保土ケ谷区版【5月22日(木)号】
快挙を成し遂げた4選手

保土ケ谷高校陸上競技部 男子4継、12年ぶり大会新 県総体で圧巻の走り

 県立保土ケ谷高校陸上競技部が関東高等学校陸上競技大会への予選を兼ねた神奈川県高等学校総合体育大会に出場し、男子4×100mリレーで優勝した。決勝で大会記録を12年ぶりに更新する40秒54を樹立した瞬間、観客から歓声が上がった。

 5月10日と11日に行われた同種目の優勝メンバーは佐々木寛大さん、塚本蘭天生(らんでぃ)さん、古屋颯さん、鈴木遥馬さんで、いずれも2年生。49チームがエントリーした予選を全体2位のタイムで決勝に進んだ。

 会場が緊張感に包まれる中、行われた決勝。1走を務めた佐々木さんは「隣りのレーンが予選1位のチームだったので、借りを返したいという思いで駆けぬけた」と闘争心を見せると、スタートからレースの主導権を握り、2走の塚本さんにバトンを手渡した。

 塚本さんは「体のコンディションを決勝に合わせることができた」といい、ダイナミックな走りで2位以下のチームとのリードを引き離して3走の古屋さんへ。古屋さんは「自分の走りをして、トップでバトンをつなぐことが役割だと思った」といい、4走の鈴木さんにバトンを託した。

バトンパスで飛躍

 3人の思いが込められたバトンを受け取った鈴木さんは懸命に腕を振って快走し、予選1位だった東海大学付属相模の猛追をかわして1位でゴール。40秒54のタイムは、2013年に相洋高校が樹立した40秒58を上回る大会新記録となり、県立校の優勝は20年ぶり。鈴木さんは「まさか新記録を出せるとは思わなかった」とレースを振り返り、仲間と共に優勝の喜びを分かち合った。

 4人は優勝の決め手の一つに「バトンパス」と口をそろえる。昨年まではオーバーハンドパスだったが、バトンを受け取る際に減速してしまうという課題があった。

 そこで、外部コーチからの提案を受けて今年から、スタートダッシュのスピードを生かすことができるアンダーハンドパスに変更。練習の緊張感を高めようと、ミスをした際に腕立て伏せを行うなど自主性を重んじて取り組んだ。ムードメーカーの佐々木さんは「日頃から厳しい練習も楽しいものだと前向きに考えている」と話し、成長の秘訣を語る。

部員2人から大所帯に

 80人以上の部員がいる保土ケ谷高校陸上競技部だが、顧問を務めている竹内俊樹教諭が赴任した2018年の部員は2人だったという。技術力だけでなく人間力も大切にする竹内教諭の指導で徐々に部員が増え、中学時代から大きく飛躍する選手も多く見られる。リレーメンバーの塚本さんは中学時代の100mの最高記録が12秒34で、無名の選手だったという。

 竹内教諭は「素直で継続的に努力できる生徒が伸びる。これからも子どもたちのやる気を引き出していければ」と向上心を持ち、指導にあたる。

横浜市 町内会補助金 引き上げ 1世帯200円増、活動後押し

 横浜市は今年度から自治会町内会の活動に対する「地域活動推進費補助金」の上限をこれまでの加入1世帯当たり700円から900円に引き上げた。2006年に助成金制度が導入されてから初の引き上げで、物価高や活動のデジタル化が背景にある。市は引き上げにより、担い手不足やコロナ禍で停滞した町内会活動の後押しにつなげたい意向だ。

 補助金制度は、1962年に始まった「地域振興協力費」が起源。2006年に町内会が行う防災・防犯活動やまつりなどの公益的な活動に対する「地域活動推進費補助金」と町内会所有の防犯灯の維持・管理のための補助金に分離された。

 同補助金の上限は制度開始以降、1世帯当たり700円で据え置かれていた。市市民局によると、23年度は約2600団体から申請があり、約8億3千万円が交付された。今年度、初めて上限が引き上げられ、900円となった。同局は「物価の推移などを考慮して200円増とした」と理由を説明する。

加入率低下続く

 同局によると、24年4月時点で市内には約2800の自治会町内会がある。市内約180万世帯のうち、3分の2にあたる120万世帯が加入。加入率は14年に比べて約10ポイント低下しており、減少傾向に歯止めがかからない状況だ。

