鎌倉版【5月23日(金)号】

鎌倉市消防本部 スマホ映像、通報に活用 情報共有がより正確に

 鎌倉市消防本部は、4月1日から119番通報者とスマートフォンで映像のやり取りができる「映像通報システム 映像119」の運用を開始した。隊員の到着前に傷病者や災害現場の状況の映像をリアルタイムで確認し応急措置の方法を映像で伝えたり、救助現場状況に応じて部隊を派遣するなど活用し、迅速な消防救急活動につなげる。

 システムでは、119番通報を受け付けた際、映像が必要かを指令員が判断し、通報者の同意を得た上で携帯電話番号を確認。指令員からSMS(ショートメッセージ)宛てに専用URLを送信し、アクセスするとシステムが起動する仕組みだ。通報者のスマホのカメラを通じて指令センターとリアルタイムで映像が共有される。

 音声通話と並行して傷病者の様子を映すことで指令センターとリアルタイムでつながり、的確な処置の方法が説明できるほか、心肺蘇生法など応急手当の動画送信も可能。また、現場に向かう部隊のスマホにも映像を送ることができ、事前に発生現場の詳細な特定や危険情報などを共有し、初期活動に役立てる。

 通信料は通報者負担。事前登録やアプリのダウンロードは不要。映像は消防側でのみ録画・保存され、一度使用したURLは無効となる。

観光客にも有効

 同本部によると、「通報者の口頭での説明などの負担軽減が期待できる」という。また、地理に詳しくない観光客などが通報者の場合、現場の周辺状況を映像で確認することで詳細な場所の把握にもつながる。同本部は「救命率の向上と災害被害の低減を目指していきたい」と話している。

 運用開始から5月18日までの119番通報は2101件。出動は1565件で、そのうち映像取得に成功したのは5件だった。

山蒼稲荷神社横に開業する施設のイメージ。右上はロゴマーク(提供)

松竹株式会社 商住一体の施設開業へ 大船・松竹通りに 26年春

 松竹株式会社は、大船・松竹通りの山蒼稲荷神社横に「大船らしい顔が見える商い文化」をイメージした商住一体型施設「kuguru(くぐる)」(大船2の21)を2026年春、開業する。松竹大船撮影所があった頃に地域とのつながりを深めた大船で、新たな賑わい創出と地域コミュニティの拠点となることを目指す。

 個人商店も多く、買い物客で日々賑わう商店街がある大船エリア。商人と住民の顔の見える関係性を「大船らしさ」と捉え、「暮らしと商いが共存する”なりわい暮らし”」をコンセプトに、店舗専用区画2つと住宅兼用店舗区画5つを設けた施設を計画している。

 施設は、大船駅笠間口からイトーヨーカドーにつながる松竹通りに面する鳥居から、山蒼稲荷神社の本殿へ続く参道を挟むように2棟で構成される。施設名「kuguru」は、大船エリアに息づく「のれんをくぐる」ような顔の見える商い文化の継承と、地域に親しまれる山蒼稲荷神社の「鳥居をくぐる」ことから着想を得たという。

 地上2階建ての木造で、敷地面積は367・74平方メートル、建築面積は210・33平方メートル。外壁には、神社との親和性を重視し、鳥居をイメージした木造の門型フレームが連なる。企画・建築設計監理は、株式会社ブルースタジオ(東京都)。

住居は2階、店は土間

 松竹通りに面した2区画は店舗専用で貸し出すが、そのほかの5区画は、住宅スペースつきで入居者を募る。店舗兼用住宅では、2階で店主が暮らし、1階の土間で店を開くことができる。

 「店が開ける賃貸住宅」の土間の広さは2種あり、約5畳の「なりわいタイプ」はこれから商売に挑戦したい人向け、1階全体(約15畳)を使う「あきないタイプ」は本格的に店舗運営したい人向けだ。

