旭区・瀬谷区版【6月12日(木)号】
短時間預かりのイメージ

横浜市 全国初、短時間預かり始動 子育て支援でモデル事業

 横浜市は2025年度、全国初の「短時間預かり」の新設に向けたモデル事業を開始する。急な用事やリフレッシュ時に短時間子どもを預けられる制度で、既存の一時預かりでは対応しきれなかったニーズに応え、「預けやすさ」と「安心」の両立を目指す。

 横浜型短時間預かりは、既存の一時預かりの予約枠が就労など定期的な利用で埋まり、急な用事やリフレッシュといった非定期の利用がしにくいという課題に対応するもの。また、子どもを預けることへの抵抗感や不安感から利用をためらう声も多く、こうした状況を踏まえ、商業・集客施設等での短時間預かりや、イベント時の短時間預かり実施補助など、自治体では初となる事業を通じて「預けやすさ」と「安心」を両立し、多くの人が希望する時に活用できる一時預かりの充実を図る。

 モデル事業となる今年度は、大規模な商業・集客施設、イベント会場、地区センター(5カ所程度)、市庁舎アトリウムなど、利用しやすさに配慮した場所での実施が予定されている。利用料金や利用時間、対象年齢などの詳細は現在検討・調整が進められており、確定次第、子育て応援アプリ「パマトコ」などで周知される予定だ。

 同時に、事業に伴う「横浜型短時間預かり認証制度」も新設される。事業が飲食の提供や午睡を伴わない短時間(2〜3時間程度)の預かりという、これまでにない形態となるため、市が設ける独自の基準を満たした施設や事業者を認証することで、安心して利用できる環境を整備する。

来年度本格実施に向け

 モデル実施を通じて、利用実績や保護者、子どもへのアンケートなどを分析・検証し、26年度の本格実施に向けた認証基準の策定など、事業の制度設計につなげていく方針だ。市こども青少年局企画調整課の霧生浩司課長は、身近な場所に「安全・安心」で「使いやすい」預かりの環境を整え、子どもにとっても楽しめるプログラムを用意していくとし、「子育ての中で、必要なときに『預ける』ということも、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてほしい」と呼びかける。

生活道路への流入対策のエリア(イメージ)※初版資料を一部加工

グリーンエクスポ 複合交通で来場者輸送 実施計画の初版まとまる

 開催まで2年を切ったGREEN×EXPO 2027について、(公社)2027年国際園芸博覧会協会がこのほど、来場者の輸送実施計画(初版)をとりまとめた。周辺4駅からのシャトルバスをはじめとする公共交通機関、団体バス、自家用車などを組み合わせた複合的な計画となっており、総来場者数1200万人に対応できる体制づくりを目指す。

4駅からシャトルバス

 グリーンエクスポは27年3月19日から9月26日まで、192日間にわたり旧上瀬谷通信施設で開催。目標の有料来場者は約1000万人で、繁忙期(GWや9月の土曜・休日など19日間)は1日10万人超が訪れると想定されている。

 団体バス、自家用車、自転車・徒歩といった交通手段別の分担想定で最も大きな割合を占めているのが公共交通機関。なかでも核となるのが相鉄線瀬谷駅と三ツ境駅、東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅、横浜線の十日市場駅の4駅からのシャトルバスだ。

 1時間あたりの運行本数の想定は、瀬谷駅(北口バスターミナル内に3乗降場)が約20〜40本、三ツ境駅(楽老南公園前の道路上に2〜3乗降場)が約10〜40本。グランベリーパーク駅と十日市場駅はいずれも4乗降場、1時間あたり約20〜60本となっている。

 自家用車の受け入れについては、東名高速道路の横浜町田ICや保土ヶ谷バイパスの上川井IC方面の北側駐車場に約4900台(障害者などの区画約130台含む)、西側駐車場に約600台を確保する計画。周辺混雑を緩和するために完全予約制を導入し、入場待ちの渋滞が生じないようゲートを引き込んだ位置に設置する。

 自家用車での来場が多く見込まれる日については、「パークアンドライド」の導入も検討。会場と10〜15Kmほど離れた駐車場からシャトルバスを運行する。

生活道路への流入対策

 地域住民への配慮や安全確保などから、会場を訪れる自家用車が生活道路に入り込むことを防ぐ対策も講じる。会場周辺を「重点対策エリア」と「対策エリア」に分け、安全対策や推奨ルートの周知・利用徹底、案内サインの設置、誘導員の配置など効果的な対策を検討するという。

