神奈川区版【11月20日(木)号】
この日はフィリピン料理の調理体験も行われた

大口駅周辺 地域食堂で学習支援 創英高生ら有志参加

 NPO法人RCB大口夢が神之木地区センターで開催している地域食堂「大口夢見守り食堂」で、横浜創英高校=西大口=の生徒有志らが子どもたちに学習支援を行っている。

 地域活性化のために大口駅周辺の経営者グループで結成された大口夢では、2016年から居場所支援などを目的に地域食堂をスタート。2020年からはあけぼの通りの直営店「TABIMA」でも開催していたが、今年5月に閉店したのを機に、7月からは会場を同地区センターに変更。これにより、大口周辺のほか近隣の鶴見区や港北区からも訪れる人がいるという。

 地域食堂と並行しているのが「大口にじいろ広場」と名付けた学習支援。高校生が先生役となり、主に小中学生の利用者が学校の宿題を解いたり、独自に用意した漢字や計算のドリルに取り組むなどしている。

 高校生は近隣の生徒が有志で参加しているが、中でも横浜創英高校は教員と連携し、校内に募集のチラシを掲示。定期的に参加している。

 2年生の小内弘明さんはこれまで10回ほど参加。「ずっと同じ子を見ているので、解けなかった計算問題が出来るようになる様子を見ているのは楽しい。雑談をしながら勉強を楽しんで取り組んでもらえるように意識しています」と話す。「低学年の子はお兄ちゃん・お姉ちゃんに会いに行くような感覚で参加してくれる」と大口夢の高橋隆一さん。

 学習支援と並行する食堂では、外国にルーツがあり学校の勉強についていけない子どもの参加も多いという。こうした取り組みは多文化共生の観点からも注目を集めており、11月11日には同事業を支援する独立行政法人国際協力機構横浜センター(JICA横浜)の職員も視察に訪れた。この日はフィリピン料理でバナナの春巻きづくりを子どもが体験したり、鶏肉や冬瓜を使ったティノーラと呼ばれるスープを提供した。あいにく体調不良などで参加した子どもは少なかったが、フィリピン出身の保護者がリモート参加し、調理方法を指導した。

 神之木地区センターでの地域食堂と学習支援は原則火・木曜日の週2回、午後5時から実施している。

いじめ認知件数が大幅増 市教委「早期対応の結果」

 横浜市教育委員会は10月29日、2024年度の「いじめ・暴力」等の状況調査結果を公表した。いじめの認知件数は2万件超で過去最多を更新。市教委は「これまでの反省を踏まえ、『疑い』の段階から積極的にいじめと認知し、深刻化しないよう取り組んだ結果」と分析した。

 市立学校509校を対象にした24年度のいじめ認知件数は、2万1955件で、前年度(1万6263件)から約5700件増加、20年度と比べると約4倍に増えた。また、いじめが原因で命や心身、財産に被害を及ぼしたり長期欠席を余儀なくされたりするような「重大事態」の発生件数も前年度の2件から59件と大幅に増加した。

 件数の大幅増について市教委事務局不登校支援・いじめ対策担当課は「これまでの反省を踏まえ、『疑い』の段階でいじめと認知したことが件数増につながった」と対応の強化による結果と捉えている。

積極関与で解消率上昇

 横浜市では昨年3月、20年にいじめが原因で自殺した中学生の事案について、学校が基本調査の段階でいじめを認知していなかったことなどを公表。これを受け市教委では「いじめ防止対策推進法」に則った対応を徹底すべく、いじめの未然防止から要調査までを速やかに振り分け、再発防止に取り組むよう各学校に指示。同年8月にはこれまでの対応を強化する再発防止策を策定した。

 いじめの未然防止のため、例えば「ふざけあい」などから発展した「けんか」など、「いじめ」かは疑わしい初期段階の事案であっても積極的に「いじめ」と認知する方針を学校現場で徹底。今回の調査結果では、いじめ発見のきっかけは「当該児童生徒の保護者」および「本人から」の訴えが全体の6割以上を占めており、認知件数の増加は、これらの訴えを「いじめ」と捉え、より深刻化しないよう早期対応を強化した結果とみている。

