藤沢版【10月10日(金)号】
関係者らによるテープカット(上)と新たなセンターの外観

村岡市民センター 「新拠点かわいがって」 開所式で市長ら門出祝う

 村岡市民センター(谷津倉晋センター長=人物風土記で紹介)が東海道線沿いの村岡東1の5の17に移転され、14日(火)から供用開始となる。藤沢市は4日、同センターで開所式を開催。鈴木恒夫市長の他、市議県議や地域住民ら約130人が参加し、テープカットや完成内覧会を行い、地域の新たな拠点の門出を祝った。

老朽化で建て替え

 市と村岡農業協同組合の共同で、1966年に村岡公民館が落成した。同農協の移転に伴い、市は88年に増築。2018年度には村岡公民館等再整備基本構想を策定した。旧施設の老朽化などを踏まえ、かつて鉄道の貨物駅だった土地を市が取得し、23年に新施設の建設工事に着手した。

 新施設の敷地面積は約5473平方メートル、延床面積約4072平方メートルで、旧施設の1・8倍ほどに拡張した。鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造で、地上3階建て。有料駐車場34台分、無料駐輪場85台分を用意した。総工費は約27億1千万円。

防災機能を強化

 1階には市民センター窓口の他、村岡市民図書室や村岡いきいきサポートセンター(村岡地域包括支援センター)、ボランティアセンターぬくもりを併設。学習室や吹き抜けのある開放的な休憩スペースも設けた。ネーミングライツ(愛称命名権)を導入し、2階には旧施設にはなかった冷暖房完備の「湘南ユナイテッドBC体育室」(定員205人)、3階には「むらおかえのでんホール」(定員123人)などがあり、災害時に避難所としても活用できる。

 また、敷地内には市消防団第6分団器具置き場もあり、地区防災拠点本部室や防災備蓄倉庫も集約。災害への対応に重点を置いた。

 「つどう」「まなぶ」「むすぶ」「安全・安心」「育む」の5点を基本方針に整備した新施設。式典の冒頭、あいさつに立った鈴木市長は「7年後には新駅もできる。東の玄関口として親しまれ、センターはますます存在感を増していくのではないだろうか」とした上で、「また避難場所としても有効で、防災力の向上も期待できる。たくさんの市民に使ってもらえるはず。新たなまちづくりと共に歩むセンターをかわいがってもらえたら」と来場者に呼びかけた。

 その後、完成内覧会やくす玉割りなども行われ、親子など多くの市民がゆとりある空間を興味深そうに眺めていた。

育児・介護休業法改正 柔軟な働き方、市内でも 子育てと両立へ選択制

 育児・介護と仕事が両立できる環境整備を目指す「育児・介護休業法」が今月1日から新たに改正された。育児期の柔軟な働き方を実現するため、企業側が短時間勤務やテレワークなどを選択することが義務化された。藤沢市役所や市内の企業でも労働者に対し、意見聴取するなど、子育て世帯を配慮する取り組みが進められている。

 今回の法改正では、3歳から小学校就学前の子どもを養育する労働者に対し、【1】始業時刻等の変更【2】テレワーク等(月10日以上)【3】保育施設の設置運営等【4】就業しつつ子どもを養育することを容易にするための休暇(養育両立支援休暇)の付与(年10日以上)【5】短時間勤務制度の中から、事業主は2つ以上を選択する必要がある。労働者は事業主が講じた措置から一つ選ぶことが可能だ。

 これまでと大きく変わった点は、3歳以上の子どもを養育する労働者の働き方への配慮が法律で示されたことだ。同法では3歳未満の子どもを養育する家庭に対し、短時間勤務制度やテレワークを選択できるにとどまっていた。

男性育休年々増加

 少子化が進む現代では、子育て世帯を支援するためさまざまな策が講じられている。今年4月からは子どもの出生後に両親ともに、14日以上の育児休業を取得した場合に支給される給付金を国が新設。女性だけでなく、男性の育休取得も進んでいる。

 藤沢市役所では、今回の法改正に伴い、【4】休暇の付与【5】短時間勤務制度を選択。男性の育児休業の取得率も年々増加しており、昨年度は55・6%だった。

 市内でデータ分析業を行う(株)分析屋(本社・藤沢)は法改正に伴い、【2】テレワーク【5】短時間勤務を選択。男性の育休取得率は85・71%だ。

 育休を推進し、会社全体として賛同している同社だが、一方で対象外の労働者の負担に対する課題意識があるという。「双方にとって一番良い形を模索している」と担当者は話す。