年内に更新版

 輸送実施計画については25年内を目途に、更新版を策定する方針。同協会の交通対策室交通対策課の職員は、「関係各所と調整を図りながら計画の深度化を進めていきたい」と今後の展望を話している。

 旧上瀬谷通信施設の南側にある県営細谷戸ハイツに暮らす男性は、「交通問題を心配している人が多い」とコメント。来場者の車が住宅街の細い道に入ってきたり、入場の待機車で渋滞が発生することを懸念しているとして、「これから、より具体的な計画を詰めてほしい」と話していた。

〇4月から神奈川県立公文書館館長を務めている 髙野秀行さん 旭区中尾在勤 58歳

 ○…歴史的に重要な行政文書などを収集・保存し、広く公開している県立公文書館。「存在は知っていたが、あまり来たことがなく、就任前は業務内容をほとんど知らなかった」。毎年およそ1万箱にも及ぶという資料を、常勤職員7人で選別。その中から数%を歴史的公文書として保存する。「そんな一面も、多くの人に知ってもらえれば」とほほ笑む。

 ○…大学卒業後、神奈川県庁に入職し、36年。前任の県立循環器呼吸器病センターの事務局長を経て、4月に同館館長に就任した。これまでに土木や人事など幅広い業務を経験。国際課の職員として日本大通りで開かれる「ベトナムフェスタ」や、同国での「KANAGAWA FESTIVAL」に携わったことも印象深い仕事の一つ。「小田原の『風魔忍者』を呼んでステージを行ったところ、その反響の大きさに驚いた」。

 ○…横須賀市生まれで幼少期に瀬谷区へ。三ツ境小学校と原中学校に通うなど馴染み深い地域。希望ヶ丘駅前にあったイトーヨーカドーは小学生の時に開店し、「セールでさくらんぼが安く、買って食べたんだ」と懐かしむ。三ツ境には高校時代に初めてパーマをかけた思い出の美容院も。海老名市に暮らす今も通うほど愛着のある店だ。

 ○…県運転免許センターの少し先、森に囲まれた場所にある同館。「地域のみなさまには謎の建物と思われているかも」と苦笑いしつつも「県民目線で、講座や広報に取り組みたい。文書館を多くの人に分かってもらって、使ってもらい、親しんでもらいたい」。また、業務は専門性が求められ、2020年度には国立公文書館長が認証する公的な資格もできた。「後進育成にも力を入れていきたい」と背筋を伸ばす。

昨年の親子講座の様子

県立公文書館(旭区中尾) 資料から昭和を読み解く 7月26・27日に親子講座

 神奈川県立公文書館=旭区中尾1の6の1=の2階大会議室で夏休み親子講座「昭和のこどものくらしとまなび」が7月26日(土)・27日(日)午後2時〜4時に開催される(受付は30分前)。費用は無料で、対象は小学生とその保護者20組(1組3人まで)。3年生以下は保護者同伴。

 昭和の資料や写真から、昔懐かしい小学校の様子や子どもたちの生活風景を紹介し、現在との違いなどを解説する。また、普段入ることのできない書庫や広大な業務スペースなどの施設見学も予定している。講座に向け、担当者は「親子で歴史資料への興味を深める機会になれば。夏休みの自由研究にも活用できます」と話す。

 申し込みは6月29日(日)までに、同館HP内の講座ページから電子申請にて希望日(各日同じ内容)を選び応募。応募多数の場合は抽選となる。(問)同館【電話】045・364・4461

戦後80年の記録 戦争体験談を募集 旭区・瀬谷区編集室より

 タウンニュース旭区・瀬谷区編集室では戦後80年に合わせた企画として、戦争体験談をお話いただける方を募集しています。

 この企画は、紙面や特設ウェブサイトを通じて戦争体験を後世に伝えることが目的です。戦時中の生活、学童疎開、学徒動員、防空演習、戦地の実相、出征先や軍隊内での体験など幅広い内容を受け付けています。体験した場所は国内・国外を問いません。

 情報提供は旭区・瀬谷区編集室【電話】045・824・6800、または氏名(ふりがな)、年齢、住所、連絡先、お話できる内容の要旨を明記の上【メール】asahiku@townnews.co.jp。

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健康づくりボランティア 7月から養成講座 各区が受講者募る

