旭区・瀬谷区版【6月5日(木)号】
集まった大勢の観客とともに優勝を喜ぶ選手たち※ジュニアサッカーWeeklyより写真提供

瀬谷区のサッカークラブ 県ユースで初の栄冠 1年前の“忘れ物”奪取

 瀬谷区を拠点とする「瀬谷インターナショナルフットボール」(SIF/土肥(どひ)賢太代表)が、「第40回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 神奈川県大会」(4月12日〜5月18日)に出場し、創立11年で初の優勝に輝いた。決勝戦は「忘れ物を取りに行け」をスローガンとして、準優勝だった昨年の先輩たちのユニフォームで臨み、勝利を手繰り寄せた。

全員でハードワーク

 SIFは2014年に発足。現在は幼稚園児から中学3年生まで、約500人が所属している。神奈川県U―15リーグでは2部で戦う。

 土肥代表によると、今シーズンのチームは全員が粘り強くハードワークできる点が強み。試合の最後まで集中力とプレーの強度を落とさないよう、技術や体力、メンタルに磨きをかけている。

 今年1月の新体制スタート時には、選手たち自ら「日本一」を目標に掲げた。「県で優勝していないチームが全国優勝を目指す。そのためには、できることを全てやる覚悟が必要」と土肥代表。選手たちはチームでの練習に加えて、体重や就寝・起床時間の管理などを行い、ベストコンディションで試合に臨めるよう徹底した。

先輩のユニ着用

 同大会は県サッカー協会などが主催し、県クラブジュニアユースサッカー選手権も兼ねる。約100チームがトーナメント戦で争った。

 県U―151部リーグのチームを3度破り、勝ち進んだSIF。横須賀シーガルズFCとの決勝戦に向けては、1年前に同じ舞台で惜敗した先輩たちの"悔しさ"とともに戦おうと、ユニフォームを貸してもらえるようOBに打診。2日ほどで20枚以上が集まった。

 1500人以上の観客が詰めかけた決勝戦は、序盤から試合が動いた。開始1分、フリーキックのチャンスからDF・阿部楓キャプテンがヘディングで先制。前半中盤に1点を奪われて追いつかれるも、後半から途中出場したFW・苅部海斗選手がコーナーキックからゴールネットを揺らし、勝ち越しに成功。2対1で勝利し、悲願の初優勝をつかんだ。

 DFの山内都聖(とあ)選手(3年)は、自身と同じFC南瀬谷出身の先輩のユニフォームで出場。「一緒にプレーしていたので、いつも以上に気持ちが盛り上がりました。優勝できてうれしいです」と喜ぶ。また、「チームみんなが仲良くて、結束力が強いからこそ優勝できました」と大会を振り返る。

日本一見据える

 SIFは6月7日から開かれる関東大会に出場する。3回勝てば、全国が決まる。「県で立ち止まらず、全国でトップになるために必要なことを続けたい」と土肥代表。山内選手は「これまで以上に良い準備をして、高みを目指していきます」と日本一を見据えた。

表彰を受けた小磯会長(左)と酒巻さん

旭交安協が関東表彰 酒巻さんも功労者に

 一般財団法人 旭交通安全協会(小磯守会長)と同協会の酒巻和雄さんが5月16日、関東管区警察局長と関東交通安全協会連合会会長の連名表彰を初めて受けた。事故防止などに長年尽力してきた点などが評価された。

子どもの安全に貢献

 同連合会によるこの表彰は関東10県と東京都の協会・個人を称えるもの。2025年度は29協会、功労者206人、優良職員49人が対象で、埼玉県で式典が行われた。

 春や秋の交通安全運動キャンペーンなどを通じて、事故防止を啓発している同協会。高齢者向け教室や、地域の祭りの交通整理なども行う。

 特に注力しているのが、旭警察署の指導のもと区内25の小学校で開いている「はまっ子交通安全教室」。校庭に横断歩道や交差点を線引きし、実際の道路に近い環境を再現しながら、子どもたちに一時停止や左右の安全確認を身に付けてもらう取り組みだ。ダミー人形を用いた巻き込みや衝突の実験を通じて、事故の怖さも伝えている。

