宮前区版【10月24日(金)号】
バスの前に並ぶ左から武井会長、小泉副区長、齋藤区長、岩森・初山店長、堀田マネージャー

買い物送迎バス 地域の足として定着 白幡台地区 齋藤区長が視察

 食品館あおば初山店の買物送迎バス「あおば号」が、運行開始から7年目を迎えた。宮前区の齋藤正孝区長と小泉幸弘副区長が10月14日、白幡台地区コミュニティ交通協議会の武井勝己会長とスーパーを運営する(株)ビック・ライズの堀田啓介管理本部マネージャーとともに体験乗車し、地域の足としての重要性を再確認した。

 丘陵地帯の白幡台周辺は、路線バスが運行できないなどの交通不便地区になっており、買物バス「あおば号」は、住民の足として定着している。

 体験乗車した齋藤区長は、「白幡台周辺は山坂が多く、買物袋を提げて坂道を登るのは大変だと感じた」と第一印象を語り、地域にあった食料品などの店舗の多くが閉店し、高齢化の進んでいる状況も改めて実感したという。

食品館あおばが地域貢献一環で

 同協議会によると、2013年に地元9つの自治会で協議会が設立され、地域からは買物の際の交通網の整備を求める声が寄せられた。そこで、協議会と川崎市交通政策室、そして横浜市で買物送迎バスを運行しているビック・ライズの3者間で協議を重ね、19年10月から食品館あおばの地域貢献とサービス向上の一環として、無料の「お買物バス」の運行(日曜、火曜・1日7便)がスタートした。

 買い物バスは10月に運行から7年目を迎えた。高齢者を中心とした多くの利用者は「とても助かっている」と感謝。車中での会話が地域交流の場にもなっており、買い物のための交通手段だけではなく、地域のつながりづくりの面でも重要な役割を担っている。

 体験乗車を終え、齋藤区長は「これまでの白幡台地区コミュニティ交通協議会の皆様のご努力に敬意を表すると共に、食品館あおば様の社会貢献に感謝します。宮前区としても地域住民の足となる買物バスが、今後も運行され続けることを期待しています」と感想を述べた。

県内小中体育館の空調設置率 全国平均を下回る 本紙調査 今年度末までに2割超に

 近年の猛暑日の増加による児童、生徒の活動環境の悪化、災害時の避難場所の機能強化の観点から急務となっている公立小中学校の体育館等の空調設置について、本紙は設置状況について県内の各自治体にアンケート調査を実施した。今年度末までに設置率が21・9%になる見込みである一方で、依然として全国平均を下回ることが分かった。

 文科省では学校体育館の空調設置に国の支援制度を周知するなど導入を推進している。

 県内小中学校の普通教室の設置率が99・9%に対して、文科省が今年6月に発表した「公立学校の体育館等(小学校は体育館、中学校は体育館・武道場)における空調(冷房)設備の設置状況調査」(2025年5月1日時点)によると、体育館等の設置率は14・6%で全国平均の22・7%を下回っている。県内の自治体別に見ると、設置率100%は神奈川県を含む34自治体のうち綾瀬市、寒川町、大磯町、大井町。一方で0%が17自治体あり、27の自治体で50%を下回っている。

 アンケートによると、今年度中に空調設備の設置を行う(もしくは行った)と回答したのは12自治体で、来年度以降に設置を予定していると答えたのは16自治体。すでに設置完了の4自治体を除き、23の自治体で検討が進んでいる。「今のところ設置の予定はない」と答えた自治体でも、具体的な予定はないが、おおむね設置に向けて「検討している」と回答した。今年度末までに設置率が100%となるのは神奈川県、茅ヶ崎市、海老名市の見込み。

 また、設置予定がないと答えた自治体の中には、「気化式冷風機を導入して空調対策を行っている」と回答した自治体もあった。

川崎市では

 川崎市は今年5月1日までに11校で設置済みで設置率は5・3%。今年度、整備方針の策定を進めており、市教育委員会によると26年度9校、27年度に7校での設置を予定しているという。今後は、整備方針に基づいて早期整備をめざすとしている。