 建物は今年11月中旬の竣工を予定しており、11月下旬には入居開始を見込む。店舗専用区画は、現在テナント募集中。商住区画の募集については、後日発表される。

8日に上棟イベント

 6月8日(日)には、地域住民参加可能の「棟上げまつり」が開催される。午前10時から午後3時まで。市内店舗による屋台の出店のほか、2時からは菓子・餅まきが行われる予定。予約不要。

 賃貸募集やイベント情報は、今後、Instagramに掲載される。

国内最大級の難民シェルター「アルペなんみんセンター」の事務局長を務める 有川 憲治さん 十二所在住 62歳

出会えば、変わる

 ○…開所5周年を迎えた十二所のアルペなんみんセンター。迫害を受けるなど、日本へ逃れてきた難民のための日本最大級のシェルターで、地域との交流や周知活動も行う。6月15日〜29日には「世界難民の日」に合わせ、「なんみんウィークin鎌倉」を開催。市民への理解啓発につなげたい考えだ。

 ○…自身を含めたった3人で始まったセンターは、今ではスタッフ10人、ボランティア120人超にまで拡大。受け入れてきた難民は、5年間で31カ国100人に迫るが、難民認定が下りたのは18人のみ。それでも就労許可を得て働いたり、仮放免でも受け入れてくれる施設を探したりしながら、センターから自立していく。「母国には帰れない。命を狙われているから」と最高裁まで争う人もいる。「先の見えない不安を皆抱えている。私たちもまだまだトライアルの状態」

 ○…奄美大島出身。法学部で外国人の人権を学んだ。在学中、縁あってタイのカレン族の村に滞在した際、社会への熱い思いを語る現地の学生との出会いが人生を変えた。自分も行動しようと決意し、ボランティアを経て、都内の難民支援施設に四半世紀勤務した。当時、難民が長期間住める施設はなく「誰か作ってくれたら」と思っていたところ、修道院が閉鎖する情報が耳に入った。「難民支援施設にしてほしいと提案したら、『やってみては』と言われて。お金も人手もないけど、1週間で企画書を作って持って行った」

 ○…センターでは、地域の人に開いたイベントや畑体験も行っており、居住者にも地域の人にも好評だ。「中には緊張した様子の方もいますが、一緒に食事したりするとグッと距離が縮まるのがよく分かる。『出会えば、変わる』ですね」

昨年の様子(読者提供)

5月24日・25日 鎌倉ビーチフェス盛大に 25日は市民カーニバルも

 由比ヶ浜海岸と鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で5月24日(土)・25日(日)の2日間、「第24回鎌倉ビーチフェスタ2025」が開催される。時間は午前10時から午後4時30分(25日は4時)。

 海岸の特設ステージでは、フラダンスやビーチライブ、和太鼓やよさこいなどが披露されるほか、周辺ではゲームコーナーや砂像作りなどの体験・参加型のイベントに加え、物品販売などのブースが出店する。

 また、同地区では、1歳半から未就学児を対象にストライダーの試乗体験を開催。ミニ江ノ電乗車会や車で使える備えグッズの展示なども行われる。

(問)同実行委員会【電話】0467・23・2561

初夏を彩る仮装パレード

 昨年5年ぶりに復活した「市民カーニバル・仮装パレード」は、25日(日)午前11時15分に鎌倉市役所からスタート。御成通り商店街を通り、午後0時15分に同ビーチフェスタ会場に到着予定。

(問)同実行委員会メール11

92carnival@gmail.com

女性宇宙飛行士と話そう 北鎌倉女子で子ども対象

 北鎌倉女子学園(山ノ内913)で、小学5・6年生と中学生が対象の企画「宇宙と女性」が6月14日(土)に開催される。

 元JAXA宇宙飛行士の向井千秋さん、山崎直子さんが講演するほか、希望者は2人に直接質問も可能。賞品つき宇宙クイズ、国際宇宙ステーション実験棟「きぼう」や「はやぶさ」などの模型、宇宙飛行士服のレプリカなどの展示、月面探査ローバーの模型の操作体験も。先着400人。参加無料。記念品あり。午後1時30分から4時30分。希望者は同校HP内の申し込みフォームへ。

