大和版【11月14日(金)号】
建設予定の区画

ゆとりの森 園内にカフェ開業へ 2028年3月までに

 大和市は21日から、F・マリノス成城石井パーク(大和ゆとりの森)内でカフェなどの飲食店舗を運営する民間の事業者を公募する。市によると、市内の公園に民設民営の飲食店舗が設置されるのは初めて。

 今回の公募は、地域のにぎわい創出や利用者ニーズへの対応、自主財源の確保を目的として行われる。

 17・7ヘクタールの広さを誇る同パークは、スポーツとレクリエーションをテーマに2007年にオープン。年間およそ40万人の利用者があり、市を代表する公園の一つだが、これまでは売店や自動販売機等に限定されており、利用者からカフェや飲食店舗を求める声が挙がっていた。

 こうした中、市では市民にアンケートを実施したほか、民間事業者への聞き取りを行ってきた。

 立地条件や広さなど事業者側の意見を考慮し、建設予定地を芝生グラウンド北側、県道45号沿いの区画とした。予定地の広さは、およそ1650平方メートル。区画内には2店舗を構えたり駐車場を整備することも可能となる。

年額200万円

 土地の使用料は使用する区画の広さにかかわらず、年額200万円以上を条件とした。事業期間は20年間で、10年ごとに更新する。使用料は同パークの維持管理費に充てられる。

 市は、11月21日(金)から28日(金)に参加を希望する事業者を受け付ける。26年1月からプレゼンテーションなど経て、4月に協定締結、28年3月までの開業をめざす。

 市みどり公園課の担当者は「新たな財源の確保だけでなく、カフェなどの新設で利用者の増加やにぎわい創出につながってもらえたら」と話している。

県厚木保健福祉事務所大和センター管内 インフルエンザ急増 市内4校では学年閉鎖も

 インフルエンザが猛威を振るい、大和市内の小中学校では学年閉鎖が相次いでいる。県厚木保健福祉事務所大和センター管内(大和市・綾瀬市)にある7カ所の定点医療機関で報告された患者数は、第44週(10月27日〜11月2日)で147人。定点当たりの報告数は「21・00」となり、約1カ月前の第40週(9月29日〜10月5日)と比較すると、30倍ほど増加した。同センターによると、昨年より1カ月半ほど早い流行となっている。

 定点あたりの報告数は、県内およそ250カ所、同センターの管内では7カ所の医療機関が、保健所に報告した週ごとのインフルエンザの患者数から算出されている。

 県によると、第15週(4月7日〜13日)から国の制度見直しによる定点医療機関の減少等に伴い、「流行開始」「注意報」「警報」について、従前の基準値を当てはめることができなくなった。ただし、国による取り扱いが示されるまでの間は、現状、これまで通り「1」以上が流行開始の目安となっている。

 同センター管内では、第41週(10月6日〜12日)の定点当たりの報告数は、「1」を超える22人で「3・14」となった。以降、第42週は14人で「2・00」、第43週は64人で「9・14」と患者数の増加が続き、直近の第44週では「21・00」だった。

 県では、10月30日に流行注意報を発令。第44週には全国で2番目に多い「28・47」と報告され、警報レベル「30」に迫っている。

 同センターでは手洗い・うがいやマスク着用とともに、1時間ごとに5分ほどの換気を呼びかけている。同センターの西海昇所長は「対面となる窓を5cmほど開け、風の通り道を作ってもらえれば」と語る。

学級閉鎖は21校

 今シーズン初となる学級閉鎖は、9月16日に深見小学校であった。市によると、市内にある小中学校で21校・延べ117クラスが学級閉鎖となっている。引地台小学校と下福田小学校、光丘中学校、上和田中学校では、学年閉鎖も起きた(11月11日時点)。市教育委員会は「例年通り、各校の養護教諭から感染予防対策の徹底を促してもらっている」としている。

 「熱や風邪の症状がある際は病院を受診し、療養してほしい」と西海所長。予防接種を受けてから効果が出るまで約2週間ほどかかるといい、「2歳から19歳未満を対象とした、スプレー式のワクチン接種も開始された。早めの予防接種を検討していただければ」と話す。

 市では65歳以上の市民らを対象に、季節性インフルエンザの予防接種を開始している。昨年より期間を延長し、翌1月末まで受け付けている。

グリーンキャピタル大和管理組合の理事長として救命講習会を企画した 桃井 豊さん 大和東在住 65歳

自分色の地域貢献を

 ○…社会の高齢化が進む一方、住民相互の付き合いは希薄さを増す。「ご近所に醤油を借りるというやり取りも今は珍しい」。マンションの管理組合をけん引する立場として「『共助』の気持ちを育むには何が必要か」を考え、市消防の協力で救命講習会を企画した。当日は、住民同士が手を取り合いながら傷病者の救護訓練を体験。そこには充実感に満ちた住民たちの表情があった。