 なお、アンケートは9月に神奈川県を含む県内34の市町村に送付。文科省の資料を示した上で、「今年度、来年度以降の空調設備の設置予定」などについて聞いた。

ブレイキンの聖地・ミゾノクチに巨大なミューラルアートを制作した Dragon76さん 米国・ニューヨーク在住 49歳

川崎の街を感じて描いた

 ○…「ブレイキンの聖地」として知られるJR武蔵溝ノ口駅の自由通路の壁面に、ブレイキンをモチーフにした巨大なミューラルアートを制作した。約80種類のスプレーを手に、「ニューヨーク生まれのブレイキンが日本に渡って独自の発展を遂げ、ダンサーの活躍で世界に広がるイメージ」の壁画を完成させた。「ミューラルアートというストリートカルチャーを公共の場で、しかも公的な形で描けたことは意味深い。感銘を受けた」と語る。

 ○…2016年からニューヨークでアーティスト活動を続ける。川崎でミューラルアートを手掛けるのは3度目で、19年と20年、市役所本庁舎の改装工事現場の仮囲いに、全長20mと56mの作品を制作した。今回は友人でダンサーの石川勝之さんの依頼を快諾。「日本のブレイキン界のプロジェクトに参加できるのは光栄なこと。絶対、来ると決めていた」。

 ○…滋賀県出身。大阪の美術専門学校で学ぶ傍ら、スプレーアートやライブペインティングを中心にアーティスト活動を続けた。少年時代から「いつかはニューヨークへ」という野望を抱き、39歳の時に実現。ストリートカルチャーの本場で実力だけを武器に腕を磨き、18年と23年にはワールドトレードセンターから壁画を任された。世界で手掛けた作品は60以上になる。

 ○…外壁に描かれるミューラルアートは経年劣化が避けられない。しかし「時間と共に作品が変化するところも好きだし、描きながら街の人の反応を感じられるのが最大の魅力」という。今回の現場でも、小さな子どもから高齢者まで、たくさんの人が声をかけてくれた。「街の人が気軽に声をかけてくれて、人との距離感が近い。川崎は何度来ても面白い街」

剣先を向けあう選手

宮前区剣道大会 172人が練習の成果披露

 第80回宮前区剣道大会が10月12日、宮前スポーツセンターで開催され、熱戦が繰り広げられた。

 宮前区剣道連盟が主催。年2回開催されており、今大会には個人戦に172人が参加した。

 入賞者は以下の通り(優勝、準優勝、第3位、カッコ内は所属、敬称略)

【小学2年以下の部】川添琴紀(菅生剣)、田畑充樹(之久会)、服部慶吾(菅生剣)【小学3年の部】三國想空(之久会)、石崎楓(之久会)、清水尚也(菅生剣)【小学4年の部】木場悠生(之久会)、佐伯光椛(菅生剣)、鈴木瑛翔(之久会)【小学5年の部】飯田悠真(菅生剣)、川添紀乃(菅生剣)、竹間陸翔(菅生剣)【小学6年の部】龍野大和(菅生剣)、堀江晃睦(宮少剣)、榊原苑(宮少剣)【中学1年女子の部】淋眞子(向丘中)、梶原紗菜(有馬中)、森高萌衣(野川中)、同3位・荒木桃佳(宮前平中)【中学2・3年女子の部】寺崎志乃(宮崎中)、三浦由衣(菅生中)、長谷川光彩(菅生中)、大西秀佳(犬蔵中)【中学1年男子の部】飯田陸斗(菅生中)、神村亮弥(宮前平中)、冨永星空(菅生中)、黒田智之(向丘中)■敢闘賞/後藤渉(犬蔵中)、大島虎鉄(有馬中)、松下航大(宮前平中)、加藤巧真(向丘中)【中学2・3年男子の部】大音敦史(向丘中)、龍野武蔵(菅生中)、藤倉柊平(犬蔵中)大谷柚莉(犬蔵中)■敢闘賞/原大和(向丘中)、青木龍ノ介(野川中)、櫻井義久(犬蔵中)、野村柊人(宮前平中)【一般三段以下の部】大林竜大(菅生剣)、山口陽(菅生剣)、淋朔太郎(菅生剣)【一般四段以上の部】森谷篤(菅生剣)、熊澤瑛大(菅生剣)、丸山正仁(之久会)