県ライフセービング協会の白井理事長(左)とニューコロンブスの松山船長。手前はプラスチック資源の大会メダル

循環型社会の実現目指し 学生団体がKLAと協定

 鎌倉で環境活動や地域振興に取り組む学生団体ニューコロンブス(松山亮翔船長)と、(一社)神奈川県ライフセービング協会(KLA、白井勇喜理事長)が5月12日、環境保護活動の推進や循環型社会の実現、学生の社会参加などを目的としたパートナーシップを締結した。

ニューコロの活動に感銘

 協定締結の契機となったのは、白井理事長が同団体の活動に「感銘を受けた」ことから。同団体は、鎌倉在住の学生を中心に170人超のメンバーが、ビーチクリーンやマイクロプラスチックでのキーホルダー作り、高齢者向けスマホサロンなどに加え、市内の各イベントにも出展するなど精力的に活動してきた。

 白井理事長は「特に環境活動を積極的に行っている。大学生のエネルギーをしっかりと形にして発信するということを実践している組織」と高く評価した。

 今後は、ビーチクリーンで回収したプラスチックごみを素材に、同団体が独自技術でメダルを制作。KLA主催のライフセービング大会の景品として提供するなど、「自ら拾ったごみが、自らのメダルに生まれ変わる」循環の実現を目指す。

 松山船長は「環境と地域に貢献できる新たな循環を形にできたことをうれしく思う。この体験が、行動の意味をより深く感じるきっかけになれば」と話し、白井理事長は「ライフセービングの柱である、救命・スポーツ・教育・環境・福祉の柱が広がり、県内の水辺の事故ゼロにつながることを期待している」とコメントした。

 締結に先立ち同団体がプラごみから制作したメダルは、5月24日(土)・25日(日)に三浦海岸で開催される「第27回県ライフセービング選手権大会」に提供される。

完成した「令和洪鐘祭絵巻」

洪鐘祭絵巻が完成 26日から28日 江の島で展示

 2023年10月に円覚寺と江島神社が行った「洪鐘祭」の行列を描いた絵巻が、このほど完成した。制作は多摩美術大学日本画研究室の学生が授業の一環で行った。

 円覚寺の梵鐘の鋳造に成功したことを祝い、鎌倉時代から続く60年に一度の祭礼。明治に行われた際にも絵巻物が制作されていた。同神社の「絵巻は燃えない限り残る。未来のある若い人の目線で祭りの風景を残したい」との思いからプロジェクトが始動。学生たちによる当日取材を経て、約2年で完成した。

 長さは全長約20メートル。薄く強度のある雁皮紙と岩絵具を用い、当日の道中を鮮やかに彩った衣装や神輿、幟旗などを細やかな模様まで写実的に描いている。また、スニーカーや軽トラックなど、行列に登場した現代のものも描かれている。同神社の相原圀彦宮司は「個々のパートごとに描き方が少し異なるのも見どころ」という。

 作品は5月26日(月)から28日(水)まで、江の島サムエルコッキング苑内UMIYAMAギャラリーで一般展示される。また、同ギャラリーでは27日(火)午前11時から完成発表会が開催され、制作した同大生と教員、仕立てを行った半田九清堂による解説と質疑応答を聞くことができる。

鎌倉市内 特殊詐欺の被害が急増 SNS使用も横行

 今年1月から4月末までの鎌倉市内の特殊詐欺の認知件数と被害額が、鎌倉警察署と大船警察署ともに増加している。

 鎌倉警察署管内では、特殊詐欺の認知件数は14件(昨年同時期比6件増)で、被害額は約8900万円(同1900万円増)。大船警察署管内では、特殊詐欺の認知件数が8件(昨年同時期比2件増)。被害額は約1700万円(同1450万円増)となっている。