 以前は12月頃まで開催していたが、新入生が少しでも早く安全に通学できるようにと、現在は4月から7月にかけて集中的に行う。小磯会長は「学校との事前打ち合わせも含めて、連日予定が入っています」と充実した表情で話す。

 21年10月には、25年3月の免許更新手数料のキャッシュレス化を見据えて、組織を法人化。これまで行っていた収入証紙の販売や対面での加入促進ができなくなることから、会員制度も見直した。役員らによる事業所や自治会・町内会、個人などへの地道な訪問活動が功を奏し、現在の特別会員と協力会員は300を超えている。

 受賞について小磯会長は、「私たちの取り組みを認めていただき、うれしい。キャッシュレス化に伴う財政難を、皆さんの協力で乗り越えることができた証し」と喜ぶ。また、「旭区内の事故が1件でも少なくなるよう、これからも活動していきます」と力強く意気込みを話した。

法人化に尽力

 交通指導員として11年、理事として3年半活動している酒巻さんは、同協会で4人目となる功労者に選出。これまでは主に、はまっ子交通安全教室や二輪車教室の開催、子ども自転車県大会の出場校の指導などに携わってきた。また、同協会の法人化にあたっても、現副会長で事務長の大野功さんとともに定款づくりなどに尽力した。

 式典では神奈川県の功労者代表として表彰状を受け取った酒巻さん。また、妻の美知子さんにも感謝状が贈られた。受賞を受けて酒巻さんは「これまでの取り組みを今後もしっかり継続していきたい」と話した。

ロケ地として旭・瀬谷区が用いられた映画の主演を務めた 船ヶ山 哲さん 旭区二俣川出身 49歳

「挑戦したい」を大事に

 ○…旭区や瀬谷区をロケ地に使用し、4月にサンハートで上映会を行った映画「鉛筆と消しごむ」の主演を務めた。滋賀県で生まれ、幼少期に二俣川へ移った。地元にある合気道の道場に通うなど、思い出深い地域だ。「地元での撮影、上映はずっとやりたかった。上映会に知り合いも呼べて嬉しかった」

 ○…中学生の時に、テレビを見て俳優に憧れた。養成学校へ通うも、「芸能界とつながってないと感じた」。その後は業界への入口を探りながらも、サラリーマンなど職を転々。「パフォーマンスの技術を得ることで、芸能界への扉を見つけたい」と始めたスプレーアートで映画に関わる機会に恵まれ、関係者との縁もあったことから、45歳頃から俳優としてのオファーも来るように。これまで30本ほどの映画やドラマに出演してきた。「演技に自信があるわけではなかった。セリフが飛んでしまうことも多く、楽しいと思える余裕はなかったな」

 ○…役者以外にも、会社経営や歌手、本の執筆など活動は多岐にわたる。昨年発行した、自らの飼い猫とのエピソードを元にした小説「捨てられた僕と母猫と奇跡」は10万部超えのベストセラーとなった。「知名度を上げて芸能界への道を見出したいという思いもあった。なんでも挑戦したいと思ったら行動に移してきた」。それでも現在は俳優活動に注力する意気込みだ。「人の人生に影響を与え、分岐点になれる仕事なんです」

 ○…カナダに家族や飼い猫と住んでいるが、今は単身赴任。映画出演でスケジュールは埋まっている。「演技は難しく大変。今でも毎回心が折れそうになる」。息抜きで温泉や旅に行くというが、「セリフを覚えることに時間を使ってしまう」と苦笑い。

