平塚・大磯・二宮・中井版【5月23日(金)号】
岡村さんの作品『大磯化粧坂の虎御前』

大磯町延台寺 「虎御石」を特別開帳 町内で陶人形の展示も

 鎌倉時代の敵討ち『曽我物語』に登場する虎御前ゆかりの霊石「虎御石」をまつる大磯町の延台寺(中島源吾住職・大磯1054)で5月25日(日)、虎御石まつりが開催される。また、つきやまBooks内のギャラリーお風呂場では、平塚市出縄在住の陶・造形作家の岡村敬子さん(75)が陶人形展「虎女と人形たち」を5月31日(土)まで開催している。

 虎御前は山下長者の娘。子宝に恵まれなかった夫婦が虎池弁財天に願を掛けると、小さな石を授かり、女児が生まれて虎と名づけた。石は虎女とともに大きくなった。

曽我兄弟との悲恋も

 後に虎御前が曽我十郎と恋仲となり、十郎が虎御前を訪ねたところを、仇討ち相手の工藤祐経の刺客に襲われ、この石が身代わりとなって助けたという。石には弓矢が刺さったような跡と、刀傷のような割れ目がある。

 仇討ちを遂げた兄弟亡き後、虎御前は19歳で出家。延台寺のはじまりとなる庵を結び、兄弟の菩提を弔ったという。

 虎御石は「十郎の身代わり石」とも呼ばれ、触ると安産や厄除け、大願成就のご利益があるとされている。

 同まつりは、曽我兄弟が仇討ちを果たしたのが旧暦の5月28日だったことにちなみ、5月の第4日曜日に毎年開催されている。虎御石の御開帳は、曽我堂内での参拝者守護祈願法要(午後1時〜)の後に、引き続き堂内で実施。直接石に触れて願いをかけられる。

 また、堂内には曽我兄弟座像、虎御前剃髪之像などを安置。境内に虎池弁財天の碑や虎御前が十郎との恋の成就を祈願したといわれる龍神、虎女供養塔、大磯宿遊女の墓なども残されている。

 恒例の奉納「ちびっ子剣道大会」は午後2時30分頃を予定。

 問い合わせは、延台寺【電話】0463・61・0742。

人間像伝える

 岡村さんが制作した虎女人形は、子ども時代の『山下長者屋敷の虎女』や出家後の姿の『箱根権現の虎女』などさまざま。

 50代の頃、近隣を散歩していたときに見つけた「山下長者屋敷跡蹟」(平塚市山下)や「虎女住庵の跡」(同)が心に残っていたといい、「虎女さんの居た痕跡がこんなに残っているとは思わなかった」と話す。

 数年前に虎女と曽我兄弟の陶人形を制作。工房の片隅に置いていたというが、つきやまの管理人・佐藤一樹さんの勧めもあり、展示する運びとなったという。

 展示会場では、虎女への思いや陶人形制作に至った経緯を綴った冊子も販売している。

 岡村さんは「虎女のことを話すと『誰それ?』という反応が多かった」といい、「まちのあちこちに史跡が残っている、知っているようで知らない虎女について皆さんに伝えられたらうれしい」とほほ笑んでいた。

 展示は午前11時〜午後5時。(日)(月)(火)(水)は岡村さん在廊。詳細はつきやまBooks【メール】info.tsukiyama@gmail.com。

今年のポスターデザイン

よさこい 40超チーム熱演 2会場で6月1日開催

 平塚市の夏の三大祭りの一つとも言われる「第20回湘南よさこい祭り」が、6月1日(日)に開催される。湘南スターモール商店街でのストリートパフォーマンスと見附台公園でのステージパフォーマンスの2会場で、総勢40チーム以上が迫力の踊りを披露する。

 今年で20回目となる湘南よさこい祭りは、民間事業者などでつくる実行委員会が毎年6月第1日曜日に実施。地域活性化や文化振興、中心市街地の経済活性化を目的に開催されている。

 華美な衣装をまとった踊り子が、よさこいに欠かせない「鳴子」の音を響かせながら練習の成果を披露する。

 祭りの目玉となるストリートパフォーマンス(流し踊り)は、湘南スターモール商店街で実施される。全長約400メートルの商店街で、参加チームが隊列を組んで踊り歩く姿を沿道から楽しめる。