 食を中心とした健康づくりボランティア「食生活等改善推進員」(ヘルスメイト)の養成講座が7月から来年3月にかけて、旭区と瀬谷区でそれぞれ開催される。

 「私たちの健康は私たちの手で」を合言葉に、地域向けの啓発行事などを開くヘルスメイト。各区の養成講座は全8回で、生活習慣病予防や口腔内の健康、運動などについて理解を深める。また、12月5日には横浜市全体での合同研修会も予定されている。

 講座の対象は、それぞれの区内在住者。過去に受講していないことや、修了後にヘルスメイトとして活動できることなどが条件。定員はいずれも20人(先着)。日程・時間は以下の通りで、会場は各区役所。

 ▽旭区/7月29日、8月28日、9月16日、10月7日、11月14日、1月27日、2月16日、3月9日/時間=午後1時30分〜4時

 瀬谷区/7月10日、8月27日、9月24日、10月28日、11月26日、12月17日、1月20日、2月25日/時間=午前9時30分〜正午

 費用は無料。旭区の希望者は6月27日(金)までに、瀬谷区は6月30日(月)までに、それぞれ左記まで申し込みを。旭区健康づくり係【電話】045・954・6146、瀬谷区健康づくり係【電話】045・367・5746。

しょうぶ園で開花したハナショウブ=5月31日撮影

雨に映えるハナショウブ 四季の森公園しょうぶ園

 旭区からすぐ近くの神奈川県立四季の森公園=緑区寺山町291=のしょうぶ園でハナショウブが開花し、来園者の目を楽しませている。

 谷戸の自然に囲まれた約1500平方メートルのエリアには、白や紫など約4500株のハナショウブが植えられており、今年は5月下旬から順に開花している。同公園スタッフによれば、「気温の変化などもあり読みづらいところもあるが、6月中旬に見頃を迎えそう」とのことだ。

 同公園南口は、相鉄線鶴ヶ峰駅から中山駅行きのバスで「長坂」下車、または西ひかりが丘行きで「西ひかりが丘」下車して、徒歩3分〜5分ほど。駐車場あり。

立候補を表明した山中市長

横浜市長選 山中氏が再選出馬表明 「成長の軌道に乗せる」

 横浜市の山中竹春市長(52)は、6月5日の市会本会議で任期満了に伴う横浜市長選(7月20日告示、8月3日投開票)に再選を目指して立候補することを表明した。

 山中氏はこの4年間を振り返り、子育て世代の転入超過数が過去20年で最大になったことやデータに基づく市政運営が進んでいることを成果として挙げた。その上で、「横浜を確固たる成長の軌道に乗せていく責務を果たすため、次の市長選挙に強い決意を持って臨む」と述べた。

 今後は各会派の山中氏への対応が焦点となる。最大会派である自民の関勝則団長は「現段階で党として決まったことは何もない」と白紙であることを強調。公明の斉藤伸一団長は「我々の政策要望を相当の割合で具体化してくれた面は評価している」としたが、対応は決まっていないという。前回選で山中氏を推薦した立民の大岩真善和団長は「中学校給食の実現などを高く評価している」とし、山中氏からの要請を受けて会派として応援することを決めた。維新の坂井太団長は「応援要請はない。候補者を出す話にもなっていない」と述べた。共産の古谷靖彦団長は「出馬表明のコメントは熱量がなかった」と語り、対応は決まっていないとした。国民の小粥康弘団長は「敬老パスや中学校給食など、会派の要望が実現していない点がある」とし、対応を検討するとした。

 市長選には青果卸「つま正」会長の小山正武氏(76)、市議で自民党を離党した高橋徳美(のりみ)氏(56)、元長野県知事の田中康夫氏(69)が立候補を表明。起業家の福山敦士氏(36)も近く会見を開いて出馬表明する見込み。(6月9日起稿)

6〜8月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の6月〜8月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号の特集は鬼太鼓座の和太鼓奏者、木下直人さんのインタビューや、藤沢市内でアートめぐりが楽しめる冊子「ふじさわパブリックアート散歩」を紹介。チケットが当たるプレゼントも実施している。

 冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

生物多様性保全などの環境活動を表彰 横浜市が候補者募集

 横浜市は地域で環境活動を積極的に行う市民や企業、児童・生徒らを表彰する「横浜環境活動賞」の候補者募集を6月9日に開始した。

 同賞は環境への関心を高め、地域の環境活動を推進することを目的にしており、1993年度からこれまでに384者を表彰してきた。

 対象は、生物多様性の保全や環境教育、環境保全など、環境にやさしい活動をしている人や団体。募集期間は7月31日(木)まで。募集部門は、「市民の部(個人・団体)」、「企業の部」、「児童・生徒・学生の部(個人・団体)」の3つ。表彰は、「大賞」、「実践賞」のほか、全部門から「生物多様性特別賞」、児童・生徒・学生の部から「審査委員会特別賞」が選ばれる。

 前回は市民の部でメダカの保存活動などを行う「横浜メダカの会」が、企業の部で環境活動をサイトなどで発信する「ハーチ株式会社 Circular Yokohama」がそれぞれ大賞に選ばれた。

 応募は、同賞のサイトから応募用紙をダウンロードし、郵送またはEメールで提出する。選考は学識経験者などによる審査委員会が行う。

 問い合わせは市みどり環境局環境活動事業課【電話】045・671・2484。

協定書を交わす市教委の下田教育長(左)と横浜国大の梅原出学長

横浜市教委と横浜国大が共同研究で連携 デジタル学習基盤を有効活用

 横浜市教育委員会と横浜国立大学は6月6日、デジタル学習基盤を有効活用した学びの共同研究のための連携協定を締結した。

 協定は市立学校の児童・生徒に1人1台配布しているノートパソコンやタブレットを使って進めてきたデジタル学習基盤が土台。児童・生徒が使う端末から得られたデータと横浜国大が持つ知見を合わせ、教職を目指す学生の支援と教育課題の解決を目指していく。具体的には、市立学校や横浜国大附属学校での実践研究、市の指導方法を学生に共有する取り組みなどを進める。

 協定締結式が6日に保土ケ谷区の横浜国大で行われた。市教委の下田康晴教育長は「教育は大転換期にある」との認識を示し、「教育の質を上げられるよう、しっかりと力を合わせていきたい」とあいさつ。式の後には、教職を目指す横浜国大の3、4年生と市立学校の教員らによる意見交換も行われた。

端末に学生驚き

 会場には、児童・生徒に配布している端末が体験用に設置され、学生たちは教員が使う欠席確認や成績管理といった機能を実際に操作した。女子学生は「端末でいろいろなことができて驚いた」と話した。

 市教委の丹羽正昇学校教育部長は「協定を通し、教職を目指す学生に横浜の教育を知ってほしい」、横浜国大の泉真由子副学長は「児童・生徒26万人のデータを総合大学として利活用し、教育に資する取り組みを進めたい」と語った。

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展示されたケーキ

パティシエの繊細な技が一堂に 横浜市役所で「ケーキショー」

 神奈川県内のパティシエが作った洋菓子が展示される「ケーキショー神奈川2025」が6月4、5日に横浜市庁舎1階のアトリウムで行われた。一般社団法人神奈川県洋菓子協会(服部明会長)の主催。

 洋菓子店やホテルなどで働くパティシエや専門学校の学生によるデコレーションケーキや飴細工などが並んだ。ケーキにキャラクターや人形をあしらった作品もあり、繊細な技術に顔を近付けて眺めている人が多く見られた。

 同協会の服部会長は「ケーキショーは将来の人材育成につながるイベント。多くの人に見てもらうことでパティシエのやる気にもつながるのでは」と話した。パティシエを志す若者は多いとし、「店の経営者が働く人にやりがいを感じてもらえる環境を作ることが大切」とも述べた。

メンバーの作品が並ぶ

横浜市瀬谷区の水彩画団体が展示会 風景や動植物画など力作60点超 瀬谷駅直結のあじさいプラザで6月11日から

 横浜市瀬谷区を中心に活動する水彩画の愛好家団体「彩雅(さいが)会」(三橋博会長)の作品展が6月11日(水)から16日(月)まで、相鉄線瀬谷駅南口直結の瀬谷区民文化センターあじさいプラザで開かれる。午前10時〜午後5時(初日は正午から/最終日は3時終了)。

 同会は、水彩画に取り組む「東彩(とうさい)会」「アトリエS」「風景スケッチ会」「淡彩(たんさい)スケッチ会」の4グループで組織されている。作品展は8回目で、約30人が描いた風景画や動物画、植物画など60点超が並ぶ。

