宮前区版【5月30日(金)号】
さまざまな意見が交わされた会議

宮前区地域デザイン会議 アートの力 街づくりに 芸術関係者ら意見交換

 宮前区の課題解決を目指す「地域デザイン会議」が5月26日、区役所で開催された。「アートでつながる宮前区」をテーマに、区内在住のイラストレーターやデザイナーら有識者10人が参加し、アートを通じた街づくりについて意見交換を行った。

 同会議は、区民の行政参加の機会を広げ、多様な意見を政策に反映することが目的。宮前区が主催し、昨年度から本格的に実施している。今年度は今回が初めて。

 総務省統計局の調査によると、宮前区は政令指定都市の行政区の中でも「文筆家・芸術家・芸能家の数」が上位にランクされており、アーティストとして活動する区民が多い一方で、作品を展示する場が少ないことが課題となっている。こうした中、昨年、区民が主体となり駅前のシェアオフィスで開催したアート展やマルシェが多くの来場者で賑わいを見せたことから、その可能性に期待が寄せられ、今回のテーマ設定に至った。

 会議では、参加者からアートの魅力や可能性について多くの意見が出された。アート専門の障害者通所施設を運営する大高玲さんは、障害のある人とない人が共に参加する展覧会の活動に触れ、「区別のない社会を実現する上で、アートは非常に魅力的」と発言。アーティストのKeppyこと武藤慧子さんは、落書きされたシャッターを子どもたちの絵で塗り替えた取り組みを例に挙げ、「大変好評で、アートには街を元気にする力がある」と語った。

 また、アートと連携可能な分野として、「空き地活用」「防災」「子ども食堂」「高齢者施設」「食育」など、参加者から多岐にわたるアイデアが提案され、その可能性の大きさが示された。

 会議に出席した齋藤正孝区長は、「有意義な意見が多く、議論をさらに深めたい」と強調。今夏予定している区役所でのアートイベントについて「区役所での展示をきっかけに、区内でアートがより身近なものとなり、新たなコミュニティーが広がっていくことを期待している」と述べた。

菅中学校に設置されたキーボックス(写真右)

市立小中学校など 施設貸出に新システム 利便性向上や負担軽減へ

 川崎市は4月1日から、市立小・中・特別支援学校167校で、新たな予約システムと無人のキーボックスを連動させた「川崎市学校施設利用システム」の運用を開始した。市は利用者の利便性向上や学校職員の負担軽減などに期待を寄せる。特別教室などを含めた施設の予約システムや、位置情報を確認できるキーホルダーを導入するのは、全国の自治体で初めて。

 学校施設の鍵は、職員が利用者に直接受け渡しをしていた。受付時間外に貸出対応をするケースもあるなど、紛失リスクの高さや教職員の負担が懸念されていたという。

 市は、これを改善し、施設を使いやすくするための取り組みとして、同システムの運用を開始。学校施設開放を実施している市内167校の通用門付近にキーボックスを設置した。

 利用者間で日程などを調整した上で、オンラインで各自が申請。予約が確定すると、キーボックスを開けるための暗証番号が送られてくる。この番号を利用日にボックスに打ち込むことで箱が開き、中に入っている鍵が受け取れる。このシステムを用いて、体育館に限らず、校庭や武道場、特別教室の予約ができるのは、全国の自治体で初めてだという。

 先行で実証実験を行った結果、市民にとっての利便性向上に加え、書類記入や管理、集計、報告作業、利用者からの問い合わせがなくなったことによる教職員の負担軽減の成果が見られた。運用から1カ月ほど経った菅中学校(多摩区)の山本新教頭は「教職員の負担軽減は如実。働き方改革の面から見てもありがたい」と話す。

 鍵には、管理者が位置情報を確認できる機能が搭載されたキーホルダーが付けられた。これも全国の自治体で初めての試みで、市教育委員会の担当者は「何時に誰が施設を開け、どこに鍵があるのかを全て管理できるため、強い安心を感じている」と力を込める。

 加えて、オンラインによる管理が可能になり、大幅な紙資源の削減にもつながったという。市担当者は「今後、開放されていない特別教室などのうち、市民利用に対応可能な場所を順次開放し、さらなる学校施設の有効活用を進めていきたい」と展望を語った。