 ひらしん平塚文化芸術ホール横の見附台公園では、ステージパフォーマンス(定点踊り)や参加全チームの踊り子による総踊りをはじめ、キッチンカーや物販、イベントブースなどが出店する「湘南よさこいフードパーク」も開催される。

 開催時間は午前11時から午後5時まで。荒天の場合中止。

 湘南よさこい祭り開催中は、湘南スターモール商店街などが車両通行止めとなる。

商店街でキャンペーン

 祭りの開催に合わせ、湘南スターモール商店街と紅谷パールロード商店街の一部店舗では「よさこい祭り応援キャンペーン」と題した協賛イベントを行う。

 会場周辺で配布されるプログラムを持参すると、6月1日から7日(土)までの期間限定で各店独自の特典やサービスが受けられる。

(問)同実行委員会(平塚市観光協会内)【電話】0463・20・5110(当日【携帯電話】080・9874・2791)www.shonan-yosakoi.com

5月22日付けで二宮町商工会会長に就任した 須藤 正高さん 二宮町在住 66歳

若手との融合で活気を

 ○…会員数535の地域の事業者が集う二宮町商工会の舵取り役として会長に就任した。「ずっとやってほしいと言われてきた」と周囲の期待を背負う。選出された2人の副会長は50代と40代と若い世代。2年の任期で「年寄りの知識と経験、若い人の想像力と行動力を融合して、二宮町を良くしたい」と後進育成にも力を入れる。

 ○…平塚で生まれ育ち、結婚を機に22歳で二宮町に移住。会社員として働いていたところ、妻の父親が営む(有)蓑島風呂機器サービスに誘われて入社し、41歳で会社を継いだ。「八方美人で意見を言えなかった自分を変えてくれた。人は努力や意識で性格の80%は変えられると教えてくれた」と慕い、今でも憧れという知人に誘われて33歳で商工会青年部に入会。以降、二宮町の地域活性のために尽力し、長年理事を務めてきた。

 ○…知人に勧められて数年前から始めたという読書が趣味。東野圭吾の作品をはじめ、司馬遼太郎の時代小説などを愛読。「自分の中で映像化したり、想像する事が楽しい」とほほ笑む。豊かな人生を送るため、5年ごとに自身の未来も想像して手紙を書く。70歳に向けては、「1から見直し、少しでも人として充実した人生を送る。人間性を作り上げたいと思っています」。

 ○…支えてくれた人への恩返しが原動力。「自分で良いのかという不安もあったけれど、周りに助けてくれる人たちがいたので恵まれている」と感謝の気持ちを持ち続ける。商店街連合会の会長も務め「商店や地域企業が元気にならないと、町が元気にならない」と減少傾向にある店や、会員数の復活などを目指す。「前会長の真似をするだけでなく、活性化のための新しいこともやっていきたい」と力を込めた。

ハワイアンキルトを楽しむ 27日から展示

 「幸せを運ぶハワイアンキルト展」が5月27日(火)から6月1日(日)まで平塚市美術館アートギャラリーで開かれる。

 平塚市在住のハワイアンキルト作家で「M's OHANA」を主宰する麻奥久美子さんによる展示会。麻奥さんがデザインし、教室の生徒が縫った様々なサイズのタペストリーなどが展示される。

 開館時間は午前9時30分から午後5時。初日は3時から、最終日は2時まで。観覧無料。

(問)メールhawaiianquilt.114@gmail.com

平塚市議会 初の女性議長に佐藤氏 中井町議長に石渡氏

 平塚市議会は5月15日に第1回臨時会を開き、正副議長の選挙が行われた。議長には佐藤貴子氏(清風クラブ)、副議長には久保田聡氏(湘南フォーラム絆)が選出された。同市議会での女性議長は初めて。佐藤氏は「市議会初めての女性議長として、市議会が前に進むように精進していきたい」と決意を述べた。