巧妙化する手口

 依然として多いオレオレ詐欺では、「のどの手術をした」などと声の違いを強調し、子どもを名乗る犯人が電話で金銭を要求する手口だけでなく、犯人が総務省や通信事業者を騙るなど手口が巧妙化している。

 「あなたの携帯電話が2時間後に使えなくなる」「電話が犯罪グループに悪用され、あなたが共犯になっている」などと言ってLINE登録や預金口座の調査などを要求してくるほか、にせの警察官が逮捕状の画像などを見せて脅してくることもある。

 また、近年増加しているのがSNSを使用した詐欺だ。電話ではなくダイレクトメッセージ等で接触してくるのが特徴で、市内でも被害を認知している。

 特に投資詐欺では、犯人が利益が出ている資料を偽造して見せてくるなど、被害の発覚を遅らせることもあり、気が付いた時には被害額が多くなってしまう例もある。

 両警察署では「少しでも怪しいと感じた時はすぐに警察に相談してほしい。警察署窓口での啓発はもとより、地域で行っている巡回訪問などでも積極的に注意喚起を行っていきたい」と話す。

被害防止で感謝状

 3月下旬と4月上旬には、金融機関の窓口やATMなどの水際で被害が防止された。鎌倉警察署では、三菱UFJ銀行鎌倉支店の女性行員と、鎌倉雪ノ下郵便局の女性局員2人にそれぞれ感謝状を贈呈した。

 同支店では、3月28日に来店した高齢男性からATMの操作について行員に相談があり、男性に内容を確認すると「還付金の受け取りに来た」とのことから、具体的に聞き取りを行い、詐欺の被害を防いだ。

 同郵便局では4月8日、100万円を下ろそうと窓口を訪問した高齢女性から使用用途を確認し、長男を騙るオレオレ詐欺の被害を防止した。

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鎌倉市議選 当選に異議申出

 4月27日の鎌倉市議会議員選挙の落選者から、同選挙の無効および当選の無効を求める異議の申出が、5月9日と12日に市選挙管理委員会に提出され、受理された。

 申出の内容は、【1】同選挙が無効であるとの決定を求めるもの、【2】同選挙の当選者のうち、特定の会社とポスター印刷代金の公費負担契約を交わした全候補者に、当選の無効を求めるもの、【3】当選者の大石香氏、小野田康成氏、細川愛香氏の当選無効を求めるもの、【4】当選者の加藤千華氏が立候補時に届け出た住所に居住実態がなく、当選無効を求めるもの、【5】告示前に剥がさなければならないポスターを掲示し続けた森功一氏の当選無効を求めるもの。

 申出に名前が出ていた大石香氏、小野田康成氏、細川愛香氏、加藤千華氏、森功一氏の5人は、当社の取材に対し、大石氏は「本件異議の申出の根拠となっている公職選挙法違反の事実は、ございません」、小野田氏は「私に課された責務のうち最も大切な事は、職務に邁進すること」、細川氏は「そのような事実はありません。憶測のみで異議申出をされることは、誠に遺憾」とコメントしている。

 また、加藤氏は「昨年6月より居住しております」と否定し、森氏は、「事務所の管理下はすべて剥がしてあった。関係者が管理する一部で剥がし忘れがあった。同じことがないよう厳正に対応していく」とした。

 異議の申出に対する決定は、公職選挙法により申出の日から30日以内に行うよう努めることとされている。市選管では15日にホームページを立ち上げ、今後結果を公表していく。

中高生を支援するボランティア 「ユースサポーター」募集

 鎌倉市こどもみらい部青少年課では、主に「COCORUかまくら」で中高生を支援するボランティアを募集する。

 一緒にボードゲームをしたり、宿題をみたり、大学の話をしたり、相談にのったり、居心地の良い中高生の居場所づくりを目指す。

〈説明会〉

・6月7日(土) 午後1時〜/13日(金) 午後6時〜

・場所は鎌倉市役所602会議室

・対象は18歳〜29歳の主に大学生

・各日20人程度 ・応募締切は5月30日(金)

