さがみはら南区版【10月30日(木)号】
キャンペーン活動に参加するプレ団員の2人

相模原に交通少年団を 「育成会」が昨年発足

 子どもたちが交通ルールを身に付け、地域の安全を守るため活動する「交通少年団」を相模原に作ろうとする動きがある。昨年10月、市内で子育て中の保護者ら5人が「育成会」を設立。今年中に交通少年団を発足させようと、現在は団員集めに奔走している。

 交通少年団は全国各地に見られる組織で、子どもたちが交通安全キャンペーン活動などを行う。人格形成や自治意識の醸成などが期待されているが、神奈川県内には存在していない。

 そこで「育成会」が立ち上がった。会長の棚橋由衣さんは6人の子どもを育てる母。「子どもを産むたび、この先このまちで安心安全が守られて過ごせるのかという不安が大きくなった。大人が守るのには限界がある」と話す。自身が幼少期に交通少年団で活動していたことを思い出し、手探りで活動を始めた。

 現在は「プレ団員」として棚橋さんの子ども2人が市内で活動している。棚橋さんは「子どもが楽しめるイベントは市内に多くあるから、まちの基本的な運営に子どもが参加でき、住んでいるまちに愛着を持てる団体にしたい」と話す。

 団の発足後は市内での啓発活動に加え、企業と連携した安全教室や地域の高齢者施設の訪問、警察署の見学、夜道の危険予測、清掃活動、宿泊体験といった活動の実施を構想している。「安全なまちを作る気持ちを持ってもらうことが将来的なまちの安全につながり、長い目で見たときに生きてくる」

資金などに課題

 活動を始めるにあたっては費用をどう捻出するかなどの課題がある。「他自治体では地元の団体のバックアップによって会費を抑えているところがある。金銭的な厳しさなど家庭の事情があっても幅広く参加できるように会費はできるだけ安くしていきたい」と棚橋さん。習い事に高額な出費をしなくても子どもたちにさまざまな学びや体験をさせられる地域の在り方を模索している。

 団員の対象は小学3〜6年生(2年生応相談)。団の発足に向けた活動や発足後の計画づくり、関係機関との調整などを行う大人たちの組織「交通少年団育成会」の会員も募集している(子どもの入団の有無に関係なく入会可能)。問い合わせは棚橋さん(メール/ksi.sagamihara@gmail.com)。
専用のゴーグルを被り手にしたコントローラーで消火する(上)・ゴーグル内には実際の現場に火の手が上がった映像が映し出され(下)、仮想の消火器で火を消す

相模原市消防局 初期消火体験にMR 地域の訓練などに導入

 相模原市消防局が10月から全国の消防機関に先駆けてMR(複合現実)技術を備えた消火体験機材を導入した。専用のゴーグルを付けると現場が映し出され、そこに仮想の火災が発生。投影された映像内に仮想設置された消火器を使い消火するまでの流れを疑似体験できる。今後、事業所や自治会などが企画する防災訓練などで運用する考え。

 近年、災害や火災の現場で「初期消火」の重要性が改めて指摘されている。市消防局によると、昨年1年間の火災件数153件のうち33件で市民が初期消火を試みたという。MR体験機材を導入することで初期消火に対する市民意識を高め、被害を最小限に抑えたいという狙いがある。

 市は昨年度、消防イベントなどでこの機材を使用した啓発活動を6回実施。この時実施したアンケート調査で「個人宅に消火器を設置している」と答えた人は3割にも満たなかった。しかし、MR体験後の「もしもの時に消火器は重要だと思いましたか?」との質問には全員が「はい」と回答。「自宅に消火器を設置したいと思うか?」という問いには93%の人が「はい」と回答したという。こうした市民の反応なども加味し市は「有用」と判断。4セットを導入した。

 MR体験機材は、専用のゴーグルを装着することで映し出された現場に火の手が上がり、目の前に火災が発生するというもの。「いつもいる場所」が「火災現場」に一変する。出火場所や延焼範囲、消火器の設置場所、消火剤の量などを事前に設定することができ、難易度を訓練対象者により変えることができる。

 これまでは水を的にめがけて放水する「水消火器」が訓練の主流だったが、MR体験機材では「火」が燃え上がるにつれて煙が立ち込めるなど、より現実的な火災現場を再現。体験後には消火活動が5項目で評価され、点数化される。

 消防局関係者は「ゲーム的な要素も踏まえた装置で防災教育の入り口。初期消火の必要性を認識していただき、消火器がどこにあるか、いざという時には自ら行動できる市民が増えれば」と話している。