新村岡市民センターのセンター長を務める 谷津倉 晋さん 茅ヶ崎市在住 52歳

”共創”で豊かなまちへ

 ○…東海道線を走る電車に揺られ、流れる景色をぼんやり眺めていると、モダンな建物が現れた。手の行き届いた心地良い雰囲気。新たに誕生した村岡市民センターだ。ここをまとめる長に就いた。供用開始を前に「地域の拠点であり続けるために職員一同、明るく元気に市民を迎え入れたい」と声を弾ませる。

 ○…鎌倉で生まれ、小中は湘南学園、高校は日大藤沢へ。「夢はプロ野球選手だった」。180cmの長身を生かし、内野手として甲子園初出場に貢献した。帝京大に進んだ後も硬式野球部のキャプテンを務めるなど、白球を追いかける青春を過ごした。就職活動で人生を振り返った。「育ててくれた藤沢に恩返しができないか」。まちに対する愛着を改めて確認し、市役所の門を叩いた。

 ○…市民税課から始まり、市民病院医事課では命と向き合う緊張感のある現場を目の当たりにした。「誰もがやりたいことを見つけられ、実現できる藤沢」。市長がよく口にする言葉。秘書課時代に間近で聞いてきた。「私も好きなことができている」と実感する。7年後の新駅開業に向け、本格的なまちづくりが進む村岡。センターへの配属は「重責と同時にワクワクもした」。清掃や防犯、青少年育成などに熱心な住民と接する中で、「皆頼りになる存在。1人だけでは仕事はできない」と野球で培ったチームワークを築く構えだ。

 ○…妻と高校3年の息子と3人で暮らす。「けがしない程度に」と草野球が息抜き。「若者から高齢者まで安全安心に暮らせて、交通環境も整備され、思わず訪れたくなるまちへ」。仲間とプレーする中で、10年後の藤沢をイメージする。「周辺企業と手を取り合い”共創”していければ」と市民の幸せのため靴底を減らしていく。

どぶろっくフェス 12日、白旗神社

 発酵技術を用いた食の祭典「どぶろっくフェス」が12日(日)、白旗神社境内で開催される。午前11時から午後8時。入場無料(ドネーションあり)。主催はどぶろっくフェス実行委員会(事務局・元祖へっころ谷)。

 会場には、パンや創作料理など多彩な発酵食品を楽しめるフードブースの他、クレープやたこ焼きなどのキッチンカー、御神酒(どぶろく)ブースなどが設置される。

 またクラフトビールや和菓子、古着、かき氷、味噌、ヘッドマッサージなどのマルシェやファーマーズマーケット、塩炊き体験などのこどもエリアもある。さらに音楽ステージも用意され、盆踊りやDJ、お囃子などを鑑賞できる。

 雨天決行(荒天中止)。事前奉納金での協力を歓迎している。

 問い合わせは同実行委事務局【電話】0466・82・1702。

「地球の歩き方」第2弾完成 市役所や駅などで配布

 藤沢市と藤沢市観光協会は先月24日、観光冊子「地球の歩き方 湘南・江の島〜藤沢は知れば知るほど奥深い!〜」=写真=が完成したことを発表した。今月1日から市内各所で配布されている。

 前作が好評だったことを受けて発行された第2弾。市内のグルメや宿泊、土産など最新情報をB5判オールカラー24ページに凝縮。江の島、片瀬・鵠沼、藤沢・辻堂、北部エリアのスポット紹介やモデルコース、イベント情報が掲載されている。また冊子には市内での買い物などに利用できる回数制限なしのデジタルクーポンが付帯。

 発行部数は9万5千部。市観光センター、市観光課、小田急線主要駅などで配架されるほか、ウェブでも閲覧可能。

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吉楽代表(左)と黒岩知事

(株)エム・ワイ・ケー 111万円を県に寄付 「良質な水を次世代へ」

 神奈川県内を中心に「美容室イレブンカット」を展開する(株)エム・ワイ・ケー(本社/藤沢市)にこのほど、県庁で黒岩祐治知事から寄付に対する感謝状が贈呈された。同社は昨年11月11日、県が良質な水の安定的確保を目的に行っている「かながわ水源の森林づくり事業」に111万円を寄付した。

 同社は2000年度以降寄付を続けており今回で22回目。寄付額は店名にちなんだもので、累計で2361万円となった。吉楽裕代表は「水源林の森の整備が進んでいると聞きました。身近な環境がもっときれいになればうれしい」とコメントした。

