町田版【5月22日(木)号】
相原町に出没した左手のないサル=9日撮影=(綿井さんが撮影した動画より)

「左手のないサル」町田でも 5月初旬 市 「刺激しないで」

 首都圏の住宅街などで昨年10月以降、目撃情報が寄せられている「左手のないサル」。5月8日から9日にかけて相原町周辺でも目撃された。町田市は「サルを見かけても慌てずに刺激をしないようにしてもらいたい」と呼びかけている。

 左手のないサルは昨秋、埼玉県や東京都内の住宅街などで目撃情報が寄せられると話題になるように。首都圏を移動していると考えられ、今月6日には町田に隣接する相模原市などに出没。8日から9日にかけて相原町周辺でも目撃情報が寄せられた。

 9日に左手のないサルと遭遇した相原町の綿井浩太郎さんは「子どもを車で送る際、出合った。話題のサルだったので驚いた」と振り返り、相原町を管轄区とする南大沢警察署(八王子市)の担当者は「その頃、町田だけでなく、八王子市の住民からも目撃情報が寄せられた」と話す。5月18日現在、捕獲されたという情報はないが、町田市の担当者は「見かけても慌てずに刺激をしないようにしてもらいたい。そっとしておけば襲ってくることはないと言われている」と呼びかける。

なぜ渡り歩く?

 左手のないサルは山に戻ることなく、なぜ住宅街を渡り歩いているのか――。

 獣医師で町田市獣医師会に所属するのづた動物病院(野津田町)の佐草優輝院長は「何らかの理由で群れからはぐれてしまい、容易にえさを得ることができる住宅地を移動している可能性が高い」と分析する。

 そして、映像などで確認する限り、「肘と手首の間で欠損しているように思う。その場合、先天的なものではなく、天災や人工物による被害によるものと考えられる」とし、人への警戒心が比較的薄いように見えることから、人間から攻撃を受けた訳ではなく「事故による可能性が高い」と話す。

えさはNG

 一方で、遭遇しえさを与えてしまうとその場所に住み着いてしまう可能性があるといい、「そうすると、仲間と会える機会を遠のかせてしまう」と説明。見かけた場合はすぐ行政に連絡し、「適切に山に帰れるようにみなで協力していければ。けがなく山の群れに導ければと思う」と話している。

都議選 定数4に8氏出馬へ 投開票まで1カ月

 任期満了に伴う東京都議会議員選挙(6月13日(金)告示、22日(日)投開票)まで1カ月となった。本紙の調べでは現職3、新人5人の計8氏が立候補の意向を示し、定数の4議席を争う情勢となっている。(5月18日起稿)

 現職は藤井晃氏(43・都民ファーストの会)と星大輔氏(44・自由民主党)、池川友一氏(40・日本共産党)の3氏。前回の選挙で2万7千票を獲得してトップ当選した小磯善彦氏(70・公明党)は不出馬の意向を示している。

 新人は町田市議会議員から転じる村松俊孝氏(47・公明党)と東友美氏(41・立憲民主党)のほか、教育に関するNPO法人の運営などにあたっていた廣田悠大氏(30・国民民主党)が出馬表明。また、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が立ち上げた地域政党「再生の道」から、大手総合建設会社に勤務する浅井直之氏(61)、コンサルティング会社代表の瀧口昭彦氏(63)が名乗りをあげた。