 「メンバーが日々努力して創作した作品をぜひ観てください」と三橋会長。「展示を通じて水彩画に関心を持った人がいれば、ぜひ参加してほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは三橋会長【携帯電話】090・5408・0399。

横浜市旭区民文化センターサンハート 「シャレード」上映 6月27日に名画座

 横浜市旭区民文化センターサンハート(相鉄線二俣川駅前ジョイナステラス3の5階)で6月27日(金)、「サンハート あさひ名画座 第36弾」として「シャレード」が上映される。

 あさひ名画座はサンハートの主催で、あさひ名画座企画委員の協力。旭区に映画館が一館もないことから、映画を一緒に見て楽しみ、語らう時間を共有しようと、上映会と交流会を組み合わせた企画だ。

 監督はスタンリー・ドーネン。パリと高級リゾート地を舞台に、殺人事件に巻き込まれる未亡人をオードリー・ヘプバーンが演じるサスペンス作品だ。

 午後7時開演(30分前開場)。上映時間113分。前売り1000円で当日1200円。全席自由。未就学児入場不可。申し込みはサンハート窓口で直接か同所【電話】045・364・3810(午前9時から午後9時/不定休)。

立候補を表明した山中市長

横浜市長選 山中竹春氏が再選出馬表明 「横浜を確固たる成長の軌道に」

 横浜市の山中竹春市長(52)は、6月5日の市会本会議で任期満了に伴う横浜市長選(7月20日告示、8月3日投開票)に再選を目指して立候補することを表明した。

 山中氏は4年前の市長就任からこれまでを振り返り、子育て世代の転入超過数が過去20年で最大になったことやデータに基づく市政運営が進んでいることを成果として挙げた。その上で、「横浜を確固たる成長の軌道に乗せていく責務を果たすため、次の市長選挙に強い決意を持って臨む」と述べた。

 山中氏は横浜市大の教授などを経て、前回の市長選で立憲民主党の推薦などを受けて初当選。当選直後にIR(統合型リゾート)の誘致撤回を決めた。

自民「白紙」、立民は応援決定

 現職の立候補表明を受け、各会派の山中氏への対応が焦点となる。最大会派である自民の関勝則団長は「現段階で党として決まったことは何もない」と白紙であることを強調。公明の斉藤伸一団長は「我々の政策要望を相当の割合で具体化してくれた面は評価している」としたが、市長選での対応は決まっていないという。前回選で山中氏を推薦した立民の大岩真善和団長は「中学校給食の実現などを高く評価している」とし、山中氏からの要請を受けて会派として応援することを決めた。維新の坂井太団長は「山中氏から応援要請はない。候補者を出す話にもなっていない」と述べた。共産の古谷靖彦団長は「出馬表明のコメントは熱量がなかった」と語り、対応はまだ決まっていないとした。国民の小粥康弘団長は「敬老パスや中学校給食など、会派の要望が実現していない点がある」とし、市長選への対応を検討するとした。

 市長選にはこれまでに、青果卸「つま正」会長の小山正武氏(76)、市議で自民党を離党した高橋徳美(のりみ)氏(56)、元長野県知事の田中康夫氏(69)の3人が立候補の意思を表明している。

配架されているマニュアル(中区役所)

区役所でスマホ操作マニュアル配布 不慣れな市民をサポート

 横浜市は6月から市内18区役所でデジタル機器に不慣れな市民に向けたスマートフォンの基本操作マニュアルの配布を開始した。デジタル化の急速な進展を背景に、市民に安心してスマホを使ってもらえることを目的に行う。

 マニュアルは電源の入れ方やボタン操作といった基本から、電話・カメラ機能の使用方法、アプリのインストール、インターネットやメッセージアプリの活用方法まで網羅している。「横浜DIGITAL窓口」のサイトでも同内容を閲覧できる。

 市はこれまでも、スマホ講習会の開催やスマホ相談員の育成を行ってきた。マニュアル配布について市デジタル統括本部は「当事者だけでなく、サポートする団体にも活用してもらえれば」と期待している。

