さがみはら中央区版【5月29日(木)号】
株式会社文盛堂(千代田)でペンをリサイクルに出すと「すもー」がもらえる

地域通貨すもー 流通量18地域中トップ 開始から2年、普及進む

 相模原市の地域通貨「すもー」が5月10日、導入から2周年を迎えた。徐々に広がりを見せており、9日時点で1万4495人が利用している。同様の地域通貨を導入している全国18地域の中では流通量が最も多く、地域の魅力の再発見や、新しい出会いの創出などにつながっている。

 「すもー」は無料のスマホアプリを通じて貯めたり使ったりすることができる地域通貨で、株式会社カヤックが提供している「まちのコイン」の相模原版。地元の中学生から市に提案があったことなどがきっかけとなり、地域活性化を目的に2023年に導入された。

 市内での流通量は直近12週間(9日時点)で2億2500万すもーに上り、「まちのコイン」を導入している全国18地域の中で1位。「まちのコイン」を使える「スポット」に登録している団体数は、県内で相模原市より2年早く導入した厚木市・鎌倉市を上回っている。

 比較的早いスピードで浸透してきた背景には、市内のイベントなどでの地道な周知活動がある。「スポット」を増やすために、市職員が市内の店舗に出向いて案内をすることもあるという。

SDGsに手応え

 通貨を貯めたり使ったりする活動は全てSDGsの達成につながることから、市は「すもー」を通じた持続可能なまちづくりを目指している。

 「すもー」は使用済みのペンをリサイクルに出すなどのエコ活動や美化活動などで貯めることができる。貯まった「すもー」は「ボウリングをして運動不足解消」といった体験や地域の団体の応援、グッズとの交換などに使用できる。アプリではそれぞれの活動がどのSDGsにつながるかが表示される。

 運用開始から2年が経過し、市の担当者は手応えを感じている。「『すもー』でSDGsを知ったという声をいただいたことがある。アプリを通じて、日々の行動が実はSDGsの達成につながるということを学べる」

魅力を再発見

 毎日朝・昼・夜に「すもー」のアプリを利用するという市内在住の松村ゆり子さんは、「すもー」を通して今まで知らなかった店を発見したり、関わりのなかった団体の人と顔見知りになったりと「知らなかった相模原を知ることができる」と話す。

 地域と直接触れ合うことが難しい人にとっては、「すもー」の利用が地域への帰属意識の醸成や地域活動への参加につながる。アプリ内には利用者同士のコミュニケーションの場もある。松村さんによると、外出に困難を抱えている利用者が「『すもー』をやっているときに市とのつながりを感じられた」とコメントしていることもあったという。

 市は「すもー」のさらなる普及のため、今後も周知活動に力を入れていく考え。

部員と鶴田明浩教諭(前列中央)

相模原弥栄高校 女子バスケ部 2年連続の関東進出 接戦の大一番制し

 県立相模原弥栄高校女子バスケットボール部が5月5日、関東選手権大会県予選を兼ねた県春季大会の代表戦で相模女子大学高等部に勝利し、2年連続の関東大会出場を決めた。苦節の時期を越え、2度の延長戦を競り勝ち関東への切符を手にした。

 同部は順調に地区大会を勝ち上がり、県予選に駒を進めた。初戦の市ケ尾高には94対53で勝利。今大会第1シードの横浜立野高と対戦した2回戦は延長戦の末、69対67で接戦を制した。迎えた3回戦は東海大相模高との対戦。惜しくも50対58で破れ、関東大会出場の5つ目の椅子を争う代表決勝トーナメントへ進んだ。初戦の横浜清風高戦はディフェンスがうまく噛み合い、延長戦に持ち込み64対62で勝利した。

 関東大会出場権をかけた大一番の相手は相模女子大高。前半はリードを許したが後半に22点を奪い逆転。最終スコア64対52で勝利し、2年連続の関東進出を決めた。キャプテンの太田結海さんは「率直に嬉しい。チームで目標に向かって頑張れた」と話す。

