青葉区版【10月16日(木)号】
動画の一場面

青葉区役所 動画で支援制度を紹介 障害者手帳の種類・等級別に

 青葉区役所高齢・障害支援課は9月30日から、障害者手帳の種類・等級によって受けられるサービスを案内する動画を区役所のホームページで公開している。また、全ての動画は字幕・手話通訳付きとなっている。

 障害者手帳を持つ人が受けられる支援制度は多岐にわたってあるものの、障害の種類や等級によって内容が変わるため、「どのような制度が使えるか分かりづらい」という声がこれまで横浜市や区に寄せられていた。それを受け、同区はモデル区として、市内で初めて説明用動画を作成した。

 対象者は身体障害者(視覚障害、聴覚・平衡機能障害、音声・言語機能障害、肢体不自由、内部障害)、精神障害者(1級〜3級)となる。

 動画では、鉄道運賃の割引や外出支援、福祉乗車券、所得税の控除についてなど、障害の種類や等級によって利用可能なさまざまな制度を紹介している。

2者に利点も

 また、動画で視聴できるようになったことで利用者は窓口に出向く手間がかからず、必要な情報を自宅などで確認できるように。さらに副次的な効果として、職員による個別の説明対応など、区職員の業務負担の軽減も期待されている。

 動画はYouTubeにアップされており、視聴回数などを測定。すでに利用者からはフィードバックが届いており、一例として「動画にチャプターを付けたらどうか」などの意見が届いているという。

 同課の岸田純也課長は「複雑になりがちな支援制度を動画で分かりやすく解説することで、必要な情報が届きやすくなった。今後も利用者の声を反映させていければ」と話している。
展示品の一部と松井さん

荏子田在住松井亜美さん 「リトルベビーを知って」 区内各地で写真展初開催

 低出生体重児の写真展「リトルベビーとともに歩む社会」が10月から区内各地で初開催される(一部開催中)。主催するNPO法人penaの副理事長・松井亜美さん(36/荏子田在住)=人物風土記で紹介=は「リトルベビーの存在をもっと知ってほしい」と訴える。

 2500g未満の低出生体重児、愛称「リトルベビー」は10人に1人の割合で生まれていると言われている。区内8つの会場では、生まれた時の体重や写真、その後の成長を追った写真などをまとめたパネル「成長写真」が全会場合計で約40家族分展示されるほか、リトルベビーに合わせたサイズのおむつや肌着、母子手帳のサブブック「かながわリトルベビーハンドブック」などを手に取ることができる。

 2021年に発足し、低出生体重児の家族会として交流会や県内各地での写真展開催などを行う同法人。昨年、県のボランタリー活動奨励賞を受賞した。発足メンバーであり、今回の写真展を企画・運営する松井さんも662gで生まれた息子を育てる当事者の一人。松井さんは「写真展を通してママたちに一人じゃないということを知ってもらえたら」と話した。

 会場と期間は以下の通り。【地域ケアプラザ】▽青葉台/10月14日〜29日▽すすき野/11月5日〜18日▽もえぎ野/同▽奈良/同【あおばエール協力店】▽ジョルニカフェ玄/10月30日〜11月17日▽嶮山開発(株)/10月27日〜11月27日▽藤崎浩太郎市議政務調査事務所/10月14日〜11月28日(ポスター掲示のみ)

 10月24日(金)にはたまプラーザ テラス「ふれあい福の市」にもブース出展する。展示内容は会場によって異なる。詳細は同法人HPへ。

写真展「リトルベビーとともに歩む社会」を企画・運営する 松井 亜美さん 荏子田在住 36歳

誰もが受容し合える社会に

 ○…2500g未満の低出生体重児「リトルベビー」として生まれた次男をきっかけに、支援団体「NPO法人pena」の創設メンバーに。区内で初の写真展を10月から企画・運営している。「今まで自分はマイノリティという存在を意識せず暮らしてきた。写真展を通して多くの人にリトルベビーの存在を知ってほしい」

 ○…静岡県出身。幼少期からクラシックバレエや新体操を習い、前に出て人を喜ばせるのが好きな性格だった。大学ではチアリーディング部に所属。応援していたアメフト部で夫と出会い、26歳で長男・遼真(はるま)くんを授かった。その時は切迫早産だったものの、体重は2700gを超え、「まだその時はリトルベビーという言葉を知らなかった」と振り返る。