 そのほか、4つの常任委員会の所属議員が決定。委員会では、本会議から付託された議案や請願などについて審査される。

 各議員の所属先は以下。敬称略(◎は委員長、○は副委員長)。

■総務経済=◎上野仁志(公)、○片倉章博(清)、高山和義(共)、岡崎通子(公)、坂間正昭(清)、はた文昭(し)、府川正明(湘)

■環境厚生=◎諸伏清児(清)、○元島しん(し)、数田俊樹(清)、松本敏子(共)、佐藤由美子(無)、石田美雪(公)、小泉春雄(湘)

■教育民生=◎山原栄一(湘)、○秋澤雅久(公)、須藤量久(清)、黒部栄三(清)、江口ともこ(し)、出村光(湘)

■都市建設=◎渡部りょう(し)、○臼井照人(湘)、野崎審也(清)、久保田聡(湘)、五十嵐豊(公)

■議会運営=◎数田俊樹、〇山原栄一、坂間正昭、江口ともこ、出村光、秋澤雅久

■議会報編集=五十嵐豊、黒部栄三、はた文昭、府川正明※清=清風クラブ、公=公明ひらつか、湘=湘南フォーラム絆、し=しらさぎ・無所属クラブ、共=日本共産党平塚市議会議員団、無=無所属

 市議会6月定例会は6月4日(水)に開会する。

中井町

 中井町では、5月8日に臨時会が行われ、議長には石渡正次氏(無所属)、副議長には多田勲氏(無所属)が選出された。そのほか委員会などの所属も決定。各議員の所属先は以下。敬称略(◎は委員長、〇は副委員長)。

■総務経済=◎関野達夫(無)、〇武井一紀(無)、古宮祐二(無)、石渡正次(無)、加藤久美(無)、森丈嘉(無)

■文教民生=◎岸光雄(無)、〇相原晃一(無)、曽我尚人(無)、多田勲(無)、尾尻孝和(共)、井上泰弘(無)

■議会運営=◎森丈嘉、〇尾尻孝和、関野達夫、多田勲、加藤久美、岸光男

■議会だより編集=◎相原晃一、〇曽我尚人、武井一紀、関野達夫、井上泰弘

■議会広聴=◎尾尻孝和、〇古宮祐二、多田勲、加藤久美、森丈嘉、岸光男

■監査=井上泰弘※無=無所属、共=日本共産党

トークショーの様子(提供写真)

本好きの熱気 大磯に ブックマルシェ盛況

 「大磯ブックマルシェ」が5月17日、18日に開催された。町内38会場が本好きの熱気に包まれた。

 17日のトークショーには、「泊まれる出版社」として地域のファンを増やしてきた真鶴出版(真鶴町)の川口瞬さんと、真鶴出版とタッグを組み数々の個性的な書籍を制作してきた東湘印版株式会社(藤沢市)の石川智隆さんが登壇。大手通販サイトではなく地域に根差した書店を中心に販売を広げることで「本」の枠組みに捉われない書籍作りの歩みを紹介した。

 真鶴出版が発行している、まち全体を宿として見立てた「まちやど」を取材した雑誌『日常 第3号』では、群馬県前橋市の取材先からもらったレンガを砕き、乳鉢で擦ってインクを作成。表紙の模様として手塗りし、3千部を制作した話を写真や動画を交えて紹介すると、会場からはあまりのこだわりように驚きの声が上がった。

 石川さんは「情報だけでなく、思いを込められるのが印刷物の強み。紙文化の力をもっと見つけられるのでは」とし、川口さんは「本を通じたコミュニティを作っていきたい」と話していた。

昨年のあじさい

湘南スターモール あじさい楽しんで ボランティア募集も

 平塚駅北口前の湘南スターモール商店街で6月16日(月)〜30日(月)、今年で11回目となる「小さな小さなあじさいだより」が開催される。

 平塚市民花サポートグループが商店街を訪れる人たちに楽しんでもらおうと、鉢にあじさいを植栽している。

 今年から同グループの代表を務める田中洋子さんは、「今年から、スターモール中央で交差する公園通りのあじさいの手入れもしている。メンバーが高齢化しているのでボランティアを募集しています」と呼び掛けた。(問)田中紙店【電話】0463・21・3548