 町内会活動は防災・防犯から子育て支援、高齢者の見守りなど、住民ニーズの多様化に伴い、扱う範囲が広がっている。活動の担い手の高齢化が進んでいることに加え、コロナ禍で活動停止を余儀なくされたこともあり、組織自体が弱体化している側面もある。

 神奈川区連合町内会自治会連絡協議会の岐部文明会長は「高齢化で加入世帯が減る中、上限引き上げは助かる」と語る。

 同局は「事務作業などの町内会運営をデジタル化するなどの方法もあり、補助金を有効に活用してほしい」と話す。同補助金は6月末までに申請する仕組み。市は今年度から、これとは別に防犯活動に関する補助金を新設したり、上限を引き上げたりしており、多方面から町内会を支える。

イオンスタイル天王町の2代目店長として地域連携に力をいれる 高木 浩二さん 神奈川区在住 55歳

「進化」に向け、挑戦続ける

 ○…イオンスタイル天王町の2代目店長として3月に着任した。店長職としては7店舗目になるが、関東圏では初。「新天地への異動の時は毎回ワクワクする。新しい発見に出合えるから」と語り、500人を超える直営店従業員の先頭に立ちかじ取り役を担う。

 ○…神奈川県生まれ、千葉県育ち。引っ込み思案だった少年は、中学校でバレーボール部へ入部し汗を流した。チームの攻撃をけん引するセッターとしての実力をつけながら、いつしかコミュニケーション能力が身についたという。大学生の時に興味を持ったのが小売業。卒業後に千葉県内の扇屋ジャスコに入社。課長職を経て41歳で新潟の地で店長になった。その後は、石川、愛知、兵庫県など全国各地へ赴任し、店長としての経験を積んだ。

 ○…仕事への情熱と同時に、プライベートも大切にする。趣味はドライブ。学生時代は千葉県から山下ふ頭やベイブリッジなどを訪れたこともある。「まさか横浜に住むとは思いもよらなかった」。着任後は休日にみなとみらいや赤レンガ倉庫などに足を運んだといい「家族と一緒に横浜中華街で食事ができたら」と笑みをこぼした。

 ○…店舗のコンセプトは「暮らしのそばに、ちょうどいいショッピングセンター」。食料品はもちろん、暮らしの品まで豊富な品揃えが魅力だ。「地域のお客様あってこそ」。お客様第一をベースに、ニティ天王町時代から歴代の店長が紡いできた地域とのつながりをさらに強固にすることに力を注ぐ。これまでの経験を生かし「お客様の期待に応え、新しい挑戦をし続けること」の大切さを実感している。掲げるテーマは「進化」。イオンスタイル天王町での新たな挑戦は、まだ始まったばかりだ。

区公式マスコットキャラクターの名前「ほどぴー」が発表された(区提供)

ほどがや花フェスタ 名前は「ほどぴー」に 区公式キャラ名を発表

 「ほどがや花フェスタ2025」が5月18日に星川中央公園で行われ、多くの来場者でにぎわった。多くの花で装飾された会場では、物販やキッチンカーの出店、ステージイベント、体験コーナーなどが行われた。

来場者から拍手

 この日は、保土ケ谷区と保土ケ谷区制100周年事業実行委員会で制定を進めてきた区の公式マスコットキャラクターの名前が発表された。

 「ほどぴー」の名称が発表されると、来場者から拍手が沸き起こった。区制100周年を記念して制定されるこのマスコットは、区の鳥であるカルガモをモチーフとし、宿場町をイメージした衣装を身につけている。

 今年1月から名前の募集が行われ、1186点の候補名から6案に絞られた後、区民などによる投票を実施。2306票のうち568票を集めた「ほどぴー」に決定した。

 「ほどぴー」という名前は、「ほどがや」と「ピース(peace)」が語源となっているという。イベントでは、マスコットキャラの名前の発表とともに、来場者に缶バッチのプレゼントも行われた。

 神部浩保土ケ谷区長は「2027年には保土ケ谷区が100周年を迎えると同時にGREEN×EXPO2027が開催される。この記念すべき年を皆様とお祝いできるよう、花の街ほどがやとして、開催の機運を盛り上げていく」と話した。

掃除する参加者(ケルヒャー提供)

ベリーニの丘 ぴかぴかに イベントで住民交流

 横浜ビジネスパーク(YBP)内の「ベリーニの丘」で5月17日と18日に住民参加型イベント「ベリーニの丘清掃大作戦!」が行われた。

 YBPの敷地内では、テナント企業らによる清掃活動が2カ月に1回の頻度で行われている。しかし、ベリーニの丘の壁面に生えたコケや蓄積された汚れなどは頑固で落とせないでいた。