宮入する神輿

野川神社で例大祭 神輿担ぎ手 市内各地から

 野川神明社(野川本町)で10月12日、秋の例大祭が行われ、賑わいを見せた。

 祭りには、市内各地から約20団体もの神輿の担ぎ手が集まった。午前9時に威勢の良い掛け声と共に神輿渡御が始まると、町内を練り歩き、午後5時に宮入して祭りの盛り上がりは最高潮に達した。

 境内へ続く道には多数の屋台が並び、多くの家族連れなどで賑わった。また、神楽殿では「奉納演芸大会」が開かれ、出演者たちが自慢の歌声や踊りを披露。観客は笑顔で温かい拍手を送っていた。

対象設備と補助単価表

たいせつ補助金 締切まで3カ月 申請受付は12月26日まで

 川崎市が太陽光発電設備などの設置費用を一部補助する「太陽光発電設備等設置費補助金(愛称たいせつ補助金)」がこのほど、申請受付終了の12月26日まで3カ月を切った。市は「予算状況で早期終了の可能性がある。早めの申請を」と呼び掛ける。

 補助金の対象者は、川崎市内の新築・既築住宅(延床面積2千平方メートル未満)に、太陽光発電設備等を設置する人。対象となる設備は太陽光発電設備(非FIT・FIT)、蓄電池、ZEHで全7項目。9月30日現在、蓄電池(単独)やZEHは、予算執行額の7割を超えた。

 同補助金は、持続可能な脱炭素社会の構築に向けて、市域の再生可能エネルギーの普及と地産地消の促進を目指すもの。予算額は昨年度の4倍の8億円を計上している。

 予算状況は原則毎週水曜に更新。補助金の条件、申請の流れ等は、市ポータルサイト「かわさき太陽光広場」へ。

親子でふれあうわらべ唄と絵本

 宮前区小学校図書ボランティアの会 が「初めて講座 〜わらべ唄と絵本〜」を開催。宮前市民館 で11月7日、11月21日、12月5日の全3回。各回午前10時〜11時半。

 対象は8カ月未満の子どもとその保護者10組。費用は全3回分3500円 。申込みはオンラインフォームで受け付け。定員になり次第締め切り。(問)宮前区小学校図書ボランティアの会 (miyaborakai@gmail.com)

歩いて歴史を学ぶ 11月4日 梶が谷駅から

 宮前区歴史調査委員会のスタッフが地域文化財を案内する「歴史ガイドでまち歩き」が、11月4日(火)に開かれる。午前9時30分から午後0時30分。定員20人で参加費100円。

 梶が谷駅改札前に集合して、末永のいけの谷、三又の庚申塔、八幡神社などを巡る。

 雨天の場合は、11月11日に延期する。

 申し込み・問い合わせは区地域振興課【電話】044・856・3125。

川崎市長選立候補者アンケート〈2〉 川崎市の最も大きな課題と、それに対する施策は

 任期満了に伴う川崎市長選が10月12日に告示され、現職と新人計6人が出馬した。投票は26日に即日開票され、25日まで期日前投票が行われる。

 立候補したのは届出順に、無所属で会社員の國谷涼太氏(25)、無所属で社会福祉法人理事の野末明美氏(60)、出版社CEOで事務事業評価で税金の使い道を正す党の宮部龍彦氏(46)、無所属で現職の福田紀彦氏(53)、無所属で前市議会議員の山田瑛理氏(42)、無所属で清掃員の関口実氏(67)

 タウンニュースは最重点の政策や個人・家庭向けの経済対策、子育て支援・福祉政策、災害対策など全10問のアンケートを実施した(商会は届出順、原則として候補者の回答に基づいて掲載)。アンケートはタウンニュース社が運営する政治情報サイト「政治の村」で公開している。