大磯町役場

大磯町新庁舎 建替えプランを再提示 6月議会に補正上程

 事業者選定が難航し、事業見直しを余儀なくされている新庁舎整備を巡り、大磯町は5月16日に行われた町議会議員対象の第二次新庁舎整備事業特別委員会と、5月18日に実施した町民説明会で新しい建替えプランを提示した。

 町は施工事業者募集中止に至った原因の調査や事業内容の見直し、代替案の可能性を模索。再検討した新しい建替えプランでは、アスベスト対策やICT移設などの追加費用約11・6億円を含んだ84・4億円(40・8億円増)の総工費を提示した。そのうち15億円を本庁舎建設基金、19・8億円を地方交付税、49・6億円を町民負担でまかなう計画となっており、新庁舎完成は2029年10月、移転完了は30年2月とした。町は、建替えの方針で補正予算案を6月議会に提出する。

 町民説明会では建替えプランのほかに、2月の町民説明会で町民から意見が上がった、大磯駅近くにある研修施設「ノジマ大磯スクウェア」への仮移転についても言及。

 町が同施設に確認したところ、研修施設として使用中のため仮移転は不可との回答があった。同施設への移転を前提にした土地と建物の購入・改修の場合であれば、検討の余地があるといい、概算費用を提示した。しかし、移転するには議会の決議や条例改正が必要だという。

 同整備について大磯町は、昨年9月からプロポーザル方式で設計と施工を一括で担う事業者を募集。参加表明していた事業者が辞退したことから大磯町は昨年12月、事業者募集手続きの中止を発表していた。

<PR>
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
メール版タウンニュース、タウンニュース for LINEの読者それぞれ毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼントします。ギフト券の進... (続きを読む)

軟式野球 大磯・照ヶ崎旗杯で熱闘 優勝は西湘シーホース

 第45回大磯照ヶ崎旗杯・神奈川新聞杯・全日本不動産協会神奈川県西湘支部旗争奪湘南親善軟式野球リーグ大会が5月3日〜5日、大磯運動公園野球場他で開催された。41チームが参加した同大会。今年は、西湘シーホース(小田原市)が優勝した。

 上位入賞チームは以下の通り。▽優勝/西湘シーホース▽準優勝/西小磯ベースボールクラブ(大磯町)▽3位/湘南エース(平塚市)・寒川エース(寒川町)

栗原さんが講演する様子

平塚市 横内中でまちづくり講演 課題解決を促す

 平塚市企画政策課が4月30日、市立横内中学校で「平塚市の現在から未来(発展)」と題した講演会を開催した。子どもたちにまちづくりへの興味や関心、郷土愛を醸成してもらいたいと企画。市の現状や課題、取り組みなどまちづくりに関する話を、同校の3年生約50人に伝えた。

 講師を務めた同課の栗原克幸さんは、平塚市には七夕まつりや湘南ベルマーレなどの魅力があると同時に、人口減少や少子高齢化などの問題があると訴えた。対策として「平塚市総合計画」があること、その中で小児医療費の助成や高齢者が働く場の確保など多くの戦略を立てていることを紹介した。

 質問コーナーでは、栗原さんの「何があれば人が集まるか」という問いに対し、「ショッピングモールや飲食店があるといい」などの意見が出た。参加した古日山 唯愛(こびやま ゆいか)さんは「平塚市に住む外国人が増えているとは知らなかった。もっとまちのことを知りたいと思った」と感想を話した。

 同事業は、2017年から始まっており、希望があった太洋中、旭陵中、大野中、金旭中で実施された。
ハザードマップを確認する受講者ら

平塚RC 外国人に防災伝える 講習会に6人

 平塚ロータリークラブ(平塚RC/三荒弘道会長)が5月17日、「外国籍市民のための防災セミナー」を初開催した。講師は、平塚市災害対策課の職員で、ベトナム、カンボジア、ネパール、タイ、ミャンマー出身の6人が受講した。

 同課は、ふりがなをふった資料をもとに、平塚には津波、洪水、内水氾濫、土砂災害などの危険があること、災害が起きた時にどう対処すべきか、日頃から備えておくことを伝えた。

