足柄版【6月28日(土)号】
「足柄三山」が浮かび上がる回収BOXと加藤代表

南足柄市役所啓発空間 2回目の「満タン」間近 キャップ回収で分別定着へ

 南足柄市役所1階にある「カーボンニュートラル啓発空間」で実施しているペットボトルキャップの回収が順調だ。今年1月末に本格稼働して以来、2回目の「満タン」が近づいている。市と市ゆかりの企業でつくる団体「スーパー分別プロジェクト南足柄」(加藤健友代表)も手応えを感じている。

 同団体は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、市民一人ひとりに当事者意識を高めてもらおうと、分別・リサイクルといった環境教育の啓発に努めている。

 活動の一環で今年、官民共創でオープンしたのが市役所1階の啓発コーナー。市産のスギの間伐材で作られた空間に、CO2の吸収材が使われた自販機などともに設置されているのが足柄三山(明神ヶ岳、金時山、矢倉岳)モチーフのペットボトルキャップ回収BOXだ。投入したキャップが透明板に描かれた山のシルエットに見える仕掛けで、様子が見える面白さが世代問わず好評だ。

「数より習慣づけ」

 満タンで約1千個。わざわざ持ち込む人が少ない市役所のこのコーナーのみで、すでに2千個の回収が見えてきた。加藤代表は「数は意識していません。この場所を通して、ゴミと思っていたものが資源に変わる楽しさや、『分別』という習慣を広めたい」と、行動変容を後押ししたい気持ちが一番強い。団体による呼びかけは「市民全体で取り組もう」が合言葉で、早い段階から意識づけを行うため、小学校でのキャップ回収や環境授業にも力を入れている。「持続可能な地域づくりに向って、市民一人ひとりが主体的に関わるよう、今後も多方面へアプローチを続けていきたい」と話した。

文命中学校の体育館

開成町 文命中体育館に空調設備 2学期からの利用目指す

 熱中症などを予防し、授業、部活動、行事など、生徒にとって安全な環境を整えるため、開成町は町立文命中学校(吉田島)の体育館に新しく空調機を設置する。2学期からの利用を目指している。

 開成町は、文科省が公立学校体育館へ空調機設置を積極的に推奨している方針に従い、先行導入する町田市や綾瀬市の学校に2023年度、調査に訪れるなどの計画を進めてきた。

 文命中学校への先行設置は「授業だけでなく、部活動などで体育館を利用することが多いことを考慮しました。県西地区の公立小中学校では極めて珍しいのでは」と町教育委員会の担当者は説明する。開成小学校、開成南小学校の体育館へは5月、約440万円を使い、スポットクーラーを各校4台ずつ設置している。

 設置される空調機は、全15台。既存の体育館に設置するため、屋上から吊るす「天吊り型」方式を採用する。費用は約1億390万円。この内、約3500万円を文科省の補助金「令和6年度学校施設環境改善交付金」を利用する。7月に室外機を2台設置、夏休み期間中に空調機を体育館天井部分に取り付け、2学期からの利用を目指している。

 使用時期、時間、温度設定などの利用は基本、文命中学校の判断に委ねていく。冷え込みが激しい、冬の朝礼などでの暖房での使用も想定し、町教育委員会は「生徒が安全に学習を行える環境を整えるのが最も大切なことだと思っています。空調機設置と同時に、断熱改修工事を行います。今後、校舎の屋上にソーラーパネルを設置する予定なので、効率的な運用を目指していきたい」と話す。

 文科省によると、公立小・中学校施設の体育館の空調機は、25年5月1日現在で、全国的な設置率は約22・7パーセント。神奈川県内でも14・6パーセントと低い水準になっている。文科省は、体育館が災害時の地域避難所として活用されるケースも多いことから、国庫補助金などを設け、設置を推奨している。

神奈川県司法書士会小田原支部の支部長を務める 森本 紗代さん 小田原市南町在住 41歳

安心に寄り添う

 ○…相模川以西の3市10町で構成される司法書士会小田原支部の支部長に6月から就任した。これまで副支部長や会計など役員を11年務め、「そろそろやらないといけないかな」とまとめ役を引き受けた。研修会のオンライン化や、情報社会の発達により、個人で知識を得やすくなったことで会員同士の交流が減少。「横のつながりをもっと広げていけたら」と関係づくりに意欲を見せる。

