大和版【9月19日(金)号】
ピカピカ団ロゴ(上)と清掃活動の様子=提供/一般財団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団

ピカチュウ姿でごみ拾い 市内で初開催、県内2例目

 大和市はごみ拾いイベント「ポケモンピカピカ団 with大和」を10月19日(日)に大和駅周辺で初開催する。市によると自治体が主催してこのイベントが開催されるのは県内で2例目、全国でも3例目だという。

 このイベントは子どもたちに清掃活動への関心を持ってもらい、街をきれいに保つ意識を育むことを目的に行われる。

 参加者は、世界中で人気のアニメ「ポケットモンスター」(ポケモン)の主要キャラクター・ピカチュウを模した黄色いビブスやサンバイザー、軍手を着用し、モンスターボール型ゴミ袋(燃えるごみ用と燃えないごみ用)を手に清掃活動を行う。

 これは「一般財団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団」と市の連携で実現した。同財団は清掃活動のほか、ICT教育支援や子どもの災害支援、子ども食堂など多岐にわたる活動を展開している。

 このイベントが県内で開かれるのは横浜市に続き2例目、全国では横浜市、宮城県七ヶ浜町に続く3例目となる。

 これまで市では、ごみ拾いとスポーツを融合させた「スポGOMI」や、宝探しの要素を取り入れた「LUCKY GET大作戦」などを開催してきた。市環境・公害対策課の担当者は「市民の方々に今まで以上に清掃やきれいな街づくりを意識してもらえたら」と話している。

1日から募集

 参加者の募集は、10月1日(水)の午前8時30分から、市ホームページ内の電子申請システムを通じて先着順で受け付ける。参加費は無料で、定員は100人程度。応募やイベントに関する問い合わせは、同課【電話】046・260・5498へ。
マイナ救急を知らせるポスターを持つ市消防救急救命課の内山穣課長

市消防 「マイナ救急」を開始 10月1日から

 大和市消防では10月1日から、救急現場で搬送先の医療機関を選定する際、「マイナ保険証」を活用する「マイナ救急」の実証事業を開始する。2026年3月31日までで、市内の全救急隊7隊で実施する。

 マイナ救急とは、健康保険証として利用登録を行ったマイナンバーカード(マイナ保険証)を活用する救急活動だ。

 救急現場では、救急隊員は傷病者の名前や生年月日といった基本情報から、かかりつけの病院や服用している薬などの情報を聞き取る必要がある。そのため、病気や怪我で苦しむ傷病者本人や、気が動転している関係者に聞き取りを行うことになる。

 救急隊員が傷病者のマイナ保険証を活用することで、氏名から住所、生年月日、受診した病院や処方されている薬などの医療情報を正確に把握することができる。その結果、円滑な搬送先の選定や、適切な処置を行うことができるようになる。さらに、搬送先の病院では治療の事前準備をすることも可能となる。

 総務省消防庁では、2024年度に同事業を実施。県内では平塚市、横須賀市、逗子市、葉山町、茅ヶ崎市、厚木市、秦野市、伊勢原市、川崎市の8市1町が先行しており、10月1日からは全国すべての消防本部で開始される。

 大和市によると、マイナンバーカード保有率は77・5%(25年8月末時点)。厚生労働省のHPによると、全人口の79・2%が保有しており、そのうち86・6%がマイナ保険証に登録している(同7月末時点)。

 市消防の担当者は「いざという時に役に立つので、必ず携帯してほしい」と話している。

「家族みんなで健幸イベント」を共催するウェルネスアース協会の代表 若林 貴久さん 西鶴間在住 53歳

興味持ったらとことん

 ○…世界各国で開かれている「ワールドウェルネスウィークエンド」は、SDGsが掲げる理念に則り、心身の健康の啓発に寄与してきた。初開催となる大和市では「家族みんなで健幸イベント」と銘打ち行われる。ヨガインストラクターの知見を活かし現在、企画の中心に立つ。主催者代表として「皆さんのウェルネス(生き生きとしている状態)に貢献できれば」と語る。

