金沢区・磯子区版【10月9日(木)号】
自作のコマを手にする遠藤さん(左)と齋藤さん

磯子工業高 コマ大戦で初の全国へ 横浜場所で優勝と3位に

 「高校生コマ大戦2025横浜場所」が9月13日に横浜市役所で開催され、神奈川県立磯子工業高校のチームが優勝した。同校からは5チームが出場し、1位と3位を獲得。優勝チームを含む2チームが、11月に愛知県で開かれる全国大会に初出場する。

 同大会は、金属製のコマを使い一対一で戦って優勝を争うもので、もともとは中小企業などが参加して2012年に始まった。次世代にものづくりの楽しさや魅力をを伝えようと、18年からは高校生版も企画。7回目を迎えた今回は、県内9校30チームが参加した。

 コマ大戦では、2チームが同時に直径25cmの土俵の上でコマを回して対戦。相手を土俵の外に出すか、長く回り続けた方が勝利となる。使用するコマは直径20mm以下、高さ60mm以下の範囲で、真ちゅうかステンレスの棒を旋盤という機械で削って制作する。

 同校からは機械科の1年生から3年生までが集まり、5チームが市役所アトリウムで開かれた横浜場所に出場した。全チームが予選リーグを勝ち抜き、16チームによる決勝トーナメントへ進出。トーナメントでは5チームのうち、遠藤諒一さん(1年)のチームが優勝、齋藤悠真さん(3年)のチームが3位を勝ち取った。

 初出場で優勝した遠藤さんは「優勝できると思っていなかったので驚いた。コマがうまく回り、最後は回す時の駆け引きもうまくいった」と大会を振り返る。

設計図から自作

 コマは長時間回る耐久性を重視したものや、相手を弾き出す攻撃型などを各自が考え、設計図から書き起こすという。同校でも生徒それぞれが好みのコマを考え、授業やものづくりに取り組む技術研究部での活動を通して、各自がこだわりのコマを作った。

 遠藤さんや齋藤さんは、ステンレスを使った持久力の高いコマを作って勝負に臨んだ。齋藤さんは「回しやすいように、持ち手が長過ぎず、短過ぎないものにした。何度も失敗を繰り返して、ぎりぎりでできた」と話し、大会本番4日前にコマが完成。納得のいくコマを使って3位に入った。

 横浜場所での結果により、遠藤さんと齋藤さんのチームは11月22日に愛知県で開催される「全国高校生コマ大戦」に出場する。全国各地から約100チームが参加し、同校からの参加は初めて。「やるからには勝ちたいので、予選突破を目指す」と齋藤さん。遠藤さんは「しっかり練習して、優勝したい」と意気込んだ。

75歳以上市内高齢者 免許返納が4割増 敬老パス施策が影響か

 横浜市内における75歳以上の高齢者による運転免許証の自主返納件数が、今年8月末までの暫定値で昨年1年間合計の1・4倍以上に増加していることがわかった。横浜市が今年度から、75歳以上の自主返納者に敬老パスを3年間無料交付する事業を始めた影響があるとみられる。

 神奈川県警察によると、横浜市内における75歳以上の返納件数は2019年の8848件をピークとして、2023年には5424件まで4年連続で減少していた。しかし、2024年は5712件と増加に転じ、今年は8月末までの暫定値で8316件で、統計開始以降最多を更新するのは確実な状況だ。

 金沢署と磯子署の返納件数も、市内の状況とほぼ同様になっている。金沢署では19年の630件から減少傾向が続き、24年は414件。磯子署は19年の414件から毎年減少し、24年は前年から微増の276件だった。しかし、今年8月末までの暫定値は、金沢署が624件、磯子署が415件となり、すでに前年の件数を上回っている。

無料申請約6300人

 この背景にあるとみられるのが、横浜市が今年度から始めた敬老パスに関する新制度。今年4月1日以降に75歳以上で運転免許証を自主返納した人に3年間敬老パスを無料交付するもので、制度開始から9月3日までの申請数が約6300人だったことが横浜市への取材で分かった。