相互協力を

 川崎市では1964年度から、学校施設を市民に開放している。施設の有効活用を図るため、22年に市民アンケートを実施。この結果などを踏まえ、24年2月に「学校施設の更なる有効活用に向けた実施方針」を策定。【1】もっと使ってもらう【2】使いやすくする【3】みんなで使う―の3つを基本コンセプトに掲げた。

 市は今後も地域内での「顔の見える関係構築」に注力する構え。市担当者は「日程などを調整する上で、利用者同士が譲り合いながら運営してもらうのが基本。相互協力のもと学校施設を活用してほしい」と話した。

鷺沼小学校のPTA会長に就任した 米山 奈美さん 有馬在住 47歳

PTA改革にまい進

 ○…「誰かが代表して行うものではなく、子どもたちのために『できる人が、できることを、できるときに』が基本。やらされているという間違ったイメージを払拭したかった」。会長就任にあたり、PTAの完全な任意加入を決断した。結果、会員数は6割に減ったが、「想定内」と意に介さない。「ここからどうやって仲間を増やすか、楽しさや必要性を発信していくかが使命」。会員増強策として打ち出したのが、人気イベントへの招待だ。あす開催のサイエンスショーは会員限定で保護者も参加でき、新規会員が増えた。

 ○…京都出身。親戚が営む商店街の理美容店では、近所の人たちと会話するのが日常だった。「物怖じしない性格はここで培われた」。同志社女子中高では聖歌隊に所属する一方、ハードロックのボーカルとしても活動。「英語で歌詞が書ける歌手になりたい」と大学を休学して英国へ。毎晩パブで歌う生活を続け、約3カ月で目標を遂げた。帰国後は大阪や東京で飲食業に従事。渡仏し、ソムリエ見習いとして修業したこともある。

 ○…緑と公園を求めて宮前区へ。第1子を出産後に孤独な育児に苦しんだ経験から、マンションの子育て世帯に、LINEを使った「井戸端会議」を呼びかけた。これが地域活動に目覚めた原点。2017年からPTA役員、昨年度は本部役員の副会長を担った。

 ○…自称「おせっかいおばさん」。2022年には人脈を生かし、飲食店などをプロモーションする会社を起業した。「やれるものは全部やろう」と、子どもたちが通う中学、高校でもPTAに携わるため、「本業が手につかない」と笑う。その明るさと行動力で仲間たちをけん引、社会問題化するPTAの改革に挑んでいく。

マルシェ

つながるサンデー盛況 向丘地区600人来場

 地域交流イベント「向丘つながるサンデー2025」が5月18日、向丘出張所で開催された。向丘地区連合自治会(石川閣会長)が主催。同地区が一体となり、住民同士の出会いや交流の場を創出し、地域活性化を図ることを目的としている。

 当日は、地域の約20団体が参加。オカリナやフラダンスなどのミニコンサート、木の工作などのワークショップ、スポーツ体験、飲食物を販売するマルシェなど多彩な催しが開かれた。

 会場には幼児から高齢者まで幅広い世代の約600人が訪れ、終日賑わいを見せていた。

 盛況を受け、石川会長は「多くの地域団体が参加してくれたことを大変嬉しく思う。イベントを通じて改めて『つながり』の大切さを実感した。こうした機会に新たな出会いが生まれ顔の見える関係づくりが広がってほしい」と語った。

ストーカー被害防止 県、識者交えシンポ 6月6日

 川崎区の女性遺棄事件を受け、神奈川県は「当事者目線のストーカー被害防止を考える」と題したシンポジウムを6月6日(金)、県庁本庁舎3階大会議場(横浜市中区)で緊急開催する。午後6時30分から8時まで。

 黒岩祐治知事や識者とともにストーカーやDV被害者の支援についての現状や課題、課題解決に向けた方策などについて考える。黒岩知事のほか、弁護士・野口杏子氏、公益社団法人アマヤドリ代表理事・菊池操氏、大石クリニック院長・大石雅之氏、元警視庁刑事・吉川祐二氏の4氏が登壇する。