 ○…都内から青葉区へ移り住み、30歳で次男を出産。長男で経験していたが、予定日より3カ月早く生まれた拓真くんの体重は662g。保育器の中で点滴などの管につながれている姿を見て「心配で頭が真っ白になった」。呼吸器をつけているため入浴はできない。唯一できることは体を拭くこと。そうしているうちに「拓真の母は私しかいない」という思いがふつふつと沸いてきた。リトルベビーにはさまざまな合併症の危険性があるが、周囲の人の支えや、持ち前の明るさで乗り越えてきた。

 ○…6歳になる拓真くんは体を動かすことが好きで、最近では地元農家の協力で畑づくりを体験しながら眩しい笑顔を見せている。親子で地域のイベントに参加することも増えた。「私も楽しいし、拓真の味方が増える気がして」とほほ笑みながら、「色々な人がお互い受容し合って、誰もが生きやすい社会をつくっていけたら」と前を向いた。

盛圓寺の本堂

盛圓寺 秋の風物詩、復活へ 10月26日、秋祭り

 日蓮宗の寺院、盛圓寺(すみよし台31の8)で10月26日(日)、秋祭りが行われる。来場無料。午後1時30分〜5時30分。

 日蓮宗の開祖、日蓮の命日となる10月13日前後は「お会式」という法要行事(秋祭りなど)が各地の寺院で行われる。

 同寺では65年ほど前までお会式として「秋祭り」が行われていたが、いつの間にか開催されなくなっていた。そんな中、昨年に住職の交代式があり、同寺の檀家から「改めて開催してみては」と提案があったため、今回再開に至ったという。同寺の住職は「地域や檀家の方々への恩返しの気持ちで開催する。たくさんの方に来ていただき、秋の風物詩として復活させたい」と意気込みを語った。

 当日はソーセージやビール、和菓子など飲食系の出店や奈良お囃子(3時〜)、太鼓集団「鼓粋」の演奏(4時〜)などが行われる。また、子ども向けに祈祷・祈願(無料)やお菓子の配布も。来場の際は公共交通機関の利用を。

(問)盛圓寺 寺務所【電話】045・962・8394

たまプラーザ 秋もイベント目白押し ハロウィーンにちょい呑み

 たまプラーザ駅周辺で、今週末からさまざまなイベントが開かれる。

恒例「元気市」も

 10月19日(日)は「たまプラハロウィン」を駅北側地区を中心に実施。午前10時〜午後5時まで(美しが丘公園会場は4時)。景品がもらえる仮装スタンプラリー(用紙有料)をはじめ、ステージイベントやマルシェ、恒例の「軽トラ元気市」も同時開催される。

駅周辺で飲食楽しむ

 10月20日(月)〜23日(木)まで、駅周辺で「ちょい呑みフェスティバル」を開催。参加店舗等で3枚綴りのチケット(3000円)を購入すると、チケット1枚で1フード1ドリンクが楽しめる。

 両イベントの詳細はイベント名で検索を。

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目出度い飴撒きに歓声 神鳥前川神社で例大祭

 しらとり台の神鳥前川神社(豊浦崇男宮司)で10月5日、例大祭が行われた。当日は神事をはじめ、子ども神輿や献茶式も実施され、多くの地域住民でにぎわった。

 昨年に続き、島根県の伝統芸能・石見神楽の奉納も行われ、石見神楽東京社中が「塩祓」「恵比須」「大蛇」の演目を披露。恵比寿役の演者が鯛釣りの撒き餌に見立てた飴を投げると、その幸運にあやかろうと観客たちは夢中で飴を拾っていた=写真。

地域住民へテープを贈る森さん(右)

あおば支援学校中学部 生徒の思い出がマステに 地元企業と共同制作

 あおば支援学校(藤岡歩校長)中学部の生徒と三菱ケミカル株式会社(鴨志田町)が共同で制作したマスキングテープがこのほど完成。10月7日、日頃からの感謝を込めて同校を支援する地域住民に贈られた。

 同社の地域協創活動「リビングラボ」の一環で行われたプロジェクト。昨年度、生徒たちは「好きな季節」をテーマに思い思いの絵を描き、それを基にデザイナーの前田高輔さんがいくつものデザイン画に。生徒たちも選考に参加しながら、複数の生徒のデザインが組み合わせられ、3つのデザインが完成した。

