さがみはら南区版【6月26日(木)号】
イベント開催有志の笹本さん(左から2番目)と柚季さん(右はじ)

大船渡復興支援有志 イベントで支援呼びかけ 28日、相武台「もっと知って」

 今年2月に岩手県大船渡市で起きた大規模山林火災を受け、相武台団地連合自治会館(相武台団地2の3の8)で6月28日(土)、「第一回みんなで応援!大船渡!」が開催される。大船渡の物産販売や市内在住の声楽家、柚季純さんによる音楽トークセッションが行われる。4月に現地へ赴いた主催者のひとりは、「市の4%が燃えてしまった。交流都市である相模原市の人にも現状を知ってほしい」と支援を呼び掛ける。

 相武台団地在住で「さんりく・大船渡ふるさと大使」である笹本二郎さんは東日本大震災以降、大船渡市へ復興支援を行ってきた。同団地在住の工藤澄雄さんとともに商店街のクリスマスマーケットや大規模火災直後に同団地でチャリティ大船渡物産販売会を行うなど、積極的に支援してきた。今回のイベントの主催者のひとり。

「偶然」相模原

 一方、柚季さんは音楽業の傍ら、東日本大震災や能登半島地震などで災害支援やチャリティーライブを行ってきた。夫婦で支援を行う「チーム農歌」として石川県輪島市で「能登げんき祭り」を昨年11月に開催。そこで紹介してもらった「大船渡さんま焼き師」が「偶然」同じ市内で活動する笹本さんだった。

 笹本さんらが団地内で行っている支援イベントの話を知り、「大船渡のために何かしたい」と柚季さんが今回の話を持ち掛けた。柚季さんは、これまでの支援の中で歌を通じ、コミュニティができたという経緯もあり、音楽で人がつながる大切さを実感している。大船渡市にはまだ足を運べていないものの、「相模原市と交流都市だから気になっていた。他人事とは思えない」と話す。

 大船渡市では2月26日の火災発生から「鎮火」宣言が出されるまで40日かかり、平成以降最大規模となる約3370ヘクタールが焼失した。笹本さんは同団地でのチャリティイベントの寄付金を持って4月中旬に火災現場と避難所を訪れた。「崖に木が引っ掛かっていたり土がむき出しになったりしていた。これでもし雨が降ったり、台風がきたりしたらより被害が大きくなるのではと考えさせられた」と深刻な状況を語る。避難所へ同団地内のカフェで作られたキッシュを持って行くと、とても喜ばれたという。「相模原市内の人たちは大船渡の現状を知らなすぎる。イベントを通じ、大船渡を考える機会ができれば」と笹本さんは訴える。

継続を見込んで

 「単発のものだと忘れられてしまう」とイベント名に「第一回」と入れた。イベントは午前9時から午後4時まで。柚季さんによる音楽とトークライブは午後1時から。収益金の一部は大船渡市へ寄付される。

相模原市6月補正予算案 改修遅延への対応など 一般会計1.19億増額

 相模原市は5月29日、市議会6月定例会議に2025年度6月補正予算案を提出した。一般会計を1億1900万円増額し、1年10カ月遅延している北市民健康文化センターの改修整備などに計上した。下水道事業会計は1億7292万円増額した。

 緑区下九沢にある北市民健康文化センター(愛称=LCA国際小学校北の丘センター)は、温水プールなどを有し、年間23万人以上(昨年度)の利用がある。開所から26年が経過し老朽化が進んでいるため、改修が予定されている。

 しかし設計から運営までの一連の業務を発注する民間事業者が決まらないため、事業に1年10カ月の遅れが生じている。

 市は昨年5月に入札を告知。参加申込事業者と対話を行ったが、10月に同事業者が辞退した。市は急激な物価・人件費高騰による事業費の増大が入札不調の主な要因と分析している。今後は事業費の見直しなどにより入札に参加しやすい条件を整える考え。

