さがみはら南区版【6月19日(木)号】

相模原南交安協 窓口閉鎖一転、継続へ 想定外の来所受け

 相模原南交通安全協会は、活動財源の確保が困難などの理由で6月末に閉鎖を予定していた窓口業務を継続していくことを決めた。収入証紙の取り扱い終了後も写真撮影などで来所する人が「想定外」に多く、これらの収入や補助金を活用し運営していくという。

 同協会の活動の主な収入源は会員の会費。これまで、運転免許証更新時に必要となる収入証紙の販売を窓口で担い、購入者に対面で協会への勧誘を行ってきた。だが、今年3月から県内警察署で導入されたキャッシュレス決済により、収入証紙の取り扱いを同月末で終了。同協会は勧誘機会が失われ、会費収入が見込めなくなると窓口業務の閉鎖を決定していた。

 同協会事務局によると収入証紙の取り扱いを終了した4月1日以降、予想に反して来所者数が落ち込まなかった。担当者は「免許更新に必要な写真撮影で訪れる人が多く4月と5月で約100人の依頼があった」と話す。また免許返納の相談や同協会の活動支援として入会を申し出る人もいたという。担当者は「頼りにされているなら、出来る限り続けて行こうと決断した」と語る。

 今後は写真撮影費用や対面での入会勧誘に加え、神奈川県交通安全協会、相模原市の補助金などを活用しながら業務を継続していくという。

相模原市美術協会の会長を務める 吉田 留美さん 中央区在住 73歳

やるならトコトン

 ○…今年で節目の80回目となる一般公募展「さがみ美術展」の開催に向け、会長として音頭を取る。前年踏襲の運営ではなく新しいことに積極的に取り組む。今年から中学生も作品を出品できるようにし、初の「ジュニア賞」を設けた。「会員が高齢で少しずつやめていく。魅力ある美術展にして若い人を育てていかなきゃ」。熱を込めた言葉に決意をにじませる。

 ○…自身がさがみ美術展への出品を通して実力を伸ばした。プロの画家ではなく、西門でブティックを営む経営者だった。絵を描き始めたのは子育てがひと段落した頃。ほとんど独学だったため、美術展で受ける講評が助けになった。2023年には「日展」に初応募。入選を果たした。「協会に恩返ししなきゃと常々思っている。会長を打診されたときはすぐ引き受けた」

 ○…「仕事や人生のストレスと違って、絵を描くストレスはいいストレス。楽しい」。イメージ通りの色がなかなか出ないときもあるが、「自分で悩んでやるのが面白い」。ブティック経営時代に日々多くの洋服を見る中で養った、繊細な色彩感覚が今に生きている。絵と同じ時期に始めたもう一つの趣味がウォーキング。毎朝6時から1時間ほど歩く。「やり出したらずっと続ける。好きなことだけはやめない」

 ○…退職前は仕事が忙しく協会の手伝いを満足にできなかったが、会員はいつも優しく迎え入れてくれた。仕事と絵の両立ができたのは協会の支えがあったからだった。「苦しくて絵を辞めてしまう人もいる。働き盛りの人がいたら積極的に声掛けをして助けたい」。80年にわたって相模原の文化の芽を育んできた先人たちの思いを引き継ぎ、協会をさらに発展させようと奮闘している。

相模原市職員に夏のボーナス支給 平均87万円 本村市長には320万円

 相模原市の職員に6月18日、夏の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給された。

 対象は8099人、平均年齢は41.0歳。支給総額は市長など特別職や市議会議員を含め約71億4393万円。一般職の平均支給額は87万717円で、支給月数は2.3月分。

 本村賢太郎市長や市議会議員などの特別職にも支給された。支給額は次の通り。▽市長320万273円▽副市長250万9274円▽教育長217万8679円▽市議会議長207万6037円▽副議長186万5932円▽議員170万5852円

宣言の全文(市HPより一部編集して引用)

相模原市 女性活躍推進を宣言 賛同事業者を募集

 相模原市は、市内事業所の女性活躍の推進の機運をより高めるため「女性活躍推進さがみはらAction2025宣言」を行う。7月8日(火)の記念シンポジウムで表明する予定で、現在、宣言に賛同する事業者を募集している。