 ○…東京都渋谷区に生まれた。小学生のころからジャンルを問わず多くの本に没頭、その中に武術家・武田惣角の一冊があった。高校生だったある日。近くの公園で大人たちが古武術の稽古をする姿を見て迷わず輪に加わった。「興味を持ったらとことん」。高校を卒業後も古武術を続け、社会人になると30歳でムエタイにも挑戦、格闘技を20年以上続けた。

 ○…輸入代理店を経て33歳で独立した。仕事や格闘技から充実感はあったが、少しずつ「心の成長を感じられなくなっていった」。40代に入り「自分を見つめ直そう」と自身の会社を畳んだ。縁あってこのころ大和へ移り住んだ。ヨガとの出会いは43歳。知人の紹介で何気なく始めてみた。体力には自信があったが、当初は簡単に見えた「アーサナ」と呼ばれるヨガのポーズも取ることができなかったという。

 ○…それから10年あまり。今では「TAKA」の名でインストラクターとして活動するほか、有志と立ち上げた「ウェルネスアース協会」の代表として、ヨガやピラティスなどの普及や後進の育成、行政と連携した「健幸企画」の実現に努める。「ヨガによって物事への執着で自分が小さくまとまっていたことに気づいた」。イベントまであと2日。大詰めを迎えた多忙な中、無意識に心の成長を感じている。

イベントの告知チラシ

多彩な企画で「健幸」に 21日 大和市で初開催

 「家族みんなで健幸イベント」と銘打った催しが9月21日(日)、大和駅前広場、東側プロムナード、シリウスを会場に開催される。午前10時〜午後6時。主催はウェルネスアース協会・(株)Willness・大和市。

 このイベントは、9月19日〜21日に世界160カ国以上で同時開催される健康をテーマにした祭典「ワールドウェルネスウィークエンド」の一つとして、大和市では初めて開催される。

 大和駅前広場では午前10時から開会式が行われるほか、大和シルフィードのサッカーイベント(正午〜)、中央林間一輪車クラブによる試乗体験(0時30分〜)、誰でも参加できるウェルネスヨガ(4時〜)なども行われる。

 プロムナードでは、天然酵母パンなどの販売ブースや、マッサージなどのケアブースが設けられる。シリウスでは吉本興業所属の芸人でトレーナーも務める松本勇馬さんによる健康体操など、多彩な講座が用意される。主催者側では当日参加も呼びかけている。

 今回のイベントを共催するウェルネスアース協会の若林貴久代表(「人物風土記」で紹介)は「さまざまな企画を通じて、『健幸』になってもらえたら」と来場を呼びかける。

 問い合わせは若林代表【携帯電話】090・4544・4143。

市消防本部 人命救った4人表彰 迅速な対応に感謝

 迅速な救急対応で人命を救助したとして、大和市消防本部(中丸剛仁消防長)は9月10日、救命活動に貢献した4人を表彰した=写真。公益財団法人大和市スポーツ・よか・みどり財団の職員である北上智浩さん(39)、常盤隼人さん(34)、江成順一さん(61)の3人に感謝状が贈呈され、市消防職員の村山雅志さん(44)には表彰状が送られた。

 6月11日の正午すぎ、大和スポーツセンターのトレーニングルームの利用者が突然倒れ、心肺停止状態になった。現場に居合わせた北上さんら3人と村山さんが119番通報をするとともに、救急隊が到着するまでAEDの使用や胸骨圧迫などを行った。迅速な救命処置により、利用者は呼吸と脈拍が回復。重篤化することなく速やかに医療機関へ搬送された。

 中丸消防長は「勇気ある行動と適切な判断に感謝と敬意を表する。皆さまのご尽力により、尊い命が救われました」と感謝を述べた。

 同財団の北上さんは「AEDを使って蘇生ができ、救急隊に引き渡せてほっとした」と笑顔を浮かべた。市消防の村山さんは「一人では救うことができなかった命。携わった方々全員の協力により、人命救助につながった」と話した。

神輿が朱色の鳥居くぐる 相州下鶴間諏訪神社

 「相州下鶴間諏訪神社」(下鶴間2540)で9月13日、神輿渡御と例大祭の余興が執り行われた=写真。

 午後5時頃、無病息災や安全を祈願しながら各地域を巡行した5基の神輿が宮入した。途中、雨が降る場面もあったが、威勢のいい掛け声とともに朱色の鳥居をくぐる姿を撮影するため、カメラを構える人の姿も見られた。