 森琴菜さん(中3)は「一度だけ行ったことのある海。夏らしく見えるよう色々な種類の青を使った」と話し、パッケージデザインに採用された野田柚香さん(中3)は「わたあめやアイス、夏の思い出を描いた。選ばれてうれしい」と喜んだ。前田さんは「オリジナルの絵を尊重しながらの制作はとても刺激になった」と振り返った。

 寄贈式当日、生徒を代表して森さんと野田さんがテープを手渡した。通学支援員の三松洋光さんは「使うのがもったいないくらい」と話し、藤岡校長は「支援員の皆様や協力してくれた三菱ケミカル様に感謝。こうして子どもたちの社会参加がもっと広がってくれれば」と思いを語った。

平川神社 囃子50周年 神輿も代替り 驚神社例大祭でお披露目

 「平川神社囃子保存会」(金子惠一会長)が今年、50周年を迎えた。同時に「平川神社神輿保存会」(岩崎一夫会長)では、神輿が代替わり。新しい神輿が、10月12日に行われた驚神社例大祭でお披露目された。

 同例大祭に集う谷戸宮の一つである「平川」。戦後、担い手不足により一時解散した囃子を、金子会長らの手によって1974年に復活させたのが、今の囃子保存会だ。しかし、囃子の奏者になるには一年中、練習の継続が必要。依然として担い手は少なく、祭り事には十数人が参加する程度だった。そこで、もっと多くの人を巻き込んでにぎわせたいと、初代の神輿が作られたのだそう。

 当初は地域から反対意見もあった神輿だが、例大祭の活気を支える一基として活躍してきた。今も昔も、制作は地元の職人たち。岩崎会長は「子供神輿を担いでいた小学生時代から関わり、愛着がある。新しい神輿はさらに重くなって、気合が入っている」と話す。

 例大祭当日は、集まった面々から祝いの言葉がかけられ、他の谷戸宮の人が神輿を担ぎだすなど盛り上がりを見せた。囃子も、50年間の間に担い手が増え、今では2基の山車が奏者を運ぶ。金子会長は「次世代になる子どもたちは、塾や部活で大忙し。大人たちも仕事と両立しなければいけないので、そろって練習するのもなかなか大変。ようやく迎えた50年、後継者の育成に力を入れていきたい」と話していた。

(上)坂本紀恵さんのワークショップ/(下)畑に現れた加藤良次さんの作品(どちらも昨年の様子)

秋の里山でアート散歩 「寺家回廊」24日から

 寺家にゆかりあるアーティストの展示や里山の中に出現するアート作品を巡る「第19回寺家回廊」が、10月24日(金)から26日(日)まで開催される。作家同士の交流から始まった同イベントは、寺家の自然の魅力を発信する場にもなっている。

 期間中は、寺家周辺の8カ所の工房などで絵画や陶芸、版画、木工などの作品展示と販売、屋外の3カ所にも「インスタレーション」が出現する。JIKE STUDIOでは、画家・harunachicoさんによる企画展「収穫と臭覚」を開催中。キャンバスを飛び出し、コートやシャツに描かれるにぎやかな作品に、秋が香る。

スタンプラリー復活

 コロナ禍前に好評だったスタンプラリーが復活。11カ所の工房・インスタレーションに設置された二次元コードを読み込むと参加でき、抽選でプレゼントが当たる。

 毎年人気の、坂本紀恵さんのワークショップも実施。今年は「木の小鳥をつくろう」と題し、26日午前11時からJIKE STUDIO向かいの柿畑で行われる。1500円。限定25個、当日参加可能。予約、問合せはメールsakamotoowat@gmail.comへ。その他、持ち手のある小箱作り(全日/無料)や木製シェードのランプ作り(24日、25日/12000円)も。