 今年のチームの強みは「ディフェンス」。相手の力を発揮させないゾーンディフェンスを中心に、パスからの速攻で得点を狙う。「ロースコアに持ち込み競り勝つ」。今大会では練習の成果を大いに発揮したといえる。

テーマは「陽転」

 「今年のチームは悔しい時期が長かった」と顧問の鶴田明浩教諭。新チームで挑んだ市内の大会では結果を残せず、続く新人戦では今大会のシード権を逃し辛酸をなめた。しかし部員たちはめげることなく、昨年関東出場を決めた先輩に追いつくことを目標に日々の練習に励んだ。「公立強豪校の自負を持ってプレッシャーに打ち勝った。冬の努力が今大会で実を結んだ」と鶴田教諭は話す。部員主導で課題に向き合った。ミーティングを重ねる中で、「陽転」という言葉をチームのテーマに掲げた。「コート内だけでなくチーム全員が声を出して明るい方に転じる雰囲気を作っていこう」という思いを込めている。

 関東大会初戦は6月7日(土)、実践学園高校(東京都)と対戦する。太田さんは「競り勝ってきた試合を通じてチームとして確実に成長している。限られた代表の責任をもって戦う」と意気込みを述べた。

新たに中央区の区長に就いた 高野 弘明さん 町田市在住 58歳

「時には横に座るのも良い」

 ○…「改めて街を見渡してみると、いい資源が沢山ある。先人が作った基盤をいかしたまちづくりを」。区制施行15周年という節目の年に中央区長に就いた。総合計画が3年後に刷新される。今年度、来年度は市民との対話が必然的に増えるこのタイミングをより良いまちづくりを進める「チャンス」と捉える。

 ○…大学卒業後、相模原市役所に入庁。清新地域にあった職員寮で暮らした時期もある。結婚後、市内にアパートを借り新たな生活を始めた。数年後に幼少期に移り住み多くの時間を過ごした町田に居を構えた。環境、経済、農政、教育委員会、都市計画と幅広い部門を歩んできたオールラウンダー。「カウンター越しに向き合うだけでなく、時には横に座るのも良い」。ここで言う「座る」は物理的に座るという意味ではなく、心の在り方を示す。区民の相談に「寄り添い共に考える」。氏の人柄を的確に言い表す価値観で、公僕の歩みを支えた人生訓とも言えるだろう。

 ○…2人の娘は独立し夫婦2人暮らし。3人の孫にも恵まれた。一番年上の男の子は今春、小学校に入学。プレゼントした青色のランドセルを背負い通学している。それまでにも増して柔和に話す声色に良きおじいちゃんの姿を垣間見る。職場結婚で今も相模原市役所に勤める妻とは別々に通勤する。妻は10キロほどの道のりを颯爽と自転車を走らせる。以前は自身も自転車通勤だったが今は車で通勤している。

 ○…区民と行政が双方向に働きかける関係を理想とする。公僕の道は最終盤にあることは間違いない。公務員としての市民との向き合い方、価値観などを職員に共有していくことも大きな役割の一つ。区民とも職員とも「共に歩む」――。そんな姿勢を感じさせる。

パネル展示スペース

相模原市内のロケ地を紹介する展示が市役所で開催中 菅田将暉ら出演俳優のサイン色紙も

 相模原市役所本庁舎1階ロビーで6月6日(金)まで、「さがみはらフィルムコミッション」のパネル展示が開催されている。展示では映画、ドラマ作品のパネルに加え、出演者のサイン色紙も公開されている。

 「さがみはらフィルムコミッション」は映像を通して相模原市を市内外に広く発信するため、市内でのテレビ番組、CM、映画などのロケーション撮影を支援する非営利組織。2002年に緑区(旧藤野町)に「藤野フィルムコミッション」が設立されたあと、05年に「相模原フィルム・コミッション」(以下FC)が設立。その後市町合併に伴い両者が合併し、今年20周年を迎えた。

 FC担当者によると24年度に市内で撮影された作品数は映画13、ドラマ、バラエティ番組、旅番組などのテレビ番組は63、CM6、ミュージックビデオなどその他の作品が15。「年々、増えてきている」という。