みなとみらいを表現した作品展のメインビジュアルを前に笑顔を見せるリト@葉っぱ切り絵さん  【プロフィール】1986年7月14日、神奈川県出身。横浜市保土ケ谷区の富士見台小、岩井原中を経て横浜商科大卒。社会人として働く中、ADHDとの診断を受け、偏った集中力やこだわりを前向きに生かすため、2020年から独学で葉っぱ切り絵の制作活動を開始。SNSに毎日のように投稿する作品が国内外で注目を集め、「情熱大陸」や「徹子の部屋」などテレビでも取り上げられる。現在のSNSフォロワーは約83万人。全国で作品展を開催するほか、2024年には個人美術館「LITO LEAF ART MUSEUM FUKUSHIMA」が福島市にオープン。2025年2月に「やなせたかし文化賞」の大賞を受賞した。

横浜「注目の人」インタビュー みなとみらいで作品展開催中の「葉っぱ切り絵アーティスト」 リト@葉っぱ切り絵さん 苦手より得意を伸ばして作家に

 一枚の葉っぱを細かく切り出して動物などを描く「葉っぱ切り絵アーティスト」として活躍するリト@葉っぱ切り絵さん(38)の作品展「Hello! Leaf Art World in Yokohama リト@葉っぱ切り絵展 in 横浜みなとみらい」が西区のMM21グランモール公園1Fクロス・パティオで3月29日に始まり、8月31日まで行われている。リトさんは社会人になってADHD(注意欠如・多動性障害)と診断され、偏った集中力やこだわりを生かそうと葉っぱ切り絵に取り組み、それをSNSに投稿し続けたところ注目を集めるようになった。子どもの頃の経験や作品展への思いなどについて聞いた。(取材=2025年5月24日)

◇ ◇ ◇

――これまで、横浜ではそごう美術館、山下公園での展示、野毛山公園とのコラボレーション企画などがありましたが、今回の作品展の特長を教えて下さい。

「5カ月間と開催期間が長いので、会期中に何度も見に来てもらえるように、前後半で展示作品を入れ替えることも考えています。これまでは、相手側からの要望を受けて、一緒に作品を作るという形が多かったのですが、今回は僕に任せてもらえている部分が多いので、こだわりが詰まった作品展になっていると思います」

――特にどのような点にこだわりましたか。

「横浜の作品を見てほしいという思いがあります。山下公園で展示した時は、みなとみらいと中華街という横浜をテーマにした作品が2つあったのですが、もう1つ新しい作品を展示しています。この作品は、今回のために作ったものではなく、実はいつか横浜でイベントが決まった時にみんなに見てもらおうと思って作っていたものです。それを作品展のメインビジュアルに使っています」

――メインビジュアルになっている飛んでいるクジラにみんなが乗っている作品(タイトル「行き先は潮風の吹くまま、気の向くまま」)ですね。この作品のモチーフは。

「みなとみらいです。よく見るとランドマークタワーやインターコンチネンタルホテルが描かれています。その上空をクジラが飛んでいるのですが、口にくわえているパイプは船のイメージなんです。空を飛んでいるけれど、海の街である横浜をイメージして作りました。ずっと温めていた作品を皆さんに見ていただけることになってうれしいです」

――作品展の中では、作品を来場者の前で作る実演もありました。

「今まで実演は断っていたのですが、今回は地元横浜での長期の展示ですし、1度来た方にもまた来てもらいたいという思いがあるので、特別にお見せすることにしました。昨年、野毛山動物園で展示した時も、横浜だからという理由で特別に実演しました」

ゲーム好きで一つのことに没頭

――小学生の頃はどのような子どもでしたか。

「横浜市保土ケ谷区に往んでいました。ゲームや漫画がとても好きで、友達との会話もほとんどゲームの話でした。当時『コロコロコミック』(小学生向け漫画雑誌)が流行っていて、ミニ四駆など、子どもたちの流行りのものは一通りやりましたね。あまりスポーツは得意ではなかったので、外でみんなとボール遊びをするのは苦手で、インドア派でした」

――その頃からイラストや絵は得意だったのですか。

「得意でした。ただ、子どもの頃は絵が上手いとか下手とかあまり考えずに描いていました。よく描いていたのは、小学生の頃に流行っていた『ポケモン』!描いた絵を友達に見てもらったり、ノートに細かい迷路を書いて友達にやってもらったりしていました。絵を描いたり細かい作業が得意だったんですね。一つのことに集中すると没頭するタイプで、細かいブロックの組み立てにハマることもありました」