現職3人

 府中市から国替えした藤井氏は現在2期目。IT企業勤務の経験をもとに都のデジタル政策などに関わってきた実績をもとに3期目を目指す。

 元プロサッカー選手の星氏は市議から転じて1期目。物価高対策、スポーツを通じた東京の活性化に触れ、子育て支援などの政策を打ち出す。

 市議から転じ2期目の池川氏は教育無償化や育児などにあたるケア労働者の賃上げを訴え、町田市内学校統廃合の現計画に反対の声をあげる。

多彩な顔ぶれ

 新人は多彩な顔ぶれが名乗りをあげる。

 都議を6期務めた小磯氏からバトンを受けたのは村松氏。経済対策などを推し進めてきた小磯氏の政策を受け継ぎ、議席死守にあたる。

 男女のいずれにも属さないXジェンダーであることを公表している東氏は「一人ひとりが守られる東京」を前面に出し立民の議席獲得を目指す。

 教育に関するNPO法人の運営などにあたっていた廣田氏は「子育てコストがかからない東京」を政策に掲げ、若者中心にアプローチする。

 一方、再生の道からは2人が名乗りをあげた。

 浅井氏は「普通の人が政治に参加していける道をつくりたい」と出馬を決意。東京のほか、日本全体を元気にしていきたいとする。

 スタートアップ企業などに関わってきた瀧口氏は「若者を元気にする」とし、都政を通して日本を再生したいとしている。

 2021年に行われた前回の都議選は定数4に対し、9氏が立候補。投票率は44・63%だった。今年3月1日現在の町田市内選挙人名簿登録者数は36万1164人。

町田を放送区域とするラジオ局で新番組のパーソナリティーを務める オヌキ 諒さん(本名:小貫諒) 相模原市在住 39歳

世界を描く、歌う旅人

 ○…相模原市出身のシンガーソングライター。「ラジオは、聞くと生活が楽しくなったり、前向きになれたり、ほっとしたり、生活と一緒にあるもの。理由なく楽しく明るくなれるラジオにしていきたい」。番組名の「キセキラジオ」には、これまで歩んできた「軌跡」と、「紅白出場」という大きな夢を叶える「奇跡を起こす」という意味を込めた。

 ○…相模原で青春時代を過ごした。幼い頃はサッカーに没頭したが、「文化的な趣味も」という両親の勧めから音楽の世界へ足を踏み入れる。初めて演奏した楽器は、近所の楽器屋で「安かったから」購入したハーモニカ。中学3年のときにバンドを組み全校生徒の前で演奏したことが転機となり、音楽活動に熱中。ベースやギターも独学で習得した。好奇心旺盛で手品やゲームなども好きだったが、ボーカルへの憧れもあり、シンガーソングライターの道に進む決意をした。

 ○…23年10月から、無償で全国に歌を届ける「100万人プロジェクト」をスタート。47都道府県を巡り、保育園や学校、福祉施設などで亡き母への思いを歌う楽曲「あなたの陽炎」を披露した。旅を続ける中で実感したのが、地元の人々からの温かい応援。「地元の良さを改めて感じた。応援してくれる人の気持ちに応えたい」

 ○…曲作りの原点は、子どもの時に好きだった「ものづくり」。「図工も好きだったし、ゲーム制作者になりたかったこともある。音楽も『世界を作れる』というところは同じ」。今月末には新曲をリリース予定。「集大成」とも言える楽曲を携え、ツアーも予定している。「日本はもちろん、途上国など海外でも歌いたい」。思いをメロディーに乗せ、歌を届ける旅は続く。

大山大輔・・・東京藝術大学首席卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。井上道義×野田秀樹による「フィガロの結婚」、劇団四季「オペラ座の怪人」など、多くの舞台で主役を務める。脚本家・演出家としても活動中。

オペラ学び、楽しむ 6月22日 本町田で公演

 オペラを学びながら、楽しめる公演「オペラはいかが?」が6月22日(日)、本町田の桜美林芸術文化ホールで開かれる。作曲家、演奏家として多くの作品を残したモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」を解説付きで上演。独自性の強い作品で主役として存在感を示している大山大輔氏が主演と語り手を兼ねる。

 時間は午後2時(開場は1時)から。一般は2千円、学生(6歳から25歳)は千円で未就学児入場不可。事前予約制で全席自由席。申し込みは専用フォームまたは電話のほか来館して。支払いは当日現金で。問い合わせは同ホール運営事務局【電話】042・739・0071(平日/午前10時から午後4時)。

里山でジャズライブ 6月8日 下小山田で開催

 多摩丘陵病院近くの大谷里山農園(下小山田1532)で6月8日(日)、「里山ラテンジャズ」が開催される。主催は里山ジャズライブ実行委員会。時間は午後2時から4時まで(開場1時30分)。

 「熱帯ジャズ楽団」や「角田健一ビッグバンド」などで活躍中のトロンボーン奏者・中路英明さんを迎え、若手では人気・実力派ドラマーの山崎隼さん、「題名のない音楽会」出演など注目の若手パーカッション・ひごたくみさん率いる「ラテン・プロジェクト」、各地ジャズクラブの出演やサポートレコーディングなどで活躍中のサックス奏者・阿部俊貴さんなど、名だたるメンバーが集結する。