 実際、児童や保護者がいじめのような「困りごと」が「無くなった」とする解消件数は24年度内で1万3270件に上り、過去5年で最多を記録。解消率も60・4%と上昇している。

コーエーテクモHD会長で、令和7年度(第74回)神奈川文化賞を受賞した 襟川 陽一さん 港北区在勤 75歳

ゲーム業界に「創造と貢献」

 ○…「テレビゲームの黎明期から発展に貢献してきたこと」が評価された。「私一人の力ではなく、一緒に頑張ってきた社員のおかげ」と感謝する。産業分野からの受賞例は少なく、周囲からも「大変栄誉なこと」との声が寄せられた。今年6月に長年率いた会社で会長に就任。現在は新社長に現場を託し、自身は経営の監督に専念する立場だが「今でも1日の多くの時間をゲームプレイに費やしているよ」と笑う。

 ○…栃木県足利市生まれ。「歴史ある文化の薫り高い町」で育ったことが、自身の歴史好きに影響を与えた。学生時代は電子工作に熱中し、真空管などの部品を集めてラジオやアンプを自作。大学では音楽活動に没頭し、のちに妻となる恵子さんとも、通っていた慶應義塾大学がある日吉で知り合った。創業以来、妻は会社の要職にあり、二人三脚で激務を支えてくれたことに「本当に感謝している」と語る。

 ○…家業だった染料薬品問屋の清算後、再興を期して起業したが頓挫した。転機は、妻のへそくりで購入したパソコンで自作のソフトを作り始めたこと。これがゲームソフトメーカーとしての道を開くことに。初めて販売したソフト『川中島の合戦』は「世間になかった考えるゲーム」として評価され、この時の「お客様に喜んでいただくこと、必要としていただくことが企業として大事」という気付きが、同社の精神として掲げる「創造と貢献」の原点となる。

 ○…「来年2月に発売される『仁王3』が楽しみでならない」と、ゲームクリエイターとしての純粋な情熱は尽きない。これからも、「今迄にない新しい面白さを持ったゲームソフト」を、横浜から世界中のゲームファンに向けて発信し、業界の発展に貢献していきたいと未来を見据える。
着なくなった服がよみがえる(提供写真)

リメイク服・小物を募集 1月10日までに応募

 今あるものを楽しく使い切る、循環できるファッションへ―。3月21日・22日にみなとみらいで行われる「かんきょう文化祭」のリメイク作品展とファッションショーで披露する服や小物の作品案を募集している。主催はかんきょうデザインプロジェクト。

 審査を通過した作品は当日ショーでモデルが着用、または会場に展示される予定。応募期間は12月1日〜1月10日でinfo@kankyo-design.orgに作品の写真や絵コンテを添付し、名前、電話番号、年齢、職業を記載し応募。審査通過者は2月末までに現物を納品。

中高生が対象環境フォトコンも

 環境について考え行動を起こすきっかけに、中高生を対象にした「かんきょう『組写』フォトコンテスト」の作品も募集している。公募テーマは地球と人間の未来を考える「共存のカタチ」。2、3枚の写真を自由な発想で組み合わせて1つの作品にする「組写」、または1枚の写真にメッセージを添えて、2月11日までにウェブで応募。

 服の作品テーマ、写真の応募の詳細などは、かんきょう文化祭の公式サイトで確認。入賞者には賞品あり。
芋ほりに奮闘する園児

けやき農園で芋ほり 園児たちが体験

 社会福祉法人孝楽会が運営するけやき農園(井上友二園主)=菅田町=で10月28日、園児たちが芋ほりに挑戦した。

 同会は地域とのつながりを深める目的で毎年この時期に園児たちと芋ほりを実施しており、この取り組みは10年ほど続いているという。参加した孝道幼稚園の園児たち約60人は1人1株、さつまいもをめがけて土を掘っていた。堀った芋は同園で持ち帰り、園児たちで焼いたり、料理したりした。けやき農園にはサツマイモのほかにも、ネギ、大根、サトイモ、キウイなどが植えられている。農園内にはコスモス畑も広がっており、当日も地域の人が観賞に訪れていた。
湯船からの救出方法を実践する参加者