 YBPの開発や運営などを行う野村不動産株式会社=本社・東京都新宿区=は、これらの汚れを落としつつ地域交流を促すイベントを模索。ドイツ発清掃機器メーカー「ケルヒャー」の日本法人・ケルヒャージャパン株式会社=港北区=に協力を呼びかけたことで、企画が実現した。

 ケルヒャーは1980年から、世界的建造物の再生・洗浄作業を行う「クリーニング・プロジェクト」を実施。同社は今年創業90周年を迎え、世界各地の90カ所で清掃プロジェクトを企画し、ベリーニの丘もこれに含まれている。

 17日に行われたイベントは雨のため活動が縮小されたが、天候が回復した18日は多くの人が清掃活動に参加した。そのほか、キッチンカーの出店や保土ケ谷区のご当地ヒーロー「帷子戦士デザイヤー」によるショーなども行われた。

 雨の中、高圧洗浄機を使って高所の汚れなどを落としたケルヒャーのニック・ヘイデンさんは「風も強くタフな現場になったが、楽しみながら作業できた。90周年をお祝いするプロジェクトに携わることができて光栄」と笑顔で話した。

参加したメンバー(提供写真)

ライオンズクラブ 上星川で奉仕活動 ごみ約5kgを回収

 保土ケ谷区と旭区を拠点に活動するライオンズクラブが5月10日、地区統一奉仕デーに合わせて上星川駅周辺でごみ拾いの奉仕活動を行った。

 保土ケ谷区からは、横浜保土ケ谷ライオンズクラブと横浜たちばなライオンズクラブのメンバーが参加。総勢約20人が国道16号の沿道に捨てられたたばこの吸い殻やペットボトルなどを拾い、約1時間で約5kgを集めた。

 たちばなライオンズクラブの小島衛さんは「歩きながらの喫煙は禁止されているはずなのに、いつもながらたばこの吸い殻が多く落ちていた。ごみ拾いをしている私たちに向けて、『ご苦労さま』と声をかけてくださる通行人の方も多く、『やって良かった』『またやろう』という元気をいただいた」と感想を話した。

参加義務なく活動

 保土ケ谷ライオンズクラブは会員の減少や高齢化などにより、今年6月末に解散する。しかし、一部のメンバーがたちばなライオンズクラブへの入会の意向を示し、同クラブは解散後も「出席(参加)義務の無い奉仕グループ」という形式で、これまでに取り組んできた奉仕活動を継続していく考えだという。

ボールを追う子どもたち(横浜FC提供)

横浜FC 愛着湧くチームに 園児・児童にサッカー教室

 川島町の横浜FC・LEOCトレーニングセンターを拠点に練習するサッカーJ1の横浜FCが5月11日、保土ケ谷区内在住・在学・在園の園児と児童を対象としたサッカー教室を同所で開いた。これは保土ケ谷区と連携した取り組み。

 サッカー教室には、年中園児から小学2年生までの子どもと保護者が参加。横浜FC普及ダイレクターの鯨井健太さん、元選手でクラブリレーションズオフィサーの内田智也さんらがドリブルやシュートの基本を教えた。参加者同士での試合も行われ、子どもたちはボールを追いかけながら交流を図った。

 坂本小学校に通う1年生児童は「試合ができてゴールも決められて楽しかった。5月25日のほどがや区民DAYも友達と一緒に応援に行く」などと感想を話し、横浜FCへの愛着を見せていた。

以前行われたごうどいち(同会提供)

地場野菜や弁当販売 6月1日 リプラで「ごうどいち」

 宿場朝市「ごうどいち」が6月1日(日)、「リプラ保土ケ谷」(JR保土ケ谷駅東口バスターミナル横)の地域交流施設スペースで開催される。午前10時から正午まで。小雨決行。ほどがや人・まち・文化振興会と保土ケ谷宿みらいまちづくり協議会の主催。

 江戸時代から昭和20年代頃まで続いていたとされている神戸(ごうど)市(いち)を現代版として復活させた「ごうどいち」。今回は農家直送の新鮮な保土ケ谷野菜、和菓子、パン、コロッケ、弁当などが販売されるほか、ゲームやクイズで遊べるキッズコーナーが用意される。保土ケ谷の歴史が学べる写真や浮世絵、宿場町の模型の展示もあり、保土ケ谷区内で進められている地産地消の取り組みなども紹介される。