応募方法や詳細はホームページ(https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/seisyo/youthsupporter.html)で確認を。

「鎌倉好き」の管弦楽団 カマクラシック団員募集

 「鎌倉が好き」な人による管弦楽団「カマクラシックオーケストラ」では、第3回演奏会の出演者を現在募集している。

 子どもからシニアまで、プロや音大生も共に演奏する楽団で、毎年出演者を募っている。

 第3回の公演は、来年2月7日(土)の午後2時から鎌倉芸術館大ホールを予定。ショスタコーヴィチ『祝典序曲』、シベリウス『フィンランディア』、ドボルザーク『交響曲第9番《新世界より》』を演奏する。

 応募締切は5月31日(土)。「鎌倉が好き」であれば在住地は問わない。団の規定回数の練習に参加できること、自分の楽器を持っている中学生以上の人などの条件がある。参加費は一般3万円、学生2万円。

 詳細・申し込みは専用フォームへ。

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焼き上がったばかりのオリジナルピザ「クラシカ」を持つ竹井さん

ピッツェリアGG 竹井シェフ ピザ職人大会優勝、世界へ

 本格的な薪窯でナポリピッツァを提供する「ピッツェリアGG鎌倉」(由比ガ浜2の9の62)の竹井啓悟シェフ(34)が、3月11日、12日に川崎市で開催された「ナポリピッツァ職人世界選手権(日本予選)」のクラシカ部門で優勝した。竹井さんは、6月3日から5日までイタリア・ナポリで開催される世界大会に出場する。

 クラシカ部門には、全国から約80人のピザ職人がエントリー。伝統的なナポリピッツァに、各選手がオリジナリティを加えた1枚を焼き上げ、技術と味を競う。

 竹井さんは、2023年に考案した、出身地の宮崎牛のすね肉とタマネギの煮込みをトッピングした「クラシカ」で勝負に挑んだ。実は、同年も同じピザで選手権に出場しており、結果は準優勝。「悔しかった」といい、煮込み方を変え、小麦の旨みをより引き出せるように改良を重ねた。

ライブ感大切に

 迎えた本番。作業台の目の前に日本人とイタリア人の審査員4人が並び「緊張した」。竹井さんは、ピザ窯で生地を焼き上げながら、その隣で具材となる煮込みを温めるなど「ライブ感を大切にしながら」挑んだ。

 10分間の持ち時間で調理からプレゼンまでこなし、「審査員の反応は良かった」と手ごたえを感じたという。

 結果発表は3位から。高まる緊張感のなか、優勝者として名前と店名が響き渡ると、大きな拍手と賛辞が向けられた。竹井さんは「驚いた」というが、「表彰式でやっと実感が沸いてきた。前回よりも順位を落とすわけにはいかないと思っていたので、ほっとした」と笑顔を見せた。竹井さんには、トロフィーのほか、ナポリ行きのチケットなどが贈られた。

 世界大会に向けて、練習を重ねる日々。目標は「クラシカ部門での優勝」だ。

 ピザ「クラシカ」は、期間・数量限定で同店で楽しめる。

開花が始まったヒスイカズラと担当の森さん

フラワーセンター 5年ぶりの開花 ヒスイカズラ

 大船フラワーセンターで5年ぶりに「ヒスイカズラ」の開花が始まった。熱帯に生息する植物で、エメラルドグリーンの美しい花が楽しめる。

 ヒスイカズラはフィリピンに生息するマメ科植物で、現地では絶滅危惧種に指定されている。

 熱帯の温かい気候を好むため、日本は植物にとって「過酷な環境」と担当スタッフの森麻美さんは話す。

 同センターのグリーンハウスはガラス張りで屋外よりは温かいが、暖房や冷房の無い無加温室。森さんは冬場には部分的にヒーターや養生を行い、枯れた葉やツルをこまめに取り除くなど、丁寧な管理を続け、久しぶりに3つの房がついた。5月中旬から2つの房で開花が進み、上から徐々に花弁を広げている。森さんによると、見頃は今月末まで。詳しくは同センター【電話】0467・46・2188へ。