 敬老パスは、70歳以上の市民を対象に、市営・民営バスや市営地下鉄などで利用できる乗車証。今年10月からは一部の地域交通も半額程度で利用できるようになった。

 パスは10月1日を基準日として有効期間は1年間。世帯所得等に応じて無料から最大2万500円の負担金がある。昨年度の交付者数は約40万人で、交付率は51%。今年度導入された3年間無償化制度は返納日から次の10月1日を基準として、3年間無料交付となる。

 所管の健康福祉局は、過去の返納者数の平均から年間申請者を7千人と想定していた。担当者によると、基準日の10月1日に向けて申請増が見込まれることから「想定よりは多くなっているという認識」だという。一方で申請数の上限は設けず、条件さえ満たせば無償交付の対象と説明した。

 申請が多い状況に、ある市議は「申請者が予想外に多いということは予算切迫にもつながる。今後、財政負担の課題を注視する必要がある」と指摘する。

横浜市民防災センターの所長を務める 安井 健太郎さん 神奈川区在勤 53歳

個と向き合う姿勢を

 ○…防災・減災教育の場や災害時の応急活動拠点として防災啓発を行い、横浜駅からも近い横浜市民防災センター。9月に行った「ぼうさい縁日‼」など、子どもから大人までが防災について学べるイベントを定期的に開催している。所長を務め、今年で2年目。「訪れた人が防災について1つでも多く学んでもらえる場にできたら」。

 ○…戸塚区出身。幼いころから体力には自信があり、中学2年生で始めたアイスホッケーは12年間続け、社会人になってからもアイスアリーナで練習をしていた。「夜中3時から練習し、始発で帰るというような生活をしていた。周りにやっている人がいなかったから惹かれたのもあったかな」とはにかむ。

 ○…高校卒業後に食品メーカーで営業職として2年間働いたのち入職。最初の10年間は救助隊として現場で経験を積み、その後消防局指令センター、金沢消防署などでの勤務を経て、昨年4月に戸塚消防署から防災センターの所長に就任した。好きな言葉は、松尾芭蕉の「よく見れば なずな花咲く 垣根かな」。「言葉の通り、組織を面で見るのではなく、一人ひとりを見て評価するようにしたいですね」と現場に寄り添う姿勢を崩さない。趣味は「珈琲屋めぐり」。ヴィンテージバイクで旧街道や山間の田舎道を巡り、カフェでコーヒーを嗜む。「偶然ふらっと入った店が驚くほど美味しかったりするんです」と頬を緩める。

 ○…日ごろから職員に伝えているのは「広報」と「啓発」を使い分けることの重要性。「知識を伝える『広報』だけでなく、意識を高め、実際の行動につなげていく『啓発』が大事。防災知識が生かされるのは、一生に一度あるかないか。だからこそ丁寧に伝えたい」。

「称名寺裏山保存運動」語る 23日に文化講演会

 金沢八景の自然と史跡を守る会は10月23日(木)、文化講演会「市民と学者と学生の称名寺裏山保存運動」を開催する。会場は金沢地区センター中会議室で、午後1時から3時まで。

 講師は歴史研究者で、「史跡称名寺・金沢文庫を守る会」事務局長の天下井恵氏。称名寺裏山保存運動に取り組んだ天下井氏が、当時の様子などを伝える。

 定員は先着40人。資料代500円。希望者は【1】〒住所【2】氏名【3】電話・ファクス番号を明記して、ファクス(【FAX】045・783・8057)か、はがき(〒236─0023金沢区平潟町31の1の402、丸茂宛)で申し込みを。締め切りは20日(月)。

