金沢区・磯子区版【10月16日(木)号】
上空から見た旧富岡倉庫地区=市都市整備局提供

旧富岡倉庫地区 跡地利用計画を改定 住宅や生活利便施設誘致へ

 横浜市は10月7日、米軍施設跡地である旧富岡倉庫地区=金沢区鳥浜町・富岡東=の跡地利用基本計画を改定した。「産業・研究機能等」の導入を進めてきたが、10年以上にわたって実現せず、社会情勢や市民の意見を踏まえて改定に至った。改定後は用途を「研究施設」、「住宅」、「生活利便施設」に変更し、複合利用での事業者誘致を目指す。

 根岸湾に面し、首都高速道路湾岸線、国道357号やシーサイドラインを挟んで南北2つの区域に分かれる同地区。北側に海に面して約0・4haの物揚場、南側に約2・2haの野積場がある。

 1945年9月に米軍によって接収され、2009年5月に全域が返還。11年に跡地利用基本計画が策定され、野積場へ物流施設や研究機関といった産業・研究機能等の導入を進めてきたが、具体的な土地利用には至っていない。計画策定から10年以上が経過し、社会・経済情勢の変化なども踏まえ、計画の改定に至った。

地域とつながる要素追加

 改定を前に、今年6月30日から7月31日にかけて改定案に対する意見を市民から募集。250人、総数384件の意見が寄せられ、意見の一部が計画に反映された。

 改定された計画では、用途を変更して研究施設、住宅、生活利便施設の複合利用を想定。研究施設では脱炭素分野など市の施策に関連した分野の研究を行う施設など、住宅では子育て世代をターゲットとした共同住宅など、生活利便施設では近隣住民を含めて日常生活で利用しやすい店舗や診療所などの施設をイメージしている。

 また、野積場の跡地利用には「駅に近い立地特性を活かし、働く場、住む場として、地域とつながるイノベーションと暮らしの拠点を創出する」というコンセプトを設定。地域に開かれた研究施設などを求める意見を踏まえ、新たに「地域とつながる」という要素が加えられた。

 今後は隣接する旧国家公務員宿舎と一体となったまちづくりを進められるよう国との協議も進め、28年度以降に国による事業者公募を想定する。市都市整備局担当者は「皆さんに喜んで使っていただけるような施設の誘致を進めたい」と話した。
専用のテレビカメラを使用した調査=市提供

横浜市下水道管路 腐食やひび割れ確認 調査で対策必要0.8Km

 横浜市は、1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受けて実施した下水道管路の調査結果を9月17日に発表した。優先的に調査した約50Kmのうち、約35Kmの判定、評価が完了し、約0・8Kmで対策が必要だとした。

 調査は下水道管の破損が起因とされる八潮市の事故を受け、国が全国の自治体に要請したもの。

 市内には約1万2千Kmの下水道管がある。このうち、陥没現場と下水道管の地盤が類似していたり、構造的に腐食しやすい場所にある約50Kmを優先して3月26日から調査を開始。専用のテレビカメラを用いた調査と調査員がマンホールから管路に入って行う潜行目視調査を併用した。

 結果、陥没事故につながるような劣化は確認されなかったものの、腐食やひび割れが確認された箇所があった。

 対策が必要と見込まれる約0・8Kmのうち、速やかな対策が必要とされる0・7Kmでは原則1年以内に、残りの0・1Kmでは、応急措置を実施した上で5年以内に対策の実施を進める。劣化の状況に応じた状態の監視の継続と修繕、改築を行っていく。

 また、優先実施の対象の残りの15Kmの評価の取りまとめと、内径2m以上かつ設置後30年経過した約350Kmについても2025年度内を目途に調査を実施する予定だ。

 調査にかかる13億1160万円の事業費のうち、国庫補助事業で半額の6億5580万円が国から補助される。

進む老朽化

 市は、1960年代以降、短期的で膨大な下水道整備を行ってきた。コンクリートの標準耐用年数の50年を超える下水道管は、23年度末で約1500Km(市内に布設の約13%)で、20年後の43年度末には約1万Km(同84%)になる。

 急激な老朽化を見据え、市は22年度から、臨海部など古くから下水道が整備された区域を対象としてきた下水道管の再整備を全市域に拡大した。また、再整備のスピードアップやコストの縮減のため、道路を掘削せず既設管の中に新たな管を作る管更生工法を主体に工事を進めている。