 参加費は無料。定員は120人。手話通訳、パソコン文字通訳(要約筆記)も行われる。希望者は5月30日(金)までに専用フォームもしくはファクス045・210・8838で申し込む。問い合わせは県情報公開広聴課【電話】045・210・3672。

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この日釣り上げられた良型のアユ

多摩川のアユ 生育「まずまず」釣果に期待 解禁前に試し釣り

 アユ釣り解禁(6月1日)を前に、川崎河川漁業協同組合高津地区(竹仲密昭 地区長)が5月23日、毎年恒例の「試し釣り」を多摩川で行った。

4地点で実施

 この試し釣りは、多摩川におけるアユの遡上数や成長具合の調査を目的としたもの。当日は高津地区の組合員5人が、東名高速道路下から新二子橋までの計4地点で約3時間にわたって竿をふるった。今回の釣果は5人での合計35匹。サイズは平均14センチ程度で、最大は18センチ、52グラムだった。

遡上数の推移、順調

 同組合では増殖事業の一環として、毎年春にアユの稚魚を放流。一旦、海に出た稚魚が成長し、この時期に再び多摩川に遡上する。特に今年はこの遡上数が順調に推移しているといわれており、竹仲組合長は「試し釣りの結果も、数、サイズともにまずまず。生育状況はかなり良く今年はよい釣果が期待できるのでは」と話している。

 多摩川でのアユ釣りは基本的に「コロガシ」という手法が主流。近年では若者に人気の「ルアー釣り」も認められている。アユ釣りを楽しむには釣具店などで販売されている「遊漁券」が必要。ウェブサイトでの事前購入、現地購入もできる。詳細問合せは【電話】044・811・5127。

菅生青年同志会 「献血に協力を」 6月1日 JA菅生支店

 菅生青年同志会が6月1日(日)、JAセレサ川崎菅生支店で献血活動を実施する。

 菅生神社例大祭や毎年の献血活動に取り組む同会。当日は会場に献血バスを招き、協力者にはプレゼントも用意している。時間は午前9時から正午。午後1時30分から3時。

 輸血用血液の使用量が年々増加している背景を踏まえ、同会は「できるだけ多くの方に協力してもらえれば」と呼びかけている。

標語「歯みがきで 丈夫な体の 基礎づくり」 歯と口の健康週間スタート 6月4日から10日まで

 「歯と口の健康週間」が6月4日(水)から10日(火)まで行われる。歯と口の健康週間が6月4日からになったのは、昭和初期に日本歯科医師会が「6(む)4(し)」にちなんで、「虫歯予防デー」としたのが始まり。その後、「口腔衛生週間」や「口腔衛生強調運動」と名称が変わり、2013年からは現在の「歯と口の健康週間」となった。

 今年度の重点目標は「心と体を支える歯と口の健康づくり」。関係団体は「歯みがきで 丈夫な体の 基礎づくり」を標語に掲げ、乳幼児期から高齢期まですべてのライフステージにおける歯と口の健康に関する正しい知識を啓発し、適切なセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアを推進する。

 宮前区歯科医師会の中島信也会長は「かつては、主に虫歯予防に焦点が当てられていたが、近年では歯周病やその他の口腔疾患、全身の健康との関連性が注目され、歯と口の機能が健康寿命に貢献することが明らかになってきた」と話す。

お口の健康フェア

 歯と口の健康週間に合わせ、歯科保健知識の普及・啓発を目的としたイベントが6月1日(日)、川崎アゼリアサンライト広場(川崎駅直結)で開催される。時間は正午から午後3時まで。

 「お口の健康フェア2025〜心身を強くする大事な口腔ケア〜」と銘打った同イベントに参加するのは、共催する川崎市と市歯科医師会のほか、市薬剤師会、市歯科技工士会、市栄養士会、市食生活改善推進員連絡協議会、新東京歯科衛生士学校の7団体。

 会場では、各参加団体のブースや健康測定・歯科相談コーナーなどがあり、さまざまな角度から歯と口の健康について知ることができる。また、健康な歯を持つ人を表彰する「歯っぴい家族コンクール」「高齢者よい歯のコンクール」の表彰式も午前11時から実施される予定となっている。