テニスのITFワールドマスターズツアーの40歳男子シングルスで優勝した 樋尾 研郎さん 上鶴間本町在住 43歳

いくつになってもコートに

 ○…優勝が決まったとき、溢れ出てきたのは感謝の気持ち。家族や会社の理解があって出場することができたと実感したという。「ほとんど圧勝」だった試合はテニス教室のコーチ業の合間に練習やトレーニングを重ねた成果もあり、コンディション良く臨めたことが良かった。実は大会前の1カ月間、生徒と共にランニングやダッシュに気合を入れ過ぎた結果、足を痛めた。試合前には回復したそうだが、「年齢別では(技術より)身体の調子が一番大切」と笑う。

 ○…東京都町田市出身。日大三中高でテニス部の顧問を務めていた父がプロテニス選手のジョン・マッケンローに因み、「研郎」と名付け3歳からテニスをはじめる。ただ、小学校時代はどちらかと言えばサッカーの方が好きだった。同校に入学後、テニス部に入部。段々と試合で勝てるようになり転機は中2のとき、団体で都で3位になったこと。試合で勝てる楽しさを知り、朝から夜まで夢中になって練習。高校生ではインターハイにも出場した。

 ○…妻の実家があることから、5年前に南区に移住。それまであまり相模原と関わりがなかったが、住んで分かったことは「南区は最強」。「電車でも車でも横浜や八王子、江ノ島、新宿などへのアクセスが良すぎる。相模大野に行けば衣食住全て揃う。ここより良い場所はなかなかない」と大絶賛する。

 ○…目標は80歳を超えても選手として活動し、全日本ベテランで優勝すること。教室に85歳のチャンピオンがいる影響だ。「同世代は家庭や仕事で役割があり、今が一番働く時期。どうしてもチャレンジに保守的になってしまう。自分の結果が背中を押すきっかけになれば」と今日もコートに立つ。
ゴールを狙う片山由菜選手=WEリーグ提供

ノジマステラ 失点0、守備に手応え 千葉に引き分け

 ノジマステラ神奈川相模原は10月22日、2025/26 WEリーグ第1節の振り替え試合として、相模原ギオンスタジアムでジェフ千葉レディースと対戦。0対0の引き分けで試合を終えた。

 0対0で迎えた後半、相手カウンターから決定機を作られる場面があったものの、GKの池尻凪沙選手がゴールを守り抜き、無失点に抑えた。

 18日に行われた対大宮戦、試合終了間際に決勝点を奪われ、惜しくも敗れた試合を振り返り、小笠原唯志監督は「決定機に体を張って守ってくれたのは成果。失点を減らしてこれからの成長につながる」と手応えを語った。池尻選手は「自分が止めれば失点にならないので、とにかく自分のところで止めればいいと思ってプレーした」と振り返った。

 一方で攻撃には課題が残った。キャプテンの川島はるな選手は「決定機の場面をあまり作れなかったのは課題。守備の強度は他のチームも高くなってきている。強度を上げたトレーニングを意識して守備も攻撃もレベルを上げて後半戦に挑みたい」と語った。

縄文まつり

 「勝坂遺跡縄文まつり」が11月3日(祝)、史跡勝坂遺跡公園(磯部1822)で行われる。主催は相模原市教育委員会。

 同公園は1926年に縄文土器が発見され、縄文時代中期の大集落として国の史跡に指定されている。

 土器を火の中で焼く「野焼き」の実演や弓矢や火起こしなど縄文時代の体験ブース、クイズラリーを楽しめる。

 時間は午前10時から午後1時まで。入場無料。小雨決行。
過去の太鼓まつりの様子

勇壮な「太鼓まつり」 11月16日 市民会館

 相模原市太鼓連盟が11月16日(日)、チャリティーコンサート「2025太鼓まつり」を開催する。正午開場、午後1時開演。会場は相模原市民会館大ホール。入場無料、申し込み不要。

 市内を拠点に活動する「相模太鼓保存会」「相武明神太鼓鼓志團」「和太鼓我道武蔵」「相模粋鼓會」「相模龍王太鼓」が出演し、特別ゲストとして「光明学園相模原高等学校和太鼓部」も演奏を披露する。

 会場では1人1千円の寄付金を募り、相模原市の「子ども・若者未来基金」に寄付する。
「激辛アラビアータ」を前に辛い表情をする中田さん

「旨辛い」を楽しむ 11月8日、9日フェスタで「激辛」

 「潤水都市さがみはらフェスタ」が11月8日(土)と9日(日)に相模総合補給廠一部返還地(中央区)で開催される。その中で行われる「激辛ロード2025」に相模大野の「ビストロ一源」が出店する。