金沢八景倫理法人会の会長を務める 石井 知泰さん 横須賀市在住 59歳

共に学び、共に輝く場に

 ○...金沢区など主に横浜南部の経営者らが集い、経営者としての在り方を学ぶ金沢八景倫理法人会の会長に今年9月に就任。毎週月曜日の朝7時から、講師を招いた経営者モーニングセミナーを瀬戸神社で開催する。「ここに来れば元気がもらえ、また1週間頑張ろう、1週間後に素晴らしい仲間と会おうと思える会にしたい」

 ○...2021年6月、県内で23番目の倫理法人会として設立。現在会員は横浜市内外や県外からも集まる。モーニングセミナーだけでなく、イブニングセミナーや各種研修会、地域での清掃活動なども実施。会としてのモットーは「人の喜び 我が喜び」の精神を大切すること。「仲間の成長や成功を自分のことのように喜び合える、温かいつながりこそが会の最大の魅力」とにこやかに話す。5周年を迎える来年を控え「地域になくてはならない会にするのが目標」と語る。

 ○...横須賀市出身。横須賀学院高校、明治大学商学部を卒業後、明治大学専門職大学院グローバルビジネス研究科で学びMBAを取得した。銀行支店長や外資系金融機関を経て独立。現在はファイナンシャルプランナーとして、地元中小企業の資産運用、財務の健全化のサポートなどを行っている。また、経営者交流会の真誓会南横浜横須賀エリアの代表も務める。

 ○...少林寺拳法道場「横浜金沢文庫スポーツ少年団」の代表を務め、23年には男子マスターズ部門で世界大会に出場するほどの腕前。11月15日・16日に横浜武道館で開催される全国大会にも県代表として門下生とともに出場する。「大会は結果よりも過程が大切」。経営者として、武道家として、笑顔で集い、共に学び輝く場になるよう、地域貢献、地域交流に力を入れていく。

感謝を込めたコンサート 22日、5組10人招待

 NPO法人日本国際童謡館は10月22日(水)、磯子区民文化センター杉田劇場5階ホールでコンサートを開催する。

 同法人と関わりの深い同館の中村牧前館長の退任にあたり、感謝を込めた「ありがとうコンサート」。同法人の高田真理理事長やコーラスグループ「ボニージャックス」が出演する。チケットは全席自由で3000円。

 この公演に読者5組10人を招待。希望者は氏名と連絡先を電話かメールで伝えて申し込みを。18日締切。申し込みなどは同法人【電話】080・9523・3304、【メール】info@doyokan.com。

映画について語る関野さん

市大出身関野さんトークショー 約200人が参加

 横浜市立大学医学部卒業生で探検家の関野吉晴さんが初監督を務めたドキュメンタリー映画『うんこと死体の復権』の上映会とトークショーが10月4日、同大学金沢八景キャンパスで行われた。南米最南端からアフリカの人類発祥の地まで、動力を使わずに旅をする「グレートジャーニー」の出演者としても知られる関野さんの話を聞こうと約200人が参加した。

 トークショーで関野さんは、映画制作のきっかけや、アマゾンでの生活、最近では国内で旧石器時代の暮らしを行っていることなどを話し、「次は『暗闇の復権』をやろうかな」と話し、会場を沸かせていた。さらに、質疑応答では便秘にならないためのアドバイスも。

 また、本紙の取材に対し市大での思い出を「のびのびしていた。学生寮に1年入っていた。東京の下町で育ったので、海が近いと感じた。一時はベイスターズのファンになったね」と振り返り、「自然の循環のためにも自然と触れ合った方がいいと思う」と話した。

シュートに切り込むキング開選手

ホーム開幕は連敗 横浜BC、連勝ストップ

 プロバスケットボールB1リーグの横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)は10月11日と12日、横浜国際プールでファイティングイーグルス名古屋と戦い、ホーム開幕節で連敗を喫した。

 アウェイでの開幕節で琉球に連勝し、勢いを持って挑んだホーム開幕節。連勝を期待し両試合とも4600人を超えるブースターが集まり、盛り上がりを見せた。

 初戦は第1クオーターから14点差をつけられ、相手のペースのまま試合が進み、なすすべがないまま敗戦。2戦目は延長戦までもつれたが、最後に力尽きた。森井健太主将は「ここが一つのターニングポイント。『次に、次に』と言っているようではダメ。やれることを全員が毎日一瞬たりとも気を抜かずやっていかなければいけない」と強い口調で語った。

横浜金沢観光協会 金沢ブランドを販売 25日、よりみちガーデンで

 金沢区ならではの逸品として認定されている「横浜金沢ブランド」の展示販売会が10月25日(土)、よりみちガーデン=金沢区泥亀=で開催される。午前10時から午後3時。