 ごうどいちに関する詳細や問い合わせは桑名屋・近藤さん【電話】045・331・0233へ。

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神部区長(左)に受章を報告する堀さん

堀功生さんに旭日単光章 地域活動に長年貢献

 保土ケ谷東部地区連合自治会の会長などを務める堀功生さん(78)が5月14日に保土ケ谷区役所を訪れ、2025年春の叙勲で旭日単光章を受章したことを神部浩保土ケ谷区長に報告した。

 春の叙勲は、地方自治などへの功労が認められた人を称えるもの。主に民間人を対象とする「旭日章」や公務員などに贈られる「瑞宝章」がある。今年神奈川県からは209人が受章し、横浜市で旭日単光章を与えられた人は堀さんのみ。

 堀さんは1998年4月に発足した初音岩崎自治会の旗揚げに携わり、当時から自治会長を務めている。保土ケ谷区社会福祉協議会や保土ケ谷防犯協会の会長も兼任し、広い視点で地域の福祉や安全に貢献。これまでに防犯功労者表彰や総務大臣表彰を受賞している。

 14日に区役所を訪れて神部区長と対面し、旭日単光章の表彰状を手に持ってあいさつ。「受章はこれまでに支えてくださった方々の努力の賜物だと考えている。これからも地域の皆さまと共に、より良いまちづくりに取り組んでいきたい」と抱負を語った。神部区長は「これまでの多くのご活躍に敬意を表したい」と称えた。

チームの舵を取る森さん(右)と青池さん

横浜清風高校男子バスケ部 県5位で関東大会へ インターハイ予選に弾み

 横浜清風高校=岩井町=の男子バスケットボール部が4月から5月にかけて行われた「令和7年度神奈川県高等学校春季バスケットボール大会兼第79回関東高等学校バスケットボール選手権大会神奈川県予選会」で5位となった。これにより、5月31日から東京都調布市で行われる関東大会への出場を決めた。

 同校は32チームによるトーナメント戦から出場。1回戦で県立鶴見に111―81、2回戦で県立横須賀総合に114―66のスコアで勝利し、持ち味の攻撃力を最大限に発揮した。しかし、準々決勝で桐光学園に敗れ、関東大会への残り1枠をかけた5位決定戦トーナメントに回った。

 5位決定戦では法政大学第二と対戦。先発選手の平均身長が約175cmで強豪校としては小柄な横浜清風だが、リバウンドからのセカンドチャンスを生かして得点を重ねると、試合はロースコアの展開に。部長の青池竜也さん(3年)が「地道な走り込みにより、試合終盤でも粘り強いディフェンスができるようになった」と成長を振り返るように、相手の得点を55点に抑えて勝利した。

 キャプテンの森勇翔さん(3年)は「インターハイ予選への良い弾みになった」と話し、リバウンドからの速攻に磨きをかけたいという。男子バスケ部顧問の三宅学教諭は「チーム目標は『全国大会出場』。現状に満足せず、一人ひとりがもう一段階上の意識を持ってプレーしてほしい」と選手を鼓舞する。

所属委員会決まる 横浜市会

 横浜市会の本会議が5月15日に開かれ、2025年度の常任委員会、特別員会など委員構成が決定した。保土ケ谷区選出議員の5人の所属委員会は以下の通り(敬称略、カッコ内は所属会派名)。

▽森泰隆(立憲民主党)「建築・都市整備・道路常任委員会」「特別市・大都市行財政制度特別委員会」(副委員長)「市会運営委員会」「神奈川県内広域水道企業団議会議員」▽齋藤伸一(公明党)「建築・都市整備・道路常任委員会」(副委員長)「市民活躍・地域コミュニティ活性化特別委員会」▽青木亮祐(自由民主党)「下水道河川・水道・交通常任委員会」「市民活躍・地域コミュニティ活性化特別委員会」▽磯部圭太(自由民主党)「脱炭素・GREEN×EXPO推進・みどり環境・資源循環常任委員会」(副委員長)「未来のまちづくり推進特別委員会」(副委員長)▽関嵩史(地域政党よこはま)「市民・にぎわいスポーツ文化・消防常任委員会」「市民活躍・地域コミュニティ活性化特別委員会」

 常任委員会は8つ設置され、議案や請願、陳情などの審査を行う。特別委員会は、特定の問題について必要に応じて設置される。現在行われている令和7年第2回市会定例会は6月5日(木)まで。

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特別仕様のナンバープレートを手にする(左から)河村事務総長、高橋副大臣、山中市長