 来年9月の事業者決定をめざし、選定に関する全体的な支援を外部に委託するため一般財源から897万8千円を補正予算に盛り込んだ。26年度までの間に限度額2235万4千円とする債務負担も設定した。

 緑区太井にある津久井湖観光センターの再整備も進める。同観光センターは中山間地域への玄関口に位置する観光振興の拠点だが、老朽化が課題となっている。市は民間活力の導入可能性を調査するため、一般財源から939万2千円を計上した。

 また、国の補正予算による補助金と一般財源により、訪問介護などのサービスを提供する事業者の人材確保・経営改善に向けた取り組みを補助する。訪問介護を巡っては、昨年4月の基本報酬引き下げや人件費・物価高騰などによる経営状況の悪化が全国的な問題となっている。補正予算には1億63万円を計上した。

 以上3項目による一般会計の補正後予算は3751億1900万円。

下水道調査も

 下水道事業会計としては1億7292万円の増額を行った。

 補正後の下水道維持管理に関する予算総額は159億6970万7千円。財源は国庫補助金と下水道事業に関する企業債。埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、下水道管路51キロに腐食や破損などがないか調査する。

神奈川県行政書士会相模原支部の支部長に就任した 岡 光栄さん 鵜野森在勤 62歳

個でなく「つながり」を

 ○…6年間副支部長を務め、退会も考えていた矢先に支部長の話が舞い込んできた。迷いはあったが、「今までの経験が生かせる」と前向きに考えた。コロナ禍で、集まる機会がなくなるなど、支部の活動が止まった時間、顔を見て横のつながりを持つ大切さを実感した。「行政書士は個人での業務だからこそ、会員同士の関わりが大切。やりがいや問題解決になるような支部を運営していきたい」と意気込む。

 ○…横浜市港北区出身。父は司法書士であり土地家屋調査士でもあった。自宅と事務所は別だったが、学生時代、家の電話にも仕事依頼が来ているのを見て、「自営業はしたくない」と思っていた。結婚し、子育てが落ち着いてきたころ、リタイアを考えていた父の事務所を手伝うように。士業の面白みにも気づき、「一緒に仕事をしたい」と考え、資格取得を決意。「まさか自分が目指すなんて」と思ったが、食べる、寝る以外の時間は勉強で、座ることが苦痛になるほど。50歳で行政書士となった。

 ○…休む間もないほど忙しい日々。2カ月に一度は訪れる箱根や伊豆の温泉に癒されている。ここ2年間は「元気でいられる時間が少ないかもしれないからなんでもやってみたい」とファミレスで食べたことがないメニューを頼んだり、サウナの水風呂に挑戦したり、新しい楽しみを見出している。ちなみに初めて食べるメニューは「美味しかった率」が高いそう。

 ○…行政書士は個人から企業、ときには外国籍の人とまで幅広い層に対応する。「身近な存在としてなんでも相談できることを知ってほしい」。「まさか」の心変わりで歩み始めた士業の道。つながりを大切に社会の円滑な制度運用に貢献していく。

参加無料 相模原市が「長崎オンラインツアー」の参加者募集中  7月12日開催、オンラインで被爆地の若者と交流

 戦後80年の節目に相模原市が「2025市民平和のつどい」と題し、平和の尊さを次世代へ継承するための様々な催しを開催する。その一つとして、被爆地・長崎とオンラインで繋ぐ「長崎オンラインツアー」が実施される。

長崎の若者がオンラインで講演

 このツアーは7月12日(土)午前10時30分から正午までの開催。長崎で修学旅行生の「平和公園周辺のツアー」をガイドしている若者の団体「ピースバディ」による講演が行われるほか、長崎の平和公園や爆心地公園がライブ中継される。

 市国際課の担当者によると、コロナ禍以前は少人数での現地体験と報告を行っていたが、オンラインで実施することで、より多くの参加者が自宅から手軽に被爆地の状況や現地の生の声に触れることができるため、オンラインの導入を企画したという。