 今年は男女雇用機会均等法の制定から40年、女性活躍推進法の制定から10年の節目であることから、市では7月8日に市立男女共同参画推進センター(ソレイユさがみ)で記念シンポジウムを開催する。そのイベントの中で、市が女性の活躍を推進する姿勢を改めて示し、事業者と共に誰もが自分らしく活躍できる機運を醸成していくために宣言を表明する。

 宣言の全文は「2025年。相模原市は、性別にかかわらず、誰もが個性と能力を発揮し、自分らしく活躍することができる『さがみはら』を見据え、様々な分野において女性の活躍を推進していくことを宣言します。」というもの。女性活躍推進に関する宣言は2016年に相模原市、横浜市、川崎市、神奈川県の4首長の「行動宣言」として表明しているが、市独自としては初となる。

 宣言に合わせて、市では理念に賛同する市内の事業者を募集している。市人権・男女共同参画課の担当者は「なるべく多くの事業者に賛同いただき、市全体で機運を高めていけたら」と話す。

 今回の宣言について、男女が共に輝き自分らしく生きることのできる社会づくりを目指す特定非営利活動法人男女共同参画さがみはら(NPO法人サーラ)の福原信広代表理事は「宣言や事業者が理念に賛同することをきっかけに、女性が活躍しやすい環境になっていくと思う。相模原市が性別に関係なく、住みやすく活躍しやすいまちになることにつながっていけば」と期待を寄せる。

 事業者の賛同登録は6月20日(金)まで、市HPの登録専用フォームから可能。また、7月8日のイベントの詳細も市HPの「女性活躍推進」ページから確認できる。問い合わせは同課【電話】042・769・8205。

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昨年開催時の様子

さがみ美術展 市民の絵画ずらり 6月20日から24日まで

 市民から公募した日本画・洋画作品を多数展示する「第80回さがみ美術展」が6月20日(金)から24日(火)まで、相模原市民ギャラリー(相模原駅セレオ4階)で開催される。午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。入場無料。相模原市美術協会(吉田留美会長=人物風土記で紹介=)主催。

 22日(日)には、同協会の80周年を記念したイベントとしてオカリナの演奏が予定されている。音域の広さが特徴の「3連管オカリナ」の製作者であり演奏者の波多野杜邦さんがパフォーマンスする。午後1時から1時30分まで。同日1時30分からは表彰式と講評会が行われる。一般の人も参加可能。吉田会長は「今年は80周年という記念すべき年。先人たちの熱い想いを受け継ぎ未来につなぎたい」と話している。

無料の室内テニス体験 29日 古淵のスクールで

 室内コートのテニススクール「Dテニススクール」古淵駅前校(南区古淵2の15の5の2階)で6月29日(日)、子どもから大人まで無料で楽しめるテニス体験会が開催される。時間は午前8時から8時45分まで。対象は幼児、小学生、成人初心者。

 要事前申し込み。用具の貸し出し無料。運動しやすい服装とタオル持参。詳細・申込は同校【電話】042・707・0617へ。

井後選手

相模原プロセス 井後選手、初のW杯へ 23日から開幕

 バスケットボール3人制(3x3)のプロチーム、相模原プロセスの井後健矢選手(南区在住)が、6月23日(月)からモンゴルで開催されるFIBA3x3ワールドカップ2025の日本代表選手に選ばれた。アジア杯に続き2度目の選出。

 井後選手は「全世界が集まる大会に出られる事を誇りに思う。まずは予選を勝ち上がれるように頑張りたい」と語った。日本は予選でアメリカ、ラトビア、モンゴル、モンテネグロと対戦する。

相模原市で6年ぶりに麻しん(はしか)患者発生 20代女性 感染可能期間に電車利用

 相模原市は6月12日、市内に住む20代女性が麻しん(はしか)と診断されたと発表した。市内での麻しんの発生は2019年に4件の報告があった以来で6年ぶり。

 当該患者は5月30日に職場で麻しん患者と接触。6月11日に発熱があり市内の医療機関を受診。翌12日に麻しんと診断が確定した。予防接種歴はあり、海外渡航歴はない。

 市の保健所が疫学調査を行った結果、この患者が他の人にウイルスを感染させる可能性のある期間に公共交通機関を利用していたことが判明した。乗車状況は以下の通り。

 6月10日 小田急線/小田急相模原駅 (午後0時20分頃) → 海老名駅 (午後0時30分頃)

相鉄線/海老名駅 (午後0時40分頃) → 星川駅 (午後1時10分頃)

