページにて。

お菓子が降ってくる! 長後で子どもの日イベント

 長後駅周辺で5日、子どもたちにお菓子を配る「長後でお菓子シャワー」が開催される。こどもの日に合わせ、子どもたちに楽しんでもらおうと長後ファイト実行委員会の主催で初開催となる。対象は中学生以下の子ども。参加費は無料。

 当日は「鮨信」(高倉650)の建物から菓子がまかれ、参加者は降ってきた菓子を素手で持てる分と衣服についているポケット(手作りポケット可)に入る分持ち帰ることができる。午後1時40分に駄菓子屋長後(高倉650の38)前で受付を行い、小学生未満は午後2時、小学生は2時15分、中学生は2時30分から各15分づつお菓子拾いに参加できる。

 新築の家などで餅を参加者にまいて幸福や繁栄を祈る「餅まき」に着想を得た企画。

 問い合わせ、寄附・募金の窓口はNPO法人ことりのおうち【携帯電話】080・3428・8792(高見さん)

筆を執る小林住職

書道教室に子ども集う 打戻・妙福寺

 打戻の日蓮宗の寺院「陽向山 妙福寺」では月の第1・第3の金・土曜日に書道教室を開催し、地区内外から多くの子どもたちが通っている。

 教えるのは小林海武住職。幼い頃から書道を習い、現在は卒塔婆に筆で文字を書く日々に「他人より筆を持つ機会が多い」と感じた。その職業柄を生かし「仏教や寺院を多くの人に身近に感じてほしい」との思いから、7年前に開校した。

 課題で用いるのは、開祖の日蓮聖人が遺した言葉など仏教にまつわる文章だが「勧誘目的ではないため宗教色はなるべく出さず、人生に役立つ言葉を選んで教材にしている」としている。また、教室では筆ペンを用いる。「実用的な字のうまさを身に付け、日常内で使ってもらいたい」

 教室の方針は「メリハリ」。開校時間は各日午後2時から6時までだが、「5時までならいつ来てもよく、帰るタイミングも人それぞれ。来ても何も書いていないときは床に寝転がってもいい」という自由さ。

 だが、課題を書くときは集中する。「子どもに必要なのは没頭することの気持ちよさ」。子どもが情報過多やストレスにさらされる社会で「余計なことを忘れて、字を書く時間が必要だと思う」と話す。

 「今後も寺を身近に感じてもらえるよう続けていきたい」と語った。

楽しみながら学ぶ 親子アウトドアフェス

 アウトドア体験を通じて親子の絆を深めることをテーマにした「親子アウトドア体験フェス」が5月11日(日)、神台公園(辻堂駅北口徒歩5分)で開催される=写真。午前10時から午後4時。入場無料。一部ワークショップ、体験は有料。

 昨年2000人以上の親子が参加し大好評だった同イベント。今回はキャンプ初心者の親子でも楽しめるワークショップや体験プログラム、キャンピングカーなどの展示が多数用意されている。加えて災害時に活かせるアウトドアスキルが学べるコンテンツも用意されているとのこと。

 小雨決行、荒天中止。最新情報はイベント公式インスタグラムにて。

巡視艇「うみかぜ」で相模湾をクルージング

藤沢海洋少年団 心身たくましい青少年育成

 「海に親しみ、海に学び、海に鍛える」をモットーに掲げ、江の島ヨットハーバーを拠点に活動するのが「藤沢海洋少年団」。海上訓練などを通じて社会性を培い、心身ともにたくましく、自立性のある青少年育成を目指すボランティア団体だ。1976年7月に設立され、来年には50周年の節目を迎える。

 先月13日、入団式が開かれ、新たに6人が仲間入り。小学1年生から高校3年生まで、現在40人のメンバーが在籍する。

 通常訓練ではカッターボートやヨットの操縦のほか、手旗信号を使用した送受信、ロープの結び方を習得する。海洋少年団は海上保安庁の下部組織団体で、湘南海上保安署の協力により、来月には落水訓練も行われる。岸から沖へ向かって流れる離岸流の仕組みや危険性、万が一巻き込まれた際の対処法などを学ぶ。

 海洋少年団で副団長を務めるのが、小河愛由美さん。自身の子どもが3年生の時に団の活動に参加した。その後知人に誘われ、船舶免許1級を取得し、子どもたちの成長を見守っている。

 ジュニア、初等級、中等級、高等級と分かれ、上級生が下級生を指導する体制がある。小河さんは「集団生活に慣れ、リーダーシップを育む目的がある」とした上で、「周りの状況を把握し、適切に判断するという学力では測れない力が養える。皆で息を合わせて、できたという達成感、成功体験を味わうのが大事」と魅力を語った。

スポンジ製の刀を掲げる参加者(過去)

いざ、子ども源平合戦 5日 片瀬山公園で

 「鎌倉子ども源平合戦」が5月5日(月)、片瀬山公園(湘南モノレール目白山下駅すぐ)で開催される。イベントを主催する鎌倉もののふの会では、参加者を募集している。

 源平合戦を模して紅白に分かれ、スポンジ製の刀で合戦を行う企画。鎌倉市や藤沢市などの後援を受け、「こどもの日」に合わせて毎年開催されており、昨年は393人が参加した。

 午前10時から正午まで(9時受付開始)。雨天中止。参加無料。対象は子どもから大人まで。事前申込制だが、空きがあれば飛び入り可。【1】参加者氏名【2】年齢【3】住所・電話番号【4】保護者氏名を添えてメール(info@izakamakura.jp)へ申し込む。問い合わせは同会・鎌倉智士さん【携帯電話】090・6513・8892。