 詳細はHP「寺家回廊」から。

ガイドと巡る里山アート 秋を堪能、寺家回廊

 寺家回廊で公開される作品や工房を「タウンガイド青葉」メンバーのガイドで巡る「寺家ふるさと村で寺家回廊を歩こう!」が10月26日(日)に行われる。

 寺家ふるさと村四季の家(寺家町414)に午前10時集合、午後0時半まで。小雨決行。先着30人、2時間程歩ける人対象。参加費300円(同伴の小学生以下無料)。

 申し込みは専用の申し込みフォームから、氏名、電話番号、メールアドレスなどを入力の上、応募。10月19日(日)締切。

(問)タウンガイド青葉【メール】townguide.aoba@gmail.com

凝った館内の装飾

青葉台フォーラム 子ども対象に菓子配布 10月25日、26日の2日間

 (株)東急コミュニティーが運営するホテル「青葉台フォーラム」で10月25日(土)、26日(日)に子ども向けのイベントが開催される。参加無料。

 ハロウィーン(10月31日)に合わせて2日間、来場した小学生以下の子どもにお菓子が配られる同イベント。同ホテルが地域貢献の一環で毎年実施している。お菓子は東急の語呂合わせで109個用意されており、先着順となる。

 お菓子をもらう際は「トリックオアトリート」の合言葉が必要。また、公式インスタグラムをフォローするとオリジナルデザインのお菓子「ハッピーターン」のプレゼントも。

 同ホテルの内藤一弘支配人は「ぜひ、地域の方々にお越しいただければ」と話している。

(問)青葉台フォーラム【電話】045・985・2109

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親子で参加歯科教室

 「親子の歯科教室〜ママとパパの歯っぴぃうぇる噛む〜」が11月10日(月)午前10時30分〜、ラフール青葉台で開かれる。歯科医師による講話や個別相談など。妊娠中または乳幼児とその家族が対象。予約制、先着18組。(問)区福祉保健課【電話】045・978・2441

福祉クラブ生協主催 クリスマス・正月用の食材試食会 11月5日、ふるさと村四季の家

 クリスマス・正月に向け、福祉クラブ生協主催の食材試食会が11月5日(水)に開催される。会場はふるさと村四季の家・第二会議室(青葉区寺家町414)。午前10時から正午まで。

 当日は同クラブ自慢の「安心・安全」な食材を用意。クリスマス・正月に向けて、食材の味を先行してチェックできる貴重な機会となっている。

 担当者は「ご友人やご近所さんとお気軽にご参加ください」と話している。

 事前申し込み制(締切10月31日(金))。申し込み、問い合わせは同クラブ【電話】044・977・0705へ(平日午前9時〜午後5時)。

秋のフリーマーケット 26日、たまプラーザ団地で

 たまプラーザ団地内 (美しが丘1丁目)で10月26日(日)、フリーマーケットが行われる。午前10時から午後3時まで。

 同団地内にある遊歩道「ふれあい道路」(三角公園・球技場前)に、団地住民が出店。キッチンカーもやってくる。雨天中止。

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約80人が参加した講座

薬物乱用防止教育の担い手養成 ライオンズクラブ国際協会330-B地区が講座

 神奈川県や山梨県などで奉仕活動を行うライオンズクラブ(LC)で構成されるライオンズクラブ国際協会330―B地区は10月8日、中区で「薬物乱用防止教育認定講師養成講座」を開いた。

 LCは各地の小中学校などで薬物乱用防止教室を実施しており、講座は教室で指導する講師を養成するため毎年開かれている。今回は、新たに講師を目指す人や資格更新の時期を迎えた講師ら約80人が参加した。

 参加者は、公益財団法人「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」や神奈川県警の担当者から、薬物乱用が心身に与える影響や取り締まりの現状について説明を受けた。

 同地区薬物乱用防止委員会の立山和也委員長は「薬物使用の低年齢化が進んでおり、小中学生のうちに薬物の恐ろしさをしっかり教えたい」と強調。県内の一部地域で教室が開催できていない現状にも触れ、「活動をさらに広げていきたい」と抱負を語った。

青葉区在宅医療連携拠点主催 グリーフ・ケア講演会 28日 メロンディアで

 グリーフ・ケアの会「青い鳥」講演会「大切な人を失うこと…その抱えきれない悲しみの向こうにあるもの。喪失の向こうにみえるもの。」が10月28日(火)、メロンディアあざみ野(青葉区新石川1の1の9)で開かれる。入場無料。

 予測できない大切な人との別れ。公認心理士で心理カウンセリングサロン「Clear Heart」の代表を務める森友由美子さんが講師に立ち、突然やってくる悲しみにどう対応したらよいかや、喪失からの回復に必要なことなどを、心理の側面から一緒に考えていく。