 同イベントは最高峰の辛さと言われ、市内で生産される「キャロライナリーパー」を使い、参加する市内店舗が「激辛」グルメを提供するというもの。

 同店が提供するのは「激辛アラビアータ」。昨年の初開催に続き、2度目の参加。「一番辛くて美味しかった」と好評だったというメニューで、ペンネをトマトソースと数種類のスパイスでからめている。辛さは3段階から選べる。

 こだわりは「旨辛い」。「ただ辛いだけだと疲れてしまうので、オリジナルブレンドのスパイスで辛さを楽しんでほしい。旨味と辛さのギリギリを攻めている」と代表の中田翔さんは話す。ちなみに中田さんは激辛について「普通に食べられるし好きだけど、食べ過ぎると体調不良になる」と笑う。

 同メニューは店舗でも食べることができる。「なるべく地産地消で食材を提供しているので、相模原のスパイスを使えるのは嬉しい。是非、色んな人に『旨辛い』アラビアータを食べて欲しい」と意気込んだ。

 イベントでは同店をはじめ、11店舗がそれぞれ激辛メニューを用意する。
愛好会のメンバー(前列右端が藤曲さん)

新磯ざる菊 17年の歴史に幕 花見会最後の花文字は「完」

 毎年秋に行われている「新磯ざる菊花見会」が今年で「最後」となる。花見会を主催する新磯ざる菊愛好会の会員の高齢化や近年の猛暑などが理由。例年の「お楽しみ」でもある花文字は「完」とし、17年の歴史に幕を下ろす。

 地域の風物詩として、市内外の人々を楽しませてきた新磯のざる菊。新磯地区を盛り上げようと近隣の酪農家・藤曲和美さんが中心となり、2009年からはじまった。

 およそ750坪の段丘に赤や白、黄色の約1300株の花が咲く。見ごろを迎えると、浮かび上がる花文字も好評だ。13年の「第23回全国花のまちづくりコンクール」では団体部門で市内初の奨励賞に選ばれた。

 かねてから菊を咲かせることに関心があった藤曲さん。新聞で南足柄市の園芸グループによるざる菊を見たとき、「新磯でもこんなきれいなものができたら」と思い立ち、同所と連絡を取り苗を分けてもらったことがきっかけだ。地元の仲間にも声をかけ、愛好会を結成。次第に新磯地区だけでなく、市内外にも評判が広がり、最も遠方では北海道からも見に来た人がいたという。

 ここまで続けて来られたことについて、「見に来てくれた人に喜んでもらえるのが嬉しかった」と会員は口をそろえる。

風物詩またひとつ

 そんな中、直面したのが会員の高齢化や近年の気候変動だ。4月から作業を開始、夏の間も手入れが必要のため、昨年などは高温で花が枯れてしまうこともあった。前回の終了後、今年を以て終わりにすることを会員で決断した。藤曲さんは「良いところで区切りをつけることが必要」とした上で、「最後だと思うと寂しい気持ちもある」と話した。

 新磯地区では相模川の芝ざくらラインも管理を行う会の高齢化により、見られなくなってしまった(02年から21年)。地域の風物詩がまた一つ終わりを迎えることについて新磯観光協会の荒井優子会長は「長年続けてきたものの継承が大変ということを実感した。次世代に地域の活性化をつなげていくことが課題。イベントを通じて若い人たちにも新磯を知って欲しい」と話した。

 ざる菊が見られるのは11月2日(日)から16日(日)まで。期間中は地元野菜や焼き芋の販売も行われる。式典が8日(土)の午前11時から行われ、勝坂はやし保存会や愛川高校の太鼓などの演奏がある。開花情報の問い合わせは安原さん【携帯電話】090・6516・7591(午前9時から午後3時)。

 「来てくれた人に楽しんでもらって良い最後を飾りたい」と藤曲さんは来場を呼び掛けた。
「友人をたくさん呼んでいます」と星さん

「自慢の街を知って」 防災専門員 星さん

 災害時における地域の防災を担う防災専門員を務める、大学生の星怜楽(らら)さん(20)は新磯地区の好きなところは「自然の匂いがすること」という。友人が季節の匂いなどが分からないことを知って驚いた。「新磯で生まれ育ったからこそ、備わった感覚。感受性の豊かさにもつながっている」と話す。