 横浜金沢ブランドは、海と緑と歴史のまち「横浜金沢」が感じられ、産業振興や観光・地域振興につながる商品や製造者の技術や意欲が感じられる商品などが対象で、現在34品が認定されている。

 販売会では、横濱レンガ通り、スモールポテトパイ、金の椎茸佃煮、横浜あおみかんドレッシング、手ほぐしコンビーフ、はま昆布つゆ、金澤八景二松庵、牡丹の手作り造花アレンジメント、カナかる!、窯出しカステラ、貝殻アートなどが展示・販売される。また、横浜金沢観光協会オリジナルグッズの販売も。(問)同協会【電話】045・780・3431

海の公園 18日にいきいきフェスタ ステージや大抽選会も

 「第51回金沢まつり いきいきフェスタ」が10月18日(土)、海の公園で開催される。午前10時から午後3時30分まで。荒天時は中止。主催は金沢まつり実行委員会。

 今年で51回目を迎える金沢区の秋の恒例イベント。事業PRコーナーには90ブースが出店。雑貨などのバザーや野菜の即売、ミニゲーム、地元グルメの販売も行われる。特設の野外ステージには17団体が出演。ウクレレ弾き語りやキッズダンス、チアダンスなど区内で活動するグループが日頃の成果を披露する。フラダンスステージには9団体が出演する。

 ほかにも、フリーマーケット(午前10時〜)、健康チェックや動物の飼育相談、ワイシャツのアイロンがけ教室などの「健康づくり月間コーナー」(午前10時〜)も。「ぼたんちゃんこどもエリア」では、区内中学生によるチャリティ縁日のほか、手形アートなどのブースも。恒例の「お楽しみ大抽選会」の抽選券は午後1時から配布(一人1枚、なくなり次第終了)。抽選開始は2時45分から野外ステージで行われる。

 問い合わせは17日までは金沢区役所地域振興課【電話】045・788・7801、当日の開催可否は午前6時30分から【電話】050・3159・6791(音声案内)。

自治会館で話を聞いた児童たち=中原自治会提供

屏風浦小6年3組 自治会館で太陽光発電見学

 磯子区の屏風浦小学校6年3組の児童が9月18日、総合の学習の一環で中原自治会館を訪問。同会館に設置されている太陽光発電装置について、同自治会の金子善政会長から話を聞いた。

 授業で「屏風浦のまち」をテーマに、学校に関わる地域の人々に話を聞いている同クラス。同自治会館に昨年末に太陽光発電設備が設置されたことを知り、経緯などを聞いた。金子会長は脱炭素化や非常用電源としての備えなどの目的や、月ごとの発電量などを解説。「地球温暖化について、子どもたち自身が考えるきっかけになれば」と話した。同クラスは今回の話を元に、まちのことをさらに考えながら学習を深めていくという。

「ちょっとした仮装をして参加を」と呼び掛ける夏川さん(右)と草野さん

仮装で笑顔つなげたい 10月30日、31日 自由に参加を

 ハロウィンの日に、仮装をして歩けば誰かが笑う。その笑いが会話になり、記憶になり、明日が少し優しくなる―。そんな思いで「ハロウィンスマイルケアプロジェクト」を企画している人がいる。共生福祉団体まぜこぜの代表で、主に金沢区で訪問介護の仕事をしている夏川真弓さん(47)だ。

 プロジェクトは、10月30日と31日、訪問介護員らが仮装をして利用者の家や福祉施設を訪れることで、笑顔を届けることを目指し、全国の訪問介護事業所に協力を呼び掛けている。利用者や地域住民も含め、「ネコの耳をつける、ピエロの鼻をつけるなど、皆がちょっとした仮装をすることでくすっと笑える温かい空間になれば」と夏川さんは話す。夏川さんと理念を共にする草野真梨亜さん(34)は「訪問介護のイメージを覆したい」という。

「まぜこぜ」な社会を

 「福祉や介護は特別ではなく『まぜこぜ』でいい。枠にとらわれず一緒にいることを楽しめる文化をつくりたい」。幼い頃からキリスト系の養護施設で育ったという夏川さん。「障害がある人、外国の人、いろんな人が一緒にいる環境で育ったのが影響しているのかもしれない」と振り返る。将来的には障害やジェンダーなどのカテゴリーにとらわれず、フラットでいられる「まぜこぜ」なシェアハウスをつくることを目標としている。

 草野さんは「訪問介護はきつそうというイメージがあるかもしれないが、人生の先輩たちが相談相手になってくれたりもする。Uberの配達員のように好きな時間で働けたら」と若い世代にも訪問介護の魅力を発信したいと考える。