幅広い世代の参加に期待

 相模原市では2021年から24年までの4年間に6回、広島でのオンラインツアーを実施してきたが、平和のつどい実行委員会から別の都市の話も聞きたいという要望があったことや、相模原市が加盟している日本非核宣言自治体協議会、広島のピースバディからの紹介があり、今年は長崎での実施が決定したという。長崎のピースバディとの交流は今回が初。

 同課担当者は児童生徒だけでなく、「子どもたちに平和を教えている学校の先生方や高校生、大学生など、幅広い年齢層の参加を期待している」と話す。現地の若い世代の活動の話を聞くことで、被爆地の若者が持つ価値観を知ることができると期待している。

オンライン参加か会場参加を選んで申込み

 参加費は無料。対象は小学生以上で、市内在住・在学者が優先。自宅からのオンライン参加(Zoom(R)利用)と、ソレイユさがみセミナールーム2(緑区橋本6-2-1 イオン橋本6階 シティ・プラザはしもと内)での会場参加の2つの方法がある。

 定員はオンライン参加が80人、会場参加が50人。申込みは7月9日(水)まで、専用フォーム(下記にリンクあり)または二次元コード(下記に市のホームページのリンクあり)から申し込む。

 詳しくは市国際課【電話】042-707-1569。

相陽クラブの選手たちと内藤監督ら

中学軟式野球 W入賞で喜び報告 相陽クラブ&ハイドレンジャーズ

 相模原市内で活動する中学生軟式野球チーム「相陽クラブ」(男子/内藤博洋監督)と「相模原ハイドレンジャーズ」(女子/田野倉利男監督)の選手たちが6月2日、市役所を訪れて春の大会で好成績を収めた喜びを本村賢太郎市長に報告した。

「目標は日本一」 

 相陽クラブは、生徒の減少や部活動を取り巻く環境の変化を受け、当時相陽中学校の野球部顧問だった内藤監督が中心となって2023年に立ち上げたチーム。3月に岡山県で行われた「第16回全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント」で3位に入賞した。

 キャプテンの荒井楓人選手(小山中3年)は「目標はあくまで日本一。まずは次の大会を突破したい」と意気込みを語った。

笑顔の初優勝

 相模原ハイドレンジャーズは23年、少年野球を卒業すると競技の継続が難しい女子選手のために市内初の中学生女子軟式野球チームとして発足した。

 3月に埼玉県で行われた「第12回関東・東北・北信越女子中学軟式野球大会」に初出場。一都九県全16チームの頂点に立った。

 キャプテンの平本心愛選手(田名中3年)は「課題は先制されてしまい追いついても勝ちきれないところ。克服して優勝をたくさん取りたい」と更なる活躍を誓った。

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清掃や食事補助スタッフ募集
相模原市中央区の障害福祉事業所
清掃や食事補助スタッフ募集
相模原市中央区の「共同生活援助オハナホーム上溝」では、清掃や食事補助、衛生管理などを行うスタッフを募集している。 利用者への直接的な支援の必要は無く、支援... (続きを読む)
堀内孝雄/1949年生まれ。大阪の阿倍野区出身。1971年12月に谷村新司、矢沢透とアリスを結成。翌1972年3月にシングル『走っておいで恋人よ』でデビュー。代表曲に『冬の稲妻』『チャンピオン』『ジョニーの子守唄』『秋止符』など。アリス活動停止後は、主にソロで活躍。『愛しき日々』『恋唄綴り』『影法師』など数々のヒット曲を発表。作曲家としても山口百恵や五木ひろしへ曲を提供するなど、数多くのヒット作品を世へ生み出している。

堀内孝雄さんインタビュー 「一緒に口ずさんで」 7月5日、市民会館でライブ

 『愛しき日々』や『恋唄綴り』、『影法師』など、数々の名曲を世に生み出している堀内孝雄さんのコンサート「遠くで汽笛を聞きながら」が7月5日(土)、相模原市民会館で開催される。ライブを間近に控え、堀内孝雄さんにライブの意気込みや曲づくりなどについて話を聞いた。

 ―Q1.相模原を訪れたことはありますか?また、相模原にどのような印象をお持ちですか?