街と自然、両方を撮影できる

 増加傾向の理由を同担当者は「最大の魅力は街と山、自然という異なる風景の両方を撮影できること」とし、圏央道のIC開通で東京方面からのアクセスがよくなったことも理由に挙げる。

 菅田将暉さん主演、宮藤官九郎さん脚本の映画『サンセット・サンライズ』(25年1月公開)では、緑区の青野原オートキャンプ場がロケ地に。24年放送のドラマ『下山メシ』(テレビ東京)では、主演の志田未来さんが陣馬山、石老山を実際に登山。映画『はたらく細胞』(24年公開)では阿部サダヲさんがトイレに駆け込むシーンが相模原ギオンスタジアムで撮影されている。

 今後も第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品の映画『ルノワール』(6月20日公開)、坂口健太郎さん、渡辺謙さん出演の映画『盤上の向日葵』(10月31日公開)など、市内で撮影された話題作が公開予定だ。

ロケ地マップをWEB公開中

 FCの公式サイト(下記にリンクあり)では、どこでどの作品が撮影されたかを記した「さがみはらロケ地マップ」を公開していて、今後も随時情報更新される。

エキストラ登録とロケ地を募集中

 FC公式サイトでエキストラ登録をすると、映画やテレビドラマに出演できる可能性がある。対象は相模原市在住・在勤・在学者で、健康で体力に自信のある人。年齢・性別不問。

 また、自宅や庭、店舗や会社などの敷地内をロケ撮影のために提供できる人も募集している。詳しくはFCの公式サイトで確認を。

屋台村が設置されるのはふれあいの杜さがみ湖のすぐ隣り。現在工事が進む

緑区NPO 飲食店起業家を支援 相模湖 「初年度無償で」

入居者募集

 相模湖近くで飲食店をはじめてみませんか―。NPO法人ふれあい自然塾(緑区西橋本)は7月に開所する「屋台村」の入居者を募集している。飲食店の開業を志す人が対象で、初年度の費用は無償という。

 同法人は「自然と人とのふれあいを通じて情操教育の向上に寄与する」ことを目的に自然生活体験事業などを展開してきた。一方、昨年はまちづくり支援事業として緑区与瀬にサービス付き高齢者向け住宅「ふれあいの杜さがみ湖」をオープン。今回の飲食店起業家支援もその一環という。「初期投資を低く抑えられる環境を提供することで、これから飲食店を始めようとしている人を支援したい。飲食店がにぎわうことで地域を活性化できれば」と担当者は話す。

調理設備付帯

 出店場所はふれあいの杜さがみ湖の隣り。付帯設備は冷蔵庫、コンロ、テーブル、椅子等。契約は原則最長3年間で出店に際しては審査がある。費用は実費負担の水道光熱費を除き、初年度は無償となる。それ以降の更新は条件の見直しあり。

 同法人は5月中旬より出店希望者との個別説明を開始。出店は7月15日を予定している。「チャレンジ精神で応募をしていただきたいです」。問い合わせは【電話】042・774・8690((株)アルプス技研経営企画部経営企画・IR課)。

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大槻新議長

相模原市議会 議長に大槻氏(自民) 副議長は西家氏を選出

 相模原市議会定例会第1回臨時会議が5月21日に開かれ、大槻和弘氏(69/自民)が議長に選出された。副議長には西家克己氏(61/公明)が就いた。任期は2027年4月29日まで。

 51代目の議長に就任した大槻氏は南区御園在住。2007年の市議会議員選挙で初当選。4期目で、総務委員会や議会運営委員会の委員長、監査委員などを歴任してきた。大槻新議長は「市民に一層開かれた議会を目指し、更なる議会改革とともに議会の機能強化にも積極的に取り組んでいきます」と話した。西家副議長は中央区向陽町在住。11年の市議選で初めて議席を確保し現在4期目。民生委員会や環境経済委員会の委員長などを務めてきた。「議長を補佐申し上げ、円滑なる議会運営と、72万市民のために、歴史と伝統ある相模原市議会の更なる発展に向けて尽力して参ります」とした。

