さがみはら南区版【9月11日(木)号】
相模原ゴルフクラブのロビーで選手権のチラシを持つ葛谷支配人

12年ぶり「盛り上げたい」 相模原GCでシニアOP

 南区大野台の相模原ゴルフクラブで9月18日(木)から21日(日)まで、第35回日本シニアオープンゴルフ選手権が開催される。同ゴルフクラブにとって12年ぶり、5回目の「ナショナルオープン」であり、関係者は「地域をあげて盛り上げたい」と話す。

来週18日から4日間 5回目の国内最高峰

 主催は日本ゴルフ協会。共催はNHKで、NHKは4日間、大会を全国中継。青木功さんが解説を担当する。

 同ゴルフクラブではこれまで1959年、80年、2007年に日本オープン、13年に日本女子オープンと合計4回、同協会主催のナショナルオープン(国内最高峰のオープン競技)を開催してきた。07年の日本オープンの際は当時注目を集めていた石川遼選手が出場し、多くの来場を記録した。今回のシニアオープンは同ゴルフクラブにとって12年ぶりのナショナルオープンとなり、市民ボランティア含め500人規模の運営スタッフで対応する。「神奈川においてもナショナルオープンは7年ぶり(18年、横浜市で日本オープン)。近隣でこの規模の大会を見ることができるのは貴重なこと。ぜひ生でプロの競技を見てほしい。過去最高のナショナルオープンにしたい」と、同ゴルフクラブ葛谷一夫支配人は話す。

原辰徳さん話題に

 開催に向け、会場以外も機運が高まっている。周辺のコンビニでチケットが販売され、近隣ゴルフ場や練習場でもポスターの掲示が見られる。相模大野駅は開催前、南北自由通路などに選手権の装飾がされ、華やいだ雰囲気を演出する。

 また、今回は中高時代を相模原で過ごした、プロ野球巨人前監督の原辰徳さんが出場することでも話題を呼んでいる。「ゴルフをまだ知らない方も含め地域一体となり盛り上げていきたい」と支配人。

 プロアマ合計126選手が出場し、「60位タイ」までが3日目以降の決勝ラウンドに進むことができる。

 期間中、相模大野駅、古淵駅から会場まで無料シャトルバスが運行される。前売り券はあす12日(金)まで同ゴルフクラブ(【電話】042・776・8811)などで取り扱う。

市立児童クラブ 約20年ぶりの値上げへ 物価・人件費上昇により

 相模原市が8月25日、市立児童クラブの育成料を月当たり700円引き上げ6000円にする条例改正案を市議会に提出した。育成料は20年近く据え置かれてきたが、物価や人件費の上昇を受け、安定的な運営を目指して値上げするに至った。条例は可決されれば来年度から施行される。

 市立児童クラブは小学1年生から3年生までのうち、保護者が就労などで日中家庭にいない児童を放課後などに預かり、遊びや生活の場を提供する施設。相模原市内には67ある。

 市は2000年に育成料月額3000円を導入後、段階的に引き上げを行い06年に現在の月5300円に改定。それから現在に至るまで20年近く維持してきた。

 一方、児童クラブの運営費は物価高騰や人件費の上昇に圧迫されている。神奈川県の最低賃金は06年に717円だったが、24年には約1・6倍の1162円に。市は安定的に運営するため、育成料の値上げに動いた。

 また、国は児童クラブ運営費の2分の1相当を利用者負担とすることを基準として示しているが、相模原市の利用者負担は23年度決算額で35%程度。市は子育て世代の負担に配慮して40%までの引き上げを目指した700円の値上げを決めた。

市民の声

 育成料の値上げについて、市内の公立児童クラブで働いている支援員は「もう少し上げてもいい。育成料が安いというのもあるのか、『(児童クラブへの入会を)とりあえず申し込んでおこう』という人がいて、本当に必要な人が入れなかったりする。安いのは保護者からしたら助かるけど、収入がある人からしたらもう安すぎるかと思う」と話す。

 一方、現在児童クラブを利用しているという保護者は「あくまでも保護者目線から、この物価高騰社会は承知で」とした上で、「もし値上げするのであれば、それなりの受け入れ体制に改善していただきたい」と、児童クラブの体制改善を訴える。受け入れ学年を現在の3年生までから6年生までに拡大することや、兄弟姉妹割、所得制限の導入などを挙げていた。

