多摩区・麻生区版【8月8日(金)号】
交流のある児童養護施設の子どもたちが作ったチャンピオンベルトを手にする田村代表

プロレス「ヒートアップ」 障害者支援へ法人設立 社会貢献の拡大目指し

 多摩区菅北浦に道場を構える「プロレスリング・ヒートアップ(株)」(田村和宏代表)は7月、障害者支援や青少年育成の活動を広げようと「一般社団法人スマイルリング」を設立した。加えて、子どもが集う場づくりも始まり、社会貢献活動の輪を広げている。

 同社は「プロレスで社会貢献」を理念にこれまでさまざまな取り組みを実施。障害者施設で作られたポップコーンなどの製品を仕入れてコラボ商品を開発したり、興行の際に障害者を短期雇用するなど「ともに作り上げる」ことを重視してきた。取り組みを通じ、障害者の施設での作業効率向上や利用者同士の交流が活発になるなどの効果があったとし、活動を広める必要性を感じたことから社団法人の立ち上げを決めた。将来的には公益化も視野に入れ、社会貢献の輪を広げたいとしている。「多くの方のサポートを受けて活動をさらに拡大したい。企業と障害のある人との接点を作ることも必要。いろんな国をプロレスで回っているので、世界に向けて支援活動を広げたい」と田村代表は思いを語る。

 法人としてはプロレスを通じた障害者支援、青少年育成を推進し、「全ての人が笑顔になれる場」の提供を目指す。具体的には、障害者の外出機会や仲間と観戦する場の提供を目的に、プロレス大会への招待を計画。また、勤労意欲の向上や地域とのつながりをサポートするため、月に1回程度、障害者施設の製品や地域名産品などを購入し、児童養護施設なども含めて希望のあった施設にそれらを寄付する取り組みを掲げる。趣旨に賛同する企業や個人から寄付を募り、運営する。

子どもの交流の場にも

 また、ヒートアップとしては、新たな取り組みとして7月に「子供広場」を開設した。子ども食堂の運営を引き継いだ際に「子どもの未来を創る」に趣旨を変更。食事だけでなく子ども同士の交流が深まり、地域のことを学べる「安心して集える場」として、交流や学び、体験を通じて「未来を創る力を育む」ことを目指している。「子どもたちがコミュニケーションを深められる場にしたい。地元の大人に地域のことを教えてもらう勉強会も開き、地域を好きになってもらう機会にもなれば」と田村代表。協賛も募りながら、今後は月に一回、不定期で開催していく方針だ。

 8月17日(日)には、東急ドレッセとどろきアリーナ(中原区)で行う大会にあわせ、法人名を冠した「スマイルリング川崎まつり」も開催予定。詳細はウェブサイト。

国際化学オリンピックで銀メダルを獲得した 天野 春翔さん 川崎市内在住 17歳

面白いものに挑戦を

 ○…7月5日からUAEで行われた「国際化学オリンピック」に日本代表として出場し、銀メダルを獲得。文部科学大臣表彰も受賞した。今年3月に国内で行われた化学グランプリで銅賞を獲得し、20人の日本代表候補に選抜され、国内合宿での試験などを経て4人の日本代表に選ばれた。「代表に選ばれた実感がなく、オリンピック本番を迎えた。銀メダルという成果を持って帰ってくることができてうれしい」と笑顔で振り返る。

 ○…幼少期に親に連れて行ってもらった科学館で、物が光ったりするのを見て好奇心をくすぐられたのがきっかけで理科が好きになった。中高一貫校に入学し、化学部に入った。部活の先輩に勧められて、中1で初めて化学グランプリに出場。「代表になれば海外に行けると思って」。勉強を重ね、毎年点数を伸ばし、高1のときに代表候補に選ばれるも選考で落選。今回晴れて日本代表になることができた。

 ○…創造性に富み、新しい物質をつくることができるという化学。先に実験があり、後から理論づけていく。目に見えて新しいことがわかるようになるこの学問に魅力を感じている。生物学にも興味を持ち、生物学オリンピックに出場したことも。昨年ガーナにホームステイし、海外の文化に触れた。「いろいろなことに挑戦して面白いものを見つけていきたい」と将来を見据える。

 ○…高1から千葉大学の研究室に通い、大学生と化学の研究に取り組む。自分が先輩たちにしてもらったように、後輩に自分の経験を伝えていくことが今後の目標だ。「後輩たちにも将来化学オリンピックに出てもらいたい。少しでも恩返しができれば」。化学や科学、生物学と興味のあるものに挑戦し、ワクワク感を追い求めていく。