 何度かお邪魔しております。相模大野駅の近くに行きつけの天ぷら屋さん(天ぷら堀井)があって、相模原で現場のある時は必ず行っています。

 ―Q2.今回のコンサートのサブタイトルは、アリスの代表曲の一つでもある『遠くで汽笛を聞きながら』ですね。

 古い曲なんですが、アリス時代から脈々と歌い続けているノスタルジックな楽曲です。いろいろ連想されるんじゃないかなと思います。

 ―Q3.ステージの見どころ、聞きどころは。

 結構耳馴染みの曲を揃えておりますので、楽しんで口ずさんでいただければと思います。はぐれ刑事の楽曲や、アリス時代の楽曲をお楽しみいただければと思います。

 ―Q4.たくさんの名曲を発表されていらっしゃいますが、曲づくりはどのようにされているのですか?

 僕の場合は、すべて歌詞が先にないと、曲が浮かばないので、詞をいただいて、タンスに貼ったりして、曲づくりしています。ギターだったり、ピアノだったりして、口ずさみながら曲をテープレコーダーに録音していくスタイルです。

 ―Q5.つくるのに苦労した曲や、逆に、あっと言う間に生まれた曲はありますか?

 苦労したのは、たくさんありますね。楽しんでつくったのは、五木さんに差し上げた『山河』ですね。曲はマイナーで仕上がっていますが、初めはメジャーの楽曲でした。『冬の稲妻』など、簡素な楽曲はすぐにできました。

 ―Q6.デビューされて50年以上。その歌声や健康を保つ秘訣、注意されていることなどはありますか。

 何かあったら、すぐクリニックに行っています。また、うがいをしっかりして、自宅で毎日、ギターで発声練習しています。

 ―Q7.最後に改めて、堀内さんのステージを楽しみにされている市民の皆さんにメッセージをお願いいたします。

 どこかに自分の時代時代の中で、知り覚えている曲が出てくるかと思いますが、幸いにもその楽曲が多ければ、うれしいと思います。ぜひ、一緒に口ずさんでいただければと思います。

 ○…堀内孝雄コンサート2025〜遠くで汽笛を聞きながら〜/2025年7月5日(土)、相模原市民会館で午後3時30分開演。チケットは全席指定7000円。(問)>同館【電話】042・752・4710(10時〜19時)。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は右記枠内に。
スタッフの土屋さん

「おひとりさま」の不安ワンストップで解決 サン・ライフの「ライフリリーフ」に脚光

 自分の葬儀や逝去後の諸手続きなど、単身高齢者の悩みは多い。そんな悩みをワンストップで解決するのが、シニアライフを総合支援する株式上場企業グループのサン・ライフの「ライフリリーフ」だ。

 ニーズに合った介護施設の紹介から万一病院に入院することになった際身元保証を行うほか、必要な書類も作成。「私にもしものことがあったら…」という将来の不安に対しては、元気なうちに自身の葬儀の形式や埋葬方法などを決めておくことも可能だ。そのほか携帯電話の解約やSNSアカウントの削除などプライバシーに関わる事務処理まで依頼できる。

 スタッフの土屋ユカイさんは「地域密着の安心感を大切に、高齢者の不安や悩みを一緒に解決します」と話す。

■問い合わせ/【フリーダイヤル】0120・99・1169「ライフリリーフ相談室」

カブトムシ捕まえた?