園芸博仕様のナンバー デザイン発表、7月交付

 2027年に行われる「GREEN×EXPO 2027」の開催を記念した特別仕様のナンバープレートのデザインが5月3日に発表された。

機運醸成図る

 ナンバープレートは園芸博の機運醸成を図るため、主催する公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会がデザインしたもので、ロゴマークがあしらわれている。

 申込受付は6月9日(月)に始まり、交付は7月14日から27年11月30日まで。申し込みは、専用サイト(https://www.kibou-number

.jp/)から行うことができる。料金は5月下旬に同サイトで公表される予定。新車・中古車の購入時だけでなく、現在所有している車両の車検時にも、番号を変更することなく交換が可能。「フルカラー版」と「モノトーン版」の2種類が用意されており、フルカラー版の申し込みには1千円以上の寄付が必要となる。寄付金は、園芸博の開催に関連した交通サービスの充実などに充てられる予定。

 3日の発表会には、高橋克法国土交通副大臣、同協会の河村正人事務総長、横浜市の山中竹春市長が出席。山中市長は「市の公用車もこのナンバープレートに切り替えていきたい」と述べた。

正規品と偽造品を比較する展示も(ACA提供)

偽造品の見分け方学ぶ 25日、市役所でイベント

 偽ブランド品などの不正商品について理解を深めるイベント「ほんと?ホント!フェアin横浜」が5月25日(日)午前10時から午後4時まで、市役所1階アトリウム・北プラザで行われる。主催は映像や音楽などのコンテンツ関係団体によって組織される不正商品対策協議会(ACA)。

 会場では偽ブランド品など、約100点の「ホンモノ」と「ニセモノ」を比較展示し、違いや見分け方を解説する。3千円分の商品券が当たるクイズ大会も開催される。

 ステージでは午前11時から神奈川県警察音楽隊によるミニコンサート、午後1時からは、人気大道芸人の風船太郎さんによるバルーンショーが繰り広げられる。

白バイ ミニパト展示も

 本物の白バイ2台、ミニパトカーも展示され、子ども用の警察制服を着て記念撮影ができるコーナーも設けられる。

 参加無料。問い合わせはACA【電話】03・3542・2010。

河村事務総長(左)に目録を手渡す坂倉副会頭(横浜商工会議所提供)

横商 園芸博協会に寄付 ゴルフ大会で314万円

 横浜商工会議所(上野孝会頭)は、2027年の「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)の開催に役立ててもらおうと、5月12日に戸塚カントリー倶楽部=旭区=でチャリティーゴルフ大会を開き、314万円を公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会に寄付した。

 大会には横商や県内の商議所会員、経済団体、横浜青年会議所のメンバーなど約200人に加え、巨人元監督の原辰徳さんもゲストとしてプレーした。

 寄付金は参加費の一部と特別協賛企業13社からの協賛金によるもの。大会幹事長の坂倉徹副会頭が同協会の河村正人事務総長に目録を手渡した。

過去の留学の様子(市提供)

留学に最大150万円補助 市、高校生を支援

 横浜市は、高校生の留学を支援する補助金の申請を受け付けている。

 支援の対象は市内在住・在学の高校生。留学先への航空運賃や授業料などが補助対象となる。90日以上1年以下の長期留学については、補助上限額を昨年度までの40万円から150万円へ大幅に拡充した。市は「物価高が続いていることや費用面を理由に、留学へのハードルの高さを感じている人を支援するため」と増額の理由を説明している。昨年度は24人が審査を通過し、アメリカやカナダなどに渡航した。

 今年度から新たに、上限額20万円の14日以上90日未満の短期留学に対する補助制度を設けた。市は「留学期間についてのアンケートで、3カ月以内を望む声が半数を超えたため」としている。

 定員は長期留学が40人程度、短期留学が60人程度。申請は5月31日まで。問い合わせは国際局政策総務課【電話】045・671・4700。

25日に講演する日本被団協の和田征子さん=実行委提供

被団協和田さんら講演 県民センターで戦争展

 横浜大空襲の記憶を伝える「2025平和のための戦争展inよこはま」の特別企画として、講演と朗読劇などが5月25日(日)と31日(土)に横浜駅西口近くのかながわ県民センター(神奈川区鶴屋町2の24の2)2階ホールで開催される。時間は両日とも午後1時30分(1時開場)〜午後4時。資料代は800円(高校生以下は無料)。