 参加無料、申し込み不要。問合せは市歯科医師会【電話】044・819・4494、市健康福祉局歯科保健政策担当【電話】044・201・3182。

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風船を飛ばす手順を示す小川さん

戦後80年 戦禍の記憶【4】 宮前区在住 小川辰夫さん(97) 「風船爆弾で勝てるわけねえ」 「唯一の兵器」に祝杯も

 志願して旧日本陸軍の秘密戦研究施設「登戸研究所」で働いた。当時まだ16歳。働き始めの仕事は旋盤工だったが、ある時から同世代の少年たちと特別なミッションを任された。「風船爆弾」の試験飛行だった。

 「体が丈夫なやつ6人が千葉の一宮海岸に集められてね。でっかい風船を砂浜まで運んで、膨らませて。そいつをアメリカまで飛ばすんだって言われてね」

 化学兵器や偽札などと同様、風船爆弾は、登戸研究所で研究開発された日本陸軍の秘密兵器だった。「兵器」と言っても、和紙にコンニャクを塗り付けて仕立てた直径約10mの風船に、爆弾を仕込んだものだ。1944年11月から45年4月まで、計9300発をアメリカに向けて飛ばしたと言われている。

 小川さんたちは、その巨大風船が太平洋を渡りアメリカに到達するのかどうかを調べる「試験チーム」だった。車で運ばれてくる風船を数人がかりで砂浜まで運び、ボンベを使って膨らませ、はしごに乗って穴がないかどうかを点検。「穴一つ見つけるとサツマイモ1本もらえたよ。あれは愉快だったな」。1日に飛ばした風船は4個から5個程度。風船はぐんぐん高度を上げ、太平洋へと向かっていった。

 風船がアメリカに到着したことが確認されると、軍の幹部が海岸の街にやってきた。旅館の一室で幹部は言った。「風船爆弾は、わが国がアメリカを攻撃できる唯一の兵器だ」。大人たちは祝杯を挙げたが、「こんなもんで勝てるわけがねえ」と思ったという。「それから終戦まで、あっという間だったな」

 終戦の1週間ほど前、研究所では「証拠隠滅命令」を受けて大忙しだった。作業に追われながら「日本は負けたんだな」と確信したという。

 敗戦の年の12月、フィリピンなど熾烈(しれつ)な戦地を転戦した小川家の長男が復員した。やせ細り、ひどい身なりで自宅に現れた時、家族も「どこの乞食だ」と気付かないほどの形相だった。当時の兄の姿を思うたび、「涙が出るんだよ」と言葉を詰まらせる。「兄貴は戦争のことをほとんど話さなかった。戦争なんて、二度とやっちゃいけねえよ」

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今年で戦後80年。体験者が年々減少し、戦争の記憶が風化しつつある。当事者の記憶を後世に残すとともに平和の意義について考える。不定期で連載。

菅生分館 グループ交流発表会 6月1日 交流カフェも

 宮前市民館菅生分館で活動するグループによる発表会が6月1日(日)、同館集会室で開かれる。午前10時から午後2時。入場無料。企画運営は菅生分館利用者懇談会。

 当日は、自彊術の実技発表(自彊術 菅生)が10時から、オカリナ演奏(オカリナの風)が10時35分から、太極拳の実技発表(無極天生太極会 宮前)が11時10分から、民謡・舞踊の発表(志津香会)が11時45分から、手話の発表(手話サークル 宮前の会)が午後0時20分から、ハーモニカ演奏(宮前ハーモニカシャボン玉)が0時55分から。学習室では展示発表(宮前の歴史を学ぶ会)や交流カフェも開かれる。

 (問)菅生分館【電話】044・977・4781

トーク19区市民の会 金平茂紀さんが語る 6月6日 講演会

 ジャーナリストの金平茂紀さんを招いた講演会が6月6日(金)、宮前市民館大会議室で開かれる。午後2時開演、資料代500円が必要。

 トーク19区市民の会(田中光雄事務局長)が主催し、講演会のテーマは「未来は変えられる」。登壇する金平さんは、TBSのモスクワ支局長、ワシントン支局長、報道局長を歴任し、報道番組「筑紫哲也NEWS23」では編集長をつとめるなどテレビ番組でも活躍した。

