鎌倉版【6月27日(金)号】
練習に熱が入る渡辺さん

鎌倉山かるた会渡辺令恵さん 全日本シニアで4度目V 「直感力」よみがえる

 50歳以上の競技者で争われる、小倉百人一首競技かるた第37回全日本シニア選手権大会が6月7日に東京都内で開かれ、鎌倉山かるた会所属の永世クイーン・渡辺令恵(ふみえ)さん(60・鎌倉市内在住)が、最上位クラスのG級で優勝した。渡辺さんは同大会でこれまで3度の優勝経験があり、栄光の軌跡に新たな1ページを刻んだ。

 渡辺さんが出場したG級は、名人位やクイーン位、各選手権や選抜戦の優勝者のみがエントリーできるクラス。今大会には、全国から21人の強豪が名を連ねた。

 トーナメント方式で実施された同大会。初戦を不戦勝した渡辺さんは、2回戦から登場した。18枚差で勝利すると、続く3回戦も16枚差で順調に駒を進めた。

 「調子が良い」と、さらに集中力を研ぎ澄まし4回戦を7枚差で勝ち上がり、迎えた最終戦。序盤は相手が上回っていたが、徐々にペースを上げ優勢に。「相手の向かってくる気迫が薄れた気がした」と感じた渡辺さんは、集中力が一瞬途切れ「お手付きしてしまった」。その後は一進一退の息詰まる攻防が続き、3枚差で相手を退け、栄冠を手にした。

 渡辺さんは、「クイーン時代の直感力や鋭さをよみがえらせてくれた試合でした。支えてくれた夫や関係者の皆さまに感謝申し上げたい」と大会を振り返った。

競技かるたの普及願う

 これまでも数々の大会で輝かしい成績を収めてきた渡辺さん。若手の育成にも熱心で、所属する同会を含め長年にわたり指導者としても尽力してきた。渡辺さんは、「年齢を重ねてもなお向上心を持ち続け、かるたに真摯に向き合っていきたい。また、子どもたちの成長を楽しみに見守りつつ、鎌倉にかるたを広めていければ」と話した。

鎌倉広町エメラルドの出演者(提供写真)

西鎌みんなの家 5周年記念劇 好評で再演 「広町緑地」題材に

 多世代交流拠点「西鎌みんなの家」(津西1の16の36・大迫百合子代表)が、6月23日に開館5周年を迎えた。これを記念して先ごろ行われた、広町緑地を題材にした演劇公演「鎌倉広町エメラルド」が反響を呼び、7月12日(土)に再演されることになった。

 西鎌みんなの家は、2020年3月末で閉館した西鎌倉子ども会館の建物を活用し、同年6月に開館。西鎌倉周辺の地域住民がボランティアで運営・管理しており、乳幼児親子の遊び場や地域食堂、悩みを持つ子どもたちの居場所、ワークショップなどを展開してきた。

 今回の公演は、そのワークショップから誕生した劇団「鎌倉ウエストサイドシアター」と鎌倉を拠点に活動する劇団「鎌倉アクターズワークショップ」が共催し、広町緑地の自然やそこに生きる人々の歩みなどをエピソードに組み込んで劇を作り上げた。

 両劇団を主宰する高森秀之さんは、「この劇を通して1人でも多くの方に広町緑地を知ってもらいたい。ぜひ足を運んで」と話している。

 再演の日時は7月12日(土)【1】午前11時〜【2】午後4時〜(開場は各公演の15分前)。大人2000円、高校生以下1000円。場所は富士見スタジオ(台1143)。申し込みは同家【電話】0467・32・8637へ。

4月1日付けで鎌倉郵便局の57代局長に就任した 池辺 恭平さん 鎌倉市在住 38歳

郵政の未来を鎌倉で描く

 ○…全国に点在する郵便局で最年少局長という抜擢。着任以来、町内会や商店街の会合に積極的に参加し、地域との接点を持つよう努めてきた。「鎌倉であることの誇りや地域への思いを持つ人々が多く、その情熱と温かさに強く共感した」と言う。「150年続く鎌倉郵便局の伝統を汚すことのないよう、地域を大切にしながら職務を全うしたい」と意気込む。

 ○…埼玉県出身。母子家庭で育ち、「周りに助けられた」と幼少期を振り返る。早稲田大学では、「世の中を明るくする学問」として政治学を学び、その傍ら、東京ディズニーリゾートで4年間キャストとして「目の前のお客様を笑顔にしてきた」。この経験が、現在の仕事への根幹となっている。「日本全国に2万4千局ある日本郵政グループが発展することで、日本全体を明るくしたい」と、民営化3期生として入社。そのキャリアは、現場から経営の中枢、そして外部出向まで多岐にわたる。郵政創業150年プロジェクトリーダーを務め、「日本郵政のひみつ」(学研)の執筆やオウンドメディア「JPCAST」を立ち上げ初代編集長も務めるなど、広報分野でも才覚を発揮した。

