足柄版【5月17日(土)号】
学習成果を発表する6年生

岡本小が創立150周年 児童が魅力、歴史を発表

 南足柄市立岡本小学校(渡辺理恵校長、児童数277人)は5月9日、同校体育館において創立150周年記念式典を行った。

 岡本小は1875年、日向天王院の境内に「日向館」として創立された。時代の流れの中で92年には尋常岡本小学校、1941年に岡本村国民学校、町村合併で1955年に町立岡本小学校となり、72年に市制施行で市立岡本小学校になっている。「夢に向かって未来を拓く『おかもと』の子の育成」を目標に教育に取り組んでいる。

 記念の年を迎えるにあたり、同校6年生は地元の魅力や学校の歴史をまとめようと2つのプロジェクトを発足。この日はその成果が発表された。「くすのき絵本プロジェクト」は、日露戦争の記念として1906年に植樹された学校のシンボル「くすのき」の魅力を発信するもの。17歳の妖精フェアリーがくすのきを紹介したり、3本の木の友情を描いたものなど、オリジナルの絵本3冊を製作した。

 もう一つは「岡本ガイドプロジェクト」。地元岡本地区の魅力や歴史をマップにまとめ紹介動画を製作する取り組み。地域住民へ取材やインタビューした映像を自分たちで編集した。プロジェクトに取り組んだ児童たちは「岡本がさらに好きになった」と振り返り、来場者たちは真剣に耳を傾けていた。

 式典は多くの来賓者、関係者、地域住民などが出席して行われた。渡辺校長は「地域、保護者、歴代の先生、巣立っていった先輩の温かいご支援があっての150年」と感謝の言葉を話した。また加藤修平市長は「(学校シンボルの)クスノキのように大きくたくましく成長するための環境づくりに今後とも変わらずご尽力いただくことを念願いたします」と述べた。

造成された貯木場

南足柄市森林組合 独自の貯木場を造成 販路拡大の足掛かりに

 南足柄市森林組合(高橋宏通代表理事組合長/組合員846人)は南足柄市広町内に貯木場を造成して、5月11日に竣工式を行った。全国市場への販路拡大を目指す。

 1961年年に設立された同組合。森林整備、敷地内伐採、組合員への教育・情報提供などを行っている。

 同組合は神奈川県森林組合連合会(10組合)に加盟。伐採した木材は、これまで連合会所有の秦野市の林業センターに運んでいた。連合会への納品分は県からの補助金が支給されるが、原資となる県水源環境保全税が2026年度で終了する。同組合は「今後補助金が減額される可能性もあり、早めに対策を考える必要があった」と貯木場造成の理由を説明する。

 南足柄の樹木は樹齢50年近いものが多く、伐採しなければならないものが多いといい、高橋組合長は「森林保全には適正な伐採が必要。独自の販路を見つけることで、これまでの2倍の取り引きを目指したい」と話す。

 貯木場の面積は約5000平方メートル。4mの丸太が平置きでおよそ1万5000本置ける広さで、総工費は約8000万円。県連合会で独自の貯木場を持つ組合は、小田原・さがみはら津久井・山北に続き4例目だという。

 竣工式には、加藤修平南足柄市長、衆議院議員の牧島かれん、佐々木ナオミの両氏らが出席。高橋組合長は「全国市場への販路拡大の核となる」とあいさつした。

価格の競争力武器に

 具体的な販路は県外に活路を求める。すでに数件交渉を行い「良い感触を得ている」という。このほか、市に公共施設などでの南足柄産材の使用を要請。市内5小学校昇降口での使用などの実例もある。

 南足柄産材のほとんどはスギとヒノキで、品質は県内他地区と変わらないが、市内の森林は低山にあり、林道等も整備されているため、輸送費などを低価格に抑えられ、組合は「価格面で競争力がある」と話している。

南足柄市ソフトボール部の部長として競技の普及に取り組む 高橋 修司さん 小田原市在住 75歳

年齢に関係なく楽しめる

 ○…「最盛期は1000人近い登録がありました」。長年、大会やリーグ戦を運営し、審判を手配していた「南足柄市ソフトボール協会」だが、審判員不足などにより2023年末に解散した。しかし、翌24年には市スポーツ協会所属の部として生まれ変わった。現在は33チーム、計446人が登録する。「部も独自の大会の開催をするほか、県協会の大会等にも出られますので、80代まで幅広い世代の人が競技を楽しんでいます」