介護施設でコンサート 29日 花珠の家おおふな

 共生社会実現を目指して音楽でつながるイベント「百人コンサートBy.かまくらハーモニー」が5月29日(木)、介護付有料老人ホーム・花珠の家おおふな(城廻23の1)で開催される。午後1時30分から。参加費無料。

 地域で力を合わせて助け合う共生社会を作るため、音楽を通して絆を深める。当日は、芸術学院に通う生徒らがギターや合唱を披露する。

 同施設では「若さあふれる演奏を楽しみに、ぜひお越しください」と呼びかける。(問)同施設【電話】0467・84・8840

難民知る企画、各地で 6月15日から 映画やクイズも

 6月20日の「世界難民の日」に合わせ、イベント「なんみんウィークin鎌倉」が6月15日(日)〜29日(日)に市内各地で開催される。一部予約制。

 十二所にある国内最大級の難民シェルター「アルペなんみんセンター」と「鎌倉なんみん共生フォーラム」の主催。

 7日(土)には、プレ企画としてアルペなんみんセンター事務局長の有川憲治さん=人物風土記で紹介=のZoomセミナーを実施。本企画としては、鎌倉市川喜多映画記念館で難民問題に関する国内外の映画を上映(18日〜22日)。28日(土)には、なんみんセンターで暮らす難民のパフォーマンスとミャンマーにルーツを持つ歌手のライブをカトリック雪ノ下教会で行う。ほかにも小学生以上対象のワークショップや協力店を巡るクイズ&スタンプラリーなども。

 詳細・予約は、同センターのウェブサイトへ。

アトリエるふと展示販売会

 MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉(小町1の8の1)で5月24日(土)・25日(日)、多機能型事業所hantoの手工芸部門「atelierるふと」の展示販売会が開催される。午前10時から午後7時(25日は5時)まで。

むし歯予防デー 無料歯科相談会 6月1日 大船学習センター

 大船学習センター(きらら大船)3階第2集会室で6月1日(日)、「むし歯予防Day 無料歯科相談会」が開催される。時間は午後0時30分から3時30分(最終受付3時)。主催は(一社)鎌倉市歯科医師会。

 当日は、口腔ケア用品の配布や口腔内の検診、歯ブラシ指導、入れ歯の上手な扱い方などを行う。同会では、「お口のこと何でもご相談ください」とコメントしている。都合により中止の場合は、同会ホームページ(https://kamasi.jp/)で告知される。

車いす可の海岸清掃 29日 由比ヶ浜海岸

 共生社会を体感する機会にと開催されている「インクルーシブビーチクリーンwith鎌倉海藻ポーク」が5月29日(木)に由比ヶ浜海岸で開催される。鎌倉漁師とインクルージョン協議会主催、県共催の企画。

 水産・畜産・福祉連携によるブランド豚「鎌倉海藻ポーク」の餌となる海藻を集め、海岸をきれいにする。車いすやベビーカーでも砂浜に入れるようビーチマットが敷かれる。午前10時30分〜11時30分。参加希望者は10時に海浜公園前交差点の海側に直接集合。濡れてもよい服装や帽子で、軍手、飲料水持参を。ごみ袋は配布。中止の場合は当日午前8時までに県ホームページに掲載。

夏休みに福祉体験 小学生向けに市社協開催

 鎌倉市社会福祉協議会では、7月24日(木)と25日(金)の「夏休み子ども福祉体験」の参加者を募集している。会場は鎌倉市福祉センター(御成町20の21)。時間は午前10時から午後0時30分(前半は福祉体験、後半はミニ縁日)。参加費無料。