サッカーリバーFC 高井選手「海外」に歓喜 後輩「自分もいつか世界に」

英プレミアへ

 サッカーJ1・川崎フロンターレから、7月にイングランド・プレミアリーグの「トッテナム・ホットスパーFC」に完全移籍した高井幸大選手(20)。クラブのアジア遠征では足のけがでメンバー外となったが、同選手が小学4年まで所属したジュニアチーム「リバーFC」(幸区)の後輩たちは、先輩の移籍に歓喜している。

 猛暑となった7月下旬の土曜日。リバーFCのメンバーは、川崎市立古川小学校(幸区)のグラウンドで練習に励んでいた。現在、リバーFCには約100人の児童が所属する。今年は小学4年のチームに女子8人が入り、男子と共に練習に打ち込んでいる。女子メンバーに高井選手の移籍の感想を尋ねると、口々に「うれしい!」。メンバーの一人は「私も練習を頑張って、高井選手みたいに世界で活躍したい」と元気に話した。

勇気もらえる

 小学4年と3年の指導に当たる山田昌弘さんは、元教え子の快進撃に「正直、驚いた」と語る。高井選手は5歳からリバーFCに所属し、小学5年でフロンターレの育成組織へと進んだ。山田さんは「当時から才能も実力もずば抜けていたけれど、まさかこのチームから世界で活躍する選手が出るなんて。後輩たちも勇気をもらえる」と手放しで喜ぶ。

 今年3月には、クラブ内の試合の「特別賞」用に高井選手にフロンターレのマフラーにサインを依頼したところ、快諾してくれたという。

 クラブの中心的な存在である小泉勇さん(小学6年)は「世界でもめいっぱい活躍してほしいし、自分もいつか世界のピッチに立ちたい」と意気込みを語った。

菅町会 子どもフェスで笑顔輝く 稲田公園に800人集う

 多摩区の菅町会(濃沼健夫会長)が主催する「子どもフェス」が7月27日、稲田公園で開かれ、地域の約800人の子どもたちがにぎやかに夏のひと時を過ごした。

 町会内に道場を構えるプロレス団体・ヒートアップの選手と子どもたちとの綱引き、多摩観光協会提供のスタンプラリー、多摩区ソーシャルデザインセンターの学生らによる水鉄砲や各種ゲーム、園内を流れる小川「せせらぎ」でのスーパーボールすくい=写真=などの企画に加え、今年は生田緑地などで活動する「シャボン玉オヤジ」のパフォーマンス、菅と南菅のこども文化センターによる「ポンポン作り」が新たに加わり、子どもたちの思い出づくりに協力した。

 濃沼会長は「大勢の子どもの楽しい声に、元気と感動をいただいた。町会会員ではない方々も多く訪れ、町会のパンフレットも持ち帰ってもらった。会員増強の一つになれば」と話した。
<PR>
駅近 公園隣接の悠々シニアライフ
東急不動産HDグループのシニア住宅「グランクレールセンター南」
駅近 公園隣接の悠々シニアライフ
夫婦向け南向き2LDK残りわずか
東急不動産HDグループ運営の「グランクレールセンター南」は、港北ニュータウンの中心に位置し、その利便性で高い人気を誇るシニア向け住宅だ。現在、夫婦で入居できる2... (続きを読む)
賞状とメダルを手にする天野さん

市内在住天野春翔さん 国際化学五輪で「銀」 日本代表として出場

 市内在住の高校3年生・天野春翔さん=人物風土記で紹介=が、7月にUAEで行われた「国際化学オリンピック」に日本代表として出場し、銀メダルに輝いた。世界90カ国・地域から354人が参加。天野さんは化学の実験問題と筆記問題で好成績を収めた。

 同大会は、1968年に東欧の高校生の学力試験から発展し、現在は1年に1度開催される「化学」の国際大会だ。世界中の高校生が集まり、5時間にわたる実験問題と筆記問題に挑戦する。

 麻布高校(東京都港区)に通う天野さんは、今年3月、国内で行われた国際的に通用する科学者を育てることを目的に開催している「化学グランプリ」に出場し、銅賞を獲得。日本代表候補に選ばれた。その後、国内合宿などを重ね、4人の日本代表に選ばれた。