 ○…奈良県出身。司法書士事務所で働いていた母から仕事の話を聞く中で、「子育てと両立ができる仕事」と高校2年生で進路を決断。当時の夢は「自分の名前が書いてある事務所を持つことでした」と笑みを浮かべる。関西大学法学部を卒業して2年後に司法書士試験に合格。都内の事務所で経験を積んだのち、26歳で独立。結婚を機に移り住んだ小田原に事務所を構えた。

 ○…主に相続や不動産の名義変更、会社設立の手続きなど、登記業務を中心に幅広く対応する。フットワークの軽さを生かし、小田原市内に限らず、東京や静岡まで出向くことも。女性からの依頼も多く、「何から進めればいいかわからない人も多い。世間話を交えながら、安心して話してもらえるよう心がけている」

 ○…大学時代は全国を旅して歩いたほどのアウトドア好き。現在も時間ができると、山中湖一周や金時山を登るなど自然を楽しむ。内陸育ちだけに、小田原に移住してからは海にも魅了され、夏には毎年夫と小学生の子どもと磯遊びでのカニ捕りに熱中する。「気づいたら家族の誰よりも熱中していて、ほっといたら何時間でもやっている」と笑う。富士山を望み、商店が並ぶ、山も海もある小田原ならではの暮らしを満喫しているようだ。

南足柄市議会期末手当 議長128万、議員96万

 南足柄市は6月20日に市議会議員に期末手当を支給した。支給対象は議員15人で、総支給額は1480万5450円。

 支給額は次の通り。

▼議長/128万2500円(前年比9万1860円増)▼副議長/102万6000円(同7万2960円増)▼議員/95万8500円(同6万6180円)。委員会の委員長等の加算除く。

市長と中学生が意見交換 「発展の余地はある」

 南足柄市は、若い世代の意見を市政に反映させる中学生会議「市長と話そう!まちづくり」=写真を6月19日、市役所で開催した。初の試み。

 会議には南足柄中学校生徒会役員7人が出席。全校生徒を対象にしたアンケート結果を基にプレゼンテーションを行った。市の良いところとして豊かな自然、地域住民の温かい関わり、ほどよい田舎などを掲げ、一方、足りないところを中高生の遊び場、施設の老朽化による公共サービス、交通の便などを提言した。その後、市長や市職員らと活発な意見交換が行われた。

 生徒からは「まだ発展の余地があると感じた」、「補助金制度など子育て支援や移住促進の取り組みを知り、考え方が変わった」、「観光客増加のためには交通の便の見直しが必要」といった意見や要望が出された。

 また将来、市に住む可能性についても話し合われ、「働くのは都会になるが、住むなら水がきれいで自然も多い南足柄」、「確率は半々。魅力は知っているが、経験のために一度市を出る必要がある」などリアルな声が届けられた。

 毎年1回、市内中学校1校を対象に事業を継続する。市の担当者は「会議で交わされた貴重な意見は今後の市政運営の参考としたい」と話した。

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浅田カメラマンの指示の中、撮影に臨む=6月17日、居酒屋かっぱ

浅田政志氏が開成を撮影 12月に役場で写真展

 開成町と神奈川県民ホールの指定管理者の(公材)神奈川芸術文化財団が共催し、写真展を12月に町役場で開催する。現在、町内10ケ所で撮影が行われている。

 撮影するのは映画『浅田家!』のモデルになった写真家の浅田政志さん。県内各地へ出張し、写真に残したい人、風景などを撮影している。今回は開成町と真鶴町を訪問。6月17日に日本製紙クレシア開成工場、居酒屋かっぱ、あじさいの里(吉田島高校生徒)で撮影。19日に刀鍛冶の梅林刀剣鍛錬所、あしがり郷瀬戸屋敷、開成南小学校(開成ジュニアアンサンブル)を巡った。

 浅田さんは「地元の方が普段見慣れた素晴らしい一瞬を写したい。年末には多くの人に見ていただければ」とコメント。開成町飲食店組合会長で居酒屋かっぱの神田富男さんは「開成町には見どころが数多くあります。地元の人たちだけでなく、外部にも発信し、開成町を盛り上げていければ」と話した。

足柄ロータリークラブ 小学校へ恒例の図書寄贈

 地域奉仕活動に取り組む足柄ロータリークラブ(湯川謙吾会長)は6月20日、足柄上地域の小学校に恒例の図書寄贈を行った。同日、南足柄市の日帰り温泉施設「おんりーゆー」で開かれた例会で、教育長らに目録を手渡した=写真。

