秦野版【5月9日(金)号】
事業を紹介する市職員

若者の住宅購入助成拡充 「親と近居」追加、最大60万円

 秦野市は、若者世代の転出抑制やUターンなどを狙い、2022年度から住宅支援制度を行っている。今年度からは「はだのOMOTANライフ応援事業」と名称を変更し、新たに秦野に親が居住している人に対しての加算も追加。最大60万円のマイホーム助成を行う。

 市はこれまで、住宅取得支援として「はだの丹沢ライフ応援事業」を実施し、22年度から24年度までの3年間で645世帯がこの制度を活用。同時に、自然豊かなロケーションで秦野の暮らしが体験できる「TANZAWA LIFE」、若者夫婦を対象に中心市街地での暮らしが体験できる「miraie」の2施設を活用し、秦野市での生活に興味がある世帯に風土や習慣などを感じる機会を創出してきた。

 3年が経ち、より市外への周知を行うため、事業のリニューアルを計画。制度を活用した645世帯にアンケートを実施したところ、回答した484世帯のうち43%が「親の家に近い」ことを理由として挙げたことから、基本額にプラスする加算内容の見直しを図り、はだのOMOTANライフ応援事業としてスタートすることになった。

 対象となるのは、世帯主及び配偶者がいずれも40歳以下、秦野に10年以上居住予定、自治会に加入する意思がある、など。基本額は20万円で、ここに対象者は「転入」「子育て」「結婚新生活」「空家バンク」「上地区」加算の各10万円がプラスされる。今年度から加算内容に親が1年以上市内に居住している世帯を対象に「同居・近居加算」が新設され、最大60万円の助成が受けられることになる。

 市交通住宅課では「進学や就職などで秦野から離れた方に戻ってきてもらえるきっかけにもなれば。申請には期限があるので注意してほしい」と話す。申請方法は市HPで確認。(問)同課【電話】0463・82・9642

アンサンブルMIMI(上)とコーロ・トゥッティ

2団体が7月の関東へ 「おかあさんコーラス」県大会

 「第48回全日本おかあさんコーラス神奈川県大会〜女声合唱の祭典〜」が4月19日、神奈川県立音楽堂(横浜市)で開催された。秦野市の女声合唱団「アンサンブルMIMI」と「コーロ・トゥッティ」がともに優良賞を受賞。抽選の結果、7月の関東支部大会へ駒を進めた。

 全日本おかあさんコーラスは、1978年から続くアマチュア女声合唱団の大会。6人以上の団体対象で、女性が合唱を楽しみ、交流することを目的にしている。今年の神奈川県大会には19団体が出場。関東への出場権は、「優秀賞」を受賞した団体全てに与えられるほか、「優良賞」の中から抽選で決まる。また、ポイント制により出場権を得られる「ポイント賞」1枠や、抽選で出場権を得られる「ほほえみ賞」1枠がある。

 今回、優秀賞6団体、優良賞6団体、ほほえみ賞1団体で、ポイント賞は該当なしに。19団体のうち、10団体が関東に進出した。アンサンブルMIMIとコーロ・トゥッティはともに優良賞を受賞し、抽選で関東大会への出場権を得た。

「もっと良い音楽を」

 2023年に、おかあさんコーラスの全国大会に出場しているアンサンブルMIMI。昨年は大会に不参加だったため、今年は2年ぶりの参戦となった。「関東出場等の目標は決めていませんでした。一日一日の練習を積み重ねた結果がついてきたのだと思います」と代表の内海由香さん。県大会では反省点もあったことから、関東大会ではより洗練された合唱を目指すという。「もっと良い音楽表現ができるよう頑張っていきます」と意気込みを語った。

全国へ高まる士気

 昨年、おかあさんコーラスに初出場し、今回は2回目の参加となったコーロ・トゥッティ。20代から60代まで幅広い年代のメンバーが集まり練習している。「関東大会進出を目指していたので本当にうれしい」と喜びを語るのは、代表の千田恵美さん。ボイストレーナーも迎えて練習に励んでおり、全国大会を見据えて調整中だ。「優しい歌声が持ち味のトゥッティ。独特のサウンドを関東でも響かせたい」

 関東支部大会は7月5日(土)・6日(日)、YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)で行われる。

4月1日付けで湘南地域県政総合センターの所長に就任した 山崎 博さん 平塚市在勤 55歳

市町の課題解決に注力

 ○…秦野市、伊勢原市、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、大磯町、二宮町、寒川町の5市3町を管轄する湘南地域県政総合センターの舵取り役に就任した。現庁舎は老朽化のため建替工事が予定されており、来年1月には仮庁舎となる元県立平塚商業高校への移転も控える。「市町の課題を吸い上げて、解決することが仕事。広域行政としてできることを考えていきたい」と、やさしい眼差しの奥に決意を込める。

 ○…1993年に県庁へ入庁。29歳から2年間、長野県庁へ交流職員として出向した。「人口が400人程度の小さな村がいくつもあった。ここで自治を学ばせてもらった」と振り返る。また、国際文化観光局でグローバル戦略を担当した際には、ウクライナ避難民支援やベトナムとの交流事業を実施。1年間に4度ベトナムへ訪問し、政府との関係性構築に尽力した。

 ○…山北町で生まれた。平塚江南高校へ進学し、「平塚とはそのころからの縁」と笑みを浮かべる。社会人になると、地の利もあることから平塚へ引っ越し、6年間を過ごした。今回、約30年振りの平塚に「駅前や県政総合センター周辺は変わった部分もあるけれど、商店街もしっかりとしていて、『商都平塚』の雰囲気がまだ残っている。良いまち」と目を細める。