相鉄線/星川駅 (午後10時30分頃) → 海老名駅 (午後10時50分頃)

小田急線/海老名駅 (午後11時頃) → 小田急相模原駅 (午後11時10分頃)

 市の疾病対策課は同時刻にこれらの交通機関を利用し、利用後10日前後経ってから発熱や発疹など麻しんを疑われる症状が現れた場合は事前に医療機関に連絡の上、受診するよう呼び掛けている。

麻しん(はしか)とは

 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。空気感染、飛沫感染、接触感染で人から人へ感染が伝播し、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症する。

 感染から約10〜12日後に38℃前後の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れる。少し体温が下がった後、再び39℃以上の高熱と発疹が出現。発疹出現後3〜4日間で解熱し症状が軽快するというのが典型的な発症パターンだ。

ワクチン接種歴の確認を

 厚生労働省の発表ではワクチン接種によって95%程度の人が免疫を獲得できるとされている。日本で主に接種されている麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の定期接種(第1期は1歳、第2期は小学校入学前)を済ませていない場合は接種を推奨している。同課の担当者は「自分の接種歴が分からない人は母子手帳を確認してほしい。それができない人は検査で調べる方法もある」と話す。

渡航後10日前後は注意

 国立健康危機管理研究機構によると、日本全国で25年は129件の麻しん発生が報告され、24年1年間の発生数45件の3倍に迫っている(6月1日時点での暫定値)。同課の担当者は「インバウンド客の増加が影響している可能性がある」と分析。「海外渡航後に麻しんを疑うような症状が出た場合は、受診時に渡航歴を医師に伝えてほしい」と話している。

飛び込み営業防止ステッカーを持つ相模中央建設組合の皆さん

相模中央建設組合が悪質営業防止ステッカーを無料で配布中 6月15日に職人によるイベントも開催

 「近隣で工事中の者ですが、屋根が剥がれています。工事した方がいいですよ」などの嘘をついて不安を煽り、不必要な工事を迫る詐欺の飛び込み営業を抑止しようと、相模中央建設組合(相模原市南区相模台1-14-2)がステッカーを無料で配布している。

 相模中央建設組合は建設業の職人や事業主などが加盟する労働組合。同組合事務局の宮澤徹さんは「怪しい訪問営業がここ1〜2年で増えている」と話し、同組合に加盟している職人仲間から「お客様からトラブルの声を聞いた」との報告を多数受けているという。

 相模原市の消費生活総合センターの担当者も、屋根や外壁といった住宅設備に関する工事やリフォームに関する苦情・相談の件数は「2019年頃から増加傾向にある」と話す。

詐欺被害に遭わないために

 宮澤さんは「屋根の破損やズレは基本的に屋根に上がらないと見えないもの」と話し、「無料で点検します」と言われても「絶対に屋根に上げてはいけない」と注意喚起する。家人が見ていないところで屋根を壊して写真を撮り、修理を促す悪質な手法も報告されているとのこと。

 「万が一、契約の方向で話が進んでも即決は避けて」と宮澤さん。飛び込み営業をしてきた業者から必ず名刺をもらい、一定の条件を満たした業者のみ取得できる建設業許可を取得しているか、ホームページやSNSなどで施工事例や事業内容、口コミを確認するなど、信頼できる業者なのか調べることが大切だと話す。「当組合も含めて建設組合に加入している職人は地元の職人が多いので、組合から紹介してもらう方法もお勧め」。

 ほかに契約前に他の業者との相見積もりをとる、家族や第三者に相談することも大切と話し、 市内の組合員が相談員を務める市民住宅相談の活用を勧める。これは市内の各区役所で月1回開催されているもので、予約不要で相談可能。

「タウンニュースを見た」でステッカープレゼント

 同組合が配布しているステッカーは「飛び込み営業お断り! 工事は地元業者に頼んでいます」と書かれたもので、通常は同組合加盟業者の顧客に配布しているが、同組合で「タウンニュースを見た」と申し出れば無料で配布してもらえる(数量限定)。

 6月15日(日)には職人が無料で相談を受け付ける「第48回住宅デー」を同組合の上部団体である神奈川県建設労働組合連合会が開催する。住宅に関する無料相談のほか、包丁研ぎのサービスも行われる(午後1時30分から午後3時30分受付)。詳しくは同組合【電話】042-746-9845。

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