 午後2時〜3時30分(30分前開場)。事前申し込み制で、定員100人。申し込み・問い合わせは主催の青葉区在宅医療連携拠点【電話】045・910・3120へ。

児童盗撮で逮捕・起訴の市立小学校教諭を懲戒免職

 横浜市教育委員会は10月10日、児童の盗撮動画をSNSで共有したり、わいせつな行為をしていたとして逮捕・起訴されている市立小学校の30代男性教諭を9日付で懲戒免職処分としたことを発表した。

 市教委によると、教諭は昨年10月に県内の施設で児童にわいせつな行為をした。さらに、今年1月には、児童の下着を撮影し、その動画をSNSで共有したほか、4月にも着替え中の児童を盗撮していた。

 市教委は今回の事件を受け、懲戒処分に関する指針を一部改正。法律や条例に違反するわいせつな行為は、被害者の年齢に関わらず、原則として懲戒免職とすることを明示した。

 下田康晴教育長は「極めて重大な不祥事。教育への信頼を著しく損なうもので深くお詫びする」とし、「性暴力は絶対に許さない。児童生徒のケアと再発防止に全力で取り組む」とコメントした。

男児盗撮の市児童相談所職員を懲戒免職

 横浜市は10月7日、市児童相談所の一時保護所で保護中の10代男児を盗撮した20代の会計年度任用職員を懲戒免職処分にしたことを発表した。

 市によると、職員は今年6月、就寝中の男児の尻をスマートフォンで撮影。被害児童からの申し出で発覚し、児童相談所が警察へ通報。その後、職員は横浜地方検察庁に書類送検されていた。

朝井リョウさん(撮影:川口宗道)

直木賞作家・朝井リョウさん招き読書イベント 12月に市中央図書館 高校生〜25歳以下の参加者募集

 横浜市教育委員会などは、直木賞作家の朝井リョウさんを招き、市内の高校生から25歳までの若者を対象にしたイベントを12月19日(金)に市中央図書館=西区=で開催する。

 朝井さんは2009年に『桐島、部活やめるってよ』でデビューし、13年に『何者』で直木賞、21年に『正欲』で柴田錬三郎賞を受賞している。

 イベントは、市が「二十歳の市民を祝うつどい」(旧成人式)で配布している冊子「はたちの20冊」の特別企画 。事前に寄せられた進路や就職などの悩みに、朝井さんがおすすめの本を紹介しながら答えるほか、20歳の公募市民による「つどい」の実行委員との対談も行われる 。

 参加無料。午後7時から8時15分。定員は50人で、応募多数の場合は抽選。申し込みは市のサイトから10月31日(金)まで。

 問い合わせは市教委生涯学習文化財課【電話】045・671・3282。

福祉クラブ生協主催企画 飾り巻き寿司をアレンジ 先着10人、10月28日

 福祉クラブ生協主催の講習会「飾り巻き寿司とアレンジ講習会」が10月28日(火)に開催される。午後1時30分から3時30分。会場は青葉台虹ハウス(青葉区青葉台1の28の16)。参加費300円。

 当日はフードコーディネーターの蓬原泉さんが飾り巻き寿司のアレンジを指導。後半は試食タイムとなっている。

 先着10人の事前申し込み制(締切10月20日(月))。申し込みは同生協初山センター【電話】044・977・0705へ(平日午前9時〜午後5時)。

定例会見に臨む山中市長

日産、マリノス筆頭株主継続に山中市長「市民の安心につながった」 スタジアム命名権は協議中

 横浜市の山中竹春市長は10月9日の定例記者会見で、サッカーJリーグの横浜F・マリノスを運営する日産自動車が筆頭株主を続ける意向を示したことについて「力強いメッセージ。市民の安心につながった」との認識を示した。

 日産がマリノス株の売却を検討しているという報道を受け、10月3日、市と横浜商工会議所、横浜市スポーツ協会が連名で日産に市内での活動継続を要望。日産は同日にホームページなどで「横浜F・マリノスの筆頭株主であり続けます」と発表していた。

 山中市長は会見で「(要望した)その日のうちに力強いメッセージがあった。市民の安心につながったのではないかと思う」と日産に感謝の意を示した。マリノスについては、「市民の愛着と誇りである大切なプロスポーツチームであり、Jリーグ発足時から横浜の象徴として活躍してきた」と述べ、今後も「市としてできることを行いたい」とした。

 一方、再検討を指示した日産スタジアムの命名権については、「日産とすでに協議を開始している」としたが、内容などについては回答を控えた。