中区・西区・南区版【5月15日(木)号】
テクニックとショーマンシップの両面で優れた演技を披露した=提供写真

チアで世界の頂点に 本牧拠点の横浜オールスターズ

 中区本牧を拠点とするチアチーム「横浜オールスターズ/DOLPHIN STARS」が4月25日、米国フロリダ州で開かれた世界大会「The Youth Summit」で優勝した。世界の強豪41チームが出場したL1ユーススモールA部門で、予選から逆転し栄冠をつかんだ。

 同チームは小学2年〜中学1年の11人編成で出場。2分30秒の規定時間の中で、テクニックや表現力、チームの一体感などを競った。

 日本とは違う弾力性のあるマットに不安はあったものの、予選では手堅く演技をまとめ2位に。だが、同チームの長谷裕子代表は、「逆に気持ちが緩んだりプレッシャーになったりするかもしれない」と思い1位と1点差があったことだけを伝え、順位は伝えなかった。キャプテンの相澤菜々子さんは(関東六浦小6年)は、「タイミングがずれてしまったので、5位ぐらいだと思っていた」と振り返る。

 迎えた決勝当日は、予選のミスを完璧に修正。最後にバランスを崩しそうになった部分はあったが、サブキャプテンの加藤結寧さん(間門小6年)は「全体的には満足のいく演技」と評した。優勝が発表されると全員で泣きながら喜びを分かち合った。長谷代表は「自分たちでチームを高めあおうという気持ちが強く、それを実行にうつすことができるチーム」と勝因を話した。

 遠征にはチームキャプテンの黒田莉愛さん(平楽中2年)も帯同。年齢制限で大会には出られないが、「絶対に世界一にさせてあげたい」とチームを支えた。「決勝では今までで一番いい演技ができたと思う」と後輩をねぎらった。

最後逆転の3ポイントシュートを決めたトレイ・ボイドIII選手=中央=(提供写真)

横浜エクセレンス 劇的勝利でB2昇格 横浜移転4年目、悲願達成

 中区を拠点にするプロバスケットボールクラブB3の横浜エクセレンス(EX)が、5月9日から11日に行われたプレーオフ 準決勝で岩手ビッグブルズに逆転勝利し、ホームである横浜武道館でB2リーグへの昇格の切符をつかんだ。

 レギュラーシーズン 上位8クラブのトーナメント戦(3戦2勝方式)で行われたプレーオフ。先に2勝した方が昇格となる準決勝で、対するは昨年B2から降格し、復帰を狙う岩手。第1戦を岩手が、第2戦を横浜EXが勝利し、最終の第3戦が運命の試合となった。

 会場は「レッツゴーエクセレンス」「ヨコハマ」の大合唱が続く中、点差がほとんどつかないまま、最終クォーターへ。一進一退の攻防戦が続き、2点ビハインドのラストオフェンス。残り0・1秒でトレイ・ボイドIII選手が放った起死回生の3ポイントシュートが決まり逆転に成功。77対76と劇的な勝利で、B2リーグ昇格の切符をつかんだ。奇跡の大逆転にファンは「鳥肌が立った。こんなことがあるなんて」と喜びを爆発させていた。

ファンの声援が後押し

 横浜EXは、2021年に横浜移転後4年目。B2昇格は、横浜移転後では初となる。レギュラーシーズンを1位で終え、プレーオフは全試合ホーム開催となった。今季から指揮をとった河合竜児ヘッドコーチ(49)は「会場の声援が最後のシュートにつながった」と感謝。キャプテンの大橋大空選手(26)はうれし涙を流しながら「チーム一丸、ファンの皆さん一丸となって成し得た勝利」と話した。

 「B3優勝」をかけた決勝戦は、5月16日から横浜武道館で開催される。19日から23日まで、横浜市役所やマリンタワーなど市内各所でチームカラーであるグリーンにライトアップされる。

5月24、25日に行われる「ハマフェスY166」の「次世代ブランドディレクター」を務める 高橋 優斗さん 横浜市出身 25歳

横浜愛で新風吹かせる

 ○…昨年は一人の市民として楽しんだ「ハマフェス」に携わることになり、「光栄に感じている」と引き締まった表情。若い世代に目を向けてもらうことが自身の役割と認識し、「今回がその第一歩になれば」と意欲を見せる。来年以降は音楽をテーマにした企画の構想もあり、長期的に関わるつもりだ。