 また、ハーピストの西村由里さんがオープニング演奏を担当。西村さんは横浜でハープ教室を主宰、演奏活動はグランドハープと小型ハープで行っているが、今回は小型ハープを披露する。

 問い合わせはトーク19区市民の会事務局(田中事務局長)【電話】090・1884・0296。

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プログラムは各種用意

市社協 夏休みにチャレボラ体験 参加無料「自分の成長に」

 川崎市社会福祉協議会などが主催する「夏休み福祉・チャレンジボランティア体験学習(チャレボラ)」が、7月20日(日)から8月21日(木)まで開催される。参加費無料。

 市内在住・在学の小学生から大学生までが対象。子どもや高齢者、障害のある人との触れ合いなど、参加したいプログラムを選んで体験ができる。担当者は「夏の思い出に残る体験を通し、自分の成長につなげてみませんか」と呼び掛ける。

 申し込みは6月2日(月)午前9時から。先着順で定員になり次第終了。

 詳細は二次元コードから。(問)同協議会ボランティア活動振興センター【電話】044・739・8718

麻生氏「聖地・溝口」に ブレイキンの若者ら、激励

 自由民主党の最高顧問・麻生太郎氏が5月20日にJR武蔵溝ノ口駅を訪れ、改札前で練習を重ねている「ブレイクダンス」(ブレイキン)の様子を視察した=写真。

 関係者によると、麻生氏の地元である福岡などでもブレイキンが盛んとなっている中、その「聖地」とされるエリアが溝口である事を知った同氏のリクエストで今回の視察が実現したという。

 当日、夕方過ぎに地元選出議員らと共に姿をみせた麻生氏は、次々と披露される若者たちの美技に見入り、時折「すごいね」「とんでもないね」などと感嘆の声。川崎市のブレイキン文化を築き、昨年、川崎市文化賞を受賞した石川勝之さんからの「(当地で)ダンス文化が広まった経緯」などについての説明に、耳を傾けていた。

 その後、武蔵新城駅そばのスタジオに移動し、「川崎から世界へ」を合言葉にプロダンスの「Dリーグ」に参戦している「KADOKAWA DREAMS」のスタジオを訪問。麻生氏は拍手を贈り選手らを激励。川崎におけるダンス文化の広がりを感じ取っていた。

無料ジュニアレッスン会 名門程ヶ谷CCが会場

 公益社団法人程ヶ谷基金が7月24日(木)と25日(金)、ゴルフ初心者・未経験の小学生を対象としたレッスン会を程ヶ谷カントリー倶楽部で開く。青少年育成のための公益事業で、参加費は無料。

 当日はプロコーチとして著名な井上透プロ、ツアープレーヤー田島創志プロ、同倶楽部所属プロらによる実技レッスン、3ホール程度のラウンドを体験する。雨天中止。定員各日30人(応募多数の場合は抽選)で、応募は程ヶ谷基金HPから応募用紙をダウンロードし郵送。6月29日必着。

 (問)同倶楽部【電話】045・921・0115

歯ブラシ選び 3つの基本

 多くの商品が並ぶ歯ブラシ売り場で、どれを選ぶべきか悩んだ経験がある人は多いのでは。日本歯科医師会が制作するウェブマガジン「歯の学校」によれば、歯ブラシ選びの基本は3つ。自分に合った一本を見つけることが予防歯科の第一歩という。

 1つ目は「使う目的」。「虫歯を予防したい」「歯周病が気になる」など、自身の口腔内の状態や目的に応じて選ぶことが肝心。2つ目は「ヘッドのサイズ」。自分に合った大きさを選ぶことが重要で、歯並びが気になる人や隅々まで磨きたい場合は、小さめのヘッドが適している。また、ヘッドの横幅が細いものは歯と歯茎の境目を磨きやすく、広いものは歯面に対して安定しやすいという特徴がある。3つ目は「毛の硬さ」。歯茎の状態に合わせて選ぶのが基本。健康な歯茎であれば「ふつう」、歯肉炎や歯周炎などで出血しやすい場合は「やわらかめ」、「かため」は汚れをしっかり落としたい、強い磨き心地を好む人に向いているという。