所属委員会決まる

 この日は常任・特別・議会運営委員会の今年度の所属議員も決まった。中央区選出の16人の所属は以下の通り(敬称略、◎は委員長、〇は副委員長)

◇常任委員会▼総務/中村昌治▼民生/◎岡本浩三・今宮祐貴・西田悠人・森繁之▼市民環境経済/五十嵐千代▽建設/◎萩生田康治・三須城太郎・後田博美・渡部俊明・臼井貴彦▽こども文教/◎松浦千鶴子・小澤隆宏・榎本揚助・大沢洋子・西家克己

◇特別委員会▼子どもと高齢者などの支援に関する特別委員会/◎森繁之・松浦千鶴子・五十嵐千代・岡本浩三▼基地対策特別委員会/萩生田康治・後田博美▼大都市制度に関する特別委員会/三須城太郎・榎本揚助▼新たなまちづくりに関する特別委員会/〇小澤隆宏・渡部俊明・臼井貴彦・中村昌治▼防災・減災の推進に関する特別委員会/〇西田悠人・今宮祐貴・大沢洋子

◇議会運営委員会/三須城太郎・榎本揚助・萩生田康治・岡本浩三・中村昌治

締結式に出席した本村市長、大久保代表取締役、近藤部長ら

相模原市 災害支援で2社と協定 断水時の応急給水で協力

 相模原市は5月22日、災害時の応急給水活動の協力に関して、東亜警備保障(株)(南区相模大野)、(株)富史産業(中央)の2社と協定を締結した。市役所で締結式が行われ、市民の安心のため相互に協力していくことを確かめ合った。

 市は近年の大規模災害や能登半島地震での長期にわたる断水被害を踏まえ、災害用井戸のモデル事業を予算化するなど対策強化に取り組んでいる。

 今回の協定は、災害によって断水が起きた地域に対して飲料水などを提供する「応急給水」に関する課題を踏まえて締結された。2社は円滑な応急給水活動の運営のため、市が設置する給水拠点で来場者の案内や誘導業務に従事する人員の派遣を行う。締結式に出席した本村賢太郎市長は「市民に安全に供給できる体制を整え、誰ひとり取り残さない災害対策を進めていく」と語った。

「市民に安心を」

 東亜警備保障(株)の大久保貴章代表取締役は「災害が起こった時に一番不安なのは市民。安心して給水所を利用できるよう最大限協力したい」とあいさつ。(株)富史産業・警備事業部の近藤洋明部長は「災害は確実に起こる。警備という業務を通して市民に安心していただけるよう協力したい」と話した。

 市と2社は今後、発災時の円滑な運営に向けて訓練などを含めた取り組みの調整を進めていくという。

左から飯塚署長、伊藤さん、古郡さん

相模原警察署 お手柄高校生に感謝状 行方不明の高齢者保護

 相模原警察署(飯塚宏司署長)は5月23日、行方不明の高齢者を自宅まで送り届けた区内在住の伊藤孝太さん(17)と古郡弘雅(16さんに感謝状を贈った。

 2人はともに県立愛川高校の2年生。4月30日の午後7時ごろに「マクドナルド129上溝店」から出ようとしたところ、出入り口付近で80代の女性に「家に帰れない。道を案内してほしい」と声をかけられたという。

 住所がわからなかったため、2人は「田名の医療機関の近く」という情報だけを頼りに自宅を探し回った。1時間半ほどして女性の自宅に辿り着き家族に引き渡した頃には、時刻は9時近くになっていた。

 女性は認知症を患っており、友人との歓談後に本屋を目指し歩いていたところ、道に迷ってしまったという。「去年亡くなったおばあちゃんが認知症だったから、すぐにわかった」と伊藤さん。古郡さんは、膝を怪我していた伊藤さんの足を気遣う思いもあり同行した。道中には女性から孫の話を聞くなど、不安を払拭するための声掛けも欠かさなかった。

 今回の件について周囲に話したところ「『意外』と言われたり驚かれたりもした」と2人。「また困っている人に遭遇したら積極的に助けたい」と笑顔を見せた。

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程ヶ谷CC 神奈川県民ゴルフデー 7・8月対象日が特別料金