――得意な科目は。

「小学校の頃、図工は好きでしたね。あとは国語も。教科書で勉強した『エルマーの冒険』や『スイミー』、『スーホの白い馬』はよく覚えています。実際にそれを葉っぱ切り絵のモチーフにしたこともあります。僕と同じ思いをした世代がいっぱいいるだろうなと思って作ったら、SNSで『教科書でやりました』と反応がありました。勉強しておいて良かったと思いました」

――当時、「苦手だな」と感じることはありましたか。

「子どもの頃から忘れ物が異常に多かったですね。何回注意されてもポケットにティッシュを入れたまま洗濯に出してしまったり。鍵や定期を忘れることは今でもよくあります」

――学校の友達や先生、両親からは何か言われましたか。

「あまり気にしていませんでした。親からはよく『要領が悪い』、『不器用』と言われ、呆れている状態で…。僕も怒られ慣れているから、別にへこみもしないし、反省もしませんでした」

発達障害と診断されて気持ちが楽に

――社会人になってからはどうでしたか。

「お給料をもらう立場になって、責任感が一気に湧きました。学生の頃は『まあまあ』で済んだのですが、社会人はそうもいかなくて、生きづらさを感じるようになりました。仕事は、最初は持ち帰り寿司の販売。2社目はダンボールを作る工場に行きましたがすぐ辞めてしまい、3社目で和菓子を販売する会社に入り、そこで初めて自分の障害を知ったという感じです。その会社の上司に『あなたは頑張っているが、仕事がうまくできていないのは、やり方が合わないのでは。こっちも合わせるから、やりにくいことがあったら教えて』と言われました」

――理解のある上司だったんですね。

「僕も店長候補としてその会社に入ったので、何とか店長にしようと頑張ってくれていたのです。厳しい人でしたが、いろいろと考えてくれていました。ただ、僕自身は自分がなぜできないのか分からなかった。漠然と『頑張ればできる』と思っていたので、『頑張ります』としか言えなくて。でも、結果は変わらない。それが続いて職場に行きづらくなりました。ある時、僕みたいに、やろうとしてるのにうまくいかない人が世の中にもいるんじゃないかと思い、ネットで『仕事 要領が悪い』などといろいろ検索してみました。すると、同じように悩んでいる人が質問掲示板で投稿していて、それに対し『もしかして発達障害なのでは』という回答があったんです。そこで初めて発達障害という言葉を知り、検索したら、もう本当に1から10まで、全部自分に当てはまっていたので、すぐ診断を受けにいきました」

――病院でADHDと診断された時、どのように感じましたか。

「とりあえず、自分の中で引っかかっていたものが取れたというか、怠けとか努力不足のせいなのかなと思っていたものが、そうではないんだと分かりました。生まれつきのものであると聞き、ちょっと気持ちは楽になりました。もし、『あなたは普通ですよ』と診断されていたら、そっちの方が辛かったかもしれないです」

子どもたちへ 「『楽しい』を全力で」

――自身の経験を踏まえて子どもたちに伝えたいことはありますか。

「今になって思うのは、小学校の頃楽しかったことが仕事に生きているんですよね。だから、今『楽しい』って思えることを全力でやってほしい。子どもの頃にやっていたゲームが意外なところでそれが生きてくる瞬間が来るんですよね。僕は社会人の頃は分からなかったけど、この仕事をするようになり、親に連れて行ってもらったディズニーランドの思い出も作品になっているし、全部無駄ではなかったと思っています。子どもの頃に楽しかったことや友達と遊んだ経験、連れて行ってもらった場所で感じることって、大人と子どもで違うんですよね。だから、子どもの頃に『楽しい』って思えることを今は全力でやるのが一番大事だと思います」

――苦手なことがある子たちへのメッセージがあればお願いします。

「苦手なことをできるようにするのは大事なことだけれども、限界があると思うんです。僕は苦手なことをみんなと同じようにできることを目指し、それがうまくいかなくて社会人を辞めてしまいました。だけど、過集中という自分の長所を生かして、今は作家になっています。だから、苦手を克服するよりも、好きなことや得意なことを伸ばす方が成長にもつながるんじゃないかと思っています。自分が何が好きで、友達と比べて何が得意なんだろうということをちゃんと見ておくことが大事だと思います」

5年間で技術向上

――偶然、海外の葉っぱ切り絵アーティストの作品を目にして、2020年から独学で作品作りを始めて5年が経ちますが、この5年間で変わったことはありますか。

「自分では毎日同じことやっている感じですが、過去の作品を見た時に『あれ、こんなに下手だったっけ』って思うんですよね。同じ生き物を作っていても『こんなに雑だったのか』とか。だから、見えないところでちゃんとブラッシュアップされているんだなと思います。当時は表現できなかったことが、今はできるようになっていると感じます」

