町田版【10月16日(木)号】
夏合宿で走り込む法大メンバー

法大陸上部 「箱根駅伝」返り咲きねらう 18日、予選会 桜美林大も

 箱根駅伝の予選会が18日(土)、立川市の国営昭和記念公園周辺を会場に行われる。町田市内からは本選への11大会連続出場を目指す法政大学陸上競技部と初の予選会突破をねらう桜美林大学駅伝部が出場する。法大の坪田智夫・駅伝監督=関連記事あり=は「予選会は何が起こるか分からない。気を引き締めてのぞみたい」と話している。

 新春の風物詩となっている箱根駅伝。毎年1月2・3日に行われ、東京大手町―箱根・芦ノ湖間で行われる本選には関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、今年の大会でシード権を獲得した上位10校と予選会を通過した10校、予選の結果を受け構成される関東学生連合の計21チームが出場する。予選会はハーフマラソン(21・0975Km)の距離で行われ、各校上位10人の合計タイムにより10校が選ばれる。

「引き締めて」

 相原町の多摩キャンパスを拠点に練習を積む法大は3大会連続でシード権を獲得していたものの、今年の大会で15位と敗退。予選会からのスタートとなったが、坪田監督は「今年の正月は直前のコンディショニングがうまくいかなかったことが要因」と振り返り、今シーズンのチームについては「結果が出ていなかった現2年生が力をつけ戦力になってきた。体調不良で今年の正月に走れなかったエースの大島史也の調子がいいのも好材料」と力を込める。

 一方で、現メンバーのなかには予選会を経験したことのある選手がいないことから、「予選会は何が起こるか分からないレース。気を引き締めてのぞむように選手は話している」と話す。

「想定では15位」

 今回の予選会で本選初出場を目指すのが常盤町にあるキャンパスを拠点に練習を積む桜美林大。前回の予選会は28位だったものの、昨年就任した山路和紀監督のもと、予選に向けハーフマラソンに特化した練習を積んできた。本番を想定して最近行ったタイムトライアルでは昨年の予選会で留学生選手を除くチーム1位の記録を残した日本人選手のタイムを超えるメンバーが10人以上いたといい、「留学生が上位を走り貯金をつくり、日本人選手たちが力を発揮すれば想定で15位。あとはレース当日の状況で変わってくる」と山路監督。ルール変更により今年から、個人枠とは別に予選会落選校の上位10校に対して、関東学生連合チームの1枠が1大学に与えられることから、「そこをねらっている。決まれば大学内で競争が生まれ、チーム内の強化にもつながると思うので」と表情を引き締める。

「応援したい」

 決戦を前に地域からは応援の声が聞かれる。毎年、選手への檄を込めた選手名鑑を法大メンバーに贈っている法大OBで構成される町田法友会は「今年は予選会からとなったが、本選へと進んでくれると期待している。みなで後輩たちを応援したい」と話している。

「小山町―相模原」スムーズに 先ごろ、計画道路が開通

 小山町と相模原市東橋本をつなぐ都市計画道路・宮上横山線が先ごろ開通した。町田と相模原の相互アクセスの向上などを目的に2016年から整備が進められてきたもので、地域住民からは「やっと開通した」という声が多く挙がっている。

 開通した宮上横山線は、小山町の多摩ニュータウン入口交差点から、東橋本2丁目交差点を結ぶ約670メートルの都市計画道路。全幅は18メートルで車道は片側1車線。歩道は各4・5メートルあり、自転車通行帯も設けられた。

 道路の開通日となった9月27日にはセレモニー=写真=が行われ、石阪丈一・町田市長は「町田と相模原の発展にとって大変重要な道で、長い歳月をかけてつくってきた。地元の皆さんの協力があってできた」と感謝の言葉を述べ、「いつも町田街道から橋本側に行く時は(京王線の)線路の下の道を通っていた。交通事情としては危険な道路ではあったが、そこを通るしかなく、今回の開通によって交通事故の危険も減る」と話した。

 同じくセレモニーに参加した相模原市の本村賢太郎市長は、「県境を越えて町田市とはさらに絆が深まると思っている」とあいさつ。続けて、宮上横山線近くの境川に新しくかかった「多摩境橋」については「橋の名前は町田市民、相模原市民が中心に話し合って決めた。皆さんの心に残ればと思う」とした。

 一方、宮上横山線は周辺道路の渋滞解消を目的の1つにしている面もあるものの、直後から断続的に渋滞がみられている。道路の南側にあるJR横浜線・小原踏切周辺の住民の中には宮上横山線の開通により、「踏切の渋滞がさらにひどくなるのでは」と不安を抱いている人もいるという。本村市長は「今、連続立体ができないかという議論をしているところ。より良い道路の強靭なネットワークをつくっていきたい」としている。

韓国から留学し、紙芝居で平和を伝える活動に加わる チェ・イェウォンさん 恵泉女学園大学4年

紙芝居で得た友情を胸に

 ○…恵泉女学が協定を結んでいる韓国の韓信大学から留学生として4月に来日。以来、大学の平和紙芝居研究会「KPKA」のメンバーとして活動している。夏休みに、東京大空襲を描いた紙芝居『三月十日のやくそく』を演じると観客から感動の声が上がった。「戦争の歴史は学校でならってきた。どこの国の人も悪くはなく、戦争や原爆そのものが恐ろしいものだと実感している」と表情をひきしめる。