 問い合わせは同会(丸茂さん)【電話】090・1509・4843(電話申し込み不可、ショートメールでの申し込みは可)。

感謝状を手にする三川さん(右)と渡邉署長=磯子消防署提供

磯子消防署 人命救助で区民に感謝状 水難事故現場で貢献

 磯子消防署(渡邉浩司署長)は9月29日、人命救助に貢献した磯子区森在住の会社員の三川マレリ・ダグラスさんに感謝状を贈った。

 三川さんは8月20日の午前7時前頃、ランニング中に通りかかった杉田臨海緑地で、近くの海上に溺れている女性がいる現場に遭遇。女性を先に発見した男性から声を掛けられ、一緒に救助にあたった。119番通報をした後、欄干に設置してあった浮き輪を海に投げてロープを欄干につなぎ、消防隊が到着するまでの約16分間にわたって女性に声を掛けて励まし、駆け付けた消防隊につないだことで女性は無事に救出された。三川さんは当時の様子を振り返り「すぐ行動に移すことが大切と思い、119番通報の後に浮き輪を投げた。助けられてよかった」と話す。

 同署で感謝状を手渡した渡邉署長は「冷静な判断と迅速かつ的確な対応により、尊い命を救っていただきました。地域の安全に大きく貢献された勇気ある行動に、心から敬意と感謝を表します」と述べた。

ハロウィーンで金沢区巡る 19日、文庫・八景と能見台で

 金沢区で10月19日(日)、「ハロウィンスタンプラリー」が開催される。参加無料で、午後2時から4時30分まで。

 イベントは「文庫・八景」と「能見台」の2エリアに分かれて実施。協力店舗で配布するチラシを手にエリア内の店舗を巡ると、菓子がもらえる。また、チラシにスタンプを集め、エリア内の全店舗分を集めるとステッカーもプレゼント。スタンプ設置場所は文庫・八景エリアが全14カ所、能見台エリアが11カ所。詳細はイベントホームページやチラシから確認を。

 問い合わせはイベント実行委員会(カフェプラス内)【電話】050・6871・2434。

起震車体験の様子=同管理組合提供

マンションで防災訓練 在宅避難など呼び掛け

 金沢区のマンション「シティ能見台ふれあいの街」で9月21日、防災訓練が行われた。シティ能見台ふれあいの街町内会と同管理組合の合同によるもの。

 当日は防災対策本部を設置。在宅避難を呼び掛けている同マンションでは、安否確認を知らせるため、住民がベランダから無事を示すハンカチを掲げたり、起震車体験や煙の中を避難する煙体験コーナーなども設け、住民らに訓練の大切さを訴えた。

バイオリンなどで演奏を披露する子どもたち

演奏で金沢区に笑顔を 音楽隊がケアプラザ訪問

 金沢区の音楽教室に通う子どもたちによる団体「RCアイネクライネ音楽隊」は9月23日、富岡地域ケアプラザで訪問演奏を行った。

 この取り組みは、金沢区による「地域で実現!金沢子どもの夢プロジェクト」で助成対象に選ばれた活動の一つ。同団体は「高齢者施設や子育て支援施設などで訪問演奏を行って、私達の音楽でまちに笑顔を広げたい」という思いで活動している。この日は同団体から15人の子どもたちが同ケアプラザを訪問し、デイサービス利用者やスタッフら約30人を前に演奏を披露。バイオリンやピアノで「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「さくら」などを奏でると、会場からは拍手が沸き起こった。

 演奏を終えて子どもたちは「緊張したけど、楽しかった」「これからも演奏を聞いた人たちに笑顔になってもらいたい」などと話した。

 同団体には、ランクリエ音楽教室=能見台通=に通う小学1年から中学3年まで19人が所属。今後も訪問演奏を何度か企画しているほか、来年2月には集大成となるコンサートを長浜ホール=長浜=で開催する予定だ。

岡村公園で歩き方教室 10月17日、定員25人

 磯子区の岡村公園で歩き方教室「スマイルウォーキング」が10月17日(金)、初めて開催される。午前10時から11時15分。雨天中止。

 ケガをしないための身体づくりや姿勢、足の運び方、腕の振り方などを学ぶ。講師は横浜姿勢・歩行運動指導員の松永恵美子さん。定員25人。参加費300円。持ち物は動きやすい服装・タオル・運動靴・飲み物。申し込みフォームか電話、受付窓口で申し込みを。問い合わせは同園【電話】045・751・4375。