入浴時安全講座を実施 鷲の湯従業員ら参加

 神奈川消防署は11月10日に鷲の湯=七島町=で、同所と区内の訪問看護事業者の従業員を対象に入浴時の安全講座を初めて実施した。気温が低くなる冬場に入浴時の急病や事故が多くなることから、入浴施設や訪問看護事業所の従業員に、事故防止の知識と対処法を習得してもらうことを目的としたもの。

 当日は約30人が参加。同署員から風呂での事故予防に関する講義を受けたあと、入浴中に意識を失った場合の呼吸姿勢、湯船からの救出方法を体験した。要救助者の背後から両脇に腕をかける引き上げ方法を実践した女性参加者は「自分1人でも大人の男性を引き上げることができ驚いた」と話した。鷲の湯の内田博之代表は「水中で脱力した人間の体は重く、4人でようやく動かせるといったことも。消防署から声をかけていただいてよかった」と語った。

 神奈川消防署によると、昨年の横浜市内の浴室・洗面所関連救急出場状況は約3200件で、そのうち約2000件が1月〜3月と10月〜12月に発生している。傷病者の約86%が高齢者だ。
昨年開催時の一斉点灯の様子

24日から分散開催 六角橋キャンドルナイト

 六角橋の冬の風物詩「キャンドルナイト2025」が今年も11月24日(月)から始まる。主催はNPO法人まち×学生プロジェクトplusや六角橋地域ケアプラザが事務局を務める実行委員会。

 2018年から始まり、今年で8回目の催し。自治会・町内会や保育施設、企業など40以上の団体が牛乳パックに思い思いのデザインを施したキャンドルホルダーを作成し、地域を彩るまちづくりイベントだ。

28日は一斉点灯

 24日(月)から27日(木)までは「分散開催」として六角橋を中心とした11施設でキャンドルを点灯する。28日(金)は「一斉点灯」として午後5時30分から7時30分まで、神奈川大学横浜キャンパスで各団体による3000個を超えるキャンドルが灯される。そのほか大学構内でもコンサートなどが開かれる。

 また今年は六角橋商店街大通りの空き店舗「シン・會田商店」が「サテライト会場」として加わる。26日(水)から28日(金)まで午後5時から8時まで点灯を行う。

 今年のテーマは「成長とえがお」。まちづくりイベントとしての循環を目的に、今回初めて地域の子どもたちとモニュメントづくりのワークショップを開催。一斉点灯時にメーンとなる円形階段に飾られる。

 学生実行委員長の井之上遥南さんは「地域の方々にまちづくりを面白いと関心を持ってもらえるイベントになれば」と話した。

 イベントの詳細は「まちかけ」のHPまたは「まちかけキャンドルナイト2025」のインスタグラムアカウントで発信している。

植民地の紙芝居を考察 神奈川大で11月23日

 神奈川大学横浜キャンパス=六角橋=で11月23日(日)、公開研究会「『帝国』の紙芝居」が開催される。同キャンパス8号館21室で、午後2時から5時まで。入場無料。

 主催は神奈川大学非文字資料研究センター戦時下国策紙芝居と大衆メディアの研究班。アジア・太平洋戦争下の日本の植民地や占領地で紙芝居が戦意高揚などを伝えるメディアとして使用された背景を踏まえ、何が描かれ、誰が紙芝居を演じたのかという問題について、台湾とインドネシアの研究者らを招き、知見を深める。

海外研究者が報告

 担当の新垣夢乃准教授は、「アジア・太平洋戦争期の紙芝居というと、日本国内のことを想像してしまいがちだが、当時の日本は植民地を持つ側として占領地を広げていた。日本国内だけではなく、かつての日本の植民地や占領地で紙芝居はどう描かれ、語られたのかということは大きな問題」と話す。

 2014年の研究班発足当初から戦時下における紙芝居を課題とし、各国の研究者とネットワークを築いてきた。

 当日は台湾とインドネシアの研究者がそれぞれ、「戦時期台湾の紙芝居制作と演出」、「紙芝居と日本占領下のインドネシア」のタイトルで研究報告をする。申し込み不要。会場では紙芝居を紹介するパネルも展示する。詳細は同研究センター【電話】045・481・5661へ。
自作の袖なしワイシャツで意気込む吉田さん