チラシを手にする土屋さん

お空の赤ちゃん思い、灯す光 龍口寺にキャンドル2千本

 流産や死産、新生児死などで、わが子を失った家族を支援する必要性について考え、生きることのできなかった小さな命へ思いを寄せる世界的な啓発週間「Baby Loss Awareness Week」(10月9〜15日)に合わせ、2千本以上のキャンドルを灯すイベントが13日(月)、日蓮宗龍口寺(片瀬3の13の37)で開かれる。宮前在住のシンガーソングライター、土屋清夏さんが企画。「赤ちゃんを亡くした人が来るには勇気がいることかもしれない。でも一人じゃない。負担にならない程度で足を運んでもらえれば」と当事者へメッセージを送る。

 土屋さん自身も6年前、第2子の死産を経験した。分娩前に胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離で、「病院へ行くのが早ければ」と自身を責めた。そんな時に救われたのが、遺族の悲しみに寄り添う病院のグリーフケアだった。「赤ちゃんに対する私の思いを尊重してくれた」

 その後、自身の経験を曲にしライブで披露。流産や死産にまつわる座談会も開いた。「Wave Of Light 湘南」と銘打ったキャンドルイベントは今年で3度目。土屋さんは「当事者だけでなく、多くの人につらい気持ちを抱える人をサポートする大切さを知ってもらえたら」と参加を呼びかけている。

 午後5時〜7時。参加無料。地元作家が手がけた啓発週間のシンボル、ピンクとブルーリボングッズの販売やクリスタルボウルの演奏の他、希望者は法要、焼香も可。11月26日(水)には、同寺で座談会もある。

 詳細はインスタグラム(WAVEOFLIGHT_SHONAN)へ。

最上勧進元と県支部長の黒岩県知事、表彰を受けた協力企業ら

日赤神奈川県支部 献血協力5社に感謝状

 全国最大規模といわれる大相撲藤沢場所(勧進元・最上重夫氏)とともに行われた献血キャンペーンに貢献した企業5社に1日、日本赤十字社神奈川県支部(支部長・黒岩祐治神奈川県知事)から感謝状が贈られた。

 同キャンペーンは最上氏が社長を務める(株)湘南営繕協会にゆかりのある企業などに声をかけ、毎年多くの企業と市民が協力。20回目を迎えた今年は過去最多の昨年を上回る949人が来場し、集まった血液も303リットルを超え、過去最高となった。

 贈呈式では、黒岩県知事が5社に感謝状を手渡した。あいさつでは「最上氏が心血を注ぎ、歴史を積み重ねてきた活動で、皆さん企業の協力あってこそ」と評価するとともに、「命を救う大変、意味があり、意義のある活動」とキャンペーンや協力企業を称えた。

 感謝状を贈呈された企業は以下の通り。▽(株)MK設備設計(横浜市)▽(株)エムケーハウス(藤沢市)▽(株)高一(横浜市)▽坪井建築(有)(同)▽東京海上ミレア少額短期保険(株)(東京都)。

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10月19日(日)茅ヶ崎市/ホノルル市・郡姉妹都市締結11周年記念イベント「ホノルルミーツ」
ハワイを身近に楽しもう
10月19日(日)茅ヶ崎市/ホノルル市・郡姉妹都市締結11周年記念イベント「ホノルルミーツ」
茅ヶ崎市役所前広場ほかで開催
茅ヶ崎市とハワイ州ホノルル市・郡との姉妹都市締結11周年を記念したイベント「ホノルルミーツ」が10月19日(日)、茅ヶ崎市役所前広場ほかで開催される。ホノルル市... (続きを読む)
長田部長(左)と三条企画室長(右)ら

県赤十字血液センター 建設会社の社員2人称え

 献血事業に寄与したとして神奈川県赤十字血液センター(大久保理恵所長)は先月29日、亀井野に本社を構える建設会社(株)湘南営繕協会(最上重夫社長)総務部の長田洋行部長と三条雅子企画室長に感謝状を贈呈した。

 いなげや綾瀬上土棚南店や藤沢北郵便局など、献血場所の確保に貢献したことが評価された。長田部長は「『人間を救うのは人間だ』という社長の教えの下、献血協力者数の向上を目指してきた。今後も一層の努力を重ねていく」、三条企画室長は「社長の志と行動力に触れたことで、大規模な社会貢献に関わることができた」と話した。

 最上社長は「本業の傍らで、献血キャンペーンの開催など能動的に動いている2人。こうした動きを全国に広めていきたい」とし、大久保所長は「献血は皆さんの善意で成り立っている。自らの考えで行動され、感謝している」と称えた。

