町田版【7月24日(木)号】
チラシをもつ中村さん(右)と山口さん

「森村誠一」朗読で次世代へ 市民参加型で 今夏始動

 町田市ゆかりの作家で、名誉市民でもある故・森村誠一氏の作品を、市民の朗読によってデジタル継承する新たな文化プロジェクト「朗読の証明」が今夏、始動する。実行委員会代表を務める中村廣幸さんは「森村先生の過ごした街の文化遺産として継承していきたい」と語る。

 プロジェクトは、正式な著作権許諾のもと、森村作品の朗読を市民とともに行い、その音声を記録・編集してYouTubeで全国へ配信するというもの。文学作品を「声」で残し、広く発信していくことを通じて、デジタル時代における新しい文学継承の形を模索する取り組みだ。

 プロジェクト誕生のきっかけは、2024年秋に町田市民文学館ことばらんどで開催された森村氏の展覧会。会場では、市内で活動する朗読愛好団体・朗読劇かわせみ座による朗読公演が行われ、来場者から「自分たちでも読んでみたい」「声で作品に触れてみたい」といった声が数多く寄せられたことだったという。市民からわき上がった声を受け、企画が具体化。朗読を通じて作品の魅力を再発見し、記録として残すことで、町田から全国へ森村作品を広げていく計画という。

 朗読指導を担当するのは、テレビやアニメなどで活躍するナレーター・声優の磯部弘氏。文学作品の朗読にも豊富な経験を持ち、参加者一人ひとりの個性を引き出す指導を行う予定だ。朗読経験の有無は問わず、誰でも参加できる点も特徴となっている。

 実行委員会の代表を務めるのは、森村氏のウエブサイトを長年にわたって管理してきた中村さん。取材や講演依頼の対応など、私設秘書のような立場で20年以上、森村氏を支え続けてきた。「森村先生の作品は長編で300本以上、短編は450以上にのぼる。これだけの作品があるのに新作が出ないと作家は忘れられてしまう。町田で生まれたこの作品群を、地元の力で継承していく意義は大きい」と語る。

 共催団体の一つである朗読劇かわせみ座の代表・山口敏男さんも、朗読の奥深さに魅了された一人だ。「読むだけではない、声に出して初めて分かる文学の表情がある。図書館の棚にしまっておくだけではなく、文化として生きた形で継いでいきたい」と意気込みを語る。

来月説明会

 プロジェクトの趣旨や活動内容を紹介する初回イベント「朗読の証明プロジェクト説明会&体験ワークショップ」が、8月27日(水)午後7時から、ことばらんどで開かれる。説明会では、プロジェクトの全体像や今後のワークショップの展開、YouTube配信までの流れなどを紹介するほか、森村作品の朗読デモンストレーションも実施される予定。中村さんは「朗読が好きな人、森村ファンの人、どんな人にも気軽に体験していただきたい」と呼びかける。

 参加費は無料で定員は先着50名。申込みは8月22日(金)まで公式サイトで受け付けている。問合せは実行委員会【電話】042・738・2027へ。

保育士不足 町田でも 市、関連団体など対策急ぐ

 全国的に保育士が不足している。厚生労働省の資料によると、今年1月の保育士・有効求人倍率は全職種の3倍近くに及び、町田市内の保育所でも保育士不足が慢性化しているようだ。市によると各園共、東京都が定める配置基準を満たす保育士数は確保できているものの、多様な保育ニーズに応えていくための人材が不足しているケースが多いという。市は町田市法人立保育園協会などと共に対策を急ぐ。

 厚労省のデータでは今年1月の保育士・有効求人倍率は3・78倍。全職種1・34倍の3倍近くの値となっている。有効求人倍率は求職者1人に対して何人分の求人があるかを示し、その倍率が高い場合は応募者が集まっていない状況ということになる。町田市も同様の傾向にあり、保育士の募集に関わる市によると、市内の各保育所では都が定める配置基準を満たす保育士数は確保できているものの、延長保育や一時預かりなどの多様な保育ニーズに応えていくために必要となる人材が不足しているという。

 その要因の1つに挙げられるのが人材が定着しないことだ。東京都が公表している2022年度の東京都保育士実態調査によると、保育士の退職理由は「給料が安い」が6割以上を占め、次いで、「仕事量が多い」「労働時間が長い」と続く。保育に関わる株式会社ポートエモーション(森野)代表の高橋豊さんは「保育士は子どもの命を預かる責任の重い仕事。日々プレッシャーにさらされることも人が定着しない理由になっているのでは」と指摘する。