7月24日けんぶん講座参加者募集

 市立市民健康文化センター(南区麻溝台)で行われている、地元講師による文化講座。11回目となる7月24日(木)は子どもたちの夏休みにちなみ「カブトムシ」をテーマに行われる。

 講師は緑区在住で「昆虫文化を子供たちに伝える会」の代表を務める三宅潔さん(元埼玉大学大学院教授)=写真。当日はカブトムシの捕まえ方や育て方、昆虫を知ることの楽しさ、里山における生物の多様性についてなど、三宅さんがスライドを使いながらわかりやすく紹介する予定。

参加費500円・定員20人

 参加費は1人500円。未就学児は無料。定員20人(先着順)。申し込みは同施設【電話】042・747・3776へ。

「悔しさ忘れず」 鶴の原YNが県3位

 谷口台、若松、大沼小学校の児童が中心に活動している鶴の原ヤングノーブルズが5月18日から6月8日まで行われた「第50回神奈川県スポーツ少年団軟式野球交流大会」(スポーツ少年団神奈川県本部主催)で3位の成績を修めた=写真(保護者提供)。

 県内15チームが参加。同チームは昨年の相模原市の予選結果から、学童野球協会の推薦を受けて出場した。

 同チームの主将である高崎桔平さんは「準決勝で自分たちのペースでプレーができず、県3位という結果に終わってしまった。この経験を無駄にせず、これからもチーム一丸となって戦っていきたい」と話した。

読み聞かせの悩み解決

7月6日相模大野無料のセミナー

 「子どもが絵本に集中してくれない」「自分が読んでいて楽しくない」。読み聞かせについてのそのような悩みを解決できるセミナーが7月6日(日)、相模大野で行われる。参加無料。

 講師は絵本講師の五反田由紀子さんとJPIC読書アドバイザーの長池慶子さん。当日は実際の読み聞かせのほか、保護者を対象とした講座がある。対象は3歳から6歳くらいの子どもとその保護者。定員10人程度。先着順。

建設会社が主催

 会場はボーノ相模大野6階(南区相模大野)。時間は午前11時から正午。市内の小学校に本の寄贈を行うなどしている日広建設(相模大野)が主催している。

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戦後80年の記録 戦争体験談を募集 さがみはら南区編集室より

 タウンニュースさがみはら南区編集室では戦後80年に合わせた企画として、戦争体験談をお話いただける方を募集しています。

 この企画は、紙面や特設ウェブサイトを通じて戦争体験を後世に伝えることが目的です。戦時中の生活、学童疎開、学徒動員、防空演習、戦地の実相、出征先や軍隊内での体験など幅広い内容を受け付けています。体験した場所は国内・国外を問いません。

 情報提供はさがみはら南区編集室【電話】042・753・8500、または氏名(ふりがな)、年齢、住所、連絡先、お話できる内容の要旨を明記の上【メール】s-minami@townnews.co.jp。

幼馴染みでもある竹内さん(右)と左さん

桜台美術館 にぎやかな展示会 230人が来場

 桜台小学校内にある桜台美術館で5月24日、「左時枝油絵展」が開催され約230人が来場した。

 女優で画家の左時枝さんは同館にて2年に一度のペースで作品展示を行っている。今回は20点の花の絵が飾られた。

 同館20年目の記念展示会ということもあり、近隣住民などが訪れ、賑やかさを見せながら左さんの作品を楽しんでいた。左さんと幼馴染みで同館実行委員長である竹内祥子さんは「迫力のある展示会でみんなに喜んでもらえた。20年目以降もまだまだ進化できる」と満足な様子を見せた。

2026年度の理事長候補者の廣田静香さん

相模原青年会議所 次期理事長候補に廣田氏 「思いやりと行動する力を」

 相模原青年会議所(JC/八木貴弘理事長)は6月5日、市立産業会館で来年度の理事長候補者選挙を開催した。今年度60周年実行委員長と副理事長を務める廣田静香さんが立候補し、メンバーの信任によって2026年度理事長候補者となった。

仲間と可能性信じ

 立候補者として登壇した廣田さんは集まったメンバーに対し「人生は一度きり。過去に戻ることはできないからこそ、自分の可能性、そして仲間の存在を信じ、一歩踏み出し、新しいことに挑戦してほしい」と呼びかけた。

 26年度の政策としては▽認め合う心が行動を変え、世界を変える▽活き活きと暮らせる笑顔溢れるまちづくり▽人のために挑戦するリーダーの育成▽笑顔を広げるために挑戦する組織▽挑戦を支える組織運営――の5つのテーマを提示した。