「369」と書かれた旗の横で秋まつりの来場者を迎え入れる渡部さん

商店街が大好きだ Vol.6 トンネル抜けたら明るい笑顔 弥勒寺商店会 渡部昭会長

 「会長、お客さん」――。招き入れられた先は、秋まつりの会場。「369」とある旗に目をやりながら奥へ進むと、物腰柔らかな男性が立っていた。20年以上、弥勒寺商店会の舵を取る2代目会長の渡部昭さん(84・村岡東)だ。

 市南東部に位置し、鎌倉市と隣接するエリア。商店会名の由来となった弥勒寺は1226年に北条泰時が創建したとされており、再建されながら地元に親しまれてきた。

 1979年にスーパー「そうてつローゼン」が開店するタイミングで、共にまちを盛り上げようと発足した商店会。現在22店舗が加盟する。

 渡部さんは山形県出身。中学卒業後、丁稚奉公で職人の世界へ。洋菓子の道へ進むべく、20歳で上京した。バタークリームが主流だった業界でいち早く生クリームを取り入れ、人気職人となった。43歳で「シュテルン洋菓子店」をオープンした。藤沢で店を開いた理由は「中学の修学旅行で訪れた江の島の風景が忘れられなかったから」。市内の優れた技術者に贈られる「藤沢マイスター」の初代認定者でもあり、温かみのある手が全てを物語っている。

 商店会の活動は秋まつりの他、月に2回の清掃活動や盆踊り大会など。会員の半分ほどは新入りの店主らで、「職種は違えど、ベテランと若者が手を取り合うのは良いこと。皆、頼りになる」と渡部さんは顔をほころばせる。

 かつて空き家が多かったというが、7年後には新駅ができるなど、さらなるまちのにぎわいに期待がかかる。

 「今のうちにもっと名前を売っていかないと。アーケードはないけれど、トンネルならある」と冗談交じりに話す渡部さん。「それを抜ければ明るい笑顔でお客さんを待っている、すてきな商店会だから」

新花壇に花を植える園児

藤沢南RC 辻堂で奉仕活動

 藤沢南ロータリークラブ(芝直也会長)が4日、辻堂神台公園(シークロス公園)に新しい花壇を完成させ、セレモニーを行った。

 当日は同RCと藤沢衛星RC、公園関連団体に加え、近隣の保育園やダンス教室に通う子どもたちが参加。色とりどりの花約300株を植えた。

 同園では過去花壇が荒らされる被害があり、花壇が撤去されていた。今回は関連団体からの要望を受け、南RCメンバーが数日かけて手作業で新しい花壇を整備。今後は公園愛護会などが管理を引き継いでいくという。芝会長は「人通りも多い地点。通る人の心を豊かにできたら」とコメントした。

 同日、辻堂西口YU―ZUルームで同RCの奉仕活動の一環として、カンボジア児童養護施設の子ども絵画と生活展「生きていくチカラのつくり方」が開かれた。

 会場ではカンボジアの児童養護施設「スナーダイ・クマエ」の子どもたちによる鮮やかな色彩の絵画が並んだ他、同施設を運営するメアス博子さんの講演も行われた。

 カンボジアには図工の授業がなかったため、情操教育の一環として絵を描く時間を取り入れたというメアスさん。展示作品について「子どもがさまざまなものに興味を持てる環境を大人が整えてあげることが大切。カリキュラムにないからこその自由な表現が魅力」と語った。

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遊行寺賞(当日句)に輝いた篠原さん

一遍上人しのび詠む 俳句大会に362句

 時宗の宗祖である一遍上人をしのぶ法事「一遍上人忌(遊行忌)」に合わせて「一遍上人忌俳句大会」が先月23日、西富の遊行寺で開かれた。

 一遍忌(遊行忌)、または季節をテーマに事前募集された句が141人から2句ずつ計282句と、この日来場してから知らされるテーマに沿って句を詠む当日句が80人から1句ずつ寄せられた。

 最高賞にあたる遊行寺賞には、事前句の部で加野庸子さんの「握る手のふとゆるみたる昼寝の子」と、当日句の部で篠原広子さんの「また鬼になる子にあきつ止まりけり」が選ばれた。篠原さんは句について「秋は若干さびしいもの。でも、人に遠慮してしまう子どもの優しさを赤とんぼは見ているよという思いで詠んだ」と話した。