 24日は、音の出るピンポン玉を使った卓球「【1】サウンドテーブルテニス」や、目の不自由な人が文字を読むための点字について学ぶ「【2】点字を使っている人にお話を聞いてみよう!」、手話体験とLGBTQの理解を深める「【3】自分らしさって、何?(手話でのお話)」が行われる。

 25日は、車いすの理解とボッチャを楽しむ「【4】車いすユーザーのお話とボッチャ体験」、聞こえにくい人に文字で伝える仕事を体験する「【5】やってみよう!要約筆記」、クイズやグッズ作りに挑戦する「【6】防災と福祉のお話」が行われる。

 対象は市内在住在学の小学4年生から6年生で定員各20人。保護者の見学可。参加希望者は市社協ホームページ内の申し込みフォーム、または電話で申し込みを。当日のイベント運営に協力するボランティアも募集中。申し込み・問い合わせは市社協【電話】0467・23・1075へ。

 

 

 

鎌倉芸術館で12月公演 「第九」市民団員を募集

 鎌倉芸術館は、今年も「第九」コンサートの公演に向けて、市民合唱団員の募集を行っている。

 同館の「第九」は、1993年の開館から続く恒例企画。今年は、12月21日(日)に同館大ホールで実施する。7月から希望者制の基礎練習、8月からドイツ語での合唱練習を木曜か金曜の午後7時〜9時に行う。全30回程度の予定。

 参加対象は、小学4年生以上で練習に8割以上出席できる人。市民以外も可。参加費は一般1万5千円、学生7千円。

 希望者は、同館ホームページの申し込みフォーム、または普通はがきに【1】郵便番号【2】住所【3】氏名(ふりがな)【4】電話番号【5】年齢【6】身長【7】希望のパート【8】基礎練習への参加希望を記載し、〒247-0056鎌倉市大船6の1の2鎌倉芸術館「第九合唱団」係へ。1人1通限り。5月30日(金)必着。定員200人(多数時抽選)。6月25日までに郵送で当落発表。

(問)【電話】0467・48・5500

八雲神社(大町)

鎌倉のとっておき 第184回 鎌倉の祗園

 「祗園」というと京都を思い浮かべる人が多いと思われるが、鎌倉にも「祗園」という地名がある。ハイキングコースの一つ「祗園山ハイキングコース」は、鎌倉市街東の祗園山をたどる約1キロメートルのコースである。起点は鎌倉幕府滅亡の時に北条高時一族が最期を迎えた東勝寺跡であり、腹切りやぐらがある。そこから30分ほど行くと、相模湾を望む祗園山展望台に至る。山頂から崖に沿って険しい石段を下ると、鎌倉最古の厄除け神社として知られる八雲神社の境内に至る。

 八雲神社は永保年間の創建と言われ、かつて祗園天王社とも呼ばれていたが、明治の神仏分離により八雲神社と改称された。八雲神社の歴史は、新羅三郎義光(源義光)が兄の八幡太郎義家(源義家)の奥州攻め(後三年合戦)の助勢に向かう途中で鎌倉に立ち寄った際、里民が悪疫の流行で難儀しているのを知り、これを救うため京都の祗園社(八坂神社)の祭神を勧請したのが始まりと伝えられている。境内には新羅三郎手玉石が置かれている。

 7月には八雲神社例祭(大町まつり)が行われる。初日に神輿渡御が行われ、この神輿の「神輿振り」を拝観すると疫病も退散するといわれる。また、氏子が幼児を抱いて神輿の下をくぐり子供の無事な成長を祈願する「みこしくぐり」が行われる。お囃子は地元の若者、子供たちが中心となって行われる。祗園祭のような規模ではないが、地元に密着した親しみやすいお祭りである。

山東 直大