 この機会に、歯ブラシ選びを見直してみては。

市長に要請書を手渡す高橋会長(左)

福田市長に4選出馬要請 政治団体「先を読んだ市政評価」

 今年10月26日に投開票される川崎市長選挙に向け、市内各団体の代表者らによる政治団体「川崎の発展を考える会」が5月21日、現職の福田紀彦市長に4選への出馬要請を申し入れた。

 市長室を訪れ出馬要請書を手渡した同会の高橋章会長は「3期12年の実績、川崎の発展を考え先を読んだ市政を評価している」とし、市政運営の続投を求めた。福田市長は「市内を代表する各界の方からのご評価は素直に嬉しく、思いは受け止める」としつつ、「課題は山積しており重責」と話し、今後の議会で意思を示す考えを伝えた。

要請は「満場一致」

 同会は2017年に設立し、福田市長に出馬要請するのは同年と21年に続き3回目。現在は約200人が加盟し、4月の総会では、経済や教育改革など市政全般で評価する声が上がり、出馬要請は「満場一致だった」という。同会事務局顧問で元副市長の砂田慎治氏は「軌道修正する必要はないとの判断。市民市長を掲げているため、政党色のない団体が動くことが必要」と説明。多選批判については「弊害がないとはいえないが、議論はなかった」とした。

 当日は神奈川県宅建政治連盟の川崎3地区連盟も、「功績は顕著」とし出馬要請書を手渡した。

「気楽亭」の会場となる浄照寺

入場無料 浄照寺で演芸会 6月15日 「気楽亭」スタート

 鷺沼二丁目交差点そばの浄照寺(浄土真宗・お西)の本堂で6月15日(日)、演芸会が行われる。

 落語の起源は説法だと言われている。そこで同寺では「寺の本堂を話芸の道場に!」を掲げ、アマチュア落語家などを招いた演芸会を企画。「気楽亭」と題し、偶数月に実施する予定だ。

 初回のゲストは演芸集団「かわさき☆セブンスター」の千壱夜舞歌さん(落語)、川之家河童さん(同)、下神田克紫さん(ウクレレ漫談)。時間は午後3時30分〜5時。入場無料だが、「投げ銭はお気持ちで」。

 先着50人。申し込みは同寺ウェブサイト。問い合わせは【電話】044・855・2780。

会期が延長された企画展のチラシ

企画展「女の子たちの戦争」 登戸研究所 好評につき会期延長 「風船爆弾」注目集まる

 明治大学生田キャンパスにある平和教育登戸研究所資料館で開催中の企画展「風船爆弾作戦と本土決戦準備-女の子たちの戦争-」が好評につき、会期が3カ月延長されることが決まった。5月31日(土)で終了の予定だったが、8月30日(土)までとなった。

 今回の企画展は旧日本陸軍が「決戦兵器」と位置付け、1944年から45年にかけて登戸研究所で全力を挙げて研究開発していた「風船爆弾」について、風船づくりのために各地で動員された女学生たちの証言を交え、作戦計画の経緯からその顛末までを詳しく解説している。

 昨年11月20日に始まり、会期は半年間の予定だったが、市内外から来館者が絶えず外国人も増えるなど、予想外の反響が続いているという。昨年5月に発売された小林エリカさんの小説「女の子たち風船爆弾をつくる」(文藝春秋)が毎日出版文化賞を受賞するなど広く注目を集めたことで、作品で描かれた「風船爆弾」への関心も高まったようだ。

 山田朗館長による展示解説も追加で4回、開催される(要予約)。日曜〜火曜休館。問い合わせは資料館【電話】044・934・7993。

山田館長(右)とめいじろう=平和教育登戸研究所資料館提供

登戸研究所資料館 明治大学 来館者10万人達成 山田館長らが祝福

 今年で開館15周年を迎えた明治大学平和教育登戸研究所資料館(多摩区)の来館者が、10万人を突破した。10万人目は都内の私立高校に通う男子高校生だった。

 明治大学平和教育登戸研究所資料館は、戦時中に旧日本陸軍が偽札や化学兵器などの秘密兵器を研究・製造していた「登戸研究所」の史実を伝える施設として、2010年に開館した。