過去の公演より

ベトナム戦争終結50年 17日、慈善演奏会

 藤沢市民会館(鵠沼東8の1)小ホールで17日(金)、「ベトナムアンサンブルチャリティコンサート」が開かれる。同実行委員会の主催。午後1時30分開場、2時開演。

 ベトナム戦争終結から50年の節目を迎え、民族アンサンブルが披露される。国立ボンセン歌舞団が出演する他、国家芸術家称号を持つグエン・アン・タンさんとディン・ハ・リンさんが秀逸な演奏を届ける。公演収益金は、全額ベトナム戦争の枯葉剤爆弾被害者支援に役立てられる。

 前売り券2500円、当日券3千円。申し込み・問い合わせは【電話】0466・36・0533(佐藤さん)。

来庁者にスローガンを読む笠原署長

心ほくほく交通安全

 藤沢北警察署(笠原健司署長)と北交通安全協会は先月29日、交通安全を呼びかける目的で、同署来庁者や通行人に啓発グッズとともにさつまいもと梨を配った。

 秋の全国交通安全運動期間中の「交通事故死ゼロを目指す日」である同日。活動は「芋食べて 心もほくほく 安全運転 ホっこり 笑顔で交通安全」というスローガンに基づいている。梨は管内の農園で採れたもので、「交通事故なし」を意味している。

 同署では毎年開催しており、この日も署員らは来庁者や運転手に「芋食べて 心も…」とスローガンを語りかけ、啓発を行った。

 同協会は「悲惨な事故が一件でもなくなれば」と話した。同署は「さつまいもや梨が入手できれば、今後とも継続していきたい」とした。

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風間サチコ《人外交差点》2013年 Collection: Queensland Art Gallery |Gallery of Modern Art © Sachiko Kazama Photo: QAGOMA

昭和の熱気を振り返る あすからアートスペースで企画展

 辻堂神台の藤沢市アートスペースで11日(土)〜12月21日(日)、企画展「熱気の向こうの白と黒―ビッグ錠と風間サチコ異食なふたり」が開かれる。グルメ漫画の金字塔『包丁人味平』の作画で知られる漫画家のビッグ錠さんと、漫画に影響を受けた作風で社会風刺を込めた木版画が注目を集める現代美術家、風間サチコさんが共演。黒いインクの漫画と一色刷りの木版画、白と黒で構成される2人の作品を通し、熱気があった高度経済成長期を振り返り、当時の社会を多角的に見せる。

 3部構成で、第1章「高度経済成長の熱気」では、ビッグ錠さんの『包丁人味平』『釘師サブやん』の原画47ページが展示される他、風間さんの縦180cm、横360cmの超大作『人外交差点』などが展示される。

 第2章「エネルギーの白と黒」では、ビッグ錠さんが発電所の仕事を取材した『発電ドクター走る!』『電気ロード見聞録』の原画12ページが公開される。風間さんの作品では黒部ダムをめぐる『クロベゴルト』シリーズ2作品などを展示し、エネルギー開発の側面に迫る。

 第3章「ふたりの視点― 戦争」では、ビッグ錠さんの自身の幼少期をモデルに戦中・戦後を描いた少年の話『風のゴンタ』の紙芝居と、風間さんが飼っているドジョウを兵隊に見立てた漫画『ドジョ戦記』複製画と同作の関連資料、ドローイング作品などが展示され、戦争に対するそれぞれの視点が示される。

 同館担当者は「2人の技法は違うけれど、どちらも社会のひずみを多角的に描いている。直筆画も展示するので生の技術を体感してほしい」と来場を呼びかけている。

 月曜休館(祝日の場合は火曜休館)。開館時間は午前10時から午後7時まで。観覧無料。問い合わせは同館【電話】0466・30・1816。

収納王子が片付け伝授 18日 湘南台で空家講座

 収納王子コジマジック(本名・小島弘章)さんを講師に迎え、もしもの時に備えた日々の住居の片づけ方や整理の仕方を学ぶ「収納王子コジマジックの笑って学ぶ片づけ術講座」が18日(土)、湘南台文化センター(湘南台1の8)で開講される。午後2時30分から3時30分(受付開始2時)。参加無料。先着600人で事前申し込み不要。

 全国的に増加傾向の空家。適正な管理や発生抑制、残された家族の負担減が求められる中で、藤沢市では「空家セミナー」と題し対策に努めている。今年度2回目の開催となる今回は、SNSの総フォロワー数が40万人を超えるライフスタイル系タレントの収納王子コジマジックさんが片づけや住まいに関する知識を参加者に伝授する。

 市住まい暮らし政策課の担当者は「現在空き家を所有している方、将来所有する可能性がある方、家の片づけにお悩みの方など、どなたでもご参加いただけます」と呼びかけている。