 ○…15歳から芸能事務所に入り、テレビや舞台で活躍。その中で「芸能活動は波があり、永遠にそこにいるのは難しい」と感じ、40〜50代で会社を経営する将来像を描いていた。しかし、年齢を重ねるにつれ、周囲の環境が大きく変わり、経営者と接する中で「『生きる力がすごい』と魅力を感じ、強いオーナーシップを持った人間になりたいと思った」。事務所を退所し、昨年10月にギフトスイーツの企画・販売を行う会社を生まれ育った横浜で立ち上げた。

 ○…横浜は「友達との思い出や青春、家族との温かい思い出がたくさん詰まった場所」。小学4年生だった2009年の横浜開港150周年記念イベントで見た「アイスクリン(現在のアイスクリーム)」を作る機械の記憶から、横浜発祥のアイスに着目し、「アイスといえばバニラ」と考えた。社名を「横浜バニラ」とし、仲間と作り上げた第1弾商品「塩バニラフィナンシェ」は、2月の発売開始直後から大反響を呼び、市内の大手百貨店や駅構内での販売が広がる。「100年後も愛されるおみやげにしたい」と力強く語る。

 ○…熱烈な横浜DeNAベイスターズファンで、街中が歓喜に包まれた昨年の日本一では「とにかく涙が出た」。ステージは異なるが、自身も横浜を盛り上げる。「ハマフェスは進化するイベント」と語り、愛着いっぱいの横浜から新しい風を吹かせる。

レポートを発表するラミア局長(中央、横浜市提供)

横浜市 気候変動対策の評価対象都市としての取り組み発表

 横浜市は、脱炭素化に関する取り組みをまとめたレポートを4月16日にパリで行われた国際会議「Urban Days」で発表した。市が2023年に経済協力開発機構(OECD/本部・パリ)による気候変動対策の評価対象都市に、世界で初めて選定されたことを受けて行われたもの。

 OECDは、各国の環境政策などに関する調査や分析を実施。都市などにおける気候変動対策を重要視し、23年のCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)で、独自の指標で政策を評価する「TACAR」(気候変動対策とレジリエンスのための地域的アプローチ)を発表した。

 TACARには、大きく9項目の評価基準を設定。これには国や都市圏などで気候変動対策を実行しているか、市民を気候変動の取り組みに巻き込めているかなどの要素が含まれている。

 市は、2050年までに脱炭素化を目指す「Zero Carbon Yokohama」を掲げ、公民連携で再生可能エネルギーの導入などを促進。市民向けの取り組みとして、節電効果の大きい家電の購入を促す事業や啓発活動などを行い、持続可能な社会の実現に向けた意識醸成を図ってきた。

 地域における不平等・格差問題の是正などに取り組む都市の首長によるネットワーク「包摂的成長のためのOECDチャンピオン・メイヤー」に山中竹春横浜市長が23年に就任。OECD側から気候変動対策の評価対象都市の選定に関する話を受けた。市はTACARに則る評価基準9項目のうち7項目で最高評価を獲得し、同年に評価対象都市として世界で初めて選ばれた。

 市は選定の根拠となった取り組みをまとめた約60ページのレポートを作成。OECDのラミア・カマル・シャウイ局長がUrban Daysで発表した。ラミア局長は「世界中の国々や都市、自治体などに示唆を与えることになるだろう」と感想を述べた。

 市の担当者は「レポートを活用した上で、今後も市民を環境保全に関する取り組みに巻き込んでいきたい」と話す。

ヘルメット着用を呼びかける大場署長

自転車乗るならヘルメット着用を 南署が弘明寺駅前でキャンペーン

 南警察署は5月1日、「自転車マナーアップ強化月間」にあわせ京急線弘明寺駅周辺で、啓発キャンペーンを行った。

 大場泰彦署長は率先して、通行人らに交通ルールに関するチラシや反射材を配布し、自転車用ヘルメットの着用や交通安全を呼びかけた。大場署長は「昨日までに神奈川県内で、7名の方が自転車乗車中の交通事故で亡くなられています。万一、交通事故に遭われた際の被害を軽減するために、自転車に乗る際はヘルメットを着用してほしい」と話した。

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山中市長 再選出馬報道を否定

 横浜市の山中竹春市長は5月14日の定例会見で、横浜市長選挙(7月20日告示、8月3日投開票)に再選を目指して出馬の意思を固めたとの一部報道を否定した。

 記者から市長選について問われ、「残り3カ月の任期で、これまでやってきたことを形にして、市民にお返しすることに集中している」と語り、出馬の判断時期についても「適切な時期に判断したい」と述べるにとどめた。