 ○…25歳で小学校の同級生と結婚、2児に恵まれた。現在は単身赴任中だが、週末は家族が待つ自宅へ戻る。「習い事の送迎で終わる」と苦笑するが、その表情は充実そのもの。帰宅できない時は近況報告などの手紙を出し、「子と文通してる」と目じりを下げる。

 ○…全国的に年賀状の数が減少傾向にあるなかで、鎌倉は減っていないという。「文化的に成熟しており、人との繋がりを重視している証」と分析。地域との絆を大切にし、豊富なキャリアで培った手腕と新しい発想で、新風を吹き込む。

佐久間吾一氏

参院選 日本改革党 佐久間氏を擁立 59歳、米軍人 叙勲剥奪訴える

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に、政治団体「日本改革党」は会社員の佐久間吾一氏(59)の擁立を決めた。

 佐久間氏は川崎市幸区出身で中央大学卒。2015、19年には川崎市議選に立候補し落選した。

 6月12日の本紙の取材に、佐久間氏は「消費税廃止、新型コロナワクチン接種後の超過死亡の責任追及、日本本土空襲を指揮した米軍司令官カーチス・ルメイ氏の勲章剥奪を訴えたい」とした。

触れて知る建長寺 12日に「お話し会」

 建長寺にまつわる伝説や見どころを、触れる模型とともに知る「建長寺”さわる”模型三門下お話会」が7月12日(土)、同寺で開催される。午前11時30分から午後0時30分頃まで。参加費無料(拝観料別途)。

 主催は、透明点字シート付絵本などを手掛ける「ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeaf」(葉山町)。代表の大下利栄子さんは昨年、目が見えない人でも建物の形を触れて感じることができるようにと、50分の1スケールの仏殿のブロンズ模型を同寺境内に設置。より広く知ってもらおうと、イベントを企画した。

 当日は、さわる模型の紹介をはじめ、同寺に残る伝説や仏殿の見どころを解説するほか、同寺が発祥といわれるけんちん汁のクイズなどもある。

 お話会は今後も毎月第2土曜日に開催する予定。イベントについて詳しくは【携帯電話】080・5680・0566(大下さん)へ。

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鎌倉吹奏楽団が演奏会 5日 映画音楽テーマに

 今年創立30年を迎える鎌倉吹奏楽団MusicFarmが7月5日(土)、鎌倉芸術館大ホールで第25回映画音楽演奏会を開催する。

 学生や社会人からなる楽団で、夏の映画音楽演奏会と冬の定期演奏会が定番のコンサートとなっている。

 今回は『ウィキッド』や『モアナと伝説の海』などを演奏する。入場無料。親子室あり。「近年の演奏会は来場者が千人を超える。1500人を目指したい」と同団。

(問)【携帯電話】050・3552・4010

内海聡氏

参院選 無所属連合内海氏、出馬へ 50歳、医師で作家

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に、政治団体「無所属連合」代表で、医師で作家の内海聡氏(50)が16日、出馬を表明した。

 内海氏は筑波大学医学専門学群卒業後、病院勤務を経て2013年に医院を開院。昨年、都知事選、衆院選(神奈川15区)に出馬し、落選。

 17日の会見で内海氏はワクチン・医療行政の見直しのほか「移民、外国人優遇、中小企業冷遇の反対」などを掲げた。

河合道雄氏

参院選 チームみらい 河合氏擁立 教育改革など訴える

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)で、政治団体「チームみらい」は会社員の河合道雄氏(34)を擁立した。河合氏は東大卒業後、京大大学院で教育学を研究。教育系企業に勤める傍ら、新たな学びや機会を提供する民間団体「HLAB」に携わり、教育改革や格差是正などの課題と向き合う。河合氏は「デジタルや対面を通じ、一人ひとりの声を国に届ける政治が必要。透明性も高めたい」と訴える。

書で楽しむ夏休み 親子で体験教室

 (公社)日本総合書芸院が7月23日(水)、「夏休み親子で楽しむ書道体験」を鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉・小町)で開催する。午前9時15分から10時45分まで。参加無料。

 小学1年生〜3年生までの子どもとその保護者を対象にした体験教室。書芸院所属の専門家が指導し、手筆で好きな言葉や文字などを書く。

 先着20組。原則子ども1人につき保護者1人まで。ぞうきん持参で、墨が付いても良い服装で参加を。書芸院は「夏休みの思い出に親子で体験してほしい」と話す。 申し込みは、日本総合書芸院【電話】0467・23・2100(平日午前10時〜午後4時)。7月1日(火)から受付開始。

参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)

鎌倉市内の海水浴場 水質検査は全て「適」

 神奈川県は6月12日、海水浴シーズンを前に県内22の海水浴場で県や市が5月に実施した水質検査の結果を発表した。

 これによれば、鎌倉市内では由比ガ浜と材木座が最も良い水質AA、腰越はそれに次ぐ水質Aで、いずれも環境省が定める基準で「適」と判定された。3海水浴場の開設期間は、7月1日(火)から8月31日(日)まで。

 今年は、昨年は開設を断念した三浦海岸を含む県内22の海水浴場が開設される。水質はすべてが「適」または「可」と判定されている。また、腸管出血性大腸菌O157も検出されなかった。

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