真剣に稲を刈る小学生たち

「稲刈り、気持ちいい」 小中学生が稲荷で汗流す

 今年も穂に穂が咲いた稲荷の田んぼで2日、市内小中学校の児童生徒とその保護者ら約300人が稲刈りをした。稲は今年6月に地域住民らと学校で構成する「こめこめクラブ」の主催で植えたもの。

 稲刈りに用いられたのは、鎌。同クラブによる正確な指導の下、安全に配慮しながら手作業で行った。「みんないい子なので、今までにケガをした子は1人もいない」と同クラブ。今年の収穫量は「はるみ」が1トン、もち米850キロ、黒米140キロを数え、出来は「猛暑のわりに色が良い」としていた。

 参加した本町小の男子児童は「稲がプチプチ切れて気持ち良かった。美味しく食べたい」と話した。

 収穫された米は精米され、市民センターまつりなどで販売される予定。

Fプレイスでの演奏会(同社提供)

用田・(株)ニッセイエコ「雅狼」 会社で「雅楽」、その魅力とは 「勉強すると奥が深い」

 1200年以上の歴史を持つ日本の古典音楽「雅楽」。古来から宮廷などで演奏され、現代では神社の神事などで耳にしたことがある人もいるかもしれない。その雅楽を社員が演奏し、社内外で披露する企業が藤沢市内にある。半世紀以上に渡り、熱可塑性プラスチック製品の製造・販売を行う(株)ニッセイエコ(本社用田・稲村学代表)だ。

 同社では月に2回、夕方に技術者や営業部、経理、パート、そして役員や代表を合わせた15人が集まり、雅楽隊「雅狼─GARO─」として社内で練習を行う。

 演奏するのは「唐楽」と呼ばれる種類の雅楽。大陸から伝わった管楽合奏だ。雅狼では神々しい音色が特徴の「笙(しょう)」、旋律を豊かにする「龍笛(りゅうてき)」、「地上にこだまする人びとの声」という意味を持つ「篳篥(ひちりき)」の3つの管楽器と太鼓を使用する。

 先月下旬に行われた練習では、プロの雅楽奏者の指導の下、「音取」(音合わせ)や楽曲『越天楽(えてんらく)』を練習。録音を行い、「スピードが合わない」「ちょっと早い」など、質の高い演奏を目指して真剣な表情でアドバイスを交わした。

 現在は11月に社内で執り行われる、同社の発展に貢献した故人をしのぶ「秋季物故者慰霊祭」に向けて練習を重ねる。慰霊祭は2011年に始まり、雅楽隊を外部から呼んだところ、その雄大かつ繊細な響きに社内全体が魅了された。その後は神道の儀式を自ら執り行うようになるのに合わせ、演奏も行うようになった。「良いものは積極的に取り入れ、自分たちでやってみるという『自給自足』がうちの社風」と創部当初からのメンバーの一人は話す。

 同じ曲目でも楽器ごとに楽譜が異なるなど、他の音楽と比べて難しい部分が多い。「最初は音を出すだけでも時間がかかり、音を合わせることが困難だったが、今では歌を唄うような感覚で演奏できるようになった」。雅楽は日常で使われる「打ち合わせ」などの言葉のルーツになったとされる。「知れば知るほど奥が深く、現代への影響も広い」と魅力を語る。

 近年は市民会館での演奏会や神社の新嘗祭、介護施設への訪問、地元の音楽団体とのコラボレーションなどを行う。

 「日本の文化を残していきたい。これからも勉強していきたい」

モルックで熱くなれ 秋葉台で参加募集

 第1回 モルックふじさわカップが11月29日(土)、秋葉台公園(遠藤2000の1)軽スポーツ広場で開かれる。大会を主催する湘南藤沢モルック協会は参加者を募集中だ。

 モルックは、フィンランド発祥のスポーツ。木製の棒(モルック)を投げ、ピン(スキットル)を倒して得点を競う。先に50点ちょうどに達したたチームが勝ちとなる。年齢や体力に関わらず楽しめるのが魅力だ。

 大会は、最大24チーム(市内優先8チーム)が参加可。1次受付(市内在住・在学・在勤者1人以上所属)が10月13日(月)午後8時〜19日(日)、2次受付(一般)が10月20日(月)午後8時〜11月14日(金)に行われる。先着順。参加料は1チーム2千円と保険料100円で、当日受付で支払う。