作品を紹介する奥津さん

「橋と船をめぐる旅へ」 柳原良平氏の特集展示

 画家・柳原良平氏の没後10年を記念した特集展示「橋と船の博覧会」が、横浜みなと博物館内にある柳原良平アートミュージアム=西区みなとみらい=で開催されている。今年8月に予定される企画展に先駆け、実施された特集だ。

 今回は、橋と船をセットに描いており、横浜港にかかる横浜べイブリッジや鶴見つばさ橋をはじめ、瀬戸内海にかかる明石海峡大橋、瀬戸内海の島々をつなぐしまなみ海道の橋を題材にした国内の作品から、サンフランシスコのゴールデン・ゲートブリッジや上海郊外の周荘の風景などを描いた海外の作品まで計23点が展示されている。

 同館の学芸員・奥津憲聖さんは「橋と船をめぐる旅に出かけているような気持ちで鑑賞いただけたら」と呼びかける。

 会期は11月16日(日)まで。入館料一般500円、65歳以上400円。午前10時から午後5時(最終入館4時30分)。月曜は休館(祝日の場合は翌日休館)。(問)【電話】045・221・0280
選定された県民共済プラザビル

脱炭素先行地域 MM地区で2施設追加 当初計画の目標を達成

 環境省が公募する「脱炭素先行地域」に選定され、脱炭素化を街全体で進めるみなとみらい21(MM)地区。横浜市は4月30日、この取り組みに対し新たに2施設の参画が決まったことを発表した。参画施設は43施設に拡大し、当初の計画で2030年までに目標としていた42施設の参画を上回る結果となった。

 「脱炭素先行地域」とは、50年のカーボンニュートラル実現に向け、環境省が示す「地域脱炭素ロードマップ」に基づき、30年度までに家庭や業務施設などで、電力消費に伴うCO2排出量を実質ゼロにすることを実現する地域。MM地区は、2022年4月に選定された。

 新たな参画施設は、29街区にある県民共済プラザビル(運営主体/神奈川県民共済生活協同組合)と45街区にあるMUFGグローバルラーニングセンター(運営主体/三菱UFJ銀行、千歳コーポレーション)。

 同プラザビルは、「カーボンオフセットグリーンの設置」や「熱のカーボンオフセット」による脱炭素化を図っている。同ラーニングセンターは、再エネ由来の電気利用と国が進め、認証している再エネ熱由来の「Jクレジット制度」を活用し、電気と熱のCO2排出量の実質ゼロを達成している。

 この取り組みをMM地区の街づくりを担う(一社)横浜みなとみらい21と進める市の脱炭素・GREEN×EXPO推進局の松下功課長は「当初目標は達成したが、2030年に向けて、もっと多くの施設に参画していただけるように呼びかけていきたい」と話す。

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「ハマフェスY166」の記者発表会に登壇したゲスト出演者ら(4月17日、都内会場)

5月24・25日はハマフェス 多彩なイベントを開催

 横浜の魅力を地域とともに伝える祭典「ハマフェスY166」が5月24日(土)と25日(日)、山下公園をメイン会場に、馬車道や関内、山下公園通り、横浜中華街、元町・山手、象の鼻パークなどで開かれる。

 5月10日から「レトロウォークスタンプラリー」が実施されているほか、今年は大学生が企画したコンテンツや、横浜バニラ(株)CEOの高橋優斗さん=人物風土記で紹介=が次世代ブランドディレクターに就任するなど新たな取り組みも。

 各エリアでエンタメ・グルメ・スポーツなどのテーマに沿った多彩な企画が用意され、ハズレなしの「巨大ハマガチャ」も登場予定。音楽やダンス、スケートボードマスターチャンピオンシップのほか、横浜出身のクリスタル・ケイさん、クレイジーケンバンドの特別ライブも行われる。

本紙特別企画 不動産無料査定、締切迫る 2社一括、5月31日まで

 タウンニュース特別企画「不動産一括査定」では、東急リバブル横浜センター、三井のリハウス(横浜元町センター他)と協力し、持ち家などの価値や評価を無料で査定できる。2社一括査定することで、自宅の資産価値を比較できるだけでなく、各社それぞれの視点で今後の住まいや不動産全般に関する相談ができる利点がある。「老後は小さくても快適な家で」「相続対策で家の価値を知りたい」など、家族の将来設計に役立ててみては。応募締切は5月31日(土)。関心ある人は当編集室へ問い合わせを。

 応募者の中から抽選で3人に映画ペア券プレゼントする。無料査定の希望者はタウンニュース中区西区南区編集室【電話】045・227・5050、【FAX】045・227・5051【メール】naka-nishi@townnews.co.jpのいずれかで問合せを。当編集室が送付する「チェックシート」を記入して返信するだけ。