 また、市立児童クラブを利用していないが市内で子育て中の保護者からは「さまざまな物の値段が上がり、それに合わせて給料が上がっていない」などと値上げを懸念する声が上がっている。

他自治体では

 児童クラブの運営形態や費用は自治体によって異なる。県内では大和市で物価高騰などの影響を受けた育成料値上げの動きが起こっている。大和市は6月、現行の6300円を来年度から1・6倍の10200円にする方針についてパブリックコメントを実施。反対意見が多く寄せられ、段階的な引き上げへと見直すことになった。

 政令市の横浜市では公設民営で「放課後キッズクラブ」を運営している。利用料は、午後7時まで利用できる区分で月額5000円。担当者に物価高騰への対応を聞くと、今すぐの値上げについて具体的な話は出ていないという。

待機児童も課題

 児童クラブを巡っては育成料の他にもさまざまな課題が議論されている。その一つが共働き家庭の増加などを背景とする待機児童の急増。市によると、25年の待機児童数は21年の87人から1・8倍の157人(いずれも5月1日時点)。市は場所の確保や受け入れ年齢の拡大を目指す方針を掲げて8月末までパブリックコメントを行った。

一般社団法人神奈川県サッカー審判協会の会長を務める 浅井 昭子さん 大野台在住 62歳

 審判通じて触れ合う交流

 ○…「試合は毎回いろいろなことが起こるので新鮮。だから審判が面白い」とその魅力について語る。試合をもとにした勉強会や観戦、実際プレーをするなどし審判員の親睦を深めるのが協会の主な活動だ。審判を引退して審判員の指導員になる会員もいて、自身もその一人。一方、コロナ禍で試合がなくなってしまい、気持ちが向かないと協会を辞める人もいた。「活動が停滞していた部分もあるので、勉強会の機会を増やすなどして審判員に楽しさを感じてほしい」

 ○…Jリーガーに憧れ地元のサッカーチームに入った息子が楽しそうにプレーしているのを見て、父母のチームに所属した。プレーの中で納得できない判定があり「それなら競技規則を勉強しよう」と審判員4級を取った。昇級試験を重ね、当時の最高峰である女子1級審判員となったが、子を持つ女性としては初めてだった。審判で全国を飛び回り、年間5日しか休日がないほどの忙しさ。「3人の子どもを育てながら審判員をやってトレーニングもして、当時の自分はよく頑張った」と振り返る。

 ○…月に1度、中学生の孫とバドミントンをプレー。筋肉痛になるが、楽しいという。ラグビー観戦に行った時は「サッカーより楽しいね」と小学生の孫に言われてしまったが、Jリーグ観戦に誘うなどして楽しさを分かってもらおうと試みている。

 ○…審判員には様々な職種の人がいるため「若い人が審判に夢中になるのも良いが、いろいろな人と接して自分の成長につなげてほしい。その橋渡しができれば」と意気込む。自身は今年、10年振りに審判員へ復帰。「走れなくなっていたけど楽しかった。また挑戦したい」と今後もピッチへ踏み出す考えだ。

SC相模原 帰ってきた「10番」の覚悟 ジュニアユース・東海大相模高出身 中山陸選手

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原に8月9日、甲府(J2)からMF中山陸選手=写真=が加入した。中山選手は横浜市に生まれ、相模原のジュニアユースを経て東海大相模高校を卒業。19年に甲府でプロデビューし、富山や松本への期限付き移籍を経験。今季は甲府でリーグ戦9試合、天皇杯2試合に出場していた。加入直後の8月23日に早速スタメン出場すると、あいさつ代わりのゴールで勝利に貢献。クラブ、そしてファンから大きな期待を受ける中山選手が、約6年ぶりに帰ってきた相模原で10番を背負う覚悟とは――。(9月4日取材)

――加入の経緯は

 「以前から移籍期間には毎回のように声をかけてもらっていて、強い熱意を感じていました。今回改めて、自分を必要としてくれて、チームとして迎え入れてくれるという思いを受けて決断しました。『10番を用意して待っている』という言葉は素直に嬉しかったです」

――ジュニアユース時代はどんな選手

 「うるさかったと思います(笑)。背番号は当時も10番。ポジションはずっと中盤で、今とあまり変わりません。ナベさん(渡辺彰宏現GKコーチ)や鷲田さん(鷲田雅一現フットボールオペレーション部部長)など当時から変わらない人もいて、懐かしさはあります。昔から変わらずいてくれるサポーターの方もいますよね」