表彰式であいさつする綱島会長

瀬谷区歯科医師会 歯と口の健康を啓発 高齢者表彰、フェスタも

 瀬谷区歯科医師会(綱島裕之会長)が5月25日、「歯と口の健康週間」の啓発事業を瀬谷区役所で開催した。

 この催しは、6月4日の「むしば歯予防デー」に先駆けて実施されたもの。各歯科医院の推薦を受けた高齢者が「お口の健康管理優秀者」として表彰され、賞状と記念品が贈られた。

 「歯っぴーフェスタ」と題して、未就学児のむし歯のリスク判定テストや、フッ化物塗布、歯科相談なども実施。輪投げや釣り、的当てなどの縁日プログラムもあり、小さな子どもをはじめ、多くの来場者で賑わった。

 綱島会長は「おいしく食事を召し上がっていただくために、むし歯や歯周病が進行する前に受診することや、お口の健康の大切さをお伝えする意義があるイベントとなりました」と手応えを話していた。

アジサイや史跡を堪能 せや・ガイドが21日に

 区民グループ「せや・ガイドの会」(竹見修二会長)が6月21日(土)、瀬谷区のアジサイの名所や大和市の史跡などを巡るウオークイベントを開催する。

 21日は瀬谷駅北口で午前9時から15分間、参加を受付。開花の時季だけ開放される川口邸、境川沿いの瀬谷本郷公園など、瀬谷区のアジサイの名所を散策する。大和市指定文化財の梵鐘がある仏導寺、1500年以上の歴史のある深見神社などにも足を運び、大和市文化創造拠点・シリウスで正午ごろに解散。解散後は、大和骨董市を楽しむこともできる。

 コースは全長5Kmほど。申込不要、参加費1人300円(資料・保険料など・当日集金)。飲物、雨具などは各自持参。当日午前7時台のNHKテレビで、横浜市の午前中の降水確率が60%以上の場合は中止。

 問い合わせは竹見会長【携帯電話】090・3900・6469へ。

今宿町のらんらん食堂 感謝込め3周年企画 22日、放デイとコラボ

 旭区の今宿地域ケアプラザ=今宿町2647の2=で定期開催されている「らんらん食堂」。3周年を記念したイベントが6月22日(日)に同ケアプラザで行われる。午前11時〜午後1時30分(注文受付は1時終了)。

 年齢に関わらず誰でも利用できる同食堂は2022年6月、ボランティアが今宿地区センターで開始。現在は同ケアプラザを会場に毎月第4日曜日に開かれており、集いや世代を超えた交流の場所になっている。

 3周年イベントは、放課後等デイサービス・児童発達支援のワンステップスマイル二俣川教室とのコラボ企画という位置付け。当日はバルーンアートを体験できるほか、風船で作ったフォトスポットで撮影を楽しめる。ランチはハッシュドビーフ(コーヒー・デザート付き)で、大人500円、高校生以下100円。限定100食。

 「皆さまの温かい応援とご支援のおかけで、3周年を迎えることができました」と主催者。(問)若田さん【携帯電話】090・9833・3715

鋼管ポール防犯灯

鋼管ポール防犯灯 全数点検で安全確保へ 市内に約1万8千灯

 横浜市は6月から、市が管理する鋼管ポール防犯灯約1万8千灯の全数点検を始める。設置から年数が経過して劣化したものが増加していることが見込まれ、安全確保のため状態に応じて撤去や移設を進める方針だ。

 市が管理する防犯灯は、全体で約18万灯。電柱に灯具をつけた電柱共架型と、鉄製のポールに灯具をつけた鋼管ポール型の2種類がある。2025年度は不具合への対応や維持管理などに、約6億5千万円の予算を計上。そのうち約6855万円を点検にあてる。

 市内各地に約1万8千灯がある鋼管ポール型は、もともと自治会町内会が管理していたが、16年度に市へ移管。日常での点検は自治会町内会へ協力を呼び掛け、情報提供に応じて市が故障時の修繕などを行っている。