登壇した井手さん

かながわ福祉サービス振興会 共生社会を考えるシンポ 7月の大学校開校を記念

 「かながわ福祉大学校」の7月の開校を記念したシンポジウムが4月30日、関東学院大学横浜・関内キャンパスのテンネー記念ホールで開催された。介護・福祉に関わる人や自治体の職員など、約250人が参加した。

 シンポジウムは同大学校が目指す「地域共生社会」をテーマに行われた。講演で、慶應義塾大学経済学部教授で同大学校の校長を務める井手英策さんは、所得や地域間などの分断や経済が衰退する中、自己責任では生き辛い現代の日本の状況に触れ、互いに支え合う共生社会の実現が重要だと説いた。

 その後行われたパネルディスカッションでは、加藤憲一小田原市長や関東学院大学法学部の牧瀬稔教授、県内で福祉サービスや子育て支援に取り組むパネリストが登壇した。それぞれの経験や取り組みを発表し、これからの福祉や共生社会への意見を交わした。

 同大学校は、(公社)かながわ福祉サービス振興会が創設する。地域で活動する多様な人を対象に、地域共生社会を創造するリーダーを社会に送り出すことを目的としている。

 瀬戸恒彦理事長は「共生社会の実現には利他の精神を学び、幸せに生きるための知性を磨くことが大切。力を合わせて皆さんと一緒に新しい歩みを始めたい」と話した。

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小学生の運営のもと、輪投げを楽しむ来場者

弘明寺商店街 「こども縁日」に500人 小学生が企画・運営

 小学生が企画・運営を担う「こども縁日」が5月5日、弘明寺商店街の観音橋で初めて開催された。小学生以下の子どもや保護者など500人以上が来場し、輪投げや射的などを楽しんだ。

 「こども縁日」は、同商店街のイベントを担当する鈴木正宏さんの呼びかけにより実現。鈴木さんはかねてから、商店街運営を担う人手確保が難しい中でも「イベントを重ね商店街を盛り上げたい」と思っていた。そこで「子どもたちに企画・運営を任せて見守ることで、商店街側が最少人数でイベントに臨める」と開催にこぎつけた。

 同商店街近隣の小学校に通う4年生から6年生までの6人が企画。3回の事前準備を経て、イベントを形にした。当日は、開始時間前から30人ほどが列になっていた。

 企画・運営に挑戦した小学生は「たくさんお客さんが来てくれてよかった」と感想を述べた。鈴木さんは「当日は子どもたちが工夫して運営していた」と目を細め、「子どもたちと商店街にそれぞれの役割をしっかり伝えることが大切だとわかった」と話した。

豪華ミュージシャンが集結

イセザキ・モール ミッキー吉野ら出演 CS(クロスストリート)15周年記念ライブ

 イセザキ・モール中央にある多目的スペース「クロスストリート」(中区伊勢佐木町4)が開館15周年を記念し5月24日(土)、特別ライブを開催する。午後2時30分開演(開場2時)。

 出演はミッキー吉野、竹越かずゆき、クッキー秋山、ケン玉、船津康次。ザ・ゴールデンカップスやゴダイゴなど、往年の名曲をはじめ、熱いステージを繰り広げる。

 同施設は、伊勢佐木町商店街が文化の発信拠点として2010年5月に開館。「クロスストリート」の名前は、伊勢佐木町ゆかりの「ゆず」が命名し、土日ライブや落語会など多くのイベントを開催してきた。

 施設管理者の植田淳さんは「これまで多くのアーティストに支えられ、賑わいを創出できた」と感謝。15周年を区切りに、同館でのイベント開催はこれが最後になる予定だという。

 料金は3千円。当日12時から会場で販売し、先着50人限定(立席含む)。1人2枚まで。事前予約不可。(問)【電話】045・261・2835

演芸家集団が記念公演 横浜にぎわい座で

 神奈川県内在住在勤のアマチュア演芸家集団「かながわ楽笑会」は5月24日(土)、「かながわ喜楽寄席」を横浜にぎわい座=中区野毛町=で開催する。今回は結成15周年を祝う記念公演となっている。開演は午後0時30分(開場正午)、終演は午後4時頃。予約は不要で未就学児の入場不可。

 演目は、落語や南京玉すだれ、講談、手品など。木戸銭は無料。同会は「お気に召しましたら投げ銭を」と呼びかける。(問)かながわ楽笑会【携帯電話】090・3510・2119(山内さん)