 2人の思いの第一歩が今回のイベント。「仮装をし、撮影した画像をインスタグラムに投稿していただき、皆で笑顔をつなげる企画になれば」。全国へ思いをつなぐ。

根岸地区3館でフェスタ 10月18日・19日

 磯子区の根岸地区センター、根岸地域ケアプラザ、訪問の家「集」の3館合同による「根岸ふれあいフェスタ」が、10月18日(土)と19日(日)に開催される。18日は午前10時から午後4時、19日は午前10時から午後3時まで。小雨決行。

 合唱やコンサート、サークルの作品や鉄道模型の展示のほか、玉こんにゃく、ポップコーン、綿菓子などの販売も行う。キッチンカーの出店やゲームなどもあり、「食べて・聴いて・飲んで・観て・遊べる」イベントとなっている。

(問)根岸地区センター【電話】045・751・4777

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安房直子の世界に触れる 11月24日に朗読会も

 児童文学作家・安房直子さんの作品を朗読や紙芝居で演じる「彩のお話会〜ふたりで安房直子〜」が11月24日(月)、並木北コミュニティハウス(並木第一小学校内)で行われる。出演は、ゆやまくみこさんと里実和佳さん。時間は午後1時30分から3時40分。対象は幼児から大人まで先着30人。入場無料。

 安房さんは1993年に50歳で亡くなった児童文学作家。小学校の国語の教科書にも載った「きつねの窓」をはじめ、色彩豊かな描写と日本情緒漂う幻想的な作品が特徴。安房さんの大ファンの2人が紙芝居や朗読劇、好きな作品の紹介などをする。申し込みは10月20日(月)午前9時から来館または電話で。

 また、同コミュニティハウスでは11月20日(木)まで、安房さんの本の展示、貸し出しも行っている。入場無料。金曜休館。申し込み、問い合わせは同所【電話】045・774・3405。

コインケース作りに挑戦する来場者

神奈川スバル(株) 全日本ライフセービング選手権大会でブース出展 コインケース作りに約200人

 神奈川県ライフセービング協会とオフィシャルパートナーシップを締結している神奈川スバル(株)は10月11、12日に藤沢市で開催された「第51回全日本ライフセービング選手権大会」でブースの出展を行った。

 ライフセーバーの監視救助活動をサポートするための車両「SUBARUライフセーバーカー」の展示や、自動車製造の過程で出る車のシートカバーの端材を使ったコインケースをつくるワークショップも行われ、約200人が参加した。

 また大会に参加しているライフセーバーたちが想いを書き込めるメッセージボードを設置。ボードには「誰かを1秒でも早く助けられるように」「美しい海を安全に楽しんでもらう」などのメッセージが寄せられていた。メッセージボードは、同社の各店で展示される予定。

金沢区の湘南八景自治会で秋祭り 10月25日、26日 六浦大道公園  

 湘南八景自治会主催の秋祭りが10月25日(土)、26日(日)に六浦大道公園=金沢区東朝比奈=で開催される。25日は午前11時から午後4時30分、26日は午前10時から午後3時50分。

 内容は模擬店、縁日、フリーマーケット、クラフトショップ、キッチンカー、ビンゴ大会、ダンス、演奏など。26日は子ども神輿も行われる。

 問い合わせは湘南八景自治会【電話】045・784・0689。

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約80人が参加した講座

薬物乱用防止教育の担い手養成 ライオンズクラブ国際協会330-B地区が講座

 神奈川県や山梨県などで奉仕活動を行うライオンズクラブ(LC)で構成されるライオンズクラブ国際協会330―B地区は10月8日、中区で「薬物乱用防止教育認定講師養成講座」を開いた。

 LCは各地の小中学校などで薬物乱用防止教室を実施しており、講座は教室で指導する講師を養成するため毎年開かれている。今回は、新たに講師を目指す人や資格更新の時期を迎えた講師ら約80人が参加した。

 参加者は、公益財団法人「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」や神奈川県警の担当者から、薬物乱用が心身に与える影響や取り締まりの現状について説明を受けた。

 同地区薬物乱用防止委員会の立山和也委員長は「薬物使用の低年齢化が進んでおり、小中学生のうちに薬物の恐ろしさをしっかり教えたい」と強調。県内の一部地域で教室が開催できていない現状にも触れ、「活動をさらに広げていきたい」と抱負を語った。

医療法人光陽会と磯子消防署が小学生向けの仕事体験イベント「キッズJob」を初開催 11月23日、「人を助ける仕事の魅力」伝える

 医療法人光陽会と磯子消防署は、小学生を対象とした仕事体験イベント「キッズJob」を11月23日(日)に開催する。病院や福祉施設と消防署が連携した仕事体験イベントは、市内初の試み。