 さらに、当日はマジックショーや歌謡ショーも実施された。参道には焼き鳥やかき氷などの露店が軒を連ね、多くの地域住民らが余興を楽しんでいた。

来場を呼びかける平田委員長

東西2カ所を会場に 10月5日「渋祭」

 高座渋谷駅前を会場に昨年始まったイベント「渋祭(しぶさい)」が10月5日(日)、同所で開催される。午前10時〜午後4時。

 第1回となった昨年は大和市の主催だったが、今年は地元の商店主ら有志による「渋祭実行委員会」を中心に行われる。実行委員長を務めるのは、高座渋谷駅東口すぐにある(株)渋谷ホームの平田幹治さん(51)だ。

南部から元気届ける

 平田さんによると、昨年は駅西口前を会場に行われたが、今回は西側を「ウキウキゾーン」、さらに駅東側が子どもむけ企画満載の「ワクワクゾーン」として会場に加わることになった。

 従来の西側会場には、今年もステージが設けられる。午前10時10分に始まる開会式を皮切りに、横浜F・マリノスの「トリコロールマーメイズ」らによるチアダンス(10時40分〜)、引地台中学校クラシックギター部によるギター合奏(0時10分〜)、田中囃子保存会による「獅子舞演舞」(0時40分〜)など多彩な舞台が披露される。

 新設される東側会場では、大和市のキャラクター「ヤマトン」などのマスコットと写真撮影ができるブースや、自衛隊・警察・消防など「働く車展示」などが予定されている。

 地域の人たちや行政などと協力しながら準備を進めてきた平田さんは「南部から大和に元気を伝えていきたい」と話す。イベントをきっかけに高座渋谷駅周辺の店にも立ち寄ってほしいといい、「2万人の来場を目指したい」と話す。

 昨年はおよそ1万2千人が来場した。

マリノスケ(左奥)とけんけつちゃん

マリノスケが館長務める 大和市立図書館で

 大和市をホームタウンとする「横浜F・マリノス」の公式キャラクターであるマリノスケがこのほど、市立図書館で1日館長を務めた。

 松田彰館長から委嘱状とタスキを受け取ったマリノスケは、館内の見回りなどを行った。

 「マリノスケに質問がしたい」と出待ちをする子どもなど、多くのファンも駆け付け、一緒に写真を撮ったり、ハイタッチをするなど、来館者とのふれあいも楽しんでいた。

 同日、神奈川県赤十字血液センターによる献血ミニセミナーやクイズラリーも実施。県献血広報大使であるマリノスケと、推進キャラクターの「けんけつちゃん」も同席し、参加者と一緒に学びを深めた。

防災について学ぶ 9月23日

 やまとみらいが主催する「災害報道のプロに学ぶ!防災講座」が9月23日(火)、シリウス4階の図書館健康テラス(大和南1の8の1)で開催される。午後2時〜4時まで。

 当日は、テレビ朝日広報局お客様フロント部に所属する、防災士の久慈省平さんが講師を務め、災害報道や防災についての講演を行う。

 参加は無料で、先着30人まで。申し込み・問い合わせは同館健康コーナー【電話】046・263・0211へ。

食とアートを楽しむ一日に

 「アートでおいしい日曜日 フェルマータ!」が9月28日(日)、「Musica Hidratante(ムシカ・イドゥラタンテ)」(K―sax Music Support内・大和東1の3の12)で開催される。主催は大和アートライオンズクラブ。午前11時〜午後4時(出入自由)。

 会場内には地元飲食店の出店や、ピアノなどの演奏、バルーンアート、日本舞踊が披露される予定だ。

 チケットは大人3500円、高校生以下1500円、未就学児は無料となっている。

 申し込み・問い合わせは事務局【電話】046・204・9863へ。

多くの観客が舞台を見守った

華やかな舞台に声援 名流舞踊の会が盛況

 毎年恒例の第18回「神奈川県名流舞踊の会」(主催/同会・各流派舞踊協力団体)が13日、シリウスメインホールで開かれた。

 県内各地から26の流派の家元、会主、名取以上の実力派が一堂に会し、多彩なステージで観客を魅了した。会場からは惜しみない拍手や掛け声が聞かれるなど、大きな盛り上がりをみせた。