 入場料は4千円。申し込みは、名前・観覧人数・メールアドレス・駐車場使用の有無を明記のうえ、同農園(notoro1970@gmail.com)へ。

ジェンダーから「痛み」考える 6月21日 原町田で講演会

人気漫画家が登壇

 生きがいを感じられる社会について考える「男女共同参画週間」(6月23日(月)から29日(日))に合わせた講演会が6月21日(土)、原町田の町田市民フォーラム3階ホールで開かれる。

 人気作品を手がける漫画家の瀧波ユカリさんを講師に招き、「ジェンダーから考える、わたしたちの『痛み』の話」と題して開催されるもので、午後2時から4時、観覧無料。保育付き、定員188人で申し込みは5月20日(火)正午から。町田市イベントダイヤル(【電話】042・724・5656)または、市のHP「イベシス」(イベントコード「250520B」)より。6月14日(土)まで。

 問い合わせは主催する町田市男女平等推進センター【電話】042・723・2908へ。

境川のカワセミ 生息を紹介 相原町の友原さん HPなどで

連日撮影

 相原町に住む友原健二さんが境川に生息するカワセミ=写真=を連日撮影。自身のHPなどで紹介している。

 相原町周辺を流れる境川に住むカワセミを撮り続けているもので、スタートは2022年。コロナ禍となり時間ができたことがきっかけになったという。「他の野鳥を含め、動画もアップしてきた。気づいたらここまで続いてきました」と友原さん。撮影を通して、長いくちばしをもつカワセミが小魚や川エビなどの捕獲がうまいことを知ったという。

青い宝石

 友原さんがカワセミの様子をアップしているHPは「境川上流のカワセミたち」の名前で検索することができる。カワセミは「青い宝石」と呼ばれ、町田市の鳥に指定されている。

防止へ意気込む参加者

町田署ら 企業などに詐欺防止求む 先ごろ、アドバイザー委嘱式

 町田警察署(旭町)と南大沢署(八王子市)は先ごろ、特殊詐欺の被害防止に関するアドバイザー委嘱式を開いた。取り組みに協力する東京ガスライフバル澤井(株)(中町)や(株)三菱UFJ銀行町田支店(原町田)、コンビニ各社などに対して、アドバイザーとして協力を求めるもので、未然防止に対する感謝状の贈呈なども行われた。

 町田署で開かれたこの式典に参加した東京ガスライフバル澤井(株)の澤井宏太さんは「事業を通じて単身高齢者と接点をもつ機会が増え、特殊詐欺の被害防止を呼びかけるチラシ配布などを開始した。アドバイザーとして協力していきたい」と話している。

高止まり

 警視庁の特殊詐欺対策本部が発表する資料によると、特殊詐欺の認知件数は今年に入り、2023・24年と比較して高止まりの状況が続いている。

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体験会で製作する「めかい籠」

伝統のめかい籠体験 7月 小野路公会堂で

 小野路のめかい 篠・竹細工伝統技能保存会は7月6日(日)・18日(金)に、「めかい籠」製作の体験会を小野路公会堂(小野路町947)で開く。

 めかい籠は多摩南部地域に伝わる伝統技能。江戸時代から戦後まで農家が冬の副業として生産していたもので、同会の立川英治会長は「めかい籠作りを体験して頂くと共に、伝統の篠竹細工を未来に継承することに意欲のある方々に来てもらえたら」と話している。

中学生以上

 時間は午後1時から4時、対象は中学生以上で定員は10人(応募多数の場合は抽選)。会費は2500円。申し込みは【メール】e-tachikawa@nifty.com、または立川会長【携帯電話】080・1204・2072へショートメール。「7月6日・18日めかい体験申込」と表記し、郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号を明記のうえ「何を見ての応募か」を送信する。申込締切は6月5日(木)(抽選の場合、結果は6月9日(月)頃に郵送)。問い合わせは立川会長まで。
施設内の花壇に咲くバラ(5月17日撮影)

バラなど100本見頃に 本町田の高齢者施設で

 デイサービス事業などを行う特定非営利活動法人湧和(本町田)の庭園で現在、バラを中心とした約100本に及ぶ季節の花が見ごろを迎えている。先ごろ大規模な庭園の改装工事を終えた同施設。管理者の鈴木博之さんは「手すりを設け道幅を広げるなど、利用者が散策しやすく、スタッフも介助しやすいよう安全面を考慮した」と話す。

 花壇の管理を行うグループの一人、南裕子さんは「リニューアルを機に、これまでとは植え方を変えてベンチやテーブルを設けた。施設の敷地外からも見えるよう植えたので見ていただけるとうれしい」と微笑む。