見学ツアーなど

 市は保育園協会と共に対策を進めている。保育士資格を保持している人などを対象に市内保育園を見学するツアーを組むほか、離職を避けるためなどに、保育士が相談しアドバイスを受けられる時間を設けたりしているという。先の実態調査にある都内における保育士就業意向のアンケートへの回答では、「雇用の条件さえ合えば、働きたい。又は保育の仕事に転職したい」が6割を超えている。

2025年問題

 一方で今年は子どもの減少に伴い、定員割れする保育施設が増えていく年になるという声が聞かれる(保育の2025年問題)。「保育士余り」につながるもので、待機児童の解消を図るため、保育所を増やした23区などでは既に保育施設に空きが出てきたところがみられているという。子どもの数が増えている町田市もいずれ、その可能性が高まっていくと考えられるが、市は「保育に関する新たな制度も始まることから、町田では当面、保育園の利用者数が大幅に減少する見込みはない」とコメント。ポートエモーションの高橋さんは「少子化対策が大切になってくる。出産に焦点をあてた取り組みを実施し、子どもの数が増えていけば、保育士余りは起こらないと思う」と話している。

幕末に起こった事件について8月2日に行われる市民講座で語る Kta(ケイタ)☆brasil(ブラジル)さん 横浜市在住

「違う見方」伝えたい

 ○…取り上げるのは薩摩藩士がイギリス人に斬りかかった「生麦事件」。現在住む横浜市鶴見区の地で起こったもので、日本の運命を変えた事件として、これまで伝わってきた内容とは違う「真実」も伝えたいと考える。鶴見に住んでいた祖父から幼い頃より聞かされてきた事件だが、「外国人を排斥する声があがる現在と似た時代の話。多くの人に聞いてもらいたいと思う」

 ○…音楽家、文筆家、打楽器奏者など、多彩な顔をもつ。イベントでMCを務めることもあり、ラジオ番組に出演するなど、精力的に活動するなか、プレゼンターでありたいという思いが背景にはある。型にはめようとする風潮に対して、さまざまな形で「違う見方」があることを発信し、みんなに視野を広げてもらいたいと思うことが根底に。「いろんな角度からものを見ることができる方が楽しいですからね」

 ○…自身の視野を広げたのは海外での経験。現在のように手軽に情報を手に入れることができなかった学生時代、実際に自分の目でいろいろなものを見てみたいと考え、海外を渡り歩いた。移住まで考えたブラジルでは現地の人たちと交流するなか多様性こそ、エネルギーを生み、とにかく楽しいことであることを知ることに。個が生きるブラジルこそ、「人類の理想」と笑う。

 ○…一方、9月には同じ市民講座でブラジルで行われる祝祭「リオのカーニバル」にカメラマンとして参加した様子を語る予定になっている。会場は今回と同じ親類にあたる茶店のサロンスペース。「町田は父方先祖の地。学生のころは遊び場でした」。愛着ある街での講演。多彩な顔をもつ分、話したいことは多い。サッカーやF1、町田のことなども話し尽くしたい思いだ。

国際ソロプチミスト町田

●会長/山下晃代

(医療法人社団いやさか 

やました内科・脳神経クリニック事務長)

●副会長/山口美知子

(マミフラワーデザインスクール町田指定教室責任者)

●トレジャラー/藤田明子

((有)藤田油店)

主な事業/生理用品無料配布、市男女平等フェス、DV撲滅キャンペーン、国際女性デーキャンペーン、国内外で起こる災害への支援活動

会長テーマ「女性と子供の生活、幸福度の向上へ」

会長の一言:「昨年認証35周年の節目を迎えました。地域の皆様との繋がりを大切に、交流を深めてまいります。今年も夢を生きる女性のための教育訓練賞応募者を探すと共に、中高生のキャリアサポートセミナー開催に向け活動していきます」

発足 1990年

会員数 14名

 

国際ソロプチミスト町田

事務局

町田市山崎町2055-2 C216

賞状を手に笑顔を見せる長山さん

市内幼稚園用務員に瑞宝章 元自衛官 「防衛功労」

 町田サレジオ幼稚園(小山ヶ丘)でバスの運転士兼用務員として働く長山高行さん(61)が、この春の危険業務従事者叙勲で瑞宝単光章を受章した。元自衛官としての「防衛功労」が認められたもので、長山さんは「東日本大震災での活動が評価を受けたのかも。放射線を取り扱う特殊な免許を生かし、被災地で除染活動に従事していた」と振り返る。そして、「私でいいのかな」と謙遜しつつ、「内示から1カ月間、誰にも言わないでというのが一番辛かった」とほほ笑みながら喜びを語る。