 同展実行委員長でノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の事務局次長を務める和田征子さんの講演(25日)や、慶大名誉教授で世界平和アピール七人委員会委員の小沼通二さんの講演、日吉台中学校演劇部による朗読劇「マブニのアンマー・沖縄の母〜沖縄を再び戦場にしない〜」(31日)などが行われる。

 また5月30日(金)から6月1日(日)まで、横浜大空襲や占領下の横浜などを題材にした約500点の展示が同センター1階展示場で開催される。午前10時から午後7時(最終日は6時)。入場無料。

30回目の開催

 主催する実行委員会は、戦後50年を迎えた翌年の1996年から戦争展を開催。終戦の年の5月29日に米軍のB29爆撃機が投下した焼夷弾が横浜市街を焼き、8千人以上ともいわれる死者を出した横浜大空襲の歴史を振り返り、戦争の悲惨さや平和について考える行事を企画し、今年30回目を迎えた。実行委員会では「戦争のない核も基地もない、命が大切にされる世界をどのように築いていけるか、若い人たちとともに考え平和な未来のために役割が果たせる戦争展にしたい」としている。

 戦争展に関する問合せは同展実行委員会事務局の吉沢さん【携帯電話】090・8726・5227へ。

レポートを発表するラミア局長(中央、横浜市提供)

横浜市 気候変動対策 パリで発表 初の評価対象都市として

 横浜市は、脱炭素化に関する取り組みをまとめたレポートを4月16日にパリで行われた国際会議「Urban Days」で発表した。市が2023年に経済協力開発機構(OECD/本部・パリ)による気候変動対策の評価対象都市に、世界で初めて選定されたことを受けて行われたもの。

 OECDは、各国の環境政策などに関する調査や分析を実施。都市などにおける気候変動対策を重要視し、23年のCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)で、独自の指標で政策を評価する「TACAR」(気候変動対策とレジリエンスのための地域的アプローチ)を発表した。

 TACARには、大きく9項目の評価基準を設定。これには国や都市圏などで気候変動対策を実行しているか、市民を気候変動の取り組みに巻き込めているかなどの要素が含まれている。

 市は、2050年までに脱炭素化を目指す「Zero Carbon Yokohama」を掲げ、公民連携で再生可能エネルギーの導入などを促進。市民向けの取り組みとして、節電効果の大きい家電の購入を促す事業や啓発活動などを行い、持続可能な社会の実現に向けた意識醸成を図ってきた。

 地域における不平等・格差問題の是正などに取り組む都市の首長によるネットワーク「包摂的成長のためのOECDチャンピオン・メイヤー」に山中竹春横浜市長が23年に就任。OECD側から気候変動対策の評価対象都市の選定に関する話を受けた。市はTACARに則る評価基準9項目のうち7項目で最高評価を獲得し、同年に評価対象都市として世界で初めて選ばれた。

 市は選定の根拠となった取り組みをまとめた約60ページのレポートを作成。OECDのラミア・カマル・シャウイ局長がUrban Daysで発表した。ラミア局長は「世界中の国々や都市、自治体などに示唆を与えることになるだろう」と感想を述べた。

 市の担当者は「レポートを活用した上で、今後も市民を環境保全に関する取り組みに巻き込んでいきたい」と話す。

昨年の展示販売会

横浜市が女性起業家販売展示会の出展者募集 9月開催、百貨店出店のチャンスも

 横浜市は9月4日(木)に市役所で行う百貨店や商業施設のバイヤーらが来場する展示販売会「横浜女性起業家コレクション2025」の出展者を6月12日(木)まで募集している。

 展示販売会は女性起業家の販路拡大支援を目的に開催。展示会を通じてマッチングが成立すれば、10月以降に百貨店や大型商業施設で開催予定の「輝く女性起業家プロモーションウィークス」に参加できる。

 出展対象者は、現在横浜を拠点に事業運営をしている、または予定している女性起業家で、販売実績と商品などのサイトを持っていることが条件。募集は約50事業者程度。サイトを通して申し込む。

 市経済局によると、昨年は114事業者から応募があり、審査の上、50事業者が販売会に参加。その後、マッチングが成立した42事業者が百貨店などに出店した。

 問い合わせは輝く女性起業家プロモーション事業事務局【電話】045・307・4847(平日午前9時〜午後5時)。

昨年度の企業マッチング会の様子(横浜市提供)