 ○…伯母が日本人で、子どもの頃から日本のアニメが好きだった。3年前、夏休みの短期留学で恵泉女学に来ると、「学生や先生みんなが優しく気づかってくれた」と今回の留学を決めるきっかけに。研究会に入ったのは顧問の岩佐玲子さんに誘われたため。初めて紙芝居に出会い、岩佐さんの迫力ある演技力に圧倒された。「日本語の表現力を高められるとすぐに入ることを決めました」と振り返る。

 ○…時間がある時は新宿や渋谷、浅草、江の島などに行ってはその場所の文化を吸収する。好奇心いっぱいに外の世界を眺めることが好きな一方、大学近くの公園や図書館で地域住民らが「幸せそう」にしている雰囲気がお気に入り。近隣の小学校で児童に勉強を教えることも増え、今や大学のある多摩市周辺を第二の故郷のように感じている。

 ○…紙芝居での表現力を高めようと努力を重ねる毎日だ。活動を通してさまざまな出会いがあったことに対して感謝の気持ちをもつ日々でもある。日本にいるのは来年3月まで。日本語能力試験の勉強に集中するなか、クリスマスの舞台などに向けて紙芝居の練習は欠かさない。「この街の人は優しく友情が生まれた。その思いを深めるためにも残りの時間を大切にしたい」

法大・坪田監督に聞く 18日に箱根駅伝予選会 チームの状況は

 箱根駅伝の予選会(18日)を前に、本選への11大会連続出場を目指す法政大学陸上競技部の坪田智夫・駅伝監督=写真=に現在のチーム状況などを聞いた。

 ――今年の箱根駅伝は15位。予選会からのスタートとなった

「予選会は独特の厳しさがある。1秒差で負けることも少なくない。現在のメンバーで予選会を経験したことのある選手はおらず、厳しい戦いになることを話している」

 ――シード権を逃してしまった

「エースが怪我をしてしまい、本調子ではなかったことや、山の区間である5・6区が伸びなかったことが敗因として挙げられる。最後のコンディショニングに失敗してしまったと考えている」

 ――今シーズンのチームは

「経験者が多く残り、これまで結果が出ていなかった現2年生が成長し、戦力が整ってきた。軸となるのは4年の大島史也。5千m、1万mで法政大記録を打ち立てるなど、いずれ日の丸を背負うポテンシャルをもつ選手。今年の箱根駅伝は体調不良で走ることができなかったが、その分、期するものがあると思う。期待したい」

 ――来年正月の目標は

「8位。選手たちに決めてもらった順位でシード権を奪還したい。各大学の力は高まっているが、チャンスはあると考えている」

町田青年会議所 障害者や高齢者などと 26日、共生イベント

 障害者、高齢者、子どもらがボッチャ体験やピクトグラム、巨大アートの作成などのブースを出展する催し「ごちゃまぜシティまちだ」=画像=が10月26日(日)、原町田の施設「ぽっぽ町田」で開かれる。

 町田青年会議所が主催するもので、地域共生社会の実現に向けて新たなコミュニティを構築することを目的としているといい、午前10時から午後3時。入場無料。青年会議所は「全てのブースを体験してスタンプをもらったらタンブラーを先着240人にプレゼント。オリジナルの絵を描いて世界に1つだけのものにしてほしい」としている。

安藤さん

期待の若手声楽家 渡辺・安藤が町田初登場

 若手声楽家の渡辺愛理さん(ソプラノ)と安藤広河さん(テノール)によるデュオコンサートが10月22日(水)、町田市民フォーラムで開催される。共に町田のステージには初登場となる、フレッシュな顔合わせだ。

 渡辺さんは藤原歌劇団、安藤さんは二期会オペラ研修所に所属し、それぞれオペラやコンサートで活躍する注目のホープ。主催者は「町田で歌いたいという二人の熱意が伝わってくる、まさに『やる気満々』の公演です。充実したプログラムをぜひお楽しみ下さい」と話す。当日は「落葉松」などの日本歌曲から、「人知れぬ涙」といったオペラの名アリアまで多彩な曲を披露。

 午後2時開演(1時30分開場)。チケット3千円。会場は町田市民フォーラム3階ホール。予約・問合せは主催者・柴田さん【携帯電話】090・1734・8116へ。

岩佐さん(右)を前に紙芝居の練習をするチェさん

紙芝居で平和伝える 恵泉女学・留学生のチェさん

 恵泉女学園大学(多摩市)の平和紙芝居研究会「KPKA」に所属する留学生のチェ・イェウォンさん=人物風土記で紹介=が仲間と共に紙芝居を通じて平和の大切さを伝えている。先日は多摩市内の施設で、大空襲に見舞われた東京を舞台にした『三月十日のやくそく』を読んだ。終戦間近の3月10日に東京大空襲で壊滅的な被害を受けた東京で、悲しい別れをした友人同士の話。チェさんは落ち着いた声で、時には抑揚を付けながら悲しい物語を、訪れた人たちに伝えようとしていた。