 相模原JCは今年60周年を迎え、秋には周年事業の実施を予定している。廣田さんは結びに「壁にぶつかり困ったとき、それは仲間と共に成長する機会になる。少し背伸びして、今の自分を越えてください。できるかできないかではなく、やるかやらないか。一緒に61年目の新たな一歩を踏み出し、笑顔あふれる相模原を作っていきましょう」と笑顔で仲間たちに呼びかけた。メンバーたちは拍手で答え、61人目のリーダーの誕生を祝福した。

献血の協力を呼びかけたメンバーたち

献血呼びかけに一役 ソロプチミスト相模

 女性の生活・地位向上を目指して活動している奉仕団体「国際ソロプチミスト相模」(岩本一枝会長)は6月5日、市役所前で献血への協力を通行人らに呼びかけた。

 同団体では毎年6月の恒例事業として県赤十字血液センターが実施する献血活動に協力しており、30年以上続いている。この日は42人からの申し込みがあり、そのうち38人から400ミリリットル、4人から200ミリリットルの血液提供を受けた。

 岩本会長は「40年ほど続けているので、ここで献血を呼び掛けていることの認知が広がっている。皆さんの役に立てれば」と話している。

神奈川県議会 今年度の委員会決まる

 神奈川県議会で開催中の第2回定例会において、今年度の委員会構成が決まった。

 県議会では、限られた会期の中で多くの議案や請願・陳情などを審議するため、本会議の議決に先立ち専門的、詳細に審査する委員会を設置している。現在は、8つの常任委員会と、必要に応じて設置される4つの特別委員会、予算委員会、議会運営委員会がある。

 市内選出の県議会議員の所属委員会などは以下の通り(敬称略・イコール内は会派)。

【緑区】

▽山口美津夫=自民党=環境農政常任委員会(副委員長)、社会問題対策特別委員会

▽小田貴久=かながわ未来=総務政策常任委員会、予算委員会

【中央区】

▽河本文雄=自民党=文化スポーツ観光常任委員会

▽寺崎雄介=立憲民主党・かながわクラブ=環境農政常任委員会、予算委員会

▽佐々木正行=公明党=厚生常任委員会、安全安心・未来環境特別委員会、予算委員会

【南区】

▽細谷政幸=自民党=建設・企業常任委員会、社会問題対策特別委員会、予算委員会

▽京島圭子=かながわ未来=議会運営委員会、防災警察常任委員会

▽阿部将太郎=日本維新の会=厚生常任委員会、社会問題対策特別委員会

参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)

当日の様子。「使うお花は同じなのにできあがりはみんな違って面白い」などの感想があった

初夏の装飾楽しむ

 南区麻溝台の市立市民健康文化センターで5月27日、「初夏のフラワーアレンジメント教室」が開催された。

 市内に店舗を構えるなどする「地元講師」による文化講座のシリーズ。今回担当したのは、中央区中央にある生花店「花屋hanakura(ハナクラ)」の中川光代さん。

 この日は9人の市民が参加し、ガーベラ(パームビーチ)、カーネーション(ユカリライトブルー)、染めカスミソウなどを使って思い思いのアレンジメントを楽しんだ。

セミナー告知チラシ

相模原市で「ペーパー&プレティーチャーセミナー」受講者募集 8月2日、橋本公民館で開催

 相模原市教育委員会は、教員免許を持ちながら教職経験がない「ペーパーティーチャー」や、これから教員を目指す「プレティーチャー」を対象としたセミナーの受講者を募集している。昨今、顕在化している教職員不足を補う人材の発掘が目的。

 今回で4回目となるセミナーは8月2日(土)午後2時から3時30分まで、橋本公民館中会議室(緑区橋本6-2-1 イオン橋本店6階シティ・プラザはしもと)で開催される。