 来館者が10万人に達したのは5月16日。前日の15日に9万9995人となったため、スタッフらは「明日で達成する」と確信。16日は開館前から山田朗館長や大学の公式キャラクター「めいじろう」もスタンバイし、来館者を迎えた。

 午前10時の開館と同時に来場したのは、校外平和学習のために訪れた都内の私立高校の生徒たちだった。スタッフは間違えないよう、来館者一人一人にパンフレットを手渡し、16日の「5人目」の分にあらかじめ付箋を貼っていた。

 「おめでとうございます。10万人目です」

 スタッフが祝福すると、男子生徒は驚いた様子だったが、山田館長と「めいじろう」が「祝来館者10万人達成」と書いたパネルを手に登場すると、状況を理解し、笑顔を見せたという。

 登戸研究所が手掛けた兵器の一つに「風船爆弾」があるが、昨年11月から続く企画展「風船爆弾作戦と本土決戦準備-女の子たちの戦争-」が好評という。昨年5月、風船爆弾をモチーフにした小説が発売されヒットした影響もあり、来館者が明らかに増加したという。2023年11月の9万人達成から1年半で10万人達成となった。

 山田館長は「これからも戦争と平和について多角的に、わかりやすく伝えていきたい」とコメントした。

総務委員会の災害時対応訓練(議会事務局提供)

委員会のオンライン開催 川崎市議会 育児や介護等に拡大

 川崎市議会は、新型コロナのまん延と大規模災害が発生した場合に限って認めていた委員会のオンライン開催要件を、妊娠や育児、介護等にも拡大し、4月1日から運用を開始した。

 今年3月19日の本会議で「川崎市議会委員会条例」の改正案を議決。妊娠や育児、介護やけがなどのやむを得ない理由がある場合、常任委員会に市議がオンラインで出席できる。

 これまでは新型コロナウイルスなど重大な感染症のまん延防止のためか、大規模災害の発生時に限り、常任委員会へのオンラインでの出席が認められていた。しかし2023年2月7日付の総務省通知で、「育児・介護等の事由をはじめ、具体的にどのような場合にオンラインによる方法で出席を可能とするかは、各団体において判断される」ことが示された。

 さらに市議会では昨春に発足の「女性議員ネットワーク会議」がオンライン開催の拡大を求める政策提言をまとめ、昨夏に正副議長に提出。これを受けて各会派による「検討プロジェクト」を立ち上げ、話し合いを続けていた。

 「女性議員ネットワーク会議」の会長を務める山田瑛理市議(川崎区)は、子育て中の議員が子どもの発熱などで委員会を欠席する場合など、「オンラインなら出席できるはず」と考えていたという。運用拡大について、「提案を議会全体で後押しして頂けた。子育て世代や介護中の議員にとって選択肢が増え、家庭と政治活動を両立する環境がさらに整ったと思う」と喜びを語った。

パブリックビューイングの案内イメージ

GO!GO!!フロンターレ

一緒に試合観戦だわん!

 サッカーJ1・川崎フロンターレは5月31日(土)、愛犬と一緒に試合観戦ができるパブリックビューイングを、U等々力で開催する。

 試合は明治安田J1リーグ第19節 サンフレッチェ広島戦(アウェイ)。午後5時30分キックオフ。全国でペットショップを展開する、ペットプラスの協力のもと、愛犬と一緒に観戦できる特別エリアを用意。家族や友人と、アットホームな雰囲気で観戦を楽しめる。

 ほかにも特別企画として、愛犬向けのグッズ販売や、思い出の一枚を撮ることができる記念撮影スポットを設置。散歩体験では、広々としたスタジアムのトラックを、リードをつけて一緒に歩くことができる。

 入場無料。午後4時半開場。雨天決行。愛犬同伴の場合の観戦エリアは、バックスタンド北側となる。おむつの着用のほか、初年度ワクチンプログラムと狂犬病予防接種が済んでいることが参加条件。詳細は同スタジアム【電話】044・722・0303。

画像はいずれも川崎フロンターレ