――当時の思い出は

 「いろいろな小中学校の、マウンドがあるような土のグラウンドで練習していました。スポレクもなかったし、クラブの環境はだいぶ変わりましたね。実家が横浜線の中山駅だったので、いつも電車で淵野辺まで行って、自転車で練習場所に通っていました。中山の中山なんですよ(笑)。トップチームの試合の時は、スタジアムで看板を立てることから始まって、試合を見終わったらまた片付けて、ということもやっていましたね」

――相模原の天皇杯での躍進(※1)を見て

 「甲府(※2)と重なる部分もありました。J1に勝てたことは、選手たちの『自分たちはできるんだ』という自信につながっていると思うし、それがリーグ戦にもつながると思う。そのモチベーションが高い中で、僕が加入したことで、みんなで高め合っていけたら、その先に昇格があると思っています」

――昇格、その先へ向けても期待は大きい

 「相模原がいつかJ1に行けたら素晴らしいし、そのためには僕らの力だけでなくフロントやサポーターの力も必要。今は連勝して、順位も上がってきています。クラブから『昇格させてほしい』ということは言われましたし、自分が勝たせたいという思いはある。プレッシャーはありますが、プレッシャーがあるからこそ力を出せると思う。まずは点を決めることができましたが、ここからもっと結果を残していかなければいけないと思っています」

――市民へのメッセージ

 「昇格に向けてもう1試合も落とせない。最後までがんばるので、僕たちの姿を見にスタジアムに足を運んで、応援してもらえたらうれしいです」

※1(J1、J2クラブ相手に4連勝し、J3クラブでは唯一準々決勝に進出した)※2(22年、中山選手が当時所属していた甲府(J2)が天皇杯で初めて優勝した)

相模原市主催婚活イベント 「さがマッチ!」 相模湖で10月25日

 未婚・晩婚化が進む中、相模原市が結婚を望む男女に出会いの場を提供する婚活イベントを開く。「さがマッチ!」と題した催しで、10月25日(土)に開催される第2弾の参加者募集が9月5日(金)から始まった。

 対象となるのは市内在住・在学・在勤または将来市内への移住を検討している25歳から37歳までの独身者。定員は男性・女性それぞれ16人。2回目となる今回は、相模湖の遊覧船で秋クルーズを楽しみながら交流する。参加費は1500円。問い合わせはさがマッチ!事務局(株)トータルマリアージュサポートイベント本部【電話】050・1791・5840。

 第3弾は12月21日(日)、第4弾は来年2月14日(土)に開催予定。

<PR>
跡継ぎ無用・宗派不問
話題の自然葬墓地・永代供養墓
跡継ぎ無用・宗派不問
年間管理費・料は不要
家族の在り方が大きく変わり、永代供養ができるお墓のニーズが高まっている――。緑豊かな環境に恵まれた「北里霊園」でも「自然葬墓地」や「永代供養墓」の相談が増え... (続きを読む)

古淵で29チームが乱舞 9月14日 駅周辺4ステージ

 古淵を熱狂で彩る「第23回相模原よさこいRANBU!」が9月14日(日)、古淵駅周辺で開催される。

 今年は大野中地区を拠点とするチームをはじめ、市内外から29チームが出演。園児からシニアまで老若男女が乱舞する。焼きそば、焼鳥など模擬店の出店もあり。

 また、国内外でよさこいの魅力を広めている一般財団法人ドリーム夜さ来い祭りグローバル振興財団理事長の扇谷ちさとさんも来場する予定。

 この祭りは当時のアイワールド(現グッディプレイス相模原/中央区)前の通りを会場に始まった。2003年から大野中地区が引き受ける形で古淵駅周辺でスタートしている。実行委員会の森逸雄会長は「回を重ね、古淵の知名度を上げた祭り。よさこいを起爆剤に、古淵をもっと盛り上げていければ」と開催当初から変わらぬ期待を寄せている。

 会場は古淵駅前通り(「古淵駅前」交差点から「古淵駅南」交差点まで)と古淵西公園の2カ所、4ステージで構成される。午前10時10分から午後4時まで。交通規制は午前9時30分から午後5時まで。問合せは事務局【電話】090・2618・8081(平日午前10時〜午後4時)。