 申し込みは同協会ホームページから。

鵠の宵まち市 10日、鵠沼海岸商店街

 鵠沼海岸商店街で10日(金)に「鵠の宵まち市」が開催される。午後5時から8時。

 5回目の開催となる同商店街の夜の祭で、過去には2万人以上の来場もあったという同イベント。今年は暑さ対策から10月に行われる。

 当日は40以上の出店が並ぶ。クラフトビールやジャンボ焼き鳥、チョコバナナ、タコス、チャーハン、薬膳料理など多彩な飲食店の他、射的やヨーヨー釣りなども設置される。

 一部に通行止めの箇所を設け、歩行者天国として楽しめる(緊急車両、配送、エリア内の住民の自家用車が通行する場合あり)。会場には駐輪スペースがないため自転車での来場は不可。飲食ごみは各自持ち帰り。

 小雨決行。悪天候の場合は13日(月)に延期。開催状況は同商店街振興組合の公式インスタグラムで確認できる。

江の島シーキャンドルとろうそくの輝き(過去)

江の島に灯る1万本 11日からキャンドルナイト

 1万本以上のろうそくで秋夜を彩る催し「湘南キャンドル」が10月11日(土)から11月3日(月)にかけて、江の島で開かれる。湘南藤沢活性化コンソーシアムの主催。ほのかな明かりで、幻想的な世界を演出。期間中は関連イベントもある。

 2003年に始まった日本最大級のキャンドルナイトイベント。会場は江の島サムエル・コッキング苑他。苑内ではキャンドルカップに絵や願い事を描いて会場に設置したり、過去に使ったろうそくをアップサイクルして世界に一つだけのオリジナルキャンドルを作ったりするワークショップ、「炎の揺らぎ」をイメージした江の島シーキャンドルの限定ライトアップが行われる。また湘南の海を撮り続ける写真家、市川紀元氏によるスライドショーやアコースティックライブも。

 島内の江の島岩屋でも200本以上のキャンドルが灯り、江島神社では特別企画として11月1日(土)にバリ舞踊、2日(日)には映画音楽を専門に演奏する金管楽器奏者のアンサンブル「FILM BRASS」がパフォーマンスを披露する。

 周辺の藤沢駅北口サンパール広場でも10月21日(火)から23日(木)まで、キャンドル点灯などがある。

 平日は午後5時から8時(最終入場7時30分)、土日祝は9時(同8時30分)まで。入場料は大人500円、子ども250円。雨天、強風の場合は中止。

 詳細は公式サイトへ。

古民家で竹炭づくり 19日、小中学生が対象

 小中学生とその家族が対象の竹炭づくり体験プログラムが10月19日(日)、金子牧場竹炭くらぶ(打戻矢崎3485の2)で開かれる。用田にある築100年以上の古民家を再生し、地域の居場所にすることを目指す古民家プロジェクトの主催。

 竹炭を学び、作り、敷くことで暮らしの知恵に触れ、古民家再生の一歩を踏み出すことが狙い。

 プログラムの流れは次の通り。【1】竹炭ってなに?/プログラムの説明と同クラブの紹介【2】竹炭ってどうやってつくるの?/竹炭・竹酢液づくり見学【3】昼食【4】竹でお箸をつくってみよう!/炭焼き&製品化工程の体験【5】竹林を探検しよう!/竹林散策、振り返り。

 午前10時〜午後3時。定員40人。参加費200円。昼食、飲み物を持参。専用フォームから申し込む。14日(火)締め切り。問い合わせはメール(playfulness2022@gmail.com)。

 

 

得点後、喜びを露わにするジェイコブ・ポラコヴィッチ選手=先月28日、岐阜戦

湘南UBC 出るか、雄叫び 秋葉台でホーム戦

 バスケットボールB3リーグの「湘南ユナイテッドBC」が、バスケファンの間では親しみ深い秋葉台文化体育館(遠藤2000の1)でホーム戦を行う。試合開始は10日(金)午後6時30分〜、11日(土)午後3時〜。対戦カードは東京八王子ビートレインズ。

新加入選手が好調

 3日、4日にアースフレンズ東京Zと激突したアウェー戦では、アーネスト・ロス選手が70得点、ジェイコブ・ポラコヴィッチ選手が23リバウンド、副キャプテンの伊集貴也選手が13アシスト。今季新たに加入した選手が活躍し、81―68、80―74で3連勝を飾り、リーグ15チーム中5位につけた。

市民ら無料観戦

 八王子戦は「藤沢市スポーツ都市宣言周年事業」に位置づけられ、市主催、同チーム主管で開催。藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町、厚木市、大和市に在住、在学の人の他、高校生以下はエリアを問わず2階自由席に無料招待される。