 「代表に選ばれた実感がなく、そのままUAE で本番を迎えた」と天野さん。最初に臨んだのは実験問題。実験の手順を示され、出た結果を基に問題を解いていく。実験結果が正確か、問題を通して考察できているかを競い合う。天野さんは「実験を終わらせるのに手いっぱいになって考察に回す時間が取れず、手応えがなくて不安だった」と振り返る。

 続く筆記問題は、有機化学、無機化学などの分野から最新の論文の内容など日本の高校で習うよりも高度な問題が出題された。40頁という膨大な量を5時間で記述式で解くのに苦戦するも、事前に対策していた問題やテーマが出て解けたという。その結果、銀メダルを獲得。「高校とは違った勉強をする必要があったし、高校で学んでいることを合理的に説明できるような勉強ができた。学問の面白さを身を持って体感できた」と話す。

文科大臣表彰も 

 今回、天野さんだけでなくほかの代表メンバーも金や銀メダルを獲得。国際的なコンテストなどで優秀な成績を収めたとして文部科学大臣表彰を受賞。7月15日に同省を訪れ、表彰を受けた。

 天野さんは「1人の代表として銀メダルという成果を持って帰ることができた」と振り返る。今後は「化学は創造性に富んだもの。ワクワク感があり面白い。生物学にも興味があるし、サイエンス科学も織り交ぜながら、研究できたら。これからも面白いものを見つけて、挑戦していきたい」と目標を語った。

ゴルフ場で自然を体感 「夜の自然観察会」に50人

 川崎国際生田緑地ゴルフ場(多摩区枡形)内で7月26日、「夜の自然観察会」が行われた。

 夜間のゴルフ場で自然とふれあうイベント。当日は虫取り網と虫かごを手にした約50人の親子が集まり、夕方6時30分から場内の樹木をライトで照らしながらカブトムシやクワガタなどを探し、その活動を観察したりして、夜の森を楽しんだ=写真。イベント開催前には、環境保全などのボランティア活動を行っている市民団体「飛森(とんもり)谷戸の自然を守る会」により、ホタルの餌となるカワニナの放流も実施された。

 同ゴルフ場の菊田哲治支配人は「大変暑い中ではあったが、都会に存在する森をゴルフ場の中に感じてもらうことができ、ゴルフ場が現代の里山としての役割を担っていることを子どもたちや地域の皆さまに知っていただけた」と話した。

4月に行われ準優勝した全日本少年軟式野球大会川崎市予選での記念写真

中学軟式野球 菅フェニックス 県代表で、びわこカップへ

 多摩区菅地区を拠点とする「菅フェニックス」が、中学生軟式野球クラブの日本一を決める第15回「全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会」(びわこカップ)に、神奈川県2代表のうち1チームとして出場し、全国代表20チームの頂点を目指す。初戦は8月13日(水)。

 関東中学生軟式野球クラブリーグ秋季大会で神奈川県内の上位2枠に入り、2021年、23年に続き3回目となる出場権を獲得。大村保延監督は「バッテリーを中心に粘り強く守り、数少ない得点のチャンスを生かすチーム」と評価する。主将の橘和(きつわ)歩励(あれん)さん(稲田中学校3年)は「チームは本大会に過去2回出場しているが、今まで越えたことのない1勝の壁を越えられるよう全員で頑張る。一戦一戦集中して勝利を積み上げ、優勝したい」と意気込む。

昨年の様子=提供

灯籠流し 今年も 8月17日 多摩区宿河原

 宿河原の夏の風物詩である灯籠流しが、8月17日(日)に二ヶ領用水宿河原堀で行われる。

 宿河原町会(井田光一会長)と稲田部会子ども会共催。当日は午後6時から7時に放流予定で、4時から宿河原会館で灯籠の購入や製作もできる(数に限り有り)。地元の子どもたちが作った竹灯籠も飾る予定。稲田部会の大津博之会長は「地元の宝であり国の登録記念物である二ヶ領用水の保全への意識を高め、先祖に感謝する気持ちを持つきっかけになれば」と話す。(問)大津会長【電話】090・5440・3485