 また同施設では今秋から、町田市が主催する花壇コンクールへの出場を再開予定。同じくメンバーの金屋宰恵さんは「優勝を目指して取り組んでいきたい」と意気むむ。同園では今後、イベントの機会等に庭開放の機会を設ける予定だ。

パーソナリティーのオヌキ諒さん

FM HOT 839 「ほっとする時間を」 相模原出身シンガーの新番組

 町田市でも視聴可能なFM放送局・FMHOT839(エフエムさがみ・相模原市/83・9MHz)で、5月8日から新番組「オヌキ諒のキセキラジオ」の放送が始まった。毎週木曜日午後8時30分から9時まで。

 紅白出場をめざして活動する相模原市出身のシンガーソングライター・オヌキ諒さん=人物風土記で紹介=が、自身の音楽にトークを交え、「実家に帰ってきたような、地元の友達といるような、ほっと楽しめるひととき」を届ける。全国を車で回り歌を届ける「100万人プロジェクト」をはじめとする旅の話も。

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登壇する榛葉さんと高橋さん

町田イタリア歌劇団 主宰者生誕祭 豪華オペラ歌手が集結

 町田イタリア歌劇団が5月28日(水)、同団の主宰者・柴田素光さんの65歳を祝うバースデーコンサートを開催する。

 柴田さんは高校時代、町田市民ホール(森野)の杮落としの舞台で、ソリストたちとともにベートーヴェンの「第九」を歌った経験から感化され、オペラの道を志した。料理店の座敷を借りて行う「お座敷オペラ」のプロデュースを経て、16年前に町田イタリア歌劇団を立ち上げた。

65歳という節目

 柴田さんがバースデーコンサートを始めたのは、49歳のとき。クラシック音楽好きだった兄が亡くなった年齢と同じだったことがきっかけだった。兄の影響でクラシックに興味を持つようになったという柴田さん。今回は、父が亡くなった年・65歳を自身も迎えたことを区切りとし、バースデーコンサートの開催にひとまず終止符を打つ決意をした。「いよいよ私も65歳。元気でいられたら、次は70歳のときに開催したいですね」と話している。

豪華な歌手陣

 当日は、藤原歌劇団や二期会などで活躍する、柴田さんと縁のある一線級の歌手たち26人が出演。ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトンが集結し、ソロや重唱など華やかなステージを繰り広げる予定だ。年末恒例の「オペラ紅白歌合戦」を彷彿とさせる一大イベントとなる。「一区切りとなる今回のバースデーコンサートに、多くの方にご来場いただけたらこの上ない喜びです。よろしくお願いいたします」と柴田さんは語る。開演は午後1時(開場12時30分)。チケット3千円で会場は町田市民フォーラム3階ホール。(問)柴田さん【携帯電話】090・1734・8116へ。

相談会の様子

原町田で不動産相談会 6月1日 無料で専門家が助言

 不動産に関する相談に専門家が乗ってくれる催しが6月1日(日)、原町田の交流スポット「ぽっぽ町田」の屋外広場及びピロティで開かれる。

 町田市内の不動産会社などが名を連ねる全日本不動産協会東京都本部の町田支部が主催するもので、不動産売買や賃貸に関することや相続、住宅購入時の税金についてなどの相談を受付。宅建士や税理士、弁護士らが無料でアドバイスしてくれる。

予約不要

 この不動産街頭無料相談会は午前10時から午後4時で予約不要。同支部は「秘密厳守、安心して相談していただければ」としている。

 問い合わせは同支部【電話】042・710・1707まで。天候によって中止の場合あり。開催の有無は同支部のHPで確認を。

今季で引退するキヤノンの嶋田直人選手(右)

プレーオフ進出逃す 町田拠点 ラグビーキヤノンE(イーグルス)

 NTTジャパンラグビーリーグワン1部の2024―25レギュラーシーズンが5月11日で全日程を終えた。町田市に練習拠点を構える横浜キヤノンイーグルスは6勝12敗で12チーム中8位となり、上位6チームによるプレーオフトーナメント進出を逃した。

 昨季リーグ4位のイーグルスは今季、「共に超える」をスローガンに頂点を目指しシーズン入り。序盤は4連勝を飾るなど好調な滑り出しを見せたが、主将の梶村祐介選手や南アフリカ代表でもプレーしたファフ・デクラーク選手が3月に負傷離脱。この影響は大きく、チームは勝ち切れない試合が続いた。