 全国屈指の名門、程ヶ谷カントリー倶楽部が7月、8月の平日対象日に割引料金でプレーできる、神奈川県民ゴルフデーを実施する。

 定員は各日10組。対象は、満25歳以上の県内在住・在勤者とその同伴者で、4人または3人で申し込む。料金はキャディ・昼食付で2万7千円(カート予約不可)。

 申し込みは現在受付中で、同倶楽部ホームページから申し込み用紙をダウンロードし、ファックスで申し込む(定員になり次第締め切り)。※熱中症対策あり。詳細はホームぺージにて確認を。

表彰式後に4連覇を意味する「4」を示し記念撮影

学童野球 ティーボール 4連覇で全国へ サンダースJBC

 バッティングティーにボールを乗せ、静止したボールを打ち、塁を進めて得点を競う競技「ティーボール」の大会で、光が丘地区を拠点に活動する学童野球チーム「サンダースJBC」が優勝した。神奈川県代表として9月に行われる全国大会(文部科学大臣杯)に出場する。

 サンダースが出場した「第12回厚木オープンふれあいティーボール大会」は4月19日に厚木市内の球場で開かれ、県内各地から32チームが参加した。昨年まで3年連続で大会を制してきたサンダースは4年生以下のメンバー22人でチームを構成し出場。今大会でも圧倒的な強さを見せた。

 予選トーナメント2戦では猛打爆発。2試合とも2桁得点を挙げ、危なげなく8チームによる決勝トーナメントに進んだ。準々決勝戦は厚木南ボーイズと対戦。力の拮抗した鍔迫り合いの末、7対6で辛勝。相模原対決となった相模ブルーバッズとの準決勝戦も拮抗した展開になり、2戦続けて1点差のゲームを制した。

 4連覇に大手をかけた決勝戦は大磯町の西小磯ベースボールクラブと対峙。それまでの打撃戦とは違い締まった戦いを4対2で競り勝ち、王座に着いた。

 チームを率いた鈴木辰徳監督は「昨年、一昨年の全国大会も経験したメンバーもいて自信もあった。チーム方針でもある全員野球で勝つことができた」と大会を振り返った。キャプテンとしてメンバーをまとめた中村碧真さんは「3連覇していたので勝たなきゃいけないという気持ちがあったので嬉しい。返事の仕方とかマナーの部分などを磨いて全国大会に臨みたい。優勝を目指したい」と先を見据えた。

 同チームは小学生のメンバーを募集中。問い合わせは鈴木監督【携帯電話】090・2542・3481。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は枠内に。
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相模原田名地域の一時代を支えた「養蚕業」をいまに伝える「相模田名民家資料館」
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俵積田選手が日本代表に W杯最終予選へ

 サッカーW杯アジア最終予選で、6月に開催される2試合を戦う日本代表メンバーが5月23日に発表され、相模原市出身でJ1・FC東京に所属する俵積田晃太選手が初招集された。

 スピードに乗ったドリブルを武器とする俵積田選手は2004年5月14日生まれの21歳。プロ3年目の今シーズンはこれまでリーグ戦17試合に出場し、1ゴールを決めている。

AWSジャパン白幡社長(左から2番目)からレプリカキーを受け取る弥栄中学校3年生の戸来さん(左から3番目)

弥栄中 STEM教育スぺース開設 理数系教育をサポート

 市立弥栄中学校にSTEM(科学・技術・工学・数学)教育を支援するためのスペース「Amazon Think Big Space」が開設された。Amazonが世界各国の施設にスペースを寄贈する形で開設しているもので、国内では千葉県の小学校に次いで2カ所目。

 STEM教育は単に知識を習得するだけでなく、実践的なスキルや問題解決能力を養い、科学技術の発展に貢献できる人材育成を目的としている。同校は小学校と隣接し近隣に文化施設も多い環境にあることから、学びの連続性を深めることを狙い導入が実現した。スペースはパソコン室として使われていた教室を改修して設置され、Amazonが提供した電子黒板や3Dプリンタ、PC、カメラなどが配備されている。