「よさこい」マンホール設置

 南区区制15周年を記念し、相模原よさこいRANBU!デザインのマンホールが9月16日(火)に古淵駅前に設置される。

 デザインの原画は古淵在住の梶原昌宏さん(85)が2013年に制作した切り絵。当時の実行委員会から依頼され、祭りを撮影した写真2、300点から選び、ポスター用に制作したものだ。梶原さんは「今見ると腕がまだまだ。表情や動きとか、もうちょっとできたかな」と笑う。

 梶原さんは切り絵を始めて約40年。現在は大野中公民館や古淵のカルチャーセンターなど、6カ所の教室で指導している。

 作品は写真の模写。光と影を切り絵でどう表現するか、「半日ほど」写真を眺める。予定がない日は6時間ほど作業に没頭。「手も頭も使い、生きがいになっているね」と語る。

 約15年前まで、古淵で米店を営んでいた梶原さん。古淵商栄会に所属し、同祭りには運営側で携わっていた。マンホール設置に「まさかという気持ち。12年前の作品が復活し、ありがたいこと。嬉しいですね」と語った。マンホールは、同祭り当日の9月14日、開会式で披露される。

ポスターを手に宣伝する難波さん

新磯地区 人と関わる面白さ求めて 大学院生地域団体の代表に

 新磯地区社会福祉協議会に属する有償ボランティア団体、「ちょこっとサポートしたい」の代表を磯部在住の大学院生、難波真ノ介さん(24)が務めている。同団体の代表は規定により、同協議会の役員にも選出され、難波さんは幹事の一人でもある。

 同団体は高齢者や子育て世代向けにゴミ出しや庭の草むしり、買い物代行など日常でのちょっとした困りごとを手伝っている。メンバーは現在22人だが難波さん以外は、「若くても50代」と団体が高齢化している。相模原市社会福祉協議会によれば、地区社協に所属している団体で難波さんのように20代が代表や役員になっているのは市内でも珍しいという。

 難波さんは大学4年生の時、自宅付近の掲示板にあった同団体の募集ポスターを見て「同じ地域に住んでいても知らない人もいる。そんな人たちと関われるのは面白いかも」と入会を考えた。学業もあるため、なかなか活動には行けないが、なるべく会議には参加している。所属するまでは知らなかった地域の情報を共有することの大切さを学んでいる。

「今年だけなら」

 同協議会の取り組みにも興味があったという。代表に立候補し、4月から団体の代表と同協議会の幹事を兼任している。来年就職するため、今年のみではあるが「代表になればもっと地域の色んなことが知れる」という思いがあった。

 団体の設立者で新磯地区自治会連合会会長でもある鈴木真司さんは「活動を通じて感じたことを人生に生かしてほしい。メンバーは孫みたいに思っています」と難波さんについて話す。

 代表として「まだ具体的に取り組めていない」と話すが、同年代の勧誘を目指す。「所属条件は『新磯地区在住の20歳以上』だが、条件に当てはまらなくてもいろいろな人に活動に関わって欲しい」と意気込んだ。

相模大野駅でコラボフェス 13日、相模原DBと相女大

 「小田急電鉄相模大野エリア×相模女子大学×三菱重工相模原ダイナボアーズコラボフェス2025」が9月13日(土)、相模大野駅アトリウム広場(南北自由通路)で開催される。

 「相模大野駅を利用する人たちに楽しんでもらう」がコンセプトとなっている。毎年大人気のなりきり駅員撮影会やお仕事ミニ体験、ガラポンなど楽しいイベントが盛り沢山。市内を中心に活動するラグビーチーム、相模原DBのダイボ君も登場する。

 時間は午前11時から午後4時まで。混雑状況により受付終了を早める。

宇宙を身近に感じて 9月20日、桜台小学校

 「桜台美術館20周年記念特別講演宇宙のまち相模原からすてきな夢を広げよう!〜JAXA宇宙科学研究所より〜」が9月20日(土)、桜台小学校(相模台7の7の1)体育館で開催される。主催は桜台美術館実行委員会。

 JAXA宇宙科学研究所所長の藤本正樹さんと宇宙飛翔工学研究系教授の野中聡さんが講師となり、宇宙について話す。また、校内にある桜台美術館にはJAXAのロケット模型が展示されている。

 午後3時から。(問)竹内祥子さん【携帯電話】090・2451・3418。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
  毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)