女性向け、Webマーケティング・サイト制作の就職支援プログラム 横浜市が7月から、オンライン中心

 横浜市はデジタル分野で働きたい女性向けの就職支援プログラムを7月に開始する。

 女性の就業や所得向上を目的とし、「Webマーケティングキャリアスクール」として行う。昨年度までのSEOやWeb広告について学ぶ「Webマーケティングコース」に加え、今年度は、インターネットの仕組みなど、Webサイトを作るための基本的な知識を学ぶ「Webサイト制作入門コース」を新設した。

 両コースとも、参加者は7月から11月までオンライン授業などを受ける。12月以降は企業とのマッチングがあり、市側が就職までをサポートする。

 希望者は6月15日(日)までに申し込む。参加無料、定員はマーケティングコースが50人、サイト制作コースが20人。書類とオンライン面接で選考の上、受講者が決まる。両コースともZoomとオフラインの説明会が行われる。説明会に参加しなくてもプログラムへの申し込みは可能。

 市は昨年度も同様のスクールを開き、45人の受講者のうち、3月末までに36人が就職などの進路決定につながったという。市男女共同参画推進課は「デジタル分野が未経験の人でも、スキル取得から就業までを伴走型で支援します」と呼びかける。

 詳細は専用サイト(https://work-school.city.yokohama.lg.jp/)で。

プレゼントされる限定ステッカーのイメージ

「パウ・パトロール」のステッカープレゼント 5月24日から、横浜市内162店舗で

 横浜市は人気アニメ「パウ・パトロール」のキャラクターが描かれたオリジナルステッカーを5月24日(土)から6月2日(月)まで、市内162店舗で配布する。

 期間中、MARK IS みなとみらいや横浜中華街などの各エリアにある対象店舗で、指定商品を購入したり、サービスを利用すると、横浜限定デザインのステッカーがもらえる。エリアごとに異なるデザインで全8種類が用意され、「チェイス」や「マーシャル」など、パウ・パトロールのキャラクターが描かれている。

 同期間中はオリジナルフォトスポットも8カ所に設置される。MARK IS みなとみらいや横浜赤レンガ倉庫、横浜人形の家などで、パウ・パトロールのキャラクターと記念撮影が楽しめる。各場所のフォトスポットデザインは異なる。

 ほかにも、5月25日(日)の「ハマフェスY166」や31日(土)の「横浜開港祭」でパウ・パトロールのステージショーが開催される予定。

認定企業が対外的に使用できるロゴマーク

横浜市「よこはまグッドバランス企業」募集開始へ 働きやすい職場づくり推進

 横浜市は働きやすい職場づくりを推進する市内企業を「よこはまグッドバランス企業」として認定し、今年度の募集を5月26日(月)に始める。

 認定は女性の活躍やワークライフバランスの推進を目的にしており、今年4月時点で284社が認定を受けている。

 認定企業はロゴマークを対外的に使用できるほか、市から女性活躍やワークライフバランスに関するセミナー開催などの情報提供、中小企業融資制度「SDGsよこはま資金」で金利優遇などの支援が受けられる。

 応募資格は市内に本店か本社を置く企業。募集期間は7月25日(金)まで。経営者の理念表明と推進体制、長時間労働の是正と休暇取得などが審査項目。認定期間は2026年4月から4年間。

 応募は市のサイトから応募申請書をダウンロードし、電子申請で提出する。問い合わせは市男女共同参画推進課【電話】045・671・2017。

取材に応じる小泉氏

日産の県内工場閉鎖報道に小泉進次郎氏「労働者全力で守ること必要」

 経営再建を進める日産自動車=西区=が追浜工場=横須賀市=と子会社「日産車体」の湘南工場=平塚市=の閉鎖を検討していると5月17日に報じられたことを受け、同日、自民党神奈川県連会長で横須賀市を含む衆院11区選出の小泉進次郎元環境相が「働いている人を全力で守ることが必要」との認識を示した。

 小泉氏は中区で行われた参院選立候補予定者の事務所開きに参加し、あいさつの中で報道に触れ「決まっているものは何もないということを聞いている」と前置きし、必要なこととして「働いている方を全力で守ること」を挙げた。さらに、「下請けを含め、サプライチェーン(商品が生産から消費者に届くまでの流れ)に大きな影響が出る問題であり、県内自治体にも影響が及ぶ」と述べた。