◆質問 「あなたが考える川崎市の最も大きな課題と、それに対する施策を教えてください」

【國谷涼太氏】川崎市は進学や就職を機に、10代や20代で転入してくる人が多い一方、小学校入学前の子どもや、その親である 30 代、40 代については他の世代と比較して転出が多くなっています。若者や子育て世代の定着につながっていない現状を最大の課題と捉え、子育て見守り・赤ちゃん用品定期便、「アフォーダブル住宅」の供給、プッシュ型の子育てサービス等により、若者・子育て世代から選ばれるまちを目指します。

【野末明美氏】財政力指数が政令市トップの豊かな財源を持っている川崎市ですが、大規模開発優先で市民生活を支える支援策は遅れています。不要不急の大規模開発はやめ、豊かな財源は、市民の子育て・くらし・福祉優先の予算にまわします。

【宮部龍彦氏】等々力緑地や鷺沼駅の再整備事業。短期的には、物価高で事業費が増大することは避けられないので、速やかに事業を実施する。

その上で、今後の大型開発事業には、中間段階での情報公開と軌道修正の仕組みを取り入れたい。

【福田紀彦氏】高度成長期に集中して開発された市内の都市インフラや建築物が老朽化していく中、10年後には川崎も人口減少に転じます。将来に渡って地域を維持するために、先送りをせず必要なインフラ整備や市民ニーズに沿った施設の機能更新を行います。また、生活を支える交通環境を守ること、教育をはじめとした人への投資に責任を果たします。臨海部の炭素に支えられてきた産業からカーボンニュートラルなものづくりへの転換を誘導します。

【山田瑛理氏】川崎市の最も大きな課題は、後手に回ったインフラ整備です。大型開発が進む一方で、道路渋滞や鉄道混雑など、市民の暮らしを支える基盤整備が追いついていません。南武線の混雑緩和や道路の渋滞対策は喫緊の課題です。通勤・通学・物流など、都市としての機能を支えるインフラに重点投資し、「暮らしの安心と都市の力が両立する川崎」を実現します。

【関口実氏】川崎市の課題はいろいろあるだろうが、「国政問題」「国際問題」ときりはなして川崎だけの問題が存在するとは考えない。不勉強な部分も多く存在するだろうが、市民と市民、市民運動・住民運動・労働運動などの話し合いで、施策を前にすすめていきたい。

説明を受ける参加者

鷺沼町会 宮崎配水塔で訓練 拠点開設など

 鷺沼町会は10月18日、鷺沼4丁目にある「宮崎配水塔」で応急給水拠点開設訓練を実施した。

 当日は鷺沼町会関係者を中心に近隣住民約40人が参加。川崎市上下水道局の職員から事前説明を受けた参加者たちは、門の開錠から水質検査、実際の給水など一連の訓練を行った。訓練を終え、職員は「非常時は混乱していると思うが、一致協力して給水に当たってほしい」と述べた。

 市は災害時における市民の飲料水や生活用水の確保のため、市内各地に応急給水拠点を整備しており、開設時には半径約750m以内で給水が受けられる。その一つである宮崎配水塔では、災害時に1500㎥の水量を確保。同町会では、定期的に開設訓練を実施している。

川崎市長選立候補者アンケート〈1〉 有権者に訴える最重点政策は

 任期満了に伴う川崎市長選が10月12日に告示され、現職と新人計6人が出馬した。投票は26日に即日開票され、25日まで期日前投票が行われる。

 立候補したのは届出順に、無所属で会社員の國谷涼太氏(25)、無所属で社会福祉法人理事の野末明美氏(60)、出版社CEOで事務事業評価で税金の使い道を正す党の宮部龍彦氏(46)、無所属で現職の福田紀彦氏(53)、無所属で前市議会議員の山田瑛理氏(42)、無所属で清掃員の関口実氏(67)