金沢公会堂で朗読発表会 13日、入場無料

 金沢公会堂多目的室で10月13日(月・祝)、朗読「たちばな」による発表会が開かれる。午後2時開演、4時10分終演予定。入場無料。

 同会に所属する会員による発表会で、今回が14回目。会員一人ずつの朗読だけでなく、複数人や全員での朗読も披露される。

 定員先着70人。事前申し込みは不要、当日会場へ。会場ではマスクの着用を。問い合わせは同会の橘有美さん【電話】045・785・4757。

横浜BC 開幕節で琉球に連勝 11日・12日にホーム初戦

 プロバスケットボール・B1リーグの横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)は、10月4日と5日のリーグ開幕節で琉球ゴールデンキングスと対戦。アウェイでの2戦を勝利し、白星スタートを切った。

 2試合とも新加入の安藤誓哉選手=写真=が、攻撃面でチームをけん引した。第1戦は4本の3ポイントシュートを含む17得点、第2戦は16得点でともにチーム最多得点を記録。昨季から所属する選手らも攻守で奮闘し、初戦を77対75、2戦目を79対75で勝利した。

 今週末の11日・12日には、横浜国際プール=都筑区=でファイティングイーグルス名古屋とホーム初戦を戦う。

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ブルーライン=市交通局提供

市交通局 地下鉄のダイヤを改正 混雑緩和へ、11月から

 横浜市交通局は、11月1日から市営地下鉄のダイヤを改正する。

 改正は朝のラッシュ時間帯の混雑緩和や利便性向上を図ることが目的。ブルーラインでは平日午前7時30分頃〜8時30分頃で、普通列車の運転間隔を4分40秒から4分30秒に10秒短縮する。また、同時間帯の上大岡駅、戸塚駅、桜木町駅で上下線同時到着を解消することで、駅構内の混雑緩和を図る。

 グリーンラインでは平日午前7時30分頃〜8時頃の上り日吉本町駅発に、輸送力の高い6両編成車両を8本集中投入することで混雑を緩和。さらに、日吉駅発センター北駅行きの終列車の行先を中山駅まで延長し、利便性を向上させる。

 また、ダイヤ改正とあわせ、11月から各駅ホーム上の時刻表を二次元コードによる案内に切り替える。改正ダイヤは市交通局ホームページなどで公開予定。

12日に汐見台まつり 初めての秋開催

 「汐見台まつり」が10月12日(日)、磯子区の汐見台中央商店街広場で開催される。午後1時から7時まで。雨天決行。

 今年は夏の酷暑を踏まえ、初めて秋の開催で企画された。会場では音楽やダンスの披露が行われるほか、4時20分から子どもビンゴ大会も予定。ビンゴカードは1時30分から先着で配布する。飲食物やゲームの出店、キッチンカーも並ぶほか、汐見台病院による健康相談なども行われる。

 問い合わせは汐見台自治会連合会事務局【電話】045・754・5281(火〜土午前10時から午後1時)。

地震シミュレーターで揺れを体験する参加者=同所提供

市民防災センター 能登半島地震を再現 シミュレーターに追加

 横浜市民防災センター=神奈川区=は地震の揺れや初期消火体験、災害発生時の対応などを体験する「地震・火災体験ツアー」内で10月1日から、令和6年能登半島地震の揺れを再現した地震体験を導入した。

 同ツアーで使用されている「地震シミュレーター」では、三方を覆う巨大モニターの映像とともに各1分間弱、最大震度7までのリアルな揺れを体験することができる。揺れは気象庁が出している過去の地震データをもとに再現されており、他にも戸建住宅や超高層ビルの長周期地震動などの体験も可能だ。