 ○…20代半ばで南足柄市に引っ越してきた。当時の呑み仲間とともに、「無理なく健康のためにできる運動をしよう」とはじめたのがソフトボールだった。現在も所属する「岩原イーグルス」でピッチャーを務める。2級審判の資格も取得し、部長、審判、プレイヤーとして、土・日にもなると大忙し。充実しているが「審判や役員はグラウンド整備も行い、まさに縁の下の力持ち。高齢化も著しいので、協力者が増えてほしいですね」と本音がのぞく。

 ○…福島県出身。高校時代は柔道部。団体戦でインターハイに出場した経験を持つ。高校卒業後上京し、南足柄市、小田原市と県西地区で暮らす。趣味はシカを中心とした狩猟。20代半ばで資格を取得し、3年前までは猟友会小田原支部に在籍していた。「体力的な問題で退会しましたが、今でも福島の実家に帰ると狩猟に行っています」

 ○…大会で主に使用するのはソフトボール場2面を持つ南足柄市の大口河川敷グラウンド。春と秋の年2回、部が主体となり、総勢500人近くで除草や砂入れ、河川敷の草刈りといった整備を行っている。「近くにグラウンドがあるのは、とても恵まれていると思います。地域への感謝の気持ちを忘れずにいたいですね」と話した。

第60回神奈川県看護賞 開成町の田中さんら10人

 神奈川県は5月7日、「第60回神奈川県看護賞」の受賞者を発表し、開成町こども課の保健師、田中美津子さんら10人が選ばれた。

 同賞は県内で保健師、助産師、看護師等として働き、顕著な業績を上げている人を表彰するとともに、県民の看護に対する理解を深めることなどを目的に1966年に始まっている。

 今年の受賞者の内訳は保健師2人、助産師1人、看護師7人。田中さんは地域で健康増進のために各種保健事業に取り組むほか、教育委員会や児童福祉分野での経験を生かし、役場内のこどもに関するデータを連携。こどもや家庭のリスクの早期発見と、支援体制の整備を進めたことなどが受賞事由となった。

自転車もルール遵守で 5月はマナーアップ月間

 九都県市(千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)で構成する「首都圏自転車安全利用対策協議会」は、自転車が関係する交通事故を防止するため、5月31日(土)までを「一斉自転車マナーアップ強化月間」として、啓発活動を行っている。

 期間中のスローガンは「自転車も のれば車の なかまいり」。特に自転車交通ルールの遵守とマナーの向上、自転車点検整備の促進、自転車損害賠償責任保険等の加入促進、飲酒運転の根絶に重点が置かれている。

 また、運転中のスマートフォン等の使用、いわゆる「ながらスマホ禁止」のほか、基本的な交通ルールを示した「自転車安全利用五則」(【1】車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者を優先【2】交差点では信号と一時停止を守って、安全確認【3】夜間はライトを点灯【4】飲酒運転は禁止【5】ヘルメットを着用)を呼び掛ける。

山北町開成町 議会正副議長決まる

 山北町議会は5月9日、開成町議会は同8日に開いた議会で議長・副議長選挙が行われた。

 山北町議会は議長に瀬戸恵津子氏(77)、副議長に和田成功氏(54)を選任した。瀬戸氏は武蔵野音楽大学短期大学部ピアノ専攻卒。6期目。和田氏は小田原高校卒で2期目。

 開成町議会は議長に山本研一氏(71)を再任し、副議長には星野洋一氏(68)を選任。山本氏は玉川大学卒で2期目、星野氏は横浜歯科技術専門学校卒で3期目。

女性弁護士の無料相談 市「一人で悩まないで」

 南足柄市女性センター(関本591の1 ヴェルミ3・3階)で女性弁護士による無料法律相談会が開かれる。

 今年度予定されている日程は、6月10日・8月12日・10月14日・12月9日・2026年2月10日のいずれも火曜日で、時間は午後2時15分から5時15分まで(弁護士の都合により変更・中止となる場合も有り)。相談は原則1人1回、45分間。

 相談できるのは女性限定で、南足柄市民が優先。希望者は相談希望日の2カ月前の同日から前日までに、電話または窓口で相談内容とともに申し込む(電話での相談はできない)。