 ○…横浜ベイスターズファン。県庁に通っていた昨年度までは、仕事終わりにナイター観戦することも。中川颯選手が推しで、「オリックスで戦力外になり、ベイスターズに来た選手。大活躍でうれしい。アンダースローが魅力」と語気を弾ませる。信条は「受けて忘れず施して語らず」。部下から「安心して一緒に仕事ができる上司」と評されるように、その背中は頼もしい。

作品展「ひかりのかたち」 14日から 丹沢美術館

 丹沢美術館(秦野市寿町6の19みどりやビル2階)で5月14日(水)から18日(日)まで、「ひかりのかたち-柏瀬八峰作品展-」が開催される。午前11時から午後6時。入場無料。

 第19回丹沢アートフェスティヴァルの一環として行われる展示会。水空間とガラスの反映を、カメラという光学装置を通して多層の面が重なり合った世界を表現した作品=写真=を展示する。

 問い合わせは丹沢美術館【電話】0463・83・9550へ。

市民体育祭 18日6会場で

 秦野市内6会場で5月18日(日)、市民体育祭が開催される。主に市内在住・在勤者対象で、自由参加競技などもあり。雨天時は25日(日)。詳細は秦野市スポーツ協会のホームページで告知。

 各地区の会場と開会時間は次の通り。▽本町地区/末広小で午前8時30分〜▽西・上地区/西中で8時50分〜▽南地区/南小で8時50分〜▽東地区/東中で8時50分〜▽北地区/北中で9時〜▽大根・鶴巻地区/NITTANパークおおねで9時〜。問い合わせは同協会【電話】0463・84・3376へ。

バラ園、色づく

 カルチャーパーク(秦野市平沢148)のバラ園の花が、見頃を迎えている=写真。

 園内には68種類970株のバラがあり、「つるバラエリア」、「レンガ花壇エリア」、「芝生広場エリア」の3エリアに分かれている。5月中旬〜6月上旬と10月中旬〜11月上旬の年2回、花は見頃を迎える。

 色とりどりのバラが咲く園内には、犬の散歩をしながら花を眺める人や、写真撮影を行う人など思い思いに花を楽しむ姿が見られた。

大相撲秦野場所 満員御礼、10年ぶり大歓声

 秦野で10年ぶりとなる力士たちの戦いに、会場は熱気に包まれた。地方巡業の大相撲秦野場所が、4月25日にメタックス体育館はだの(市総合体育館)で開かれ、約3200人が来場した。満員御礼の垂れ幕が掲げられ、子どもたちと力士による稽古のほか、幕下・幕内の取組が行われた。

 取組の中でひと際大きな歓声を浴びたのが、大磯町出身の湘南乃海=写真奥。故郷に近い場所での巡業ということもあってか、多くのファンが来場。湘南乃海は声援を力に、明生を寄り切りで下した。大関の琴櫻や大の里、今年1月に昇進した横綱・豊昇龍らも登場し、観客を魅了した。

 大相撲を初めて観戦した地元の小林幸子(ゆきこ)さん(33)は「ぶつかり合う音や震動で迫力があり、感動した」と言い、息子の蒼依ちゃん(4)も「すごい大きくて、楽しかった」と笑顔で会場を後にした。

 秦野場所は2014年10月以来となる10年ぶりの開催で、今回は市制70周年を記念して行われた。

地域情報サイト「レアリア」で発信

〜12月21日 スタンプラリー開催中 秦野丹沢をハイキング

 秦野の自然や名水、文化を感じてもらおうと、市は12月21日(日)まで秦野丹沢ハイキングスタンプラリーを開催している。6コースを巡ってデジタルスタンプを集めると、特製缶バッジや認定証などがもらえる。

 スタンプラリーは、(株)山と溪谷社が提供するアプリ「ヤマスタ」を使用。市内店舗で受けられるお得なキャンペーンも案内する。詳細は、地域情報サイト「レアリア」内の特設ページ「秦野山旅」で確認を。

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配布されるポストカードの一部

博物館の日に絵葉書配布 18日 宮永岳彦記念美術館

 宮永岳彦記念美術館常設展示室(秦野市鶴巻北3の1の2)で5月18日(日)、ポストカードの配布が行われる。

 毎年5月18日は「国際博物館の日」。「博物館は文化交流を促し、互いの文化をより豊かなものとし、人びとの相互理解や協力、友好関係を深めるための必要な手段である」という認識を広く普及させることを目的に、国際的イベントとして取り組まれている。秦野市もその趣旨に賛同し、宮永岳彦記念美術館が参加。当日は常設展示室への来館者先着20人に、宮永岳彦作品のポストカードがプレゼントされる。ポストカードは全8種の中から1枚選ぶことができる。

 現在は、宮永岳彦の描く華麗な”衣装”に光を当てた企画展「衣装でみる宮永岳彦 伝統と流行」を開催中。開館時間は午前10時から午後7時(受付6時)まで。問い合わせは同館【電話】0463・78・9100へ。

イオン秦野ショッピングセンターで5月11日、障害者施設の作品即売会

 障害者施設による自主作品などの展示即売会が5月11日(日)、イオン秦野ショッピングセンターで開催される。午前9時から午後3時。

 今月は、ゆめ散歩(市内事業所自主製品など)、いんくるネット(みかん・ニンニク・黒ニンニク・菓子など)、弘済学園(花苗・ハーブティー)、ちっちゃな星の会(ラスク・菓子・手芸品、ハーブティー)、ジョブライフはたの(アクセサリー)、秦野ワークセンター(陶芸品・手工芸品)の6事業所が出店。

 問い合わせは、ともしびショップゆめ散歩【電話】0463・73・6031へ。

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