 シーズン全体でも前半をリードで折り返しながら後半に逆転を許した展開が5試合に上るなど、終盤の試合運びが課題に残った。

鶴川香山園ライトアップ 6月末まで

 3月にオープンした都市公園「鶴川香山園」(小田急線鶴川駅北口徒歩4分)=写真=で庭園のライトアップが始まった。日没から午後10時まで実施され、6月末まで。飲食施設を含む香山園は2015年に閉館した個人所有の庭園や美術館などを買い取った町田市が都市公園としてリニューアルしたもので、みどり豊かな和の空間を楽しめる場となっている。入園は無料で、年末年始を除き午前7時から午後10時まで開園している。

賑わう会場(写真は過去)

200組出展クラフトの祭典 24日・25日 八王子市で

 都内最大級の屋外アートマーケット「第42回アートムーチョin八王子」が、5月24日(土)・25日(日)にJR八王子駅北口の西放射線ユーロードで開催される。両日とも午前11時から午後5時まで。雨天中止。200組にのぼるアーティスト・クラフト作家が出展して、個性豊かなアート作品や手づくり雑貨などを販売する。横山町公園では午後1時から3時まで迫力のライブステージもある。

町田天満宮 宮司 池田泉 宮司の徒然 其の152

うらしまそう

 春うららかな四月、恒例の参拝研修旅行は愛知県の岩津天満宮に正式参拝し、帰りには静岡の井伊谷宮(いいのやぐう)と小国神社(おぐにじんじゃ)に参拝してきた。井伊谷宮の本殿近くにウラシマソウが群生していた。町田近辺の藪でも稀に見ることがあるが、同じテンナンショウ属のムサシアブミやイシヅチテンナンショウ、マムシグサなどに比べると数が少ない。テンナンショウ属は独特な袋状の仏炎苞を持っているが、その形はそれぞれ個性的で、特にウラシマソウは先端から細い蔓状のものを伸ばす。これが浦島太郎の釣り糸のようだからか、全体的に釣竿を持つ浦島太郎の姿に似ているからか、ウラシマソウと名付けられたのだと思う。

 亀の背に乗って竜宮城へ招かれた浦島太郎が3年間楽しく過ごし、現実世界へ戻ってみたら長い年月が経過していたというこのお伽話は、時間の流れが違う異次元の世界へ行くというファンタジーの原点ではないだろうか。玉手箱を渡した理由については様々な説があるが、やはり日本の昔話だから、仕事もせずに楽しいことばかりしていると、それなりのしっぺ返しがあるという戒めなのかもしれない。

 テンナンショウ属は宿根性で、地下の根が年々太り、春に芽吹くたびに少しずつ大柄になる。若い何年かはずっと雄株で、大きくなると雌株に性転換して、仏炎苞の底に雌しべができるが、外観ではわからない。つまり体力のある大きな株になったら雌株になって、強い種を作るという繁殖の戦略なのだろう。不思議かつ地道だ。シルエットは浦島太郎に似ているのかもしれないが、変わりゆく地球環境の下、決して気を緩めて遊ぶことなく、じっくり確実にウラシマソウは生きている。

ママ記者 南エリアめぐり【1】 今回は、こどもセンターや境川沿いを歩いてみました

 子育て中のママが集まる南エリアを乳幼児のきょうだいを育児中のいしうら記者が今号から紹介していきます。今回はママに人気のこどもセンターや南エリアの散歩道です。

まるで第二のおうち!

「どこへ行こう?」と悩むパパママの味方『子どもセンターばあん』。市内一広い床暖房は年中快適!今年2月に新調されたピアノは「わ、ピカピカ!」と思わず声が出るほど。優しい音色の木琴と共に自由に音を奏でられます。

■子どもセンターばあん/金森4―5―7

発見いっぱい親子時間

天気の良い日は「境川ゆっくりロード」がおすすめ!平坦で整備された道は”あんよデビュー”にぴったりです。元気な魚がピョンッと飛び跳ねる姿や間近に見える電車に子どもの好奇心もグンとアップ!親子で楽しめる癒やしの散歩道です。

■境川ゆっくりロード/撮影は「鶴間一号橋」付近

自己紹介

 相模原市南区などの担当を経て、5月にタウンニュース町田編集室に就任。「町田市のことを勉強していきます」