社会人お笑い大会決勝へ 高校教員の吉田さん

 飛鳥未来高等学校横浜キャンパス=富家町=教員の吉田武蔵さんが11月29日(土)に開催される「福岡社会人お笑いグランプリ」の決勝戦に出場することが決まった。決勝戦は福岡市美術館で行われ、42のエントリーの中から選ばれた9組が出場する。

 芸名は「先生MUSASHI」。選考に通過した動画では「修学旅行の行き先発表会」といった吉田さんが得意とする先生ネタで、動画をスライドで流しながらツッコミを入れるスタイルのネタを披露した。

 当日は9組を3グループに分け、最後に各グループの勝者が競い、優勝が決まる。吉田さんは「優勝もしたいし、お笑いをやっている先生として大会自体を盛り上げたい」と話す。

 決勝出場が決まると、生徒や教員たちから祝いの言葉をかけられ、市内の系列校の各棟に吉田さんのポスターが貼られた。「生徒からの応援の言葉が一番うれしい」と笑顔を見せる。

 吉田さんがお笑いを始めたきっかけは、30歳手前頃にネットで見た芸能事務所の記事。子どもの頃から抱いていた芸能界への憧れを「人生の分岐点」で叶えようと、教員として働きながらお笑いの養成所に通い始めた。

 現在は月1回開催の社会人お笑いライブ「わらリーマン」への出演やショート動画の投稿をしている。

生徒の声に応え

 ショート動画では、「長い夏休みで気持ちが落ち込む」といった生徒の声を聞き、心の健康に関する仕組みや対処法を面白く学べるコンテンツを投稿。他にも現役教師としての生活の一面を映したVlog(ビデオブログ)が生徒から人気だという。「教員は大変だといわれネガティブなイメージもあるが、僕は教員としての毎日が楽しい。生徒たちのためにも、仕事を楽しんでいたい」と語った。

三ツ沢公園で焼き芋大会 11月24日 落ち葉プールも

 三ツ沢公園で11月24日(月・振)、「秋まつりイベント」が開催される。

 当日は「焼き芋大会」と「落ち葉プール」を実施。焼き芋大会は、午前9時30分から第一レストハウス前で整理券を配布する。先着160本限定で、なくなり次第終了。参加費は1本300円。一組最大2本まで購入可能。提供場所は青少年野外活動センター。落ち葉プールは第一レストハウス前で午前10時30分から午後2時まで。対象は小学校低学年まで。

 イベントは荒天中止(落ち葉プールは雨天中止)。開催可否はホームページ等に掲載される。保護者同伴での参加が必要。問い合わせは同公園【電話】045・548・5147。
消火器を使用する警察官

警察官が初期消火講習 「消防隊来る前に」

 神奈川消防署は11月7日、神奈川警察署と連携した初期消火講習を実施した。

 市内の火災が昨年と比較し増加している中、警察官が消防隊よりも早く現場に駆けつけるケースが増えてくることを想定し行われたもの。警察官が現場で迅速で的確な対応を行えるよう、消防士が実践的な技術を伝授し、安全・迅速に、初期消火活動を行うことにより、火災被害を軽減することが目的。

 2025年10月時点の横浜市内の火災件数(速報値)は647件で、前年同時期より110件多い。主な出火原因は多い順に放火(疑いを含む)、たばこ、電気機器、こんろ、配線器具。
<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
当日の様子=提供

松見連合町内会 恒例の秋まつり 親子でにぎわう

 松見連合町内会は11月2日、毎年恒例の「松見ふるさとまつり」を開催した。

 松見一丁目中央公園、松見集会所で開かれた同祭は、地区の6町内会に加え、子ども会、シニアクラブ、民生委員など15団体が、飲食やゲームなどのブースを出店した。

 地域の親子たちを中心に多くの人々が訪れ、地元のキッズダンスクラブ「Sola-na12」によるヒップホップダンスの披露、シニアクラブによる甘酒の無料提供、子ども会のボディーシール、保健活動推進委員会の血圧測定など、多世代、多岐にわたる内容のブースを思い思いに楽しんでいた。
海老名で開催された前回の感謝デー

感謝デーにバス大集合 11月23日 パシフィコ横浜

 (一社)神奈川県バス協会主催の「バス利用感謝デー2025」が11月23日(日)、みなとみらい(西区)のパシフィコ横浜・展示ホールDで開かれる。午前10時から午後3時まで。入場無料。