作品の舞台となった「若葉町ウォーフ」と鈴木監督

若葉町舞台の映画公開 ジャック&ベティで31日から

 中区若葉町で働いていたアマチュア監督が、若葉町で映画を撮影し、その映画が若葉町のミニシアターで上映される――そんなライブ感あふれる自主製作映画『アイツ等ノ会食ヲ、銀河は待っている』が5月31日(土)から1週間、老舗ミニシアターのシネマ・ジャック&ベティで公開される。

 監督を務めたのは、ジャック&ベティで2015年から今年3月まで働き、自身の監督作「パンク」が自主映画のコンペティション「PFFアワード2020」に入選した経歴を持つ鈴木順也さん(藤沢市在住/36)。古巣での念願の上映に「作品の力と10年かけて作ったコネですね」と笑う。

 製作のきっかけは2019年の年末、ある女性から日記を見せてもらったこと。自己表現に対する思いや苦悩が、私的な文章で切々と綴られていた。「初見で読んですぐに、次の作品の構想が浮かんだ」

 作品の中心となる舞台は、民間のアートセンター「若葉町ウォーフ」。主人公の「脚本」が、「映画を作る者たち」と出会い、集った「会食場」でそれぞれのプライドやこだわり、情熱が錯綜する。演じるキャストは、鈴木さんが上映イベントなどで出会ったまだ世に出ていない俳優や芸人たちだ。「めちゃくちゃ現実とリンクした内容になった」と話す。

 2022年に一度完成し、渋谷の映画館を借りてキャストやスタッフの前で試写会をした。「映画館で見て初めて、こんなひどい映画を作ってしまったと気づいて。号泣しちゃったんです」と述懐する。そこから大本を変えて追加撮影などを実施。”伝えること”を念頭に、頭の中にある完成形に向かって作り替えた。「何かあると信じてついてきてくれたキャストやスタッフに感謝です」。さらに2年かけて2024年10月26日に完成した。試写の反応もよく、手ごたえを感じたという。

 中学3年から映像を撮影し続けてきて、初めて94分の長編を作った。「撮影を通して、若葉町の面白さにも気づけた。集大成みたいな作品なので、多くの人に見てほしい」と話した。

6月1日藤棚まつり 小中学生の麻雀大会も

 毎年恒例の「藤棚まつり」が6月1日(日)、藤棚地区センター=西区藤棚町=で開かれる。時間は午前11時から午後2時30分まで。

 地元団体が様々なパフォーマンスを繰り広げるステージ発表や力作が並ぶ展示発表、模擬店、フリーマーケットなど盛りだくさんの内容だ。問い合わせは同地区センター【電話】045・253・0388へ。

 藤棚まつりではNPO健康麻雀の会主催の「キッズ麻雀大会U-15」も開催。小中学生が対象で定員は20人。受付は11時から。参加費は400円。参加希望者は【携帯電話】090・4457・7587(笠原さん)へ。

長寿の秘訣は「口」に 西公会堂で講演会

 西区介護予防講演会「長寿の秘訣はお口にあり!?食べるチカラを守る習慣」が5月30日(金)の午後2時から4時まで、西公会堂=西区岡野=の講堂で開催される。

 東京都健康長寿医療センターの講師2人が、オーラルフレイルやフレイル予防のための口腔と栄養・食事の関連について分かりやすく解説。いつまでも食べる力を持ち続けるためのヒントを学ぶことができる。

 開場時間の午後12時45分からは、むし歯になるリスクがどのくらいあるかが15分で確認できる「むし歯菌チェック」を行う。受け付けは1時30分まで。口腔機能トレーニング用の吹き戻しやオーラルケアグッズのプレゼントも。どちらも先着300人。

 対象は西区在住・在勤の先着500人。参加無料で予約不要。直接会場へ。(問)西区高齢・障害支援課【電話】045・320・8410

大久保支部長(右)と高木部長

全日本不動産協会横浜支部 ケアプラに車いす寄贈 28年目 累計320台

 (公社)全日本不動産協会横浜支部はこのほど、車いす20台を横浜市の地域ケアプラザなどに寄贈した。4月28日に行われた定時総会で、同協会の大久保光世支部長から横浜市健康福祉局地域福祉保健部の高木美岐部長に目録が渡された。

 車いすの寄贈は、支部の創立25周年を記念して1998年度から始まった。毎年継続され、今年で28年目。寄贈数は累計320台にのぼる。24年度までに希望した131カ所の地域ケアプラザに届けられている。