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ペン立てを作る児童たち

ものづくりで児童らと交流

 大東建託(株)大和支店(大木伸義支店長)は9月11日、NPO法人地域家族しんちゃんハウス(館合みち子理事長)で「オリジナルペン立て制作」を開いた。同ハウスに通うおよそ20人の児童らが参加し、思い思いに自分だけのペン立て作りを楽しんだ。

 これは間伐材を使用したペン立てを作ることで、木の大切さを知ってもらいながら木の触感、香りを楽しんでもらおうと企画された。

 同支店の飯田佳代子さんは「地域の子どもたちと交流できて良かった」と話していた。

神事に臨む参列者ら  =15日・深見神社

感謝伝え、安全願う 深見神社で例大祭式典

 深見神社(山口恵広宮司代務者)の本殿で15日、例大祭の式典が執り行われ、同神社の奉賛会役員や関係者らおよそ30人が参列した。

 例大祭は、御祭神に一年の感謝を伝えるとともに、地域住民の暮らしの安心・安全、商売繁盛、五穀豊穣などを祈る年に一度の神事。奉賛会役員のほか、市長や市議、県議、代議士、地元小学校の校長らも参列し、一人ひとり玉ぐしを神前にささげていった。

 式典を終え、奉賛会の眞壁浩二会長は「多くのご参列に感謝。引き続きのご協力をお願いします」とあいさつした。

 同神社では9月21日(日)、例大祭の神輿渡御が行われる。午前11時〜。昨年は各地から大神輿や子ども神輿など10基以上が、担ぎ手たちの威勢の良い掛け声とともに境内に集結した。

 さらに、今年はおよそ5年ぶりとなる「例大祭余興」も行われる。午後3時〜8時。ゲームやキッチンカーのほか、ダンス、モノマネショーといったステージも予定されている。 

 

 

敬愛ふれあい祭り 9月28日 敬愛の園で

 社会福祉法人敬愛会後援会が主催する「敬愛ふれあい祭り〜みんなで楽しむ秋のひととき 世代をつなぐ祭りの輪〜」が9月28日(日)、敬愛の園(大和市福田1551)で開催される。午前11時30分〜午後4時30分。

 当日は大道芸や抽選会、バザーなどのイベントが予定されているほか、焼きそばや焼き鳥、ポップコーンなどの模擬店も出店する。

 入場は無料で、事前予約も不要。

 問い合わせは事務局【電話】046・267・1210(真壁さん)へ。

感謝状を受け取る兼山さん(右)

詐欺未然に防ぐ 警察署から感謝状

 電話で金銭を要求する詐欺の被害を未然に防いだとして、大和警察署(松本和彦署長)は10日、特定非営利活動法人ワーカーズ・コレクティブ想(網野紀代美理事長)の兼山友香さん(47)に感謝状を贈呈した。

 8月8日の午前10時30分ごろ、兼山さんが利用者(80代・女性)宅で掃除をしていた際に利用者の電話が鳴った。「NTT」を名乗る業者が「携帯電話の未払金があり一生電話が使えなくなる」と話し、コンビニで20万円の支払いを要求した。

 普段は明るい利用者の深刻な様子を見て、「詐欺じゃないですか」と声をかけ、携帯会社への確認を勧めた。確認したところ料金は支払われおり、後日利用者が警察に相談し、詐欺被害の防止につながった。

 兼山さんは「最近ニュースでよく見かけていたこともあり、すぐに声をかけた。被害を防げて良かった」と話し、同法人の網野理事長は「事業所内で、利用者様のちょっとした変化に気づけるようにと意識を共有している。良い結果につながって良かった」と笑顔を見せた。

 大和署担当者は「日ごろから詐欺被害防止にご尽力いただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」と感謝を述べた。

 同署管内での特殊詐欺の認知件数は62件で、被害額は2億7200万円(9月8日時点、手集計)。