平塚・大磯・二宮・中井版【8月22日(金)号】
著書を持つ白崎さん

大磯在住白崎さん 石神台に「東征」痕跡 9月6日に講演会

 大磯町石神台在住の白崎勝さん(81)が9月6日(土)、日本武尊と神武天皇が東へ進軍した2つの「東征」に関する講演をスタートさせる。自宅敷地内にあった大きな岩の位置と六所神社の社殿が一直線上にあることから、西を示す「白虎石」である可能性を調べ始めたことがきっかけで、地図上の位置や山の名前などから東征の歴史を紐解いている。

 53歳の頃、石神台の見晴らしに惚れ込んで移住してきたという白崎さん。2008年3月から大磯町国府の風水を調べ始めると、自宅敷地内の大きな岩と六所神社の社殿、富士山、三浦半島の走水が一直線上にあることがわかった。

 「走水は日本武尊が東征の際に東京湾を渡った船出の場所。何か関係があるかも」と、もともと歴史好きだった白崎さんは東征の歴史に着目。同年4月には日本武尊が亡くなった地の三重県鈴鹿市にも足を運び、独自の調査を続けてきた。

 東征の痕跡は他にも。六所神社の北側・玄武を守る鷹取山の山中には、日本武尊が腰かけて休息したという「立石」がある。また、同音の名称である複数の「たかとり山」(高取山=伊勢原市、厚木市、清川村、鷹取山=大磯町、横須賀市、相模原市)や富士山を結ぶと、走水に交差することから「昔は文字が定着していなかったから、山に名前を付けることで足取りを記録したのでは」と白崎さん。

 現在、著書3冊のほか、電子書籍1冊を自費出版している白崎さんは「ロマンがあり楽しい。いろんな方に知って欲しい」と話していた。

 講演のテーマは第1回(9月6日(土))が「鷹取山で記録した二つの東征」、第2回(10月11日(土))が「神武東征を考古遺跡から検証」、第3回は未定。いずれも大磯町生涯学習館(大磯町高麗2の14の20)で午前10時30分〜11時30分。入場無料、申し込み不要。(問)>白崎さん【メール】shirasaki1944@gmail.com
全国大会に出場するメンバー

湘南リーグ平塚リトル 6年ぶりの全国へ 3度目の頂点目指す

 少年硬式野球チーム「湘南リーグ平塚リトル」(市川正雄会長)が、8月29日(金)から愛媛県で開催される全国大会「JA共済杯2025全国選抜リトルリーグ野球大会」に出場する。チーム3度目の全国制覇を目指す。

 中学1年生と小学6年生の21人で構成される同チームは、エースピッチャーの黒木渚投手(中学1年)を中心とした固い守備が特徴。

 6月に行われた県大会では7チームと全国出場の切符をかけて対戦した。横浜リーグとの決勝戦では、平塚リトルの先制点を皮切りに、両チームが得点を重ねる乱打戦を制し、11対7で勝利。全国大会の出場権を獲得した。

 主将を務める佐々木翔大選手(同)は「県大会ではチームワークの良さを活かせた。全国での目標は優勝。楽しんでいきたい」と意気込む。

苦しい時期乗り越え

 毎年9月に新チームとなるリトルリーグ。同チームは、秋ごろから春先まで試合に勝てない時期が続いたという。県予選が始まる前にチームミーティングを開き、「このままではだめだ。練習から意識を変えよう」と決意。本庄潤之介監督は「これがきっかけとなり、選手の顔つきや雰囲気が変わった」と振り返る。

 同チームは全国大会で過去に2度優勝を経験。出場は6年ぶりとなる。全国に向け、連携プレーなどを確認して強みの守備にさらなる磨きをかける。攻撃面では、バッティングや送りバントの精度を上げようと練習に励んでいる。本庄監督は「全国ではノーエラーで最小失点に抑え、全国制覇を狙う」と前を向いた。