 自治会町内会ごとに設置された経緯から、設置年度やポールの規格、設置場所、劣化状況などはそれぞれ異なる。市では状態を確認するため、21年度に約1870万円の予算で全数点検を実施。穴開きや傾きが大きいなど特に劣化が著しかった約100本を21・22年度に、ある程度劣化が進んだ約500本を23・24年度に撤去・移設した。

 市市民局によるとこれまでに人身被害は出ていないものの、ポールが倒壊した事例もあるという。「全てのポールが同じ状態ではないので、前回の点検後に急に劣化が進む場合もあると思う」と同局担当者。安全確保のために二度目の全数点検に至った。

穴があれば撤去

 点検対象は、ポールに黄色のプレートや銀色のシールがついている。来年1月までを目処に市内全域で、青い腕章をつけた点検業者がポールの錆や傾き、変色などの状態を順次点検する。結果は全体の点検後に地域へ伝えるが、穴が開いたものなど劣化が著しい場合はすぐに撤去する。

 撤去の場合は、近隣の電柱への灯具の移設や建て替えなどを検討。市が設ける「地域の防犯力向上緊急補助金」を活用したセンサーライトの整備も含め、地域の状況に応じた対応を進めていく。

 同局担当者は「地域の皆さんには日頃から防犯灯を見守っていただき、傾きなど異変に気づいたら早めに知らせてほしい」と呼び掛けている。

発見について語る森田さん(左)と竹中さん

市電保存館(磯子区) 「世紀の大発見」初公開 100年以上前の乗車券金型

 100年以上前の横浜電気鉄道時代の路面電車の乗車券の金型が、横浜市電の元車掌だった故人の家からこのほど見つかった。処分に困っていた家族が市電の研究などを行う「しでんの学校」に相談したことをきっかけに、これまで確認されていなかった貴重な乗車券の金型ということが発覚。「世紀の大発見」として、横浜市電保存館=磯子区滝頭=で初公開されている。

 今回新たに発見されたのは、横浜電気鉄道時代の縦3cm、横4・8cmの「五銭乗車券」の金型など9点。片道運賃4銭に通行税1銭が課税されていること、乗車券の中央に横浜電気鉄道(1904〜21年)の社紋があることなどから、1911(明治44)年から21(大正10)年まで使用された乗車券の金型とみられる。

 中区在住の鈴木久美子さんが2023年秋頃、長年市電の車掌を務めた父の部屋で探し物をしていた時に、引き出しから古いボール紙の箱に入った金属を見つけた。ずっしりと重く、年月日が書かれているため、市電のものかもしれないが、どこに相談していいか、どう処分していいか分からないまま一年が経過。そんな時にタウンニュースで「しでんの学校」がイベントに出展する記事を見て金型を持参した。

 その日のことを「しでんの学校」の森田満夫さんと竹中洋一さんは、「見てすぐ大変なものだと思った」と振り返る。しでんの学校などによると市電に乗る場合、乗客が車内で車掌から乗車券を購入し、降車時に回収箱に投入されていたこともあり、紙の乗車券の現物はほぼ確認できていないという。元横浜都市発展記念館の学芸員で鉄道の歴史などに詳しい岡田直さんは「乗車券の原版となる金型の発見は意義が大きい」とする。

偶然重なり世へ

 なぜ車掌の鈴木さんの父が金型を持っていたのか――。森田さんと竹中さんは「いま市電保存館がある場所は元車両工場で、乗車券の印刷所があったので、何かのきっかけでもらったのでは」と推測する。鈴木さんは「父が生きていた時には見たことも聞いたこともなかったが、大事なものと分かり処分しなくてよかった。皆さんが明るみに出してくれた」と喜んだ。

来年4月まで展示

 横浜市電保存館の武藤隆夫館長は、「横浜電気鉄道時代のものは、ほとんど現存しておらず、大変貴重な『世紀の大発見』だと思う。市電に関する昔のものをお持ちの方がいたらぜひ相談してほしい」と話す。