 定時総会で感謝状を渡した高木部長は「長きにわたるご厚意に改めて感謝を申し上げます。貴重な福祉用具として有効に活用させていただきます」と謝辞を述べた。

開幕戦の1902人が最多

YSCC 観客動員で苦戦 「2千人」の壁厚く

 今季からサッカーアマチュアリーグのJFLを戦っている、中区本牧を拠点に活動するYSCC横浜。Jリーグ復帰には最低2位以内の成績要件のほか、ニッパツ三ツ沢球技場でのホーム戦平均観客動員2千人以上の達成が必要となる。

 5月3日までのホーム開催5試合の平均観客数は1265人。開幕戦を含め、目標の2千人には一度も届いていない厳しい状況だ。3日の試合でも招待企画の案内を試合前々日に発表するなど、集客に向けた運営も課題と言えそうだ。成績も8試合を終えて16チーム中9位。勝利と集客の両方で結果が求められる。

 次回ホーム戦は5月31日(土)午後1時開始の沖縄SV戦。チケットは「チケットぴあ」で販売中。

行政書士による無料相談会 5月22日、23日

 県行政書士会横浜中央支部(海原比呂志支部長)では相続・遺言や離婚、空き家対策などに支部に所属する行政書士が応じる無料相談会を毎月開催している。5月22日(木)は西区役所で(午後1時〜4時)蒲谷孝氏・鈴木禄伎氏が、23日(金)は中区役所で(午後1時〜4時)丸山理氏・岡本敏之氏が相談に応じる。問い合わせは同支部【電話】050・3803・8480へ(予約不可)。

12人が立候補を表明 今夏参院選 本紙調べ

 任期満了(7月28日)に伴う夏の参議院選挙で、神奈川県選挙区(改選定数4)には本紙の調べでこれまでに現職3人、新人9人の12人が立候補の意向を示している。(5月9日起稿)

 自民党は2019年の前回改選時にトップ当選した島村大氏が23年に死去したことを受け、公募を実施。元神奈川県局長の脇雅昭氏(43)を選んだ。「県で働く中で国だからできることがあると感じた。行政のデジタル化を進めたい」と話す。

 立憲民主党の牧山弘惠氏(60)は07年に初当選し、4期目を目指す。「物価高から生活を守るための具体的な提案を行う。食料品に掛かる消費税をゼロに引き下げ、暫定税率の早期廃止でガソリン価格を25円引き下げる」と述べる。

 22年の合併選挙で欠員枠の5位で初当選し、任期が約3年だった立憲民主党の水野素子氏(55)は「物価高対策はもちろん、大学までの所得制限のない授業料無償化の推進など、未来を担う人材の育成や産業発展にも力を注ぎたい」と語る。

 13年に初当選し、現在、党女性局長を務め、3期目を目指す公明党の佐々木さやか氏(44)は「物価高克服のための減税や給付、中小企業支援などで給料アップ、全世代を守る社会保障の充実を求めていく」とコメントする。

 日本維新の会からは参議院議員秘書の千葉修平氏(52)が挑む。1999年から八王子市議を1期務め、03年から松沢成文氏の秘書を務める。「首相公選制の実現や飲食店の禁煙化などの受動喫煙対策を訴えていきたい」としている。

 共産党は党県委員会副委員長の浅賀由香氏(45)を擁立する。参院選に過去3回挑戦しており、「賃金の引き上げによる8時間働けば普通に暮らせる社会の実現や、大学をはじめとする高等教育の学費無償化を進めていきたい」と語る。

 国民民主党は元農林水産省官僚の籠島彰宏氏(36)を立てる。13年に農水省に入省し、20年から23年に経済協力開発機構へ出向していた。「日本を守るため、給料が上がる経済が必要。手取りを増やし、再び日本を強くしたい」と語る。

 れいわ新選組は元外務官僚の三好諒氏(39)を擁立する。21年に外務省を退職後、山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選では神奈川2区から立候補していた。「消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と話す。

 社民党は元相模原市議の金子豊貴男氏(75)を立てる。1991年から2023年まで市議を8期務め、基地問題などに取り組んできた。「今の日本は平和を維持できるか、戦争国家に進むかの岐路に立たされている」と訴える。

 参政党は警備会社顧問の初鹿野裕樹氏(47)を立てる。警視庁に約23年間勤務し、24年衆院選で神奈川11区から出馬していた。「消費税や社会保険料を下げ、可処分所得を増やしたい。また、警察官など公安職の待遇改善を求めたい」という。