 同チームは、8月30日(土)に初戦で愛媛県の代表チームと対戦する。

市内学生書道展を初めて開催する 森 幸男さん 平塚市在住 71歳

書で表現する己の世界

 ○…平塚市内4校の書道部高校生の力作を展示する「市内学生書道展」をギャラリー1045で初めて開催。「若い世代の豊かな表現と、筆を通して伝わる思いを感じてほしい」と力を込める。学生たちに作品発表の場を提供したいという思いから企画した。「学校の先生方の協力があったからこそ」と、感謝を忘れない。「学生たちは作品を見てもらうことで自信につながる。在廊する学生は来場者に自分の作品について話すことで、新しい気づきを得られるはず」と期待する。

 ○…伊勢原市出身。中学時代に、恩師の影響で書道に目覚めた。「モノクロの世界なら自分の表現ができる」と、生まれつき色の識別が難しいという障壁を乗り越え、制作活動に没頭した。これまでボランティアで飲食店のメニュー表や看板、学校の卒業証書など、幅広く手掛けてきた。平塚江南高校を卒業後、早稲田大学を経て都内の高校で教員の道へ。その後複数校を渡り、母校の平塚江南高校でも教鞭を執った。

 ○…教員時代には卓球部の顧問を務め、今も週に3回ほど練習に励む現役プレーヤーだ。「卓球と、全身を使う書道は人生の両輪。どちらも足腰が丈夫でないと」と語る。両方に打ち込めるのは、そばで支えてくれる妻の存在があるからこそ。「良い気づきを与えてくれる大切な存在」とほほ笑む。

 ○…現在は平塚市書道協会会長や、八幡地区自治会連合会の会長を務め、地域活動にも精力的に取り組んでいる。「80歳までは、求められることは何でもやっていきたい」と意欲的。「技術ではなく、その人の思いが言葉にのっているかが大切」と書道の流儀を語るともに、「70代は書道と地域に捧げたい」と力強く意気込んだ。

朗読する二宮高校の生徒

ガラスのうさぎ 「平和はもろいもの」 高木さんがメッセージ

 戦争の記憶を伝える「第34回ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」が8月5日、二宮町生涯学習センターラディアンで開催され、参加した約150人が平和を願った。

 当日は二宮中学校の生徒が同像の碑文を、二宮高校の生徒が同像碑文の英訳文を朗読した。

 町政施行90周年の特別企画としてガラスのうさぎ著者の高木敏子さんからのメッセージを同高生が朗読。「平和はもろいもの」、「戦争のために生をまっとうできなかった人たちのためにも、若い命を大切に」などの言葉が伝えられた。

 町担当職員は「戦後80年の節目に大切なことだった。来年以降も続けていきたい」と話した。

 『ガラスのうさぎ』は1945年8月5日、二宮駅周辺を米艦載機の機銃掃射が襲った時に父を亡くした高木敏子さんが書いた戦争体験記。81年に町民の寄付で像が同駅南口に建立された。

富士山を背に町内を回る神輿(神社提供)

神輿と囃子で新徳称える 田村八坂神社の例大祭

 平塚市田村にある八坂神社の例大祭が7月27日に執り行われ、同社関係者や友好団体が参加した。一日、町内を練り歩いた大神輿は沿道の見物客を魅了。日が落ちる頃には境内に戻り、宮入りした。

 当日は市指定重要文化財である「田村ばやし」の奉納演奏も行われ、子どもたちが太鼓や笛を威勢良く奏でながら同社の神徳を称えた。

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一人ひとりが主人公
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神田幼稚園
「赤いお屋根はみんなのお城」。園歌の歌詞にある赤い屋根がトレードマークの神田幼稚園(平塚市大神)。1967年の開園以来、田畑に囲まれた自然豊かな環境と広い園庭で... (続きを読む)
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平塚市纒・平塚めぐみこども園「毎日の散歩で発見いっぱい」
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入園説明会10月18日(土)・運動会10月11日(土)
「日々の散歩は小さな自然を身近に感じ、おしゃべりしながら楽しいひと時」――。平塚市纒にある幼稚園型認定こども園「平塚めぐみこども園」では、「便利なこの時代こ... (続きを読む)
竹内麻桜さんの作品