 展示は来年4月21日まで。様々な年代の乗車券・乗換券の金型の実物8点と解説パネルが展示されている。平日は午前10時から午後4時、土日祝は9時30分から5時、水・木曜定休。入館料は大人(高校生以上)300円、3歳から中学生100円。(問)同館【電話】045・754・8505。

神奈川県議会 委員会構成を決定

 神奈川県議会は5月26日、委員会構成を決定した。旭区と瀬谷区選出議員の所属は以下の通り(敬称略)。

旭区

▽須田幸平(立民)/厚生常任委員会(副委員長)、社会問題対策特別委員会、神奈川県国土利用計画審議会委員、予算委員会(理事)

▽磯本桂太郎(自民)/環境農政常任委員会、神奈川県内広域水道企業団議会議員、神奈川県児童福祉審議会委員

▽小野寺慎一郎(公明)/環境農政常任委員会、神奈川県観光審議会委員、予算委員会(副委員長)

瀬谷区

▽田村雄介(自民)/文教常任委員会、社会問題対策特別委員会(委員長)、神奈川県屋外広告物審議会委員

横浜市 高齢者の見守りに助成 民間サービス利用に月1千円

 横浜市が高齢者の在宅での見守り・安否確認支援として、民間のサービスを市民が利用する際に月額1000円を助成する事業を始めた。

 市内では高齢夫婦世帯、高齢単独世帯数が増加し、2040年には市内全世帯数の3分の1を占めると見込まれている。市はこれまで、固定電話回線を活用した「高齢者あんしん電話貸与」事業を実施してきたが、携帯電話の普及や民間で様々な見守り機器が増加してきたことを受け、見直しを行った。

 対象者は、市内在住の65歳以上で一人暮らしの人。登録事業者が提供する見守りサービスの月額費用について月1000円を助成する。初期費用は対象外。所得制限や助成期間の制限はない。

 対象機器は、ボタンを押すと警備会社に緊急電話連絡されるものや、人感センサーに一定期間感知がないと登録連絡先にメールされるものなど6種類。助成活用で月々の自己負担額は機種により100円から2000円ほどになる。

 機器選定についての相談や問合せは、各区の高齢・障害支援課【電話】045・954・6125(旭区)、【電話】045・367・5716(瀬谷区)。

岡村三郎氏

参院選 無所属・岡村氏 出馬へ 75歳、相模原の会社社長

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)に自動車部品製造会社社長の岡村三郎氏(75)が無所属で立候補すると表明した。

 岡村氏は輸入半導体商社を経て1994年、相模原市に「オーエス精工」を設立し、現在も社長を務める。5月21日の会見で「今の国会議員は世の中を変えられない。EUのようにペットを飛行機内に持ち込めるようにしたい」と述べた。

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横浜市長選 自民が独自候補擁立を断念へ

 任期満了に伴う横浜市長選(7月20日告示、8月3日投開票)で自民党が独自候補の擁立を断念する方針であることが6月3日に分かった。同日に中区で自民党横浜市連大会が行われ、大会終了後に市連会長の佐藤茂市議が記者団の取材に対して明らかにしたもの。

 市長選に向けて、自民党市連は昨年から検討チームを作って候補擁立を模索していた。佐藤氏は断念の理由を「時間がなかったことと適任者がいなかったため」と説明。「選挙に勝てるような候補者でなければ出すことはできない」とも述べた。

 自民党の一部市議は5月25日に山中竹春市長と面会している。山中氏は市長選への態度を公表していないものの、市会定例会最終日の6月5日に再選出馬を表明するものとみられている。

