足柄 トップニュース社会
公開日:2025.06.28
南足柄市役所啓発空間
2回目の「満タン」間近
キャップ回収で分別定着へ
南足柄市役所1階にある「カーボンニュートラル啓発空間」で実施しているペットボトルキャップの回収が順調だ。今年1月末に本格稼働して以来、2回目の「満タン」が近づいている。市と市ゆかりの企業でつくる団体「スーパー分別プロジェクト南足柄」(加藤健友代表)も手応えを感じている。
同団体は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、市民一人ひとりに当事者意識を高めてもらおうと、分別・リサイクルといった環境教育の啓発に努めている。
活動の一環で今年、官民共創でオープンしたのが市役所1階の啓発コーナー。市産のスギの間伐材で作られた空間に、CO2の吸収材が使われた自販機などともに設置されているのが足柄三山(明神ヶ岳、金時山、矢倉岳)モチーフのペットボトルキャップ回収BOXだ。投入したキャップが透明板に描かれた山のシルエットに見える仕掛けで、様子が見える面白さが世代問わず好評だ。
「数より習慣づけ」
満タンで約1千個。わざわざ持ち込む人が少ない市役所のこのコーナーのみで、すでに2千個の回収が見えてきた。加藤代表は「数は意識していません。この場所を通して、ゴミと思っていたものが資源に変わる楽しさや、『分別』という習慣を広めたい」と、行動変容を後押ししたい気持ちが一番強い。団体による呼びかけは「市民全体で取り組もう」が合言葉で、早い段階から意識づけを行うため、小学校でのキャップ回収や環境授業にも力を入れている。「持続可能な地域づくりに向って、市民一人ひとりが主体的に関わるよう、今後も多方面へアプローチを続けていきたい」と話した。
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