 5月20日に行われた寄贈式では、AWS(アマゾンウェブサービス)ジャパン合同会社の白幡晶彦社長から代表生徒の戸来柊斗さん(3年)にレプリカキーが贈呈された。戸来さんは「素晴らしい機会と設備を最大限に活かし、地域を担う若い力として成長していきたい」と語った。白幡社長は「テクノロジーを通じて未来を創造する子どもたちが育っていってほしい」などと話した。

 寄贈式に合わせて実施された公開授業では、生徒が「LEGO SPIKE」や3Dプリンタを用いてシステムや部品を制作。技術による問題解決を体験的に学んだ。同校は今後、スペースを活用して教科間での横断的な学びを実現していく意向だという。

デフサッカー体験会 31日 スポレクパーク

 「聞こえる人も聞こえない人も、音のないサッカーを楽しもう」――。今年11月に東京で開催されるデフリンピックに合わせ、「デフサッカー」の体験交流会が5月31日(土)に相模原市内で開かれる。参加無料。対象は市内在住・在勤・在学で小学生以上の人。会場は相模原スポーツレクリエーションパーク(小山2696)。サッカー初心者歓迎。相模原青年会議所の主催。

 「デフサッカー」は聴覚障害のある選手がプレーするデフスポーツのひとつ。「音のないサッカー」とも呼ばれる。

 午後3時30分受付開始、4時から5時30分まで。持ち物は運動靴、飲み物、動きやすい服装。参加希望者は要事前申し込み(当日参加も可)。

左から青木さん、本村市長、古木さん、中村さん

元Wチャンプ青木さんら 「障害者にバイクの喜びを」 市長に協力求める

 オートバイに障害は関係ない--。ロードレースの元世界チャンピオンで現役オートレーサーの青木治親さんが5月9日、本村賢太郎市長のもとを訪れ、障害者がオートバイに乗れるよう支援している自身の活動の意義を訴えた。

 青木さんは2019年に団体「SSP」を立ち上げ、障害者向けのオートバイ走行体験会などを開催している。世界的にも前例のない取り組みで、バイクに乗った時の風や振動を全ての人が体験できる環境を作っている。

 この日は青木さんの他に監事の古木哲郎さん、支援をしている中村好孝さんも参加。SSPが「公益社団法人(公社)」になったことを報告した。団体のメンバーたちはボランティアで活動している。公社になることで資金を集めやすくするとともに、社会的信頼をより厚くして活動に弾みをつける狙いだ。

 青木さんは「障害があるとバイクに乗れないとみんな思っている」「相模原をモータースポーツのまちにしませんか。ぜひ、一緒に広げていただければ」と呼びかけるとともに、市内でイベントを開催する上で場所に困難を感じていることを訴えた。

昆虫標本づくり指南 6月21日 参加者募集中

 子どもたちの自然・環境に対する興味、学習を増大させることをめざして活動している市民団体「昆虫文化を子供たちに伝える会」(三宅潔代表)が6月21日(土)、昆虫標本を作製する体験会を開く。会場は相模原市民会館3階第1大会議室。午後1時30分から4時まで。参加費は標本作製者1人あたり3千円。

 当日は相模原市自然環境観察員の宮嶋けんじさんが指導する。宮嶋さんは元中学理科教師で、昆虫に関する知識に加え、標本づくりの名人としても知られている。

 参加希望者は参加者全員の氏名(ふりがな)・年齢(学年)・代表者の住所・電話番号・メールアドレス・作製者の人数を記入の上、【メール】kabuto-mushi@jcom.zaq.ne.jpへ送信。Webの申込フォームからも申し込むことができる。問い合わせは同会三宅代表【携帯電話】090・3219・2805。

子どもの買い物体験 6月12日 和泉短大

 子どもたちがおもちゃの商品で買い物を体験できるイベント「おみせやさんごっこ」が6月12日(木)、和泉短期大学で開催される。午前9時15分から10時35分までと、11時から午後0時20分まで。参加無料。雨天決行。

 地域の子どもたちに買い物を楽しんでもらうとともに、「ありがとう」といったコミュニケーションやお金の使い方を学んでもらうことを目的としたイベント。同短大の学生が画用紙などで工作した花や食べ物などが並び、子どもたちはおもちゃのお金で買うことができる。