 佐藤氏は山中氏について「出馬宣言をすれば、有力な候補者となる」とし、山中氏から支援要請があった場合には「検討する」とした。しかし、党内には山中氏に批判的な市議がいることから「きちんと議論して、合意形成を図っていく」と語り、前回の市長選で市議団が2人の候補をめぐって分裂した反省を踏まえ、「一枚岩」で臨むことを強調した。また、前回選では共産党が自主的に山中氏を支援していたが、仮に今回も支援する場合は「同じ支援体制に入ることはあり得ない」とした。

 佐藤氏は、市連大会のあいさつでは市長選について、「現在も協議の真っ最中」と述べ、独自候補擁立断念には触れていなかった。佐藤氏の記者団への発言について、大会に参加していた市議は「断念というのは、踏み込み過ぎでは」と驚いていた。

選手宣誓する村本選手

神奈川県の親善交流ジュニアリーグ野球大会が開幕 熱戦の火ぶた切られる 旭・瀬谷からは12チーム

 「第19回親善交流ジュニアリーグ野球大会」が5月24日に開幕。神奈川県や東京町田市の60チームが11月の決勝戦に向けて熱戦を展開する。

 神奈川県親善交流ジュニアリーグ野球連盟が主催する、小学校4年生以下の大会。10の予選ブロックと2つのエリアトーナメントを経て、優勝決定戦を行う。

 開会式は24日に神明台球場で開催。出場チームの選手たちが入場行進し、前回優勝の平戸イーグルス(戸塚区)から優勝旗が返還された。

 選手宣誓に立った東(あずま)スターズ(泉区)の村本唯選手は「今日まで厳しい練習を頑張ってきました。監督、コーチ、家族への感謝の気持ちを忘れずに、楽しく一生懸命プレーすることを誓います」と力強く声をあげた。旭区と瀬谷区の出場チームは以下の通り。

▽旭区/今宿東キングローズ、都岡今宿ライオンズ、若葉台リトルバーズ、白根ファイターズ、白根台ジャガーズ、横浜白根BC、横浜ECPベースボールクラブ、横浜ECPベースボールクラブ B2

▽瀬谷区/レッドホープス、本郷ムサシ、オール三ツ境、南瀬谷ライオンズ

「ライ」(左)と母親の「イッちゃん」=提供:よこはま動物園ズーラシア

よこはま動物園ズーラシア ホッキョクグマの親子、5月から公開中

 「よこはま動物園ズーラシア」=旭区上白根町1175の1=でホッキョクグマの子どもである「ライ」が5月から一般公開されている。

 ライは、母親の「イッちゃん」と父親の「ゴーゴ」の間に、昨年11月18日に生まれた。

 現在、イッちゃんと一緒に午前9時30分から正午まで公開中。混雑が予想されることから、ホッキョクグマ展示場の周辺は一方通行となっている。オージーヒルグリルレストラン側から観覧列に並ぶ。整列は午前11時30分に締め切り。混雑状況によっては、早く締め切る場合あり。

 同園担当者は「観覧時間が限られていることから、同じ場所にとどまっての写真撮影はご遠慮いただき、譲り合ってご観覧ください」と呼びかけている。

命日に合わせ、畠山重忠に思いはせる 6月21日 横浜市旭区各所でイベント

 横浜市旭区ゆかりの武将・畠山重忠の命日である6月22日に合わせ、21日(土)に区内各所でイベントが開催される。

史跡を巡る

 「旭ガイドボランティアの会」は「これが旭区!発見ウオーク 畠山重忠公の史跡と旭区を貫く3本の筋を廻る」を開催。相鉄線鶴ヶ峰駅改札に午前8時30分から9時に集合し、畠山重忠公碑や薬王寺、六ツ塚などを訪れ、白根公園や帷子川親水緑道を通り、午後0時30分頃に鶴ヶ峰駅で解散する。約6Kmのコース。

 参加費500円。小雨決行、荒天中止。定員50人。申込みは6月13日(金)必着でコース名と参加希望者全員の氏名、年齢、性別、郵便番号、住所、電話番号を記載しメール(asahi_guide@outlook.jp)か同会【携帯電話】090・3698・1211。