 好きな場所は相模川。高校の友人とピクニックをしたことも。夕方の景色を見て「良い場所だね」と言ったことが嬉しかった。相模の大凧まつりにはほぼ毎年足を運ぶ。「ほかの地域ではあまり見られない行事。小さい頃から仲良くしてくれる近所の人たちが集まるのが楽しい」と笑顔を見せる。

 以前と比較し、地域交流が少なくなったと実感。「地域で集まることは防犯にもつながる。交流できる機会を作れたら」と展望を語った。

赤間二郎氏が初入閣 国家公安委員長・防災担当相に

 神奈川14区(緑区・中央区など)選出の衆議院議員・赤間二郎氏が21日に発足した高市早苗内閣で国家公安委員長と内閣府防災担当大臣に起用され、初入閣した。

 赤間氏は1968年生まれの57歳。相模原生まれで地元公立中学から県立相模原高校に進んだ。卒業後、立教大学経済学部に進学、体育会ボクシング部でも活躍し、副主将を務めた。大学卒業後、英国マンチェスター大学大学院で学位を取得している。

 県議を2期務めた後、国政に挑戦。05年の衆議院選挙で民主党(当時)の重鎮・藤井裕久氏を破り議席を得た。09年の選挙では落選したが、これまで内閣府副大臣、総務副大臣、総務大臣政務官などを歴任。現在6期目で麻生派に属している。
受章を喜ぶれんげカフェの利用者ら(前列左から2番目が阿部さん)

れんげカフェが社会参加章 認知症や介護を支え合う

 新磯地区で活動する認知症カフェ「れんげカフェ」が内閣府から社会参加章を受章、10月17日に新磯公民館で授与式が行われた。

 同章は長寿社会において高齢者の社会参加活動の模範となる団体や個人に贈られる。

 2016年に設立され、利用者増加に伴い20年からは同館で月に1度開催している。利用者は新磯地区在住の65歳以上。同カフェは認知症のある人や介護する家族などの交流、かながわオレンジ大使を招いた講演会などを行っている。

 代表で自身も夫の介護をしていたという阿部クニ子さんは「毎月、みんなで楽しく活動していただけなので、受章は思いがげないものでした」と振り返る。利用者の一人は「普段は夫の介護をしているので、ここに集まることが息抜きになっている」と話す。

 阿部さんは「1人暮らしの人も多く、誰もが認知症になる可能性がある。たとえ認知症になっても偏見を持たず、気軽に接して安心につなげられるようにしたい」とこれからを見据えた。
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メダルを手にする藤曲さん

新磯から世界へ 藤曲海音(うた)さん

 相陽中学校2年生の藤曲海音さんは地元アメリカンフットボールチームのノジマ相模原ライズジュニアに所属している。同チームで行っているフラッグフットボールでは今年U―15の日本代表に選出、世界大会に出場し銀メダルを獲得した。

 同競技はアメフトと違い、タックルの代わりに両腰に付けたフラッグを取る。2028年のロサンゼルスオリンピックで初めて採用される。

 今年はキャプテンにも選ばれ、年上を含めたメンバーをまとめた。他国選手の身体の大きさやプレーのレベルに圧倒されたが、対戦相手を研究しつつチームで支え合いながら世界と戦った。

 新磯地区で好きな場所は「新磯小学校」。「放課後の校庭で遊んだことはもちろん、日々みんなで過ごしたことが思い出」という。

 夢は未だ日本人が到達していないNFLの選手。昨年世界大会でアメリカに渡った際、本場のアメリカンフットボールを観戦。「会場の熱気がすごかった。選手たちのスピード感や力強さを見て、同じ土俵で戦えたら楽しいと思った」。新磯から世界へ。地元の期待は大きい。
「旧中村家住宅」もお気に入りです」と難波さん

培った知識で橋渡しを ちょこサポ代表 難波さん

 磯部在住の難波真ノ介さん(24)は、学業の傍ら新磯地区社会福祉協議会に属する有償ボランティア団体「ちょこっとサポートしたい」の代表を務めている。「今の活動で出会った高齢の人たちと若い世代をつないで、地域を良くしていきたい」という。地区内に高校や大学がないため、近隣の学校に同団体のチラシを置き、学生にも興味を持ってもらうよう試みている。

 大学院では都市計画を専攻し、森林と人がどう共存しているかについて学んでいる。幼少期から近所の史跡勝坂遺跡公園で遊んでいたこともあり、周りを自然に囲まれた環境で育ったことも影響しているという。学んだことを生かし、ロードマップ作成や道路整備などで街に多くの人を集めたい思いもある。