 タウンニュースは最重点の政策や個人・家庭向けの経済対策、子育て支援・福祉政策、災害対策など全10問のアンケートを実施した(商会は届出順、原則として候補者の回答に基づいて掲載)。アンケートはタウンニュース社が運営する政治情報サイト「政治の村」で公開している。

◆質問 「市長選に立候補した最大の理由と、あなたが有権者に訴える最重点政策を教えてください」

【國谷涼太氏】私は、「若者・子育て世代から選ばれるまち」、「ビジネスのまち」、「いつでも、いつまでも安全・安心のまち」を目指し、それらを最短距離で着実に実行するための組織づくりとして「市民のために働く市役所」に取り組みます。今後は川崎においても人口減少が進むことが予測されている中、30年後も現役世代の私だからこそ、強い責任と覚悟を持ってさまざまな課題に挑戦するため、立候補を決意しました。

【野末明美氏】川崎市をいつまでも住みたいまちに変えるために立候補を決意しました。物価高騰などで暮らしが大変です。さらに川崎市民にとっては、川崎市政の子育て・市民のくらし・中小事業者への支援策の遅れは深刻で、東京との『多摩川格差』は広がる一方です。私は、市民の声を聞き、市民生活に寄りそう市政の実現を目指しています。税金のムダづかい、不要不急の大規模開発をやめ、市民の子育て・くらし・福祉優先の政策を提案します。

【宮部龍彦氏】最重点政策としては、事務事業評価を活用して税金の使い道を正します。例えばSDGs、男女共同参画関連の理念先行で実績が伴わない啓発事業は、大小問わず整理の対象として、確固たる意思を示します。最大の理由という点では、最終的にはヘイトスピーチ禁止条例の廃止が目的です。まずはふれあい館の社会教育事業の中立化を行います。市が主体となり、在日コリアンの方々に謂れのない非難が向かない環境を作ります。

【福田紀彦氏】この10年で川崎は着実に発展をしてきました。市内中小企業の黒字法人数は倍増し、女性の就業率は約3割増加、税収も3割以上増えました。この成長を市民・企業の皆さまと共に、更なる安心と魅力的な都市へと取り組みを進めるべく挑戦を続けます。子育てや高齢者・障がい者福祉、制度の狭間で生きづらさを感じている方に支援が届くようしっかり取り組みます。これからも様々な分野で前例に捉われない好循環を生み出していきます。

【山田瑛理氏】市長選に立候補した最大の理由は、「川崎の今に応えたい」と思ったからです。市民の暮らしには「今、どうにかしてほしい」ことがたくさんあります。市議として2期6年、市民の声を現場で聞く中で、多選による市政の硬直と、市民の声が届きにくくなっている現実を感じました。私の最重点政策は、子どもも大人も挑戦をあきらめない環境づくり。新しい風で、川崎の今に応えます。

【関口実氏】イスラエルによるパレスチナ人の大量虐殺、ロシアによるウクライナ侵略、ミャンマーの軍事政権による民衆の殺りく。沖縄における繰り返される米兵による女性に対する性暴力。在日の女性に防刃チョッキを着させて生活させる。最後は川崎の話だ。一方で、戦後安保政策の右翼的大転換が進む。これらを他人事とすることは人間としてどうなのか。川崎市民として何が出来るか。ともに考えていきたい。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

生田緑地ばら苑 再整備前の最後の公開 26年度から一時閉園へ

 秋バラが出迎える「生田緑地ばら苑」(多摩区)で、施設の再整備前としては最後となる一般公開が10月16日から始まった。11月3日(祝)まで。

 「生田緑地ばら苑」は1958年に小田急向ヶ丘遊園内の施設として開園され、2002年3月末に遊園地が閉園した後は川崎市が整備・運営を引き継いだ。約1・2haの敷地に800品種3300株が植栽されており、秋は620品種2900株が開花する。

 多くの株が開園から残るため希少な種類が多い一方で、病気や老化で衰えが目立つ株も少なくない。そのため市では市民ミュージアムの移転計画と合わせ、ばら苑全体の再整備を含む管理運営方針を策定中だ。今年度内に方針をまとめ、26年度から整備事業が始まるため、現状のバラ園の公開は今回が最後となる。