 保育者を養成している同短大にとっては学生が日頃の学習成果を発揮する場でもある。学生たちは子どもの目線に立って遊びや安全性を考え、接客する。

 担当者は「毎年地域の方にお越しいただきとても賑わっています。たくさん買い物しに来てください」と話している。

 問い合わせは同短大【電話】042・754・1133へ。

スケッチや水彩画が並ぶ

千代田で絵画展 あす30日まで

 社会福祉法人悠朋会「千代田7丁目センター」(千代田7の12の13)で現在、「佐藤啓治水彩画展」が開催されている。5月30日(金)まで。入場無料。近所の風景を描いたスケッチや、繊細な水彩画が楽しめる。午前9時〜午後5時。

盲導犬育成支援呼びかけ 相模原LCが募金活動

 市内の奉仕団体・相模原ライオンズクラブ(LC/清水洋子会長)が5月15日、相模大野駅で盲導犬育成基金募金活動を行った=写真。

 1995年から続く活動で、今年で30年目。この日は(公財)日本盲導犬協会のスタッフとLCメンバーら10人が募金を呼びかけ、4万6182円が集まった。清水会長は「今回初めて平日に開催したが、多くの方にご協力いただけた。盲導犬育成支援は相模原地区内では当クラブが最初に始めたもの。今後も続けていきたい」と話した。同LCは小学生対象の「盲導犬 学校キャラバン」も実施している。

岡村三郎氏

参院選 無所属・岡村氏 出馬へ 75歳、相模原の会社社長

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)に自動車部品製造会社社長の岡村三郎氏(75)が無所属で立候補すると表明した。

 岡村氏は輸入半導体商社を経て1994年、相模原市に「オーエス精工」を設立し、現在も社長を務める。5月21日の会見で「今の国会議員は世の中を変えられない。EUのようにペットを飛行機内に持ち込めるようにしたい」と述べた。

陳謝する水野氏

参院選 立民・水野氏が不出馬表明 パワハラ報道で陳謝

 今夏の参院選神奈川選挙区からの出馬を表明していた立憲民主党の水野素子参議院議員が5月21日、立候補辞退の会見を開いた。

 週刊誌でパワハラ疑惑が報じられた水野氏。「不快な思いをされた方に深くお詫びする」と陳謝する一方で、「事実誤認や誇張がある」とも述べた。今後については「今は残りの任期を全力で全うしたい」とした。

神奈川トヨタ自動車(株)の安藤社長(写真中央)から本村市長(同右から2番目)に招待券が贈られた。左から2番目がSC相模原の西谷社長

7・12 福島ユナイテッドFC戦 SC相模原 市民1千人を無料招待 神奈川トヨタ自動車(株)が協賛

 サッカーJ3・SC相模原は、7月12日(土)に相模原ギオンスタジアム(ギオンス/南区下溝)で行われる福島ユナイテッドFC戦を「相模原市ホームタウンデー(HTD)」として開催する。

 HTDでは協賛企業が同市在住・在勤・在学の1千人を無料招待(抽選)。今年は市内に9店舗を展開し、同クラブのパートナー企業の一つでもある神奈川トヨタ自動車(株)が協賛する。申し込みはクラブのHPから。締め切りは7月2日(水)。

 5月22日には(株)スポーツクラブ相模原の西谷義久代表取締役社長、神奈川トヨタ自動車(株)の安藤栄一 代表取締役社長、本村賢太郎市長らが参加し市役所で招待券の贈呈式が行われた。

 今季、積極的に選手を補強し「J2昇格」を目標に掲げて船出したSCは5月26日時点で勝ち点14で14位。対する福島は勝ち点18で10位に付けている。HTDの試合は過去2年、SCが逆転で白星を手にしている。贈呈式で西谷社長もこのことに触れ、「市民の後押しを強く感じた。声援を受けて劣勢だった試合をひっくり返した。リーグ後半戦早々の試合となる。J2昇格へ向けていい試合にしたい」などと話した。

