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さがみはら南区 コラム

公開日:2025.06.26

地元クリニックの院長が解説
医学の迷信「常識と非常識」

◆風邪の症状に「抗生物質」が効果的と聞いたのですが...?

 これは間違いです。風邪は、ほとんどの場合、ウイルス感染ですので抗生物質は効きません。

 先進国ではまず、風邪の症状を訴える患者さんに抗生物質を処方するような医師はいません。にも関わらず、国が実施した調査では、47%の国民が「風邪に抗生物質は有効」と回答しているのです。実際に抗生物質の処方が必要なケースは「明らかな細菌性の扁桃炎併発」と、この症状に起因する「肺への細菌性の二次感染」が加わった時だけなのです。

 常日頃から抗生物質を使い過ぎると、こうした細菌性の肺炎等を発症した際、体内に耐性菌が増加してしまい、本当に必要な時に薬が効かなくなるので注意が必要です。

 相模原市南区松が枝町にある「相模皮膚科」の院長・栄枝 隆成氏(日本専門医機構認定/皮膚科専門医)が、自身の見識を基に健康に関する様々な情報を本紙読者に分かりやすく教えてくれるコーナーです(不定期連載)

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