絵本出版賞大賞竹内さんが個展 嬉々‼クリエイティブで

 平塚市明石町のギャラリー「嬉々‼クリエイティブ」で8月31日(日)まで、14歳の時に絵本出版賞大賞を受賞したアーティスト・竹内麻桜さん(18)の個展「沈黙の感情展-影からのはじまり-」を開催している。

 アクリル絵の具を用いた絵画作品30点以上が並ぶ。受賞した絵本『びっくりちゃんがびっくりするわけ』も販売。

(問)同ギャラリー【電話】0463・59・9974

色付きを見る横山篤正さん

酷暑に負けず甘さ「抜群」 湘南梨(平塚産)が旬

 平塚市上吉沢の横山果樹園(横山政則代表)で、「かながわブランド」に認定されている「湘南梨」(平塚産)が収穫最盛期を迎えている。

 同果樹園内の直売所では、実のサイズを仕分けたり、箱詰めしたりする出荷作業が急ピッチで進行中。贈答利用などにより北海道から沖縄まで平塚産の旬の味を全国に発送している。

 7月下旬から同果樹園では、「長寿」や「あけみず」、「香麗」などの品種の収穫がスタート。8月下旬から9月上旬にかけては、酸味のある甘さを楽しめる「豊水」、サクッとした果肉の食感と独特の香りがある「秀玉」、9月上旬からは、果肉がきめ細かくやわらかい「あきづき」などが収穫期を迎えるという。

 猛暑の影響か、実の色付きは例年よりやや早め。雨が少なかったこともあり、実の大きさは小ぶりだというが、糖度は平年より高めだといい、横山代表は「味は抜群に良い」と太鼓判を押していた。

水彩画80点がずらり 9月2日から

 「第24回透彩会展」が9月2日(火)から7日(日)まで平塚市美術館市民アートギャラリーで開催される。午前9時30分から午後5時(初日1時から、最終日3時30分まで)。

 会員10人が制作した透明水彩画など約80点を展示する。「『みんな違ってみんないい』を合言葉に透彩会展も今年で24回を迎えました」と同会。

 入場無料。問い合わせは同会事務局(岩本勲さん)【携帯電話】080・5034・5675。

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県道71号秦野二宮線・中井電話局前交差点そばのなかいファミリークリニック(張民浩院長)は「病気ではなく人を診る」を信念に、地域に根差した医療を提供する。木曜... (続きを読む)
公演の様子

七夕チャリティ公演会を実施 平塚市文化芸能協会

 平塚市文化芸能協会の第36回七夕チャリティ公演が7月27日、平塚市中央公民館大ホールで開催された。

 日本舞踊や筝曲などの団体が演目を披露。会場では募金を実施し、集まった浄財は平塚市社会福祉基金に寄付される。

 来年の公演は2026年7月19日(日)、ひらしん平塚文化芸術ホールで予定している。

測量する農商生ら

測量技術 競い高める 平塚農商高で大会

 平塚農商高校で7月28日、「平板測量競技会」が開催され、県内の4校が出場した。同大会は、日頃の測量の学習成果を競うことを目的に、毎年、各校が持ち回りで会場となっている。

 競技審査員として、神奈川県土地家屋調査士会の土地家屋調査士が協力。各校の代表選手3人が出場し、1次作業ではグラウンドに設置された境界杭を用いて、道線法による境界線測量を行った。

 2次作業では屋内に移動し、屋外で作業した記録に基づき、三斜法、三辺法(ヘロンの公式)による面積算出、図面仕上げを行い、測量精度を競った。屋内外の作業をそれぞれの制限時間内で行うことも重要で、チームワークが試された。

 最優秀賞は吉田島、優秀賞は相原、中央農業、平塚農商だった。平塚農商高校都市農業科3年の蓑和大翔さんは「測量を始めてから約2カ月で出場した。難しかったが、練習で技術を磨いて本番に臨むことができた」と感想を話した。

知って「香害」 平塚市役所でパネル展

 参加型パネル展「香害ってなあに?化学物質過敏症って知っていますか?」が9月9日(火)から18日(木)まで、平塚市役所本館1階多目的スペース1で開かれる。午前8時30分から午後5時(初日は1時から、最終日は3時まで)。