 同所の担当者によると、関東大震災や阪神・淡路大震災に比べて、能登半島地震は上下左右前後の揺れが激しく、比較的長時間にわたるという。シミュレーターは一度に大人約10人が体験できる。安井健太郎所長=人物風土記で紹介=は「能登半島地震の立っていられないほどの強い揺れを疑似体験し自身のこととして受け止め、備えることの重要性を再認識いただければ」と呼び掛ける。

 ツアーは事前申込制。申し込み、詳細については同所電話【電話】045・411・0119、またはHPの予約システムへ。

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練習に励むメンバーら

横浜少年少女合唱団 現役・卒団生、心一つに 19日に60周年演奏会

 横浜開港記念式典や海外公演など幅広く活動する「横浜少年少女合唱団」(島田桂子代表=磯子区久木町在住)が10月19日(日)、創立60周年記念演奏会を横浜みなとみらいホールで開く。現役団員に加えて、約130人の卒団生もステージに立ち、一体となった歌声を披露する。

 同合唱団は1965年、当時の市教育委員会や小・中学校音楽教育研究会の有志によって結成された。市内の各行事に出演し、中国やカナダなど海外でも公演。これまでに横浜文化賞(2017年)などを受賞し、約1700人の卒団生を輩出してきた。

 「子どもたちの人格形成の場でもあります」と島田代表。礼儀作法の習得や仲間との絆づくりなど教育的な側面も重視しているという。9期生で6年間在籍していた大塚裕子さんも「先輩の行動を見て、自分たちがすべきことを学ぶ場所でもありました」と振り返る。

 現在は小学生から高校生まで約50人が在籍。コロナ禍によって日本郵船氷川丸のホールが利用できなくなったため、市内各地の公会堂などで練習している。

歴史をたどる

 記念演奏会は、同合唱団の過去から現在までの歩みを辿るようなステージ構成になっている。演奏曲目は海外公演地ゆかりの曲、同合唱団で長年歌い継がれてきた組曲「水のいのち」、定期演奏会の思い出の曲など。また、1期生から60期生まで約180人による合同演奏も行われる。

 「さまざまな世代の人が心一つに、作品を作り上げようとしています」と演奏会の醍醐味を説明するのは14期生の滝川裕史さん。島田代表は「コロナ禍で歌えない時期もありましたが、その分団結力や集中力が身に付きました」と振り返り、「感謝の思いや謙虚な気持ちを大事に歌い続けます。ぜひ60周年記念演奏会に来てください」と呼びかける。高校2年生で現団長の西脇伶さんは「OG・OBの方たちの力も借りて、全員一丸となって素晴らしい歌を届けます」と意気込む。

 演奏会は午後1時30分開演(0時50分開場)で、チケット1500円(全席自由)。問い合わせは島田代表【携帯電話】090・2411・8458。

会場には平日にも関わらず約3500人の観客が集結

横浜が高校野球秋季神奈川県大会を連覇 法政第二を完封、10月18日から関東大会へ

 高校野球の秋季神奈川県大会の決勝戦が10月7日、サーティーフォー保土ケ谷球場=保土ケ谷区=で行われた。横浜高校=金沢区能見台通=が12対0で法政大学第二高校=川崎市=を破り、秋季大会を連覇した。

 横浜は三回裏に3点を先制。その後、八回までに9点を加え、法政第二には得点を許さず完封勝利。2年連続、21回目の頂点に立った。

 横浜と法政第二は、18日から山梨県で開かれる関東大会に出場する。

山中竹春市長(資料写真)

山中市長、高市氏に「地方の声を汲み取って」 自民党総裁選出でコメント

 横浜市の山中竹春市長は10月6日、自民党の新総裁に高市早苗氏が選ばれたことについてコメントを発表した。コメントは次の通り。

 「このたび、高市早苗衆議院議員が自由民主党総裁に選出されましたこと、心からお祝い申し上げます。高市新総裁におかれましては、これまで総務大臣や経済安全保障担当大臣をはじめ数々の要職を歴任してこられた御経験のもと、国民・市民の皆様の安心・安全な暮らしを守るために、物価高対応をはじめ、地方の声を汲み取っていただくことを期待しております。そして、1年半後に迫った『GREEN×EXPO 2027』の成功に向けて、開催都市として一体となって取り組んでまいりたいと思います」

