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公開日:2025.10.09

磯子工業高
コマ大戦で初の全国へ
横浜場所で優勝と3位に

  • 自作のコマを手にする遠藤さん(左)と齋藤さん

 「高校生コマ大戦2025横浜場所」が9月13日に横浜市役所で開催され、神奈川県立磯子工業高校のチームが優勝した。同校からは5チームが出場し、1位と3位を獲得。優勝チームを含む2チームが、11月に愛知県で開かれる全国大会に初出場する。

 同大会は、金属製のコマを使い一対一で戦って優勝を争うもので、もともとは中小企業などが参加して2012年に始まった。次世代にものづくりの楽しさや魅力をを伝えようと、18年からは高校生版も企画。7回目を迎えた今回は、県内9校30チームが参加した。

 コマ大戦では、2チームが同時に直径25cmの土俵の上でコマを回して対戦。相手を土俵の外に出すか、長く回り続けた方が勝利となる。使用するコマは直径20mm以下、高さ60mm以下の範囲で、真ちゅうかステンレスの棒を旋盤という機械で削って制作する。

 同校からは機械科の1年生から3年生までが集まり、5チームが市役所アトリウムで開かれた横浜場所に出場した。全チームが予選リーグを勝ち抜き、16チームによる決勝トーナメントへ進出。トーナメントでは5チームのうち、遠藤諒一さん(1年)のチームが優勝、齋藤悠真さん(3年)のチームが3位を勝ち取った。

 初出場で優勝した遠藤さんは「優勝できると思っていなかったので驚いた。コマがうまく回り、最後は回す時の駆け引きもうまくいった」と大会を振り返る。

設計図から自作

 コマは長時間回る耐久性を重視したものや、相手を弾き出す攻撃型などを各自が考え、設計図から書き起こすという。同校でも生徒それぞれが好みのコマを考え、授業やものづくりに取り組む技術研究部での活動を通して、各自がこだわりのコマを作った。

 遠藤さんや齋藤さんは、ステンレスを使った持久力の高いコマを作って勝負に臨んだ。齋藤さんは「回しやすいように、持ち手が長過ぎず、短過ぎないものにした。何度も失敗を繰り返して、ぎりぎりでできた」と話し、大会本番4日前にコマが完成。納得のいくコマを使って3位に入った。

 横浜場所での結果により、遠藤さんと齋藤さんのチームは11月22日に愛知県で開催される「全国高校生コマ大戦」に出場する。全国各地から約100チームが参加し、同校からの参加は初めて。「やるからには勝ちたいので、予選突破を目指す」と齋藤さん。遠藤さんは「しっかり練習して、優勝したい」と意気込んだ。

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