 来場者からは「チェさんが紙芝居を読んでくださったことに感謝している。日本の悲劇の物語に心を寄せていただいた」「迫力のある紙芝居だった」などの声が寄せられた。

 恵泉女学と協定を締結している韓国の韓信大学から、1年間という期間限定で留学しているチェさん。平和の大切さを伝える紙芝居を演じるときは「深刻な感情を伝えるために声を低くして、イントネーションに気を使っている」と話し、今後のステージを前に研究会顧問の岩佐玲子さんやワークショップなどでつながった紙芝居アクターらと練習を重ねている。チェさんは「感謝の気持ちをもって残り時間を大切にしたい」と話している。

 チェさんの今後の出演予定は以下の通り。▽多摩市・こどもひろばOLIVEわくわく紙芝居シアター11月8日(土)午後2時〜▽恵泉女学園大学学園祭紙芝居シアター11月9日(日)午後2時30分〜▽千代田区・紙芝居文化の会紙芝居講座、神保町出版クラブビル11月16日(日)午後。

落語会の告知

11月8日 真打ら出演 桜美林ホールで落語会

 本町田の桜美林芸術文化ホールで11月8日(土)、落語会が開かれる。唯一無二の輝きを放つといわれる真打の古今亭菊千代、勢いに乗る二ツ目、鈴々舎美馬が出演する「ひなたやま落語会」で、桜美林大学の落語研究部も前座として出演する。

2回公演

 時間は午前11時、午後1時からの2回公演。開場はそれぞれ30分前で事前予約制、料金は各回500円。障害者1人につき、介助者のみ1人無料(障害者手帳を提示のうえ)。申し込みは来館または電話、ホールHPの申込みフォームから。支払いは当日か、事前にホール1階の窓口にて(現金のみ)。全席自由、未就学児の入場は不可。公共交通機関を利用のうえ。

 同ホールは「桜美林大の卒業生と現役生によるオール桜美林プログラム。足を運んでもらえれば」としている。申し込み・問い合わせ(平日午前10時から午後4時)は同ホール【電話】042・739・0071まで。

町田駅周辺で「ハロウィン」 25日 仮装し練り歩く

 仮装し町田駅周辺を練り歩くハロウィンイベント「まちだハロウィンウォーク」が10月25日(土)、開かれる。指定されたポイントをまわり、菓子などを手に入れていく催しで午前11時から午後3時まで。参加費は300円、事前予約制。申し込みはまちだハロウィンウォークのHP内などから。定員になり次第、受付終了。

 町田市内の商店会などで構成される主催する町田ハロウィン実行委員会は「地図とヒントを手がかりにポイントをまわり、合言葉を言うとお菓子とスタンプがもらえる。申し込みを」としている。問い合わせは同実行委員会メールmachida.halloween.walk@gmail.comまで。

イベントチラシ

ウルトラマン俳優ら 鶴川で”制作秘話”語る 11月24日 上映会とトークショー

 鶴川ショートムービーコンテスト実行委員会は11月24日、故飯島敏宏監督が関わったウルトラマン3作品の上映会と俳優などを招いたトークショーを和光大学ポプリホール鶴川B2ホールで開催する。

 上映されるのは「侵略者を撃て」(第2話)、「科特隊出撃せよ」(第3話)、「ミロガンダの秘密」(第5話)。午後2時と午後5時開始の会があり、午後2時の会では合わせて「小学生のための特撮映画ワークショップ作品『森林の逆襲』」が上映される。

 また、午後5時の会では上映後にウルトラマン役の古谷敏さん、フジアキコ役の桜井浩子さん、スクリプターを務めた田中敦子さんを招いたトークショーを実施。当時の制作秘話などを語る。(トークショーは午後5時の会のみ)

 チケットは午後2時の会が1000円(小学生以下500円)、午後5時の会が1500円(小学生以下500円)。全席自由。同ホールWEBサイトか【電話】042・728・4300から。

イベントチラシ

シャンソンコンサート 「伸びやかな歌声を町田で」 11月1日市民ホール

 町田市文化協会主催(町田市シャンソン文化協会事業主催)のコンサート「シャンソン・カンツォーネの流れる街 町田」が11月1日(土)、町田市民ホール大ホール(森野)で開催される。

 第47回町田市民文化祭の催しの一つ。市内や近郊に在住在勤のプロ、セミプロ歌手、愛好家が集まりシャンソンの名曲からタンゴ、日本の歌までジャンルを超えて歌唱。ピアノ、バイオリン、ドラムなどの生演奏をバックに音楽を楽しめる。

 ゲストとしてプロ歌手のピーノ松谷さん、斗南良子さんが登場予定。そのほか、市内在住の重南ゆうこさん、清水弘さん、河合真理子さんなどが出演する。「明るく伸びやかな歌声をゆったりとお楽しみください」と担当者。

 開場は午後5時、開演5時30分。入場無料。チケット不要で先着862席。問い合わせは【携帯電話】090・2429・3045。

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