 岩手県出身の長山さんは高校卒業後に縁あって自衛隊へ。持ち前の体力と負けん気で、厳しい訓練を乗り越えてきたといい、災害派遣の業務で被災者からかけられる感謝の言葉をやりがいに、定年まで勤め上げた。思い出に残るのが新潟の部隊にいた頃の重りを載せてアキオ(そり)を引く競技。「かかとは血だらけになるほど辛かった」が、その努力は優勝に結実したという。

 そして、第2の人生に選んだのが幼稚園での仕事だった。「毎日、子どもたちを無事に送り届けることが今の一番のやりがい」と笑顔をみせ、園児が「長山さんみたいに自衛隊になりたい」と言っていたことを聞いた際は「うるっときました」と目を細める。

 一方、趣味の囲碁・将棋は、独学ながら自衛隊内の大会で優勝するほどの腕前で園児とオセロする時は「1勝1敗くらいにする」と笑う。「一日でも長くここに勤め、いつか卒園生が先生として帰ってきてくれたらうれしいね」

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職員会議に参加した学生ら

市内児童養護 台湾学生が研修訪問 1カ月間学び深める

 木曽の児童養護施設、精舎児童学園に今月、保育や社会福祉などを学ぶ台湾の静宜大学に通う学生・大学院生らが訪問。およそ1カ月にわたる研修を受けている。

 同学園は幼児期から18歳までを対象に、両親に代わり家庭的な環境で将来の自立に向け支援を行う施設。台湾の学生らは研修の一環として、子どもたちと共に生活を送っている。現在2年生の岩芷杉(エンツウサン)さんは「たくさんの学習プログラムや文化体験をさせてもらっている。施設の日常を体感し、学びに生かしていきたい」と話している。

森野で夏まつり 体験型イベント 31日に

 子どもから大人まで楽しめる「夏まつり」が7月31日(木)、わくわくプラザ町田(森野)で開催される。午前10時から午後3時まで。参加は無料。

 小学生向けの催しとして、蜜蝋を使ったエコラップ作りや、樹脂粘土で猫の置物を作るワークショップが行われる(どちらも定員制・要申込み)ほか、わりばし鉄砲を使った射的や輪投げ、紙芝居の上演、原町田七福神を学ぶスタンプラリーなど、自由参加コーナーも多数。折り紙コーナー・パン販売もある。

 問合せは町田市シルバー人材センター【電話】042・723・2147

高野会長のもと進められた総会

文化協会が総会 新年度の活動へ始動

 町田市内の文化振興に務める町田市文化協会(高野宗佳会長)の令和7年度定時社員総会が先月、町田市民ホールで開催された。

 総会に先立ち行われたセレモニーでは、高野会長による開会のあいさつに続き、櫻井純町田市副市長ほか議会関係者ら来賓から祝辞が寄せられた。

 総会には、正会員68人中66人が出席(委任状含む)。高野会長が議長を務め、令和6年度の決算報告や令和7年度の予算案などの各議案が審議され、承認された。

 午後からは懇親会が行われ、賛助会員をはじめとする関係者ら約70名が出席。市内で活動するマンドリンオーケストラ「岩田マンドリーノ・シンフォニカ」による演奏や参加者そろっての合唱なども交えながら、和やかなひとときを共有し、新年度への思いを新たにした。

熊澤会長

東京町田東RC

●会長/熊澤芳子

(税理士法人熊沢会計事務所)

●幹事/諏訪徳之

((有)諏訪石材)

●会計/山田剛康

(ユニコムプラザさがみはら)

主な事業/地球環境保全ポスター展/おうちでごはん/フードバンク橋渡しプロジェクト

会長テーマ「つなげよう我がクラブの未来へ」

会長の一言:「「つなぐ」は、思いをつなぐ、奉仕活動をつなぐ、次世代につなぐといろいろな意味でつかわれる言葉です。その「つなぐ」ためにどうしたらよいかを皆で考え活動する年にしたいと思います」

発足1991年

会員数 29名

 

東京町田東RC事務局

町田市原町田4-16-21-2F

聞こえチェックも 市 「アプリでも」

 聞き取る機能が衰えると、会話に参加することが難しくなるなど、周囲とコミュニケーションを取ることが億劫になってしまう。認知症を発症してしまうリスクも高まるが、機能の衰えを高齢者自身では気づきづらいもの。左記チェックリストで確認を。

 一方で、町田市はスマートフォンやタブレットをもっている人に対してはアプリ「みんなの聴脳力チェック」で聞こえの確認を呼びかけている。音を聞き取りアプリに入力すると、「聞き取る脳力」が100点満点中何点なのかを簡単にチェックすることが可能という。詳細は市のホームページで。