全国出場を手にした同チーム

麻生ベースボールクラブ 3年連続で全国へ

 麻生区の中学軟式野球クラブ「麻生ベースボールクラブ」が、10月に行われるオールジャパンベースボールリーグ中等部2025全国大会に出場する。

 所属する神奈川県中学生軟式野球クラブチームリーグの春季大会で準優勝した同チーム。バッテリーを中心に「守備で粘り、相手より1点多く取って勝つ」という方針が体現できるようになり、チームの強みになってきたという。初戦、2戦目と連敗しながらも、残る9試合を勝ち進んで3年連続となる全国への切符を手にした。

 キャプテンの似内(にたない)哲昇さん(白鳥中学校3年)は「3年生で話しながらチームを作り、粘り強く自分たちの野球を確立してきた結果、出場権を得ることができた。全国でも全員野球で戦いたい」と抱負を語った。

総勢100人が参加するショー

エンタメ&SDGs 8月16日・17日 AMWも 

 エンターテイメントとSDGsを融合したイベント「アップサイクルフェス2025」が8月16日(土)、17日(日)の2日間、川崎市コンベンションホール(JR武蔵小杉駅そば)で開催される。

午前10時から午後6時。入場無料。

 主催するのは、イベント企画やダンスなどのレッスン、アーティストのマネジメントを行う「川満アート・テイメント(株)」(麻生区)。同社は、4人組兄妹ユニット「bless4」、アニメ主題歌『創聖のアクエリオン』を歌う同ユニットのAKINOさんのマネジメントや、男女混合コーラスダンスグループ・AMWのプロデュースも行っている。

 イベントは、「『作らない』『買わない』より『大切にしたい』」がテーマ。服の大量廃棄問題やごみ問題に対し、価値を高めるような加工や工夫を凝らし、エンターテイメントを通してSDGsに関心を持ってもらえるようさまざまな企画を実施する。メインは「アップサイクルファッションショー」。捨てられるはずだった服などをリメイク、リユースすることで新しい価値を与えて再生。その服を着て、総勢100人以上のモデルがランウェイを歩く。また、bless4、AMW、川崎純情小町☆らのステージが披露されるほか、写真や手芸などのワークショップ、服の交換会なども実施。複数のキッチンカー、物販のブースも設けられる。

 詳細は公式ウェブサイト「あぷ祭」で検索。問い合わせは同社【電話】044・543・9197。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
<PR>
【中途募集】「タウンニュース」の記者として、街の力になりませんか?
【中途募集】「タウンニュース」の記者として、街の力になりませんか?
神奈川県と東京多摩地域で発行する地域情報紙「タウンニュース」。制作するタウンニュース社では、紙面、Webプロモーション、イベント企画運営、公共施設の管理業務など... (続きを読む)

あやめ会 若者支える家族のつどい 8月16日 中原区で

 NPO法人川崎市精神保健福祉家族会連合会あやめ会(長加部賢一理事長)主催の「精神疾患を持つ若者を支える家族のつどい」が8月16日(土)、川崎市総合自治会館(JR南武線武蔵小杉駅近く)で開催される。午後1時30分から4時30分。

 対象は10代、20代の精神疾患の当事者を支えている家族。「親としてどう対応したらよいのか」「病院に行かないと言われ、不安」などの悩みに寄り添う。1部は思春期専門の精神科医・石井美緒氏の講演と質疑応答を行う。2部では家族会の紹介や、グループに分かれて交流会を実施。長加部理事長は「若者特有の精神疾患を発症した同じ世代の当事者を支える家族と交流し、思いを話してみませんか」と参加を呼びかける。

 定員15人。参加費無料。申込み締め切りは8月14日(木)。問い合わせは同会【電話】044・813・4555(火・木曜、午前10時から午後4時)。

打席に立つ平塚さん

女子学童野球 平塚さん 県選抜で全国へ

 女子学童野球の神奈川県選抜チーム「YAMAYURI」に千代ヶ丘小学校(麻生区)6年生の平塚雪さんが選ばれ、8月14日(木)から岡山県で開催される「NPBガールズトーナメント2025全日本女子学童軟式野球大会」に出場する。

 3歳上の兄の影響で、小学1年生の時に千代ヶ丘チャレンジャーズへ入部した平塚さん。所属チームでは主に三塁手を務めているが、「どこでも守れる」オールラウンダー。「足の速さと思い切りの良さ、状況判断の良さを生かした積極的な走塁」を持ち味とし、2番や3番打者として出塁すると、果敢な盗塁で得点に絡む。