 避難所やハザードマップを紹介された受講者らは「存在を知らなかった」と言い、ひらつか防災ガイドブックで家の近くの避難所を確認したり、ハザードマップの使い方を教わったりした。

 災害などの情報を配信する「ほっとメールひらつか」が、英語とやさしい日本語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に対応していることも紹介された。

 市内で働くミャンマー人のヤンナインソーさん(41)は、「勉強になった。これから防災の準備を進めたい」と感想を話し、三荒会長は「手応えを感じた。こうした事業は今後さらに実施していく予定」と話した。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
後列左から藤沢昭さん、青柳好満さん、中山正彦さん、前列左から小泉秋夫さん、山下正昭さん、中村治さん

湘南平塚 ゲートボールで全国へ チーム力で戦う

 平塚市を拠点に活動するゲートボールチーム「湘南平塚」が、福島県で6月21日(土)と22日(日)に行われる「第40回全国選抜ゲートボール大会」に初出場する。

 昨年、県立スポーツセンター(藤沢市)で行われた県予選には、28チームが出場。リーグ戦を1位通過した同チームは決勝トーナメントで横浜港南中央と対戦。相手の得点をいかに防ぐかに注力し、19対9で接戦を制し、全国への切符を手にした。主将の山下正昭さん(77)は「一人がうまくてもだめ。お互いサポートして全員が着実に得点できる方法を考えることが大事」と勝利の秘訣を話した。

 山下さんのほかに全国大会へ出場するメンバーは、市内在住の中山正彦さん(72)、藤沢昭さん(69)、中村治さん(74)、小泉秋夫さん(74)、伊勢原市在住の青柳好満さん(84)。

 全国選大会は、65歳以上の男女各48チームが出場予定で、各都道府県から強豪が集う。

(左から)興津支店長、石塚さん、杉田さん

平塚警察署 特殊詐欺防止に感謝状 神奈川銀行高村支店で阻止

 特殊詐欺を未然に防いだとして5月16日、神奈川銀行高村支店(興津寛夫支店長)の杉田愛佳(まなか)さん(25)と石塚詩織さん(27)に平塚警察署から感謝状が贈られた。

 杉田さんは4月15日、窓口に訪れた80歳の女性が、前日に受けた電話口の男を次男だと思い込み、要求された現金200万円を引き出そうとした際、用途があいまいだったことから、石塚さんと情報共有。本人確認書類の不備などを理由に一旦帰宅した女性が再度窓口を訪れた際に対応した石塚さんは、引き出す金額が二転三転していることに気づき、不審に思い通報したという。

 興津支店長は「二人はよく対応してくれたと思う。今後も気を付けたい」と話していた。

ツリー状に飾り付けた「フラワーツリー」(写真は過去開催時)

見どころ満載 花の展示会 5月31日から花菜ガーデン

 平塚市内を中心とした花き農家が生産している花々を紹介するイベント「フラワーシティ」が5月31日(土)と6月1日(日)の2日間、花菜ガーデン(寺田縄)で開かれる。

 当日は、平塚産の花の展示や販売が行われるほか、フラワーアレンジメントをツリー状に飾りつけたフォトスポット「フラワーツリー」が登場し会場を彩る。

 このほか小さい子どもも楽しめる「花すくい」(在庫なくなり次第終了)など見どころ満載のイベントとなっている。

 展示会は午前9時から午後5時(6月1日は正午まで)、展示品販売会は6月1日の午後1時から午後5時。販売は売り切れ次第終了。

 展示の観覧は無料だが、別途花菜ガーデンへの入園料金が必要。

 問い合わせは平塚市農水産課【電話】0463・35・8103。

感謝状を持つ井出会長と目録を持つ落合市長

平塚商工会議所女性会 中学校にテント寄贈 近年の異常気象受け

 平塚市内の女性経営者らで組織する平塚商工会議所女性会(井出佳代子会長)が、平塚市立大野中学校に集会用テントを寄贈した。会員らが5月16日に平塚市役所を訪問し、落合克宏市長に目録を手渡した。