 県内14のバス会社や関連企業・団体が参加し、バス車両15両展示、バスグッズの販売、バリアフリー教室などを実施。各企業のマスコットキャラクターも大集合する。子ども向け制服着用の記念撮影や記念スタンプ、おえかきコーナーも。

 同協会企画部長の中野博晋さんは「初の室内開催です。皆様の安全を期してまいりますので、会場内での放送・誘導員の指示に従っていただき、感謝デーをお楽しみください」と呼び掛ける。

 (問)同協会【電話】045・548・3521

不動産2社×タウンニュース 不動産の無料査定 締切迫る、11月30日まで

 本紙11月6日号に掲載した特別企画「不動産の無料一括査定」。東急リバブル横浜センター、三井のリハウス(横浜・横浜元町センター)と協力し、持ち家などの不動産を無料で査定できる。一括査定をすることで、資産価値を比較できるだけでなく、各社それぞれの視点で今後の住まいや不動産全般に関する相談ができるなどの利点もある。関心のある人は、まず当編集室へお問合せを。

地価上昇続く

 神奈川県が9月に公表した地価調査によると、住宅地の平均価格は横浜市全区で上昇。神奈川区32万1500円/平方メートル、西区30万1300円/平方メートル、中区39万2300円/平方メートルだった。平均変動率は神奈川区5・4%(前年5・1%)、西区4・4%(同3・9%)、中区3・2%(同3・0%)。特に交通利便性が高い中心部は需要が堅調で、高い上昇率となった地点が見られた。

 不動産の売却を考えるなら、売却の目的を明確にし、条件や売却時期などを具体的にイメージすることが大切。今回の合同査定を、将来設計の一助にしてみては。

応募者プレゼントも 

 無料査定希望者は、タウンニュース神奈川区編集室【電話】045・227・5050、【FAX】045・227・5051、【メール】kanagawa@townnews.co.jpのいずれかで問合せを。

 当編集室が送付する「チェックシート」を記入して返信するだけ。応募者の中から抽選で3人に「映画ペア鑑賞券」をプレゼント。応募締切は11月30日(日)まで。
左から知念雄選手、サム・ケアード選手、山菅一史選手、ネスタ・マヒナ選手

ラグビー キヤノン選手が六角橋訪問 12月の開幕戦アピール

 横浜市を拠点とするラグビーリーグワン・横浜キヤノンイーグルスの選手たちが11月上旬、市内の各商店街を訪れ、試合告知のポスター貼りを行った。12月のシーズン開幕に向けチームを知ってもらうのが目的。

 神奈川区では11月11日に六角橋商店街を訪問。参加したのは、山菅一史選手のほか、今季新加入した知念雄選手、サム・ケアード選手、ネスタ・マヒナ選手の計4人。約1時間かけて各店舗を回り、ポスター掲示への協力を求めた。居合わせた熱心なファンが協力してくれそうな店舗をアドバイスするなど、和やかな雰囲気の中でチームをアピールした。

 日本代表でもプレーした知念選手は「横浜には様々なスポーツチームがあるが、見ている人を熱くさせるプレーには自信があります」と話し、来場を呼びかけた。

12月14日に開幕戦

 イーグルスは今季、ニュージーランド代表アシスタントコーチなどを務めたレオン・マクドナルド氏が新指揮官に就任。12月14日(日)の開幕戦は静岡ブルーレヴズを日産スタジアム=港北区=に迎える。このほかニッパツ三ツ沢球技場でも1月に2試合を行う予定。
個別避難計画パンフレット

横浜市 災害時個別避難計画を作成 生命維持に電源が不可欠な人が対象

 横浜市ではこれまで、洪水浸水想定区域などの住民で要介護3以上の市民を対象に、災害時個別避難計画の作成を進めてきた。10月より新たに、在宅で人工呼吸器の使用等があり災害時の電源喪失が命の危険に直結する人を対象とした個別避難計画作成を始めている。

 これは、東日本大震災や近年の災害において、多くの高齢者や障害者等の被害状況を踏まえて実施するもの。災害時の避難支援等を実効性のあるものとするため、2021年からは、災害対策基本法の改正により同計画作成が市町村の努力義務とされた。安否確認方法や在宅避難の備え等について、訪問看護師を中心に作成を依頼するほか、政令市としては初となるクラウドシステムを活用した計画作成で、計画更新や支援者間の情報共有を円滑にする。