 子どもたちに「人を助ける仕事の魅力」を伝えようと、同法人と同署が連携して企画した。会場は関東病院・横浜磯子介護老人保健施設敷地内=磯子区森。低学年の部(午前10時〜午後1時30分)と高学年の部(午後1時〜4時30分)に分かれ、看護師、放射線技師、介護士、薬剤師、救急救命士の仕事を体験できる。また、仕事体験後にもらえる「仮想マネー」を使い、水風船ヨーヨー釣りや駄菓子釣りなどのミニ縁日も楽しめる。

 完全予約制で、定員は各部先着25人。申し込みは専用フォームで受け付けている。10月31日まで受け付けるが、各部とも定員に達し次第締切。

 問い合わせはイベント事務局【電話】045・752・6988。

児童盗撮で逮捕・起訴の市立小学校教諭を懲戒免職

 横浜市教育委員会は10月10日、児童の盗撮動画をSNSで共有したり、わいせつな行為をしていたとして逮捕・起訴されている市立小学校の30代男性教諭を9日付で懲戒免職処分としたことを発表した。

 市教委によると、教諭は昨年10月に県内の施設で児童にわいせつな行為をした。さらに、今年1月には、児童の下着を撮影し、その動画をSNSで共有したほか、4月にも着替え中の児童を盗撮していた。

 市教委は今回の事件を受け、懲戒処分に関する指針を一部改正。法律や条例に違反するわいせつな行為は、被害者の年齢に関わらず、原則として懲戒免職とすることを明示した。

 下田康晴教育長は「極めて重大な不祥事。教育への信頼を著しく損なうもので深くお詫びする」とし、「性暴力は絶対に許さない。児童生徒のケアと再発防止に全力で取り組む」とコメントした。

男児盗撮の市児童相談所職員を懲戒免職

 横浜市は10月7日、市児童相談所の一時保護所で保護中の10代男児を盗撮した20代の会計年度任用職員を懲戒免職処分にしたことを発表した。

 市によると、職員は今年6月、就寝中の男児の尻をスマートフォンで撮影。被害児童からの申し出で発覚し、児童相談所が警察へ通報。その後、職員は横浜地方検察庁に書類送検されていた。

朝井リョウさん(撮影:川口宗道)

直木賞作家・朝井リョウさん招き読書イベント 12月に市中央図書館 高校生〜25歳以下の参加者募集

 横浜市教育委員会などは、直木賞作家の朝井リョウさんを招き、市内の高校生から25歳までの若者を対象にしたイベントを12月19日(金)に市中央図書館=西区=で開催する。

 朝井さんは2009年に『桐島、部活やめるってよ』でデビューし、13年に『何者』で直木賞、21年に『正欲』で柴田錬三郎賞を受賞している。

 イベントは、市が「二十歳の市民を祝うつどい」(旧成人式)で配布している冊子「はたちの20冊」の特別企画 。事前に寄せられた進路や就職などの悩みに、朝井さんがおすすめの本を紹介しながら答えるほか、20歳の公募市民による「つどい」の実行委員との対談も行われる 。

 参加無料。午後7時から8時15分。定員は50人で、応募多数の場合は抽選。申し込みは市のサイトから10月31日(金)まで。

 問い合わせは市教委生涯学習文化財課【電話】045・671・3282。

定例会見に臨む山中市長

日産、マリノス筆頭株主継続に山中市長「市民の安心につながった」 スタジアム命名権は協議中

 横浜市の山中竹春市長は10月9日の定例記者会見で、サッカーJリーグの横浜F・マリノスを運営する日産自動車が筆頭株主を続ける意向を示したことについて「力強いメッセージ。市民の安心につながった」との認識を示した。

 日産がマリノス株の売却を検討しているという報道を受け、10月3日、市と横浜商工会議所、横浜市スポーツ協会が連名で日産に市内での活動継続を要望。日産は同日にホームページなどで「横浜F・マリノスの筆頭株主であり続けます」と発表していた。

 山中市長は会見で「(要望した)その日のうちに力強いメッセージがあった。市民の安心につながったのではないかと思う」と日産に感謝の意を示した。マリノスについては、「市民の愛着と誇りである大切なプロスポーツチームであり、Jリーグ発足時から横浜の象徴として活躍してきた」と述べ、今後も「市としてできることを行いたい」とした。

 一方、再検討を指示した日産スタジアムの命名権については、「日産とすでに協議を開始している」としたが、内容などについては回答を控えた。