――具体的にはどのようなところが表現できるようになりましたか。

「例えば、5月の実演で作ったパンダは今まで難しかったのですが、昨年からようやく作れるようになりました。葉っぱの切り絵は緑か茶色になるので、普通に切ると熊にしか見えないんですよ。パンダに見せるためには白と黒がないとダメだと思っていて、あまり作りたくないモチーフでした。体の内側を白くくり抜いて、雲とか白いものを背景にすると体が白くなるのですが、以前は中をきれいにくり抜くほど繊細な技術がなくてできなかったんです。でも、カット技術が上がり、できるようになりました」

――作品はどのような手順で作っているのでしょうか。

「最初は自由にいろんなデザインを描いてみて、決まったら葉っぱの裏にそれを描き、線に沿ってデザインナイフで上から葉を回しながら、ミシンみたいに何回もナイフを刺して穴をくり抜いていきます。完成まで短ければ2時間、長いと8時間から10時間くらいかかります。基本は作り始めたら最後まで一気に仕上げます。文字が入ったり、出てくるキャラクターが多いと時間がかかります。例えば、誕生日を祝う作品だと、『ハッピーバースデー』という文字を作らなければならず、お誕生日感も出さなきゃいけません。動物を何体も入れて、ケーキも作って風船も飛ばしたりするので、大変なんです。」

――葉っぱ切り絵で一番難しいところはどこですか。

「作品にはセリフも色もなく、シルエットだけで物語を演技させなきゃいけないというのが難しいです。だから目の形がちょっとでも欠けたら悲しそうになったり、怒っているように見えるので、そういう点も気を付けます。にっこりした口もほんの少しずれたら、ニヤっとした変な顔になっちゃったり(笑)。とても難しいですね」

――作品のアイデアは次々に湧いてくるものですか。

「なかなか湧かないですね。なので、『今日は何の日』などを調べ、その日に合わせてテーマを考えたり、時期に合わせて考えます。あとは、同じ作品を別の動物に変えて作るなど、以前の作品にもう一度、今の技術でチャレンジすることもあります。子どもの頃はあまり絵本を読んでなくて、図鑑をよく読んでいたんですけど、最近は絵本から勉強しています」

「味変」で新しいことにチャレンジ

――作品で意識している点を教えて下さい。

「葉っぱ切り絵を始めた当初は、シンプルな犬や猫、ウサギなどは作りたくなくて、変わった動物や絶滅種の動物とか、みんなが知らないような動物をよく作っていました。それで、SNSにも解説を一緒に載せて、他の人と差別化できるんじゃないかと思っていたんです。犬、猫、ウサギなどは作家が多くいますから。同じことやってても『可愛い』で終わってしまうと思って、奇をてらったことをやっていました。でも、あまり反応がなくて…。作品のストーリーやキャラクターを誰が見ても分かるようにシンプルにしたら、SNSの反応も増えてきたので、そこから方向性が変わりました」

――作品のタイトルにこだわっていらっしゃるようですね。

「実は作品を作るよりもタイトルを付けることが一番大変!アイデアまでは浮かんでも、タイトルが浮かばなくてボツにする作品もあるんですよ。絵の技術は僕より上手い人はいっぱいいるけれど、タイトルの付け方は個性が出るところだと思うので、誰が見ても『これだよね』というタイトルをそのまま付けるのではなくて、タイトルを見ると、さらにその作品の世界が広がって想像が膨らむようなことを意識して、あまり説明っぽくならないようにしています。また、作品を『優しい世界』と言っていただくことが多いのですが、そればかりだと飽きられてしまうし、僕も飽きてしまう。だから、そういう優しさもありつつ、ちょっとしたギャグやダジャレみたいな要素も入れたりしています。先日、僕の作品を知らない人たちに向けてSNSで『名探偵コナン』のコーナーを作ったら、韓国や台湾の方からもメッセージが来て、多くのコナンファンからフォローされました。同じ味だと食べている方も作る方も飽きちゃうので、常に『味変』しながら新しいことにもチャレンジしています」

――今後の目標を教えて下さい。

「海外の方にも伝わる日本らしさが感じられる作品を作って発信していきたいです」