現役の声を聞く貴重な機会

 当日は動画視聴と、現場で活躍する教員らを交えたパネルディスカッションが行われる。パネリストは小学校勤務の非常勤講師と中学校勤務の常勤代替教諭(ともにペーパーティーチャーから勤務開始した人)、市内小学校の校長先生の3人。学校の1日の流れや現状、子どもたち・授業の様子、保護者との関わりといった、実際の教職現場に関する貴重な話が聞ける。

 終了後には具体的な疑問を解消できる個別相談会、常勤代替教諭(臨時的任用職員)、会計年度短時間勤務職員(非常勤講師)の登録会も実施される。

 以前のセミナー参加者からは「現場の声が聞けて安心した」「相模原市で教員をやってみたいと感じた」といった感想があった。

 定員30人で先着順。参加費無料。申し込みは専用フォーム(下記にリンクあり)から。締め切りは8月1日(金)正午まで。

 問い合わせは市教育委員会教職員課【電話】042-707-7438。

「ナガサキ」より『 谷口稜曄』 2008年

戦後80年 心に刻む「沈黙の伝言」 江成常夫写真展、相模原市民ギャラリーで 8月2日〜24日、9日にギャラリートークも

 戦後80年の節目に合わせ、相模原市民ギャラリー(中央区相模原1-1-3 セレオ相模原4階)で8月2日(土)から8月24日(日)、「戦後80年 江成常夫写真展 沈黙の伝言」が開催される。主催は相模原市(同ギャラリー)。

 毎年、同ギャラリーでは自主企画展を開催しており、担当者は「戦後80年のこのタイミングで実現したかった」と江成氏に交渉し開催に漕ぎつけたという。

国際的に評価される相模原の作家

 江成氏は1936年相模原市生まれの写真家で、半世紀以上にわたり「負の昭和」をテーマに制作を続けてきた。その活動は戦火で失われた声なき声を代弁し、現代にその災禍を伝えるものであり、木村伊兵衛賞や土門拳賞などを受賞。

 近年では複数の作品が米国のテキサス大学付属「ドルフ・ブリスコー米国史センター」に収蔵されるなど、国際的にも注目されている。

沖縄と広島・長崎、戦争の傷跡

 本展では、「もの言わぬ語り部」として戦争の惨劇を伝える沖縄のガマ(自然洞窟)とそこに残された遺品の写真、そして広島・長崎の被爆者たちのポートレートを中心に展示する。主催者は「戦後80年の今、本展が平和を祈念する機会となれば」としている。

 会期中の8月9日(土)午後2時から午後3時には江成氏が作品を語るギャラリー・トーク、8月24日(日)午前10時30分から正午には東京藝術大学名誉教授の伊藤俊治氏との「フォトシティさがみはら25周年記念対談」も開催される。

 開館時間は午前10時から午後6時まで (最終入場午後5時50分まで)。水曜休館。観覧無料。問い合わせは同ギャラリー【電話】042-776-1262。

地元クリニックの院長が解説 医学の迷信「常識と非常識」

◆風邪の症状に「抗生物質」が効果的と聞いたのですが...?

 これは間違いです。風邪は、ほとんどの場合、ウイルス感染ですので抗生物質は効きません。

 先進国ではまず、風邪の症状を訴える患者さんに抗生物質を処方するような医師はいません。にも関わらず、国が実施した調査では、47%の国民が「風邪に抗生物質は有効」と回答しているのです。実際に抗生物質の処方が必要なケースは「明らかな細菌性の扁桃炎併発」と、この症状に起因する「肺への細菌性の二次感染」が加わった時だけなのです。

 常日頃から抗生物質を使い過ぎると、こうした細菌性の肺炎等を発症した際、体内に耐性菌が増加してしまい、本当に必要な時に薬が効かなくなるので注意が必要です。

 相模原市南区松が枝町にある「相模皮膚科」の院長・栄枝 隆成氏(日本専門医機構認定/皮膚科専門医)が、自身の見識を基に健康に関する様々な情報を本紙読者に分かりやすく教えてくれるコーナーです(不定期連載)