予防も

 予防も大切だ。加齢による難聴は老化現象の1つなので避けられないものの、進行を遅らせるのは可能という。関連団体などは「大音量でテレビを見たり、音楽を聞いたりしない」「静かな場所で耳を休ませる時間をつくる」などを意識してほしいとしている。

原会長

東京 町田・中RC

●会長/原康之

((有)京南)

●幹事/佃政幸

((株)クラウドサービス)

●会計/大貫良道

(税理士大貫良道事務所)

主な事業/地域・社会・国際奉仕活動

会長テーマ/根を張り、実を結ぶロータリー

会長の一言:「ここ数年で培ってきた地域・社会・国際奉仕活動をより充実させ、地域の方々と共に協力して活動してまいります。そして、楽しく、やりがいのあるクラブを目指してまいります」

発足1980年

会員数 30名

 

東京町田・中RC事務局

町田市中町1-30-2 中里ビル201

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清野会長

東京町田サルビアRC

●会長/清野修一

(多摩医療会原町田診療所)

●幹事/安齋英行

((株)KUROKO)

●会計/木目田賢市

((有)サンシティ)

主な事業/児童養護施設、障がい者とその家族などへ支援活動、ふれあいコンサート、ふれあいサッカー、留学生と地域の祭り

会長テーマ「good for all」

会長の一言:「地域社会に、そして世界に私たちが取り組むべき多くの課題が存在します。みんなの為になるよう、団結して進む一年にしたいと思います」

発足1987年

会員数 42名

 

東京町田サルビアRC事務局

町田市森野2-30-10町田不動産会館ビル2階201号室

森谷会長

東京町田RC

●会長/森谷孝雄

(モリヤ動物病院)

●幹事/下田雄一

(プルデンシャル生命保険(株)横浜支社)

●会計/中村不知人

(きらぼし銀行町田支社)

主な事業/芹ヶ谷公園の環境保全活動への協力、幼児画展・日台交流幼児画展、街角ピアノin版画美術館、職業講話訪問授業ほか

会長テーマ「ロータリー 共に紡いで半歩前」〜スクラムを組んで前に進もう〜

会長の一言:「独自の機を織っていくことが大切。それぞれの思いを乗せた色彩豊かな織物を作っていきたい」

発足1962年

会員数 69名 

 

東京町田RC事務局

町田市森野1-33-11町田森野ビル304

幕末「生麦事件」学ぶ 8月2日 原町田で講演会

 薩摩藩士がイギリス人に斬りかかった幕末に起きた「生麦事件」について学ぶことができる講演会「生麦事件グローバルスタディーズ」が8月2日(土)、JR町田駅徒歩5分の「老舗ひじかた園」2階サロン(原町田)で開かれる。市民らがつくる市民講座「まちだ雑学大学」の一コマとして開催されるもので、生麦事件について調べるKTa☆brasil(ケイタブラジル)さん=上写真・人物風土記で紹介=が講師を務める。時間は午後2時から4時(開場は1時30分)。参加費千円(お茶付き)で定員制・先着順。4時から飲食付きの親睦会(千円)が開かれるという。

9月7日にも

 また、9月7日(日)には同じ会場でまちだ雑学大学の講演として、「地上最大の祝祭は何故リオデジャネイロにあるのか?」を開く(参加費千円・お茶付き)というKTa☆brasilさん。リオの公式カメラマンとして見た世界最大規模の祝祭ブラジル・リオカーニバルについて語るといい、9月6日(土)から写真展も同時開催予定という。詳細はまちだ雑学大学のHPなどにアップされる。

加藤さん

ヴェルディ最高峰のオペラ 「オテロ」レクチャーコンサート

 9月23日(祝)に公演が行われるオペラ「オテロ」のレクチャーコンサートが9月3日(水)、町田市民フォーラム3階ホールで開催される。主催は町田イタリア歌劇団。

 「オテロ」は、シェイクスピアの「オセロ」に74歳のヴェルディが7年を費やして完成したイタリアオペラの最高峰とされる作品。上演される機会も少なく、今ひとつ内容がわからない--という人も少なくないとされている。そんな人々向けに、プロの歌声を要所要所に織り交ぜながらあらすじ、聞き所を解説するのがレクチャーコンサートだ。毎回わかりやすいと好評を集める企画でもある。