 訪問看護の利用がなく計画作成を希望する人などの詳細問合せは、各区の在宅医療連携拠点へ。
設置される水道スマートメーター

市水道局 自動検針で実証実験 東電のネットワークを活用

 横浜市が10月から、自動で使用水量を把握できる水道スマートメーターの共同検針の実証を行っている。

 スマートメーターは無線端末を用いて、自動的に使用水量データを取得するもの。1時間ごとの使用水量を確認できるため、漏水などの早期発見、独居高齢者の見守りにも役立つと期待されている。

 今回の実証は保土ケ谷区、西区、中区の一部の共同住宅などで導入が進められている。東京電力パワーグリッド(株)と協力し、同社のネットワークを活用することで自動で検針データが送信される仕組みだ。

 市は2019年度にも緑区で技術検証を行っていて、28年度から市内全域での導入を目指している。市の担当者は「検針員の担い手不足や災害対応力の強化が見込める。市民が水量を確認する方法についても検討していきたい」とした。

県仏教青年会 青年僧の未来を語る 創立50周年記念し講演

 神奈川県仏教青年会の創立50周年記念講演「青年僧の未来〜これからの寺院とご縁〜」が11月25日(火)、横浜ベイホテル東急地下2階クイーンズボールルームAで開催される。午後2時から4時。参加無料。

 青年僧が抱える不安や課題を共有しながら、様々な分野で活躍している4人の講師・コーディネーターを招き、それぞれの立場から見た「仏教と現代社会のつながり」「お寺のこれから」についてのパネルディスカッションを行う。

 講師はジャーナリストで浄土宗僧侶の鵜飼秀徳師、一般社団法人お寺の未来代表理事の井出悦郎さん、仏像好きフリーアナウンサーの久保沙里菜さん。コーディネーターに久保山光明寺住職の石田一裕師。フォームかメールから申し込みを。【メール】kanagawabutusei.50th@gmail.com。(問)同会事務局【電話】090・7241・6289

インフルエンザ感染拡大で横浜市内に警報

 横浜市は11月12日、インフルエンザ流行警報を発令した。

 市の感染症発生動向調査によると、11月3日から9日までの1週間で、市内の定点医療機関あたりの患者報告数が35・99人となり、警報発令の目安となる30人を超えた。10月13日から19日の週は5・38人で、3週間で約7倍に急増している。

 年齢別では15歳未満が全体の75・6%を占めており、子どもを中心に感染が拡大している。小学校を中心に学級閉鎖は78施設となり、患者数は2068人に達している。区別では、都筑区が72・00人で最多。保土ケ谷区の54・00人、鶴見区の42・00人と続く。最少は中区の9・50人。

 市は咳エチケットや手洗い、十分な休養とバランスの良い食事などを呼びかけている。重症化予防のためのワクチン接種も推奨し、高齢者向けの予防接種を12月末まで行っている。
パープルにライトアップされた市庁舎

パープルとオレンジの光で訴え 横浜市、DV・児童虐待の根絶へ啓発

 横浜市は国が定める「女性に対する暴力をなくす運動」(11月12日〜25日)と「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」(11月)に合わせ、各所でライトアップなどの啓発活動を行っている。

 市庁舎のライトアップは11月3日に開始。16日までの午後5時から10時まで、北仲通側が女性に対する暴力をなくす運動のシンボルカラーであるパープル、桜木町駅側が児童虐待防止推進カラーのオレンジに点灯している。よこはまコスモワールドの大観覧車は、25日の午後4時から午前0時までパープルに輝く。青葉区の男女共同参画センター横浜北は、11月末まで連日、午後5時30分から9時まで、パープルのライトアップを行う。

 18区役所では、啓発リーフレットやDV相談支援センターに関する情報カードを配布し、タペストリーやパネルを展示している。ほかに、市営地下鉄やバスなどで啓発動画を放映。児童虐待防止では、26日に「こども虐待防止市民サポーター講座」の基礎編を開催するほか、親子心中防止に関する啓発動画を12月1日に市公式YouTubeに掲載する予定だ。