 同会では、近年の異常気象に伴い、子どもたちが安心して屋外で授業や活動ができるよう、2020年から市内の小中学校にテントを寄贈する活動を行っており、今回で6回目。テントは布製で、1張3・6ⅿ×5・4ⅿ。購入費用には、会主催のチャリティーコンサートの収益金全額を充てているという。

 落合市長は「寄贈していただいた大きなテントは、重宝している。子どもたちにとっても、学校にとってもありがたい」と謝辞を述べた。井出会長は「学校や先生方にも喜んでいただいているので、こちらもうれしい」と話した。

 同会は1981年に発足。現在84人の女性が商工業の振興や社会福祉活動を行う。

見ごろを迎えたヤグルマギクとポピー(5月19日撮影)

イシックス馬入のお花畑 色鮮やかな花競演 ヤグルマギクとポピー

 相模川河川敷に広がる「イシックス馬入のお花畑」で現在、ヤグルマギクとポピーが満開となり、見ごろを迎えている。

 4800平方メートルの2面に咲き誇るヤグルマギクは、キク科ヤグルマギク属の1年草で、花びらの形が矢車に似て放射状に広がっているのが名前の由来。青や紫、白色の可憐な花が咲き誇る。

 赤やピンク、オレンジ、白色の色鮮やかなポピーは、2100平方メートルに咲く。ヤグルマギクと混ざりあって咲いている部分もあり、両花の競演が楽しめる。

 市みどり公園・水辺課によると、両花ともに昨年11月中旬に植栽され、4月中旬から少しずつ咲き始めたという。「例年通りの咲き具合」と同課。

※5月20日時点で22日に摘み取りイベントを予定しており23日以降、花が疎らになる可能性あり。

練習する永井会長(中央)ら

「糸の会」戦争伝える 6月13日 朗読会

 朗読サークル「糸の会」の朗読会―戦後80年・祈り―が、6月13日(金)に平塚市美術館ミュージアムホールで開催される。午後1時30分開演、入場無料、定員150人。

 糸の会は2007年、市民大学講座で朗読を受講した生徒を中心に立ち上げ。現在は永井美代子会長と甲斐千秋さんを中心に、10人のメンバーで活動。コロナ以降、朗読会は2年に1度開催されている。

 今回は戦後80年の節目の年。「朗読による平和の啓発」をテーマのひとつとして活動する同会として、「6つの作品を通して、戦争の悲惨さや平和への願いを後世へ伝えていきたい」と永井会長は思いを込める。

 当日はチェロ奏者・軽部由布さんの演奏とともに、「語りつぐあの日あの時」と題した朗読会が行われる。朗読される作品は、詩『生ましめんかな』をはじめ、詩『ヒロシマの空』、『戦場の女郎花(おみなえし)』、『夏の葬列』など、6作品が朗読される。構成・演出は加藤敬子さんが務める。

 昨年の秋ごろから作品の選定をはじめ、今年2月から本格的な練習を行ってきたという同会。甲斐さんは「戦争は経験したことがない。自分の中でつくりあげたものを発表するので、それぞれ感じ取ってもらえれば」と話した。

(問)永井会長【電話】0463・59・1233

親水公園で見られたホタル

親水公園でホタルふわり 金目エコ・公民館が観察会

 金目エコミュージアムと南原・金目公民館が共催した親子ホタル観察会が5月10日、みずほ小学校と金目親水公園で実施された。約130人の参加者が、初夏の夜に漂うホタルを観察した。

 親水公園ホタル保存会と金目エコは2月、同公園で捕獲したゲンジボタルの卵を孵化させ、幼虫約450匹を地域住民と園内の小川に放流している。ホタルは午後7時15分頃に飛び始め、呼応し合うようにライムイエローの光を明滅させた。

 金目エコミュージアムの米村康信会長は「今年は飛び始めるのが早かった。たくさん幼虫を放流したので多く飛ぶのを期待している」と話していた。観察は5月末まで。

平塚市テニス協会主催 ジュニア大会参加募集  7月29日からトーナメント

 「第48回平塚ジュニアテニストーナメント」が7月29日(火)から8月1日(金)(予備日8月5日(火)から6日(水))に桃浜町庭球場で開かれる。主催する平塚市テニス協会は現在出場者を募集している。