 難易度が高いとされるオテロ役を歌うのはテノール加藤康之さん、妻デズデーモナは藤原歌劇団のソプラノ宮川典子さん、オテロの旗手イヤーゴはバリトン新井健士さんが務める。「是非この機会にレクチャーコンサートにご参加を。『オテロ』に親しんでいただき、9月23日の本公演にも足をお運び頂けましたら幸いです。もちろんレクチャーコンサートのみの参加も大歓迎です。皆様のご来場お待ちしております」と主催者。

 午後2時開演(1時30分開場)。チケット千円(本公演のチケット購入者は5百円で参加可。また、レクチャーコンサート終演後に本公演チケット購入の場合は2500円での販売となる)。(問)柴田さん【携帯電話】090・1734・8116へ。

活用を呼びかける市の担当者ら

町田市 補聴器購入に3万円助成 加齢性難聴に対し今年度

 町田市が今年度、加齢性難聴と診断された高齢者への補聴器購入助成を開始した。加齢性難聴は認知機能の低下や転倒の要因になることが少なくないなど、高齢者の健康に悪影響を及ぼす可能性があるためで、市の担当者は「町田に住む65歳以上などの条件を満たした方が対象になる。活用してもらえれば」と話している。

 この補聴器購入助成は条件を満たした補聴器本体(片耳・両耳は問わない/付属する電池・イヤモールド含む)の購入費に対し3万円を上限に助成するもので、対象となるのは市内在住の65歳以上で市民税非課税の人。医師(耳鼻咽喉科医)による診察と聴力検査で補聴器の必要性があるとされた場合に限る。「また、この助成に関するアンケートへの回答と介護予防事業などへの参加に協力していただける方を条件にしている」と市の担当者。既に購入している補聴器は助成の対象外になるという。

 市が今年度、この助成を開始したところ、問い合わせは順調に増えているといい、「予算が無くなり次第、終了となる事業。早めに検討いただければ」と呼びかけている。書類などの提出先・問い合わせは市いきいき生活部 高齢者支援課(町田市役所内)【電話】042・724・2141まで。

 助成の申請方法は以下の通り。

【1】申請書提出・・・市のホームページにアクセスし電子申請。または、各高齢者支援センターなどにある専用の申請書に必要事項を記入のうえ、市の高齢者支援課の窓口へ。

【2】医療機関を受診・・・市から郵送されてきた専用の用紙をもって医療機関を受診。補聴器の使用が必要と判断された場合、医療機関に医師意見書を作成してもらい、高齢者支援課に提出する(受診料などは自己負担)。

【3】補聴器を購入・・・その後、送られてきた「助成金交付決定通知書」を持参し、市が指定する補聴器販売店で補聴器を購入。領収書をもらう。

【4】請求書提出・・・手元にある「助成金交付請求書」に領収書を添えて、アンケートと共に高齢者支援課に提出。審査後、市から指定の口座に助成金が振り込まれる。

新品種ダリアの名前募集

 町田ダリア園(山崎町)では7月31日(木)まで、同園で生まれた新品種の名前を募集している。応募は園内の専用ポストから。

「ぼけますから…」上映会 9月1日 市民フォーラム

 ドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』の上映会が9月1日(月)、町田市民フォーラム(原町田)3階ホールで開催される。認知症になった女性を98歳の男性が介護する姿を描いたもので、2人の娘である信友直子監督が撮り続けてきた実話。当日は二部制で行われ、第一部は午後1時30分から、第二部は6時30分にスタート。一部の上映後には監督挨拶とトークセッションが行われる。チケット料金は500円。

 申し込みは専用フォーム( https://ws.formzu.net/fgen/S648469582/ )より。問い合わせは担当の松本さんほか【携帯電話】070・8934・1717(受付/午前10時〜午後4時)まで。

目録を受け取る立川会長(中央)

めかいの技、継承に弾み 文化財団が活動後押し

 小野路のめかい篠・竹細工伝統技能保存会(立川英治会長)に対しこのほど、公益財団法人明治安田クオリティオブライフ文化財団から、「地域の伝統文化助成金」として30万円が贈られた。

 同保存会は、多摩地域で暮らす農家の副業として広く生産された「めかい籠」の制作技術を後世に伝えるため活動する団体で、長期にわたる地道な継承活動が高く評価され、今回の助成に至った。

 助成金は既に、活動に必要となる「めかい包丁」や竹割器の購入、立川会長が受け継いできた教本を復刻するための印刷費などに充てられたという。

今後も

 立川会長は「多くの方の協力で実現し、感謝している。今後も技術の継承と後継者育成にあたり、期待に応えていければ。伝統を未来へつなぐ仲間の募集にも力をいれていきたい」と話している。