 同センターは「秘密は厳守します。夫婦や親子の悩み事、男女トラブル、揉め事、DV、セクシャルハラスメントなど、おひとりで悩まずにご相談下さい」と話している。

 問い合わせは市民協働課【電話】0465・73・8211。

カヌー・SUPマラソン 7月に丹沢湖で大会

 山北町は7月6日(日)に丹沢湖で開く「第25回カヌー・SUPマラソン大会」の参加者を募集している。

 1998年に「かながわ・ゆめ国体」夏季大会カヌー競技会が山北町で開催されたのを機に、カヌーのまちづくりの推進や地域振興のために始まった同大会。例年競技志向からレクリエーション志向まで幅広い参加があることで知られる。

 今年も10Kmコース・5Kmコース合わせて250艇を募集する(先着順)。対象は小学生以上、健康でセルフレスキューが可能な人(ライフジャケット必須)。

 参加費は小・中学生1人1500円、高校生以上1人3千円。申し込みはインターネットほかで6月1日(日)締切。開催要項、申し込み方法などイベントに関する詳細は山北町ホームページ。

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12人が立候補を表明 今夏参院選 本紙調べ

 任期満了(7月28日)に伴う夏の参議院選挙で、神奈川県選挙区(改選定数4)には本紙の調べでこれまでに現職3人、新人9人の12人が立候補の意向を示している。(5月9日起稿)

 自民党は2019年の前回改選時にトップ当選した島村大氏が23年に死去したことを受け、公募を実施。元神奈川県局長の脇雅昭氏(43)を選んだ。「県で働く中で国だからできることがあると感じた。行政のデジタル化を進めたい」と話す。

 立憲民主党の牧山弘惠氏(60)は07年に初当選し、4期目を目指す。「物価高から生活を守るための具体的な提案を行う。食料品に掛かる消費税をゼロに引き下げ、暫定税率の早期廃止でガソリン価格を25円引き下げる」と述べる。

 22年の合併選挙で欠員枠の5位で初当選し、任期が約3年だった立憲民主党の水野素子氏(55)は「物価高対策はもちろん、大学までの所得制限のない授業料無償化の推進など、未来を担う人材の育成や産業発展にも力を注ぎたい」と語る。

 13年に初当選し、現在、党女性局長を務め、3期目を目指す公明党の佐々木さやか氏(44)は「物価高克服のための減税や給付、中小企業支援などで給料アップ、全世代を守る社会保障の充実を求めていく」とコメントする。

 日本維新の会からは参議院議員秘書の千葉修平氏(52)が挑む。1999年から八王子市議を1期務め、03年から松沢成文氏の秘書を務める。「首相公選制の実現や飲食店の禁煙化などの受動喫煙対策を訴えていきたい」としている。

 共産党は党県委員会副委員長の浅賀由香氏(45)を擁立する。参院選に過去3回挑戦しており、「賃金の引き上げによる8時間働けば普通に暮らせる社会の実現や、大学をはじめとする高等教育の学費無償化を進めていきたい」と語る。

 国民民主党は元農林水産省官僚の籠島彰宏氏(36)を立てる。13年に農水省に入省し、20年から23年に経済協力開発機構へ出向していた。「日本を守るため、給料が上がる経済が必要。手取りを増やし、再び日本を強くしたい」と語る。

 れいわ新選組は元外務官僚の三好諒氏(39)を擁立する。21年に外務省を退職後、山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選では神奈川2区から立候補していた。「消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と話す。

 社民党は元相模原市議の金子豊貴男氏(75)を立てる。1991年から2023年まで市議を8期務め、基地問題などに取り組んできた。「今の日本は平和を維持できるか、戦争国家に進むかの岐路に立たされている」と訴える。

 参政党は警備会社顧問の初鹿野裕樹氏(47)を立てる。警視庁に約23年間勤務し、24年衆院選で神奈川11区から出馬していた。「消費税や社会保険料を下げ、可処分所得を増やしたい。また、警察官など公安職の待遇改善を求めたい」という。

 日本改革党からはダンスインストラクターの畠山貴弘氏(45)が出馬意向。23年の南足柄市議選に立候補していた。「国民生活が苦しい中、消費税は5%にし、最終的には廃止。ガソリン暫定税率と再エネ賦課金の即刻廃止」と訴える。

 このほか1人が立候補の意向を示している。

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