 ○…東京都に生まれ、3歳で東林間へ。小学生のころは少年野球に明け暮れ、元巨人軍の原辰徳さんと試合をしたことも。大学は理工学部に進み教員を志したが、「心理学の単位が足りず断念した」。卒業後は大手メーカーに就職した。このころ結婚し大和市へ。会社では電気設備の担当として大型商業施設やランドマークタワー、ベイブリッジの建設、みなとみらいの再開発など、街づくりの一翼を担った。

 ○…入社から25年。毎朝5時に出社、夜中に帰宅という生活を続けた。執行役員まで務めたが、49歳で退職。「第二の人生を送ろう」と、前職時代に出張などで赴き親しんだタイの雑貨を扱う会社を立ち上げ、横浜で飲食店も展開した。大和に暮らして40年ほど経つが、「大卒後から生活の拠点は横浜だった」。だからこそ「これからは大和に貢献できたら」という思いが強くなった。

 ○…2020年、大和東に「ステーキ屋King」をオープン。にぎわう店内を見つめ「こうして大和で商売をさせてもらいありがたい」と頭を下げる。来年1月には理事長を務めるマンションでもちつき大会を計画。その理由は「皆で共助の気持ちをもって楽しく暮らしていきたいから」。人と人との輪をつくり、それを広げようと努力を重ねる。これも地域貢献の一つの形だ。

イオンで食料支援

 大和市社会福祉協議会(濱田和博会長)は11月16日(日)、イオンモール大和1階のライトコートで「フードドライブ」を行う。午前10時〜午後4時。

 募集する食品は米、缶詰、レトルト食品、カップ麺など。賞味期限が1カ月以上あり、常温保存できるもの。「横浜F・マリノス」の公式キャラクターであるマリノスケとの写真撮影や手作り品の販売コーナーなどもある。(問)同会【電話】046・260・5633。
関水さんが出品した梨

湘南梨の最高賞で表彰 下和田在住の関水さん

 大和市・綾瀬市・海老名市・寒川町の農家が栽培した「湘南梨」の出来栄えを競う第65回「湘南梨品評会」の褒賞授与式がこのほど、海老名市役所で開催され、下和田在住の関水千代子さん(91)に表彰状が授与された。

 これは8月に海老名市で開催された品評会で、関水さんは最高位の賞となる優等(海老名市長賞)を受賞したことを受けて表彰された。同品評会は農家の生産技術向上やPRを目的に、3市1町の持ち回りで毎年実施されている。今回は「幸水」と「秀玉」の2品種、51点が出品され、関水さんは「幸水」でエントリーした。

 優等賞を受賞したのは3年ぶりという関水さんは「今年は雨もあまり降らず、暑くて虫も発生した。難しいかな、と思っていたので連絡が来て嬉しかった」と話した。
あいさつに立つ横澤代表=7日・北京飯店

連帯を誓う ニッケン建設(株)

 大和市代官に本社を構えるニッケン建設株式会社(横澤高太郎代表取締役)の取引先協力会「TEAM NIKKEN」の総会が7日、北京飯店(同市中央)で開かれた。

 創立20周年記念総会となった今回は30人を超える会員が出席。25年度の事業計画や予算などが審議された。あいさつに立った同社の横澤代表は「『輪』こそ仕事の潤滑油」と述べ、一層の連帯を呼びかけた。

行ってみたいお店大賞 中間結果を発表 首位は「楽」「三吉野」

 大和市の飲食店などの中から投票で大賞店を決める「やまと街中行ってみたいお店大賞2025」の中間結果がこのほど発表された。飲食業部門(16店舗)では「千本桜 楽」(福田)が、小売・サービス業部門(15店舗)では「和菓子司 三吉野」(中央林間)がそれぞれ首位を走る。

 2位以下は次の通り。

▽飲食業部門/タクカフェ 相模大塚店、やきとりCOCCO、▽小売・サービス業部門/CYAN〜シアン〜、脱毛サロンRASHINDO大和店

 (問)大和商工会議所【電話】046・263・9112
登壇した館合理事長(右)

子育て世代に伝える しんちゃんハウス

 神奈川県が主催する「かながわ子育て応援フェスタ」が11月8日、イオンモール大和で開催された。

 NPO法人地域家族しんちゃんハウスの館合みち子理事長らが登壇し、こども食堂の大切さや、子育てに役立つ「かながわ子育てパーソナルサポート」の活用について話していた。
ダミー人形を用いて傷病者を救護する手順などを学んだ

「共助」の意識を育む 集合住宅で救命講習

 大和東にあるマンション「グリーンキャピタル大和」でこのほど、救命講習会が開かれ、およそ20人の住民が参加した。

 マンションの管理組合(桃井豊理事長)が市消防に依頼し、傷病者の救護などを実演を交えて学んだ。桃井理事長は「隣近所の関わりを増やし、いざに備えて共助の意識を育みたい」と話し、今後も講習会を実施したい考えを示した。
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