 ざる菊の花文字に因み、新磯を1文字で表すと「自」。「自然が豊かな街を自分たちで守りたい」と話した。
小島百花選手(右)=同チーム提供

3人制女子プロバスケ W・W(ウインド・ウィングス)が初ホーム戦 座間市で大会出場 4位

相模原市の3ⅹ3(3人制バスケ)女子プロチーム、WIND WINGSが、日本を拠点に試合を行う国際リーグ「RBL」に参戦。チーム発足以来初のホーム戦を10月12日、座間市の「ひまわりフェスタinNISSAN」内で行った。

同チームは予選プールAを1勝1敗で通過。決勝トーナメントに進むが、SHINJUKU giversに9対21で敗退し4位だった。

同チームは「今回は入賞できず悔しい結果となりましたが今後も優勝を目指したい」とコメントした。次戦は11月2日(日)、平塚市で行われる同リーグに参戦する。

同チームは2025年5月に市内初の3ⅹ3女子プロチームとして発足。3ⅹ3グローバルゲームス(株)が運営し「世界一と五輪選手育成」を目標に掲げている。
左から清水さんと羽石さん

文化祭へ行こう【3】 100人参加、学内パレード 11月2日・3日 相模女子大

 学生だけのイベントという思い込みはもったいない。実は各校の特色が現れています。誰でも遊びに行ける文化祭。今回は南区内にある私立高校・大学の文化祭を紹介します。

 「サガジョ」(相模女子大学)の学園祭「相生祭」は幼稚部、小学部、中学部、高等部、大学が参加する学園最大の行事。1964年に開催以来、開会式を彩るのがパレードだ。

 鼓笛隊やバトントワーリング部、吹奏楽部など小学生から大学生まで約100人が参加。100mの列を作り45分間、学園内を行進する。

 大学の吹奏楽部「AKASHA WIND ENSEMBLE」からは21人が参加する。部長を務める清水萌乃生さん(2年)は「部にとっても一大イベント。5mで8歩、左足から。演奏はもちろん足の出す向き、歩幅を揃える練習をしている」と語る。

 一昨年まで学校から相模大野駅まで行進していたが、安全などを理由に学内に変わった。4年生の羽石帆乃夏さんは「通行人が立ち止まって聞いてくれるのはやりがいを感じた」と振り返る。

 地元に住む清水さんも入学前に「毎年見ていた」ひとり。「パレードは地域の人に身近な存在なのかなと思う」と語る。羽石さんは「学内だからこそクオリティを上げたい」と熱を込める。二人は「演奏も足並みも揃ったパレードをぜひ見に来て下さい」と呼びかけた。パレードは2日(日)、午前10時15分から。

川柳募集

タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は上記枠内に。
記者会見に臨む本村市長

相模原市の本村市長、特別市の議論継続に期待 川崎市長選を前に定例会見で

 相模原市の本村賢太郎市長は10月20日の定例記者会見で、26日(日)投開票の川崎市長選について記者から問われ、「川崎市民の皆様が選択される方が、新たな市長になられる」と述べた。

 本村市長は、今回の選挙戦でも争点の一つとなっている「特別市」の法制度化について、選挙の結果にかかわらず、「今後も川崎市、横浜市と三市で連携・協議を続けていきたい」との意向を示し、動向に注目している。

「政令市としての実力を」

 相模原市の今後の行政課題については、「特別市」の法制度化については「賛成」の立場を取りながらも、まずは政令指定都市として与えられた権限や財源を十分に生かし、「政令市としての実力をつけていくことが重要」と話した。

地元クリニックの院長が解説 医学の迷信「常識と非常識」

◆風邪で熱がある場合、「お風呂は禁止」は当たり前のことでしょうか?

これは迷信です。風邪で熱があるからと入浴を禁止することに医学的根拠はありません。日本で生活している外国の人たちは、特にご自分の子が小児科を受診した際、風邪で入浴を禁止されることに違和感を感じているケースも少なくありません。

他の国では風邪を理由に入浴やシャワーを禁止する医師の話はあまり聞いたことがありません。むしろ水風呂を推奨している国もあります。さすがに水風呂はやり過ぎの感が否めませんが入浴により皮膚表面、特に顔に付着したウイルス、雑菌を洗い流すことが回復につながります。

相模原市南区松が枝町にある「相模皮膚科」の院長・栄枝 隆成氏(日本専門医機構認定/皮膚科専門医)が、自身の見識を基に健康に関する様々な情報を本紙読者に分かりやすく教えてくれるコーナーです(不定期連載)