 公開初日は雨模様だったが、翌17日は汗ばむほどの晴天に恵まれ、開園直後から多くの来場者が訪れた。相模原市から来た70代の男性は、昨年秋と今年春に続き、夫婦で3度目の来場という。妻の誕生日にバラの花束を贈るほどの「バラ好き」という男性は、「お目当ての株があったのに今日は見つけられなかった。最終日までにもう一度来たい」と話していた。

 杉本秀男園長によると、全体的な見ごろは会期後半の見通しという。園長は「今回の公開後はしばらくの間、バラをご覧いただけなくなる。ぜひお越しいただきたい」と話している。

 開園時間は平日は午前10時、土日祝日は午前9時で、閉園時間は午後3時半(最終入園時間は2時半)。問い合わせは「ばら苑」【電話】044・978・5270。

川崎市職員の給与勧告 4年連続で引き上げ 人材・管理職不足にも対応

 川崎市人事委員会は10月6日、月給とボーナスのいずれも4年連続の増額となる市職員の給与勧告を、市長と市議会に対して行った。民間給与との月給の較差1万2694円を解消し、ボーナスについても、民間支給額に近づくよう引き上げを求めている。

 人事委員会では毎年、市職員と民間の4月分の月例給(給与)や期末・勤勉手当(ボーナス)を調査し、較差を埋めるための勧告を行う。

 今年4月時点で、市職員の月例給は民間給与43万9511円に対して42万6817円(平均年齢42・3歳)で、勧告では較差分の1万2694円の引き上げを求めている。またボーナスにあたる期末・勤勉手当は、民間支給割合の4・66月分に対し、市職員の支給月数は4・60月分。公的な引き上げ単位として定められている0・05月分引き上げ、計4・65月分にするよう求めた。

管理職への意欲を

 勧告が目指すものは大枠で3つある。民間との差額是正のほか、管理職の「なり手不足」の解消、そして人材確保だ。

 管理職の「なり手不足」回避策として、係長級から課長級の給与体系を見直し、若手社員が昇格する際の給与の「上がり幅」を増額するしくみを提案。また部長級や局長級については、いま最大70段階以上ある昇給ランクを15段階まで圧縮して昇給幅を増やす一方、昇給は「成績優秀者」のみとするなど、年功序列型からの脱却を図る。

 人事委員会事務局の担当者は「若手職員は『係長級』でも遠慮したいという傾向が強い。処遇をセットにして意欲につなげたい」とした。

東京と横浜の間で

 公務員の人材確保は全国的な課題であり、今夏の人事院勧告では国家公務員の初任給を5%超引き上げるよう求めている。市の勧告でも人事管理に関する「意見」として、多様な人材確保に向けた初任給引き上げを提言している。担当者は「横浜市と東京都に挟まれ、人材の争奪戦が激化している。川崎市という組織の魅力が伝わるよう、ブランディングに力を入れる必要がある」と話している。

<PR>
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
  1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)

GO!GO!!フロンターレ

選手とともに本を楽しもう!

 川崎フロンターレの選手が子どもたちに絵本の読み聞かせを行うイベント「フロンターレ選手と本を楽しもう!」が11月9日(日)、グランツリー武蔵小杉で開催。川崎市教育委員会、川崎市立図書館、同クラブ主催。

 当日は絵本の読み聞かせのほか、図書館に関するクイズや選手に直接質問できるコーナーも予定されている。読み聞かせイベントの前には、クラブパートナーの東京書房の協力のもと、オリジナルしおりを作るワークショップも同時開催。

 しおり作りが午後1時半〜2時半、読み聞かせが3時〜4時。対象は小学1〜4年生までの児童と保護者(2人1組)50組100人、応募多数の場合は抽選(市内在住者優先)。

 申し込みは同クラブウェブサイト内専用フォーム。10月27日(月)午後1時締切。

 (問)読み聞かせ:市教育委員会生涯学習推進課【電話】044・200・3303、しおり作り:同クラブpartner@frontale.co.jp。