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金沢区・磯子区 社会

公開日:2025.10.16

仮装で笑顔つなげたい
10月30日、31日 自由に参加を

  • 「ちょっとした仮装をして参加を」と呼び掛ける夏川さん(右)と草野さん

 ハロウィンの日に、仮装をして歩けば誰かが笑う。その笑いが会話になり、記憶になり、明日が少し優しくなる―。そんな思いで「ハロウィンスマイルケアプロジェクト」を企画している人がいる。共生福祉団体まぜこぜの代表で、主に金沢区で訪問介護の仕事をしている夏川真弓さん(47)だ。

 プロジェクトは、10月30日と31日、訪問介護員らが仮装をして利用者の家や福祉施設を訪れることで、笑顔を届けることを目指し、全国の訪問介護事業所に協力を呼び掛けている。利用者や地域住民も含め、「ネコの耳をつける、ピエロの鼻をつけるなど、皆がちょっとした仮装をすることでくすっと笑える温かい空間になれば」と夏川さんは話す。夏川さんと理念を共にする草野真梨亜さん(34)は「訪問介護のイメージを覆したい」という。

「まぜこぜ」な社会を

 「福祉や介護は特別ではなく『まぜこぜ』でいい。枠にとらわれず一緒にいることを楽しめる文化をつくりたい」。幼い頃からキリスト系の養護施設で育ったという夏川さん。「障害がある人、外国の人、いろんな人が一緒にいる環境で育ったのが影響しているのかもしれない」と振り返る。将来的には障害やジェンダーなどのカテゴリーにとらわれず、フラットでいられる「まぜこぜ」なシェアハウスをつくることを目標としている。

 草野さんは「訪問介護はきつそうというイメージがあるかもしれないが、人生の先輩たちが相談相手になってくれたりもする。Uberの配達員のように好きな時間で働けたら」と若い世代にも訪問介護の魅力を発信したいと考える。

 2人の思いの第一歩が今回のイベント。「仮装をし、撮影した画像をインスタグラムに投稿していただき、皆で笑顔をつなげる企画になれば」。全国へ思いをつなぐ。

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