 日本改革党からはダンスインストラクターの畠山貴弘氏(45)が出馬意向。23年の南足柄市議選に立候補していた。「国民生活が苦しい中、消費税は5%にし、最終的には廃止。ガソリン暫定税率と再エネ賦課金の即刻廃止」と訴える。

 このほか1人が立候補の意向を示している。

河村事務総長(左)に目録を手渡す坂倉副会頭(横浜商工会議所提供)

横浜商工会議所 園芸博協会に314万円を寄付 ゴルフ大会で募る

 横浜商工会議所(上野孝会頭)は、2027年の「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)の開催に役立ててもらおうと、5月12日に戸塚カントリー倶楽部=旭区=でチャリティーゴルフ大会を開き、集まった314万円を公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会に寄付した。

 大会には横商や県内の商議所会員、経済団体、横浜青年会議所のメンバーなど201人が参加し、参加費の一部と特別協賛企業13社からの協賛金を寄付。大会幹事長の坂倉徹副会頭が同協会の河村正人事務総長に目録を手渡した。

 ゲストとして巨人元監督の原辰徳さんもプレー。黒岩祐治知事、山中竹春市長も来賓として来場した。

公園美化で地域奉仕 横浜中ライオンズクラブと横浜山手ライオンズクラブが合同清掃

 横浜中ライオンズクラブ(伊藤法義会長)と横浜山手ライオンズクラブ(鈴木信晴会長)が5月10日、地区統一奉仕デーに合わせて合同で清掃活動を行った。

 当時は小雨が降る中、メンバーやその家族ら約30人が参加。同クラブが山形県米沢市との友好の証として大通り公園に植えた啓翁桜の前に集合し、関内駅に向かって歩きながら落ちているごみを拾った。参加したメンバーの1人は「思っていた以上に公園内の清掃が行き届いていると感じたが、植え込みの中に隠されるように吸い殻や空き缶などのごみが捨てられていた」と話した。

 清掃が終了した後は、ライオンズクラブ国際協会330―B地区1リジョン1ゾーンの6クラブ(横浜、横浜山手、横浜梅櫻、横浜金港、横浜中、横浜東)が山下公園内のレストランに集まってバーベキューを行い、懇親を深めた。

避難場所に向かう児童

本牧南小 津波想定し訓練 本牧臨海公園へ避難

 本牧南小学校=中区本牧元町=は5月9日、津波警報の発令に備えた避難訓練を行った。同校は海に近く、巨大地震の発生時には津波の被害が想定されている。訓練には全児童約250人と保護者が参加。教職員と児童が校舎より高台にある本牧臨海公園に避難し、保護者が迎えに来て下校するまでの一連の流れを確認した。

 中村宏校長は「津波は1分1秒を争う。学校以外の場所で起きた時は、どの場所にどのルートで避難するかを保護者の方と確認してほしい」と呼びかけた。

 迷わず高台に避難することを身に付けさせるため、訓練は毎年行われている。6年生の皆川諒太さんは「避難をする時の合言葉を守って、スムーズに行動することができた」と話した。

避難場所に向かう児童

本牧南小 津波想定し訓練 本牧臨海公園へ避難

 本牧南小学校=中区本牧元町=は5月9日、津波警報の発令に備えた避難訓練を行った。同校は海に近く、巨大地震の発生時には津波の被害が想定されている。訓練には全児童約250人と保護者が参加。教職員と児童が校舎より高台にある本牧臨海公園に避難し、保護者が迎えに来て下校するまでの一連の流れを確認した。

 中村宏校長は「津波は1分1秒を争う。学校以外の場所で起きた時は、どの場所にどのルートで避難するかを保護者の方と確認してほしい」と呼びかけた。

 迷わず高台に避難することを身に付けさせるため、訓練は毎年行われている。6年生の皆川諒太さんは「避難をする時の合言葉を守って、スムーズに行動することができた」と話した。

自民党 夏の選挙へ団結を確認 横浜市長選は候補者選び続く

 自民党横浜市連による政治資金パーティーが5月12日、西区のホテルで開かれた=写真=。国会議員や地方議員と支援者らが参加し、夏の参院選と直後の横浜市長選へ向けて一致団結して取り組むことが確認された。

 参院選に立候補を予定している元県局長の脇雅昭氏が決意を述べると、市連幹事長を務める山下正人市議は「参院選の結果が横浜市長選、その後にある衆院選に影響を与える」と語った。

 その後、記者団の取材に応じた山下氏は、市長選の候補者選びが続いていることを説明した上で「4年前のような分裂は避けたい」と一枚岩で臨むことを強調。独自候補を擁立するか、出馬が確実視されている現職の山中竹春市長を推すか、党内の意見を集約していく考えを示した。決断のリミットについては「6月3日の市連大会では方向性を示さないといけない」と語り、早期に結論を出したいとした。