 「仲間とコミュニケーションを取りながらプレーするのが楽しい。ピンチの時や緊張する場面でも、仲間の声かけで気持ちを切り替えられるので、自分もそういう声かけを大切にしている」と野球の魅力を語り、「大会ではどんな形でも良いので出塁し、足を生かしたプレーで勝利に貢献したい」と意気込む。

映画の案内チラシ

平和のつどい 映画上映と被爆者の話 9月6日 川崎市平和館

 川崎市民平和のつどいが9月6日(土)、川崎市平和館(中原区木月住吉町33の1)で行われる。午後1時から3時30分。主催は同実行委員会。

 13歳で被爆し、その後の人生の大半をカナダで暮らしながら核兵器廃絶のために立ち上がったサーロー節子さんの原点を探る長編ドキュメンタリー映画『ヒロシマへの誓い―サーロー節子とともに―』を上映。その後、神奈川県原爆被災者の会で活動する被爆者の陣川幸子さんが体験談を語る。主催者は「今こそ平和の大切さを考え、語り継ぐ必要がある」と参加を呼びかける。

 先着100人。参加費無料。申込みは8月29日(金)までで、定員になり次第締め切り。申込みは事務局(川崎市教職員組合)【電話】044・433・9101(平日午前9時から午後5時)。

宮部龍彦氏

市長選 宮部氏が出馬表明 出版社CEO、無所属で

 任期満了に伴い10月26日に投開票される川崎市長選挙に、宮部龍彦氏=座間市在住=が無所属で立候補する意向を示した。

 宮部氏は鳥取県生まれの46歳。信州大学工学部を卒業後、プログラマーやジャーナリストとして活動。ソフトウェア開発会社の代表や、多摩区に所在地を置く出版社「示現舎合同会社」の最高経営責任者(CEO)を務める。

 宮部氏は「川崎区池上町の密集住宅地改良に手を付けたい」とし、さらに「これに象徴される長年放置された川崎市の懸案に対して妥当かつ透明な手法で向き合う」と説明。またIT技術者の経験を生かし「業務の効率化を進め、得た余力を市民サービスの充実、福祉現場などの職員待遇改善、将来の減税へと分配し、まち全体に還元する」と述べた。

 市長選をめぐっては、これまでに新人の國谷涼太氏と現職の福田紀彦氏、新人の野末明美氏が出馬を表明している。(7月31日起稿)

写真に納まるメンバーら=流山市 提供

若者有志 政治体験の場を提供 小中学生に 模擬投票など

 中高生9人で活動する「ぽりーず」が小中学生向け政治体験イベント「せいじのひろばin川崎」を8月31日(土)にミューザ川崎研修室(幸区)で開催する。議会のような話し合いや模擬投票体験などを企画。政治を身近に感じながら「主体的に社会へ関わるきっかけになれば」と願いを込める。

 ぽりーずは「政治は身近で、面白い」をキャッチフレーズに今年3月、千葉県流山市でイベントを開催。全国展開を目指している。共同代表の谷春香さんが市内在住であることから、川崎での実施を決めた。

 イベントは、小学生にも身近な「教育」などをテーマに、少人数で意見を出し合う話し合いの場や実際の投票箱を使用した模擬選挙体験を行う。架空の町を舞台に、参加者と議員がより良いまちについて考えるワークショップも予定。現在、議員の参加交渉を行っている。

 午前10時開場。10時30分から正午、午後1時30分から4時の2部制。会場には3つのブースが設けられ各ブース20分で回る。参加費無料、事前申し込み制。詳細・申込みはウェブサイト(https://x.gd/nVtad)。

 問い合わせは【メール】polys.official2024@gmail.com。

地域の人らの前で報告する生徒(右)

生田高 科学部 渡米の結果を報告 在校生や地域、同窓会へ

 学校の近くを流れる平瀬川の水質調査の結果と分析などをまとめた論文が評価され、米国アラスカ大学で研究発表を行った県立生田高校(多摩区長沢)科学部の生徒が7月24日、在校生らに向けオンラインで渡米の報告を行った。平瀬川長沢流域協議会や長沢商店会、渡航を支援した同窓会のメンバーも同校に招かれ、報告に耳を傾けた。

 生徒は渡米の経緯、現地で学んだことなどを画面に映して解説。今回の発表内容については、世界中の河川水質調査データをプログラミング言語「パイソン」を用いて分析したことなどをグラフを示して説明した。現地で「次のステップは?」などといった質問を受け、「活動を他の大学にも広める、調査の範囲を広げる」と答えたことなども報告した。顧問の根津玲子教諭は「現地で素晴らしい発表ができ、いろいろな方々から称賛され生徒も大変うれしかったと思う」と話した。