 平塚市健康課、「RoRo自然といのちの循環を考える会」の共催。(問)同課【電話】0463・55・2111

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朗読する二宮高校の生徒

ガラスのうさぎ 「平和はもろいもの」 高木さんがメッセージ

 戦争の記憶を伝える「第34回ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」が8月5日、二宮町生涯学習センターラディアンで開催され、参加した約150人が平和を願った。

 当日は二宮中学校の生徒が同像の碑文を、二宮高校の生徒が同像碑文の英訳文を朗読した。

 町政施行90周年の特別企画としてガラスのうさぎ著者の高木敏子さんからのメッセージを同高生が朗読。「平和はもろいもの」、「戦争のために生をまっとうできなかった人たちのためにも、若い命を大切に」などの言葉が伝えられた。

 町担当職員は「戦後80年の節目に大切なことだった。来年以降も続けていきたい」と話した。

 『ガラスのうさぎ』は1945年8月5日、二宮駅周辺を米艦載機の機銃掃射が襲った時に父を亡くした高木敏子さんが書いた戦争体験記。81年に町民の寄付で像が同駅南口に建立された。

学生書道部の力作並ぶ 8月28日まで展示会

 市内学生書道展実行委員会(森幸男会長)が主催する「市内学生書道展〜初めてのギャラリー展」が、8月28日(木)までギャラリー1045平塚(明石町)で開催されている。午前10時〜午後5時(最終日は午後3時まで)まで。入場無料。

 高浜高校、平塚江南高校、平塚農商高校、平塚学園高校の書道部生徒が制作した力作が並ぶ。

 19日、26日〜28日は平塚茶道協会有志による「お抹茶コーナー」(11時〜15時)も開設。

(問)同ギャラリー【電話】0463・22・7625

成長期の食生活学ぶ 9月23日 中井町農村環境改善センター

 健康とパフォーマンスアップのための食生活セミナーが9月23日(火)、中井町農村環境改善センターで開催される。午前10時(9時30分受付開始)〜11時。参加無料。

 講師はME-BYOスタイルアンバサダーの海崎彩さん。セミナーは「成長期アスリートに大切な栄養素と食事のとり方」をテーマとし、部活動に励む子どもの健康とパフォーマンスを発揮する食事方法を話す。練習前後の補食の摂り方や食事の工夫についても説明する。

 定員は先着25人。持ち物は筆記用具。

 参加希望者は、9月19日(金)までに中井町健康課宛に電話かメールで申し込む。

 問い合わせは同課【電話】0465・81・5546または【メール】kenkou@town.nakai.kanagawa.jp。

アディショナルタイムに同点弾を決めた鈴木章斗選手。スタジアムのサポーターを鼓舞する姿が頼もしい

ベルマガ通信 瀬戸際で掴んだ勝点1 2点のビハインドから追いつく 8月16日 ホーム 湘南 2-2 FC東京

 前半6分に失点、「またか」という思いが脳裏をかすめたサポーターもいたに違いない。後半7分にもPKで失点し、万事休すかと思われた。しかし湘南の選手たちは諦めてはいなかった。

 後半から入った小野瀬康介選手がボランチの位置に入り、後半19分に入った石橋瀬凪選手が得意のドリブルで躍動すると松本大弥選手のミドルシュートのこぼれ球を鈴木雄斗選手が押し込み、反撃ののろしを上げる。

 疲れの見えたFC東京に対して、交代で入った石井久継選手と二田理央選手が攻撃で存在感を見せ、後半52分にコーナーキックから鈴木章斗選手がヘディングで同点弾を決めた。

 「キャプテンの重圧は感じていない」と話していた章斗選手だが、試合後のインタビューでは涙ぐむ場面もあった。苦しい気持ちがあったのは間違いないだろう。勝点1で満足はできないが、2点差を追いつくことができたのはこの後の戦いにつながる結果だと思いたい。(ベルマガ:浜地泰子)