昨年の一般公開の様子

金沢区の国立研究開発法人水産研究・教育機構横浜庁舎が10月18日に一般公開 カツオ一本釣り体験など

 国立研究開発法人水産研究・教育機構横浜庁舎=金沢区福浦=の年に一回の一般公開が10月18日(土)に行われる。午前10時から午後4時(入場は3時30分まで)。入場無料。

 「楽しく学ぼう 海・魚・水産」をテーマに、海の生き物スタンプラリーやAIを使った魚の体長測定、カツオ一本釣り体験、「低利用魚カナガシラの缶詰を食べてみよう」などのほか、ミニ講演会「チリモンと海のしげん調査」「ゲノムで読み解くクロマグロの謎」は午後2時から3時まで開催される(各講演約30分)。

 ラボツアー「耳石を取り出してみよう」「DNA抽出実験」「ホタテの解剖」と「うみのいきものでレジンアートをつくろう」は要整理券(整理券配布は午前10時・正午)。

 問い合わせは同所【電話】045・788・7602(平日午前9時から午後5時)。

 

フォトスポットで写真を撮る親子

金沢大道幼稚園で作品展 海や空などテーマに

 金沢大道幼稚園(吉田道子園長)=金沢区町屋町=の園まつりが10月3日に開催された。年少から年長まで約70人の園児の作品が教室やホールに展示された。

 今年はクラスごとに空や遊園地などをテーマに設定。海をテーマにした3歳児クラスでは、子どもたちが好きな魚の形や色を選び、目玉や背びれ、胸びれを貼り完成した魚と写真を撮れるフォトスポットが登場した。

 また、毎年年長児が蚕を飼育している同園では今年初めて、蚕の繭から出る糸を糸車で紡ぐ「親子で体験コーナー」も行われた。

 吉田園長は「遊びの中にどう教育を取り入れていくかを大切にしている。子どもたちが一つになってお互いに協力して完成した時の喜びはひとしお。子ども一人ひとりの良いところを見いだしていきたい」と話していた。

 同園は、同区大道に大道幼稚園として1953年に創立。2020年に町屋町に移転し5年目を迎えた。

寄贈されたマネキンを持つ及川会長(中央左)や渡邉署長(同右)ら

横浜磯子ロータリークラブ 磯子消防署へ心肺蘇生法を学ぶマネキンを寄贈

 横浜磯子ロータリークラブ(及川寛会長)は10月2日、磯子消防署(渡邉浩司署長)へ防災訓練用資機材として心肺蘇生用マネキンを寄贈した。

 寄贈は同クラブが取り組む社会奉仕活動の一環。地域の警察署や消防署、区役所などへの支援として、必要な物品などを毎年贈っている。今回の寄贈品は、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使い方を学ぶ際に使われる成人用4体、小児用2体、乳児用3体の合計9体のマネキン。地域での防災訓練や救命講習などで活用され、実践を通して心肺蘇生法などを地域住民へ伝えていく。

 及川会長は寄贈に際して「24時間365日、大変な仕事に取り組む皆さんに感謝を申し上げたい。区民の安全・安心を守っていただくために、我々も少しでも支えになることができればうれしい」とコメント。渡邉署長は「地域の安全・安心、活性化に寄与するロータリークラブの活動は、私たちにとっても励み。市民の救急救命の意識向上のため、活用させていただく」と話した。
昨年の講演会(市提供)

犯罪被害者支援 遺族の弁護士講演から考える 市が11月14日、鶴見区で

 犯罪被害について、当事者が語る講演会が11月14日(金)午後1時から4時まで、鶴見公会堂で行われる。講演会は横浜市が犯罪被害者週間(11月25日〜12月1日)に合わせて毎年行っている。