 種目は男女シングルス(18歳以下、16歳以下、14歳以下、12歳以下)と男女ダブルス(18歳以下)。

 出場資格は平塚市、小田原市、湯河原町のいずれかのテニス協会に所属している人。または西湘地区(平塚市、小田原市、南足柄市、中郡、足柄上郡、足柄下郡)の中学・高校在校者、在住者。

 参加費はシングルス1人1500円、ダブルス1組1500円。申し込みは協会ホームページ(http://www.hiratsuka-ta.sakura.ne.jp/)から申込書をダウンロードし、必要事項を入力してhiratsuka-tennis@mbr.nifty.comへメール送信する。締め切りは6月16日(月)必着。

 問い合わせは大会担当大野正枝さん【携帯電話】090・8317・8739(午後9時から10時)。

七夕まつりボラ募集 飾り上げ、会場清掃

 7月4日(金)から6日(日)に開かれる「第73回湘南ひらつか七夕まつり」で「飾り上げ」と「クリーン」のボランティアを募集している。

 「飾り上げ」は開催前日3日(木)午後8時30分から11時。18歳以上対象(高校生以下不可)。

 「クリーン」は4日、5日、6日。【1】午後1時から【2】3時から【3】5時から(各1時間30分、6日のみ【3】はなし)。会場内清掃を実施。法人、学校などグループ毎(1コマあたり2人以上)に専用フォーム(https://tanavolu.com/tanavol/)から申し込む。6月13日(金)締切。問い合わせは事務局【電話】0463・22・2510。

一昨年の開催の様子=中井町提供

中井で健康スポ・レク祭 6月1日、中央公園

 「里都まちなかい健康スポ・レク祭」が6月1日(日)に中井中央公園多目的広場周辺で開かれる。午前10時から午後3時。

 健康づくりやスポーツの体験教室などを開催。飲食エリアも設けられる。

 参加自由の体験ブースでは、パークゴルフ、トランポリン、フリースロー、ストラックアウト、キックターゲット、ボルダリング、タグラグビーなどにチャレンジできる。ほかにも中学生以上が対象の健康づくりコーナーではストレス度測定や肌年齢測定、野菜の摂取量を確かめるベジチェック測定などを実施する。

 事前申込制のサッカー教室、ヨガ教室、乳児対象のハイハイレースも実施。参加希望者は中井町ホームページから申し込む。飲食エリアブースにはキッチンカーも出店する予定。

 雨天中止(中止の場合はHPやSNSで告知)。問い合わせは中井町生涯学習課【電話】0465・81・3907。

陶磁器上絵付120点ずらり

 ギャラリー1045(平塚市明石町1の1東横イン1階)で6月19日(木)〜23日(月)まで、陶磁器上絵付師の松田早苗さんの作品約120点が並ぶ展示販売会が開催される。午前10時30分〜午後5時30分(最終日は4時)まで。入場無料。

(問)松田さん【電話】090・2940・3185

俊足でサイドを駆ける藤井選手。クロスボールの正確さが上がればさらに強力に

ベルマガ通信 5月17日ホーム湘南0-1横浜FC またしてもホームで勝利ならず、低調なゲーム ホームで2試合連続PKを献上し敗戦

 悪天候のコンディションの中、上福元直人選手は試合後に「風の影響を考えてコートチェンジを選んだ」と話した。

 しかし、不運なPKで失点。試合を有利に進めることはできなかった。その後は両チームともお互いに決定的なチャンスは作れず、低調な試合で終わった。

 両チームのファン、サポーターであっても面白いと言えないゲームだったのではないか。

 「先に失点してしまうと焦りが生まれてしまっている。練習でできていることが試合になると全体として見られない」と藤井智也選手は語る。

 今シーズンは先制された試合では、全く勝てていない。失点はしないに越したことはないが、追いつき逆転する期待が持てなければ、見ていても楽しむことができない。

 今シーズンももうすぐ半ばを迎えるが、選手たちのシュートを打つ意識と、リバウンドメンタリティを期待したい。

(ベルマガ:浜地泰子)