町田 文化
公開日:2025.10.16
紙芝居で平和伝える
恵泉女学・留学生のチェさん
恵泉女学園大学(多摩市)の平和紙芝居研究会「KPKA」に所属する留学生のチェ・イェウォンさん=人物風土記で紹介=が仲間と共に紙芝居を通じて平和の大切さを伝えている。先日は多摩市内の施設で、大空襲に見舞われた東京を舞台にした『三月十日のやくそく』を読んだ。終戦間近の3月10日に東京大空襲で壊滅的な被害を受けた東京で、悲しい別れをした友人同士の話。チェさんは落ち着いた声で、時には抑揚を付けながら悲しい物語を、訪れた人たちに伝えようとしていた。
来場者からは「チェさんが紙芝居を読んでくださったことに感謝している。日本の悲劇の物語に心を寄せていただいた」「迫力のある紙芝居だった」などの声が寄せられた。
恵泉女学と協定を締結している韓国の韓信大学から、1年間という期間限定で留学しているチェさん。平和の大切さを伝える紙芝居を演じるときは「深刻な感情を伝えるために声を低くして、イントネーションに気を使っている」と話し、今後のステージを前に研究会顧問の岩佐玲子さんやワークショップなどでつながった紙芝居アクターらと練習を重ねている。チェさんは「感謝の気持ちをもって残り時間を大切にしたい」と話している。
チェさんの今後の出演予定は以下の通り。▽多摩市・こどもひろばOLIVEわくわく紙芝居シアター11月8日(土)午後2時〜▽恵泉女学園大学学園祭紙芝居シアター11月9日(日)午後2時30分〜▽千代田区・紙芝居文化の会紙芝居講座、神保町出版クラブビル11月16日(日)午後。
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