春秋苑で還燈会 8月23日 多摩区南生田

 多摩区生田エリアの夏の風物詩、第34回「還燈会」が8月23日(土)、春秋苑(南生田8の1の1)で開かれる。午後5時開苑、9時閉苑。入場無料。小雨決行(雨天中止)。

 亡き人や先祖を偲ぶ行事「還燈会」。苑内は数千の献灯の光に包まれ、幻想的な雰囲気となる。献灯の点灯は4時開始。5時30分から雅楽の演奏と記念法話が行われる。

 6時30分から奉納行事「夏川りみLive」。8時からは「還燈会大法要」が執り行われ、終了後には大輪の花火が生田の夜空を彩る。

 和菓子やたこ焼き、金魚すくいなど、数々の露店が並ぶ。お祭り広場では、仏教についてさまざまな体験ができる「寺カフェ代官山ブース」も登場する。

 駐車場は利用不可。生田駅南口・新生田橋(生田駐輪場前)発の無料送迎バスが4時から随時運行する。詳細は同苑のウェブサイト。問い合わせは【電話】044・977・3466。

チネチッタのポート

電動モビリティ200台 市内でシェアリング開始 東京や横浜も移動可能

 川崎市内で電動キックボードや電動アシスト自転車など「マイクロモビリティ」と呼ばれる小型の乗り物のシェアリングサービスが、7月14日から始まった。まずは約70カ所の「ポート」に計200台を配備し、状況に応じて車両台数やポートを増やしていくという。

 電動キックボードなどマイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」を展開する(株)Luup(本社・東京都)が運営する。同社は2020年5月に東京都でサービス提供を開始し、現在は大阪府や京都府、横浜市など主要都市で約1万4千カ所のポートを設置。今回、先行してサービスが展開されている東京都や横浜市の利用状況やユーザーの要望などから、新たに川崎市でもサービスを展開することになった。

 14日の時点で、チネチッタ(川崎区小川町)の立体駐輪場入り口横や京急川崎駅前ビル(川崎区砂子)、ローソン武蔵中原駅前店(中原区上小田中)といったコンビニエンスストアの店舗など約70カ所に、モビリティの停留拠点であるポートが開設された。

 利用時には、あらかじめスマートフォンに専用アプリ「LUUP」をインスト―ルのうえ年齢確認書類を登録し、複数の交通ルールテストすべてに満点で合格する必要がある。移動できる範囲は川崎市内に限らず、川崎市内から横浜市内や東京都内のポートでモビリティの発着ができる。

 同社の担当者は「住民のみなさんを始め、観光やビジネスで川崎を訪れる方々の移動をより便利にし、街の活性化に寄与したい」と話している。

 (株)Luupでは、駐車場の空き区画などのデッドスペースにポート開設が可能なオーナーを募集中だ。詳細と問い合わせはウェブサイト(https://lp.luup.sc/port-owner)から。

「FC東京交流戦」の開催チラシ

GO!GO!!フロンターレ

女性限定!FC東京と交流戦

 川崎フロンターレは9月20日(土)、フロンタウンさぎぬまで18歳以上の女性を対象とした「FC東京交流戦」を開催する。現在、参加者を募集している。

 多摩川を挟んで熱い戦いが繰り広げられている「多摩川クラシコ」。同日に行われる第30節 FC東京戦の前哨戦として、FC東京が集めたメンバーと試合を行う。当日はフロンターレのスクール・普及コーチが指導にあたるため、誰でも楽しむことができる。

 午前9時から11時まで。定員24人(最少催行人数5人)。参加費は保険料込みで2500円。参加には、同クラブ公式ウェブサイト内の専用フォームから申し込みが必要で、9月3日(水)締切。応募者多数の場合は抽選となり、結果は9月5日(金)にメールで通知される。持ち物は、運動のできる格好、トレーニングシューズ(スパイク不可)、すねあて、飲み物、タオル、着替え等。試合のチケットは付帯されない。

 担当者は「リーグ戦前に汗を流し、トップチームの戦いに勢いをつけましょう」と参加を呼びかける。問い合わせは同クラブ メール:kids@frontale.co.jp。

画像は川崎フロンターレ