 詳細は同チーム公式ホームページから。

 

児童らが考案したロールケーキ

スイーツは「湘南台の味」 児童が考案、12日限定販売

 湘南台小学校の児童がレシピを考案した「シャインマスカット・梨のぜいたくスイーツ」と「えがおになるミックスタルト」が12日(日)、限定販売される。会場は地域イベント「キッズ湘南台〜みんなでハロウィーン〜」が開かれる湘南台駅地下アートスクエア。

 地域学習の一環として同校3年生は毎年近くの「神山果樹園」で梨の収穫体験を行っており、収穫した梨は翌日の学校給食で提供されている。

 「こんなスイーツがあったらいいな」というテーマで、昨年は児童たちが湘南台産の梨やシャインマスカットを使用するオリジナルレシピを考案。その斬新な発想と地元愛あふれるレシピをもとに、地元の洋菓子店「SACHI菓子」がケーキの試作を重ね、商品販売に至った。

 価格は各1個入り1650円、各2個入り3200円。いずれも税込、限定50パック。なくなり次第終了。

 同日開催のハロウィーンイベントは、湘南台地区郷土づくり推進会議に所属する大学生・高校生委員を中心に企画・運営を担う。午前10時から午後4時。参加無料。

 問い合わせは湘南台市民センター【電話】0466・45・1600。

ここサポ養成研修 30日 参加無料

 「心のサポーター(ここサポ)養成研修」が30日(木)、藤沢市役所本庁舎4階で行われる。

 心のサポーターは、メンタルヘルスや精神疾患に対する正しい知識をもち、地域や職域で心の健康状態に問題を抱える人やその家族へ手助けする傾聴を中心とした支援者。資格不要で、研修を受講すれば認定される。

 講師はスクールカウンセラーで公認心理士、社会福祉士の池澤千夏氏。午後2時〜4時15分。対象は市内在住、在勤、在学者。定員先着30人(事前申込制)。参加無料。修了者には、認定証と缶バッジが進呈される。

 問い合わせ、申し込みは市保健予防課【電話】0466・50・3593。

フランス刺繍(提供)

藤沢三田会アート展 14日から市民ギャラリーで

 「第20回藤沢三田会アート展」が14日(火)から19日(日)、藤沢市民ギャラリー第一展示室(ODAKYU湘南GATE6階)で開催される。午前10時から午後7時(最終日午後5時まで)。

 藤沢三田会は、アートを趣味とする藤沢在住の慶應義塾出身者で構成される会。毎年作品展を開催し、20回の節目を迎えた。今回は油彩や水彩など絵画作品に加えボタニカルアート、トリビュートアート、竹細工、ちりめん細工といった工芸作品、書道、写真、陶芸など多彩な120点の作品が並ぶ。「どれもレベルの高い作品なのでぜひ見てもらえたら」と同会。

 問い合わせは同展事務局・石光さん【電話】0466・23・2849。

見える・わかる・下水道 13日、フェアで重要性をPR

 生活に密着する下水道。その必要性や重要性を周知する「ふじさわ下水道フェア2025」が辻堂浄化センター(辻堂西海岸3の3の1)で13日(月)開催される。時間は午前10時から午後3時まで。入場・参加無料。

 当日は施設見学や下水道について学ぶ教室、クイズ大会、微生物の観察が楽しめる他、キッチンカーの出店やふじキュン♡グッズの販売もある。

 また、スタンプラリーに参加すると12月から配布予定の新マンホールカードが先行してもらえる(先着1000枚)。

 問い合わせは、当日以外は市下水道計画業務課【電話】0466・50・8246、当日は同施設【電話】0466・34・3330まで。

伝統の歌と踊り披露 民謡民舞、市民会館で19日

 藤沢市民謡民舞連合会が主催する「第四回 民謡コンクールと民舞発表会」が10月19日(日)、市民会館小ホールで開かれる。午前10時から(開場9時30分)。入場無料。

 市内を中心に民謡や民舞の会が多数出演し発表する他、民謡コンクールでは事前にエントリーした29人の参加者が持ち時間1分30秒で競い合う。午後2時30分からは、審査員2人が選出した10人による決勝戦が行われ、優勝者が決まる。

 フィナーレには、藤沢市を代表する踊り『遊行ばやし』をコンクール参加者と観客が一体となって踊る。

 同会事務局の沼上登さんは「皆さん、この日のために一生懸命練習している。お気軽にお立ち寄りください」と来場を呼びかけている。