 その後、小泉氏は記者団の取材に応じ、「しっかり状況を見て、先手先手で対応していく」と話し、党と政府が一体となって取り組むべきとの考えを示した。

会見で抱負を述べる渋谷議長(右)と尾崎副議長

横浜市会 新議長に自民・渋谷健氏、副議長に公明・尾崎太氏

 横浜市会は5月15日に本会議を開き、新たな市会議長に渋谷健氏(66)=自民党、5期・南区=、副議長に尾崎太氏(59)=公明党、4期・鶴見区=を選出した。同日、昨年5月から議長を務めていた鈴木太郎氏(58)=自民党、6期・戸塚区=、2023年6月から副議長を務めていた福島直子氏(68)=公明党、6期・中区=がそれぞれ辞職し、その後の選挙で渋谷氏が第55代議長、尾崎氏が第62代副議長に選ばれた。

 渋谷氏は菅義偉元首相の秘書を務めた後、07年の市議選で初当選。23年から今年4月まで自民党市議団の団長を務めた。尾崎氏は建設会社勤務などを経て11年の市議選で初当選。

 同日午後の就任会見で渋谷氏は「批判を恐れず勇気を持ってチャレンジし、しっかりとした経済基盤を築いて市民の暮らしの安心、安全を守り抜きたい」、尾崎氏は「さまざまな立場の方々が活躍できるよう、多様な視点を持って市民の皆さまの信頼や期待に応えたい」とそれぞれ述べた。

本会議場の傍聴席カメラ設置は「安心のため」

 会見では、市会本会議場の傍聴席に防犯カメラを設置する計画が進んでいることについても質問が及び、渋谷氏は「セキュリティ対策として市庁舎内に設置されている防犯カメラと同等のものだと考えている。傍聴人や来庁者が安心して傍聴できる環境を整えていくために設置するもの」と説明した。

連載コーナー 横浜とシュウマイと私 「定着?スタジアムシュウマイ」

令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?

 先日、以前Bリーグチームの広報をしていた大学同期から、横浜BUNTAI(旧横浜文化体育館)で行われた「横浜ビー・コルセアーズ」の試合に誘われ、初Bリーグ観戦を体験。元バスケ部ながら試合に出ることがなかったほろ苦い思い出と共に、売店で買った地元横浜のクラフトビールの苦さが身に染みた…というのはウソで、購入しておいた崎陽軒「昔ながらのシウマイ15個入り」とビール片手に、「即席シウマイスポーツ酒場」を満喫しました。

 そして改めて、スポーツ観戦とシュウマイの相性の良さを実感。その理由は、【1】一口二口で食べやすいサイズ【2】多少冷めても美味しさに影響がない(特に崎陽軒は冷めても美味しいが基本)【3】大量調理&保温に向いている、と様々ですが、その象徴と言えるのが、横浜スタジアム内で販売される「シウマイ弁当」。残念ながらそれに続く目立った存在はこれまでありませんでしたが、近年横浜日産スタジアム内で、野毛「焼売スタンドきんぎょ」が「中華食堂きんぎょ」として営業を開始。ジャンボサイズの手包みシュウマイを提供。横浜で「スタジアムシュウマイ」が定着? 

 ぜひこの動きが全国に広がって欲しいわけですが、個人的にはシウマイの街・栃木県鹿沼市が、地元のBリーグチーム「宇都宮ブレックス」の試合で提供を始めてほしいです。ちなみに同チームで活躍する元NBA・田臥勇太選手は横浜市金沢区出身。私の3つ下で当時から有名人でした。

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載49 法話箋 〜鹿苑〜 「縁起法に帰依する」

 偉大なものに憧れを持ち、それを心の依り処にすることを「帰依(きえ)」と呼びます。何かを敬(うやま)い、日々の生活を慎(つつ)ましく送ることは、人間にとって食事や睡眠と同等に肝要なことです。但し、釈迦は、「法(ほう)に依(よ)って、人(ひと)に依(よ)らざれ」(『涅槃経(ねはんぎょう)』)と述べ、それが尊敬に値すべき上司や先人だとしても、他人に帰依すべきではないと説きました。哀しいかな、「他人」はあまり信頼すべきではないのでしょう。では、何に帰依すべきかと言うに、釈迦は「法」に帰依することを勧めています。「法」とは、釈迦が悟った「縁起法(えんぎほう)」を指します。これを簡単に言えば、「お互い様の心」でしょう。例えば、人から迷惑を被った時、「私自身も周囲に迷惑をかける場合がある」と腹に落とし、許す心が大事なのです。私たちは良(よ)かれ悪(あ)しかれ、他者と相互に依存しながら生きています。他者がいなければ社会は成立しません。「お互い様の心」に帰依することで、更に晴れやかな人生になるでしょう。