 全世代にスマートフォンやインターネットが浸透している現代だが、地域のこどもたちに本を読むことから得られる体験を大切にし、正しい読書習慣を身に付けてもらおうと、2014年から実施している。毎年同地域の1市5町の小学校の中から3校程度ずつ図書の寄贈を進めている。図書は、寄贈予算の範囲内で各校に選んでもらっているといい「普段購入できない高価な本や児童たちに人気がある本を入れることができる」と好評。これまでにおおむね1千冊の図書が地域内の学校に贈られている。

 今年度は大井町の上大井小学校、山北町の川村小学校、松田町の松田小学校、寄小学校の計4校に贈られた。湯川会長は「図書離れという言葉も聞かれるが、学校図書を充実させることで、本の楽しさを伝えるきっかけになっていればうれしい」と話している。

町郷土資料室

開成町に郷土資料室

 開成町は、町民センター3階図書室の一角に郷土資料室を設け、6月から一般開放している。

 面積は約65平方メートル。1636冊の地域史に係る貴重な本や資料などが収められている。図書室開室日の午前9時半から午後5時に開放。町教育委員会の担当者は「室内で学習することも可能なので、地元に関する学習に役立ててください」と話す。

大井よさこいひょうたん祭 運営ボラを募集

 大井町は8月2日(土)(荒天時は3日(日))におおい中央公園と周辺道路で開催する第39回「大井よさこいひょうたん祭」の運営ボランティアを募集している。

 対象は高校生を除く18歳以上。活動はよさこい踊り出演者の給水補助、入場整理補助など。1人5時間程度の予定。希望者は7月18日(金)までに地域振興課へ。ボランティアに関する詳細は説明会にて。

SCNが松田町と協定

 松田町は6月13日、湘南ケーブルネットワーク株式会社(本社平塚市、柏手茂代表取締役)との間で「防災及び防犯等の情報発信に関わる協定」を結んだ=写真。

 協定は同社が提供するサービス(コミュニティチャンネル放送、データ放送、メール配信、ウェブページ、スマートフォンアプリ等)を通じて防災・防犯情報を提供するもの。

 町の防災対室で実施された協定式で本山町長は「情報発信に関わる協定は町にとって初めて。町の防災行政無線の内容をテレビで聞くことができるほか、定点カメラの映像提供など、防災力の著しい強化につながる」と説明。柏手社長も「地域メディアとして、災害時のみならず平時から松田町とより密着して強固な体制を築いていきたい」と返した。

スタッフの土屋さん

「おひとりさま」の不安ワンストップで解決 サン・ライフの「ライフリリーフ」に脚光

 自分の葬儀や逝去後の諸手続きなど、単身高齢者の悩みは多い。そんな悩みをワンストップで解決するのが、シニアライフを総合支援する株式上場企業グループのサン・ライフの「ライフリリーフ」だ。

 ニーズに合った介護施設の紹介から万一病院に入院することになった際身元保証を行うほか、必要な書類も作成。「私にもしものことがあったら…」という将来の不安に対しては、元気なうちに自身の葬儀の形式や埋葬方法などを決めておくことも可能だ。そのほか携帯電話の解約やSNSアカウントの削除などプライバシーに関わる事務処理まで依頼できる。

 スタッフの土屋ユカイさんは「地域密着の安心感を大切に、高齢者の不安や悩みを一緒に解決します」と話す。

■問い合わせ/【フリーダイヤル】0120・99・1169「ライフリリーフ相談室」

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参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)

山北町で空き家相談会

 空き家所有者、相続予定者等を対象に山北町は「空き家相談会」を7月5日(土)、山北町健康福祉センターで開催する。

 時間は【1】午前9時半、➁10時、➂10時半、➃11時、➄11時半、1組最大30分まで。不動産事業者や町職員が相談に応じる。定員は5組。7月4日(金)まで電話、メールなどで氏名、住所、連絡先、対象物件、希望相談時間を添えて連絡が必要。申込、問い合わせは、やまきた定住相談センター、【電話】0465・75・3650、✉teijyu@town.yamakita.kanagawa.jp。

南足柄市、移動式大型遊具で遊ぶ

 南足柄市はボーネルンドの大型遊具で遊べる「移動式あそびば」を7月5日(土)、子育て支援拠点施設にこっとフリースペースで開催する。

 当日はプレイリーダーが親子で楽しむ遊び方を紹介する。時間は【1】午前10時半〜、➁午後1時15分〜、➂午後2時半〜の3回、各回45分程度。対象は小学2年生までの子どもと保護者、各回20組40人。事前予約制で完全入替制。申込は電話か来所が必要。

 申込、問い合わせは、南足柄市こども支援課【電話】0465・73・8023。