絵巻を楽しむ

 万騎が原地域ケアプラザ=万騎が原4=では「重忠820書く」を実施。地域住民有志主催。

 当日は、旭区の清来寺が所蔵する重忠にまつわる絵巻「夏野の露」のレプリカを鑑賞するほか、重忠ゆかりの言葉を筆で書く(書道道具持参)。

 午前10時から午後0時30分。参加費無料。申込不要。問合せは同ケアプラザ【電話】045・362・3354。

筒香選手のポスター

ベイスターズ 筒香選手ら環境行動呼びかけ 市内1100カ所にポスター

 横浜市は6月の環境月間に合わせ、プロ野球横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手らが市民に環境行動を訴えるポスターを市内約1100カ所に掲出する取り組みを6月から行う。

 ポスターには、筒香選手と竹田祐選手、桑原将志選手が登場。それぞれ、環境行動を呼びかけるメッセージが記されており、筒香選手は「常に考えている。地球のために、自分にできること。」と、日々の行動を推奨している。

 これらのポスターは市内の公共施設や学校内に9月末まで掲示されるほか、地下鉄関内駅の1番出口付近には6月2日から8日まで大型ポスターが登場する。

 3選手のサイン入り色紙とボールが計6人に当たる市内在住者対象の環境に関するアンケートを6月1日から30日まで実施。回答は電子申請システムを通して行う。

 市は「ポスターが多くの人の環境行動につながるきっかけになれば」と期待している。

神大横浜キャンパスで中村さんの報告を聞く参加者

「山下ふ頭再開発に市民の意見を」 シンポジウムで市民団体訴え

 山下ふ頭の再開発について考えるシンポジウムが5月31日に神奈川大学横浜キャンパス=神奈川区=などで行われた。

 再開発をめぐっては、林文子市長時代にIR(カジノを含む統合型リゾート)誘致を計画していたが、2021年の市長選で当選した山中竹春市長が計画を撤回。市はその後、再開発に関する市民意見募集を実施し、23年8月から都市計画の専門家らによる検討委員会が議論を始めた。24年12月に緑化空間の創出や経済活性化を目的にした施設の導入などを盛り込んだ答申をまとめて市長に提出。市は今後、事業計画案を策定する。

 シンポジウムは神奈川大学法学研究所が主催し、約30人が集まった横浜キャンパスのほか、登壇者をオンラインで結ぶ形で行われた。

 横浜キャンパスでは、市民団体「市民による市民のための山下ふ頭を求める会(準備会)」の代表を務める中村寛三さんが報告を行った。同会は、市民が声を上げたことでIR撤回を掲げた山中市長が誕生した経緯を踏まえ、山下ふ頭再開発でも市民意見を尊重すべきとの姿勢で活動している。

 中村さんは検討委員会の答申を「短期的な商業的開発と中長期的な市民生活の豊かさを追求するまちづくりという両立しない方向性を無理矢理まとめたもの」と批判。市が事業計画案を策定する際は市民参画を保証する委員会を設置すべきと主張した。8月の市長選後に計画案が出るとの見方を示し、それまでに世論を喚起したいとした。今後、市長選立候補予定者に再開発に関する質問を行うことも検討しているという。

 シンポジウムではほかにも、まちづくりの専門家らが土地利用のあり方や港湾機能の活用などの観点から意見を述べた。

会見で市長選について語る山中市長

山中市長、再選出馬は「適切な時期に判断」 自民市議との面会は認める

 横浜市の山中竹春市長は5月30日の定例会見の中で、次期市長選(7月20日告示、8月3日投開票)について、「出処進退は適切な時期に判断したい」と述べた。

 市長選をめぐっては、山中氏が25日に市会最大会派の自民党市議団の一部議員と面会し、再選出馬の意向を伝えたとする報道が26日以降に相次いでいた。28日の市会本会議では、議員から報道に関する質問があり、「報道は事実」と答え、面会は自民党側からの要望だったとしていた。