 講師は犯罪被害者の遺族で弁護士の伊東秀彦さん。伊東さんは1994年に米国留学中の兄が銃殺され、この経験から司法の道を志し、2005年に弁護士になった。以来、多くの犯罪被害者の裁判を担当し、支援活動を続けている。

 伊東さんの講演の後は、白梅学園大学の尾崎万帆子准教授がコーディネーターを務め、伊東さんと神奈川県警察、横浜市の職員がパネルディスカッションを行う。

 参加無料。定員400人。申し込みは10月14日(火)から電話、インターネットなどで受け付ける。伊東さんの講演のみ、オンライン視聴が可能。市は「犯罪被害にあったとき、どのような支援が必要なのか、一緒に考えてみませんか」と呼びかける。申し込み、問い合わせは市市民局人権課【電話】045・671・3117。

■インフルエンザの9月22日から28日までの区別の定点あたり患者報告数

横浜市内 インフルエンザの流行始まる

 横浜市は10月3日、市内でインフルエンザが流行期に入ったことを発表した。

 市の感染症発生動向調査によると、9月22日から28日までの1週間で、市内の定点医療機関あたりの患者報告数が1・64人となり、流行開始の目安となる1・00人を超えた。患者報告数は9月上旬から3週連続で増加しているが、伸び幅が大きくなっている。

15歳未満が約8割

 年齢別では15歳未満が全体の78%を占めており、子どもを中心に感染が広がっている。すでに小学校や中学校など7校で学級閉鎖があった。区別では、緑区が最多の6・25人で以下、都筑区と港南区が3・20人。

 市は予防のポイントとして、流水と石けんによるこまめな手洗いや「咳エチケット」の徹底、室内のこまめな換気などを挙げている。重症化予防のためのワクチン接種も推奨し、高齢者向けの予防接種は10月から始まっている。

自民党総裁選 小泉進次郎氏 決選投票で高市早苗氏に敗れる 県内党員票は最多

 石破茂首相(総裁)の後任を決める自民党総裁選挙が10月4日に行われ、高市早苗前経済安全保障担当大臣が当選した。昨年に続き2度目の挑戦となった小泉進次郎農林水産大臣(衆院11区=横須賀市・三浦市)は決選投票で高市氏に敗れた。

 神奈川県内の党員票では、小泉氏が得票数の約48%となる1万8650票でトップだった。2位が高市氏の1万3782票だった。

 高市氏、小泉氏を含めて5人の争いとなった総裁選。1回目の投票で小泉氏は国会議員票では最多の80票を獲得したが、党員票では高市氏の119票に次ぐ2位の84票にとどまった。高市氏と小泉氏の決選投票では、国会議員票では高市氏が149票、小泉氏は145票とほぼ互角だったが、都道府県連票は高市氏が36票で、小泉氏は11票と大きく差が付いた。

締結式に参加した(左から)WPROのピウカラ地域事務局長、黒岩知事、ME-BYOグローバル戦略センターの松本代表理事

神奈川県、WHO西太平洋地域事務局と覚書 アジアの健康課題解決へ

 神奈川県はアジアの健康課題解決へ向けて、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO)と9月30日に覚書を締結した。今後、両者は高齢化や生活習慣病の増加などの課題に研究支援や政策開発を通して取り組んでいく。

 WPROはWHOの6つの地域事務局の一つ。フィリピン・マニラに本部を置き、日本を含む38の国と地域の公衆衛生向上を支援している。

 県とWPROは、ヘルスケア関連企業などで構成される一般社団法人「ME-BYOグローバル戦略センター」と連携し、企業が持つ技術やサービスを生かしながら、課題解決につなげていく。

 黒岩祐治知事は9月30日の覚書締結式で「西太平洋地域の健康な高齢化を目指したい」と語り、WPROのサイア・マウ・ピウカラ地域事務局長は「日本は高齢化の課題に最も直面している国。日本や神奈川には課題解決への経験や実績があり、ともに歩んでいきたい」と述べた。同センターの松本洋一郎代表理事(東京大学名誉教授)は「産官学の連携で重要な任務を果たしていきたい」と抱負を語った。