 本村市長に招待券を手渡した安藤社長は「エンブレムの由来も相模原に因んでいる相模原愛に満ちたチーム。地元愛溢れる市民と勝利を分かち合いたい」と挨拶。市民を代表する形で招待券を受け取った本村市長は「72万市民で応援したい。こうした機会をいただき感謝したい」としたうえで、「まずは勝ってJ2をめざしてほしい。全国にSC相模原ここにありと示してほしい」などと話した。

ちから米穀の代表取締役、山下力氏

米価格高騰 相模原の米穀店が語る「異常事態」の深層 複雑に絡み合う問題と未来への提言

 記録的な米価格の高騰が続く中、江藤拓前農林水産省大臣が「米は買ったことがない」発言で事実上更迭され、小泉進次郎元環境相が5月21日、新農相に就任した。「コメ担当大臣」を自認する小泉農相が「6月初旬にも5kgあたり2000円台で店頭に」と発言するなど、米価格に多くの国民からの注目が集まっている。

 そこで相模原市内で古くから米穀店を営む3店舗に取材した。

高騰の原因と対応の不備

 米価格高騰は単一の原因でなく、複数の要因が絡み合って生じている。ちから米穀(中央区矢部)の代表取締役・山下力氏は「この高騰は昨年の収穫量が少なかったことが発端」と話す。例年より少ない米を農協、民間の卸売業者が取り合う形となり、相場を押し上げ、さらに市場の投機的な動きも価格を釣り上げた一因と山下氏は分析する。ライスショップきくや(緑区東橋本)の代表、大貫喜久雄氏は「猛暑、円安によるインバウンド客の急増で、米の消費量が増えたことも高騰の原因ではないか」と指摘する。

 備蓄米について山下氏は、精米工場の人手不足や労働時間制限、トラック不足により、生産された米がスムーズに市場に供給されず、小規模な米穀店にはほとんど届かなかったという。河本精米店(中央区淵野辺)の店主・河本修一氏は、「トラックがない、精米工場がない」と語り、物流インフラの脆弱性が品薄感と価格上昇を助長していると分析する。

綱渡りの経営と消費者の混乱

 河本氏は、昨年同時期の仕入れ価格と比較し、「大体2.5倍くらいになっている。1俵(60kg)1万4000円くらいだった米が5万円」と仕入れ価格の異常な高騰を証言する。1俵を精米すると約54kgになるため、1kgあたり926円、5kgなら4630円に達する。仕入れ費用だけでこの金額では、消費税や経費、利益を上乗せすると、店頭価格が大幅に上昇するのは避けられない。

 一方、世間には「もともと米の価格は安すぎた」「農家が儲からないから廃業者が出ている」との声もある。山下氏は「以前は農家の利益が少なく、農機具の購入をためらったり、儲からないから後継ぎが出ない話を聞いた」と、農家が厳しい状況にあったことを認める。

 大貫氏は米の適正価格を「理想は5kgで3500円ぐらい」と見積もる。「3000円台なら農家の人たちも生産を続けられるし、我々小売業者も売りやすい」と話し、「今は主食を麺類やパンに切り替える人も少なくなく、消費者の米離れが心配」と心情を吐露する。

業界の分岐点と消費者の選択

 山下氏や河本氏によると、業界内では昨春から米の生産量が低下し、現在の米価格の高騰を見越していたという。生産量の低下は酷暑による高温障害の影響が大きいが、減反政策による銘柄米の種子不足などの構造的な問題も影響している。河本氏は、「高温障害が続くから、これから先も2、3年はこの状態が続くだろう」と見通す。

 外国産米の輸入が増加する可能性も高い。山下氏は大手スーパーが「アメリカ産の米を仕入れて価格を下げている」と話し、海外で栽培された日本の品種に近い米も品質向上していると一定の評価をしている。「いい意味でも悪い意味でも、今が日本の米にとって分岐点」だと山下氏は語る。

 大貫氏はこの高騰が続けば、「最終的に日本の米が減っていく原因になるんじゃないか」と警鐘を鳴らしつつ、今後の政策や市場の動向が価格に与える影響に注目していると話した。