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大和 社会

公開日:2025.09.13

詐欺未然に防ぐ
警察署から感謝状

  • 感謝状を受け取る兼山さん(右)

 電話で金銭を要求する詐欺の被害を未然に防いだとして、大和警察署(松本和彦署長)は10日、特定非営利活動法人ワーカーズ・コレクティブ想(網野紀代美理事長)の兼山友香さん(47)に感謝状を贈呈した。

 8月8日の午前10時30分ごろ、兼山さんが利用者(80代・女性)宅で掃除をしていた際に利用者の電話が鳴った。「NTT」を名乗る業者が「携帯電話の未払金があり一生電話が使えなくなる」と話し、コンビニで20万円の支払いを要求した。

 普段は明るい利用者の深刻な様子を見て、「詐欺じゃないですか」と声をかけ、携帯会社への確認を勧めた。確認したところ料金は支払われおり、後日利用者が警察に相談し、詐欺被害の防止につながった。

 兼山さんは「最近ニュースでよく見かけていたこともあり、すぐに声をかけた。被害を防げて良かった」と話し、同法人の網野理事長は「事業所内で、利用者様のちょっとした変化に気づけるようにと意識を共有している。良い結果につながって良かった」と笑顔を見せた。

 大和署担当者は「日ごろから詐欺被害防止にご尽力いただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」と感謝を述べた。

 同署管内での特殊詐欺の認知件数は62件で、被害額は2億7200万円(9月8日時点、手集計)。

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