 市長選には、これまでに青果卸「つま正」会長の小山正武氏と市議の高橋徳美氏が立候補の意思を示している。山中市長は態度を明確にしていない。

「脱炭素取組宣言」のロゴマーク

横浜市が中小企業の脱炭素化へ伴走支援開始 専門家の訪問指導など

 横浜市と公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)は5月8日、中小企業の脱炭素化を促進するための新たな2つの支援策を発表した。

 一つ目の「伴走支援」では、昨年6月に創設した「脱炭素取組宣言」制度に参加した事業者を対象に、年間80社に温室効果ガス排出量の見える化と削減計画策定を支援する。専門家が1事業者あたり原則3回の訪問指導を行う。

 二つ目の「訪問支援」では、宣言を行っていない事業者を対象に、脱炭素取組宣言制度の紹介や、排出量を可視化するセルフ診断方法のアドバイスを実施する。これは1社につき1回の訪問で年間400社の枠を設ける。

 両支援とも2026年3月まで無料提供される。申し込みはIDEC横浜のサイト(https://datsutanso.idec.or.jp)から。

 市は市内企業の99.6%を占める中小企業の取り組みが脱炭素社会実現に不可欠とし、「脱炭素取組宣言」制度を創設。すでに5千以上の事業者が参加している。今後も「知る」「測る」「減らす」の3ステップで中小企業の脱炭素経営を促進し、地域全体の脱炭素社会実現に向けた取り組みを加速させる方針だ。

 問い合わせや脱炭素に関する相談はIDEC横浜【電話】045・225・3713。

対象の生ハム(市提供)

「カルディ」で販売の生ハムからサルモネラ属菌検出 栄区の工場で製造

 横浜市は5月8日、栄区飯島町の工場で製造された生ハムからサルモネラ属菌が検出されたと発表した。生ハムはコーヒー豆や輸入食品を販売する「カルディコーヒーファーム」の店舗で販売されていたもので、運営会社は対象商品の販売を中止し、自主回収を始めた。

 横浜市保健所が4月22日に行った抜き取り検査で発覚した。対象商品は「Original 生ハム切り落とし」(内容量120グラム)。4月7日、9日、10日に製造された約2万個が店舗で販売された可能性がある。

 サルモネラ属菌は、動物の腸管や自然界に広く分布。感染すると6〜72時間の潜伏期間を経て激しい腹痛や下痢、発熱、嘔吐などの症状を引き起こす。

 市は「健康被害の情報は現時点で確認されていないが、お手元に残っている場合は食べずに返品してほしい」と呼びかける。店舗を運営するキャメル珈琲は「対象商品があれば店舗へお持ちいただくか、電話でご連絡ください」としている。問い合わせはキャメル珈琲お客様相談室フリーダイヤル0120・415・023(午前9時〜午後6時)。

NewOPEN&Renewal 記者が発見!初めまして厳選2店

茶葉の香りに癒やされて 特別なティー体験を

 アメリカ発「スミス・ティーメーカー」の日本2号店がオープン。ショップでは販売する紅茶・緑茶・ハーブティー、すべての茶葉の香りを楽しみながら、とっておきの一杯に出会えます。種類が多くて悩んだら紅茶診断を。スタッフが好みの味わいや香り、飲む時間帯、合う食べ物からぴったりな商品をセレクトしてくれます。創業したスミスさんはスタバのチャイの開発者。カフェではスパイスと茶葉の個性を引き出したメニューを提供します。チャイラテやビールサーバーで注がれるきめ細かい泡立ちとクリーミーな口当たりが新感覚の「ナイトロ・チャイ」は横浜店先行発売です。

横浜赤レンガをイメージ 新たな土産ブランドに

 ハーバーの「ありあけ」が新ブランド「レッド・ブリック・ベイク!西洋焼菓子舗」をオープン。注目の「横浜赤レンガ クワトロフィナンシェ」(4個1166円)は、北海道産小麦100%でフランス産発酵バターと国産バターを独自ブレンドするなど素材にこだわり丁寧に焼き上げた逸品。バターの風味が口いっぱいに広がるしっとり濃厚な味わいです。ハイカカオチョコレートをサンドした大人な味わいのダコワーズやサクっとした食感のショコラサブレなど、どれも横浜らしい赤レンガをイメージした質感とフォルムが美しい!横浜の新名物になりそうな予感です。