 定例会見では記者から報道について問われ、山中氏は「会ったことは事実」と答えたものの、出馬意向の伝達は、「相手のあることだから回答は差し控える」と面会時の内容は明らかにしなかった。その上で市長選への立候補は「適切な時期に判断したい」とした。また、自民党との面会以降、他党とは会っていないとした。

 一連の報道を受け、4年前の市長選で山中氏を支援した立憲民主党のある市議は「市長が先に自民党に話をするのは順番が違うのでは」と語り、市会で自民党と歩調を合わせることが多い公明党の市議も「事前に自民党から何も聞いていない」と述べ、ともに山中氏や自民党がどう動くかを読み切れないとしていた。

贈呈式に出席した関係者

若手経営者団体が横浜市社会福祉基金に寄付

 横浜エリアの若手経営者らによる団体「横浜スマイル」が5月22日、チャリティーゴルフコンペで集めた25万5200円を横浜市社会福祉基金に寄付した。寄付金は市内のこども食堂の運営支援などに活用される。

 同基金は2010年度に創設。市が行う社会福祉や青少年の育成に関する事業の向上などを目的としている。

 横浜スマイルの村松佑樹さん、錦織大さん、永島友樹さんの3人は、22日に横浜市庁舎を訪問。平原敏英横浜副市長から感謝状が贈呈された。村松さんは「地域の架け橋になるような活動を続けていきたい。今回の寄付をゴールにするのではなく、これからも誰かの力になれる取り組みを広げていければ」と今後の展望を語った。

医療リテラシーの向上を図る職員

横浜市 「あんしん救急教室」が6月始動 児童に救急車の適正利用など発信

 横浜市消防局は6月から、小学生を対象とした「あんしん救急教室」を市立小学校で順次開催する。児童や保護者に救急車の適正利用などを呼び掛けることが目的。

 同局によると、横浜市内の救急出場件数は2022年に24万4086件、23年に25万4636件、24年に25万6481件を記録し、3年連続で過去最多を更新。24年は2分3秒に1回の頻度で救急車が出場し、市民15人に1人が救急車を利用したことになった。

 同局は出場件数の抑制のため、救急を要する事態の予防や119番通報の適正利用を呼び掛ける機会を模索。「子どもに情報伝達することで、保護者も医療リテラシーなどについて考えるきっかけになる」と考え、市立小学校を対象とした「あんしん救急教室」を企画する運びとなった。

 市内334校(24年度時点)での開催に向けて今年2月、横浜市民防災センター=神奈川区=で試験実施。消防職員が横浜市の救急隊の数や出場件数について冊子やクイズを交えて紹介し、医療資源の効率的な利用促進を訴え掛けた。また、病気やけがを未然に防ぐことで救急車の出場数を減らし、本当に必要としている現場に出場できることを説明した。

 そのほか、意識障害や呼吸困難、大量の出血を伴うけがや広範囲のやけどなどの症状が表れた際は、迷わずにすぐに救急車を呼ぶように伝えた。

 同局の担当者は「救急車は限りある資源。子どもたちの『どんな状況でも呼べば来てくれる』という固定観念を払拭し、呼ぶべき時とそうではない時をはっきりとさせたい。学校教育ではあまり触れられない救急に関する話について発信していければ」と話す。

 

堀川圭輔氏

参院選 NHK党 堀川氏擁立へ 受信料制度見直し訴える

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)に政治団体「NHK党」が会社員の堀川圭輔氏(51)を擁立することを決めた。

 堀川氏は2022年の参院選静岡選挙区、23年の豊島区議選に同党から立候補して落選している。5月29日の会見で「NHKの受信料制度は今の時代に合っていない」と述べ、受信料を支払った人だけが視聴できる制度の導入を訴えた。